JPH06225628A - 沿岸帯における植物群落の植栽方法 - Google Patents

沿岸帯における植物群落の植栽方法

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JPH06225628A
JPH06225628A JP5037442A JP3744293A JPH06225628A JP H06225628 A JPH06225628 A JP H06225628A JP 5037442 A JP5037442 A JP 5037442A JP 3744293 A JP3744293 A JP 3744293A JP H06225628 A JPH06225628 A JP H06225628A
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woven fabric
planting
plant
planted
willows
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JP5037442A
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Yoshio Sakurai
善雄 桜井
Kiyobumi Tashiro
清文 田代
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Fujiko KK
Fujikoo KK
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Fujiko KK
Fujikoo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然景観を考慮に入れてヨシ,マコモ,ガマ
類の抽水植物又は低木性のヤナギ類などの群落を沿岸帯
に植栽し、湖岸や緩流河川の河岸帯において我が国の風
土に合った植生護岸を復元する。 【構成】 必要に応じて客土を加えて沿岸を整地して平
坦な植栽地を造成し、この植栽地に自然分解可能な不織
布を隙間なく敷設した後に、該不織布を多数本の金属ピ
ンや竹串で植栽地表面に固定し、ついで植栽地表面にお
いて適当な間隔をおいて不織布を貫通する穴を開け、各
穴に抽水植物又はヤナギ類などの苗や枝木を植え付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湖岸や緩流河川の河岸
帯において我が国の風土に合った植生護岸を復元する方
法に関し、自然景観を考慮に入れてヨシ,マコモ,ガマ
類の抽水植物又は低木性のヤナギ類などの群落を沿岸帯
に植栽する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨシ(Phragmites communis Trin.),
マコモ(Zizania latifolia Turcz.),ガマ類(Typha
angustifolia L.)などの抽水植物の群落は、漁業資源
その他の野性動物に対する多様な生息環境の提供、外部
から流入する汚濁物質の捕捉と分解による水質の浄化、
波浪や流れによる湖岸や河岸の浸食防止、農業,畜産,
人間生活への資源の供給など生活環境に多面的に寄与し
ている。これら大型抽水植物の群落は、低木性のヤナギ
類(Salix)などとともに、水辺の穏やかな自然景観の
形成にも寄与する。
【0003】 我が国の湖岸や河岸帯における植物群落
の面積は、近年、土木工事や水質汚濁などによって急速
に減少しており、その保護の必要性及び植生護岸の復元
が各方面から指摘されている。このような我が国の現状
を反映して、建設省河川局から通達と実施要領(「多自
然型川づくり」について)も既に出されている。
【0004】 湖岸や緩流河川の河岸帯において抽水植
物又は低木性のヤナギ類などを植栽する場合に、石やコ
ンクリートブロックなどを空積みして波浪や流水による
植栽地への浸食を防止しないならば、植え付け後に密生
した群落が形成されるまで何らかの材料で植栽地の表面
を覆う必要がある。この目的に沿って、法面保護に使う
ブロックマットによって抽水植物の植栽面を覆う工法
が、湖の埋立地先の水際において試みられたことがあ
る。このブロックマットとは、小さなコンクリートブロ
ックをプラスチックの布に貼付して連結したものである
が、抽水植物の成長の点で満足できる結果を得ることが
できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】抽水植物の植栽面を覆
うマットは、これらの苗や枝木が成長して植物群落が成
立するまでは波浪や流水による植栽地の浸食を防止する
ことはもとより、抽水植物の苗や枝木が成長するのに妨
げになってはならない。この点に関して、前記のブロッ
クマットやビニルシートは不適当であり、スパンボンド
のような合成繊維製の不織布なども好ましくない。
【0006】 本発明者らは、前記のように抽水植物の
植栽面を覆うマットに関して種々研究を重ねた結果、反
毛羊毛からなる再生フェルト製の不織布は自然環境下に
おいて繊維集合体の基本的な構造が数ヵ月で分解するこ
とを見出した。このような不織布は、単に反毛羊毛から
なる再生フェルトに限らず、動物性繊維,植物性繊維又
は再生繊維製のあらゆるニードルパンチフェルトについ
て適用できるものである。
【0007】 したがって、本発明は、自然景観に適応
した植生護岸を復元するために抽水植物などの群落を沿
岸帯に植栽するための植栽方法を提供することを目的と
する。本発明の他の目的は、前記の植栽方法で使用する
一定期間で自然分解可能な不織布を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る植栽方法では、抽水植物又はヤナギ類
などの群落を沿岸帯に植栽するために、まず必要に応じ
て客土を加えて沿岸を整地して平坦な植栽地を造成す
る。この植栽地として、砂泥が厚く推積した湖岸や河岸
の緩傾斜地などを使用するならば、この植栽地に改めて
客土や整地を行なう必要はない。
【0009】 この植栽地には、図1に例示するよう
に、自然分解可能な不織布(図2参照)を隙間なく敷設
した後に、該不織布を多数本の金属ピン(図3参照)や
竹串(図示しない)で植栽地表面に固定する。この金属
ピンは、図示のようなU字形であっても、平頭部を有す
る棒状体などであってもよい。この不織布は、一般に沿
岸帯の汀線に対して平行に敷設し、風波による不織布の
めくれ上がりを防ぐために、水辺側の不織布側縁上に適
宜の重し例えば土のうを載置すると好ましい。
【0010】 自然分解可能な不織布は、自然環境下に
おいて繊維集合体の基本的な構造が6ヵ月から24ヵ月
程で分解することを要する。この不織布は、主として動
物性繊維,植物性繊維又は再生繊維(ビスコースやレー
ヨンなど)からなり、その混入率が50%以上で残りは
合成繊維でもよく、反毛100%又は反毛主体の配合で
あってもよい。この不織布としては、厚さ約3〜10m
m,重さ約300〜1500g/m2のニードルパンチ
フェルトが例示でき、該フェルトに基布を介在させるか
否かは任意である。
【0011】 植栽地表面には、適当な間隔をおいて不
織布を貫通する穴を開けることを要し、一般に鉄バール
(図示しない)などを不織布の上から押込んで開け、各
穴は直径3〜4cm,深さ10〜20cm程度であれば
よい。この穴には、抽水植物又はヤナギ類などの苗や枝
木を垂直に植え付け、例えばヨシは苗を1〜2本,マコ
モとガマ類は苗を1本ずつ,ヤナギ類は枝木を3本ずつ
穴に挿せばよい。
【0012】
【作用】本発明方法を用いると、抽水植物又はヤナギ類
などの苗や枝木を植え付け後の初期の活着率がきわめて
良好である。抽水植物の成長に関して、ヨシについては
植え付け当年のために多少成長が劣るが、マコモ,ヒメ
ガマについては自然群落で測定した数値にほぼ匹敵し、
ヤナギ類は挿し付け当年の成長としては相当に良好であ
る。
【0013】 本発明方法で使用した不織布は、植栽し
た植物が活着し密生群落を形成するまでの間の立地の保
護について十分な機能を果たし、該植物の根茎の貫通は
一般に容易である。不織布の厚みに関しては、4mmで
も8mmでも同様の作用効果がある。この不織布は、植
物がかなり繁茂してもはや植栽地の地表を保護する必要
がない段階に至るとほぼ消失し、該植物の地下茎の新芽
の成長を押さえることは殆どない。
【0014】
【実施例】次に、本発明方法を実施例に基づいて説明す
る。 実施例1 本発明方法の実験地は、茨城県土浦市の霞ケ浦の右岸4
8.2km地点付近の堤外地の前浜である。この湖岸
は、桜川の河口の右岸に当り、粒子の細かい砂泥が厚く
推積した緩傾斜地であり、浚渫土の推積場になってヨシ
群落が完全に消滅して裸地となったため、特に客土や整
地を行なう必要はない。実験面積は150m2(長さ3
0m、幅5m)の長方形であり、長さ方向の辺が平水位
の水際線に接し、水際線と陸側の外縁との高低差は約3
0cmである。
【0015】 用いる不織布は、図2に示す再生羊毛の
フェルトマット1(商品名:フジロン1000S、フジ
コー製)であり、厚さは4mmと8mm,幅は1.8m
である。フェルトマット1には、実際の湖岸で使用する
場合の強度を考慮して、2枚のフェルトシート2,2の
間にポリプロピレン(スパンボンド)の薄い基布3を介
在させる。
【0016】 実験地の地表には、図1に示すように、
フェルトマット1を隙間なく敷設し、各マットの合わせ
目は10〜30cmオーバーラップさせて鉄製のU字形
ピン4(図3)で止める。各フェルトマット1は、U字
形ピン4をおよそ50cm間隔で打込んで植栽地表面に
固定する。また、水際線の部分に土のうを2段ずつ並べ
て載置し、風波によるフェルトマット1のめくれ上がり
を防ぐ。
【0017】 供試植物として、大型抽水植物であるヨ
シ,マコモ,ヒメガマ、ヤナギ類のネコヤナギ,イヌコ
リヤナギ,タチヤナギ,カワヤナギの4種を選択する。
3種の抽水植物の苗は、実験地付近の湖岸、沼沢、休耕
田などに自生している40〜50cmに伸びたものを植
付け当日に採取し、1本ずつ切り分けて用いる。ヤナギ
類は、上田市付近に自生する親木から、植付けの2日前
に1〜3年枝を50〜60cmの長さに切り取り、乾燥
を防いで現地へ運んだ。
【0018】 供試植物の植付けには、40×40cm
又は60×60cmの植付け密度で、鉄バール(図示し
ない)をフェルトマット1の上から押込んで深さ約20
cmの穴を開け、各穴には、ヨシは苗を1〜2本,マコ
モとガマ類は苗を1本ずつ,ヤナギ類は切り取った枝木
を3本ずつ挿す。
【0019】 植栽地表面には、適当な間隔をおいて不
織布を貫通する穴を開けることを要し、一般に鉄バール
(図示しない)などを不織布の上から押込んで開け、各
穴は直径3〜4cm,深さ10〜20cm程度であれば
よい。この穴には、抽水植物又はヤナギ類などの苗や枝
木を垂直に植え付け、例えばヨシは苗を1〜2本,マコ
モとガマ類は苗を1本ずつ,ヤナギ類は枝木を3本ずつ
穴に挿せばよい。
【0020】 苗や枝木を植え付けは4月28日に行な
い、9月29日まで適当な期間をおいて成長状態を測定
する。供試した7種の抽水植物又はヤナギ類は、初期の
活着率がきわめて良好であり、ヨシとマコモの一部の区
で90〜96%であったが、他は全て100%の活着が
みられる。
【0021】 抽水植物の成長を図4に示し、ヨシにつ
いては植え付け当年のために多少成長が劣るが、マコ
モ,ヒメガマに関しては自然群落で測定した数値にほぼ
匹敵する。水際線からの隔たりによる成長の差は、ヨシ
では殆どなく、マコモとヒメガマについては夏季に水際
で多少まさる傾向がみられる。抽水植物は、植付け密度
やフェルトマット1の厚みの違いによる成長の差が殆ど
みられず、これはヤナギ類でも同様である。
【0022】 ヤナギ類の新芽の成長を図5に示し、低
木性のネコヤナギとイヌコリヤナギの成長は、中木又は
高木性のタチヤナギ,カワヤナギに比べてやや劣るが、
挿し付け当年の成長としてはかなり良好である。ヤナギ
類は、水際線からの隔たりによる成長の差が顕著であ
り、図5に示すようにいずれの種でも水際に近いものの
成長が著しく劣っている。
【0023】 活着した抽水植物の分けつは、最大成長
期を過ぎた段階において、ヨシで5〜32本(平均1
3.7本)、マコモで9〜23本(平均12.9本)であ
る。これらは、いずれも植付けた親株から直接分けつし
たものであり、ヒメガマでは分けつはみられない。
【0024】 供試した再生羊毛のフェルトマット1
は、植栽した植物が活着し密生群落を形成するまでの間
の立地の保護について十分な機能を果たし、該植物の地
上部の成長を阻害するような影響もみられない。このフ
ェルトマット1は、8月以降、植物がかなり繁茂しても
はや植栽地面を保護する必要がない段階に至ると、フェ
ルトシート2,2はかなり消失し、該植物の地下茎の新
芽の成長を押さえることは少ない。一方、フェルトマッ
ト1の基布3は、8月以降でも殆ど残り、抽水植物特に
ヨシの地下茎の伸長やその茎の新芽の成長を押さえる傾
向があるため、素材のスパンボンドを再検討する必要が
ある。
【0025】実施例2 実験室において、本発明で用いる不織布の適性を調べ
る。供試植物として、大型抽水植物であるヨシ,マコ
モ,ガマを選択し、ヨシの苗は40〜50cmに伸びた
新しい茎を地下茎のつけ根から切り取り、マコモとガマ
の苗は親株から1本ずつ切り分けた新芽を用いる。
【0026】 実験に用いる不織布は、下記の表1に示
すニードルパンチのフェルトマットであり、いずれにも
基布は介在させていない。
【0027】
【表1】
【0028】 試験用のポットは、寸法30×40cm
で深さ30cmのプラスチックコンテナを用い、これに
細砂と畠土を等量混合した土壌を半分の深さに入れる。
この土壌の上に、前記のフェルトマットを一重にいっぱ
いに敷きつめ、さらにその上に同じ土壌を満たして植物
を植え付ける。植え付けの際の根の深さは、図6(1)
のようにマコモとガマではフェルトマットの上のみとし
たが、ヨシについては不織布の上だけでなく、図6
(2)のようにフェルトマットに穴を開けて苗の基部が
不織布の下になるような植え付けも行なう。
【0029】 抽水植物の植付け時期は5月中旬であ
り、植付け後はポットを常に湛水するように随時給水管
理する。抽水植物は、同年の10月中旬に掘り上げ、各
植物の成長、地下の根茎とフェルトマットとの関係、フ
ェルトマットの崩壊状態などを調査・測定する。
【0030】 各抽水植物についての前記の期間の測定
結果を下記の表2及び表3に示す。
【0031】
【表2】 (注)フェルトマットの崩壊度 4:殆ど消失、
3:約70%消失 2:約20%消失、1:約10%消失 −:原形をとどめている
【0032】
【表3】
【0033】 表2及び表3を参照すると、羊毛ニード
ルフェルトは測定期間中殆ど原形とどめており、この期
間浸食防止の効果を保持しうることが判る。また、地下
茎及び茎のマット貫通状態をみると、羊毛ニードルフェ
ルトでは貫通数が多く、フェルトマットの下に植えた茎
本数が他に比べて多いことから、新芽の伸長に障害がな
いことを示している。したがって、抽水植物の密生群落
が形成されるまでの間、植栽地の土壌が波浪で浸食され
るのを防ぐのに用いる不織布としては、今回の試験結果
からに関する限り、反毛羊毛を再生したフェルトマット
が最適である。
【0034】 レーヨンニードルフェルトについても、
測定期間中殆ど原形をとどめており、この期間は浸食防
止の効果を保持しうることが判る。しかし、地下茎及び
茎のマット貫通状態をみると、レーヨンニードルフェル
トでは貫通数が少なく、貫通できない地下茎や茎がマッ
トの下でとぐろを巻いているのが幾つも観察できる。し
たがって、レーヨンニードルフェルトは、実際の使用に
際してはマット密度をもっと低くしたり、ニードルパン
チをいっそう行なって貫通孔を増やすことを要する。
【0035】 一方、綿ニードルフェルトは測定期間中
に殆ど消失し、麻ニードルフェルトも崩壊・消失が著し
い。両フェルトは、分解がきわめて速やかであるので現
状のままでは土壌の浸食を防止する材料として不適当で
あり、実際の使用においては他の熱融着性繊維を混綿し
たり、樹脂加工などを施して分解速度を適宜遅くする処
理をとることが望ましい。
【0036】
【発明の効果】本発明の植栽方法により、植物群落の面
積が土木工事や水質汚濁などで急速に減少した我が国の
湖岸や河岸帯において、自然景観を考慮して我が国の風
土に合った植生護岸を容易に復元できる。特にヨシ,マ
コモ,ガマ類などの抽水植物の群落は、漁業資源その他
の野性動物に対して多様な生息環境を提供し、外部から
流入する汚濁物質の捕捉と分解による水質の浄化などに
多面的に寄与する。
【0037】 本発明方法では、抽水植物又はヤナギ類
などの苗や枝木を植え付け後の初期の活着率がきわめて
良好であり、ほぼ100%の活着を達成することができ
る。抽水植物の成長についても、殆どの場合において自
然群落で測定した数値にほぼ匹敵する。本発明方法は、
植栽する植物に応じて不織布の素材や厚み又は基布など
を適宜選択することにより、その作用効果をいっそう有
効にすることが望ましい。
【0038】 本発明方法で使用する不織布は、植栽し
た植物が活着し密生群落を形成するまでの間の立地の保
護について十分な機能を果たし、該植物の地上部の成長
を阻害するような悪影響を有していない。この不織布
は、植物がかなり繁茂して植栽地の地表を保護する必要
がない段階に至ると消失し、後に糸や繊維が残って植物
の成長を阻害しないようにすることが可能である。
【0039】 本発明方法で使用する不織布の価格は、
フェルトマットの場合、法面保護に使うブロックマット
に比べて十分の一よりも安価であり、軽量であるので人
力だけで簡単に植栽地に敷設できる点も便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 不織布であるフェルトマットを実験地の地表
に敷設した状態を例示する部分平面図である。
【図2】 図1のフェルトマットを概略的に示す拡大断
面図である。
【図3】 本発明で用いるU字形ピンを示す平面図であ
る。
【図4】 植栽した抽水植物の成長を示すグラフであ
る。
【図5】 植栽(挿し木)したヤナギ類の成長を示すグ
ラフである。
【図6】 抽水植物の苗を挿した試験用のポットを示す
横断面図である。
【符号の説明】
1 フェルトマット 2 フェルトシート 3 基布 4 U字形ピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽水植物又はヤナギ類などの群落を沿岸
    帯に植栽するために、必要に応じて客土を加えて沿岸を
    整地して平坦な植栽地を造成し、この植栽地に自然分解
    可能な不織布を隙間なく敷設した後に、該不織布を多数
    本の金属ピンや竹串で植栽地表面に固定し、ついで植栽
    地表面において適当な間隔をおいて不織布を貫通する穴
    を開け、各穴に抽水植物又はヤナギ類などの苗や枝木を
    植え付けると、この不織布は植物群落の成長とともに次
    第に分解して消失する植物群落の植栽方法。
  2. 【請求項2】 自然環境下において繊維集合体の基本的
    な構造が6ヵ月から24ヵ月程で分解する不織布であっ
    て、主として動物性繊維,植物性繊維又は再生繊維から
    なり、厚さが約3〜10mmのニードルパンチフェルト
    である自然分解可能な不織布。
JP5037442A 1993-02-01 1993-02-01 沿岸帯における植物群落の植栽方法 Pending JPH06225628A (ja)

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