JPH0446595Y2 - - Google Patents

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JPH0446595Y2
JPH0446595Y2 JP1575688U JP1575688U JPH0446595Y2 JP H0446595 Y2 JPH0446595 Y2 JP H0446595Y2 JP 1575688 U JP1575688 U JP 1575688U JP 1575688 U JP1575688 U JP 1575688U JP H0446595 Y2 JPH0446595 Y2 JP H0446595Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、引出し体の自動繰出し装置に関し、
例えば家具、食器戸棚、OAデスク、フアイリン
グキヤビネツト等のスライド棚や引出し等に利用
し、これ等をバネの力を利用して自動的に繰出す
様にしたものである。
[従来の技術] この種の引出し体の自動繰出し装置に関して
は、筐体と、この筐体にスライド可能に保持され
た引出し体と、引出し体を筐体から繰出す方向に
付勢する定トルクバネ(コンストンバネ)と、こ
の定トルクバネによる引出し体の少なくとも繰出
し方向の動きを制動するオイル式の回転ダンパ
と、引出し体を前記定トルクバネのバネ力に抗し
て筐体の格納位置にロツクする解除可能なラツチ
乃至はロツク装置を備えたものが既に提案されて
いる(例えば、実願昭61−142415号(実開昭63−
49889号参照)及び特願昭62−30070号(特開昭63
−199140号参照)参照)。
そして、上記回転ダンパの歯車、を引出し体の
スライドに伴つて移動するラツクと噛合わせて、
制動力を得ていた。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、上記繰出し装置にあつては、定トルク
バネを筐体及び引出し体に対して直接固定してい
たゝめ、その取付け及び部品交換が非常に困難で
あるという問題点があつた。
特に、定トルクバネは、その耐久使用回数が数
千回程度しかなく、使用頻度が高いと、その交換
が必要となり、その交換作業に非常に手間と時間
が掛かつてしまうという欠点がある。
又、前記繰出し装置では、回転ダンパの制動力
を得るのに、ラツクを必要としていたという問題
点がある。
即ち、ラツクを使用すると、構造が複雑化し、
コスト高となるばかりでなく、回転ダンパとラツ
クとの取付スペースの確保が困難であり、又、引
出し体の繰出し量が大きくなると、それに伴つて
ラツクが長くなつてしまい、製品単価もコスト高
となり、ラツクの精度上の問題や、回転ダンパと
ラツクとの取付け精度の問題等が発生する。
又、前記繰出し装置では、格納位置の引出し体
を繰出すのに、引出し体を筐体内に押込んで、ラ
ツチ乃至はロツク装置のロツク状態を解除してい
た。このため、ラツチ乃至はロツク装置のロツク
の解除が面倒であるばかりでなく、引出し体が筐
体内に一旦引込んでから再度前方に繰り出すの
で、引出し体の迅速な取出しが困難であつた。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ラツクを省き、
且つユニツト化したゝめに、取付け場所を選ば
ず、しかも取付けスペースも少なくて済むばかり
でなく、取付け及び部品交換が容易で、且つ引出
し体の繰出し操作が簡単で且つ迅速に行える繰出
し装置を提供せんとするものである。
[問題点を解決するための手段] そこで、本考案は上記問題点を解決するもので
あつて、以下にその内容を図面に示した実施例を
用いて説明する。
本考案は、筐体1か引出し体3のいずれか一方
(例えば筐体1)には、バネ手段(例えば定トル
クバネ18)と、このバネ手段18により巻取り
方向に駆動される巻取りリール19と、この巻取
りリール19に一端が固定された牽引ロープ20
と、該巻取りリール19の少なくとも巻取り方向
の回転を制動するダンパ手段(例えば回転ダンパ
21)とを組込んだユニツトケース16を着脱可
能に固定し、他方(例えば引出し体3)には、前
記牽引ロープ20の他端の自由端を固定し、牽引
ロープ20がバネ手段18の駆動力で巻取りリー
ル19に巻取られる際に、引出し体3が筐体1か
ら繰出される様にした引出し体3の自動繰出し装
置であつて、上記筐体1には、その開口前面1′
に開閉扉2を設け、この開閉扉2と筐体1との間
には、開閉扉2を閉位置に係止する係止手段(例
えばマグネツト6、金属片7)を設けると共に、
開閉扉2と引出し体3とのいずれか少なくとも一
方には、開閉扉2を閉じた際に、前記ロツク装置
(例えばラツチ17)により格納位置にロツクさ
れている引出し体3を筐体1の奥に向つて押込む
突起部(例えば係止片の突起部14′)を設け、
上記ロツク装置には、引出し体3が奥に押込まれ
た際に、そのロツク状態を解除する解除機構(図
示せず)を設け、開閉扉2の閉位置においては、
ロツク装置17のロツク状態を解除し、閉位置に
係止された開閉扉2により引出し体3を筐体1内
に押し留める様にしたことを特徴とするものであ
る。
[作用] 上記の様に構成された引出し体3の自動繰出し
装置は、第2,4,5図に示す様に、繰出してい
る引出し体3を格納するには、引出し体3を筐体
1中に押込めばよい。
こうして、引出し体3を押込むと、巻取りリー
ル19から牽引ロープ20の自由端部が次第に繰
出され、それにより巻取りリール19が回転し、
この回転力によりバネ手段18にバネ力を蓄積す
る。
そして、引出し体3を筐体1の格納位置まで押
込むと、引出し体3は、ロツク装置17により、
バネ手段18の復元力に抗して格納位置にロツク
され、その格納位置で停止する(第11図)。
次に開閉扉2を閉じると、引出し体3は、突起
部14′を介して筐体1の奥に押込まれ、その際
に、ロツク装置17の解除機構が働いて、ロツク
状態が解除する。このため、バネ手段18の復元
力により、引出し体3は、筐体1の開口前面1′
より繰出されるが、開閉扉2が係止手段6,7に
より、閉状態に係止されるので、引出し体3は筐
体1中に押し留められる(第3,12,13図)。
一方、開閉扉2を開くには、係止手段6,7に
よる係合状態を解いて、開閉扉2を前方に開けば
よい(第2,4,5図)。
開閉扉2を開くと、引出し体3は、筐体1の開
口前面1′から自動的に繰出す。
即ち、開閉扉2を閉じた際に、ロツク装置17
のロツク状態が既に解除されているので、開閉扉
2を開くと、バネ手段18に蓄積されたバネの復
元力により、巻取りリール19を巻取り方向に駆
動する回転トルクが発生する。このため、巻取り
リール19が回転し、引出されていた牽引ロープ
20が巻取りリール19に徐々に巻取られる。従
つて、引出し体3は、牽引ロープ20の牽引力に
より、筐体1の開口前面1′から外に繰出される。
(第2,4,5図)。
[実施例] 以下に本考案を図面に示した一実施例に基づき
説明する。
第1〜3図に示す様に、1は前面が開口した箱
形の筐体、2は上記筐体1の開口前面1′を開閉
する開閉扉、3は筐体1の底板1″の上にスライ
ド可能に保持された引出し体、4は引出し体3の
自動繰出しユニツトを夫々示す。
上記筐体1は、第2図に示す様に、該筐体1の
開口前面1′に開閉扉2を前方に倒して開く様に
軸支すると共に、該筐体1の両内側面と開閉扉2
の内面との間には、ヒンジ5,5を設け、このヒ
ンジ5により開閉扉2の最大開放角度をほヾ90度
に規制する。そして、筐体1と開閉扉2との間に
は、開閉扉2を閉位置に係止する係止手段とし
て、例えば筐体1の上部前縁には、マグネツト6
を埋設し、これと対向する開閉扉2の内面には、
金属片7を固定し、閉じた扉2の金属片7がマグ
ネツト6に吸着することで、開閉扉2を閉位置に
係止する(第3図)。
上記筐体1の底板1″は、第1図に示す様に、
中空構造で、その上面には、開口前面1′寄りに、
前記繰出しユニツト4を嵌込むための方形な取付
孔8を開設すると共に、それより後方の両側に
は、引出し体3の最前進位置を規制する一対のス
トツパー9,9を突設する。尚、ストツパー9
は、筐体1の底板1″を引き起こして形成しても
よいし、或は別部材で形成し、筐体1の底板1″
の上面に後付けてもよい。
そして、筐体1の底板1″の両側には、第5,
6図に示す様に、チヤンネル材から成るガイドレ
ール10,10を相対向して内向きに固定すると
共に、両ガイドレール10の前縁部には、その上
に重ねて、引出し体3の浮上がりを防止するため
に、L字形に屈曲した一対の抑え金具11,11
を固定する。
更に、筐体1の中空内部には、第6図に示す様
に、その前側に左右一対の前ローラ12,12を
夫々軸支し、この前ローラ12,12の上部を底
板1″の上面に開設した前後に細長い長孔13,
13を通して底板1″の上に一部突出させる。
前記引出し体3は、第1図に示す様に、筐体1
の底板1″より一回り小さな方形を成し、その周
囲には、四辺を下向きにコ字形に折曲げて形成し
た4つの縁部3a〜3cを有する。
そして、引出し体3の折返し前縁部3aには、
後向きに短く延びた係止片14を取付けると共
に、左右の両折返し側縁部3bの外面には、その
後端部に筐体1の前記ガイドレール10に嵌入す
る一対の後ローラ15,15を軸支する。上記係
止片14は、プラスチツク製で、その前面には、
引出し体3の前縁部3aの前面より少し前に突出
した突起部14′を一体形成して成る。
前記繰出しユニツト4は、第7〜10図に示す
様に、ユニツトケース16と、このユニツトケー
ス16内に収められ、上記係止片14と係脱する
引出し体3のロツク装置としてのラツチ17と、
引出し体3を繰出し方向に付勢するバネ手段とし
ての定トルクバネ18と、この定トルクバネ18
により巻取り方向に駆動される巻取りリール19
と、この巻取りリール19に一端が固定された長
尺の牽引ロープ20と、巻取りリール19の少な
くとも巻取り方向の回転を制動するダンパ手段と
しての回転ダンパ21と、この巻取りリール19
と回転ダンパ21との間に介在し、巻取りリール
19の繰出し方向の回転力の伝達を断つクラツチ
機構22を備える。
上記ユニツトケース16は、第7図に示す様
に、断面が下向きコ字形を成す上枠16aと、そ
の開口下面を塞ぐ平板状の下板16bとを上下か
ら断面ロ字形に組付けて固定して成り、上枠16
aと下板16bとは、プラスチツクで別体に成形
する。
前記ラツチ17は、係止片14が押込まれた際
に、該係止片14を食え込んだロツク状態に保持
すると共に、係止片14が更に押込まれると、ロ
ツク状態を解除して、係止片14を釈放するハー
トカムや回転カムを利用した解除機構(図示せ
ず)を内蔵したいわゆる浮出しラツチ17を使用
する(例えば実開昭60−11977号公報、実開昭61
−163870号公報、実開昭61−176373号公報参照)。
そして、ラツチ17には、その周囲から突出し
た鍔部17aと、この鍔部17aと相対向し、弾
性力のある一対の係止爪17b,17bを設け
る。対する、上枠16aの前壁には、ラツチ17
の鍔部17aより小さい前後に貫通した角穴23
を開設し、この角穴23にラツチ17を後向きに
挿入する。こうしてラツチ17を挿入すると、鍔
部17aと弾性爪17bとの間で上枠16aの前
壁を前後から挟持し、ユニツトケース16に対し
ワンタツチで取付く(第8図)。
前記定トルクバネ18は、所謂コンストンバネ
と呼ばれるものであり、その巻始め端部18a
を、ユニツトケース16に軸支した第1ドラム2
4に固定すると共に、巻終り端部18bを、第1
ドラム24と相前後させてユニツトケース16に
軸支した巻取りリール19と一体に回転する第2
ドラム25に、逆にS字形に掛けて固定する(第
10図)。
上記第1ドラム24は、プラスチツク製で、第
7図に示す様に、軸24′を上下に通し、軸2
4′の上端を上枠16aの前壁後面の高さの途中
から後向きに延びた中間壁16cに開設した軸穴
16c′に、軸24′の下端を該軸穴16c′の下に
対向させて下板16bに開設した軸穴16b′に
夫々嵌入して回転可能に取付ける(第8図)。
前記第2ドラム25は、巻取りリール19の下
側に位置し、巻取りリール19と共にプラスチツ
クで一体に成形する。そして、第2ドラム25の
外径は、定トルクバネ18による出力トルクを大
きくするために、第1ドラム24の外径より大き
く、例えば約1.5倍以上に設定するとよい(第1
0図)。この様に、両ドラム24,25の径を調
整することで、定トルクバネ18の板厚及び帯幅
を変えることなく、出力トルクの調整を簡単に行
うことができる。
上記巻取りリール19は、第7図に示す様に、
上から切欠いて形成した差込溝26を有し、対す
る牽引ロープ20の一端部には、上記差込溝26
の溝幅よりも大きい抜止め27を固定し、この抜
止め27の手前の牽引ロープ20の端部を差込溝
26に合わせて上から差込んで固定する(第9
図)。又、牽引ロープ20の他端部には、第7図
に示す様に、フツク28を固定し、このフツク2
8を上枠16aの後壁を横から一部切欠いて形成
した導出窓29を通して後向きに導出する(第
8,9図)。
前記回転ダンパ21は、シリコンオイル等のオ
イルの粘性抵抗を利用してその回転軸21aの回
転力を制動するオイル式のものを使用する(例え
ば実開昭59−88548号公報)。そして、上記回転ダ
ンパ21は、第7図に示す様に、横向きに張出し
た左右一対の取付片21b,21bを有し、上記
回転軸21aには、プラスチツク製の入力歯車3
0を固定する。一方、上枠16aの上壁には、回
転ダンパ21の取付位置に上記入力歯車30が通
り抜け可能な上下に貫通した丸穴31を開設して
置き、この丸穴31に回転ダンパ21の入力歯車
30を上から嵌込んでユニツトケース16の内部
に突出させ、両取付片21bを上枠16aの上壁
に対しビス止めして固定する(第1,8図)。
上記回転ダンパ21の入力歯車30は、第8図
に示す様に、ユニツトケース16の内部で、プラ
スチツク製の出力歯車32と噛合う。この出力歯
車32は、第7図に示す様に、その下に延びた下
軸32a内に、巻取りリール19の軸心から上に
延びた突軸19′の先端部を下から嵌込み、出力
歯車32の上に延びた上軸32bを上枠16aの
上壁に、巻取りリール19の下の第2ドラム25
を下板16bに夫々軸支し、巻取りリール19と
出力歯車32とを同軸で、且つ相互に独立して回
転できる様に取付ける。
前記クラツチ機構22は、上記入力歯車30と
巻取りリール19との間に介在し、コイルスプリ
ングであるクラツチバネ33を利用する。そし
て、クラツチバネ33の下端部は、第7図に示す
様に、巻取りリール19の突軸19′の外周に嵌
着し、且つ突軸19′と一体に回転する金属製の
第1カラー34の外周に嵌入すると共に、その上
端部を、出力歯車32の下軸32aの外周に嵌着
し、且つ下軸32aと一体に回転する金属製の第
2カラー35の外周に嵌入して、クラツチバネ3
3にて巻取りリール19と出力歯車32とを相互
に連結する。尚、両カラー34,35を金属製と
したのは、その摩耗を防止するためである。
そして、組立てた状態の繰出しユニツト4は、
第1図に示す様に、ラツチ17が引出し体3の係
止片14と相互に向合う様にして、ユニツトケー
ス16の下半部を、筐体1の底板1″の取付孔8
に合わせて嵌込み、上枠16aの三方から横向き
に張出した張出片16dをビス止めして、ユニツ
トケース16の上半部を筐体1の底板1″から上
に突出させる。そして、筐体1の底板1″から上
に出たユニツトケース16の導出窓29を通して
牽引ロープ20を引出し、そのフツク28を、引
出し体3の折返し後縁部3cを更に前向きに折返
して設けた引掛片36に引掛けて連結する。
次に、使用状態について説明すると、先ず、第
2図に示す様に、開閉扉2が先方に倒れて開き、
且つ引出し体3が手前に引出された状態から、引
出し体3を格納するには、引出し体3を筐体1の
奥に向つて押込めばよい(第4,5図)。
引出し体3を押込むと、ガイドレール10に沿
つて引出し体3が後退する。これ伴つて、牽引ロ
ープ20がユニツトケース16から徐々に引出さ
れ、巻取りリール19が繰出し方向、即ち第9図
にあつて反時計回り回転する。
こうして、巻取りリール19が回転すると、第
2ドラム25も一体に同じ方向に回転する。この
ため、第1ドラム24に反時計回りに巻付いてい
た定トルクバネ18が、第2ドラム25に同方向
に巻取られ、その弾性復元力を蓄積する(第10
図)。
そして、引出し体3を奥まで押込むと、その係
止片14が、繰出しユニツト4のラツチ17と係
合し、係止片14はラツチ17に食え込まれた状
態に係止され、引出し体3は、定トルクバネ18
の復元力に抗してユニツトケース16中に押込ま
れた格納位置に停止する(第11図)。
又、引出し体3を奥に押込む際には、クラツチ
機構22により、巻取りリール19と出力歯車3
2との間の回転力の伝達が遮断される。
即ち、巻取りリール19が反時計回りに回転す
ると、第1カラー34も突軸19′と一体に回転
する。このため、時計回りに巻回されたクラツチ
バネ33が、その巻きを解く方向に回転するの
で、その内径は拡径し、第2カラー35の外周と
の間で滑りが生じ、出力歯車32は回転しない。
従つて、巻取りリール19が回転しても、回転
ダンパ21の入力歯車30が回転することがない
ので、その制動力が働かず、その分、引出し体3
を押込むに要する力を軽減することができる。
次に、開閉扉2を閉じるには、第11図に示す
様に、開閉扉2を下から上に向つて旋回させれば
よい(第11図)。
即ち、引出し体3の上記格納位置は、その折返
し後縁部3cの後面が、筐体1の背面に当つて行
き止る手前の位置に設定すると共に、その際に、
引出し体3の前縁部3aに取付けた係止片14の
突起部14′が、筐体1の開口前面1′より突出す
る様に設定している。このため、係止片14の突
起部14′は、開閉扉2を閉じた際に、その内面
に当り、開閉扉2を閉じることで筐体1の奥に向
つて少し押込まれ、その際に引出し体3が格納位
置から筐体1の奥に向つて少し後退する(第1
2,13図)。
このとき、係止片14によりラツチ17が押込
まれることで、ラツチ17の解除機構が働いて、
そのロツク状態を解除し、係止片14を釈放す
る。
こうして、ラツチ17のロツク状態が解除され
ると、定トルクバネ18の復元力により、引出し
体3が筐体1の開口前面1′より外に突出し様と
するが、開閉扉2の金属片7が筐体1のマグネツ
ト6に吸着し、閉状態に係止されることで、引出
し体3は筐体1内に押し留められる(第3,1
2,13図)。尚、引出し体3が押す面は、開閉
扉2の軸2′に接近していることから、マグネツ
ト6の吸着力は比較的弱くても足りる。
一方、開閉扉2を開くには、開閉扉2の前面の
把手37を持つて、マグネツト6と金属片7との
吸着力に抗して下向きに開けばよい(第2,4,
5図)。
こうして、開閉扉2を開くと、定トルクバネ1
8の復元力により、引出し体3が筐体1の開口前
面1′より自動的に繰出す。
即ち、開閉扉2を閉じた際にラツチ17のロツ
クが既に解除されているので、開閉扉2を開く
と、第2ドラム25に巻付いている定トルクバネ
18が、その復元力により再び第1ドラム24に
巻付こうとし、その際に第2ドラム25を時計回
りに回転する。このため、巻取りリール19は、
上記回転力により巻取り方向に駆動され、牽引ロ
ープ20を徐々に巻取る。
こうして、牽引ロープ20が巻取られると、そ
のフツク28を引掛けた引出し体3の引掛片36
を、筐体1の開口前面1′に向つて牽引する。こ
のため、引出し体3は、ガイドレール10に沿つ
て手前に繰出す(第2,4,5図)。
又、巻取りリール19が回転すると、その回転
がクラツチ機構22を介して出力歯車32に伝達
され、回転ダンパ21による制動力が働く。
即ち、巻取りリール19が時計回りに回転する
ため、クラツチバネ33が巻締まり、両カラー3
4,35の外周を締付ける。このため、巻取りリ
ール19が回転すると、出力歯車32も一体に回
転し、更にその出力歯車32と噛合う回転ダンパ
21の入力歯車30が回転し、回転ダンパ21内
のオイルの粘性抵抗による制動力が働く。
従つて、定トルクバネ18の復元力により、巻
取りリール19が勢い良く回転するのを回転ダン
パ21が制動することで、巻取りリール19はゆ
つくりと回転し、引出し体3は、静粛に且つゆつ
くりと繰出す。
そして、引出し体3は、第4,5図に示す様
に、その折返し後縁部3cが筐体1の底板1″の
上面から突出したストツパー9に当るまで前進し
て停止する。
尚、図面に示した実施例では、ユニツトケース
16を筐体1の底板1″に固定し、ユニツトケー
ス16の導出窓29から引出した牽引ロープ20
のフツク28を引出し体3の折返し後縁部3cの
引掛片36に引掛けて止めたが、ユニツトケース
16を引出し体3の後端部に固定し、牽引ロープ
20のフツク28を筐体1の底板1″の前縁部に
止めてもよい。
一方、バネ手段に、定トルクバネ18を用いた
が、これに代えて、ゼンマイ等を用いてもよい。
又、ロツク装置として、ロツク状態の解除機構
を内蔵した浮出しラツチ17を使用したが、これ
に限らず、周知の施錠装置を用いてもよいし、
又、開閉扉2を閉じた際に、操作されるロツクの
解除釦等を別に設けて置いてもよい。
更に、回転ダンパ21は、オイル式のものに限
らず、カバナ等を用いてもよい。
又、開閉扉2を閉位置に係止する係止手段とし
て、マグネツト6と金属片7を用いたが、上述の
浮出しラツチ17を用いてもよいし、そのほか周
知の施錠装置を用いることもできる。
更に、開閉扉2を閉じた際に、ロツク装置とし
てのラツチ17により格納位置にロツクされてい
る引出し体3を筐体1の奥に向つて押込むための
突起部14′を、係止片14の前面に一体形成し、
しかも係止片14を引出し体3の折返し前縁部3
aに取付けることで、突起部14′を引出し体3
の前面より突出させたが、突起部14′を係止片
14とは別に設け、引出し体3の前面に取付けて
もよいし、或は開閉扉2の内面に設けてもよい
し、又、開閉扉2と引出し体3の両者に夫々設け
てもよい。
[考案の効果] 以上説明した様に本考案によれば、ラツクを省
き、且つユニツト化したゝめに、取付け場所を選
ばず、しかも取付けスペースを減少できるばかり
でなく、組立てラインでの省力化を図ることがで
き、且つバネ手段が疲労したり破損した際にも、
ユニツトケースごと簡単に交換することのできる
引出し体の自動繰出し装置を提供することができ
る。
又、引出し体を筐体に格納した状態で使用でき
るばかりでなく、この格納位置にロツクできるの
で、開閉扉を非常に閉じ易い。
更に、開閉扉を閉じた際にそのロツク状態が既
に解除されていることから、従来必要としていた
ラツチ乃至はロツク装置のロツクの解除のため
に、引出し体の押込み等の解除操作が一切不要と
なり、開閉扉を単に開くだけで、引出し体が自動
的に且つ迅速に繰出し、引出し体の繰出し操作が
非常に簡単な引出し体の自動繰出し装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は要部斜視図、第2図は筐体の開閉扉を開いた状
態を示す斜視図、第3図は筐体の開閉扉を閉じた
状態を示す斜視図、第4図は第2図の縦断面図、
第5図は第2図の横断面図、第6図は筐体の前縁
部の一部斜視図、第7図は引出し体の自動繰出し
ユニツトの分解斜視図、第8図は繰出しユニツト
を組立てた状態の縦断面図、第9図は同上の−
線に沿う断面図、第10図は第8図の−線
に沿う断面図、第11図は引出し体を筐体の格納
位置に納めた状態の縦断面図、第12図は第3図
の縦断面図、第13図は第3図の横断面図を夫々
示す。 1……筐体、1′……はその開口前面、2……
開閉扉、3……引出し体、6,7は係止手段とし
てのマグネツトと金属片、14′……突起部、1
6……ユニツトケース、17……ロツク装置とし
てのラツチ、18……バネ手段としての定トルク
バネ、19……巻取りリール、20……牽引ロー
プ、21……ダンパ手段としての回転ダンパ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 筐体と、この筐体にスライド可能に保持された
    引出し体と、引出し体を筐体から繰出す方向に付
    勢するバネ手段と、このバネ手段による引出し体
    の少なくとも繰出し方向の動きを制動するダンパ
    手段と、引出し体を前記バネ手段の付勢力に抗し
    て筐体の格納位置にロツクする解除可能なロツク
    装置を備えた引出し体の自動繰出し装置におい
    て、 上記筐体か引出し体のいずれか一方には、前記
    バネ手段と、このバネ手段により巻取り方向に駆
    動される巻取りリールと、この巻取りリールに一
    端が固定された牽引ロープと、該巻取りリールの
    少なくとも巻取り方向の回転を制動する前記ダン
    パ手段とを組込んだユニツトケースを着脱可能に
    固定し、 他方には、前記牽引ロープの他端の自由端を固
    定し、牽引ロープがバネ手段の駆動力で巻取りリ
    ールに巻取られる際に、引出し体が筐体から繰出
    される様にした引出し体の自動繰出し装置であつ
    て、 上記筐体には、その開口前面に開閉扉を設け、
    この開閉扉と筐体との間には、開閉扉を閉位置に
    係止する係止手段を設けると共に、開閉扉と引出
    し体とのいずれか少なくとも一方には、開閉扉を
    閉じた際に、前記ロツク装置により格納位置にロ
    ツクされている引出し体を筐体の奥に向つて押込
    む突起部を設け、上記ロツク装置には、引出し体
    が奥に押込まれた際に、そのロツク状態を解除す
    る解除機構を設け、開閉扉の閉位置においては、
    ロツク装置のロツク状態を解除し、閉位置に係止
    された開閉扉により引出し体を筐体内に押し留め
    る様にしたことを特徴とする引出し体の自動繰出
    し装置。
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JP5483760B2 (ja) * 2012-06-14 2014-05-07 株式会社三協製作所 フロート式液面計
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