JPH06222282A - 顕微鏡用写真撮影装置 - Google Patents

顕微鏡用写真撮影装置

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JPH06222282A
JPH06222282A JP1164093A JP1164093A JPH06222282A JP H06222282 A JPH06222282 A JP H06222282A JP 1164093 A JP1164093 A JP 1164093A JP 1164093 A JP1164093 A JP 1164093A JP H06222282 A JPH06222282 A JP H06222282A
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Akira Osawa
暁 大澤
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Katsuyoshi Yamaguchi
克能 山口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、輝点が散在するような被写体の適正
露出化を図る。 【構成】顕微鏡による観察像を2次元的に配列された複
数の受光素子4で測光し、該測光出力に基づいて露出制
御を行う顕微鏡用写真撮影装置を、前記各受光素子4の
測光出力に応じた少なくとも一つのしきい値が設定さ
れ、該しきい値に基づいて前記各測光出力の中から露出
演算の対象とすべき測光出力を選択的に抽出する抽出手
段25と、前記抽出手段25で抽出された各測光出力を
平均化して該当する各測光出力の平均値を求める平均化
手段27と、前記平均化手段27で求められた平均値を
用いて前記露出演算を行い、該露出演算で求められた露
出時間に基づいて露出制御を行う露出制御手段28とを
備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顕微鏡で観察される像
を写真撮影するための撮影装置に係り、さらに詳しくは
露出制御の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】顕微鏡により得られる観察像を写真撮影
する場合に、標本あるいは検鏡法によっては標本の輝度
差が広く、かつ高輝度部分あるいは低輝度部分が点在す
る場合がある。この様な像を平均的に測光した測光値に
基づいた露出時間で撮影すると、点在する輝度値がバッ
クグラウンドに埋もれてしまい露出が不適正な写真とな
ってしまう。
【0003】例えば、蛍光標本を撮影する場合は、暗い
バックの中に蛍光を発する高輝度部分が点在するので、
これを平均測光してその測光値から公知の計算式で単純
に算出される露出時間に基づいて撮影を実施すると、露
出オーバーな写真となってしまう。
【0004】このような標本を撮影対象とする撮影装置
に対し従来から種々の改善がなされている。例えば、特
開昭57−82822号には、被写界を複数の領域に分
割して測光し、各領域の測光出力のうち最大値と最小値
との差又は比を算出し、その算出値で最大値,最小値又
は平均値に所定の補正を加えて露出を補正する方式が記
載されている。
【0005】また特開昭60−31026号には、上記
した分割測光を行い、各分割領域の測光出力の最大値,
最小値,平均値及びフィルムのラチチュードを読取り、
最大値,最小値間の差とラチチュードとの大小関係によ
り、複数の補正演算を行うモードが選択される方式が記
載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した各公開公報に
記載された技術は、最大値,最小値,平均値等を露出の
基準値とし、その基準値の大小関係から基準値に対する
補正を行うものである。このため、基準値が被写界(顕
微鏡写真の場合は標本)に対して撮影者の撮りたい部分
に対応していない場合、例えば撮影対象が上記蛍光標本
でその標本に傷やゴミ等がある場合には、その部分が最
大輝度となってしまうので、最大輝度を露出の基準値と
したときには露出アンダーな写真となってしまう。すな
わち適正な露出が得られなくなるという欠点がある。
【0007】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たもので、標本の輝度差が大きく、かつ輝度の分布が点
在する被写体に対しても、適正で良好な露出が得られる
顕微鏡用写真撮影装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に対応する本発明は、顕微鏡による観察像を
2次元的に配列された複数の受光素子で測光し、該測光
出力に基づいて露出制御を行う顕微鏡用写真撮影装置
を、前記各受光素子の測光出力に応じた少なくとも一つ
のしきい値が設定され、該しきい値に基づいて前記各測
光出力の中から露出演算の対象とすべき測光出力を選択
的に抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽出された各
測光出力を平均化して該当する各測光出力の平均値を求
める平均化手段と、前記平均化手段で求められた平均値
を用いて前記露出演算を行い、該露出演算で求められた
露出時間に基づいて露出制御を行う露出制御手段とを備
える構成とした。請求項2に対応する本発明は、前記抽
出手段に、前記各受光素子の測光出力の中の最大値と最
小値との差に応じたしきい値を設定した。
【0009】請求項3に対応する本発明は、顕微鏡によ
る観察像を2次元的に配列された複数の受光素子で測光
し、該測光出力に基づいて露出制御を行う顕微鏡用写真
撮影装置を、前記各受光素子から出力される測光出力が
当該各測光出力の大きさ順に読出し可能に格納された測
光データ格納手段と、前記測光データ格納手段から読み
出される測光出力の読出し数をカウントするカウント手
段と、予め所定のしきい値が設定され、前記測光データ
格納手段より大きさ順に読み出された各測光出力の中か
ら、前記しきい値と前記カウント手段のカウント値とに
基づいて露出演算の対象とすべき測光出力を抽出する抽
出手段と、前記抽出手段で抽出された各測光出力を平均
化して該当する各測光出力の平均値を求める平均化手段
と、前記平均化手段で求められた平均値を用いて前記露
出演算を行い、該露出演算で求められた露出時間に基づ
いて露出制御を行う露出制御手段とを備える構成とし
た。
【0010】
【作用】請求項1に対応する本発明では、各受光素子の
測光出力が抽出手段でしきい値に基づいて選択される。
その選択された測光出力は平均化手段に入力され、その
選択された測光出力の平均値が求められる。露出制御手
段ではその平均値を用いて露出演算が行なわれ露出時間
が求められる。
【0011】例えば、抽出手段に設定するしきい値によ
り、観察者が撮影したい部分の輝度領域の測光出力を抽
出することができる。この様なしきい値を設定したとき
は、その部分の測光出力の平均値を基準値として露出時
間が計算される。従って、全受光素子を平均測光するこ
とによる不具合を解消できると共に、最大値,最小値等
を基準値とすることによる不具合も解消できる。請求項
2に対応する本発明では、全受光素子の測光出力の中の
最大値と最小値との差に応じたしきい値が抽出手段に設
定される。
【0012】請求項3に対応する本発明では、各受光素
子から出力される測光出力が各測光出力の大きさ順に測
光データ格納手段に格納される。この測光データ格納手
段から出力されるデータ数がカウント手段される。
【0013】一方、測光データ格納手段から出力される
測光出力及びカウント値が抽出手段へ与えられる。抽出
手段では、予め定められたしきい値とカウント値とに基
づいて露出演算の対象とすべき測光出力が抽出される。
ここで抽出された測光出力が平均化手段で平均され、そ
の平均値が露出制御手段に入力して露出時間の計算に用
いられる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0015】図1には本発明の第1実施例に係る顕微鏡
用写真撮影装置の光学系の概略図が示されている。本実
施例は、顕微鏡用写真撮影装置のプリズムボックス部1
に、顕微鏡の対物レンズ2からの光束を導き、プリズム
ボックス部1に入った光束を第1のプリズム3に入射し
て2方向へ分岐する。第1のプリズム3で反射した光束
を投影レンズ4を通過させCCDイメージャー5に結像
している。CCDイメージャー5は、例えば図4に示す
ように、複数の受光素子5a〜5pが2次元的に配列さ
れたものからなる。CCDイメージャー5から出力され
る測光出力は露出制御部6に入力する。
【0016】一方、第1のプリズム3を透過した光束を
第2のプリズム7に入射して同じく2方向に分岐してい
る。第2のプリズム7で分岐された光束のうち反射成分
は接眼レンズ8を通りビュアー9へ導かれている。また
第2のプリズム7を透過した光束は露光用シャッター1
1を介しカメラバック12内に装填されているフィルム
面13に結像する。上記露出制御部6に関連する制御部
の構成を図2に示す。
【0017】露出制御回路20は、CCDイメージャー
5から測光出力が入力すると共に、スイッチ入力手段で
構成される撮影情報入力部14からISO感度,露出補
正条件等の露出に関する設定条件が入力される。露出制
御回路20では、後述する処理によって選択された測光
出力を、上記設定条件に基づく所定の露出演算に代入し
て最適な露出時間を算出し、上記設定条件及び露出時間
を表示部15へ表示出力する。
【0018】露出制御回路20にはシャッター開閉駆動
回路16が接続され、露出制御回路20に外部からレリ
ーズが与えられると、上記露出時間によりシャッター開
閉駆動回路16の駆動を行ってシャッター17の開閉制
御を行う。また露出制御回路20にはフィルム巻上モー
タ駆動回路18が接続され、露出制御回路20で露出終
了を判断すると、フィルム巻上モータ駆動回路18の駆
動を行ってフィルムを巻上げるためのモータ19を制御
する。なお露出制御回路20では、このフィルムを巻上
げ動作の終了により一連の露出動作を終了させるように
構成されている。露出制御回路20の内部構成が図3に
示されている。
【0019】露出制御回路20は、CCDイメージャー
5からの測光出力を受光回路21に入力する。この受光
回路21はCCD駆動回路及びCCD出力信号処理回路
に相当する。全受光素子の出力値は一度不図示の記憶回
路により記憶される。なお、受光素子をフォトダイオー
ドで構成するような場合には、受光回路は電流−電圧変
換回路が用いられることになる。
【0020】受光回路21の出力端に対し最大値検出回
路22及び最小値検出回路23が並列に接続されてい
る。その両回路22,23の出力がスレシホールド値設
定回路24へ与えられている。スレシホールド値設定回
路24から出力されるしきい値は比較回路25の一方の
入力端子に入力され、その比較回路25の他方の入力端
子に受光回路21からの測光出力が与えられる。比較回
路25の出力端子は切換えスイッチ26の一方の端子に
印加される。その切換えスイッチ26のもう一方の端子
には受光回路21からの測光出力が印加されている。切
換えスイッチ26の出力側に平均値演算回路27が接続
され、その後段に露出時間演算回路28が接続されてい
る。次に、以上のように構成された露出制御回路20に
おける露出時間の算出動作について説明する。
【0021】受光回路21から出力された測光出力は最
大値検出回路22及び最小値検出回路23にそれぞれ入
力され、それぞれ最大値(Pmax )及び最小値(Pmin
)が検出される。最大値(Pmax )及び最小値(Pmin
)はスレシホールド値設定回路24へ入力され、予め
設定されている係数αにより次式の演算が行われ、スレ
シホールド値(Pth)が設定される。 Pth=αPmax +(1−α)Pmin (0≦α≦
1)
【0022】スレシホールド値(Pth)は比較回路25
に入力される一方、不図示の記憶回路に記憶された全受
光素子の素子出力(測光出力)が時系列的に比較回路2
5の他方端に入力される。
【0023】比較回路25では、予め設定された比較判
定条件により比較が行われ、判定条件に合致した場合に
比較回路25から該当受光素子の測光出力が出力され
る。例えば、比較判定条件を、Pi≧Pth (Piは各
受光素子の出力値)、とした場合は、全受光素子の測光
出力の中からスレシホールド値(Pth)を越える出力値
のみが抽出されることになる。
【0024】この様にして比較回路25において抽出さ
れた各測光出力、又は不図示の記憶回路に記憶されてい
る全受光素子の各測光出力の、いずれか一方が切換えス
イッチ26で選択され、平均値演算回路27に入力され
る。
【0025】平均値演算回路27では次式の平均化演算
が行われ切換えスイッチ26を介して入力する測光出力
の平均値(Pave )が算出される。なお、下式中のPk
は測光出力、Nは演算対象となった測光出力の数を示し
ている。 Pave =ΣPk/N
【0026】なお、平均値演算回路27にて算出される
平均値Pave は、切換えスイッチ26が比較回路25側
に接続されているときは比較回路25で抽出した測光出
力、すなわちPmax 及Pmin により設定されたスレシホ
ールド値Pth以上の測光出力の平均値である。また切換
えスイッチ26が受光回路21側に接続されているとき
は全受光素子の測光出力の平均値Pmeanである。
【0027】平均値演算回路27で算出された平均値P
ave は露出時間演算回路28に入力され、そこで既に撮
影情報入力部14から入力されている設定条件に基づい
て露出時間を演算する。
【0028】ここで、標本上の輝度分布状態と算出され
る露出時間との関係について図8を参照して説明する。
例えば、図5に示す蛍光標本Rように,輝度の低い暗い
バック31の中に斜線で示す蛍光発光部の高輝度部分3
2が点在した場合を考える。この様な場合には、多くの
受光素子が輝度の低いバックの中に存在し、少しの受光
素子のみが高輝度部分32に存在するため、輝度(測光
出力)に対応した受光素子出力数の分布は図8に示すよ
うな分布となる。同図に示すように、図5のような蛍光
標本Rの場合には、輝度の低い部分に素子出力数が集中
し、輝度の中間レベルには素子出力数がなく、最大値側
に多少の出力数がある。
【0029】そこで、本実施例ではスレシホールド値設
定回路24で中間レベルの付近にスレシホールド値Pth
を設定し、スレシホールド値Pthを越えた測光出力(図
8の斜線部)のみを抽出して、それらの平均値Pave を
求め、これを露出時間演算に利用している。そのため、
図5に示す蛍光標本Rにおける高輝度部32に露出を合
わせる形となり、高輝度部32の撮影には最適な露出と
なる。
【0030】なお、高輝度部32に露出を合わせたくな
い場合や、輝度差が少ない場合には受光回路21側に切
換えて通常の全測光出力による平均値Pmeanでの露出演
算を行えば良い。
【0031】この様に本実施例によれば、全受光素子の
測光出力の中の最大値と最小値とから、標本上で注目す
る部分の測光出力を抽出可能なスレシホールド値Pthを
求め、そのスレシホールド値Pthに基づいて抽出された
測光出力のみの平均値Paveから露出演算を行うように
したので、標本上で注目する部分に露出を合わせた露出
時間を算出でき、最適な露出を実現できる。
【0032】なお、上記露出制御回路6を構成する各回
路と同等の機能をCPUに持たせ、ソフト的に処理する
ように構成しても良い。またスレシホールド値Pthを算
出するための係数αを可変として、操作者が任意に設定
できるように構成しても良い。さらに上記実施例では、
比較回路25における比較判定条件をPi≧Pthとした
が、これに限ることなく適宜変更可能である。例えば、
標本の輝度分布が図5に示す場合と逆であれば、すなわ
ち標本バックが高輝度で、低輝度部分が点在するような
場合であり、点在する低輝度部分に露出を合わせたいと
きは、上記比較判定条件をPi≦Pthとすれば、上記実
施例と同様の効果が得られる。
【0033】次に、2つのスレシホールド値を使って測
光出力を抽出する場合を、図6に示す第2実施例により
説明する。従って、露出制御回路の内部構成を除いて、
上記第1実施例と同様であるので、ここでは異なる部分
についてのみ説明する。なお、露出制御回路の内部構成
おいて図3に示すものと同一部分には同一符号を付して
いる。
【0034】本実施例は、最大値検出回路22及び最小
値検出回路23の出力端子に対し2つのスレシルホール
ド値設定回路24−1,24−2を並列に設け、双方の
出力を比較回路33にしきい値として設定している。
【0035】各スレシルホールド値設定回路24−1,
24−2は、予め設定された係数α1,α2(α1<α
2)により、次式の演算が行われ、スレシホールド値
(Pth1,Pth2)が設定される。 Pth1=α1Pmax +(1−α1)Pmin (0≦
α1≦1) Pth2=α2Pmax +(1−α2)Pmin (0≦
α2≦1)
【0036】比較回路33は、スレシホールド値(Pth
1,Pth2)および受光回路21からの全受光素子の測
光出力が入力され、予め設定された比較条件Pth1≦P
i≦Pth2により比較が行われる。受光回路21から入
力する測光出力のうち上記比較条件に合致した測光出力
のみを切換えスイッチ26へ出力する。
【0037】従って、本実施例は、スレシホールド値P
th1とスレシホールド値Pth2との間にある測光出力の
みを平均値演算回路27で平均化し、その平均値Pave
を基準にして露出時間を算出している。
【0038】本実施例が特に有効に機能するのは、図9
に示すような受光素子出力数分布を示す標本を撮影する
ような場合である。同図に示すような標本の場合、低輝
度域,中間輝度域,高輝度域の3種に標本分布があり、
スレシホールド値(Pth1,Pth2)を中間輝度域の測
光出力を選択するように設定しいてる。このように2つ
のスレシホールド値(Pth1,Pth2)を設定すること
により、標本の傷やゴミ等による高輝度域及び標本のバ
ックの低輝度域の各測光出力を除いて露出時間を算出で
きることになる。従って、蛍光標本の中に傷,ゴミ等が
混在していても注目部分に合わせた露出が可能になる。
【0039】なお、上記説明では2つのスレシホールド
値の設定を中間輝度域を挟むように設定したがその他の
設定でも良い。例えば、上記α2をα2=1とすれば、
スレシホールド値Pth2=Pmax となり、前述した第1
実施例と同様の効果が得られる。またα1=0とすれ
ば、スレシホールド値Pth1=Pmin となり、第1実施
例の比較判定条件をPi≦Pthとした場合と同様の効果
が得られる。
【0040】次に、上述した第1,第2実施例の露出制
御回路とは異なる構成の露出制御回路を備えた顕微鏡用
写真撮影装置を第3実施例として説明する。なお、露出
制御回路以外の構成は第1実施例と同様であるので、こ
こでは異なる部分について説明する。
【0041】図7には、本実施例の顕微鏡用撮影装置に
備えられる露出制御回路の構成が示されている。なお既
に説明した図3に示す露出制御回路と同一構成部分には
同一符号を付している。
【0042】本実施例は、受光回路21からの全受光素
子の測光出力をデータ配列回路41に入力し、配列方向
設定回路42で指定された配列方向で、例えば大きい順
にデータ配列された状態で格納する。このデータ配列回
路41は、格納されている測光出力を、スタートデータ
設定回路43から指定された読出し位置より配列順(例
えば大きい順に)に時系列的に出力する。スタートデー
タ設定回路43は、データ配列回路41の読出し開始位
置にあるデータ(スタートデータ)を、最大値又は最小
値等のように任意に指定する。なお以下の説明ではスタ
ートデータ設定回路43が最大値を設定するように構成
されているものとして説明する。
【0043】データ配列回路41から読み出される測光
出力はデータ選択回路44及びデータカウント回路45
に入力する。データカウント回路45は、データ選択回
路44から測光出力が読み出される度に受光素子出力数
をカウントし、そのカウント値をデータ数比較回路46
へ出力する。
【0044】データ数比較回路46は、累積データ数設
定回路47から予め設定された累積データ数が入力され
ている。このデータ数比較回路46では、累積データ数
とデータカウント回路45から逐次送られてくるカウン
ト値とを比較し、カウント値が累積データ数を越えるま
で、データ選択回路44に対し測光出力の出力を許可
し、累積データ数を越えた時点でデータ選択回路44に
対しその出力を停止させるように制御を行う。ここで、
データ数比較回路46により予め設定される累積データ
数(Nth)は Nth=βN (0<β≦1,Nは全受光素子数) で設定されるものとする。
【0045】以上のように構成された本実施例では、デ
ータ配列回路41から測光出力が最大値の測光出力から
順に読み出されてデータ選択回路44に入力される。デ
ータ選択回路44に入力される測光出力は読出し開始か
ら累積データ数(Nth)となるまで切換えスイッチ26
への出力が許可される。従って、測光出力の最大値から
大きい順に累積データ数(Nth)に達するまでの測光出
力が平均値演算回路27へ入力する。その平均値Pave
で露出時間が演算されることになる。
【0046】標本輝度分布状態と受光素子出力数、及び
累積受光素子数の対応関係を図10に示す。この場合、
平均化され露出時間演算の対象となる受光素子出力(測
光値)は、同図に斜線で示す輝度領域となる。すなわ
ち、前述した第1実施例と同様の効果が得られる。また
スタートデータ設定回路43の設定を最小値とすれば、
第1実施例での判定条件をPi≦Pthとした場合と同様
の効果を得ることができる。またスタートデータの設定
は受光素子出力データの順番で指定しても良い。本発明
は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内で種々変形実施可能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、標
本内における輝度差が大きく、かつ輝度の分布が点在す
る被写体に対しても、適正で良好な露出が得られる顕微
鏡用写真撮影装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る顕微鏡用写真撮影装
置の光学系の概略的な構成図である。
【図2】図1に示す顕微鏡用写真撮影装置における露出
制御に係わる部分のブロック図である。
【図3】図1に示す顕微鏡用写真撮影装置に備えられた
露出制御回路のブロック図である。
【図4】図1に示す顕微鏡用写真撮影装置に備えられた
CCDイメージャーの平面図である。
【図5】蛍光標本のモデル図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る顕微鏡用写真撮影装
置の要部の機能ブロック図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る顕微鏡用写真撮影装
置の要部の機能ブロック図である。
【図8】図5に示す蛍光標本における標本輝度分布状態
と受光素子出力数との関係を示す図である。
【図9】傷などによる高輝度部が存在する蛍光標本の標
本輝度分布状態と受光素子出力数との関係を示す図であ
る。
【図10】標本輝度分布状態と受光素子出力数、及び累
積受光素子数の対応関係を示す図である。
【符号の説明】
1…プリズムボックス、2…対物レンズ、3…第1のプ
リズム、4…CCDイメージャー、6…露出制御回路、
7…第2のプリズム、11…露出制御用シャッター、1
3…フィルム面、21…受光回路、22…最大値検出回
路、23…最小値検出回路、24…スレシホールド値設
定回路、25…比較回路、27…平均値演算回路、28
…露出時間演算回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顕微鏡による観察像を複数の受光素子で測
    光し、該測光出力に基づいて露出制御を行う顕微鏡用写
    真撮影装置において、 前記各受光素子の測光出力に応じた少なくとも一つのし
    きい値が設定され、該しきい値に基づいて前記各測光出
    力の中から露出演算の対象とすべき測光出力を選択的に
    抽出する抽出手段と、 前記抽出手段で抽出された各測光出力を平均化して該当
    する各測光出力の平均値を求める平均化手段と、 前記平均化手段で求められた平均値を用いて前記露出演
    算を行い、該露出演算で求められた露出時間に基づいて
    露出制御を行う露出制御手段と、を具備したことを特徴
    とする顕微鏡用写真撮影装置。
  2. 【請求項2】前記抽出手段は、前記各受光素子の測光出
    力の中の最大値と最小値との差に応じた前記しきい値が
    設定されることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用写
    真撮影装置。
  3. 【請求項3】顕微鏡による観察像を複数の受光素子で測
    光し、該測光出力に基づいて露出制御を行う顕微鏡用写
    真撮影装置において、 前記各受光素子から出力される測光出力が当該各測光出
    力の大きさ順に読出し可能に格納された測光データ格納
    手段と、 前記測光データ格納手段から読み出される測光出力の読
    出し数をカウントするカウント手段と、 予め所定のしきい値が設定され、前記測光データ格納手
    段より大きさ順に読み出された各測光出力の中から、前
    記しきい値と前記カウント手段のカウント値とに基づい
    て露出演算の対象とすべき測光出力を抽出する抽出手段
    と、 前記抽出手段で抽出された各測光出力を平均化して該当
    する各測光出力の平均値を求める平均化手段と、 前記平均化手段で求められた平均値を用いて前記露出演
    算を行い、該露出演算で求められた露出時間に基づいて
    露出制御を行う露出制御手段と、を具備したことを特徴
    とする顕微鏡用写真撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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