JPH06222835A - 無人運転車両の前方障害物検知方法及び装置 - Google Patents

無人運転車両の前方障害物検知方法及び装置

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JPH06222835A
JPH06222835A JP5010334A JP1033493A JPH06222835A JP H06222835 A JPH06222835 A JP H06222835A JP 5010334 A JP5010334 A JP 5010334A JP 1033493 A JP1033493 A JP 1033493A JP H06222835 A JPH06222835 A JP H06222835A
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Yasunobu Shiraishi
康信 白石
Yasuo Higuchi
安夫 樋口
Manabu Shibata
学 柴田
Masahiro Kamio
正博 神尾
Shozo Aoki
省三 青木
Hiroshi Hiroyama
浩 廣山
Hiroshi Midorikawa
浩史 緑川
Tatsuji Nakano
龍児 中野
Tatsuhiro Katamura
立太 片村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無人運転車輌の走行範囲内にある前方障害物
を検知し、走行続行、減速及び急制動の判定を可能とす
る前方障害物検知方法及び装置を提供する。 【構成】 車両1に防振ゴム10を介して旋回装置20
を設け、その旋回装置20に測量用光学式距離計30を
搭載し、距離計30を所定角速度で所定角度範囲を揺動
旋回して反射ビームから前方障害物Pまでの距離YP及
び進行方向となす角度θを計測・演算し、障害物の位置
を求め、その位置により走行継続、減速及び急制動を判
定する無人運転車輌の前方障害物検知方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無人運転車両の前方障
害物検知方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1及び図2は本願の実施例を示す図面
であるが、このうち公知部分について本願の発明を良く
理解するために説明する。
【0003】シールドトンネル工事においては、立坑ゾ
ーンAからセグメント5を切羽ゾーンBに運搬するの
に、セグメント5をセグメント台車2に搭載し、そのセ
グメント台車2を機関車1で走行させている。この機関
車1の運転は、立坑ゾーンAの付近及び切羽ゾーンBの
付近のリモコン運転ゾーンC1及びC2においては、リ
モートコントローラDによるリモコン運転で行い、途中
の無人運転ゾーンC3ではアンテナ3を介しての無線誘
導による無人運転により行われている。なお、図中の符
号6は運行制御盤、7は操作パネル、8はバッテリ、9
は充電器である。
【0004】この無人運転ゾーンC3は、基本的に立入
禁止とし、台車2及び機関車1の前部及び後部に設けた
計器ボックス4内に設置したソニックセンサ(超音波距
離計)やビームセンサ(光スイッチ)等により、前方障
害物を検知して運転を制御し、減速又は停止するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のソニックセンサ
やビームセンサは、機関車の制動距離に対して充分な測
定距離(例えば6メートル以上)を有するセンサが現在
ないことから止むを得ず用いられている。しかし、測定
媒体である超音波や光の拡がり角度が大きいため、障害
物を検知しても、充分な停止距離が確保できなく、ま
た、側壁等の走行範囲外の物体も障害物と誤認するなど
の問題がある。
【0006】他方、一般に長距離の非接触距離計として
用いられている測量用の光学式距離計は、測定距離や測
定媒体の光ビームの拡がり角が小さくて問題はないもの
の、拡がり角が小さいため、狭い範囲すなわち一点の距
離しか測定できなく、機関車1の走行範囲全域をカバー
することができない。更に、光学的距離計は精密計器で
あるため、振動に弱くて台車や機関車に搭載することが
できない。
【0007】本発明は、車両の制動距離より長い測定距
離を有する測量用光学式距離計により運転を制御する無
人運転車両の前方障害物検知方法及び装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による方法は、無
人運転車両を走行し、該無人運転車両の進行方向に向け
測量用光学式距離計のビームを所定の角速度で、所定角
度範囲を揺動旋回し、該ビームの反射ビームから得られ
た障害物までの距離及び障害物の進行方向となす角度と
から障害物の位置を求め、障害物が無人運転車両の走行
範囲外にあるときは走行を継続し、障害物が減速領域に
あるときは減速し、障害物が急制動領域にあるときは急
制動するように判定することを特徴としている。
【0009】本発明による装置は、無人運転車両に防振
装置を介して支持された旋回装置と、該旋回装置上に設
置された測量用光学式距離計と、該距離計に接続された
演算装置とからなっている。
【0010】上記防振装置は、旋回装置の基板の4隅を
支持する防振ゴムで構成するのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明によれば、長距離の測定範囲を有する測
量用光学式距離計の光ビームを旋回し、充分に遠い障害
物までの距離を検知し、走行続行、減速及び急制動の
要、不要を判定することができる。
【0012】また、精密機器である測量用光学式距離計
を防振装置で保護することができる。
【0013】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0014】図3及び図4において、長方体状の計器ボ
ックス4は、4隅部を防振ゴム11によりセグメント台
車2又は機関車もに支持されている。その計器ボックス
4の内部底面には、基台12及び防振装置である4個の
防振ゴム10を介して基板13が支持されている。この
基板13には、全体を符号20で示す旋回装置が設けら
れ、その旋回装置20の上面には、測量用光学式距離計
30が固設されている。そして、この距離計30は、図
示しない演算装置に接続されている。
【0015】図5ないし図7において、旋回装置20の
旋回台21は、基板13に回動自在に支持され、基台1
2に立設された旋回台駆動用ギヤードモータ22により
駆動されるようになっており、そのモータ22には、旋
回台駆動用モータドライバ23が接続されている。
【0016】前記旋回台21の外周には、一対の検知部
24が放射状に突設され、基板20には、これらの検知
部24を検知する一対の旋回角度検知用近接スイッチ2
5が設けられている。また、基板13には、図示しない
旋回角度設定用リングのセットボルト26が設けられ、
基板13の下方には、旋回角度検出用ポテンションメー
タ27が設けられ、出力変換器28に接続されている。
【0017】次に前方障害物の検知態様を図8について
説明する。図8において、 2XO・・・機関車3の走行範囲(2×0=車両の幅+
余裕幅)。 Y1・・・機関車3の停止制動距離。 Y2・・・予め設定した減速開始距離。 2α・・・光学式距離計30の旋回角度範囲。 P・・・前方障害物。 θ・・・機関車3の進行方向と前方障害物Pとのなす角
度。 YP・・・前方障害物Pまでの距離。 A・・・機関車3の急制動領域。 B・・・機関車3の減速領域。 とする。
【0018】機関車1を前進して旋回台21により距離
計30を旋回角度範囲2αで旋回し、受光した反射ビー
ムから演算装置で距離YPと角度θを演算する。
【0019】そこで、XO<YPsin|θ| 又は、
Y2<YPcosθの場合は、障害物Pが走行範囲の外
方又は、減速領域Bの外方にあるので、減速又は急制動
を行わないで、走行を継続すると判定する。
【0020】また、YPsin|θ|<XO及び Y1
<YPcosθ<Y2の場合は、障害物Pが減速領域B
にあるので、減速を行うと判定する。
【0021】また、YPsin|θ|<XO及び YP
cosθ<Y1の場合は、障害物Pが急制動領域Aにあ
るので、急制動を行うと判定する。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両に防振装置を介して搭載した測量用光学式距離計を旋
回し、車両の制動距離より遠い前方障害物を検知するこ
とにより、無意味な急制動を行うことなく、安全確実で
経済的な無人車両の自動運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した前方障害物検知装置を備えた
セグメント運搬車両及び運搬コースを示す側面図。
【図2】図1のセグメント運搬車両を示す側面図。
【図3】本発明の一実施例を示す正面断面図。
【図4】図3の側面断面図。
【図5】基台の下面図。
【図6】旋回装置の側面断面図。
【図7】図6の上面図。
【図8】障害物の検知態様を説明する平面図。
【符号の説明】
A・・・立坑エリア B・・・切羽エリア C1、C2・・・リモコン運転ゾーン C3・・・無人運転ゾーン D・・・リモートコントローラ 1・・・機関車 2・・・セグメント台車 3・・・アンテナ 4・・・計器ボックス 5・・・セグメント 6・・・運行制御盤 7・・・操作パネル 8・・・バッテリ 9・・・充電器 10・・・防振ゴム 11・・・防振ゴム 12・・・基台 13・・・基板 20・・・旋回装置 21・・・旋回台 22・・・旋回台駆動用ギヤードモータ 23・・・旋回台駆動用モータドライバ 24・・・旋回限界角度検知部 25・・・旋回限界角度検知用近接スイッチ 26・・・セットボルト 27・・・旋回角度検出用ポテンションメータ 28・・・旋回角度信号用出力変換器 30・・・測量用光学式距離計
フロントページの続き (72)発明者 神尾 正博 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 青木 省三 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 廣山 浩 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 緑川 浩史 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 中野 龍児 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 片村 立太 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無人運転車両を走行し、該無人運転車両
    の進行方向に向け測量用光学式距離計のビームを所定の
    角速度で、所定角度範囲を揺動旋回し、該ビームの反射
    ビームから得られた障害物までの距離及び該障害物の進
    行方向となす角度とから障害物の位置を求め、障害物が
    無人運転車両の走行範囲外にあるときは走行を継続し、
    障害物が減速領域にあるときは減速し、障害物が急制動
    領域にあるときは急制動するように判定することを特徴
    とする無人運転車両の前方障害物検知方法。
  2. 【請求項2】 無人運転車両に防振装置を介して支持さ
    れた旋回装置と、該旋回装置上に設置された測量用光学
    式距離計と、該距離計に接続された演算装置とからなる
    ことを特徴とする無人運転車両の前方障害物検知装置。
JP5010334A 1993-01-26 1993-01-26 無人運転車両の前方障害物検知方法及び装置 Expired - Lifetime JP2833681B2 (ja)

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