JPH06222366A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置及びその製造方法

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JPH06222366A
JPH06222366A JP5212722A JP21272293A JPH06222366A JP H06222366 A JPH06222366 A JP H06222366A JP 5212722 A JP5212722 A JP 5212722A JP 21272293 A JP21272293 A JP 21272293A JP H06222366 A JPH06222366 A JP H06222366A
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聡 村田
Kuniaki Furukawa
訓朗 古川
Takashi Tsuyuki
俊 露木
Tadashi Hasegawa
正 長谷川
Takeshi Kamata
豪 鎌田
Takashi Sasabayashi
貴 笹林
Seiji Tanuma
清治 田沼
Takemune Mayama
剛宗 間山
Katsufumi Omuro
克文 大室
Shigeru Masuda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示装置に関し、簡単な構造で、液晶の
配向状態が微小な領域毎に異なるような配向処理を容易
且つ確実に行うことができ、そして液晶の配向が安定す
るようにすることを目的とする。 【構成】 配向膜26を有する第1の基板18と、該第
1の基板と対向し且つ配向膜22を有する第2の基板1
6と、該第1及び第2の基板の間に挿入された液晶20
とからなり、少くとも該第1の基板の配向膜26が、第
1及び第2の隣接する微小な領域A、Bを有する単一層
の配向材層からなり、該単一層の配向材層が該第1及び
第2の微小な領域A、Bに沿って一方向に連続的にラビ
ングされているとともに、該第1及び第2の微小な領域
A、Bにおいて配向膜に接触する液晶のプレチルト角
α、γが互いに異なるようにラビングとは別の処理、例
えば紫外線照射、赤外線照射、表面改質等、が施されて
いる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶の配向状態が微小な
領域毎に異なるようにした液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、一対の対向する透明な
基板の間に液晶を挿入した液晶パネルからなる。一方の
基板の内面には共通電極及び配向膜が設けられ、他方の
基板の内面には画素電極及び配向膜が設けられる。最近
では、一方の基板に画素電極とともにアクティブマトリ
クス回路を形成することが多くなっている。さらに、こ
れらの基板の外側にはそれぞれ偏光板が設けられる。通
常、これらの偏光板は偏光の透過軸が互いに直交するよ
うに配置される。以下、このノーマリホワイトモードを
例に取り説明するが、ノーマリブラックモード(偏光板
平行)においても、技術的に同様のものについては、適
用されることは言うまでもない。
【0003】液晶表示パネルでは、液晶分子は両基板の
配向膜のラビング方向に従って配向し、プレチルトす
る。ツイストネマチック型の液晶表示装置では、両基板
の配向膜のラビング方向は相互にほぼ垂直になってお
り、液晶の分子は一方の基板から他方の基板に向かうに
つれて螺旋状にツイストしていく。そして、液晶に電圧
を印加しないときに、液晶の分子は初期のツイスト及び
プレチルトを維持した状態にあり、入射光は液晶のツイ
ストに沿って旋回しながら進み、液晶パネルから出射す
る。このときに、偏光板を直交配置したノーマリホワイ
トモードでは白表示が得られる。電圧を印加すると、液
晶が立ち上がり、液晶の複屈折作用が弱くなり、上記し
た光の旋回作用が弱くなって、入射光が液晶セルを透過
しにくくなり、黒表示が得られるようになる。このよう
にして、液晶への印加電圧を制御しながら、全体で明暗
のコントラストのある画像を形成する。
【0004】液晶表示装置では、観視者が、画面を見る
方向により、画像の明暗のコントラストが変化する。こ
れは、液晶表示装置の視角特性として一般に認識されて
いる。例えば、液晶表示装置を真正面から見た場合に明
暗のコントラストのよい画像が得られたとしても、同じ
画像を水平に対して30度の斜め上方及び斜め下方から
見た場合には、明暗のコントラストが低下する。例え
ば、画像を斜め上方から見た場合には全体的に白っぽい
画像となり、画像を斜め下方から見た場合には印加電圧
が低いときにはコントラストの大きい画像が得られる
が、印加電圧の上昇とともにコントラストが悪くなり、
中間色を得るのに不都合なことがある。
【0005】このような視角特性の影響を解決するため
に、特開昭54─5754号公報や、特開昭63─10
6624号公報は、1画素分の単位領域を液晶の配向方
向の異なる2つの微小な領域に分割し(画素分割又は配
向分割という)、一方の領域では一方向にラビングを行
い、もう一方の領域では逆の方向にラビングを行うこと
を提案している。このような画素分割により、上記斜め
上方及び斜め下方から見た二つの視角特性を平均化し、
全体としての視角特性の向上を図ることをできる。
【0006】画素分割した液晶表示装置では、2つの微
小な領域毎に逆方向のラビングを行わなくてはならな
い。このようなラビング処理はリソグラフィ技術を用い
て次の2回のラビング処理が必要である。すなわち、1
回目のラビング処理は、基板の内面に配向膜を塗布し、
配向膜にレジストを塗布し、このレジストに微小な一方
の領域に相当する開口部を設け、そこで一定の方向にラ
ビングし、そしてレジストを除去するステップからな
る。それから、2回目のラビング処理は、1回目のラビ
ングをした配向膜にレジストを塗布し、このレジストに
前記一方の領域とは逆の領域に相当する開口部を設け、
そこで逆の方向にラビングし、そしてレジストを除去す
るステップからなる。
【0007】このようなラビング処理は、各基板の配向
膜に対して、2回のフォトリソグラフィ処理と、2回の
ラビング処理とを行うことが必要である。従って、両方
の基板については、合計4回のフォトリソグラフィ処理
と、4回のラビング処理とを行うことが必要であった。
しかし、このように何回もフォトリソグラフィ処理とラ
ビング処理を行うために、製造コストが上がり、かつ、
配向膜の表面が荒れて液晶の配向が安定しないという問
題点があった。
【0008】このような問題点を解決するために、本願
の出願人は、先願において、液晶のプレチルト角を適切
に制御することにより、各基板の配向膜を1回のラビン
グ工程だけで画素分割できることを提案した。最も簡単
化したプロセスにおいては、一方の基板の配向膜はベタ
に形成され、液晶のプレチルト角がある値βになるよう
にラビングされるが、もう一方の基板の配向膜は2層構
造に形成され、上層側の配向材層が上記微小な領域に対
応する開口部を設けられ、その上から1回のラビング処
理を行うようになっていた。下層側の配向材層と上層側
の配向材層とは例えば材料を変えてあり、よって同じよ
うにラビングしたときに、上層側の配向材層では液晶の
プレチルト角がαになり、上層側の配向材層の開口部か
ら露出している下層側の配向材層では液晶のプレチルト
角がγになり、α>β>γの関係を満足するようにされ
ていた。なお、ここで、1回のラビング処理というの
は、ラビングローラを同じ方向に複数回移動させること
を含むものである。なお、これで画素分割できること
は、後で詳細に説明される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、少く
とも一方の基板について液晶のプレチルト角α、γが互
いに異なる二つの微小な領域を形成することにより、画
素分割を達成でき、製造工程を簡略化できるとともに、
配向膜の表面をいためることがなくて液晶の配向が安定
するという利点があるが、先願においては、これは基板
の配向膜を2層構造に形成することにより達成されてい
た。本発明の目的は、さらに構造を簡単化するために、
一層の配向膜でそれに接触する液晶のプレチルト角が互
いに異なる二つの微小な領域を形成できるようにした液
晶表示装置及びその製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による液晶表示装
置は、配向膜26を有する第1の基板18と、該第1の
基板と対向し且つ配向膜22を有する第2の基板16
と、該第1及び第2の基板の間に挿入された液晶20と
からなり、少くとも該第1の基板の配向膜22が、第1
及び第2の隣接する微小な領域A、Bを有する単一層の
配向材層からなり、該単一層の配向材層が該第1及び第
2の微小な領域A、Bに沿って一方向に連続的にラビン
グされているとともに、該第1及び第2の微小な領域
A、Bにおいて配向膜に接触する液晶のプレチルト角
α、γが互いに異なるようにラビングとは別の処理が施
されていることを特徴とする。
【0011】そのような液晶表示装置の製造方法におい
ては、第1及び第2の領域A、Bに接触する液晶のプレ
チルト角α、γが互いに異なるように施されるラビング
とは別の処理は、第1及び第2の領域A、Bに選択的に
紫外線を照射するステップからなる。あるいは、そのよ
うなラビングとは別の処理は、第1及び第2の領域A、
Bの表面のプレチルト角を支配する化学成分の分布を選
択的に変化させるステップからなる。あるいは、そのよ
うなラビングとは別の処理は、第1及び第2の領域A、
Bを選択的に加熱するステップからなる。
【0012】
【作用】上記した構成においては、第1の基板の配向膜
26は液晶の配向方向が同じでプレチルト角α、γが互
いに異なった第1及び第2の隣接する微小な領域A、B
を有する。第2の基板については、例えば第2の基板の
配向膜22は配向方向及びプレチルト角βが第1及び第
2の隣接する微小な領域A、Bについて実質的に同じも
のでよく、α>β>γの関係がある。なお、上記構成で
は、第1及び第基板の配向膜はともに一層構造のもので
あり、従来のものよりも構造が簡単になる。また、第2
の基板についても、液晶の配向方向が同じで、プレチル
ト角α、γが互いに異なった第1及び第2の隣接する微
小な領域B、Aを有するものとすることができる。
【0013】α>β>γの関係がある場合、第1の領域
Aにおいては、第1の基板に接する液晶のプレチルト角
がαとなり、第2の基板に接する液晶のプレチルト角が
βとなる。第2の領域Bにおいては、第1の基板に接す
る液晶のプレチルト角がγとなり、第2の基板に接する
液晶のプレチルト角がβとなる。第1の基板と第2の基
板との間の中間に位置する液晶分子は電圧印加時に第1
の基板及び第2の基板の大きい方のプレチルト角に従っ
て立ち上がるという性質があり、第1の領域Aにおいて
は第1の基板に接する液晶の方向に従った立ち上がり
(チルト)となり、第2の領域Bにおいては第2の基板
に接する液晶の方向に従った立ち上がり(チルト)とな
り、画素分割を達成できる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例の液晶表示装置
の液晶パネル10を示す図である。この液晶パネル10
の両側には偏光板12、14がノーマリホワイトモード
のときに垂直な関係で、あるいはノーマリブラックモー
ドのときに平行な関係で配置される。液晶パネル10
は、一対の透明なガラス基板16、18の間に液晶20
を封入したものである。図示しない光源からの光は矢印
Lの方から液晶パネル10に入射し、観視者は入射方向
とは逆の方向から液晶パネル10を見るものとし、以後
の説明においては、光の入射側の基板16を下基板と呼
び、観視者側の基板18を上基板と呼ぶことにする。た
だし、光の入射側及び観視者側は逆とすることができ
る。
【0015】下基板16の内面にはITOの共通電極2
1及び配向膜22が設けられ、上基板18の内面には画
素電極24及び配向膜26が設けられる。カラーフィル
タ層(図示せず)が下基板16の共通電極21の下に設
けられる。共通電極21と画素電極24を逆に設けるこ
ともできる。図2に示されるように、上基板18に設け
られた画素電極24はアクティブマトリクス回路に接続
される。アクティブマトリクス回路は縦、横にマトリク
ス状に延びるデータバスライン30及びゲートバスライ
ン32を含み、画素電極24は薄膜トランジスタ(TF
T)34を介してデータバスライン30及びゲートバス
ライン32に接続される。
【0016】図2に示されるように、画素電極24で代
表される各画素領域は、2つの微小な領域A、Bに分割
されている。図2に示される分割パターンは、横一列の
画素電極24の中央を通る線によりストライプ状になっ
ているが、例えば横一列の画素電極24において2つの
微小な領域A、Bを交互に配置した千鳥状のパターンと
することもできる。
【0017】液晶20はツイストネマチック型液晶を使
用している。ツイストネマチック型液晶を使用する場合
のラビングの基本、及び配向分割の基本について、図1
8から図24を参照して説明する。図18は、(配向分
割なしの)ツイストネマチック型液晶を使用する場合の
ラビングの一例を示し、実線の矢印22aは下基板18
の配向膜22に施されるラビング方向を示し、破線の矢
印26aは上基板16の配向膜26に施されるラビング
方向を示する。
【0018】図19は、このようなラビング処理をした
場合の、下基板16の配向膜22に接する液晶分子20
Lと、上基板18の配向膜26に接する液晶分子20U
と、下基板16と上基板18との中間に位置する液晶分
子20Cとをそれぞれ別々に示したものである。図19
において、各段の左側の図は図18に対応して見た液晶
分子の配向方向を示す平面図、各段の右側の図はそれぞ
れ左側の図の矢印の方向から見た断面図である。下基板
16の配向膜22に接する液晶分子20Lの配向方向は
下基板16の配向膜22のラビング方向22aと一致
し、右下がり方向を向いており、上基板18の配向膜2
6に接する液晶分子20Uの配向方向は上基板18の配
向膜26のラビング方向26aと一致し、左上がり方向
を向いている。液晶は下基板16と上基板18との間で
左まわりツイストし、中間の液晶分子20Cは左上がり
の向きとなるユニフォーム配向である。
【0019】図20は図18で示されるラビング処理を
した液晶パネル10を図18の線XX─XXに沿って見
た断面図である。矢印Cは液晶パネル10を上基板18
の法線方向から見ることを示し、矢印Uは液晶パネル1
0を斜め上30度の方向から見ることを示し、矢印Lは
液晶パネル10を斜め下30度の方向から見ることを示
ている。
【0020】図21は図18に示されるラビング処理を
した液晶パネル10の視角特性を示す図であり、一点鎖
線Cは図20の矢印Cの方向から液晶パネル10を見た
場合の電圧─透過率曲線である。破線U、Lはそれぞれ
図20の矢印U、Lの方向から液晶パネル10を見た場
合の電圧─透過率曲線である。破線Lの場合には、電圧
を高くしても透過率の低下が少ないので、黒い表示を得
ようとしても、比較的に明るい表示になってしまう。破
線Uの場合には、電圧をわずかにかけると透過率が大幅
に低下し、コントラスト比の大きい画像が得られるが、
電圧の増加とともに再び透過率が上昇し、電圧と透過率
の対応関係が反転し、白と黒の間の中間色を得るのに不
都合なことがある。
【0021】このような視角特性を改善するために、図
22に示されるような画素分割が行われる。図22は微
小な領域Aと微小な領域Bとを有する画素分割の基本形
を示し、この微小な領域Aでは図18と同じラビング処
理が行われる。微小な領域Bでは微小な領域Aと逆のラ
ビング処理が行われる。すなわち、微小な領域Bの破線
の矢印26aの向きは微小な領域Aの破線の矢印26a
の向きとは逆であり、微小な領域Bの実線の矢印22a
の向きは微小な領域Aの実線の矢印22aの向きとは逆
である。その結果、微小な領域Bの下基板16と上基板
18との中間に位置する液晶分子20Cは、微小な領域
Aのものとは逆を向くことになり、視角特性も逆にな
る。
【0022】このような微小な領域Aと微小な領域Bを
隣り合わせて配置すると、図20の矢印U又はLの方向
から液晶表示パネル10を見た場合、図21の実線Iの
特性が得られる。実線Iの特性は破線Lと破線Uの特性
を加えて2で割ったものになり、法線方向から見た一点
鎖線Cの特性に近くなり、極端に透過率の高い視角方向
と極端に透過率の低い視角方向とがなくなって視角特性
が改善される。これが画素分割の効果である。しかし、
図22に示されるラビングを処理を行うためには、上記
したように、各基板について2回のラビングを行うこと
が必要である。このような処理は面倒であり、そこで本
願の出願人は上記した先願において図23及び図24に
示す配向処理(一例)を提案した。
【0023】図23においては、微小な領域Aのラビン
グ処理は、微小な領域Bのラビング処理と同じである。
すなわち、下基板16の配向膜22については微小な領
域A、Bを通して矢印22aの方向にラビングを行えば
よく、また上基板18の配向膜26については微小な領
域A、Bを通して矢印26aの方向にラビングを行えば
よい。ただし、液晶のプレチルト角が図24に示される
ようにすることが必要である。
【0024】図24においては、下基板16の配向膜2
2は一層構造のものであり、ラビングされたときにそれ
に接する液晶のプレチルト角がβになるようにされてい
る。上基板18の配向膜26は下層側の配向材層51と
上層側の配向材層52とからなる二層構造のものであ
り、上層側の配向材層52は微小な領域A又はBに対応
して開口するようにパターニングされている。上層側の
配向材層52はラビングされたときにそれに接する液晶
のプレチルト角αが比較的に大きくなる材料で作られ、
下層側の配向材層51はラビングされたときにそれに接
する液晶のプレチルト角γが比較的に小さくなる材料で
作られる。ここで、α>β>γの関係がある。
【0025】すると、微小な領域Aにおいては、下基板
16側の液晶分子のプレチルト角はβであり、上基板1
8側の液晶分子のプレチルト角はγであり、β>γであ
る。また、微小な領域Bにおいては、下基板16側の液
晶分子のプレチルト角はβであり、上基板18側の液晶
分子のプレチルト角はαであり、α>βである。本願の
発明者らは、先願において、このように上下でプレチル
ト角に確実な差があると、下基板16と上基板18との
間の中間の液晶分子20Cは、電圧印加時にプレチルト
角の大きい方のラビングに従って立ち上がる(チルト)
ことを発見した。液晶の光透過特性は主として中間の液
晶分子20Cの挙動により定められることが分かってい
る。
【0026】従って、図24において、微小な領域Aの
中間の液晶分子20Cは下基板16の配向膜22のラビ
ング方向に従って立ち上がる。図24の下基板16の配
向膜22のラビング方向は、図23のラビング方向22
aに対応し、そしてこれは図22の微小な領域Aのラビ
ング方向22aと同じである。従って、図23及び図2
4の微小な領域Aの視角特性は図22の微小な領域Aの
視角特性と同じである。
【0027】同様に、図24の微小な領域Bの中間の液
晶分子20Cは上基板18の配向膜26のラビング方向
に従って配向する。図24の上基板18の配向膜26の
ラビング方向は、図23のラビング方向26aに対応
し、そしてこれは図22の微小な領域Bのラビング方向
26aと同じである。従って、図23及び図24の微小
な領域Bの視角特性は図22の微小な領域Bの視角特性
と同じである。すなわち、図23及び図24の処理によ
り、図22と同じ画素分割の効果を達成でき、図23及
び図24の方が各基板について1回のラビングでよいた
めに製造が簡単であり、且つ液晶の配向が安定する。
【0028】本発明は、この先願をさらに改善し、図1
に示されるように、例えば少くとも上基板18の配向膜
26を単一層構造として微小な領域A、B毎に異なるプ
レチルト角α、γを実現できるようにするものである。
また、図32に示されるように、上基板18、下基板1
6の配向膜26、22をともに単一層構造として微小な
領域A、B毎に異なるプレチルト角α、γを形成するこ
ともできる。上下で、プレチルト角α、γが対向する。
以下、主として図1の構成について説明する。このた
め、本発明では、図23に示されるように、単一層の配
向膜26が二つの微小な領域A、Bに沿って一方向に連
続的にラビングされているとともに、これから説明する
ように、二つの微小な領域A、Bにおいて配向膜26に
接触する液晶のプレチルト角α、γが互いに異なるよう
にラビングとは別の処理が施されている。
【0029】図3は、上基板18の配向膜26の液晶の
プレチルト角α、γを異ならせる処理の第1実施例を示
す図である。図3においては、(a)において上基板1
8の表面に配向膜26をスピンコートにより塗布する。
ここで、上基板18の表面に配向膜26を塗布するとい
うことは、上基板18の上に画素電極24あるいはその
他のものが形成されていればその表面に配向膜26を塗
布するということである。配向膜26は高いプレチルト
角を示すイミド化率100パーセントのポリイミドを用
いた。この種のポリイミドは通常可溶性ポリイミドと言
われ、種々の種類のポリイミド成分を溶剤に溶かしたも
のである。ポリイミド成分の中には、ジアミン成分等
の、特にプレチルト角を支配する化学成分が含まれる。
そのような配向材としては、例えば日本合成ゴム製のJ
ALS219、214等を使用することができる。
【0030】図3(b)においては、上基板18の配向
膜26をオーブン等でキュアリングし、溶剤をとばすと
ともに、配向膜26を硬化させる。それから図3(c)
において、マスク60を用いて微小な領域A、Bに選択
的に紫外線を照射する。マスク60は紫外線を透過せし
める石英又は合成石英からなる材料で作られた板60a
と、微小な領域A、Bの一方に対応して該板に設けたら
れたクロム等の紫外線遮断材料層60bとからなる。そ
れから図3(d)において、ラビングローラ57を用い
て配向膜26を図23のようにラビングする。
【0031】図4は、上基板18の配向膜26の液晶の
プレチルト角α、γを異ならせる処理の第2実施例を示
す図である。この実施例では、図3の実施例と同様に、
(a)において上基板18の表面に配向膜26を塗布
し、(b)において上基板18の配向膜26をキュアリ
ングする。それから、図3の実施例とは逆に、(c)に
おいて配向膜26をラビングし、(d)においてマスク
60を用いて微小な領域A、Bに選択的に紫外線を照射
する。
【0032】図3及び図4においては、微小な領域A、
Bに選択的に紫外線を照射することにより、紫外線を照
射されなかった微小な領域Aは配向材として使用された
ポリイミドの性質に従って且つその前後のラビングに従
って高いプレチルト角αを示すようになる。一方、紫外
線を照射された微小な領域Bはその部分の配向膜26の
表面エネルギーが増加し、当初のポリイミドの性質及び
所定のラビングをした場合よりもプレチルト角γが小さ
くなる。これによって、例えば、プレチルト角αが8
度、プレチルト角βが4度、プレチルト角γが1度の組
合せを作ることができる。
【0033】紫外線を照射することによりプレチルト角
γが小さくなることは、図5及び図6の関係に示され
る。図5に示されるように、紫外線の照射時間が長くな
るほどプレチルト角は小さくなる。紫外線の照射は配向
膜26の表面エネルギーを増加させるが、図6に示され
るように、配向膜26の表面エネルギーが大きくなるほ
ど、配向膜26の濡れ性が改善され、接触角が低下し,
そしてプレチルト角は小さくなる。なお、配向膜26の
表面エネルギーが大きくなるほど、プレチルト角は小さ
くなるという実験的事実は、後の実施例で使用される。
【0034】紫外線照射を利用してプレチルト角を小さ
くするためには、配向膜26の表面のポリイミド結合を
切るほどのエネルギーをもった紫外線を使用することが
必要である。このためには、300nm以下の波長の紫
外線を使用することが望ましく、さらには260nm以
下の波長の紫外線を使用することが好ましい。実施例に
おいては、主として253.7nmおよび184.9n
mの波長の紫外線を発生する低圧水銀ランプを10mW
/cm2 で使用した。
【0035】図7は紫外線照射を利用して、図1に示す
ような上基板18の配向膜26及び下基板16の配向膜
22の組合せを得る例を示す図である。この実施例で
は、上基板18の配向膜26及び下基板16の配向膜2
2として、同じようなラビング処理をした場合には液晶
が同じようなプレチルト角を示すような同じ配向材を使
用している。
【0036】図7(a)は上基板18の配向膜26の配
向処理を示し、先にラビングローラ57で全面をラビン
グし、配向膜26に接触する液晶がプレチルト角αとな
るようにする。それからマスク60を使用して紫外線を
照射し、紫外線が当たらなかった微小な領域Bではプレ
チルト角がαのままとし、紫外線が当たった微小な領域
Aではプレチルト角がγとなるようにする。なお、ラビ
ングと紫外線照射とは逆の順序で行ってもよい。図7
(b)は下基板16の配向膜22の配向処理を示し、先
にラビングローラ57で全面をラビングし、配向膜26
に接触する液晶がプレチルト角αとなるようにし、それ
からマスクを使用することなく紫外線を照射し、それに
よってプレチルト角がβとなるようにする。なお、この
場合にも、ラビングと紫外線照射とは逆の順序で行って
もよい。このようにして、α>β>γの関係を満足する
配向膜22、26を得ることができる。
【0037】図8は、上基板18の配向膜26及び下基
板16の配向膜22の組合せの別の実施例を示す。図8
(a)は上基板18の配向膜26の配向処理を示し、先
にラビングローラ57で全面をラビングし、配向膜26
に接触する液晶がプレチルト角αとなるようにする。そ
れからマスク60を使用して紫外線を照射し、紫外線が
当たらなかった微小な領域Bではプレチルト角がαのま
まとし、紫外線が当たった微小な領域Aではプレチルト
角がγとなるようにする。
【0038】図8(b)は下基板16の配向膜22の配
向処理を示し、配向膜26に接触する液晶がプレチルト
角βとなるようにラビングする。この場合には、配向膜
26及び配向膜22の配向材として同じ材料を使用して
も、あるいは異なった材料をしてもよい。要するに、配
向材とラビングとの組合せによりプレチルト角に差がで
るようにする。同じ配向材を使用する場合には、ラビン
グ回数を増減してプレチルト角に差がでるようにする。
そして、この場合にも、α>β>γの関係を満足するこ
とが必要である。
【0039】図9は上記した紫外線照射によりプレチル
ト角α、γを異ならせるのに使用されるマスク60の改
善に関するものである。マスク60は紫外線を透過する
石英もしくは、合成石英からなる板60aに紫外線を遮
断するクロムからなる紫外線遮断材料層60bを張りつ
けたものである。この実施例では、紫外線を透過せしめ
る板60aが突起60cを有し、紫外線遮断材料層60
bはこの突起60cの表面に取り付けられている。従っ
て、紫外線遮断材料層60bの表面は、紫外線を透過せ
しめる板60aの紫外線遮断材料層60bの間に開口す
る部分の表面60dよりも突出している。
【0040】この構成によれば、紫外線遮断材料層60
bを上基板18の配向膜26にできるだけ近づけ、ある
いは接触させて紫外線照射を行うことができる。このよ
うにすることにより、矢印Pで示されるように、紫外線
が斜めにマスク60に入射した場合に紫外線遮断材料層
60bの下の領域に入るのを防止することができる。も
し、紫外線遮断材料層60bが破線60eで示される位
置にあると、矢印Pで示される紫外線は紫外線遮断材料
層60eを回り込んで配向膜26の紫外線を遮断したい
領域に入射することになり、好ましくない。
【0041】板60aが平坦な場合、紫外線が紫外線遮
断材料層60eを回り込むのを防止するためには、板6
0a全体を配向膜26にできるだけ近づけるのが望まし
いが、そうすると板60aの紫外線遮断材料層60bの
間に開口する部分の表面60dが配向膜26に近づきす
ぎる。マスク60の開口部分の表面60dと上基板18
の配向膜26との間のギャップが小さいと、同ギャップ
内でオゾンの発生量が少なくなり、紫外線照射により配
向膜26の表面を改質する効果が低下することが分かっ
た。すなわち、図10は、マスク60の開口部分の表面
60dと上基板18の配向膜26との間のギャップと、
配向膜26の表面エネルギー(プレチルト角に関係す
る)との関係を示し、前記ギャップが小さいほど配向膜
26の表面エネルギーは小さくなる。従って、紫外線遮
断材料層60bは配向膜26にできるだけ近づけ、開口
部分の表面60dと上基板18の配向膜26との間には
適切なギャップがあるのが望ましいのである。
【0042】図11は、マスク60の紫外線を透過する
板60aに取り付けられる紫外線遮断材料層60bが比
較的に厚さが大きいもので作られ、よって図9のものと
同様の作用を行うようにした例を示す図である。この場
合、紫外線遮断材料層60bは紫外線遮光レジンからな
るのが望ましい。
【0043】図12は、マスク60の紫外線を透過する
板60aと紫外線遮断材料層60bとの間にスペーサ6
0fが設けられ、よって図9のものと同様の作用を行う
ようにした例を示す図である。この場合、紫外線遮断材
料層60bはクロムからなり、スペーサ60fは適当な
レジンからなる。
【0044】図13は、上基板18の配向膜26の液晶
のプレチルト角α、γを異ならせる処理の第3実施例を
示す図である。この実施例では、微小な領域A、Bの表
面のプレチルトを支配する化学成分の分布を選択的に変
化させる。図13においては、(a)において上基板1
8の表面に配向膜26を塗布し、(b)において上基板
18の配向膜26をキュアリングし、(c)において配
向膜26にレジストマスク54を形成して配向膜26の
微小な領域Aに相当する部分の表面を少しエッチング
し、そして(d)においてラビングローラ57を用いて
配向膜26を図23のようにラビングする。
【0045】図14は図13の(c)においてエッチン
グされた配向膜26の一部を拡大して示す図である。ポ
リイミドからなる配向膜26の材料は、上記したように
通常可溶性ポリイミドと言われ、種々の種類のポリイミ
ド成分を溶剤に溶かしたものである。ポリイミド成分の
中には、ジアミン成分等の、特にプレチルト角を支配す
る化学成分と、プレチルト角にはあまり影響を与えない
化学成分とが含まれる。プレチルト角を支配する化学成
分は通常疏水性を示し、空気や窒素等の低湿度雰囲気で
は、表面に集中しやすい。配向膜26のキュアリングに
おけるプリキュアの温度をできるだけ低温度で行うと、
プレチルト角を支配する化学成分はかなり表面に集中す
るようになる。
【0046】図14では、ハッチングにより、プレチル
ト角を支配する化学成分が配向膜26の表面に集中して
いることを示している。プレチルト角を支配する化学成
分が集中している配向膜26の表面を選択的に変化させ
ると、プレチルト角を支配する化学成分が多く含まれる
部分とそのような成分がなくなっている部分とが形成さ
れ、それによって液晶のプレチルト角α、γを異ならせ
ることができる。実施例においては、配向膜26の表面
の形状を変化させる手段としてエッチングが利用され、
図14では図13の(c)におけるエッチングにより配
向膜26の微小な領域Aに相当する表面部分26xが少
しだけ削りとられている。隣接の微小な領域Bでは、プ
レチルト角を支配する化学成分が多く含まれている。な
お、レジストパターニング時の現像液によるダメージを
少くするため配向膜26のキュアリングにおけるポスト
キュアの温度をできるだけ高温度(例えば約300℃)
で行うようにしている(配向材料、JALS−214
(日本合成ゴム)の場合、250℃〜300℃)。な
お、ポリアミック酸タイプのポリイミドを使用した場合
には、比較的耐薬品性が高いのでキュア温度を200℃
以下におさえることも可能である(例えば、住友ベーク
ライト製、CRD4022)。
【0047】図15は、また、微小な領域A、Bの表面
のプレチルト角を支配する化学成分の分布を選択的に変
化させる手段として、上基板18と配向膜26との間に
配向膜26の疏水性を選択的に変化させる処理が施され
ている。より詳細には、微小な領域Aに相当する領域に
配向膜26の下地としてアモルファスシリコンの層61
が形成されている。表面酸化膜の存在しないアモルファ
スシリコンは疏水性を示す。従って、微小な領域Aにあ
るアモルファスシリコンの層61に接する配向膜26
は、プレチルト角を支配する化学成分がアモルファスシ
リコンの層61の近くに集中し、総体的に配向膜26の
表面側にはプレチルト角を支配する化学成分が少なくな
る。図15においても、ハッチングにより、プレチルト
角を支配する化学成分が集中している部分が示されてい
る。隣接の微小な領域Bでは、プレチルト角を支配する
化学成分が多く含まれているのが分かる。
【0048】図16は上基板18の配向膜26の液晶の
プレチルト角α、γを異ならせる処理の第4実施例を示
し、微小な領域A、Bの表面の形状を選択的に変化(表
面積を変化)させる手段として、微小な領域Aの表面に
凹凸を設けている。微小な領域Aの表面に凹凸を設ける
と配向膜26の表面エネルギーが増大し、図6を参照し
て説明したように、プレチルト角は小さくなる。図16
は、上基板18の表面に凹凸を設け、その結果として配
向膜26の表面に凹凸が現れる例である。凹凸を有する
基板としてNO400、600、800、1000の擦
りガラス(サンドブラスト処理)を用い、又平滑なガラ
スを用いて、その上に配向膜を形成し、ラビングしてプ
レチルト角(度)を測定した結果は次の通りであった。
サンプルは番号が大きいほど目が細かくなる。 平滑 400 600 800 1000 6 1 1 1.5 1.5
【0049】図17は、図16の変形例として配向膜2
6に直接凹凸を設けた例を示している。配向膜26に凹
凸を設けるために、RIE─O(リアクティブイオンエ
ッチング─酸素)、RIE─Ar(リアクティブイオン
エッチング─アルゴン)、CDE(ケミカルドライエッ
チング)、OA(オゾンアッシング)等の半導体プロセ
スで公知の処理が利用できる。ガラス基板の上に配向膜
を形成し、これらの処理をしたもの、並びにこれらの処
理をしたものについて、ラビングしてプレチルト角
(度)を測定した結果は次の通りであった。 処理なし RIE─O RIE─Ar CDE OA 6 1 1 1.5 0.5 以上の処理は全て市販のポジ型レジストをマスクとして
使用し、レジストのベーク処理はその後にレジストが容
易に剥離できるように低温(例えば120℃以下)で行
った。なお、上記ドライ処理は、凹凸のみの効果ではな
く、UV照射と同等の表面改質効果を、多分に含んでい
るものと考えられる。
【0050】図25は、上基板18の配向膜26の液晶
のプレチルト角α、γを異ならせる処理の第5実施例を
示す図である。この実施例では、微小な領域A、Bの表
面に選択的にプレチルト角を増減させる材料層を付着さ
せるステップを備える。より詳細には、プレチルト角を
増減させる材料層を付着させるステップは、液晶を基板
面に対して垂直方向に配向させる性質を有する材料層を
選択的に付着させるステップからなる。
【0051】図25においては、(a)において上基板
18の表面に配向膜26を塗布し、(b)において上基
板18の配向膜26をキュアリングし、(c)において
上基板18をチャンバ63内に入れ、チャンバ63内に
シロキサンガスを1000ppm含んだ窒素ガスを導入
してシロキサンを配向膜26に付着させ、そして(d)
においてラビングローラ57を用いて配向膜26を図2
3のようにラビングする。
【0052】(c)の前に、配向膜26にレジストマス
ク54を形成し、配向膜26の微小な領域Aに相当する
部分を被覆しておくとともに、微小な領域Bに相当する
部分を露出させておく。従って、(c)においては、シ
ロキサンが配向膜26の微小な領域Bに相当する部分に
付着する。シロキサンは液晶を基板面に対して垂直方向
に配向させる性質を有する材料として知られており、よ
って微小な領域Bにおける液晶のプレチルト角がシロキ
サンの付着していない微小な領域Aよりも大きい5〜1
0度となる。この場合には、配向材は通常のラビング処
理をすればプレチルト角が1〜2度となるものを使用
し、微小な領域Aのプレチルト角が1〜2度である。シ
ロキサンを1000ppm含んだ窒素ガス中に配向膜2
6を10分間放置した処理の場合、微小な領域Bのプレ
チルト角が6〜7度となる。なお、配向膜26をシロキ
サンガス中で処理する代わりに、配向膜26をシロキサ
ン溶液中に浸漬することもできる。
【0053】図26は、上基板18の配向膜26の液晶
のプレチルト角α、γを異ならせる処理の第6実施例を
示し、微小な領域A、Bを選択的に加熱するステップか
らなる。図26においては、(a)において上基板18
の表面に配向膜26を塗布し、(b)において上基板1
8の配向膜26をキュアリングし、(c)においてラビ
ングローラ57を用いて配向膜26を図23のようにラ
ビングし、そして(d)において赤外線ヒータ等の熱源
からマスク65を介して配向膜26を選択的に加熱する
(例えば200℃)。配向膜26をラビングしたときに
配向膜26に接触する液晶のプレチルト角がαとなると
すれば、ラビング後に赤外線ヒータを用いて微小な領域
Aを加熱すると、配向膜26上のラビングの痕跡が若干
緩和され、プレチルト角がαからγに低下することにな
る。
【0054】図27は図26の加熱手段が赤外線ヒータ
66からなる例を示す。この場合、マスク65は熱を透
過せしめる部分65aと、熱を遮断する部分65bとを
有する櫛歯状のものとなっている。熱を透過せしめる部
分65a及び熱を遮断する部分65bはそれぞれ実質的
に画素ピッチの半分の大きさからなる。図28は図26
の加熱手段がレーザー源67からなる例を示す。さら
に、レーザー源67から発射されたレーザー光線を選択
的に走査する走査手段が使用される。走査手段はポリゴ
ンミラー68からなり、ポリゴンミラー68は自己の軸
線の周りで回転可能であり、加熱されるべき微小な領域
Aの幅方向(Y方向)にレーザー光線を走査する。さら
に、レーザー源67とポリゴンミラー68とは加熱され
るべき微小な領域Aの長さ方向(Z方向)に移動可能に
なっている。従って、微小な領域Aを帯状に加熱するこ
とができる。
【0055】図29は、上基板18の配向膜26の液晶
のプレチルト角α、γを異ならせる処理の第5実施例を
示す図であり、(a)において上基板18に配向材26
を塗布した後で、(b)溶剤揮発時間が変わるように微
小な領域A、Bを選択的にプリキュアする。この場合に
も、上基板18をホットプレート69上に置き、上方か
ら赤外線ヒータで加熱する。マスク65を使用し、微小
な領域Bを遮蔽しつつ微小な領域Aを積極的に加熱す
る。
【0056】プレチルト角はプリキュア処理により変化
し、図30に示されるように、プリキュア温度が低いほ
ど(プリキュア時間が長いほど)プレチルト角は大きく
なる。従って、プリトキュアの後で、(c)においてポ
ストキュアを行い、(d)においてラビングを行うと、
マスク65で遮蔽されつつプリキュアされた微小な領域
Bのプレチルト角がαとなり、微小な領域Aのプレチル
ト角がγになる。
【0057】図31は図29の変形例を示し、図29の
(b)において赤外線ヒータにより上基板18の配向膜
26を選択的に加熱する代わりに、上基板18の配向膜
26を選択的に冷却している。ただし、上基板18はホ
ットプレート69上に置いてあるので、全体としては加
熱され、冷風はプリキュア温度を調節するものである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一方の基板の配向膜が一層だけでそれに接触する液晶の
プレチルトが互いに異なる第1及び第2の微小な領域を
形成することができ、構造が簡単で画像の安定した、視
角特性及びコントラストの優れた液晶表示装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示装置を示す断面図であ
る。
【図2】図1の画素電極の配置を示す図である。
【図3】プレチルトを異ならせる第1実施例を示す図で
ある。
【図4】プレチルトを異ならせる第2実施例を示す図で
ある。
【図5】UV照射時間とプレチルトとの関係を示す図で
ある。
【図6】表面エネルギーとプレチルトとの関係を示す図
である。
【図7】UV照射により上下基板を製造する一例を示す
図である。
【図8】UV照射により上下基板を製造する他の例を示
す図である。
【図9】UV照射で使用するマスクの変形例を示す図で
ある。
【図10】図9の作用を説明するための図である。
【図11】図9の変形例を示す図である。
【図12】図9の他の変形例を示す図である。
【図13】プレチルトを異ならせる第3実施例を示す図
である。
【図14】図13の基板の拡大図である。
【図15】図14の変形例を示す図である。
【図16】プレチルトを異ならせる第4実施例を示す図
である。
【図17】図16の変形例を示す図である。
【図18】ツイストネマチック型液晶のラビングを示す
図である。
【図19】図19の液晶分子の配向を示す図である。
【図20】図18の線XX−XXに沿った断面図であ
る。
【図21】ツイストネマチック型液晶表示装置の視角特
性を示す図である。
【図22】画素分割の基本形を示す図である。
【図23】画素分割の進歩形を示す図である。
【図24】先願の液晶表示装置を示す図である。
【図25】プレチルトを異ならせる第5実施例を示す図
である。
【図26】プレチルトを異ならせる第6実施例を示す図
である。
【図27】図26の加熱手段の一例を示す図である。
【図28】図26の加熱手段の他の例を示す図である。
【図29】プレチルトを異ならせる第7実施例を示す図
である。
【図30】キュアリング温度きプレチルト角との関係を
示す図である。
【図31】図29の変形例を示す図である。
【図32】図1の変形例を示す図である。
【符号の説明】
16、18…基板 20…液晶 22、26…配向膜 A、B…微小な領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 露木 俊 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 長谷川 正 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 鎌田 豪 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 笹林 貴 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 田沼 清治 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 間山 剛宗 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 大室 克文 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 増田 茂 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配向膜(26)を有する第1の基板(1
    8)と、該第1の基板と対向し且つ配向膜(22)を有
    する第2の基板(16)と、該第1及び第2の基板の間
    に挿入された液晶(20)とからなり、少くとも該第1
    の基板の配向膜(26)が、第1及び第2の隣接する微
    小な領域(A、B)を有する単一層の配向材層からな
    り、該単一層の配向材層が該第1及び第2の微小な領域
    (A、B)に沿って一方向に連続的にラビングされてい
    るとともに、該第1及び第2の微小な領域(A、B)に
    おいて配向膜に接触する液晶のプレチルト角(α、γ)
    が互いに異なるようにラビングとは別の処理が施されて
    いることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 第1の基板の配向膜(26)は液晶の配
    向方向が同じでプレチルト角(α、γ)が互いに異なっ
    た第1及び第2の隣接する微小な領域(A、B)を有
    し、第2の基板の配向膜(22)は配向方向及びプレチ
    ルト角(β)が実質的に同じであり、α>β>γの関係
    があることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装
    置。
  3. 【請求項3】 該第1及び第2の基板の一方は共通電極
    (21)を有し、他方の基板は複数の微小な画素電極
    (24)を有することを特徴とする請求項1に記載の液
    晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記ラビングとは別の処理は、該第1及
    び第2の微小な領域(A、B)に選択的に紫外線を照射
    するステップからなることを特徴とする請求項1に記載
    の液晶表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ラビングとは別の処理は、該第1の
    基板の表面に配向材層を塗布し、該配向材層をラビング
    し、そして該第1及び第2の微小な領域(A、B)に選
    択的に紫外線を照射するステップからなることを特徴と
    する請求項4に記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ラビングとは別の処理は、該第1の
    基板の表面に配向材層を塗布し、該第1及び第2の微小
    な領域(A、B)に選択的に紫外線を照射し、そして該
    配向材層をラビングするステップからなることを特徴と
    する請求項4に記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1の基板の配向膜(26)及び第2の
    基板の配向膜(22)の表面に同じようなラビング処理
    をした場合には液晶が同じようなプレチルト角を示すよ
    うな同じような配向材を使用し、該第1の基板に塗布し
    た配向材を該第1及び第2の微小な領域(A、B)に接
    触する液晶が第1のプレチルト角(α)及び該第1のプ
    レチルト角よりも小さい第2のプレチルト角(γ)とな
    るようにラビング及び紫外線照射を行い、該第2の基板
    に塗布した配向材をそれに接触する液晶が該第1の基板
    の配向膜(22)の第1のプレチルト角(α)及び第2
    のプレチルト角(γ)に対してα>β>γの関係となる
    第3のプレチルト角(β)となるようにラビングするこ
    とを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 該第1の基板に塗布した配向材(26)
    を該第1及び第2の微小な領域(A、B)に接触する液
    晶が第1のプレチルト角(α)及び該第1のプレチルト
    角よりも小さい第2のプレチルト角(γ)となるように
    ラビング及び紫外線照射を行い、該第2の基板に塗布し
    た配向材(22)をそれに接触する液晶が該第1の基板
    の配向膜(26)の第1のプレチルト角(α)及び第2
    のプレチルト角(γ)に対してα>β>γの関係となる
    第3のプレチルト角(β)となるようにラビングするこ
    とを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第1の基板の配向材層を300nm
    以下の波長の紫外線で照射することを特徴とする請求項
    4に記載の液晶表示装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の基板の配向材層を260n
    m以下の波長の紫外線で照射することを特徴とする請求
    項9に記載の液晶表示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記紫外線を照射するステップにおい
    て、該第1及び第2の微小な領域(A、B)の一方に向
    かって紫外線を透過せしめ且つ他方に向かう紫外線を遮
    断せしめるマスクを使用することを特徴とする請求項4
    に記載の液晶表示装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記紫外線を照射するステップにおい
    て、該第1及び第2の微小な領域(A、B)の一方に向
    かって紫外線を透過せしめ且つ他方に向かう紫外線を遮
    断せしめるマスクを使用し、大気中(酸素を含む)にて
    これを行なうことを特徴とする請求項4に記載の液晶表
    示装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記マスクが紫外線を透過する材料で
    作られた板と、該第1の基板の該第1及び第2の微小な
    領域(A、B)の一方に対応して該板に設けたられた紫
    外線遮断材料層とからなることを特徴とする請求項11
    に記載の液晶表示装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記紫外線遮断材料層の表面が、前記
    紫外線を透過する板の前記紫外線遮断材料層の間に開口
    する部分の表面よりも突出していることを特徴とする請
    求項13に記載の液晶表示装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記紫外線を透過する材料で作られた
    板が石英もしくは合成石英からなることを特徴とする請
    求項13に記載の液晶表示装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記紫外線遮断材料層がクロム及び紫
    外線遮光レジンの少なくとも一方からなることを特徴と
    する請求項13に記載の液晶表示装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記ラビングとは別の処理は、該第1
    及び第2の微小な領域(A、B)の表面の形状(表面
    積)を選択的に変化させるステップからなることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶表示装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記第1及び第2の微小な領域(A、
    B)の表面の形状を選択的に変化させるステップは、該
    第1及び第2の微小な領域(A、B)の一方の表面に凹
    凸を増加させるステップからなることを特徴とする請求
    項17に記載の液晶表示装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記ラビングとは別の処理は、該第1
    及び第2の微小な領域(A、B)の表面のプレチルト角
    を支配する化学成分の濃度分布を選択的に変化させるス
    テップからなることを特徴とする請求項1に記載の液晶
    表示装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記第1及び第2の微小な領域(A、
    B)の表面のプレチルト角を支配する化学成分の濃度分
    布を選択的に変化させるステップは、該第1及び第2の
    微小な領域(A、B)の一方の表面を削りとるステップ
    からなることを特徴とする請求項19に記載の液晶表示
    装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記第1及び第2の微小な領域(A、
    B)の表面のプレチルト角を支配する化学成分の濃度分
    布を選択的に変化させるステップは、該第1の基板と該
    配向膜との間に該配向膜の疏水性を選択的に変化させる
    ステップからなることを特徴とする請求項19に記載の
    液晶表示装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記第1及び第2の微小な領域(A、
    B)の表面のプレチルト角を支配する化学成分の濃度分
    布を選択的に変化させるステップは、該第1及び第2の
    微小な領域(A、B)の表面に選択的にプレチルト角を
    増減させる材料層を付着させるステップからなることを
    特徴とする請求項19に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 前記第1及び第2の微小な領域(A、
    B)の表面に選択的にプレチルト角を増減させる材料層
    を付着させるステップは、液晶を基板面に対して垂直方
    向に配向させる性質を有する材料層を選択的に付着させ
    るステップからなることを特徴とする請求項22に記載
    の液晶表示装置の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記ラビングとは別の処理は、該第1
    及び第2の微小な領域(A、B)を選択的に加熱するス
    テップからなることを特徴とする請求項1に記載の液晶
    表示装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記加熱ステップは、赤外線ヒータ及
    びレーザーの一方を使用することを特徴とする請求項2
    4に記載の液晶表示装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記加熱ステップは、ヒータと第1の
    基板との間に熱を透過せしめる部分と、熱を遮断する部
    分とを有するマスクを使用することを特徴とする請求項
    24に記載の液晶表示装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記マスクの熱を透過せしめる部分は
    実質的に画素ピッチの半分の大きさからなることを特徴
    とする請求項26に記載の液晶表示装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記加熱ステップは、レーザー源と、
    該レーザー源から発射されたレーザー光線を選択的に走
    査する走査手段とを使用することを特徴とする請求項2
    4に記載の液晶表示装置の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記第1の基板の第1及び第2の微小
    な領域(A、B)の加熱されるべき微小な領域は長さと
    幅とを有し、前記走査手段は該加熱されるべき微小な領
    域の幅方向にレーザー光線を走査するとともに、該走査
    手段は該加熱されるべき微小な領域の長さ方向に移動可
    能になっていることを特徴とする請求項28に記載の液
    晶表示装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記ラビングとは別の処理は、前記第
    1の基板に配向材を塗布した後で溶剤揮発時間が変わる
    ように該第1及び第2の微小な領域(A、B)を選択的
    にプリキュアすることを特徴とする請求項1に記載の液
    晶表示装置の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記加熱プリキュアステップは、ヒー
    タと第1の基板との間に熱を透過せしめる部分と、熱を
    遮断する部分とを有するマスクを使用することを特徴と
    する請求項30に記載の液晶表示装置の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記加熱プリキュアステップは、ヒー
    タにより該第1の基板を加熱するとともに、該第1及び
    第2の微小な領域(A、B)を選択的に冷却することを
    特徴とする請求項30に記載の液晶表示装置の製造方
    法。
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