JPH0622270Y2 - 引出し体の自動繰出し装置 - Google Patents

引出し体の自動繰出し装置

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JPH0622270Y2
JPH0622270Y2 JP1045988U JP1045988U JPH0622270Y2 JP H0622270 Y2 JPH0622270 Y2 JP H0622270Y2 JP 1045988 U JP1045988 U JP 1045988U JP 1045988 U JP1045988 U JP 1045988U JP H0622270 Y2 JPH0622270 Y2 JP H0622270Y2
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道晴 田崎
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、引出し体の自動繰出し装置に関し、例えば家
具、食器戸棚、OAデスク、ファイリングキャビネット等
のスライド棚や引出し等に利用し、これ等をバネの力を
利用して自動的に繰出す様にしたものである。
[従来の技術] この種の引出し体の自動繰出し装置に関しては、筐体
と、この筐体にスライド可能に保持された引出し体と、
引出し体を筐体から繰出す方向に付勢する定トルクバネ
(コンストンバネ)と、この定トルクバネによる引出し
体の少なくとも繰出し方向の動きを制動するオイル式の
回転ダンパと、引出し体を前記定トルクバネのバネ力に
抗して筐体の格納位置にロックする解除可能なラッチ乃
至はロック装置を備えたものが既に提案されている(例
えば、実願昭61-142415号及び特願昭62-30070号参
照)。
そして、上記回転ダンパの歯車を、引出し体のスライド
に伴って移動するラックと噛合わせて、制動力を得てい
た。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、上記繰出し装置にあっては、定トルクバネを筐
体及び引出し体に対して直接固定してたゝめ、その取付
け及び部品交換が非常に困難であるという問題点があっ
た。
特に、定トルクバネは、その耐久使用回数が数千回程度
しかなく、使用頻度が高いと、その交換が必要となり、
その交換作業に非常に手間と時間が掛かってしまうとい
う欠点がある。
又、前記繰出し装置では、回転ダンパの制動力を得るの
に、ラックを必要としていたという問題点がある。
即ち、ラックを使用すると、構造が複雑化し、コスト高
となるばかりでなく、回転ダンパとラックとの取付スペ
ースの確保が困難であり、又、引出し体の繰出し量が大
きくなると、それに伴ってラックが長くなってしまい、
製品単価もコスト高となり、ラックの精度上の問題や、
回転ダンパとラックとの取付け精度の問題等が発生す
る。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、ラックを省き、且つユニット化
したゝめに、取付け場所を選ばず、しかも取付けスペー
スも少なくて済むばかりでなく、取付け及び部品交換の
容易な引出し体の自動繰出し装置を提供せんとするもの
である。
[問題点を解決するための手段] そこで、本考案は上記問題点を解決するものであって、
以下にその内容を図面に示した実施例を用いて説明す
る。
本考案は、筐体(1)か引出し体(3)のいずれか一方(例え
ば筐体1)には、バネ手段(例えば定トルクバネ18)
と、このバネ手段(18)により巻取り方向に駆動される巻
取りリール(19)と、この巻取りリール(19)に一端が固定
された牽引ロープ(20)と、該巻取りリール(19)の少なく
とも巻取り方向の回転を制動するダンパ手段(例えば回
転ダンパ21)とを組込んだユニットケース(16)を着脱可
能に固定し、他方(例えば引出し体3)には、前記牽引
ロープ(20)の他端の自由端を固定し、牽引ロープ(20)が
バネ手段(18)の駆動力で巻取りリール(19)に巻取られる
際に、引出し体(3)が筐体(1)から繰出される様にしたこ
とを特徴とするものである。
そして、上記巻取りリール(19)と回転手段(21)との間に
は、巻取りリール(19)の繰出し方向の回転力の伝達を断
つクラッチ機構(22)を介在させて置くことが好ましい。
[作用] 上記の様に構成された引出し体の自動繰出し装置は、第
2,4,5図に示す様に、繰出している引出し体(3)を
筐体(1)内の格納位置に収納する際には、引出し体(3)を
バネ手段(18)のバネ力に抗して、筐体(1)の格納位置に
向って押込めばよい。
こうして、引出し体(3)を押込むと、巻取りリール(19)
から牽引ロープ(20)が次第に繰出され、巻取りリール(1
9)が回転し、この回転力によりバネ手段(18)に復元力が
蓄積される。
又、その際に巻取りリール(19)とダンパ手段(21)との間
にクラッチ機構(22)を介在させて置けば、巻取りリール
(19)の繰出し方向の回転力の伝達が断たれるので、引出
し体(3)を押込む際には、ダンパ手段(21)の制動力が作
用せず、その分、軽い力で引出し体(3)を押込むことが
できる。
そして、引出し体(3)を筐体(1)の格納位置まで押込む
と、引出し体(3)は、バネ手段(18)の復元力に抗してロ
ック装置(例えばラッチ17)により、格納位置にロック
される(第11図)。
逆に、格納位置にある引出し体(3)を引出すには、ロッ
ク装置(17)を解除すればよい。
ロック装置(17)を解除すると、バネ手段(18)に蓄積され
ていた復元力により、巻取りリール(19)が巻取り方向に
回転する。このため、引出されていた牽引ロープ(20)が
巻取りリール(19)により次第に巻取られ、それに牽引さ
れて、引出し体(3)は筐体(1)の格納位置から繰出す(第
2,4,5図)。
又、巻取りリール(19)が回転すると、その回転力がクラ
ッチ機構(22)を介してダンパ手段(21)に伝達され、その
制動力により引出し体(3)は静粛に且つゆっくりと繰出
す。
[実施例] 以下に本考案を図面に示した一実施例に基づき説明す
る。
第1〜3図に示す様に、1は前面が開口した箱形の筐
体、2は上記筐体1の開口前面1′を開閉する開閉扉、
3は筐体1の底板1″の上にスライド可能に保持された
引出し体、4は引出し体3の自動繰出しユニットを夫々
示す。
上記筐体1は、第2図に示す様に、該筐体1の開口前面
1′に開閉扉2を前方に倒して開く様に軸支すると共
に、該筐体1の両内側面と開閉扉2の内面との間には、
ヒンジ5,5を設け、このヒンジ5により開閉扉2の最
大開放角度をほゞ90度に規制する。そして、筐体1の上
部前縁には、マグネット6を埋設し、これと対向する開
閉扉2の内面には、金属片7を固定し、閉じた扉2の金
属片7がマグネツト6に吸着することで、開閉扉2を閉
位置に係止する(第3図)。
上記筐体1の底板1″は、第1図に示す様に、中空構造
で、その上面には、開口前面1′寄りに、前記繰出しユ
ニット4を嵌込むための方形な取付孔8を開設すると共
に、それより後方の両側には、引出し体3の最前進位置
を規制する一対のストッパー9,9を突設する。尚、ス
トッパー9は、筐体1の底板1″を引き起こして形成し
てもよいし、或は別部材で形成し、筐体1の底板1″の
上面に後付けてもよい。
そして、筐体1の底板1″の両側には、第5,6図に示
す様に、チャンネル材から成るガイドレール10,10を相
対向して内向きに固定すると共に、両ガイドレール10の
前縁部には、その上に重ねて、引出し体3の浮上がりを
防止するために、L字形に屈曲した一対の抑え金具11,1
1を固定する。
更に、筐体1の中空内部には、第6図に示す様に、その
前側に左右一対の前ローラ12,12を夫々軸支し、この前
ローラ12,12の上部を底板1″の上面に開設した前後に
細長い長孔13,13を通して底板1″の上に一部突出させ
る。
前記引出し体3は、第1図に示す様に、筐体1の底板
1″より一回り小さな方形を成し、その周囲には、四辺
を下向きにコ字形に折曲げて形成した4つの縁部3a〜3c
を有する。
そして、引出し体3の折返し前縁部3aには、後向きに短
く延びた係止片14を取付けると共に、左右の両折返し側
縁部3bの外面には、その後端部に筐体1の前記ガイドレ
ール10に嵌入する一対の後ローラ15,15を軸支する。上
記係止片14は、プラスチック製で、その前面には、引出
し体3の前縁部3aの前面より少し前に突出した前突起1
4′を有する。
前記繰出しユニット4は、第7〜10図に示す様に、ユニ
ットケース16と、このユニットケース16内に収められ、
上記係止片14と係脱する引出し体3のロック装置として
のラッチ17と、引出し体3を繰出し方向に付勢するバネ
手段としての定トルクバネ18と、この定トルクバネ18に
より巻取り方向に駆動される巻取りリール19と、この巻
取りリール19に一端が固定された長尺の牽引ロープ20
と、巻取りリール19の少なくとも巻取り方向の回転を制
動するダンパ手段としての回転ダンパ21と、この巻取り
リール19と回転ダンパ21との間に介在し、巻取りリール
19の繰出し方向の回転力の伝達を断つクラッチ機構22を
備える。
上記ユニットケース16は、第7図に示す様に、断面が下
向きコ字形を成す上枠16aと、この開口下面を塞ぐ平板
状の下板16bとを上下から断面ロ字形に組付けて固定し
て成り、上枠16aと下板16bとは、プラスチックで別体に
成形する。
前記ラッチ17は、係止片14が押込まれた際に、該係止片
14を食え込んだロック状態に保持すると共に、係止片14
が更に押込まれると、ロック状態を解除して、係止片14
を釈放するいわゆる浮出しラッチ17を使用する(例えば
実開昭60-11977号公報、実開昭61-163870号公報、実開
昭61-176373号公報参照)。
そして、ラッチ17には、その周囲から突出した鍔部17a
と、この鍔部17aと相対向し、弾性力のある一対の係止
爪17b,17bを設ける。対する、上枠16aの前壁には、ラッ
チ17の鍔部17aより小さい前後に貫通した角穴23を開設
し、この角穴23にラッチ17を後向きに挿入する。こうし
てラッチ17を挿入すると、鍔部17aと弾性爪17bとの間で
上枠16aの前壁を前後から挟持し、ユニットケース16に
対しワンタッチで取付く(第8図)。
前記定トルクバネ18は、所謂コンストンバネと呼ばれる
ものであり、その巻始め端部18aを、ユニットケース16
に軸支した第1ドラム24に固定すると共に、巻終り端部
18bを、第1ドラム24と相前後させてユニットケース16
に軸支した巻取りリール19と一体に回転する第2ドラム
25に、逆にS字形に掛けて固定する(第10図)。
上記第1ドラム24は、プラスチック製で、第7図に示す
様に、軸24′を上下に通し、軸24′の上端を上枠16aの
前壁後面の高さの途中から後向きに延びた中間壁16cに
開設した軸穴16c′に、軸24′の下端を該軸穴16c′の下
に対向させて下板16bに開設した軸穴16b′に夫々嵌入し
て回転可能に取付ける(第8図)。
前記第2ドラム25は、巻取りリール19の下側に位置し、
巻取りリール19と共にプラスチックで一体に成形する。
そして、第2ドラム25の外径は、定トルクバネ18による
出力トルクを大きくするために、第1ドラム24の外径よ
り大きく、例えば約1.5倍以上に設定するとよい(第10
図)。この様に、両ドラム24,25の径を調整すること
で、定トルクバネ18の板厚及び帯幅を変えることなく、
出力トルクの調整を簡単に行うことができる。
上記巻取りリール19は、第7図に示す様に、上から切欠
いて形成した差込溝26を有し、対する牽引ロープ20の一
端部には、上記差込溝26の溝幅よりも大きい抜止め27を
固定し、この抜止め27の手前の牽引ロープ20の端部を差
込溝26に合わせて上から差込んで固定する(第9図)。
又、牽引ロープ20の他端部には、第7図に示す様に、フ
ック28を固定し、このフック28を上枠16aの後壁を横か
ら一部切欠いて形成した導出窓29を通して後向きに導出
する(第8,9図)。
前記回転ダンパ21は、シリコンオイル等のオイルの粘性
抵抗を利用してその回転軸21aの回転力を制動するオイ
ル式のものを使用する(例えば実開昭59-88548号公
報)。そして、上記回転ダンパ21は、第7図に示す様
に、横向きに張出した左右一対の取付片21b,21bを有
し、上記回転軸21aには、プラスチック製の入力歯車30
を固定する。一方、上枠16aの上壁には、回転ダンパ21
の取付位置に上記入力歯車30が通り抜け可能な上下に貫
通した丸穴31を開設して置き、この丸穴31に回転ダンパ
21の入力歯車30を上から嵌込んでユニットケース16の内
部に突出させ、両取付片21bを上枠16aの上壁に対しビス
止めして固定する(第1,8図)。
上記回転ダンパ21の入力歯車30は、第8図に示す様に、
ユニットケース16の内部で、プラスチック製の出力歯車
32と噛合う。この出力歯車32は、第7図に示す様に、そ
の下に延びた下軸32a内に、巻取りリール19の軸心から
上に延びた突軸19′の先端部を下から嵌込み、出力歯車
32の上に延びた上軸32bを上枠16aの上壁に、巻取りリー
ル19の下の第2ドラム25を下板16bに夫々軸支し、巻取
りリール19と出力歯車32とを同軸で、且つ相互に独立し
て回転できる様に取付ける。
前記クラッチ機構22は、上記入力歯車30と巻取りリール
19との間に介在し、コイルスプリングであるクラッチバ
ネ33を利用する。そして、クラッチバネ33の下端部は、
第7図に示す様に、巻取りリール19の突軸19′の外周に
嵌着し、且つ突軸19′と一体に回転する金属製の第1カ
ラー34の外周に嵌入すると共に、その上端部を、出力歯
車32の下軸32aの外周に嵌着し、且つ下軸32aと一体に回
転する金属製の第2カラー35の外周に嵌入して、クラッ
チバネ33にて巻取りリール19と出力歯車32とを相互に連
結する。尚、両カラー34,35を金属製としたのは、その
摩耗を防止するためである。
そして、組立てた状態の繰出しユニット4は、第1図に
示す様に、ラッチ17が引出し体3の係止片14と相互に向
合う様にして、ユニットケース16の下半部を、筐体1の
底板1″の取付孔8に合わせて嵌込み、上枠16aの三方
から横向きに張出した張出片16dをビス止めして、ユニ
ットケース16の上半部を筐体1の底板1″から上に突出
させる。そして、筐体1の底板1″から上に出たユニッ
トケース16の導出窓29を通して牽引ロープ20を引出し、
そのフック28を、引出し体3の折返し後縁部3cを更に前
向きに折返して設けた引掛片36に引掛けて連結する。
次に、使用状態について説明すると、先ず、第2図に示
す様に、開閉扉2が先方に倒れて開き、且つ引出し体3
が手前に引出された状態から、引出し体3を格納するに
は、引出し体3を筐体1の奥に向って押込めばよい(第
4,5図)。
引出し体3を押込むと、ガイドレール10に沿って引出し
体3が後退する。これ伴って、牽引ロープ20がユニット
ケース16から徐々に引出され、巻取りリール19が繰出し
方向、即ち第9図にあって反時計回り回転する。
こうして、巻取りリール19が回転すると、第2ドラム25
も一体に同じ方向に回転する。このため、第1ドラム24
に反時計回りに巻付いていた定トルクバネ18が、第2ド
ラム25に同方向に巻取られ、その弾性復元力を蓄積する
(第10図)。
そして、引出し体3を奥まで押込むと、その係止片14
が、繰出しユニット4のラッチ17と係合し、係止片14は
ラッチ17に食え込まれた状態に係止され、引出し体3
は、定トルクバネ18の復元力に抗してユニットケース16
中に押込まれた格納位置に停止する(第11図)。
又、引出し体3を奥に押込む際には、クラッチ機構22に
より、巻取りリール19と出力歯車32との間の回転力の伝
達が遮断される。
即ち、巻取りリール19が反時計回りに回転すると、第1
カラー34も突軸19′と一体に回転する。このため、時計
回りに巻回されたクラッチバネ33が、その巻きを解く方
向に回転するので、その内径は拡径し、第2カラー35の
外周との間で滑りが生じ、出力歯車32は回転しない。
従って、巻取りリール19が回転しても、回転ダンパ21の
入力歯車30が回転することがないので、その制動力が働
かず、その分、引出し体3を押込むに要する力を軽減す
ることができる。
次に、開閉扉2を閉じるには、第11図に示す様に、開閉
扉2を下から上に向って旋回させればよい(第11図)。
即ち、引出し体3の上記格納位置は、その折返し後縁部
3cの後面が、筐体1の背面に当って行き止る手前の位置
に設定すると共に、その際に、引出し体3の前縁部3aに
取付けた係止片14の前突起14′が、筐体1の開口前面
1′より突出する様に設定している。このため、係止片
14の前突起14′は、開閉扉2を閉じた際に、その内面に
当り、開閉扉2を閉じることで筐体1の奥に向って少し
押込まれ、その際に引出し体3が格納位置から筐体1の
奥に向って少し後退する(第12,13図)。
このとき、係止片14によりラッチ17が押込まれること
で、ラッチ17のロック状態が解除され、係止片14が釈放
される。
こうして、ラッチ17のロック状態が解除されると、定ト
ルクバネ18の復元力により、引出し体3が筐体1の開口
前面1′より外に突出し様とするが、開閉扉2の金属片
7が筐体1のマグネツト6に吸着し、閉状態に係止され
ることで、引出し体3は筐体1内に押し留められる(第
3,12,13図)。尚、引出し体3が押す面は、開閉扉2
の軸2′に接近していることから、マグネツト6の吸着
力は比較的弱くても足りる。
一方、開閉扉2を開くには、開閉扉2の前面の把手37を
持って、マグネット6と金属片7との吸着力に抗して下
向きに開けばよい(第2,4,5図)。
こうして、開閉扉2を開くと、定トルクバネ18の復元力
により、引出し体3が筐体1の開口前面1′より自動的
に繰出す。
即ち、開閉扉2を閉じた際にラッチ17のロックが既に解
除されているので、開閉扉2を開くと、第2ドラム25に
巻付いている定トルクバネ18が、その復元力により再び
第1ドラム24に巻付こうとし、その際に第2ドラム25を
時計回りに回転する。このため、巻取りリール19は、上
記回転力により巻取り方向に駆動され、牽引ロープ20を
徐々に巻取る。
こうして、牽引ロープ20が巻取られると、そのフック28
を引掛けた引出し体3の引掛片36を、筐体1の開口前面
1′に向って牽引する。このため、引出し体3は、ガイ
ドレール10に沿って手前に繰出す(第2,4,5図)。
又、巻取りリール19が回転すると、その回転がクラッチ
機構22を介して出力歯車32に伝達され、回転ダンパ21に
よる制動力が働く。
即ち、巻取りリール19が時計回りに回転するため、クラ
ッチバネ33が巻締まり、両カラー34,35の外周を締付け
る。このため、巻取りリール19が回転すると、出力歯車
32も一体に回転し、更にその出力歯車32と噛合う回転ダ
ンパ21の入力歯車30が回転し、回転ダンパ21内のオイル
の粘性抵抗による制動力が働く。
従って、定トルクバネ18の復元力により、巻取りリール
19が勢い良く回転するのを回転ダンパ21が制動すること
で、巻取りリール19はゆっくりと回転し、引出し体3
は、静粛に且つゆっくりと繰出す。
そして、引出し体3は、第4,5図に示す様に、その折
返し後縁部3cが筐体1の底板1″の上面から突出したス
トッパー9に当るまで前進して停止する。
尚、図面に示した実施例では、筐体1の開口前面1′に
開閉扉2を設け、開閉扉2を閉じることで、ラッチ17の
ロック状態を解除したが、この開閉扉2は無くてもよ
い。この場合は格納位置に保留されている引出し体3を
再度押込むことで、ラッチ17のロック状態の解除を行
う。
又、バネ手段としての定トルクバネ18を用いたが、これ
に代えて、ゼンマイ等を用いてもよい。
更に、ダンパ手段は、オイル式回転ダンパ21に限らず、
シリンダ型のダンパを用いてもよい。
又、ロック装置として、ロック状態の解除機構を内蔵し
た浮出しラッチ17を使用したが、これに限らず、周知の
施錠装置等を利用してもよく、又、手動によるロックの
解除釦等を別に設けて置いてもよい。
[考案の効果] 本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載の
効果を奏する。
先ず、請求項1記載の引出し体の自動繰出し装置におい
ては、ラックを省き、且つユニット化したゝめに、取付
け場所を選ばず、しかも取付けスペースを減少できるば
かりでなく、組立てラインでの省力化を図ることがで
き、且つバネ手段が疲労したり破損した際にも、ユニッ
トケースごと簡単に交換することができる。
又、請求項2記載のクラッチ機構を用いれば、引出し体
を押込む際の押込み力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は要部斜
視図、第2図は筐体の開閉扉を開いた状態を示す斜視
図、第3図は筐体の開閉扉を閉じた状態を示す斜視図、
第4図は第2図の縦断面図、第5図は第2図の横断面
図、第6図は筐体の前縁部の一部斜視図、第7図は引出
し体の自動繰出しユニットの分解斜視図、第8図は繰出
しユニットを組立てた状態の縦断面図、第9図は同上の
IX−IX線に沿う断面図、第10図は第8図のX−X線に沿
う断面図、第11図は引出し体を筐体の格納位置に納めた
状態の縦断面図、第12図は第3図の縦断面図、第13図は
第3図の横断面図を夫々示す。 1……筐体、3……引出し体、16……ユニットケース、
17……ロック装置としてのラッチ、18……バネ手段とし
ての定トルクバネ、19……巻取りリール、20……牽引ロ
ープ、21……ダンパ手段としての回転ダンパ、22……ク
ラッチ機構。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体と、この筐体にスライド可能に保持さ
    れた引出し体と、引出し体を筐体から繰出す方向に付勢
    するバネ手段と、このバネ手段による引出し体の少なく
    とも繰出し方向の動きを制動するダンパ手段と、引出し
    体を前記バネ手段の付勢力に抗して筐体の格納位置にロ
    ックする解除可能なロック装置を備えた引出し体の自動
    繰出し装置において、 上記筐体か引出し体のいずれか一方には、前記バネ手段
    と、このバネ手段により巻取り方向に駆動される巻取り
    リールと、この巻取りリールに一端が固定された牽引ロ
    ープと、該巻取りリールの少なくとも巻取り方向の回転
    を制動する前記ダンパ手段とを組込んだユニットケース
    を着脱可能に固定し、 他方には、前記牽引ロープの他端の自由端を固定し、牽
    引ロープがバネ手段の駆動力で巻取りリールに巻取られ
    る際に、引出し体が筐体から繰出される様にしたことを
    特徴とする引出し体の自動繰出し装置。
  2. 【請求項2】巻取りリールとダンパ手段との間に、巻取
    りリールの繰出し方向の回転力の伝達を断つクラッチ機
    構を介在させたことを特徴とする請求項1記載の引出し
    体の自動繰出し装置。
JP1045988U 1988-01-30 1988-01-30 引出し体の自動繰出し装置 Expired - Lifetime JPH0622270Y2 (ja)

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