JPH0622587Y2 - ウェザストリップの減圧装置 - Google Patents
ウェザストリップの減圧装置Info
- Publication number
- JPH0622587Y2 JPH0622587Y2 JP1988104657U JP10465788U JPH0622587Y2 JP H0622587 Y2 JPH0622587 Y2 JP H0622587Y2 JP 1988104657 U JP1988104657 U JP 1988104657U JP 10465788 U JP10465788 U JP 10465788U JP H0622587 Y2 JPH0622587 Y2 JP H0622587Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- working chamber
- closed
- weather strip
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vehicle Waterproofing, Decoration, And Sanitation Devices (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車体に開閉自在に枢着されたドアの周辺に沿
って取付けられ、内部に密閉中空部が形成された弾性材
料より成るウェザストリップの減圧装置に関する。
って取付けられ、内部に密閉中空部が形成された弾性材
料より成るウェザストリップの減圧装置に関する。
自動車のドアを閉じたときに車室内のシール性を確保す
る目的で、ドアにウェザストリップを設けることは従来
より周知である。ところがこのようなウェザストリップ
を設けると、ドアの閉動時に、ウェザストリップが車体
に当り、これが弾性変形し始めると、そのシール機能に
よって車室内の圧力が高まる。このような圧力上昇はド
アの閉動を妨げるように作用するため、所謂ドアの閉ま
り性が低下し、ドアの閉動に大きな力が必要となる。
る目的で、ドアにウェザストリップを設けることは従来
より周知である。ところがこのようなウェザストリップ
を設けると、ドアの閉動時に、ウェザストリップが車体
に当り、これが弾性変形し始めると、そのシール機能に
よって車室内の圧力が高まる。このような圧力上昇はド
アの閉動を妨げるように作用するため、所謂ドアの閉ま
り性が低下し、ドアの閉動に大きな力が必要となる。
そこで、ウェザストリップの内部の中空部を密閉空間と
し、この中空部をポンプに接続し、ドアを閉めるときの
ドアチェックリンクの動きによってポンプを作動させ、
ウェザストリップの中空部内の空気を抜き出し、ドアが
閉じ終るとき、ないしはその直前の時点でウェザストリ
ップが車室内をシールしないように構成し、上述のドア
の閉まり性の低下を防止したウェザストリップの減圧装
置が提案されている。
し、この中空部をポンプに接続し、ドアを閉めるときの
ドアチェックリンクの動きによってポンプを作動させ、
ウェザストリップの中空部内の空気を抜き出し、ドアが
閉じ終るとき、ないしはその直前の時点でウェザストリ
ップが車室内をシールしないように構成し、上述のドア
の閉まり性の低下を防止したウェザストリップの減圧装
置が提案されている。
ところがこの装置においては、ドアを開くときはウェザ
ストリップの中空部の空気を抜くことはなく、ドアの閉
動時にその動きを利用して中空部の空気を抜くように構
成されており、ドアを開き、これをすぐに閉じる場合に
は、中空部の空気を充分に抜き出すことができず、ドア
の閉まり性向上の効果をあまり期待することはできな
い。
ストリップの中空部の空気を抜くことはなく、ドアの閉
動時にその動きを利用して中空部の空気を抜くように構
成されており、ドアを開き、これをすぐに閉じる場合に
は、中空部の空気を充分に抜き出すことができず、ドア
の閉まり性向上の効果をあまり期待することはできな
い。
本考案の目的は、上記従来の欠点を除去したウェザスト
リップの減圧装置を提供することである。
リップの減圧装置を提供することである。
本考案は上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式
の減圧装置において、摺動自在に嵌挿されたピストンに
よって仕切られた第1作動室と第2作動室を有し、かつ
ドアに固定されているシリンダと、前記ピストンに固定
されたピストンロッドと、前記シリンダの外部に突出し
たピストンロットの端部に一端側を枢着され、ドアの回
動中心からそれた位置の車体部分に他端側を枢着され、
かつドアの開動に伴って第1作動室が拡大し、第2作動
室が縮小する向きにピストンを作動させ、ドアの閉動に
伴って第1作動室が縮小し、第2作動室が拡大するよう
にピストンを作動させる回動リンクと、前記シリンダ内
の第1作動室をウェザストリップの中空部に連通させる
導管と、第2作動室と外気とを連通させる空気流通孔
と、ドアの開動時に第1作動室とウェザストリップの中
空部との連通を許容すべく開き、ドアの閉動時には第1
作動室とウェザストリップの中空部との連通を遮断すべ
く閉じる第1のバルブと、ドアの開動時に第1作動室と
第2作動室の連通を禁止すべく閉じ、ドアの閉動時に第
1及び第2作動室を互いに連通させるように開く第2の
バルブと、ドアを閉じている状態では前記導管を介して
ウェザストリップの中空部を外気に連通させるべく開
き、ドアを開き始めた時、又はその直後に、導管を介し
ての、ウェザストリップの中空部と外気との連通を遮断
すべく閉じる第3のバルブとを具備することを特徴とす
るウェザストリップの減圧装置を提案する。
の減圧装置において、摺動自在に嵌挿されたピストンに
よって仕切られた第1作動室と第2作動室を有し、かつ
ドアに固定されているシリンダと、前記ピストンに固定
されたピストンロッドと、前記シリンダの外部に突出し
たピストンロットの端部に一端側を枢着され、ドアの回
動中心からそれた位置の車体部分に他端側を枢着され、
かつドアの開動に伴って第1作動室が拡大し、第2作動
室が縮小する向きにピストンを作動させ、ドアの閉動に
伴って第1作動室が縮小し、第2作動室が拡大するよう
にピストンを作動させる回動リンクと、前記シリンダ内
の第1作動室をウェザストリップの中空部に連通させる
導管と、第2作動室と外気とを連通させる空気流通孔
と、ドアの開動時に第1作動室とウェザストリップの中
空部との連通を許容すべく開き、ドアの閉動時には第1
作動室とウェザストリップの中空部との連通を遮断すべ
く閉じる第1のバルブと、ドアの開動時に第1作動室と
第2作動室の連通を禁止すべく閉じ、ドアの閉動時に第
1及び第2作動室を互いに連通させるように開く第2の
バルブと、ドアを閉じている状態では前記導管を介して
ウェザストリップの中空部を外気に連通させるべく開
き、ドアを開き始めた時、又はその直後に、導管を介し
ての、ウェザストリップの中空部と外気との連通を遮断
すべく閉じる第3のバルブとを具備することを特徴とす
るウェザストリップの減圧装置を提案する。
ドアを開き始めると、シリンダに対するピストンの摺動
により第1作動室が拡大し、第2作動室が縮小する。こ
れにより第1のバルブが開き、ウェザストリップの中空
部内の空気が導管を介して第1作動室に導かれ、ウェザ
ストリップが潰れた状態に弾性変形する。ドアを閉め始
めると、第1作動室が縮小し、第2作動室が拡大する向
きにピストンが作動し、これによって第2のバルブが開
き、第1作動室内の空気は第2作動室及び空気流通孔を
通してシリンダ外に流れる。このとき第1のバルブと第
3のバルブが閉じているため、ウェザストリップの中空
部は外気との連通を遮断され、中空部の減圧状態が維持
される。ドアの閉鎖を終了し、又はその直前の時点で第
3のバルブが開き、ウェザストリップの中空部に外気が
導入される。ドア閉鎖状態で、ウェザストリップは通常
の膨んだ状態に戻り、車室内をシールする。
により第1作動室が拡大し、第2作動室が縮小する。こ
れにより第1のバルブが開き、ウェザストリップの中空
部内の空気が導管を介して第1作動室に導かれ、ウェザ
ストリップが潰れた状態に弾性変形する。ドアを閉め始
めると、第1作動室が縮小し、第2作動室が拡大する向
きにピストンが作動し、これによって第2のバルブが開
き、第1作動室内の空気は第2作動室及び空気流通孔を
通してシリンダ外に流れる。このとき第1のバルブと第
3のバルブが閉じているため、ウェザストリップの中空
部は外気との連通を遮断され、中空部の減圧状態が維持
される。ドアの閉鎖を終了し、又はその直前の時点で第
3のバルブが開き、ウェザストリップの中空部に外気が
導入される。ドア閉鎖状態で、ウェザストリップは通常
の膨んだ状態に戻り、車室内をシールする。
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
第1図において、自動車の車体1にはヒンジ2を介して
ドア3が開閉自在に支持されている。ドア3はドア本体
部4とその上方の窓枠部5を有し、窓枠部5の窓開口は
窓ガラス6によって開閉される。第3図はドア本体部4
の断面を示し、車外側のアウタパネル7と該パネル7に
一体に固定された車内側のインナパネル8の間に空間S
が形成されている。
ドア3が開閉自在に支持されている。ドア3はドア本体
部4とその上方の窓枠部5を有し、窓枠部5の窓開口は
窓ガラス6によって開閉される。第3図はドア本体部4
の断面を示し、車外側のアウタパネル7と該パネル7に
一体に固定された車内側のインナパネル8の間に空間S
が形成されている。
ドア3の周辺には、その全周に亘って、第2図に明示し
かつ第3図に模式的に示す如く、ウェザストリップ9が
固定されている。ウェザストリップ9はゴム又は軟質合
成樹脂等の弾性材料より成り、その内部には密閉された
中空部10が、該ウェザストリップ9の長手方向に亘っ
て形成されている。
かつ第3図に模式的に示す如く、ウェザストリップ9が
固定されている。ウェザストリップ9はゴム又は軟質合
成樹脂等の弾性材料より成り、その内部には密閉された
中空部10が、該ウェザストリップ9の長手方向に亘っ
て形成されている。
第1図乃至第3図に示すようにドア3を閉じると、ウェ
ザストリップ9が車体側に弾性的に密着し、車室内のシ
ール性が確保される。第3図はウェザストリップ9がド
ア開口下部のロッカパネル11の車内側面に密着した状
態を示している。
ザストリップ9が車体側に弾性的に密着し、車室内のシ
ール性が確保される。第3図はウェザストリップ9がド
ア開口下部のロッカパネル11の車内側面に密着した状
態を示している。
ところで、先にも説明したように上述の如きウェザスト
リップを有する従来公知のドアにおいては、ドアの閉動
時にウェザストリップによって車室内の圧力が高めら
れ、ドアの閉まり性が低下する恐れがあった。そこで本
考案においては、ドア3が閉じ終るまで、減圧装置12
によってウェザストリップ9内の中空部10の圧力を下
げ、ドア3を閉鎖し終えるときのウェザストリップ9の
シール機能をなくし、ドアの閉まり性の低下を防止して
いる。以下、減圧装置12の詳細を明らかにする。
リップを有する従来公知のドアにおいては、ドアの閉動
時にウェザストリップによって車室内の圧力が高めら
れ、ドアの閉まり性が低下する恐れがあった。そこで本
考案においては、ドア3が閉じ終るまで、減圧装置12
によってウェザストリップ9内の中空部10の圧力を下
げ、ドア3を閉鎖し終えるときのウェザストリップ9の
シール機能をなくし、ドアの閉まり性の低下を防止して
いる。以下、減圧装置12の詳細を明らかにする。
減圧装置12は第1図及び第3図に示すように、ドア3
の内部空間Sに収容されて該ドア3に固定支持されたシ
リンダ13を有し、その内部に、ピストン14が第3図
における左右方向に摺動自在に嵌挿されている。シリン
ダ13の内部は第3図乃至第7図から判るようにピスト
ン4によって第1作動室15と第2作動室16に仕切ら
れる。
の内部空間Sに収容されて該ドア3に固定支持されたシ
リンダ13を有し、その内部に、ピストン14が第3図
における左右方向に摺動自在に嵌挿されている。シリン
ダ13の内部は第3図乃至第7図から判るようにピスト
ン4によって第1作動室15と第2作動室16に仕切ら
れる。
ピストン14に一体に固着されたピストンロッド17は
シリンダ13の端壁を貫通し、該シリンダ13の外部に
突出したピストンロッドの端部には回動リンク18の一
端が枢着されている。回動リンク18の他端は、ドア3
の回動中心Cからそれた位置の車体部分にピン19を介
して枢着されている。
シリンダ13の端壁を貫通し、該シリンダ13の外部に
突出したピストンロッドの端部には回動リンク18の一
端が枢着されている。回動リンク18の他端は、ドア3
の回動中心Cからそれた位置の車体部分にピン19を介
して枢着されている。
シリンダ内の第1及び第2作動室15,16の外側の部
分には空気流路20が形成され、その一方の端部開口は
チェックバルブより成る第1のバルブ23を介して第1
作動室15に通じ、また他方の端部開口は、ピストンロ
ッド17の外周に形成された小径部(又は溝)24を介
して外気に連通することができる。さらに空気流路20
には導管21の一端が接続され、該導管21の他端はウ
ェザストリップ9の中空部10に接続され、中空部10
と流路20は導管21を介して連通している。
分には空気流路20が形成され、その一方の端部開口は
チェックバルブより成る第1のバルブ23を介して第1
作動室15に通じ、また他方の端部開口は、ピストンロ
ッド17の外周に形成された小径部(又は溝)24を介
して外気に連通することができる。さらに空気流路20
には導管21の一端が接続され、該導管21の他端はウ
ェザストリップ9の中空部10に接続され、中空部10
と流路20は導管21を介して連通している。
ピストン14には第1作動室15から第2作動室16へ
通じる貫通孔22が形成され、この貫通孔22はチェッ
クバルブより成る第2のバルブ25によって開閉され
る。
通じる貫通孔22が形成され、この貫通孔22はチェッ
クバルブより成る第2のバルブ25によって開閉され
る。
第2作動室16を区画するシリンダ壁には、この作動室
16と外気とを連通させる空気流通孔26が穿設されて
いる。
16と外気とを連通させる空気流通孔26が穿設されて
いる。
次に上述した減圧装置12の動作を明らかにする。
先ず、第3図に示すようにドア3が閉じられた状態にあ
るときは、ピストン14は図における最右端位置を占
め、このときピストンロッド7の小径部24は空気流路
20の端部開口に合致している。したがってウェザスト
リップ9の中空部10は、導管21、空気流路20及び
小径部24を介して外気に連通し、中空部10内の圧力
は大気圧に保たれる。よってウェザストリップ9はその
弾性で膨んだ状態となり、第2図及び第3図に示したよ
うに車体1に弾性的に密着し、車室内をシールする。
るときは、ピストン14は図における最右端位置を占
め、このときピストンロッド7の小径部24は空気流路
20の端部開口に合致している。したがってウェザスト
リップ9の中空部10は、導管21、空気流路20及び
小径部24を介して外気に連通し、中空部10内の圧力
は大気圧に保たれる。よってウェザストリップ9はその
弾性で膨んだ状態となり、第2図及び第3図に示したよ
うに車体1に弾性的に密着し、車室内をシールする。
ドア3を開き始めると、回動リンク18の車体側の枢着
点(即ち、ピン19)は、ドア3の回動中心Cからそれ
た位置にあるため、リンク18はピストンロッド7をシ
リンダ13に対して第3図における左方に引く。
点(即ち、ピン19)は、ドア3の回動中心Cからそれ
た位置にあるため、リンク18はピストンロッド7をシ
リンダ13に対して第3図における左方に引く。
したがって、第4図に示すように、ドアの開動に伴いピ
ストン14は、シリンダ13に対して第1作動室15が
拡大し、第2作動室16が縮小する向き、即ち矢印A方
向に摺動する。このため、第1作動室15の圧力が下が
り、第1のバルブ23は、第1作動室15とウェザスト
リップ9の中空部10の連通を許容すべく開き、第2の
バルブ25は、第1作動室15と第2作動室16の連通
を禁止すべく閉じる。このようにしてウェザストリップ
9の中空部10内の空気が導管21及び空気流路20を
介して第1作動室15に吸入され、ウェザストリップ9
は第4図のように潰れた状態に変形する。
ストン14は、シリンダ13に対して第1作動室15が
拡大し、第2作動室16が縮小する向き、即ち矢印A方
向に摺動する。このため、第1作動室15の圧力が下が
り、第1のバルブ23は、第1作動室15とウェザスト
リップ9の中空部10の連通を許容すべく開き、第2の
バルブ25は、第1作動室15と第2作動室16の連通
を禁止すべく閉じる。このようにしてウェザストリップ
9の中空部10内の空気が導管21及び空気流路20を
介して第1作動室15に吸入され、ウェザストリップ9
は第4図のように潰れた状態に変形する。
ドア3を開き始めたとき又はその直後に、ピストンロッ
ド17の動きに伴って小径部24が空気流路20の端部
開口の位置から外れ、該開口はピストンロッド17の小
径部以外の部分によって閉鎖される。このとき、第2作
動室16内の空気は空気流路孔26を通して外部に流出
する。
ド17の動きに伴って小径部24が空気流路20の端部
開口の位置から外れ、該開口はピストンロッド17の小
径部以外の部分によって閉鎖される。このとき、第2作
動室16内の空気は空気流路孔26を通して外部に流出
する。
第5図に示すようにドア3を全開位置まで回動させたと
き、ウェザストリップ9は最大状態まで潰れる。ドア3
をこの位置に停止させた後も、第2のバルブ25は閉じ
たままであって、第1作動室15及びウェザストリップ
内の中空部10は負圧状態を保つため、ウェザストリッ
プ9は潰れた変形状態を維持する。
き、ウェザストリップ9は最大状態まで潰れる。ドア3
をこの位置に停止させた後も、第2のバルブ25は閉じ
たままであって、第1作動室15及びウェザストリップ
内の中空部10は負圧状態を保つため、ウェザストリッ
プ9は潰れた変形状態を維持する。
次にドア3を閉じ始めると、第6図に示す如くピストン
14はシリンダ13に対して、矢印Aと反対の矢印B方
向に移動する。即ち、ドア3の閉動に伴って、第1作動
室15が縮小し、第2作動室16が拡大する向きに、ピ
ストン14が回動リンク18によって作動されるのであ
る。このため、第2のバルブ25は第1作動室15と第
2作動室を連通すべく開き、第1作動室15内の空気は
ピストン14の貫通孔22、第2作動室16及び空気流
路孔26を通して外部に流出する。これに対し、第1の
バルブ23は閉じて第1作動室15とウェザストリップ
9の中空部10との連通を遮断する。しかも空気流路2
0の他方の端部開口はピストンロッド17によって閉鎖
されたままであるため、中空部10は減圧状態に保たれ
る。即ち、ウェザストリップ9が潰れた状態に変形した
まま、ドア3が閉じられるのである。したがって、第7
図に示すように、ドア3が完全に閉鎖位置に至るとき、
潰れた状態にあるウェザストリップ9は、車室内をシー
ルする働きをなさず、車室内の空気は矢印Xで示すよう
にウェザストリップ9と車体との間を通り抜けることに
なり、よって車室内の圧力上昇が抑えられ、ドアの閉ま
り性が向上する。
14はシリンダ13に対して、矢印Aと反対の矢印B方
向に移動する。即ち、ドア3の閉動に伴って、第1作動
室15が縮小し、第2作動室16が拡大する向きに、ピ
ストン14が回動リンク18によって作動されるのであ
る。このため、第2のバルブ25は第1作動室15と第
2作動室を連通すべく開き、第1作動室15内の空気は
ピストン14の貫通孔22、第2作動室16及び空気流
路孔26を通して外部に流出する。これに対し、第1の
バルブ23は閉じて第1作動室15とウェザストリップ
9の中空部10との連通を遮断する。しかも空気流路2
0の他方の端部開口はピストンロッド17によって閉鎖
されたままであるため、中空部10は減圧状態に保たれ
る。即ち、ウェザストリップ9が潰れた状態に変形した
まま、ドア3が閉じられるのである。したがって、第7
図に示すように、ドア3が完全に閉鎖位置に至るとき、
潰れた状態にあるウェザストリップ9は、車室内をシー
ルする働きをなさず、車室内の空気は矢印Xで示すよう
にウェザストリップ9と車体との間を通り抜けることに
なり、よって車室内の圧力上昇が抑えられ、ドアの閉ま
り性が向上する。
ドア3が閉鎖位置に至ったとき、又はその直前の時点
で、ピストンロッド17の小径部24が空気流路20の
端部開口に合致し、外気が小径部24、流路20、導管
21を通してウェザストリップ9の中空部10に順次流
れ込み、ドア3が完全に閉じ終ったとき、或いはその直
後に、第3図に示したようにウェザストリップ9がその
弾性によって元の膨らんだ状態に復帰し、ドアのまわり
を密閉し、車室内をシールする。
で、ピストンロッド17の小径部24が空気流路20の
端部開口に合致し、外気が小径部24、流路20、導管
21を通してウェザストリップ9の中空部10に順次流
れ込み、ドア3が完全に閉じ終ったとき、或いはその直
後に、第3図に示したようにウェザストリップ9がその
弾性によって元の膨らんだ状態に復帰し、ドアのまわり
を密閉し、車室内をシールする。
上述したところから判るように、本例ではピストンロッ
ド17の小径部24と、その他のロッド部分が、空気流
路20の端部開口を開閉するバルブとしての働きをな
し、ドアを閉じている状態では導管を介してウェザスト
リップの中空部を外気に連通させるべく開き、ドアを開
き始めた時、又はその直後に、導管を介しての、ウェザ
ストリップの中空部と外気との連通を遮断すべく閉じる
第3のバルブを構成している。
ド17の小径部24と、その他のロッド部分が、空気流
路20の端部開口を開閉するバルブとしての働きをな
し、ドアを閉じている状態では導管を介してウェザスト
リップの中空部を外気に連通させるべく開き、ドアを開
き始めた時、又はその直後に、導管を介しての、ウェザ
ストリップの中空部と外気との連通を遮断すべく閉じる
第3のバルブを構成している。
ところで、第3図から明らかなようにピストンロッド1
7の端部にはピン27が突設され、これが回動リンク1
8の端部に形成された長孔28に摺動自在に嵌合して両
者が枢着されているが、このように構成することによ
り、ドア3の開閉時に回動リンク18の上記端部が第3
図に矢印Dを付した方向に振れ動いても、該リンク18
とピストンロッド17を確実に枢着させておくことがで
きる。
7の端部にはピン27が突設され、これが回動リンク1
8の端部に形成された長孔28に摺動自在に嵌合して両
者が枢着されているが、このように構成することによ
り、ドア3の開閉時に回動リンク18の上記端部が第3
図に矢印Dを付した方向に振れ動いても、該リンク18
とピストンロッド17を確実に枢着させておくことがで
きる。
またドアを開くとき、これが急激に全開位置まで回動す
ることを防止する目的で、一般のドアにもドアチェック
装置が付設されているが、上述の実施例のようにピスト
ンロッド17に回動リンク18を枢着すると、ドア3の
開閉時に、ピストン14とシリンダ13との摩擦がドア
3に作用するため、これらをドアチェック装置として用
いることもでき、従来一般に採用されている高価なドア
チェック装置を廃止することが可能となる。
ることを防止する目的で、一般のドアにもドアチェック
装置が付設されているが、上述の実施例のようにピスト
ンロッド17に回動リンク18を枢着すると、ドア3の
開閉時に、ピストン14とシリンダ13との摩擦がドア
3に作用するため、これらをドアチェック装置として用
いることもでき、従来一般に採用されている高価なドア
チェック装置を廃止することが可能となる。
本考案に係る減圧装置は、第1図に示したドア3に限ら
ず、例えばその後方のドア103や、車体後部のバック
ドア等にも広く適用できることは当然である。
ず、例えばその後方のドア103や、車体後部のバック
ドア等にも広く適用できることは当然である。
本考案によれば、ドアを閉じるとき、ウェザストリップ
のシール機能をなくすことができるため、車室内の圧力
上昇を抑え、ドアの閉まり性を向上させることができ
る。
のシール機能をなくすことができるため、車室内の圧力
上昇を抑え、ドアの閉まり性を向上させることができ
る。
第1図は自動車の側面図、第2図は第1図のII−II線断
面図、第3図は第1図のIII−III線断面図であって、そ
の各要素を簡略化して模式的に示した図、第4図乃至第
7図はドアの開閉に伴う減圧装置の動作を説明する、第
3図と同様な断面図である。 1……車体、3……ドア 9……ウェザストリップ、10……中空部 12……減圧装置、13……シリンダ 14……ピストン、15……第1作動室 16……第2作動室、17……ピストンロッド 18……回動リンク、21……導管 23……第1のバルブ、25……第2のバルブ 26……空気流通孔、C……回動中心
面図、第3図は第1図のIII−III線断面図であって、そ
の各要素を簡略化して模式的に示した図、第4図乃至第
7図はドアの開閉に伴う減圧装置の動作を説明する、第
3図と同様な断面図である。 1……車体、3……ドア 9……ウェザストリップ、10……中空部 12……減圧装置、13……シリンダ 14……ピストン、15……第1作動室 16……第2作動室、17……ピストンロッド 18……回動リンク、21……導管 23……第1のバルブ、25……第2のバルブ 26……空気流通孔、C……回動中心
Claims (1)
- 【請求項1】車体に開閉自在に枢着されたドアの周辺に
沿って取付けられ、内部に密閉中空部が形成された弾性
材料より成るウェザストリップの減圧装置において、 摺動自在に嵌挿されたピストンによって仕切られた第1
作動室と第2作動室を有し、かつドアに固定されている
シリンダと、前記ピストンに固定されたピストンロッド
と、前記シリンダの外部に突出したピストンロットの端
部に一端側を枢着され、ドアの回動中心からそれた位置
の車体部分に他端側を枢着され、かつドアの開動に伴っ
て第1作動室が拡大し、第2作動室が縮小する向きにピ
ストンを作動させ、ドアの閉動に伴って第1作動室が縮
小し、第2作動室が拡大するようにピストンを作動させ
る回動リンクと、前記シリンダ内の第1作動室をウェザ
ストリップの中空部に連通させる導管と、第2作動室と
外気とを連通させる空気流通孔と、ドアの開動時に第1
作動室とウェザストリップの中空部との連通を許容すべ
く開き、ドアの閉動時には第1作動室とウェザストリッ
プの中空部との連通を遮断すべく閉じる第1のバルブ
と、ドアの開動時に第1作動室と第2作動室の連通を禁
止すべく閉じ、ドアの閉動時に第1及び第2作動室を互
いに連通させるように開く第2のバルブと、ドアを閉じ
ている状態では前記導管を介してウェザストリップの中
空部を外気に連通させるべく開き、ドアを開き始めた
時、又はその直後に、導管を介しての、ウェザストリッ
プの中空部と外気との連通を遮断すべく閉じる第3のバ
ルブとを具備することを特徴とするウェザストリップの
減圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988104657U JPH0622587Y2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | ウェザストリップの減圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988104657U JPH0622587Y2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | ウェザストリップの減圧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0225325U JPH0225325U (ja) | 1990-02-20 |
JPH0622587Y2 true JPH0622587Y2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=31336576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988104657U Expired - Lifetime JPH0622587Y2 (ja) | 1988-08-08 | 1988-08-08 | ウェザストリップの減圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622587Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-08-08 JP JP1988104657U patent/JPH0622587Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0225325U (ja) | 1990-02-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4761917A (en) | Deflatable weatherstrips | |
US7367609B2 (en) | Automotive glazing system with deployable wind excitation suppressor | |
US8555552B2 (en) | Inflatable door seal | |
US5046285A (en) | Vacuum system for deflating weatherstrips | |
US4989369A (en) | Sealing and retaining strips | |
US4805347A (en) | Bellows system for deflating weatherstrips | |
US5469667A (en) | Sealing profile for doors of motor vehicles | |
GB2138061A (en) | Sealing arrangement for a vehicle sliding roof | |
JPH0622587Y2 (ja) | ウェザストリップの減圧装置 | |
US5079873A (en) | Programmed air leak for deflatable weatherstrip system | |
US4924629A (en) | Rolling diaphragm system for deflating weatherstrips | |
JPH08285083A (ja) | 空気抽出ダイナミックシール | |
US4995196A (en) | Programmed air leak for deflatable weatherstrip system | |
KR100452225B1 (ko) | 자동차용 에어토출 그릴장치 | |
JP2002154337A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
US4989370A (en) | Programmed air leak for deflatable weatherstrip system | |
KR100397933B1 (ko) | 자동차 도어의 닫힘력 향상장치 | |
JP3879062B2 (ja) | ストッパー部付きウエザーストリップ | |
JPS59128030A (ja) | 車輛のウエザ−ストリツプ制御装置 | |
KR19980027126U (ko) | 공압식 도어체크 | |
JPH0133366Y2 (ja) | ||
KR20030039481A (ko) | 자동차 도어의 실린더식 도어 체커 | |
KR100194705B1 (ko) | 차량 도어용 웨더스트립장치 | |
JPH1182589A (ja) | ガススプリング装置 | |
CN111409431A (zh) | 一种用于车门的密封降噪结构、控制方法及控制装置 |