JPH06223447A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH06223447A
JPH06223447A JP5012497A JP1249793A JPH06223447A JP H06223447 A JPH06223447 A JP H06223447A JP 5012497 A JP5012497 A JP 5012497A JP 1249793 A JP1249793 A JP 1249793A JP H06223447 A JPH06223447 A JP H06223447A
Authority
JP
Japan
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tape
tension
actuator
magnetic
tension control
Prior art date
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Pending
Application number
JP5012497A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Yokoyama
英二 横山
Masahito Nagasawa
雅人 長沢
Tetsuya Shigee
哲也 重枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH06223447A publication Critical patent/JPH06223447A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価な装置で高性能なテンション制御を行
い、テープ走行系の安定化や、再生画像ジッタの低減を
実現する。 【構成】 従来からあるテンション制御を具備したVT
Rにおいて、回転ドラム1の入口にテープ長さ方向に変
位させる可動ピンとそれを回動方向に動かすテープアク
チュエータ50を設置する。テンション制御はテープア
クチュエータ50の状態推定器17にてテンションを検
出し、テープアクチュエータ50で高域のテンションエ
ラーを補正する。低域は従来からあるテンション制御が
安定に行う。状態推定器17の構成は、センサを必要と
しない方式で、電流と電圧の情報から、アクチュエータ
速度とテンションを推定する。センサが無いのでシンプ
ルで安価な、かつ高性能なシステムとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビデオテープレコー
ダ(以下、「VTR」という)等の磁気再生装置におい
て、高精度な磁気テープのテンション制御を行うことの
できるテープテンション制御機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図22は、例えば横山著磁気記録技術入
門総合電子出版社編の187ページに記載された磁気記
録再生装置としてのVHS方式ビデオテープレコーダの
磁気テープ走行系の構成図である。
【0003】同図において、ビデオテープ(磁気テー
プ)2は供給リール4から送り出され、磁気テープ走行
系のテンションがポジションセンサ309で検出され
る。ビデオテープ上に記録された情報は一旦全幅消去ヘ
ッド430で消去される。磁気テープ走行系はインピー
ダンスローラ431,432で安定化されている。回転
ドラム1は上シリンダ436aと下シリンダ436bを
含み、上シリンダ436aにはビデオヘッド3が固定さ
れている。ビデオテープ2上のリニアトラックの音声信
号は音声消去ヘッド433にて消去され、次に音声コン
トロールヘッド434により上記リニアトラックに音声
及びコントロールパルスが記録される。キャプスタン軸
6とビデオテープ2をある一定の押圧ではさみ込むため
にピンチローラ7が設けられ、ビデオテープを走行させ
磁気テープ2上のビデオトラックと、ビデオヘッド軌跡
とのトラックずれをコントロールするために、キャプス
タン6がピンチローラ7と対向して設けられている。磁
気テープ2を巻き取るために巻き取りリール5が設けら
れている。
【0004】図23は従来のテープテンション制御機構
(テンションサーボ機構)の構成図である。同図におい
て、供給リール4の回転はバンドブレーキ311により
抑えられている。磁気テープ走行系の張力すなわちテン
ションは、磁気テープ2に接したピン309が先端に設
けられたテンション制御アーム312にて検出される。
テンション制御アーム312の変位量に比例した力がバ
ネ313によりバンドブレーキ311に印加され、この
バネ313はテンション制御アーム312に加える力を
可変する。そして、テンション制御機構の基準テンショ
ンを調整するためにテンション調整レバー314がバネ
313に接続されている。
【0005】次に、この従来例の動作について説明す
る。
【0006】供給リール4から供給される磁気テープ2
は、ピンチローラ7とキャプスタン軸6で挟まれ、キャ
プスタン軸6の回動により引っ張られる。この後磁気テ
ープ2は巻き取りリール5に巻き取られる。この際、磁
気テープ2は、全幅消去ヘッド430、ビデオヘッド
3、音声消去ヘッド433、音声コントロールヘッド4
34に対して、スペーシング量が最適になるように磁気
テープ走行系のテンションが一定値に制御されなければ
ならない。
【0007】その走行系テンションを強くすると、当然
ヘッドとテープ間のスペーシング量は少なくなり、記録
再生系の高周波特性は向上するが、テープの傷が増加
し、また、同一トラックを連続して再生するスチル状態
の耐久性が劣化する。またヘッドの磨耗等が増加する。
逆に走行系テンションを弱くすると、スペーシング量が
増加するため、記録再生系の高周波特性が劣化する。こ
のため従来のVTRにおいては、図23に示すようなテ
ンション制御機構が装備されている。
【0008】同図において、例えば磁気テープ走行系の
テンションが増加すると、テンション制御アーム312
とバネ313のつり合い点がずれるため、バネ313が
のびる方向に移動する。この時バンドブレーキ311が
ゆるみ、供給リール4の回転はフリーになり、ビデオテ
ープ2の送り出し量が多くなるため、磁気テープ走行系
のテンションが元にもどる。このようにして磁気テープ
走行系のテンションが一定に保たれる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁気記録再生装
置におけるテープテンション制御機構は、前述のように
構成されているので、高速テープ走行時は、テープ送り
方向と逆方向にある一定の負荷をかけるのみで特別なテ
ープテンション制御を行っていない。従って、過渡的な
テンション変動には応答できずにテープに損傷を与えた
り、また、テンション変動に伴う磁気ヘッドとテープと
の接触状態変化により出力変動が発生し情報の劣化が起
こり易い等の問題点があった。
【0010】更に、従来のテンション制御装置は、テン
ション制御帯域が狭く、数Hz以下のテンション変動し
か抑圧することができなかった。よって、従来のアナロ
グVTRにおいては、磁気テープと回転ヘッドとの衝突
(以下、「ヘッドたたき」という)によって引き起こさ
れるテンション変動からの再生映像信号のジッタや、更
に、ディジタルVTR等の高密度記録再生を行うVTR
においては、磁気ヘッドと磁気テープとの間の最適なス
ペーシング量を常に保つことは不可能であり、良好な記
録再生が行えないという問題があった。
【0011】本発明の目的は、高精度なテンション制御
によって常に最適なヘッドとテープとのコンタクトを安
価な手段によって実現し、良好な記録再生が可能な磁気
再生装置を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る磁気再生装置は、従来の機械的テンシ
ョン制御が施された磁気テープ走行路中の、ヘッドが設
けられた回転ドラムの磁気テープ入口側、あるいは出口
側に、磁気テープを引き、あるいは押すアクチュエータ
(以下、「テープアクチュエータ」という)を設けたこ
とを特徴とする。
【0013】前記テープアクチュエータは、それぞれテ
ープを引きあるいは押すピンと、このピンを所定回転軸
に対して回動自在に担持するアームと、このアームを駆
動する駆動部とで構成される。
【0014】また、前記テープアクチュエータを正しく
制御するため、テープテンションを高精度に検出しなく
ては成らない。このために、テンション検出器として、
テープアクチュエータの電気並びに外乱に対する動特性
が電気的に推定出来る状態推定器を設ける。
【0015】また、テープテンションの制御に、速度フ
ィードバックを施すことによって、テンション制御系を
安定化する。
【0016】また、テープテンションの制御を、状態推
定器の構成を現代制御理論の最小次元状態推定器とした
ことを特徴とする。
【0017】また、テープテンションの制御を、テンシ
ョン制御機構である可動ピン機構が常に所定の位置にな
るようにバネ支持し、上記可動ピン機構を並進運動形あ
るいは疑似並進運動型にしたことを特徴とする。
【0018】また、テープテンションの制御を、磁気テ
ープと回転ヘッド間の当りを常に適正な状態に制御可能
になるように、テンション制御機構である可動ピンを回
転ドラムのテープ入口、或は出口、或は両方に配置した
ことを特徴とする。
【0019】
【作用】この発明によれば、テープアクチュエータを用
いることにより、テンション制御が広周波数帯域まで可
能となる。
【0020】この状態推定器は制御対象であるテープア
クチュエータの動特性を模擬したモデルを内部に演算回
路として持ち、観測可能な状態量、例えばアクチュエー
タ駆動電圧、アクチュエータ駆動電流等を入力すると、
従来の方法では観測不可能であった状態量である外乱す
なわちテープテンションを、なんらセンサを用いること
無しに広帯域かつ高精度に推定することができる。
【0021】従って、本発明の第1のテンション制御
は、直流を含む極低域のテンション変動は従来の機械的
なテンション制御機構によって制御し、それ以外の広域
のテンション変動は、上記状態推定器の推定テンション
値が一定の所定の値に成るように、所定のテンション値
と推定テンション値との差であるテンションエラー信号
の高域成分をテープアクチュエータに負帰還すること
で、広帯域にテンション制御を行うことができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図を参照して
説明する。
【0023】実施例1.図1は、本発明に係る磁気再生
装置の好適な実施例1を示す図である。図において、1
は回転ドラム、2は磁気テープ、3a並びに3bは回転
ドラム1に取り付けられた1個もしくは複数個の磁気ヘ
ッド、4は磁気テープ2を回転ドラム1に供給する供給
リール、5は磁気テープ2を回転ドラム1から巻取る巻
き取りリール、6は磁気テープ2をその長手方向に定速
で送るキャプスタンモータ、7は磁気テープ2をその長
手方向に送るために押し付けてキャプスタンモータ6の
駆動トルクを磁気テープ2に伝達するピンチローラ、8
aは回転ドラム1の磁気テープ2の入口側のスラントポ
ール、8bは回転ドラム1の磁気テープ2の出口側のス
ラントポール、9は回転ドラム1の例えば入口側に設け
られ磁気テープ2に接している可動ピン、10は回転ド
ラム1の磁気テープ入口側で互いに対向して設けられお
互いの間隔が可動ピン9の最大径より大きく設定された
2つの固定ピンである。
【0024】11は電流もしくは電圧を入力すると変位
する電気−機械変換素子で、本実施例1ではボイスコイ
ル型の磁気回路で構成されるアクチュエータ駆動部、1
2はアクチュエータ駆動部11の駆動トルクを可動ピン
9に伝達するアーム、13はアーム12と不動点との間
に接続されたバネであり、以上に述べた要素9、11、
12、13によりテープアクチュエータ50が構成され
る。
【0025】14は後述するドライバ15とアクチュエ
ータ駆動部11間もしくはアクチュエータ駆動部11と
接地間の電流経路に設けられた電流検出用抵抗、15は
アクチュエータ駆動部11に電力を供給するドライバ、
16は電流検出用抵抗14の両端電位差を検出すること
によってアクチュエータ駆動部11に流れる電流を出力
する差動増幅器、17はドライバ15からの出力である
アクチュエータ駆動電圧と差動増幅器16からのアクチ
ュエータ駆動電流とを入力し両者を演算することによっ
てテープアクチュエータ50に加わっている外乱、すな
わち磁気テープのテンションを推定する状態推定器、1
8は状態推定器17からの推定テンション信号がある所
定の基準値になるように推定テンションを安定にテープ
アクチュエータ50にフィードバックするために所定の
位相補償値に設定された補償器で、14〜18で交流成
分テンション制御回路500を構成しており、これとテ
ープアクチュエータ50とで高周波域テープテンション
制御手段600を構成している。309〜313は従来
例で示した機械的に動作するテンション制御装置で、低
周波域テープテンション制御手段700を構成してい
る。
【0026】図2は実施例1の交流成分テンション制御
回路500を示すブロック図であり、図において、17
はアクチュエータ駆動電流とアクチュエータ駆動電圧と
を入力し両者を演算することによってテープアクチュエ
ータ50に加わる外乱すなわちテンションを電気的に推
定する状態推定器である。18は前述した補償器であ
る。
【0027】図3は実施例1のテープアクチュエータ5
0の機械特性並びに電気特性を伝達関数表示したブロッ
ク図であり、51はテープアクチュエータ50の駆動磁
気回路のインピーダンス特性である。52はテープアク
チュエータ50の磁気回路の力定数を表す伝達係数であ
る。53、55、61はテープアクチュエータ50の機
械特性並びに電気特性の伝達係数であり、Jはテープア
クチュエータ50の可動部イナーシャ、kはテープアク
チュエータ50のバネ定数、CG はテープアクチュエー
タ50の逆起電力定数を表す伝達係数である。54,6
0は積分器である。62は実際のテープアクチュエータ
50での物理的な力の釣合を減算ブロックにて表現した
もの、63は実際のタープアクチュエータ50磁気回路
のドライバ15からのドライブ電圧と逆起電圧との関係
を減算ブロックにて表現したものである。
【0028】図4は図3を等価的に変形したブロック線
図である。
【0029】図5は補償器18を更に詳しく表わしたも
のであり、図において、18aは状態推定器17からの
推定テンション信号と所定の基準テンション信号との差
動をとり、テンションエラーを出力する減算器、18b
は直流成分をカットする目的で設けられ、カットオフ周
波数を低い周波数(例えば数Hz)に選択したハイパス
フィルタ、18cはカットオフ周波数を例えば前記ハイ
パスフィルタ18bのカットオフ周波数より高く設定し
たローパスフィルタである。18dはテンション制御系
のゲインを決定する増幅器である。
【0030】図6は状態推定器17の一例を更に詳しく
表わしたブロック図であり、図において、151,15
2,156はテープアクチュエータ50磁気回路のイン
ピーダンス特性のモデルであり、Rはコイル抵抗、Lは
コイルインダクタンスを表す。153はテープアクチュ
エータ50の磁気回路の力定数のモデルを表す伝達係数
である。154,155はテープアクチュエータ50の
機械特性並びに電気特性を模式的にモデルで表した場合
の伝達係数であり、Jはテープアクチュエータ50の可
動部イナーシャ、CGはテープアクチュエータ50の逆
起電力定数を表す伝達係数である。156,157,1
58は積分器である。159,160,161は状態推
定器17の極を設定するフィードバックゲインである。
162,163は係数、164,165,166は減算
器である。
【0031】図7は実施例1の低周波域テープテンショ
ン制御手段700の他の構成例を示す図であり、リール
部に電気的にテンションを制御する手段を有する場合の
一例である。図中100は電気的テンション制御手段、
150は補償器である。
【0032】図8は、図7のシステムにおける補償器1
50の構成を示すブロック図であり、図において、15
0aは状態推定器17からの推定テンション信号と所定
の基準テンション信号との差動をとり、テンションエラ
ーを出力する減算器、150bはカットオフ周波数を低
い周波数(例えば1Hz以下)に選択したローパスフィ
ルタである。150cはテンション制御系の低域ゲイン
を決定する増幅器である。
【0033】図9は実施例1のテンション制御系の概略
を表現した模式図である。
【0034】図10は実施例1の電磁駆動型のテープア
クチュエータ50の構成例を示す図であり、その構造が
概略的に示されている。図において、可動ピン9はアー
ム12の先端に取り付けられ、アーム12はねじりバネ
13によって不動部であるデッキ本体に支持されてい
る。アーム12は、デッキ本体に軸支持され、回動自在
である。なお、その回動軸の方向は、磁気テープ2の幅
方向である。
【0035】図11はこのテープアクチュエータ50の
若干詳細な磁気回路の構造を示す図で、アーム12には
駆動コイル400が剛体接続されている。磁気回路のヨ
ーク401は不動部であるデッキ本体に剛体接続され、
図のように永久磁石402は、駆動コイル400回動面
に対して垂直方向に、すなわち回動軸方向に着磁され、
さらに左右着磁方向が逆になっている。この永久磁石4
02とヨーク401によって磁気回路が閉じ、駆動コイ
ル400の回動面に対して垂直な方向に高磁束密度が得
られる構成となっている。この駆動コイル400に電流
を流すと図11(b)中のイ,ロで示した部分に生じた
フレミングの左手の法則による力によって回動軸中心に
駆動コイル400が回動する。
【0036】以上のような構成によってテープアクチュ
エータ50は電磁力によって変位可能である。
【0037】図12は図10に示したテープアクチュエ
ータ50の周波数特性図である。
【0038】図13は実施例1の状態推定器17の状態
推定特性図である。
【0039】以下、この発明の実施例1の作用を説明す
る。まず、この発明の原理を図9を参照しながら説明す
る。この実施例1における磁気テープ2のテンション制
御は、低周波域テープテンション制御手段700によっ
て、磁気テープ2のテンション変動の直流を含む低域の
テンション変動を抑圧し、上記低周波域テープテンショ
ン制御手段700では抑圧不可能な高域のテンション変
動(すなわち交流的なテンション変動)については、高
周波域テープテンション制御手段600によって抑圧す
る構成となっている。
【0040】上記低周波域テープテンション制御手段7
00は、従来からある、例えば同図のような機械式テン
ション制御手段から構成されてもよく、その他のいかな
る手段でもかまわない。
【0041】一方、この発明の特徴的な手段である高周
波域テープテンション制御手段600は、磁気テープ2
に接触した可動ピンを含むテープアクチュエータ50と
交流成分テンション制御回路500とからなる。この高
周波域テープテンション制御手段600の動作詳細は、
後述する。
【0042】まず最初に、テープアクチュエータ50の
物理的動作について図3を参照しながら説明する。実際
のアクチュエータ50の動作は次のように考えられる。
すなわち、アクチュエータ駆動電圧は後に述べる逆起電
力を引いた電圧がアクチュエータ50の駆動コイル40
0のインピーダンス特性Z(s)51によって電流に変
換される。この電流に、力定数Kt (N/A)52を乗
算したものが、アクチュエータ50のバネ・質量系で構
成される機構部に加わる力となる。この力がアクチュエ
ータ50に加わり、アクチュエータ50の駆動コイル4
00に速度変化及び位置変化をさせる。アクチュエータ
50のコイル400がある速度で動くとこの速度に比例
した逆起電力が生じる。逆起電力定数をCG (V・se
c/m)55とすれば、逆起電力はアクチュエータ駆動
電圧にフィードバックされるのと等価であることが理解
できる。
【0043】また、アクチュエータ50の可動部は、図
10で示した例えばねじりバネ13によってバネ支持さ
れており、フックの法則によりバネ定数k(N/m)6
1に比例した反発力が生じ、伝達関数表示するとトルク
フィードバックに相当することが理解できる。
【0044】更に、可動ピン9は、磁気テープ2に接触
しているので、磁気テープ2のテンション力もうける。
結果として、アクチュエータ可動部は磁気回路からの発
生力とバネ13からの反発力と磁気テープ2からのテン
ション力とが作用し、所定の位置に釣り合っている。
【0045】このアクチュエータ50の電圧対変位の周
波数特性は図12のようになる。
【0046】次に図1に戻って、状態推定器17の説明
を行う。実施例1の状態推定器17は、現代制御理論の
状態推定器でもって構成される。
【0047】本実施例1のテンション制御系は、テンシ
ョンエラーの直流成分は従来からあるテンション制御手
段によって制御するように構成されるので、可動ピン9
のコントロールによって抑圧すべきテンションエラーは
交流成分だけとなる。このテンションエラーが磁気テー
プ2並びに可動ピン9を介してテープアクチュエータ可
動部に作用する外乱力と見なせる。また、本実施例1の
テープアクチュエータ50はバネ13によってバネ支持
されていることが一つの特徴であるが、状態推定器17
の設計の際は、図4のように、バネからの反発力も外乱
に含めて考える。
【0048】上記のような思想にもとづいて、状態推定
器17の状態方程式を立てると数1並びに数2のように
なる。
【0049】
【数1】
【0050】
【数2】
【0051】例えば、同一次元の状態推定器を制御理論
にもとづいて構成すると図6のようになる。ここで、k
1並びにk2並びにk3は状態推定器17の推定性能を
決定するパラメータであり、状態推定器17の固有値を
γ1、γ2、γ3とすると、数3のように表される。
【0052】
【数3】
【0053】なおγ1並びにγ2、γ3は通常、制御シ
ステム固有値の数倍程度の任意値に選択される。例えば
本実施例1においては、テンション制御帯域を300H
z程度と設定したため、γはそれぞれ−6000(ra
d/sec)程度に設定している。
【0054】図13に、本実施例1の状態推定器17の
周波数特性を示す。従来では測定不可能であった高い帯
域においても正確に推定可能となっている。
【0055】このような手段によって検出された推定テ
ンション信号は、図1の様に補償器18に入力される。
図5に補償器18の若干詳細なブロック線図を示す。
【0056】状態推定器17から出力された推定テンシ
ョンは、減算器18aにて比較され、テンションエラー
信号が検出される。このテンションエラー信号を、カッ
トオフ周波数が数Hzと制御帯域より十分低いハイパス
フィルタにて構成される補償器18bにて直流成分をカ
ットする。これはアクチュエータ50にテンション制御
の交流成分のみを安定に分担させるために挿入されたも
のであり、直流での制御ゲインがリール部の従来からの
方法の方が高くなっていれば、なくても構わない。
【0057】さらに、ローパスフィルタ18cにてテン
ション制御系は安定化補償され、増幅器18dにて所定
のゲインに増幅され、ドライブアンプ15に供給されテ
ープアクチュエータ50をドライブし、テンションを基
準値にする制御ループが閉じ、広帯域なテンション制御
が構成できる。
【0058】以上、本実施例1に係るテンション制御の
原理及び説明を行った。以上のようなテンション外乱を
推定する方法を用いてテンション制御すると、推定テン
ションが従来のテンション検出機構によるものよりも、
はるかに広帯域に正確な検出が可能なため、きわめて広
帯域なテンション制御が実現される。
【0059】例えば、本実施例1を現行のVHSフォー
マットのVTRに適用した場合の効果を図14に示す。
制御を施す前は、回転ドラムに励起されたテープ横方向
共振によるテンション変動や、テープパス系の非線形性
によるテンション変動が見られるが、制御後は、上記テ
ンション変動が小さくなることが確認出来る。
【0060】以上説明したように、実施例1によれば、
テープアクチュエータ50によりテンション変動の高周
波成分を抑圧し、従来リール部のテンション制御機構に
よりテンション変動の低周波成分を抑圧するのでテンシ
ョン制御精度が向上し、高精度広帯域かつ広いダイナミ
ックレンジなテンション制御系が実現できる。
【0061】このように本実施例1によれば、高精度広
帯域なテンション制御が実現されるので、通常再生モー
ド時だけでなく高速特殊再生モード時、加えて、通常再
生から特殊再生に移行する時に発生する過渡テンション
変動をも抑えて、常に良好な再生が可能となる。
【0062】実施例1では、テンション変動の直流成分
を補正する手段として、機械式の例を挙げたが、これに
限定されるものではない。例えば図7は、リール部に電
気的なテンション制御手段100を有する場合を示した
一例である。電気的テンション制御手段100として
は、リールモータや上記機械式のブレーキ部にアクチュ
エータを装着した物等、電気制御信号によってテンショ
ン値を可変できる構成ならばいかなる構成でもかまわな
い。
【0063】図8に補償器150の構成を示す。状態推
定器17から出力された推定テンションは減算器150
aにて比較され、テンションエラー信号が検出される。
このテンションエラー信号は、カットオフ周波数が例え
ば1Hz以下であるような2次あるいは1次のローパス
フィルタで構成される補償器150bにて位相補償され
る。なお、補償器150bのフィルタ定数a0〜a2
は、後に説明する第2の制御ループとの結合が安定に行
われるように考慮して決定される。さらに増幅器150
cにて所定のゲインに増幅され、ドライブアンプ(図示
しない)に供給され、電気的テンション制御手段100
をドライブし、テンションを基準値にする第1の制御ル
ープが閉じる。
【0064】更に高域のテンション変動については、前
述した可動ピン9を使用した高周波域テープテンション
制御手段600によって制御されるため、結果として広
帯域なテンション制御が実現される。
【0065】実施例2.図15に本発明の実施例2の概
略図を示す。本実施例2は、テープアクチュエータ50
の実特性が多少バラついた場合においても、テンション
制御を安定に行なうことが可能なシステムの一例であ
る。図15において、20はテンション制御系の補償器
18の出力であるテンションコントロール信号に状態推
定器17の出力であるアクチュエータ50の推定速度信
号を減算する減算器である。その他の構成は実施例1と
同様であるのでその説明を省略する。
【0066】以下、この実施例2の作用について説明す
る。状態推定器17内部のアクチュエータモデルと実際
のアクチュエータ50の特性とがずれると、テンション
値を誤推定する。誤推定された推定テンション信号を用
いてテンション制御を実行すると、発振する可能性があ
る。例えば、実際のアクチュエータ50に状態推定器1
7にモデル化されていない複次共振が存在する場合、状
態推定器17はその複次共振を外乱、すなわちテンショ
ン変動として出力する。よってこの場合、推定テンショ
ンをフィードバックして制御をすると、系の安定性が悪
化する。
【0067】そこで、この実施例2においては、状態推
定器17にて推定されるアクチュエータ50の推定速度
信号をフィードバックして複次共振の影響等を抑えるこ
とにより、制御系の安定化を行なう。
【0068】図の説明で既に述べたが、テンションコン
トロール信号に、状態推定器17からの推定速度信号を
減算する減算器20を挿入することにより、アクチュエ
ータ50の速度フィードバックがなされ、テンション制
御系の安定化が実現する。
【0069】図16に、本実施例2の効果を示す。同図
(a)で示すように複次共振を有するテープアクチュエ
ータ50に速度フィードバックを施すと同図(b)の様
に複次共振が制振され、結果としてテンション制御系が
安定化される。
【0070】その他の構成要素の作用、動作について
は、実施例1と同様であるから、その説明を省略する。
【0071】以上のように、実施例2によれば、速度フ
ィードバックによって系の安定化が図れる。
【0072】実施例3.実施例3は、状態推定器17の
構成を現代制御理論の最小次元状態推定器にて構成した
例を示す。
【0073】図17は実施例3の状態推定器のブロック
線図の一例である。図において、30〜41は現代制御
理論の最小次元状態推定器の手法にもとづいて決定され
たブロックであり、各ブロック中の記号は実施例1と同
様である。γ1、γ2は本実施例3の状態推定器17の
固有値を示す係数であり、ΓAは2つの固有値を加えた
量、ΓBは2つの固有値を乗算した量を示す。この固有
値を他の表現に変えることにより、図17はその他の任
意の異なる表現が可能となる。ここでは、一例として、
図17で示した表現を示すが、その他の表現系において
も同様の効果があることは言うまでもない。
【0074】本実施例3のテンション制御系は、テンシ
ョンエラーの直流成分は従来からあるテンション制御手
段によって制御するように構成されるので、可動ピン9
のコントロールによって抑圧すべきテンションエラーは
交流だけとなる。このテンションエラーが磁気テープ2
並びに可動ピン9を介してテープアクチュエータ可動部
に作用する外乱力と見なせる。また本実施例3のテープ
アクチュエータ50は、バネ13によってバネ支持され
ていることが一つの特徴であるが、テンション推定手段
150設計の際は、図8のように、バネからの反発力も
外乱に含めて考える。これは、実施例1と同様である。
【0075】上記のような思想にもとづいて、状態推定
器17の状態方程式を立てると数1並びに数2のように
なる。
【0076】例えば、最小次元の状態推定器を制御理論
にもとづいて構成すると、前述の通り図17のようにな
る。ここで、γ1並びにγ2は状態推定器17の推定性
能を決定するパラメータである。なお、γ1並びにγ2
は通常、制御システム固有値の数倍程度の任意値に選択
される。例えば本実施例3においては、テンション制御
帯域を300Hz程度と設定したため、γ1並びにγ2
は−6000(rad/sec)程度に設定している。
【0077】この状態推定器17の性能は、実施例1と
同様であり、その他のテンション制御系に付いても同様
であるから、その説明を省略する。
【0078】なお、実施例2の速度フィードバックを本
実施例3に併用すると、第1実施例と同様、安定化の効
果があることは言うまでもない。
【0079】実施例4.実施例4ではテープアクチュエ
ータ50のその他の構成について説明する。
【0080】図18並びに図19は、テープアクチュエ
ータ50の他の構成を示したものである。図18は実施
例1と同様に、回動形アクチュエータであるが、バネ1
3の構成が異なる例である。この例では、コイルバネ1
3にて構成されている。
【0081】図19は、並進型アクチュエータの一例を
示す。この例では、バネ13は1枚あるいは複数枚の板
バネで構成される。ねじり方向強度が強いため、図19
のように複数枚の板バネを並行に配置する構成が望まし
い。またバネ強度を所定の値にするため、同図の様に板
バネを中抜きした構成にしてもよい。同図のように、可
動部12は磁気回路の駆動コイル400と可動ピン9と
一体構造にしてもよいが、その他の構成でもよい。磁気
回路は、基本的には実施例1と同様な構成である。ヨー
ク401並びに磁石402はデッキ本体に剛体接続され
たアクチュエータベース19に固定される。
【0082】図20は磁気回路400,401,402
を90度回転した例を示す。図示しないが、これ以外に
も、図20の可動部12の異なる面に、例えば同図中a
面並びにb面等に磁気回路を取り付ける構成が考えられ
ることは言うまでもない。
【0083】以上の様な、その他のアクチュエータ構成
においても、前記各実施例と同様にテンション制御系が
構成できる。アクチュエータ以外のテンション制御系
は、実施例1〜3と同様な構成でテンション制御系が構
成されるのでその説明を省略する。
【0084】実施例5.実施例5では、テープアクチュ
エータ50の配置を変えた、他の構成例を示す。図21
は、二つのテープアクチュエータ50A,50Bを回転
ドラム1の磁気テープ2の出口と入口に配置した例であ
る。2つのテープアクチュエータのうち、磁気テープ2
の入口側を50A、出口側を50Bとする。50Aには
実施例1〜4で示したテンション制御が施されるが、本
実施例5では50Bにも全く同様なテンション制御を施
すことを特徴とする。
【0085】なお、テンション制御系の構成は、上記の
実施例によって既に説明したものと同様であるから、そ
の説明を省略する。
【0086】本実施例5によれば、高域テンション変動
を制御する機構が2つになったので、磁気ヘッド3と磁
気テープ2との衝突時並びに離脱時に生じるテンション
変動を効果的に抑えることが可能になる。
【0087】また図示しないが、50Aを省略し、50
Bだけでテンション制御を行なう構成も考えられること
は言うまでもない。
【0088】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、テンシ
ョン検出手段を状態推定器にて広帯域に行い、高精度広
帯域なテンション制御系を安定に構成したので、通常再
生において良好な再生が可能なだけでなく、広範囲な異
速度再生においても同様に良好な再生が安価に実現する
利点がある。また、テンション検出にセンサを用いない
ので、安価にシステムを構成できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の磁気記録再生装置の構成を
示す図である。
【図2】実施例1のテンション制御系のブロック図であ
る。
【図3】実施例1のテープアクチュエータのブロック図
である。
【図4】実施例1のテンション検出系の概念を示す伝達
関数表示ブロック図である。
【図5】実施例1の1の補償器のブロック図である。
【図6】実施例1の状態検出系のブロック図である。
【図7】実施例1のテンション制御装置の他の構成例を
示す図である。
【図8】図7の構成例1の補償器のブロック図である。
【図9】実施例1のテンション制御系の概念図である。
【図10】実施例1のテープアクチュエータの概観図で
ある。
【図11】実施例1のテープアクチュエータの磁気回路
構成を示す図である。
【図12】実施例1のテープアクチュエータの電圧・変
位特性図である。
【図13】実施例1のテンション検出系の性能を示す周
波数特性図である。
【図14】実施例1のテンション制御の効果を示す図で
ある。
【図15】本発明の実施例2のテンション制御系の概略
図である。
【図16】実施例2の速度フィードバック制御の効果を
示す図である。
【図17】本発明の実施例3の状態推定器のブロック図
である。
【図18】本発明の実施例4のアクチュエータの概観図
である。
【図19】実施例4の他の構成例のアクチュエータを示
す概観図である。
【図20】実施例4のさらに他の構成例のアクチュエー
タ磁気回路を示す図である。
【図21】本発明の実施例5のアクチュエータ個数並び
に配置が異なる場合の構成を示す図である。
【図22】従来装置のテープ走行系を示す図である。
【図23】従来例のテンション制御系を示す図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム 2 磁気テープ 3 磁気ヘッド 4 送り側リールモータ 5 巻き取り側リールモータ 6 キャプスタンモータ 7 ピンチローラ 8 スラントピン 9 可動テープパスピン 11 テープアクチュエータ 12 可動アーム 13 バネ 14 電流検出用抵抗 15 ドライバ 16 差動増幅器 17 状態推定器 18 補償器 50 テープアクチュエータ 100 電気的テンション制御手段 500 交流成分テンション制御回路 600 高周波域テープテンション制御手段 700 低周波域テープテンション制御手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドを内蔵した回転ドラムに磁気
    テープを所定の走行速度で送り込むテープ送り手段と、
    磁気テープを供給する側のリール部に設けられた機械的
    あるいは電気的構成からなるテープテンション変動の直
    流を含む低域のテープテンションを制御する第1のテー
    プテンション制御手段と、上記磁気テープに可動的に接
    触する可動ピンを駆動するアクチュエータ、上記可動ピ
    ンが磁気テープから受けるテンション変動を検出するテ
    ンション検出手段、および上記テンション検出手段から
    のテンション値と基準テンション値との誤差であるテン
    ションエラーが無くなるように上記アクチュエータにフ
    ィードバック制御するテンション制御回路手段よりなる
    第2のテープテンション制御手段とを備え、上記第1の
    テンション制御手段で制御不可能な高い周波数帯域のテ
    ンション制御を上記第2のテープテンション制御手段に
    て行うように構成したことを特徴とする磁気記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、第2のテープテンシ
    ョン制御手段を構成するテンション制御回路手段に、上
    記テンションエラー信号を入力し、内部にテンションエ
    ラーの直流成分をカットするハイパスフィルタと積分補
    償するためのローパスフィルタとを備えたことを特徴と
    する磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、第2のテープテンシ
    ョン制御手段の磁気テープのテンション値を検出する手
    段が、磁気テープに可動的に接触する可動ピンを駆動す
    るアクチュエータの観測可能な状態量、すなわち駆動電
    圧、駆動電流からアクチュエータに作用する外乱すなわ
    ちテープテンションを推定する状態推定器からなること
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、第2のテープテンシ
    ョン制御手段の磁気テープのテンション値を検出する手
    段を構成する状態推定器が、アクチュエータの電気特性
    並びに機械特性の動特性を電気的に模擬する回路を含
    み、アクチュエータ駆動電圧とアクチュエータ駆動電流
    とを演算してアクチュエータに作用する外乱、アクチュ
    エータ速度を推定する同一次元の状態推定器からなるこ
    とを特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、第2のテープテンシ
    ョン制御手段の磁気テープのテンション値を検出する手
    段を構成する状態推定器が、アクチュエータの外乱特性
    の動特性を電気的に模擬する回路を含み、アクチュエー
    タ駆動電圧とアクチュエータ駆動電流とを演算してアク
    チュエータに作用する外乱を推定する最小次元の状態推
    定器からなることを特徴とする磁気記録再生装置。
  6. 【請求項6】 磁気ヘッドを内蔵した回転ドラムに磁気
    テープを所定の走行速度で送り込むテープ送り手段と、
    磁気テープを供給する側のリール部に設けられた機械的
    あるいは電気的構成からなるテープテンション変動の直
    流を含む低域のテープテンションを制御する第1のテー
    プテンション制御手段と、上記磁気テープに可動的に接
    触する可動ピンを駆動するアクチュエータ、上記アクチ
    ュエータの速度を検出する速度検出手段、上記可動ピン
    が磁気テープから受けるテンション変動を検出するテン
    ション検出手段、および上記テンション検出手段からの
    テンション値と基準テンション値との誤差であるテンシ
    ョンエラーの交流成分が無くなる様に上記アクチュエー
    タにフィードバック制御するテンション制御回路よりな
    る第2のテープテンション制御手段を備え、上記第1の
    テンション制御手段で制御不可能な高い周波数帯域のテ
    ンション制御を上記第2のテープテンション制御手段に
    て行い、また、上記アクチュエータに上記速度をフィー
    ドバックするようにしたことを特徴とする磁気記録再生
    装置。
  7. 【請求項7】 磁気ヘッドを内蔵した回転ドラムに磁気
    テープを所定の走行速度で送り込むテープ送り手段と、
    磁気テープを供給する側のリール部に設けられた機械的
    あるいは電気的構成からなるテープテンション変動の直
    流を含む低域のテープテンションを制御する第1のテー
    プテンション制御手段と、上記磁気テープに可動的に接
    触する可動ピンを駆動するアクチュエータを有する第2
    のテープテンション制御手段とを備え、上記アクチュエ
    ータを、機械的にデッキベース等の不動点に対してバネ
    支持してなることを特徴とする磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、第2のテープテンシ
    ョン制御手段を構成する磁気テープに可動的に接触する
    可動ピンを駆動するアクチュエータが、デッキベース等
    の不動点に立てられた回動軸、この回動軸を中心に回動
    する可動アーム、この回動アームに立てられた磁気テー
    プに接触する接触部材、上記回動アームに設けられた回
    動駆動用コイル、上記デッキベース等の不動点に設けら
    れた回動駆動用磁気回路、および上記可動アームと不動
    点の間に設けられたバネからなることを特徴とする磁気
    再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、第2のテープテンシ
    ョン制御手段を構成する磁気テープに可動的に接触する
    可動ピンを駆動するアクチュエータが、可動部材、この
    可動部材に設けられた駆動用コイル、上記可動部材に設
    けられた磁気テープに接触する接触部材、デッキベース
    等の不動点に設けられた駆動用磁気回路、および上記可
    動部材と上記不動点の間に設けられたバネからなること
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  10. 【請求項10】 磁気ヘッドを内蔵した回転ドラムに磁
    気テープを所定の走行速度で送り込むテープ送り手段
    と、磁気テープを供給する側のリール部に設けられた機
    械的あるいは電気的構成からなるテープテンション変動
    の直流を含む低域のテープテンションを任意の値に制御
    する第1のテープテンション制御手段と、上記回転ドラ
    ムの磁気テープ入り側並びに出側に設けられて磁気テー
    プに可動的に接触する可動ピンを駆動するアクチュエー
    タ、上記両可動ピンが磁気テープから受けるテンション
    変動を検出するテンション検出手段、およびこのテンシ
    ョン検出手段からのテンション値と基準テンション値と
    の誤差であるテンションエラーが無くなるように上記ア
    クチュエータにフィードバック制御するテンション制御
    回路手段よりなる第2のテープテンション制御手段とを
    備え、上記第1のテープテンション制御手段で制御不可
    能な高い周波数帯域のテンション制御を上記第2のテー
    プテンション制御手段にて行うように構成したことを特
    徴とする磁気記録再生装置。
JP5012497A 1993-01-28 1993-01-28 磁気記録再生装置 Pending JPH06223447A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09147374A (ja) * 1995-11-20 1997-06-06 Mitsubishi Electric Corp 光ディスクの制御方式
WO2018074015A1 (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 三菱電機株式会社 電磁駆動型アクチュエータの位置制御装置及び位置制御方法

Cited By (3)

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