JPH06226409A - 高清浄鋼の連続鋳造方法 - Google Patents
高清浄鋼の連続鋳造方法Info
- Publication number
- JPH06226409A JPH06226409A JP3923593A JP3923593A JPH06226409A JP H06226409 A JPH06226409 A JP H06226409A JP 3923593 A JP3923593 A JP 3923593A JP 3923593 A JP3923593 A JP 3923593A JP H06226409 A JPH06226409 A JP H06226409A
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- JP
- Japan
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- magnetic field
- molten steel
- mold
- immersion nozzle
- field generator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 表層部に介在物気泡等の無い高清浄鋼を得る
ための連続鋳造方法を提供する。 【構成】 連続鋳造において、鋳型内にその湯面下で浸
漬ノズル吐出口より上に極芯中心を位置させて移動磁場
発生装置を設置し、磁界を移動させ溶鋼を攪拌する方法
において、吐出角度を下向き５０度以上にした浸漬ノズ
ルにより溶鋼を注入すると共に、浸漬ノズル吐出口より
下に極芯を位置させた静磁場発生装置を設けて静磁場を
作用させる。
ための連続鋳造方法を提供する。 【構成】 連続鋳造において、鋳型内にその湯面下で浸
漬ノズル吐出口より上に極芯中心を位置させて移動磁場
発生装置を設置し、磁界を移動させ溶鋼を攪拌する方法
において、吐出角度を下向き５０度以上にした浸漬ノズ
ルにより溶鋼を注入すると共に、浸漬ノズル吐出口より
下に極芯を位置させた静磁場発生装置を設けて静磁場を
作用させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、表層部に介在物気泡等
の無い高清浄鋼を得るための連続鋳造方法に関するもの
である。
の無い高清浄鋼を得るための連続鋳造方法に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術は連続鋳造機の鋳型Ｍ0 内に
おいて、図４及び５に示す如く浸漬ノズル１下端両側の
吐出口（メニスカスから２００〜４００ｍｍの深さ位
置）１１からの溶鋼吐出流２は鋳型短辺３に衝突し、メ
ニスカス方向へ反転上昇流４と下降流５を形成する。
おいて、図４及び５に示す如く浸漬ノズル１下端両側の
吐出口（メニスカスから２００〜４００ｍｍの深さ位
置）１１からの溶鋼吐出流２は鋳型短辺３に衝突し、メ
ニスカス方向へ反転上昇流４と下降流５を形成する。
【０００３】そこに鋳型上部に組み込まれた移動磁場発
生装置（電磁攪拌装置）６により水平方向に溶鋼を攪拌
して、介在物、気泡の洗浄効果を得ようとすると、この
攪拌流７は反転上昇流４により生じるメニスカスの流れ
８と衝突して電磁攪拌による洗浄効果が低減する。１２
は鋳型長辺である。
生装置（電磁攪拌装置）６により水平方向に溶鋼を攪拌
して、介在物、気泡の洗浄効果を得ようとすると、この
攪拌流７は反転上昇流４により生じるメニスカスの流れ
８と衝突して電磁攪拌による洗浄効果が低減する。１２
は鋳型長辺である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来法
の持つ課題つまり凝固シェルの表層系介在物の効率的な
低減に優れた連続鋳造機内の流動制御方法を提供するも
のである。
の持つ課題つまり凝固シェルの表層系介在物の効率的な
低減に優れた連続鋳造機内の流動制御方法を提供するも
のである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、図１に示すよ
うに浸漬ノズル１の吐出口１１より上に極芯中心を位置
させて移動磁場発生装置６を設置し、鋳型長辺に平行
に、対向もしくは同方向に磁界を移動させ溶鋼を攪拌す
る場合、溶鋼吐出角度を下向きに５０度以上にした浸漬
ノズル１から溶鋼を鋳型内に注入するものであり、これ
により、溶鋼吐出流２の影響が、メニスカスに及ばなく
なり、電磁攪拌による攪拌流と吐出流との干渉を、なく
すものである。
うに浸漬ノズル１の吐出口１１より上に極芯中心を位置
させて移動磁場発生装置６を設置し、鋳型長辺に平行
に、対向もしくは同方向に磁界を移動させ溶鋼を攪拌す
る場合、溶鋼吐出角度を下向きに５０度以上にした浸漬
ノズル１から溶鋼を鋳型内に注入するものであり、これ
により、溶鋼吐出流２の影響が、メニスカスに及ばなく
なり、電磁攪拌による攪拌流と吐出流との干渉を、なく
すものである。
【０００６】また、浸漬ノズルの吐出角度を大きくし、
高速鋳造を行う際に生じる弊害即ちシェル溶解、介在物
侵入の防止については、図２及び３に示すように浸漬ノ
ズル１の吐出口１１より下に極芯中心があるように設置
した静磁場発生装置９により、浸漬ノズルの吐出口から
の斜方向に向う溶鋼吐出流２を減速し、メニスカス近傍
においてスムーズな水平旋回流１０を得ることにより、
表層系介在物の低減が図られる。
高速鋳造を行う際に生じる弊害即ちシェル溶解、介在物
侵入の防止については、図２及び３に示すように浸漬ノ
ズル１の吐出口１１より下に極芯中心があるように設置
した静磁場発生装置９により、浸漬ノズルの吐出口から
の斜方向に向う溶鋼吐出流２を減速し、メニスカス近傍
においてスムーズな水平旋回流１０を得ることにより、
表層系介在物の低減が図られる。
【０００７】
【作用】本発明は、鋳型長辺に平行に移動磁場を発生さ
せることにより鋳型上部の溶鋼を水平攪拌する場合にお
いて、浸漬ノズルの吐出口からの溶鋼吐出角度を下向き
５０度以上に設定することにより、鋳型上部に設置した
移動磁場発生装置により発生する水平攪拌流を効果的に
作用させる。この結果、鋳片全周に渡って表層系介在物
の低減が図られ、連続鋳造鋳片の品質を向上させること
が可能となる。
せることにより鋳型上部の溶鋼を水平攪拌する場合にお
いて、浸漬ノズルの吐出口からの溶鋼吐出角度を下向き
５０度以上に設定することにより、鋳型上部に設置した
移動磁場発生装置により発生する水平攪拌流を効果的に
作用させる。この結果、鋳片全周に渡って表層系介在物
の低減が図られ、連続鋳造鋳片の品質を向上させること
が可能となる。
【０００８】又本発明は、前記の電磁攪拌作用下で浸漬
ノズルの吐出口の溶鋼吐出角度を下向き５０度以上に
し、高スループット鋳造を行う際に生じる弊害つまりシ
ェルの溶解、介在物侵入を鋳型下部もしくは、鋳型下に
設置した静磁場発生装置により該下向き溶鋼吐出流を減
速して防止し、高スループットにおいても表層系介在物
低減が図られ、連続鋳造鋳片の品質を向上させることが
可能となる。
ノズルの吐出口の溶鋼吐出角度を下向き５０度以上に
し、高スループット鋳造を行う際に生じる弊害つまりシ
ェルの溶解、介在物侵入を鋳型下部もしくは、鋳型下に
設置した静磁場発生装置により該下向き溶鋼吐出流を減
速して防止し、高スループットにおいても表層系介在物
低減が図られ、連続鋳造鋳片の品質を向上させることが
可能となる。
【０００９】
【実施例】本実施例は、巾６００〜２３００ｍｍ、厚さ
２００〜４００ｍｍの断面を有する湾曲型連続鋳造装置
に適用したものである。鋳造溶鋼成分は表１の通りであ
る。
２００〜４００ｍｍの断面を有する湾曲型連続鋳造装置
に適用したものである。鋳造溶鋼成分は表１の通りであ
る。
【００１０】
【表１】
【００１１】浸漬ノズル１は、内径９０ｍｍ、直径８０
ｍｍに対し、本発明の効果を調べた。電磁攪拌、電磁ブ
レーキの条件は表２の通りである。
ｍｍに対し、本発明の効果を調べた。電磁攪拌、電磁ブ
レーキの条件は表２の通りである。
【００１２】
【表２】
【００１３】本発明の効果を、表３にスラブ表層介在物
状況を鋳造速度と表層介在物指数の均一度｛〔スラブ長
辺面１０ｍｍ切削後の面のアルミナクラスター個数（単
位：個数／ｍ2 ×１０-2）の指数〕×（短辺部と１／２
幅部の指数の比）｝、スラブ内層介在物指数｛スラブ長
辺面３０〜４０ｍｍ切削後の面のアルミナクラスター個
数（単位：個数／ｍ2 ×１０-2）の指数｝の介在物状況
を移動磁場発生装置（電磁攪拌）の有無別、静磁場発生
装置の有無別、浸漬ノズルの吐出流速と吐出角度別に比
較例とともに示す。
状況を鋳造速度と表層介在物指数の均一度｛〔スラブ長
辺面１０ｍｍ切削後の面のアルミナクラスター個数（単
位：個数／ｍ2 ×１０-2）の指数〕×（短辺部と１／２
幅部の指数の比）｝、スラブ内層介在物指数｛スラブ長
辺面３０〜４０ｍｍ切削後の面のアルミナクラスター個
数（単位：個数／ｍ2 ×１０-2）の指数｝の介在物状況
を移動磁場発生装置（電磁攪拌）の有無別、静磁場発生
装置の有無別、浸漬ノズルの吐出流速と吐出角度別に比
較例とともに示す。
【００１４】
【表３】
【００１５】この状況から明らかなように本発明方法を
採用すれば、スラブ表層は実用上問題にならない１００
以下の均一度を得ると共に、スラブ内層集積帯も実用上
問題とならない０．１以下の介在物指数を得るものであ
る。
採用すれば、スラブ表層は実用上問題にならない１００
以下の均一度を得ると共に、スラブ内層集積帯も実用上
問題とならない０．１以下の介在物指数を得るものであ
る。
【００１６】
【発明の効果】本発明の高清浄鋼製造方法により鋳片表
層系の品質向上の均一化、内質系の品質を著しく向上さ
せることができた。
層系の品質向上の均一化、内質系の品質を著しく向上さ
せることができた。
【００１７】
【図１】本発明において浸漬ノズル吐出口より上に移動
磁場発生装置の極芯中心があるように設置し、磁場を移
動させ、浸漬ノズルの吐出角度を下向き５０度以上にし
た場合における鋳型内溶鋼の流動パターンを鋳型長辺方
向からみた透視図である。
磁場発生装置の極芯中心があるように設置し、磁場を移
動させ、浸漬ノズルの吐出角度を下向き５０度以上にし
た場合における鋳型内溶鋼の流動パターンを鋳型長辺方
向からみた透視図である。
【図２】本発明における移動磁場と静磁場を作用させ、
浸漬ノズルの吐出角度を下向き５０度以上にし、吐出流
に静磁場を作用させた場合における、鋳型内溶鋼の流動
パターンを鋳型長辺方向からみた透視図である。
浸漬ノズルの吐出角度を下向き５０度以上にし、吐出流
に静磁場を作用させた場合における、鋳型内溶鋼の流動
パターンを鋳型長辺方向からみた透視図である。
【図３】本発明における移動磁場と静磁場を作用させ、
浸漬ノズルの吐出角度を５０度以上にした場合における
メニスカス近傍の流動パターンを平面図で示したもので
ある。
浸漬ノズルの吐出角度を５０度以上にした場合における
メニスカス近傍の流動パターンを平面図で示したもので
ある。
【図４】従来法における鋳型内溶鋼の流動パターンを鋳
型長辺方向からみた透視図である。
型長辺方向からみた透視図である。
【図５】従来方式におけるメニスカス近傍の流動パター
ンを平面図で示したものである。
ンを平面図で示したものである。
１ 浸漬ノズル ２ 溶鋼吐出流 ３ 鋳型短辺 ４ 上昇流 ５ 下降流 ６ 移動磁場発生装置 ７ 攪拌流 ８ メニスカスの流れ ９ 静磁場発生装置 １０ 水平旋回流 １１ 吐出口 １２ 鋳型長辺
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡沢 健介 千葉県富津市新富20−１ 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内
Claims (1)
- 【請求項１】 連続鋳造において、鋳型内にその湯面下
で浸漬ノズル吐出口より上に極芯中心を位置させて移動
磁場発生装置を設置し、鋳型長辺に平行に、対向もしく
は同方向に磁界を移動させ溶鋼を攪拌する方法におい
て、吐出角度を下向き５０度以上にした浸漬ノズルによ
り溶鋼を鋳型内に注入すると共に浸漬ノズル吐出口より
下に極芯を位置させた静磁場発生装置を設けて静磁場を
作用させることを特徴とする高清浄鋼連続鋳造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3923593A JPH06226409A (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 高清浄鋼の連続鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3923593A JPH06226409A (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 高清浄鋼の連続鋳造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06226409A true JPH06226409A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=12547472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3923593A Pending JPH06226409A (ja) | 1993-02-04 | 1993-02-04 | 高清浄鋼の連続鋳造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06226409A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7448431B2 (en) | 2003-04-11 | 2008-11-11 | Jfe Steel Corporation | Method of continuous steel casting |
| JP2010029936A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-02-12 | Jfe Steel Corp | 連続鋳造用鋳型及び鋼の連続鋳造方法 |
| JP2015226921A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 新日鐵住金株式会社 | 溶融金属への旋回流付与方法 |
| WO2019164004A1 (ja) | 2018-02-26 | 2019-08-29 | 日本製鉄株式会社 | 鋳型設備 |
-
1993
- 1993-02-04 JP JP3923593A patent/JPH06226409A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7448431B2 (en) | 2003-04-11 | 2008-11-11 | Jfe Steel Corporation | Method of continuous steel casting |
| JP2010029936A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-02-12 | Jfe Steel Corp | 連続鋳造用鋳型及び鋼の連続鋳造方法 |
| JP2015226921A (ja) * | 2014-05-30 | 2015-12-17 | 新日鐵住金株式会社 | 溶融金属への旋回流付与方法 |
| WO2019164004A1 (ja) | 2018-02-26 | 2019-08-29 | 日本製鉄株式会社 | 鋳型設備 |
| KR20200051724A (ko) | 2018-02-26 | 2020-05-13 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 주형 설비 |
| CN111194247A (zh) * | 2018-02-26 | 2020-05-22 | 日本制铁株式会社 | 铸模设备 |
| US11027331B2 (en) | 2018-02-26 | 2021-06-08 | Nippon Steel Corporation | Molding facility |
| CN111194247B (zh) * | 2018-02-26 | 2021-12-10 | 日本制铁株式会社 | 铸模设备 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010403 |