JPH05140918A - 円柱状植生束を利用した護岸の自然復元方法 - Google Patents
円柱状植生束を利用した護岸の自然復元方法Info
- Publication number
- JPH05140918A JPH05140918A JP35416291A JP35416291A JPH05140918A JP H05140918 A JPH05140918 A JP H05140918A JP 35416291 A JP35416291 A JP 35416291A JP 35416291 A JP35416291 A JP 35416291A JP H05140918 A JPH05140918 A JP H05140918A
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- JP
- Japan
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- vegetation
- bundles
- river
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Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 施工性が良好であり、また土壌の安定性に優
れた効果を発揮する護岸の自然復元方法を提供する。 【構成】 陸地6と河川・湖・海等1との境界に、植物
繊維3をネット4で円柱状に包装した植生束5を安定し
た状態に設置し、該植生束5に植物10を植え付けるこ
とにより、岸の浸食を防止すると共に、植生を復元す
る。
れた効果を発揮する護岸の自然復元方法を提供する。 【構成】 陸地6と河川・湖・海等1との境界に、植物
繊維3をネット4で円柱状に包装した植生束5を安定し
た状態に設置し、該植生束5に植物10を植え付けるこ
とにより、岸の浸食を防止すると共に、植生を復元す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、岸の浸食を防止し、更
には緑化植生により美的な護岸に復元することができ
る、円柱状植生束を利用した護岸の自然復元方法に関す
るものである。
には緑化植生により美的な護岸に復元することができ
る、円柱状植生束を利用した護岸の自然復元方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、護岸の復元方法として、柳枝工・
粗朶柵工等が実施されている。
粗朶柵工等が実施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来実施されて
いる工法は、施工性が良好とはいえず、また岸の土壌を
安定させる作用も十分ではなかった。
いる工法は、施工性が良好とはいえず、また岸の土壌を
安定させる作用も十分ではなかった。
【0004】本発明は斯かる従来工法より施工性が良好
であり、更には土壌の安定性に優れた効果を発揮する護
岸の自然復元方法を提供しようとするものである。
であり、更には土壌の安定性に優れた効果を発揮する護
岸の自然復元方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、陸地6と河川・湖・海等1との境界に、植物
繊維3をネット4で円柱状に包装した植生束5を安定し
た状態に設置し、該植生束5に植物10を植え付けるこ
とにより、岸の浸食を防止すると共に、植生を復元する
ものである。
するため、陸地6と河川・湖・海等1との境界に、植物
繊維3をネット4で円柱状に包装した植生束5を安定し
た状態に設置し、該植生束5に植物10を植え付けるこ
とにより、岸の浸食を防止すると共に、植生を復元する
ものである。
【0006】
【作用】陸地6と河川・湖・海等1との境界に安定した
状態に設置された植生束5は、河川等1の水又は雨水等
を吸水することにより自重が増加して更に安定し、これ
により陸地6からの土砂の流出が防止される。また、植
生束5に植え付けられた植物10の根が生長して地面に
進入することにより土壌が安定し、やがては、その土地
の環境に即した植生が復元することにより、自然景観が
復元し、小動物の棲息地・魚類等の産卵場所ともなり得
る自然環境が実現される。
状態に設置された植生束5は、河川等1の水又は雨水等
を吸水することにより自重が増加して更に安定し、これ
により陸地6からの土砂の流出が防止される。また、植
生束5に植え付けられた植物10の根が生長して地面に
進入することにより土壌が安定し、やがては、その土地
の環境に即した植生が復元することにより、自然景観が
復元し、小動物の棲息地・魚類等の産卵場所ともなり得
る自然環境が実現される。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図面に従って説明すれば下
記の通りである。
記の通りである。
【0008】先ず、河川1の水2を任意方法により遮断
し、該河川1の水2の流量、方向、岸の浸食状況等を把
握した後、ヤシの実の皮から得られる植物繊維3を合成
樹脂製ネット4で円柱状に包装した植生束5を、陸地6
と河川1との境界に設置する。尚、この場合、設置され
る植生束5が平均水位線より5cm水面上に出るよう
に、植生束5を支持する地面を石等で調整する。
し、該河川1の水2の流量、方向、岸の浸食状況等を把
握した後、ヤシの実の皮から得られる植物繊維3を合成
樹脂製ネット4で円柱状に包装した植生束5を、陸地6
と河川1との境界に設置する。尚、この場合、設置され
る植生束5が平均水位線より5cm水面上に出るよう
に、植生束5を支持する地面を石等で調整する。
【0009】次に、複数の杭7を植生束5の河川1側の
側面に接触させた状態に互いに適官な間隔を隔てて地面
に打込むことにより、植生束5を安定させた後、陸地6
と植生束5との間に窪み8が生じていれば、該窪み8に
客土9を投入し、且つ陸地6と植生束5とが連続するよ
うにローラー等で加圧して平らにする。尚、流量の大き
い河川等に於ては、上記客土9の中に礫及び粘性度の高
い土を混入させることが望ましい。
側面に接触させた状態に互いに適官な間隔を隔てて地面
に打込むことにより、植生束5を安定させた後、陸地6
と植生束5との間に窪み8が生じていれば、該窪み8に
客土9を投入し、且つ陸地6と植生束5とが連続するよ
うにローラー等で加圧して平らにする。尚、流量の大き
い河川等に於ては、上記客土9の中に礫及び粘性度の高
い土を混入させることが望ましい。
【0010】植生束5の設置後、時間が経過するに従っ
て該植生束5が雨水等で湿ることにより、設置直後の自
重より重くなるので更に安定する。そして、植生束5が
安定した段階で、該植生束5に、ヨシ、フトイ、ガマ、
ショウブ等の水生植物10を植え付ける。また、上記陸
地6と植生束5との間に生じた窪み8に投入した客土9
の部分にも同様に水生植物10の植え付けを行う。尚、
各水生植物10の株間距離は、15〜30cmが最適で
あることが実験により確認された。
て該植生束5が雨水等で湿ることにより、設置直後の自
重より重くなるので更に安定する。そして、植生束5が
安定した段階で、該植生束5に、ヨシ、フトイ、ガマ、
ショウブ等の水生植物10を植え付ける。また、上記陸
地6と植生束5との間に生じた窪み8に投入した客土9
の部分にも同様に水生植物10の植え付けを行う。尚、
各水生植物10の株間距離は、15〜30cmが最適で
あることが実験により確認された。
【0011】
【発明の効果】本発明は上記のように、植物繊雑をネッ
トで円柱状に包装した植生束を使用するものであり、該
植生束は現地での取扱いが容易に行われるから、施工性
の点で従来工法より優れている。
トで円柱状に包装した植生束を使用するものであり、該
植生束は現地での取扱いが容易に行われるから、施工性
の点で従来工法より優れている。
【0012】また、植生束を設置した当初は主として該
植生束により岸の浸食が防止されるが、該植生束に植え
付けられた植物がやがて生長し、その根が増加すると共
に地面に進入する迄に至れば、土壌が確実に安定するか
ら、岸の浸食が確実に防止されることは勿論の事、更に
はその土地の環境に即した植生が復元することにより、
自然景観が復元し、小動物の棲息地・魚類等の産卵場所
にもなると共に、水生植物により水質の浄化も行われる
から、河岸、湖岸及び海岸の自然環境を改善し得る大き
な効果を発揮するものである。
植生束により岸の浸食が防止されるが、該植生束に植え
付けられた植物がやがて生長し、その根が増加すると共
に地面に進入する迄に至れば、土壌が確実に安定するか
ら、岸の浸食が確実に防止されることは勿論の事、更に
はその土地の環境に即した植生が復元することにより、
自然景観が復元し、小動物の棲息地・魚類等の産卵場所
にもなると共に、水生植物により水質の浄化も行われる
から、河岸、湖岸及び海岸の自然環境を改善し得る大き
な効果を発揮するものである。
【図1】本発明の実施状態の一例を示す斜面図である。
1 河川・湖・海等 3 植物繊維 4 ネット 5 植生束 6 陸地 10 植物
Claims (1)
- 【請求項1】 陸地と河川・湖・海等との境界に、植物
繊維をネットで円柱状に包装した植生束を安定した状態
に設置し、該植生束に植物を植え付けることにより、岸
の浸食を防止すると共に、植生を復元することを特徴と
する、円柱状植生束を利用した護岸の自然復元方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3354162A JPH0730537B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 円柱状植生束を利用した護岸の自然復元方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3354162A JPH0730537B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 円柱状植生束を利用した護岸の自然復元方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05140918A true JPH05140918A (ja) | 1993-06-08 |
JPH0730537B2 JPH0730537B2 (ja) | 1995-04-05 |
Family
ID=18435706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3354162A Expired - Lifetime JPH0730537B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 円柱状植生束を利用した護岸の自然復元方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730537B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05263407A (ja) * | 1992-03-16 | 1993-10-12 | New Oji Paper Co Ltd | 間歇的に水没する法面を緑化する方法 |
KR100351302B1 (ko) * | 1999-05-26 | 2002-09-09 | 삼성에버랜드 주식회사 | 해안의 생물공학적 침식방지 및 녹화 공법 |
CN105625255A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-06-01 | 中国环境科学研究院 | 一种河道植被多样性恢复方法和多层天然材料河床 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4719208U (ja) * | 1971-04-06 | 1972-11-04 |
-
1991
- 1991-11-18 JP JP3354162A patent/JPH0730537B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4719208U (ja) * | 1971-04-06 | 1972-11-04 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05263407A (ja) * | 1992-03-16 | 1993-10-12 | New Oji Paper Co Ltd | 間歇的に水没する法面を緑化する方法 |
KR100351302B1 (ko) * | 1999-05-26 | 2002-09-09 | 삼성에버랜드 주식회사 | 해안의 생물공학적 침식방지 및 녹화 공법 |
CN105625255A (zh) * | 2015-12-25 | 2016-06-01 | 中国环境科学研究院 | 一种河道植被多样性恢复方法和多层天然材料河床 |
CN105625255B (zh) * | 2015-12-25 | 2017-06-30 | 中国环境科学研究院 | 一种河道植被多样性恢复方法和多层天然材料河床 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0730537B2 (ja) | 1995-04-05 |
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