JPH0622638Y2 - サスペンション位置決め装置 - Google Patents

サスペンション位置決め装置

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JPH0622638Y2
JPH0622638Y2 JP3243188U JP3243188U JPH0622638Y2 JP H0622638 Y2 JPH0622638 Y2 JP H0622638Y2 JP 3243188 U JP3243188 U JP 3243188U JP 3243188 U JP3243188 U JP 3243188U JP H0622638 Y2 JPH0622638 Y2 JP H0622638Y2
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clamp
suspension
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pallet
arm
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俊治 坂本
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、サスペンションユニットをパレットに載置し
た状態でボディに組み付ける際、このサスペンションユ
ニットをパレットの所定位置に位置決めしておくための
サスペンション位置決め装置に関するものである。
(従来の技術) サスペンションユニットをボディに組み付ける車両組立
ラインは、一般に、特開昭56-103665号公報に開示され
ているように、サスペンションユニットをパレットの所
定位置に載置した状態でボディの下方から相対的に上昇
させて該ボディに組み付けるように構成されている。こ
のような車両組立ラインにおいてサスペンションユニッ
トのボディへの組付けを円滑に行うためには、サスペン
ションユニットをパレットの所定位置に確実に保持して
おくことが肝要であり、このため、パレット上にはサス
ペンションユニットを上記所定位置に位置決めするため
のサスペンション位置決め装置が設けられる。
サスペンションユニットの構成が、車幅方向に延びるサ
ブフレームと、左右1対の車輪を回転可能に支持する1
対のアクスルと、両端部がこれらサブフレームおよび各
アクスルに連結され、かつサブフレームに対して上下に
揺動可能とされた1対のサスペンションアームと、下端
部が各アクスルに連結された1対のサスペンションスト
ラットとを備えてなるものである場合には、上記各サス
ペンションストラットが倒れないようにするため、1対
のクランプ部材がサスペンション位置決め装置の構成要
素として用いられるが、これらクランプ部材は、サスペ
ンションユニットをパレットに載置してからボディへの
組付けが完了するまでの間は上記各サスペンションスト
ラットをクランプする一方、ボディへの組付け完了後か
ら次のサスペンションユニットがパレットに載置される
までの間はクランプを解除しておくことができるよう
に、クランプ位置とアンクランプ位置との間を移動可能
な構成とされている。また、上記各クランプ部材は、ク
ランプ動作時各サスペンションストラットを鉛直方向に
対して所定角度傾斜させた状態に保持しながら該サスペ
ンションストラットに確実にクランプする必要から、そ
れぞれ別個に移動可能な構成とされている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このように各クランプ部材をそれぞれ別
個に移動させる構成の従来のサスペンション位置決め装
置にあっては、クランプ動作時のみならずアンクランプ
動作時にも各クランプ部材をそれぞれ別個に移動させる
ことが必要となり、車両組立ラインにおける作業効率の
向上を図る上での阻害要因の1つとなっていた。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、クランプ部材のサスペンションストラットに対する
クランプ動作を確実に行わせることができるようにした
上で、アンクランプ動作を効率よく行わせることができ
るサスペンション位置決め装置を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 本考案によるサスペンション位置決め装置は、アンクラ
ンプ動作の際にはすでにサスペンションストラットとボ
ディとの位置関係が定まっており、各クランプ部材を同
時に移動させても何ら支障がないことに鑑み、クランプ
動作は各クランプ部材を連動させないで行わせる一方、
アンクランプ動作はこれらを連動させて行わせる構成を
採用することにより、上記目的達成を図るようにしたも
のである。すなわち、車幅方向に延びるサブフレーム
と、左右1対の車輪を回転可能に支持する1対のアクス
ルと、両端部が前記サブフレームと前記各アクスルとに
連結され、かつ前記サブフレームに対して上下に揺動可
能とされた1対のサスペンションアームと、下端部が前
記各アクスルに連結された1対のサスペンションストラ
ットとを備えてなるサスペンションユニットを、パレッ
トの所定位置に載置した状態でボディの下方から相対的
に上昇させて該ボディに組み付けるように構成された車
両組立ラインにおいて、前記パレット上に設けられ、前
記サスペンションユニットを前記所定位置に位置決めす
るサスペンション位置決め装置であって、前記各サスペ
ンションストラットをクランプするクランプ位置とこの
クランプを解除するアンクランプ位置との間を移動可能
な1対のクランプ部材と、これら各クランプ部材に一端
部が連結された1対のリンク部材と、前記1対のクラン
プ部材の前記クランプ位置から前記アンクランプ位置へ
の移動動作については前記各クランプ部材を連動させて
行わせる一方、前記アンクランプ位置から前記クランプ
位置への移動動作については前記各クランプ部材を連動
させないで行わせるように、前記1対のリンク部材の各
他端部を連結する連結機構とを備えてなることを特徴と
するものである。
(作用) 上記構成に示すように、左右1対のクランプ部材は、1
対のリンク部材および連結機構を介して連結され、か
つ、上記連結機構は、アンクランプ動作(すなわちクラ
ンプ部材をクランプ位置からアンクランプ位置へ移動さ
せる動作)については各クランプ部材を連動させて行わ
せる一方、クランプ動作(すなわちクランプ部材をアン
クランプ位置からクランプ位置へ移動させる動作)につ
いては各クランプ部材を連動させないで行わせるように
なっているので、各クランプ部材を同時にサスペンショ
ンストラットからクランプ解除することができ、しかも
各クランプ部材をそれぞれ別個にサスペンションストラ
ットにクランプすることができる。
(考案の効果) したがって、本考案によれば、クランプ部材のサスペン
ションストラットに対するクランプ動作を確実に行わせ
ることができるようにした上で、アンクランプ動作を効
率よく行わせることができ、これにより、サスペンショ
ンユニットをボディに対して正確に位置決め可能にする
というサスペンション位置決め装置の機能を十分に確保
した上で、車両組立ラインにおける作業効率の向上を図
ることができる。
(実施例) 以下添付図面を参照しながら本考案の実施例について詳
述する。
第1図は、本考案によるサスペンション位置決め装置の
一実施例を示す要部平面図であり、第2図は、その全体
構成を示す、第1図のII−II線矢視図、すなわち後方か
らの側面図である。
第2図に示すように、このサスペンション位置決め装置
2は、リヤサスペンションユニット4を載置するパレッ
ト6の所定位置に該リヤサスペンションユニット4を位
置決めするためにパレット6上に設けられる装置であ
る。そして、上記パレット6は、第5および6図に示す
車両組立ラインにおいてリヤサスペンションユニット4
をボディ12に組み付けるために用いられるものである。
サスペンション位置決め装置2の説明に先立ち、まず車
両組立ラインの概要について説明すると、第5および6
図に示すように、車両組立ラインに沿って配設されたオ
ーバーヘッド型のトロリーコンベア8のハンガー10に支
持されたボディ12は、車両組立ラインに設けられた位置
検出ステーションS1および搭載ステーションS2に、
順次、所定のピッチで間歇搬送される。位置検出ステー
ションS1には、そこに搬入されたボディ12の実際の位
置を検出する4個の視覚センサ14a,14b,14c,14dが配設
されており、また搭載ステーションS2には、フロント
サスペンションユニットと組合わせられているエンジン
ユニット16を車体12に搭載するためのフロント側リフタ
18と、リヤサスペンションユニット4をボディ12に搭載
するためのリヤ側リフタ20とが設置されている。
フロント側リフタ18およびリヤ側リフタ20のそれぞれの
近傍には、ボディ12の搬送方向(第5および6図におい
て矢印Pで示されている方向)に直交する方向に延びる
搬入用コンベア22および24が設置されている。そしてこ
れら搬入用コンベア22および24により、積出部26および
28から積み出されたエンジンユニット16およびリヤサス
ペンションユニット4が、それぞれ通常「そり」と呼ば
れる搬送用のパレット30および6上に載置された状態
で、フロント側リフタ18の前方側およびリヤ側リフタ20
の後方側の所定の位置まで搬送され、それぞれの位置で
適当な積載装置32により、フロント側リフタ18およびリ
ヤ側リフタ20のそれぞれにおける最上段に位置する回転
昇降テーブル34上に、パレット30および6上に乗せられ
たままで載置される。その場合、エンジンユニット16お
よびリヤサスペンションユニット4は、それぞれパレッ
ト30および6上にそれぞれ設けられた位置決め部材(パ
レット6上の位置決め部材については後に詳述する)に
よって位置決めされた状態で載置されており、かつ、エ
ンジンユニット16と共にフロント側リフタ18の回転昇降
テーブル34上に載置されたパレット30と、リヤサスペン
ションユニット4と共にリヤ側リフタ20の回転の回転昇
降テーブル34上に載置されたパレット6は、それぞれ回
転昇降テーブル34に設けられた位置決め部材(図示省
略)によって位置決めされるようになっていて、これに
よりエンジンユニット16およびリヤサスペンションユニ
ット4がそれぞれフロント側リフタ18およびリヤ側リフ
タ20に対して位置ずれを生じないように配慮されてい
る。
第7図は、パレット6に搭載されるリヤサスペンション
ユニット4を示す斜視図である。
このリヤサスペンションユニット4は、車幅方向に延び
るサブフレーム40と、左右1対の車輪(図示せず)を回
転可能に支持する1対のアクスル42と、両端部がサブフ
レーム40と各アクスル42とに連結され、かつサブフレー
ム40に対して上下に揺動可能とされた1対のサスペンシ
ョンアーム44と、下端部が前記各アクスル42に連結され
た1対のサスペンションストラット46とを備えてなって
いる。
第1および2図に示すように、サスペンション位置決め
装置2は、サブフレーム40をパレット6の所定位置に位
置決めする1対の位置決め手段50と、各アクスル42を上
方にスプリング付勢する1対の付勢手段52と、各サスペ
ンションストラット46をクランプする1対のクランプ手
段54と、これら各クランプ手段54を連結する1対のリン
ク部材120,122および連結機構124とを備えてなってい
る。
第2図に示すように、上記各位置決め手段50は、それぞ
れ、パレット6の底板56に固設された支持台58に固定さ
れた位置決めブロック60および位置決めピン62からな
り、位置決めブロック60により上下方向、位置決めピン
62により水平方向の位置決めをするようになっている。
上記各付勢手段52は、それぞれ、底板56に固設された支
持ブラケット64に上下に揺動可能に支持された前後1対
のアーム66と、これらアーム66の各先端部を連結する連
結部材68と、この連結部材68の略中央に設けられ、アク
スル42の下方延長部42aを支持するU字形部材70と、両
端部が、各アーム66の中間部に設けられたブラケット72
と底板56に設けられたアンカ74に螺着されたボルト76と
に連結されたテンションスプリング78とからなり、テン
ションスプリング78の張力によりアクスル42を上方に付
勢して、リヤサスペンションユニット4をそのアーム44
が略水平になる状態に保持するようになっている。
上記各クランプ手段54は、それぞれ、サスペンションス
トラット46をクランプ可能なクランプ部材たるクランプ
アーム80と、このクランプアーム80がサスペンションス
トラット46に係合してこれをクランプするクランプ位置
とこのクランプ状態を解除するアンクランプ位置とを取
り得るように該クランプアーム80を回動可能に支持する
回動軸部材82と、この回動軸部材82の前後両側にそれぞ
れ設けられ、該回動軸部材82を鉛直方向に対して所定角
度車幅方向外方に傾斜した方向に摺動可能に支持する1
対の追従機構84とからなり、これら追従機構84により、
サスペンションユニット4のボディ12への組付けの際に
生ずるサスペンションストラット46の下方変位に対し、
この変位と略同程度かつ略同方向にクランプアーム80を
変位せしめ、これにより、クランプアーム80のサスペン
ションストラット46に対するクランプ位置をつねに略同
一に維持するようになっている。
上記各追従機構84は、回動軸部材82の端部を支持するス
ライドベース86と、底板56に固設された略コ字形の支持
枠88に上下両端部が固定され、スライドベース86を摺動
可能に支持するガイドロッド90と、このガイドロッド90
のスライドベース86上下両側にそれぞれ介装され、スラ
イドベース86を上下方向の中央位置に付勢する1対のコ
ンプレッションスプリング92と、スライドベース86にシ
リンダ部が固定されるとともに支持枠88にピストンロッ
ドが固定されてなり、スライドベース86の上下動に対し
て所定の抵抗を付与して緩衝を図るバランスシリンダ94
とからなっている。
第3図は、クランプ手段54のクランプアーム80を詳細に
示す平面図である。
クランプアーム80は、下端部が、ブラケット96aおよび
前後所定距離をおいて配された1対のスリーブ96bを介
して回動軸部材82に回動可能に支持されたアーム本体96
と、このアーム本体96の先端部にサスペンションストラ
ット46の径より僅かに大きい間隔をおいて設けられた前
後1対の延長部96cの先端部において回動可能に支持さ
れた前後1対のクランプ爪98と、これらクランプ爪98を
サスペンションストラット46に係合する方向に付勢する
1対のシリンダ100と、上記各クランプ爪98を上記係合
を解除する方向に付勢する1対のテンションスプリング
102とからなっていて、上記各クランプ爪98をシリンダ1
00によりテンションスプリング102の弾性力に抗して係
合方向に回動させることにより、アーム本体96の先端部
に設けられたV字ブロック96dと上記両クランプ爪98と
でサスペンションストラット46を所定のクランプ力でク
ランプするようになっている。アーム本体96の前後両側
には、クランプ爪98の回動を許容するとともにクランプ
爪98の上下動を規制する1対の溝付ガイド部材96eが設
けられている。また、上記各クランプ爪98の先端部には
図示しないスプリングプランジャが設けられ、これによ
り、クランプ爪98のサスペンションストラット46に対す
る係合の円滑化を図るようになっている。
次に、上記1対のクランプ手段54の各クランプアーム80
を連結する1対のリンク部材120,122および連結機構124
について説明する。
第1図に示すように、リンク部材120および122の各一端
部は左右1対のクランプアーム80にそれぞれ連結され、
各他端部は連結機構124に連結されている。リンク部材1
20は通常のロッドからなり、リンク部材122は端部にス
リーブ122aが固着されたロッド122bからなっている。ま
た、連結機構124は、底板56に固設されて支持台126に回
動可能に支持されたレバー128と、一端部がこのレバー1
28の一端部に回動可能に連結され、他端部がリンク部材
122のスリーブ122aに挿入されたロッド130とからなって
いて、リンク部材120との連結は回動可能になされ、リ
ンク部材122との連結は摺動可能になされている。
レバー128は、左右1対のクランプアーム80がサスペン
ションストラット46にクランプされた状態(すなわちク
ランプ位置)では、図示ように、リンク部材120および1
22とで逆Z字形を形成するような位置に静止する。そし
て、このとき、リンク部材122のスリーブ122a内のロッ
ド122b先端面と連結機構124のロッド130先端面との間に
所定のクリアランスが形成されるようになっている。
第4図は、リンク部材120とサスペンションアーム80と
の連結構造を示す、第2図の要部詳細図である。
リンク部材120は、スライドベース86に回動可能に支持
されたL字形レバー130の一端部に軸支され、このL字
形レバー130の他端部には、長さ調整可能なリンク132の
一端部が軸支され、このリンク132の他端部は、サスペ
ンションアーム80のスリーブ96bに固設されたレバー134
の先端部に軸支されている。これにより、クランプアー
ム80を図示矢印A方向、すなわち、図中実線で示す位置
(クランプ位置)から図中1点鎖線で示す位置(アンク
ランプ位置)に回動させると、上記連結構造を介してリ
ンク部材120が図示矢印B方向、すなわち車幅方向外方
に移動するようになっている。クランプアーム80を逆方
向に回動させると、リンク部材120も逆方向に移動する
ようになっている。なお、もう一方のリンク部材122と
クランプアーム80との連結構造も上記と全く同様の構成
となっている。
右側のクランプアーム80の図示矢印A方向の回動に伴う
リンク部材120の図示矢印B方向の移動により、第1図
に示すように、連結機構124のレバー128は図示矢印C方
向、すなわち時計方向に回動する。この回動により、連
結機構124のロッド130は、リンク部材122のスリーブ122
aと摺動しながら該スリーブ122a内を奥へ進入し、所定
距離摺動した時点でリンク部材122のロッド122b先端部
に当接し、その後リンク部材122を図示D方向に移動さ
せ、これにより、左側のクランプアーム80を上記右側の
クランプアーム80と連動して回動させるようになってい
る。左側のクランプアーム80をアンクランプ方向に回動
させた場合にも、同様に、上記リンク部材122、連結機
構124およびリンク部材120を介して右側のクランプアー
ム80をアンクランプ方向に回動させるようになってい
る。
一方、上記各クランプアーム80をアンクランプ位置から
クランプ位置へ回動させる際には、いずれのクランプア
ーム80を回動させる場合にも、連結機構124のロッド130
がリンク部材122のスリーブ122aに対して該スリーブ122
aから抜ける方向に摺動するため、ロッド130とロッド12
2bとの当接作用はなく、したがって、一方のクランプア
ーム80を回動させても他方のクランプアーム80がこれと
連動して回動することはない。
第2図に示すように、パレット6には、上記サスペンシ
ョン位置決め手段2のほかに、サブフレーム4をその両
端部においてボディ12にボルト締付けするための1対の
ボルト締付手段104が設けられている。これら各ボルト
締付手段104は、上下方向に延びる前後1対の締付ロッ
ド106と、こられ締付ロッド106を回動可能および上下動
可能に支持する支持ブラケット108と、各締付ロッド106
の上端部に介装され、該締付ロッド106を上方に付勢す
るコンプレッションスプリング110とからなっている。
そして、締付ロッド106の上端部には、サブフレーム4
がボディ12に当接したときサブフレーム4を貫通して下
方に突出するボルト12cと螺合するナットを収容するナ
ット収容部106aが形成され、締付ロッド106の下端部に
は、図示しないナットランナと係合する係合部106bが形
成されている。
次に本実施例の作用について説明する。
第6図に示すように、車両組立ラインにおいては、パレ
ット6が搬送されてリヤ側リフタ20の所定位置に載置さ
れると、その後、リヤ側リフタ20が上昇してパレット6
に載置されたリヤサスペンションユニット4がボディ12
に組み付けられるが、上記搬送から組付完了までリヤサ
スペンションユニット4は、第2図に示すように、サス
ペンション位置決め装置2によってパレット6の所定位
置に位置決めされた状態に保持される。
すなわち、第2図に示すように、リヤサスペンションユ
ニット4は、搬送前に予め、そのサブフレーム40が位置
決め手段50により上下および水平方向に位置決めされ、
そのアクスル42が付勢手段52により上方に付勢されてそ
のサスペンションアーム44が略水平になる状態とされ、
そのサスペンションストラット46が、クランプ手段54に
よりクランプされて略鉛直になる状態とされる。このク
ランプ手段54によるサスペンションストラット46のクラ
ンプ動作は、クランプアーム80を回動させることによっ
て行われるが、サスペンションストラット46を鉛直方向
に対して所定角度傾斜させた状態に保持しながらクラン
プアーム80をサスペンションストラット46にクランプす
る必要から、左右1対のクランプアーム80の回動動作は
それぞれ別個に行うことが要求される。本実施例による
サスペンション位置決め装置においては、第1図に示す
ように、左右の1対のクランプアーム80がリンク120,12
2および連結機構124を介して連結されているが、各クラ
ンプアーム80のクランプ方向の回動動作は連動しないで
行われる構成となっているため、各クランプアーム80の
回動動作はそれぞれ別個に支障なく行われることとな
る。
このようにして、パレット6の所定位置に位置決めされ
たリヤサスペンションユニット4は、リフタ20(第6図
参照)の上昇によりボディ12に当接するが、その際、第
2図に示すように、まずサスペンションストラット46の
上端部がボディ12のサスタワー12aの上端面に当接し、
その後さらに所定量上昇した後サブフレーム40の上端部
がボディ12の下部パネル12bに当接する。サスペンショ
ンストラット46が当接してからサブフレーム40が当接す
るのまでの間の両者の上下方向の相対変位はサスペンシ
ョンアーム44の下方への揺動により吸収される。
上記サスペンションストラット46およびサブフレーム40
の各上端部のボディ12への当接は、サスペンションスト
ラット46の上端部に設けられたボルト46bをサスタワー1
2aの上端面に形成された取付孔に貫通させるとともに、
サブフレーム40の上端部に形成された取付孔に下部パネ
ル12bに設けられたボルト12cを貫通させるようにそれぞ
れ位置合わせをした状態でなされる。そして、上記当接
がなされる位置までパレット6が上昇すると、パレット
6は上昇を停止し、その後、図示しないナットランナ
が、パレット6の下方から底板56の開口を貫通して上昇
し、ボルト締付手段104の締付ロッド106下端部の係合部
106bに係合した後所定量回転して、締付ロッド106上端
部のナット収容部106aに収容されたナットをボルト12c
に締め付ける。こうしてサブフレーム40がボディ12にボ
ルト締付けされると、パレット6はリヤ側リフタ20の下
降に伴って下降し、またこの下降の際、クランプ手段54
によるサスペンションストラット46のクランプが解除さ
れる。
このクランプ手段54のクランプ解除は、上記ボルト締付
動作完了と同期して第3図に示すシリンダ100を後退さ
せてクランプ爪98のサスペンションストラット46に対す
る係合を解除させ、その後パレット6の下降に伴うクラ
ンプアーム80とサスペンションストラット46との相対変
位により、アーム本体96の延長部96cとサスペンション
ストラット46下端部に設けられた帯状のブラケット46c
とを当接させ、このときアーム本体96の延長部96cが受
ける上向き荷重によりサスペンションアーム80をアンク
ランプ位置まで回動させることによってなされる。
このブラケット46cとの当接によるサスペンションアー
ム80の回動動作は両サスペンションアーム80について行
われることとなるが、アーム本体96の延長部96cとサス
ペンションストラット46のブラケット46cとの当り代は
あまり大きくなく、このため、両サスペンションアーム
80が毎回必ずアンクランプ位置まで回動するとは限ら
ず、時として一方のクランプアーム80には、回動に十分
な当接荷重が作用しない場合もある。
しかしながら本実施例においては、各クランプアーム80
が、リンク部材120,122および連結機構124を介して連結
されており、一方のクランプアーム80のアンクランプ方
向の回動動作がなされると、この回動動作と連動して他
方のクランプアーム80をもアンクランプ方向に回動させ
るようになっているので、仮に一方のクランプアーム80
に作用する当接荷重が十分でない場合であっても、他方
のクランプアーム80に作用する当接荷重により、このク
ランプアーム80と連動させてアンクランプ方向に回動さ
せることができる。したがって、両クランプアーム80の
アンクランプ動作が極めて円滑に行われることとなり、
車両組立ラインにおける作業効率の向上を図ることがで
きる。
本実施例においては、リヤサスペンションユニット4を
パレット6に位置決めするためのサスペンション位置決
め装置2について述べたが、このようなサスペンション
位置決め装置を、フロントサスペンションユニットをパ
レットに位置決めするために用いてもよいことはもちろ
んである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるサスペンション位置決め装置の一
実施例を示す要部平面図、 第2図は第1図のII−II線矢視図であって、該装置の全
体構成を示す後方からの側面図、 第3図は該装置のクランプ手段のクランプアームを詳細
に示す平面図、 第4図は第2図の要部詳細図、 第5および6図は該装置が用いられる車両組立ラインの
概要を示す側面図および平面図、 第7図は該装置によって位置決めされるリヤサスペンシ
ョンユニットを示す斜視図である。 2……サスペンション位置決め装置 4……リヤサスペンションユニット 6……パレット、12……ボディ 40……サブフレーム、42……アクスル 44……サスペンションアーム 46……サスペンションストラット 54……クランプ手段 80……クランプアーム(クランプ部材) 120,122……リンク部材、124……連結機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車幅方向に延びるサブフレームと、左右1
    対の車輪を回転可能に支持する1対のアクスルと、両端
    部が前記サブフレームと前記各アクスルとに連結され、
    かつ前記サブフレームに対して上下に揺動可能とされた
    1対のサスペンションアームと、下端部が前記各アクス
    ルに連結された1対のサスペンションストラットとを備
    えてなるサスペンションユニットを、パレットの所定位
    置に載置した状態でボディの下方から相対的に上昇させ
    て該ボディに組み付けるように構成された車両組立ライ
    ンにおいて、前記パレット上に設けられ、前記サスペン
    ションユニットを前記所定位置に位置決めするサスペン
    ション位置決め装置であって、 前記各サスペンションストラットをクランプするクラン
    プ位置とこのクランプを解除するアンクランプ位置との
    間を移動可能な1対のクランプ部材と、これら各クラン
    プ部材に一端部が連結された1対のリンク部材と、前記
    1対のクランプ部材の前記クランプ位置から前記アンク
    ランプ位置への移動動作については前記各クランプ部材
    を連動させて行わせる一方、前記アンクランプ位置から
    前記クランプ位置への移動動作については前記各クラン
    プ部材を連動させないで行わせるように、前記1対のリ
    ンク部材の各他端部を連結する連結機構とを備えてなる
    ことを特徴とするサスペンション位置決め装置。
JP3243188U 1988-03-11 1988-03-11 サスペンション位置決め装置 Expired - Lifetime JPH0622638Y2 (ja)

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