JPH0622418B2 - 魚介類養殖池への酸素供給装置 - Google Patents

魚介類養殖池への酸素供給装置

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JPH0622418B2
JPH0622418B2 JP1302336A JP30233689A JPH0622418B2 JP H0622418 B2 JPH0622418 B2 JP H0622418B2 JP 1302336 A JP1302336 A JP 1302336A JP 30233689 A JP30233689 A JP 30233689A JP H0622418 B2 JPH0622418 B2 JP H0622418B2
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oxygen
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pond
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豊 須原
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、魚介類の養殖池への酸素供給装置に関する。
《従来技術》 魚類の養殖は盛んに行われているが、近年、1つの養殖
池や養殖槽(以下、単に養殖池という)での生産性を高め
ることが要望されている。この場合、養殖池の水に溶け
込んでいる酸素量を増大させなければならないが、従来
では、魚介類の養殖池に酸素を供給する場合、養殖池に
圧縮空気を送り込むことにより、エアレーションを行
い、養殖池の水に空気中の酸素を溶け込ませることが一
般に行われている。ところがこの場合、空気中の酸素量
は全空気量に対して約1/5であるうえ、水中でバブリ
ングすることから、溶け込み効率が低いという問題があ
る。
そのため、従来、純酸素を養殖池中に吹き込むようにし
たものもある。
《解決しようとする課題》 ところが、純酸素を養殖池に直接吹き込んでもバブリン
グによる気液接触になることから、水への酸素溶解量を
大きくすることは難しく、1つの養殖池に収容する魚介
類の数を多くすることができないという問題があった。
さらに、鮎、銀鮭、テラピア等激しく動き回り、適度な
水流を必要とする魚介類を養殖する場合、養殖池に緩や
かな水流を形成しなければならないが、従来では、空気
や純酸素等のガス体を養殖池で噴出させていることか
ら、そのガス体だけでは水流を形成することができず、
水車等、水流を形成する手段を設けなければならず、設
備費が高価になるという問題もあった。
本発明はこのような点に着目してなされたもので、酸素
を高濃度に溶存させた水を養殖池の底部で一方向に噴出
させることにより、養殖池中の水の酸素保有量を増大さ
せるとともに、養殖池中に水流を形成できる養殖池への
酸素供給装置を提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために本発明は、養殖池中に引込ん
でいる送水管の先端部を養殖池の側壁に沿って配置し、
配管した送水管の先端部にエジェクタを形成するととも
に、送水管路中に配置した送水ポンプの下流側を十分長
い管路長に形成し、送水管路における送水ポンプ(4)の
吐出口の近傍部分に酸素供給ユニットからの高圧酸素ガ
スを超音速状態で噴出させることにより、送水管路中で
高濃度酸素溶存水を形成し、この高濃度酸素溶存水を養
殖池中に噴出させるように構成したことを特徴としてい
る。
《作 用》 本発明では、養殖池中に引込んでいる送水管の先端部を
養殖池の側壁に沿って配置し、配管した送水管の先端部
にエジェクタを形成するとともに、送水管路中に配置し
た送水ポンプの下流側を十分長い管路長に形成し、送水
ポンプの吐出口の近傍部分に酸素供給ユニットからの高
圧酸素ガスを超音速状態で噴出させることにより、送水
管路中で酸素を完全に溶け込ませた高濃度酸素溶存水を
形成し、この高濃度酸素溶存水を養殖池中に噴出させる
ように構成しているので、送水管路中で酸素を高濃度で
溶存させた補給水を養殖池の底部で一方向に噴出させる
ことにより、池中に適当な水流を形成するとともに、池
中の水の溶存酸素を均一化することができる。
《実施例》 図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明を適用
した酸素供給装置の流れ図、第2図は養殖池に突入させ
る送水管の取り出し斜視図である。
図中符号(1)は、鮎、銀鮭、テラピア等の養殖用魚介類
を収容する養殖池、(2)は養殖池(1)に水を供給する送
水管路、(3)は水源、(4)は送水管路(2)に介装した送
水ポンプであり、送水管路(2)を構成している送水管
(5)の先端部は養殖池(1)内に突入している。
送水ポンプ(4)の吐出口(6)近傍の送水管(5)に酸素供
給路(7)が逆止弁(8)を介して連通しており、この酸素
供給路(7)には酸素供給ユニット(9)と酸素制御ユニッ
ト(10)とが配設してある。酸素供給ユニット(9)は液体
酸素貯蔵容器(11)と蒸発器(12)および流路開閉弁(13)と
を順に接続して構成してある。また、酸素制御ユニット
(10)は遮断弁(14)、フィルター(15)、流路開閉弁(16)、
流量計(17)、流量制御弁(18)を上流側から順に配置して
構成してある。酸素供給路(7)を構成している酸素供給
管(19)の先端部はノズル状に形成して送水管(5)内に突
入させてあり、酸素を微細気泡にして溶解させ易くする
ため、ノズル部分から超音速で噴出させるように構成し
てある。
送水管路(2)は供給した酸素が完全に溶け込むことがで
きるように、十分長く管路長が取ってあり、養殖池(1)
に突入している送水管(5)の先端部はその管軸が養殖池
の側壁に沿う状態で配置してあり、その先端部に開口し
ている供給水噴出孔を取り囲む状態でエジェクタ(20)が
形成してある。従って、供給水噴出孔から噴き出した高
濃度酸素溶存水の噴出力で養殖池内の水を巻き込み、養
殖池の側壁に沿って強力に噴き出すことから、養殖池
(1)内に一方向の水流を形成するとともに、養殖池内の
水と効率よく混合拡散して、養殖池の水の溶存酸素値を
上昇させることになる。なお、供給水噴出孔は、その開
口数及び開口面積が送水管(5)内の内圧がその高濃度酸
素溶存水中の酸素の再気化が起こらないようにヘンリー
の法則にのっとって溶存値に合わせて設定されている。
このように形成した養殖池への酸素供給装置では、送水
ポンプ(4)で圧送されている送水管(5)中の内圧は例え
ば1〜7Kg/cm2・Gとなっているから、ここに酸素を供
給すると、この送水管(5)を流通する水には、水源(3)
の溶存酸素濃度が5ppm の場合、5〜300ppm 程度の
酸素が溶け込むことになる。従って、この酸素を高濃度
に溶存させている供給水を養殖池に放出すると、池内の
水は5〜40ppm 程度の酸素を溶け込ませた水になる。
上記実施例では、液体酸素を気化させて供給水中に吹き
込むようにしたが、酸素ガスボンベから圧力を調整して
吹き込むようにしてもよく、また、酸素発生装置で発生
させた酸素を吹き込むようにしてもよい。
さらに、送水ポンプ(4)よりも下流側から酸素混合路を
分岐導出させ、この酸素混合路で酸素を吹き込むことに
より、高濃度に酸素を溶かし込んだ水を送水管路(2)に
戻すようにしてもよい。
《効 果》 本発明は上記のように構成され作用することから、次の
効果を奏することができる。
(イ)送水管の先端部を養殖池の側壁に沿って配置し、こ
の送水管の先端部にエジェクタを形成し、このエジェク
タから水を養殖池中に噴出させているので、水は養殖池
の側壁に沿って一方向に噴出し、養殖池に適度な水流を
形成するとともに、養殖池中の水の溶存酸素を均一化す
ることができる。
(ロ)送水管路中に配置した送水ポンプの下流側を十分長
い管路長に形成し、送水ポンプの吐出口近傍部分に高圧
酸素ガスを超音速状態で噴出させているので、送水管路
中で補給水に酸素を高濃度で溶存させることができる。
しかも、この酸素高濃度溶存水を養殖池中に噴出させる
ので、十分な酸素量を魚介類に付与でき、成長速度を高
めることができる。
これにより、養殖池での生体数を増加させることがで
き、養殖密度を高めることが可能になる。
(ハ)さらに、送水管路中で供給した酸素を供給水中に完
全に溶け込ませて養殖池中に噴出させているので、大気
開放された池中であっても酸素ガスがバブリングして逃
げ出すことがなく、供給した酸素を有効に使用すること
ができる。
しかも、池中に未溶解の酸素がなくなることから、魚の
エラに付着してエラ呼吸を阻害する等の、残存酸素ガス
の気泡による魚介類への悪影響を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明を適用
した酸素供給装置の流れ図、第2図は養殖池に突入させ
る送水管の取り出し斜視図である。 1……養殖池、2……送水管路、3……水源、4……送
水ポンプ、5……送水管、6……(4)の吐出口、9……
酸素供給ユニット、20……エジェクタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水源(3)からの送水管(5)を養殖池(1)に
    引き込み、養殖池(1)中で送水管(5)から送水を噴出さ
    せるとともに、養殖池(1)の水に酸素を補給する手段を
    配置してなる養殖池への酸素供給装置において、 養殖池(1)中に引込んでいる送水管(5)の先端部を養殖
    池(1)の側壁に沿って配置し、配管した送水管(5)の先
    端部にエジェクタ(20)を形成するとともに、送水管路
    (2)中に配置した送水ポンプ(4)の下流側を十分長い管
    路長に形成し、送水管路(2)における送水ポンプ(4)の
    吐出口(6)近傍部分に酸素供給ユニット(9)からの高圧
    酸素ガスを超音速状態で噴出させることにより、送水管
    路(2)中で高濃度酸素溶存水を形成し、この高濃度酸素
    溶存水を養殖池(1)中に噴出させるように構成したこと
    を特徴とする魚介類養殖池への酸素供給装置
JP1302336A 1989-11-20 1989-11-20 魚介類養殖池への酸素供給装置 Expired - Fee Related JPH0622418B2 (ja)

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