JPH06222082A - 電流検出装置 - Google Patents

電流検出装置

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JPH06222082A
JPH06222082A JP5011149A JP1114993A JPH06222082A JP H06222082 A JPH06222082 A JP H06222082A JP 5011149 A JP5011149 A JP 5011149A JP 1114993 A JP1114993 A JP 1114993A JP H06222082 A JPH06222082 A JP H06222082A
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JP
Japan
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current
conductor portion
wiring
bias
magnetic field
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Application number
JP5011149A
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Inventor
Shoichi Kawamata
昭一 川又
Tadashi Takahashi
正 高橋
Fumio Tajima
文男 田島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気抵抗効果素子を用いた検出部と配線部とを
備えた電流検出装置であって、検出部の検出能力を十分
に発揮させることのできる実用的な配線部を備えた電流
検出装置を提供する。 【構成】本実施例の電流検出装置は、基板41と、被測
定電流を流して磁界を発生させるための電流導体部44
と、バイアス磁界を発生するためのバイアス導体部43
と、磁気抵抗効果部42と、複数の配線98、103、
102、101、100、99とを有する。ここで、電
流導体部44に接続される配線98、99は、基板41
上において、バイアス導体部43に接続される配線10
3、100、および、磁気抵抗効果部42に接続される
配線102、101よりも、外縁側に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果を用いて
電流を検出する電流検出装置に関する、特に、高精度で
実用的な電流検出装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気抵抗効果を用いて外部の磁界
の大きさを検出する磁気抵抗素子については、例えば特
開平1−227482号、特開平2−312287号公
報等に記載されている。
【0003】特開平1−227482号公報の磁気抵抗
素子は、外部磁界の印加方向を識別し、かつ、磁気抵抗
体の初期磁化の安定化を図るために、磁気抵抗体にバイ
アス磁界を印加する手段を備えている。
【0004】また、特開平2−312287号公報の磁
気抵抗素子は、外部電流の発生する磁界を強めるために
補助的なバイアス磁界を印加する手段を設けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術
は、磁気抵抗素子の検出部についての技術であり、検出
部周辺の配線部分の構成については、特に記載されてい
ない。しかしながら、磁気抵抗素子の場合、検出部周辺
の配線部分の磁界が、検出部に及ぼす影響は大きい。そ
のため、検出部周辺の配線が最適に構成されていない場
合、検出部にノイズを混入させてしまったり、配線部の
信頼性が低下してしまう恐れがある。このような配線部
を備えた磁気抵抗素子では、検出部の検出能力が低下し
てしまうため、高性能な磁気抵抗素子を実用化すること
ができない。
【0006】本発明の目的は、検出部と配線部を備えた
磁気抵抗効果素子であって、検出部の検出能力を十分に
発揮させることのできる実用的な配線部を備えた磁気抵
抗効果素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によれば、基板と、被測定電流
を流して磁界を発生させるための電流導体部と、バイア
ス磁界を発生するためのバイアス導体部と、前記電流導
体部および前記バイアス導体部が発生した磁界を検出す
る磁気抵抗効果部と、前記電流導体部およびバイアス導
体部および磁気抵抗効果部にそれぞれ電流を供給するた
めの複数の配線とを有し、前記電流導体部の配線は、前
記基板上において、前記バイアス導体部に接続される配
線、および、磁気抵抗効果部に接続される配線よりも、
外縁側に配置されていることを特徴とする電流検出装置
が提供される。
【0008】また、本発明の第2の態様によれば、基板
と、前記基板上にそれぞれ配置された、被測定電流を流
して磁界を発生させるための電流導体部と、バイアス磁
界を発生するためのバイアス導体部と、前記電流導体部
および前記バイアス導体部が発生した磁界を検出する磁
気抵抗効果部と、前記電流導体部およびバイアス導体部
および磁気抵抗効果部に電流を供給するための複数の配
線とを有し、前記基板は、前記基板上に、前記磁気抵抗
効果部を挟んで配置される2つの配線領域を有し、一方
の前記配線領域には、前記電流導体部に接続される配線
が配置され、他方の前記配線領域には、前記バイアス導
体部に接続される配線および磁気抵抗効果部に接続され
る配線が配置されることを特徴とする電流検出装置が提
供される。
【0009】また、本発明の第3の態様によれば、基板
と、被測定電流を流して磁界を発生させるための電流導
体部と、バイアス磁界を発生するためのバイアス導体部
と、前記電流導体部および前記バイアス導体部が発生し
た磁界を検出する磁気抵抗効果部と、前記電流導体部お
よびバイアス導体部および磁気抵抗効果部に電流を供給
するための複数の配線とを有し、前記バイアス導体部、
磁気抵抗効果部、バイアス導体部の配線、磁気抵抗効果
部の配線は、前記基板の一方の面上に配置され、前記電
流導体部および電流導体部の配線は、前記基板の他方の
面上に配置されていることを特徴とする電流検出装置が
提供される。
【0010】
【作用】本発明の第1の態様による電流検出装置では、
電流導体部の配線を基板上の最も外縁側に配置すること
により、他の配線や、前記電流導体部、バイアス導体
部、磁気抵抗効果部に外部からのノイズ磁界が侵入する
のを防止する。外部から、ノイズ磁界が、電流導体部の
配線の内側に侵入しようとすると、電流導体部の配線
に、電磁誘導により電流が流れて、ノイズ磁界を打ち消
す磁界を発生する。
【0011】ノイズ磁界の遮蔽に電流導体部の配線を用
いているのは、つぎのような理由による。ノイズ磁界の
発生源は、電流導体部に被測定電流を供給している電流
回路である可能性が高い。この場合、ノイズ磁界による
誘導電流の大きさは被測定電流に比較すると十分に小さ
い。したがって、被測定電流の流れる電流導体部の配線
部を、最外縁側に配置して遮蔽に用いても、ノイズ磁界
の誘導電流による影響はほとんど受けない。しかし、バ
イアス導体部や磁気抵抗効果部やこれらの配線に流れて
いる電流は、検出感度を高くしようとする場合、通常、
被測定電流より小さく、ノイズ磁界の誘導電流による影
響を受け、かえって検出感度を低下させる可能性が高
い。従って、本発明の第1の態様のように、電流導体部
の配線を用いることにより、検出感度を低下させること
なく、また別途ノイズ遮蔽手段を設けることなく、効果
的にノイズ磁界の侵入を防ぐことができる。
【0012】また、本発明の第2の態様の電流検出装置
では、電流導体部の配線を、他の配線とは異なる領域に
配置している。被測定電流が大きい場合、電流導体部の
配線がノイズ発生源になる可能性があるが、このように
配置することにより、電流導体部の配線を、他の配線と
分けることができ、他の配線にノイズ磁界が影響する恐
れが無くなる。
【0013】さらに本発明の第3の態様の電流検出装置
では、電流導体部およびその配線を、基板の裏面側に配
置することにより、電流導体部の配線を基板の裏面全体
を用いて自由に配置することができる。従って、他の配
線との位置関係に左右されることなく、接続抵抗や電圧
降下の小さく安定な配線を容易に構成することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0015】(実施例1)本発明の第1の実施例の電流
検出装置について、図6、図7および図3を用いて、説
明する。本発明の第1の実施例の電流検出装置は、図
6、図3に示すように、基板41上に、検出部40と、
配線部と、配線部を介して検出部40に接続される検出
回路を有している。
【0016】まず、図3を用いて、本実施例の電流検出
装置の検出部40の構成について説明する。本発明の電
流検出装置の検出部40は、図3のように、絶縁性の基
板41上に、磁気抵抗(以下、MRと記す)部42、絶
縁体層31、バイアス導体部43、絶縁体層32、電流
導体部44、絶縁体層33を順に積層して構成される。
MR部42、バイアス導体部43、電流導体部44は、
それぞれ、幅数十μmの線状にパターニングされてい
る。また、MR部42、バイアス導体部43、電流導体
部44は、絶縁体層31、32を介して重なりあうよう
に配置されている。MR部42は、磁気抵抗効果を有す
るNiFe膜で構成されている。バイアス導体部43お
よび電流導体部44は、Al膜で構成されている。基板
41は、ガラス製である。また、絶縁体層31、32、
33は、エポキシ系の樹脂で形成されている。
【0017】MR部42、バイアス導体部43、電流導
体部44の両端部は、それぞれL字形にパターニングさ
れ、後述する配線部と接続するための端子56、45、
46、47、48、49となっている。また、端子5
6、45、46、47、48、49が重なるのを避ける
ために、MR部42、バイアス導体部43、電流導体部
の長さは、それぞれ異なる長さに形成されている。
【0018】本実施例の電流検出装置は、一定電流iS
を与える定電流源50と、基準電圧Vrを与える電源5
3と、オペアンプ52とを備えている。MR部42の両
端の端子56、45は、後述の配線部を介して、定電流
源50に接続され、一定電流iSが供給される。バイア
ス導体部43の一方の端子46は、アンプ52の出力に
接続され、他方の端子47は接地され、バイアス導体部
43に、バイアス電流ibを供給する。電流導体部44
の両端の端子48、49には、各々外部端子481、4
91が接続される。この外部端子481、491は、測
定すべき電流iを電流導体部44に流す。また、アンプ
52の2つの入力端子には、MR部42の端子51、基
準電圧Vrを与える電源53が、それぞれ接続される。
【0019】つぎに、本実施例の電流検出装置の配線部
の構成を説明する。図6に示すように、MR部42の端
子56、45およびバイアス導体部43の端子46、4
7および電流導体部44の端子46は、検出部40の長
手方向をy軸とした場合、−xの方向に引き出されてい
る。また、電流導体部44の端子49は、+xの方向に
引き出されている。
【0020】MR部42の端子56、45は、配線10
2、101の一端にそれぞれ接続されている。また、バ
イアス導体部43の端子46、47は、配線103、1
00の一端にそれぞれ接続されている。電流導体部44
の端子48、49は、それぞれ配線98、99の一端に
接続されている。配線102、101、103、10
0、98、99の他端は、端子105、104、10
7、106、109、108にそれぞれ接続されてい
る。端子105、104、107、106、109、1
08は、基板41の一辺に一列に配置され、この部分に
は、絶縁体層31、32、33は形成されていない。端
子105、104、107、106、109、108
は、外部端子481、491、アンプ52、電源50、
53に接続されて前述の図3の検出回路を構成する。
【0021】MR部42と接続される配線102、10
1は、MR部42と同材料のNiFe膜で構成されてい
る。また、バイアス導体部43と接続される配線10
3、100は、バイアス導体部43と同材料のAl膜で
構成されている。電流導体部44と接続される配線9
8、99も、電流導体部44と同材料のAl膜で構成さ
れている。配線102、101、103、100、9
8、99の線幅は、検出部40の線幅の10倍程度に広
い数百μmにパターニングされ、配線部の抵抗による電
圧効果を減らして、温度などの影響を小さくしている。
MR部42と端子56、45と配線102、101と端
子105、104は、同一の膜をパターニングすること
により一体に形成されている。また、バイアス導体部4
3と端子46、47と配線103、100と端子10
7、106は、同一膜で一体に形成されている。電流導
体部44と端子48、49と配線98、99と端子10
9、108は、同一膜で一体に形成されている。
【0022】配線102、101、103、100、9
8、99は、絶縁体層31、32を介して互いに重なり
あうことのないように、配置されている。また、電流導
体部44の配線98、99は、検出部40および配線1
03、100、102、101を取り囲むように配置さ
れている。
【0023】本実施例の電流検出装置の製造方法につい
て、説明する。まず、基板41上に、NiFe膜を蒸着
により成膜する。次に、このNiFe膜をフォトリソグ
ラフィによりパターニングして、MR部42と配線10
2、101と端子105、104を形成する。つぎに、
端子105、104の配置されている基板41の一辺を
マスクして、エポキシ系樹脂膜を蒸着法によって成膜し
て、絶縁体層31を形成する。さらに、この上に、Al
膜を蒸着により成膜した後、パターニングして、バイア
ス導体部43と配線103、100と端子105、10
4を形成する。さらに、端子105等の配置されている
基板41の一辺をマスクして、エポキシ系樹脂膜を蒸着
して、絶縁体層32を形成する。
【0024】この上に、Al膜を蒸着により成膜した
後、パターニングして、電流導体部44と配線98、9
9と端子109、108を形成する。最後に、端子10
9等配置されている基板の一辺をマスクして、エポキシ
系樹脂膜を成膜し、絶縁層33を形成する。これによ
り、本実施例の電流検出装置の検出部40と配線部とが
完成する。
【0025】最後に、配線部の端子108、106、1
04、105、107、109に検出回路部のアンプ5
2、電源50、53、および外部端子471、491、
ワイヤボンディング等の接続方法で電気的に接続して、
本実施例の電流検出装置が完成する。
【0026】つぎに、本実施例の電流検出装置の検出部
40の動作について、図3を用いて説明する。いま、電
流導体部44の電流iが零の時、基準電圧Vrにより、
アンプ52の出力にはV0が発生する。このアンプ52
により出力される出力電圧V0により、バイアス導体部
43には、バイアス電流ib0が流れる。バイアス導体部
43は、バイアス電流ib0により磁界Hb0を発生し、こ
の磁界Hb0がMR部42に印加される。
【0027】次に、電流導体部44に電流i1が流れた
時を考える。電流導体部44は、電流i1により、磁界
を発生し、この磁界がMR部42に印加されるため、磁
気抵抗効果によりMR部42の抵抗値が変化する。MR
部42の抵抗が変化すると、アンプ52の出力は、V1
になり、この出力電圧V1によりバイアス導体部43の
バイアス電流は、電流導体部44の電流i1による磁界
HS1を打ち消すように、Ib0からIb1に変化する。その
結果、MR部42に加わる磁界は、Hb0に維持される。
【0028】すなわち、MR部42には、電流導体部4
4からの磁界とバイアス導体部43からの磁界が印加さ
れるが、バイアス導体部43の磁界は、電流導体部4の
磁界の変化を打ち消すように、増減し、MR部42に印
加される磁界は、磁界Hb0のままに維持される。そし
て、バイアス導体43に印加される電圧Vの変化(V0
からV1に変化)を、アンプ52の出力側の端子54か
ら検出することにより、電流導体部44の電流の変化を
検出することができる。
【0029】この動作を図4及び図5を用いて、さらに
説明する。図4は、バイアス導体部43に電流を流さな
い場合のMR部42の磁界に対する抵抗の特性を示して
いる。図4のように、MR部42を構成する磁気抵抗効
果膜は、通常、ヒステリシスとバルクハウゼンノイズ6
1を有している。従って、磁界0を中心とする正弦波の
入力磁界Hsを印加すると、MR部42の抵抗変化Rc
は、ヒステリシスやバルクハウゼンノイズ61の影響を
受けて、高調波成分を生じ、なめらかな正弦波が得られ
ない。
【0030】一方、本実施例の場合には、図5のよう
に、電流導体部44の電流が零の時に、バイアス導体4
3にバイアス電流iS0を流し、MR部42に磁界Hb0を
印加する。これにより、MR部42の抵抗値はRVとな
る。次に、電流導体部44に正弦波状の電流iが流れた
とすると、この電流iにより実線で示した磁界HSが生
じるが、先に説明した本実施例の回路により、バイアス
導体部43の電流Ibを変化させて、磁界HSを打ち消す
ようにバイアス磁界Hbを生じさせる。これにより、M
R部42の磁界は、常にバイアス磁界Hb0に保たれる。
従って、MR部42の抵抗値は、図中のRVの様に常に
一定に保たれ、MR部42を構成する磁気抵抗効果膜
が、バルクハウゼンノイズ61や、ヒステリシスを有し
ていても、バルクハウゼンノイズ61や、ヒステリシス
の影響を受けることがない。また、アンプ52からバイ
アス導体部43に印加される電圧を検出することによ
り、電流導体部44の電流iSに比例した信号が得られ
る。
【0031】以上説明したように、本実施例の電流検出
装置の検出部40では、MR部42のヒステリシス及び
バルクハウゼンノイズの影響を受けない小型、高精度な
電流検出が可能となる。
【0032】つぎに、本実施例の電流検出装置の配線部
の作用について説明する。本実施例の配線部では、電流
導体部44に接続されている配線98、99が、検出部
40および配線103、100、102、101を囲む
ように配置されている。本実施例の電流検出装置を実用
化した場合、本実施例の電流検出装置は、検出すべき電
流が信号として流れている回路に接続されるので、この
回路からの発生されるノイズ磁界が電流検出装置に侵入
する恐れがある。本実施例の配線部では、配線98、9
9で、検出部40および配線103、100、102、
101を囲んでいるで、このノイズ磁界が検出部40お
よび配線103、100、102、101に侵入するの
を防止することができる。すなわち、配線98、99で
形成するループの内側にノイズ磁界が流入した場合、電
磁誘導により配線98、99に電流が流れ、ノイズ磁界
を打ち消す磁界を発生する。ノイズ磁界の発生源は、検
出すべき電流の流れている電気回路であるので、電磁誘
導により配線98、99に流れる電流の大きさは、検出
すべき電流に比較して十分に小さく、検出精度を劣化さ
せる恐れはない。このノイズを打ち消す作用は、配線9
8、99で形成するループの内側に流入するすべての磁
界について生じるので、基板41面に垂直方向から流入
する磁界についても、効果的に打ち消すことができる。
【0033】このように、本実施例の電流検出装置の配
線部は、外部から検出部40に侵入しようとするノイズ
磁界を打ち消すので、検出部40がノイズ磁界の影響を
受けることはなく、検出部40は精度よく検出を行うこ
とができる。また、本実施例の電流検出装置の構成で
は、ノイズ磁界の遮断に配線98、99を利用している
ので、別途ノイズ磁界遮断のための手段を設ける必要が
なく、コンパクトな電流検出装置を実現することができ
る。
【0034】さらに、本実施例の電流検出装置の配線部
では、配線98、99、103、100、102、10
1が、絶縁体層31、32を介して交差することのない
ように配置している。このように配置することで、絶縁
体層31、32にピンホール等の欠陥が生じた場合に
も、配線間で短絡する恐れがなく、信頼性を高めること
ができる。これにより、配線部での絶縁体層31、32
のピンホール等の欠陥をある程度許容することができる
ので、製造時の歩留まりを向上させることができる。ま
た、薄い絶縁体層31、32で高い信頼性を得ることが
できるので、素子の厚さを薄くすることができる。さら
に絶縁体層の成膜時間を短縮できるので、製造効率を向
上させることができる。なお、薄い絶縁体層31、32
を配置した場合、配線98、99、103、100と端
子107、106、105、104との接続部での段差
を小さくすることができので、段差部での段切れを防止
することができる。
【0035】さらに、本実施例の配線部では、端子10
9、108、107、106、105、104を基板4
1の一辺に一列に配置しているので、端子109、10
8、107、106、105、104の占めるスペース
を節約することができ、小型の電流検出装置を提供でき
る。さらに、一列に配置しているので、ボンディングや
はんだ付けやコネクタによって、アンプ52や電源5
0、53と容易に接続することが可能である。
【0036】尚、絶縁体層31、32、33は、エポキ
シ系樹脂に限らず、SiO2や他の樹脂などを使用でき、
一層だけでなくSiO2と樹脂のように二層構造にして、
さらに絶縁性を上げることもできる。
【0037】(実施例2)次に本発明の第2の実施例を
図1を用いて説明する。
【0038】本実施例の電流検出装置は、検出部40と
配線部と検出回路部を有している。検出部40と配線部
とは、基板11上に一体に形成されている。検出回路部
の構成は、第1の実施例と同様であるので図示および説
明を省略する。検出部40の構成は、第1の実施例と同
様の構成であるので説明を省略する。本実施例では、検
出部40と配線部とを接続する端子のうち、MR部42
の端子38、39およびバイアス導体部43の端子3
6、37を、検出部40の長手方向をy軸とした場合の
−x方向に配置し、電流導体部44の端子34、35を
+x方向に配置している。
【0039】次に、本実施例の配線部の構成について説
明する。
【0040】MR部42の端子38、39は、それぞれ
配線22、21の一端に接続されている。バイアス導体
部43の端子36、37は、それぞれ配線23、20の
一端に接続されている。電流導体部44の端子34、3
5は、それぞれ配線18、19の一端に接続されてい
る。配線22、21の他端は、端子25、24に接続さ
れている。配線23、20の他端は、端子27、26に
接続されている。配線18、19の他端は、端子29、
28に接続されている。配線22、21、23、20、
19、18は、互いに絶縁体層15、16を介して、交
差することのない様に配置されている。
【0041】端子25、24、27、26、29、28
は、外部端子やアンプや電源に接続するために、基板1
1の一辺に一列に配置されている。基板11の上に配置
されるMR部42は、配線21、22と一体に形成さ
れ、それぞれ端子24、25に接続されている。端子2
4、25は隣り合っている。配線21、22は、MR部
2の素線幅よりも広い幅で構成し、配線による抵抗の影
響を小さくしている。
【0042】また、バイアス導体部43は、図2に示す
ように絶縁体層15を介してMR部42の上に平行して
配線20、23と一体に形成されている。このバイアス
導体部43の配線20、23は、バイアス導体部43と
同じ材料で構成し、前記配線21、22と交差しないよ
うな配置で、それぞれ端子26、27に接続している。
すなわち、バイアス導体部43の一端は、バイアス導体
部43の素線材料と同じ材料の配線20により、端子2
4に隣接した端子26に接続される。また、バイアス導
体部43の他端は、同様に配線23により、端子25に
隣接する端子27に接続し、配線20、23がMR部4
2の配線21、22を囲むような構成としている。この
配線20、23はバイアス導体部43の素線幅よりも広
い幅で構成し、配線抵抗による電圧降下を減らして温度
などの影響を小さくしている。
【0043】一方、電流導体部44は、図2に示すよう
に絶縁体層16を介してバイアス導体部43の上に平行
して配線18、19と共に配置されている。この電流導
体部44の配線18、19は、電流導体部44と同じ材
料で構成され、配線の一方(この例では、配線18)が
MR部42及びバイアス導体部43の配線20、L4、
22および23に隣接しない構成としている。すなわ
ち、電流導体部44の一端は、端子26に隣接した端子
28に配線19により接続している。また、電流導体部
44の他端は、端子28に隣接した端子29に配線18
により接続されている。この配線18、19は、電流導
体部44の素線幅よりも広い幅で構成し、配線抵抗によ
る電圧降下を減らして温度などの影響を小さくしてい
る。
【0044】従って、端子24、25、26、27、2
8及び29の機能を、図3に対応させて説明すると、端
子24は、一方を接地した定電流源ISを介してアンプ
52の負入力に接続される。端子26は、アンプ52の
出力端子54に接続される。端子25、27は、グラン
ドラインに接続される。端子28、29は、被検出用の
電流の外部端子481、491と接続される。
【0045】このように、本発明の電流検出装置によれ
ば、電流導体部44の配線18、19を基板11の端子
のうち、最外側の隣接する29、28の2個を使用し、
残りの端子を素線長さの長い方(本例では、バイアス導
体部43)の配線20、23が素線長さの短い方(本例で
は、MR部42)の配線21、22を囲むように、それ
ぞれの端子26、27及び24、25に接続することに
より、それぞれの配線が交差することなく構成でき、製
作プロセス上の配線段切れや絶縁膜間での短絡を防止す
ることが可能となり、信頼性の向上が図れる。さらに
は、被測定電流の端子28、29を隣接する構成として
いるので、MR部及びバイアス導体部の端子との誤配線
も防止できる効果がある。
【0046】(実施例3)図8及び図9を用いて、本発
明の第3の実施例の電流検出装置について説明する。
【0047】本実施例の電流検出装置は、検出部40と
配線部と検出回路部とを有する。検出部40および配線
部は、図8に示すように、基板121上に一体に形成さ
れている。検出回路部は、第1の実施例と同様の構成で
あるので、図示および説明をを省略する。また、検出部
40も、第1の実施例と同様の構成であるので説明を省
略する。
【0048】本実施例の電流検出装置の配線部について
説明する。本実施例では、バイアス導体部43の一方の
配線と電流導体部44の一方の配線を共通の配線132
としている。MR部42及びバイアス導体部43の一端
を、絶縁体層125、126のスルーホール139、1
40により共通配線132に接続している。すなわち、
絶縁体層125には、MR部42との接続のためのスル
ーホール140が、また、絶縁体層126には、バイア
ス導体部43との接続のためのスルーホール139が設
けられている。絶縁体層126の上に配置される電流導
体部44及び配線128と共に、共通配線132が配置
され、それぞれ、スルーホール140、139を介して
MR部42及びバイアス導体部43の一端と電気的に接
続される。
【0049】このように共通配線132を配置した場
合、MR部42及びバイアス導体部43のグランドライ
ンを一点で構成できるので、グランドラインが安定し、
誤動作の無い電流検出装置を提供できるという効果が得
られる。さらには、本実施例では共通配線132を2つ
の端子部134、136に接続する構成としているが、
このように、共通配線132の幅を広くして、2つの端
子で外部のグランドと接続することにより、共通配線1
32の配線抵抗、端子部136、134の接触抵抗を低
減することができる。また、端子部136、134の接
触強度を強くすることができる。
【0050】目的、用途に応じては、端子部136、1
34を1つの端子部で構成してもよい。この場合には、
端子部を1つ削除することができるので、電流検出装置
の小型化が図れ、歩留まりを向上できる効果が得られ
る。また、共通配線132を構成する材料は、電流導体
部44及びその配線128、132とは異なる材料、例
えば銅あるいは銅合金で構成してもよい。このように材
料を変えることで、電気抵抗の小さな配線材料で構成で
きる (実施例4)図10及び図11を用いて本発明の第4の
実施例の電流検出装置について説明する。
【0051】本実施例の電流検出装置は、検出部40と
配線部と検出回路部とを有する。検出部40および配線
部は、図10に示すように、基板141上に一体に形成
されている。検出回路部は、第1の実施例と同様の構成
であるので、図示および説明を省略する。また、検出部
40も、第1の実施例と同様の構成であるので説明を省
略する。
【0052】本実施例の電流検出装置の配線部について
説明する。本実施例の配線部は、MR部42、バイアス
導体部43及び電流導体部44の素線材料とは異なる素
線材料で構成されている。それぞれの配線は、絶縁体層
145、146に設けたスルーホール162、163、
164、165および接続部160、161により、検
出部に接続されている。
【0053】すなわち、絶縁体層145には、MR部4
2との接続のためのスルーホール163、164が、ま
た、絶縁体層146には、バイアス導体部43との接続
のためのスルーホール162、165が設けられてい
る。絶縁体層146の上には、電流導体部44及び配線
と共に、配線151、152及び150、153が配置
されている。配線151、152は、それぞれ、スルー
ホール163、164を介してMR部42に接続されて
いる。また、配線150、153は、スルーホール16
2、165によりバイアス導体部43に電気的に接続さ
れる。更に、電流導体部44の配線148、149は、
素線材料と異なる配線材料(例えば、銅など)で構成さ
れ、接続部160、161を介して電気的に接続され
る。
【0054】このような構成とした場合、それぞれの配
線材料を電流容量に応じて選択できるため、最適な電流
密度で動作させることができ、また、配線部における発
熱などによる影響がなくなり、更なる信頼性の向上が図
れる効果が得られる。また、配線部148、149、1
50、151、152及び153の配線構造をクロムと
アルミなどの2層構造としてもよい。この場合には、ク
ロムと絶縁基板141に接着性のよいアルミをこれらの
間に挟むことで接着性がよくなり、配線部の信頼性が飛
躍的に向上する。
【0055】(実施例5)図12及び図13を用いて、
本発明の第5の実施例の電流検出装置について説明す
る。本実施例は、電流検出装置の検出部40の素線方向
に垂直な方向について小型化を図った一実施例を示した
ものである。
【0056】本実施例の電流検出装置は、検出部40と
配線部と検出回路部とを有する。検出部40および配線
部は、図12に示すように、基板181上に一体に形成
されている。検出回路部は、第1の実施例と同様の構成
であるので、図示および説明を省略する。また、検出部
40も、第1の実施例と同様の構成であるので説明を省
略する。
【0057】本実施例の電流検出装置の配線部について
説明する。本実施例の配線部は、MR部42、バイアス
導体部43及び電流導体部44の配線191、190、
189及び192、193、188を、それぞれ端子1
94、196、198及び195、197、199に接
続したデュアルインラインタイプの配線である。すなわ
ち、MR部42、バイアス導体部43及び電流導体部4
4の一端は、配線191、190及び189により、絶
縁基板181上の縁部の一辺に設けられた端子194、
196及び198に接続されている。また、MR部4
2、バイアス導体部43及び電流導体部44の他端は、
同様に配線192、193及び188により、基板18
1上の縁部の別の一辺に設けた端子195、197、1
99に接続されている。基板181の縁部のうち、端子
194、196および198が設けられている一辺と、
端子195、197および199が設けられている一辺
とは、それぞれ、検出部40の素線方向に垂直な辺であ
り、互いに対向している。
【0058】このような構成の電流検出装置において
は、端子部の幅は、検出部の素線幅に対して、おおよそ
十数倍〜数十倍の値となり、端子部の数は、電流検出装
置の大きさを決める重要なキーポイントである。このた
め、図12のようなデュアルインラインの構成とするこ
とにより、一列に並ぶ端子部の数(横方向)を半分にでき
るため、電流検出装置の検出部40の素線方向に垂直な
方向についての大きさを、ほぼ半分にできるので、飛躍
的な歩留まりの向上が図れる効果が得られる。
【0059】(実施例6)図14及び図15を用いて本
発明の第6の実施例について説明する。本実施例は、M
R部42、バイアス導体43と電流導体44の配線を左
右に分離した構成の他の実施例を示したものである。
【0060】本実施例の電流検出装置は、検出部40と
配線部と検出回路部とを有する。検出部40および配線
部は、図14に示すように、基板211上に一体に形成
されている。検出回路部は、第1の実施例と同様の構成
であるので、図示および説明を省略する。また、検出部
40も、第1の実施例と同様の構成であるので説明を省
略する。
【0061】本実施例では、MR部42、バイアス導体
部43及び電流導体部44の配線223、222、22
1、220及び219、218は、基板211の縁部の
対向する2辺に設けられた端子部226、224、22
5、227および端子部228、229に接続してい
る。すなわち、電流導体部44の配線218及び219
を検出部の長手方向をy軸とした場合の+x側に配置
し、MR部215の配線225、222およびバイアス
導体部43の配線220、223を−x側に配置してい
る。各配線は、検出部の長手方向に直交する様に配置さ
れている。
【0062】このような構成とした場合、電流導体部4
4に被測定電流を流すための端子部228、229と、
MR部42、バイアス導体部43の端子部227、22
5、224、226とを空間的に完全に分離できるた
め、配線相互間の短絡を防止できる。また、端子22
7、225、224、226、229、228を検出回
路部と接続する時の誤配線を防止できる効果が得られ
る。また、電流導体部44の配線218、219を、M
R部42およびバイアス導体部43の配線220、22
1、222、223から遠ざけているので、大電流を検
出するような場合に、配線218、219に大電流が流
れることによる誘導ノイズが配線220、221、22
2、223に流入する事が防止され、大電流を精度よく
検出することができる。また、配線218、219を検
出部と直交するように配置しているので、誘導ノイズの
影響がMR部42およびバイアス導体部43に及びにく
い。
【0063】(実施例7)図16、図17及び図18を
用いて、本発明の第7の実施例の電流検出装置について
説明する。本実施例は、バイアス導体3あるいはMR部
2との絶縁耐圧を高くしたい場合に適した実施例を示し
たものである。
【0064】本実施例の電流検出装置は、検出部40と
配線部と検出回路部とを有する。検出部40および配線
部は、図16、図18に示すように、基板241の両面
に形成されている。検出回路部は、第1の実施例と同様
の構成であるので、図示および説明を省略する。検出部
40のうち、MR部42およびバイアス導体部43は、
基板241の上面に配置されている。また、電流導体部
44は、基板241の下面に配置されている。
【0065】本実施例の電流検出装置の配線部について
説明する。本実施例では、絶縁基板241の一方の面
に、MR部42及びバイアス導体部43の配線249、
250、248及び251を絶縁体層245、246を
介して配置している。本実施例では、絶縁体層245の
スルーホール259により配線250とMR部42の一
方を接続している。また、バイアス導体部43の一方
は、接続部258により配線251と接続している。配
線250、251の他端は、絶縁基板241の同一方向
に設けた端子部に接続する構造としている。
【0066】また、電流導体部44は、絶縁基板241
の他方の面に、図17に示すように、MR部42の素線
とほぼ同じ位置に配置している。この配線は、図18に
示すようにMR部42及びバイアス導体部43と同じ数
である4個の端子部271、270、269、268を
使用する。4個の端子は、電流導体部44の被測定端子
の端子部として、それぞれ2個づつ使用する構成として
いる。すなわち、電流導体部44の一端(端子部側)は、
配線265の幅を広くして、端子部269、268に接
続している。また、電流導体部44の他端(反端子部側)
は、配線252、253により、それぞれ絶縁基板24
1の両側の端子部270、271に接続している。電流
導体部44の配線252、基板241を挟んで、MR部
42の配線250と平行に配置されている。電流導体部
44の配線253は、基板241を挟んで、バイアス導
体部43の配線251と配向に配置されている。
【0067】本実施例の配線部は、電流導体部44の配
線を基板の下面側に配置したことにより、電流導体部4
4の配線を広く面積を用いて配置できる。これにより、
配線抵抗を小さくでき、余裕のある電流密度で動作させ
ることができ、温度による影響及び信頼性を高めること
ができる。尚、電流導体部44などの構成については、
銅板或いは銅箔などを張り付けて構成してもよい。この
場合、電流導体部44などの電圧降下を小さくでき、さ
らには、比較的大きな電流検出が可能となる効果が得ら
れる。
【0068】(実施例8)図19、図20および図21
を用いて、本発明の第7の実施例の電流検出装置につい
て説明する。本実施例は、被測定電流が大きい場合に適
した他の一実施例を示したものである。
【0069】本実施例の電流検出装置は、検出部40と
配線部と検出回路部とを有する。検出部40および配線
部は、図19、図20、図21に示すように、基板24
1の両面に形成されている。検出回路部は、第1の実施
例と同様の構成であるので、図示および説明を省略す
る。検出部40のうち、MR部42およびバイアス導体
部43は、基板241の上面に配置されている。
【0070】また、電流導体部44は、基板241の下
面に配置されている。本実施例において、電流導体部4
4は、エナメル銅線などのようなに絶縁被覆296のあ
る導線295によって、構成されている。電流導体部4
4は、基板281を挟んで、MR部42と重なる位置に
配置されている。この絶縁被覆296のある導体295
は、図21のように任意の長さで絶縁基板281に接着
剤で固定している。
【0071】このように、電流導体部44を導線295
で構成することにより、膜で構成した場合に比べて抵抗
を小さくすることができる。したがって、被測定電流と
して大電流が流れた場合にも、発熱や電圧降下が小さ
く、信頼性が高い。
【0072】尚、電流導体部44として絶縁被覆の無い
裸導線を用いても被測定電流を高めることができるが、
この場合は、必要に応じて、導線を覆うように絶縁体層
を配置してもよい。
【0073】また、導線295および絶縁被覆296か
ら構成した電流導体部44の配置構成については、図2
2及び図23に示すように、U字型及びコの字型として
もよい。図22のように、U字型に配置した場合、被測
定電流を供給する外部端子481、491を基板281
の一辺において接続することができるので、外部配線の
引き回しが無くなり耐ノイズ性が向上する効果がある。
【0074】また、図23のように、コの字型に配置す
ることにより、絶縁基板281上に配置され絶縁被覆部
296を備えた導体295の長さが短くできる。これに
より、特に大電流の場合などに、図22に示したU字型
の戻り側の被測定電流によるMR部42などへの影響を
なくすことができる効果がある。
【0075】また、図24〜図30は、絶縁被覆296
と導線295からなる電流導体部44の配置に係る他の
一実施例を示すものであり、絶縁導線の端部を所定の長
さだけ絶縁被覆296を削除し、導線295を露出させ
た構成を示したものである。特に、図28及び図29に
示すように、直接、プリント板405などに半田407
により半田付けができる効果がある。
【0076】また、図27のように、基板281に垂直
な方向に導線295を折り曲げてもよい。この場合、プ
リント板405などに装着したときに、電流検出装置の
高さの影響を最小限にできる効果がある。尚、絶縁導線
295は、図30のように絶縁基板1の端子部424及
び423に接続してもよいことは言うまでもない。
【0077】(実施例9)図31、図32、図33は、
上述の第1から第8の実施例に示した電流検出装置を搭
載した装置の実施例である。電流検出装置の応用例でモ
ータの電流制御に応用した例である。電流指令入力端子
441とモータ回路501に接続した本実施例の電流検
出装置502の出力VOを加算点442で偏差をとり、
その出力を増幅器503でG1倍に増幅してモータ50
1を駆動する。従って、この構成では、加算点442の
偏差が零に成るように動作するので、モータ501の電
流と指令電流が同じになるように制御される。
【0078】このような装置において、電流検出装置5
02に、図1〜図30に示した本実施例の電流流検出装
置を使用するので、電流検出精度が向上し、モータ50
1を高精度に制御することができる。また、本実施例の
電流検出装置は小型であるので、装置全体が小型にな
る。また、電流検出装置502を他のモータ制御回路と
共にプリント基盤の上に配置できる。
【0079】図32は他の実施例であり、速度制御装置
に応用した例である。速度指令入力端子451とモータ
504の速度を検出するエンコーダ505からの速度信
号SMを加算点454で比較して偏差をとり、その値を
増幅器507で係数G2倍して電流指令SIとする。次
に電流指令SIとモータ504に接続した電流検出装置
506の出力VOを加算点454で偏差をとり、その出
力を増幅器508でG1倍に増幅してモータ504を駆
動する。
【0080】従って、この構成では加算点452の偏差
が零に成るように動作するのでモータ504の速度と指
令速度端子451に入力する信号SSが同じになるよう
に制御される。この電流検出装置506に図1〜図30
のような本実施例の電流検出装置を使用するので、電流
検出精度が向上し、高精度の速度制御ができる。また、
装置が小型になり、更に電流検出装置506を他のモー
タ制御回路と共にプリント基盤の上に配置できる。
【0081】図33は他の実施例であり、位置制御装置
に応用した例である。位置指令信号SPを入力する端子
471とモータ509の位置を検出するエンコーダ51
0からの位置信号PMを加算点472で比較して偏差を
とり、その値を増幅器511で係数G3倍して速度指令
SSとする。この速度指令SSとモータ509の速度を
検出するエンコーダ510からの速度信号479を加算
点474で比較して偏差をとり、その値を増幅器512
で係数G2倍して電流指令SIとする。次に電流指令S
Iとモータ回路509に接続した電流検出装置513の
出力VOを加算点476で偏差をとり、その出力を増幅
器514でG1倍に増幅してモータ509を駆動する。
【0082】従って、この構成では加算点472の偏差
が零に成るように動作するので、モータ位置と指令位置
SPが同じになるように制御され位置制御が行われる。
この電流検出装置509に、図1〜図30のような本実
施例の電流検出装置を使用するので、電流検出精度が向
上し、高精度の位置制御ができる。また、電流検出装置
が小型であるので、位置制御装置が小型になり、更に電
流検出装置513を他のモータ制御回路と共にプリント
基盤の上に配置できる。
【0083】尚、上述の各実施例において、MR部42
は、強磁性体磁気抵抗効果素子あるいは半導体磁気抵抗
効果素子のいずれでも同様の動作をするので、どちらで
も用いることができる。また、前記磁気抵抗効果素子と
同様な動作をする磁電変換素子を使用しても、同じ効果
が得られることは言うまでもない。
【0084】上述の図1から図30に示した第1の実施
例から第9の実施例は、以上述べたように構成されてい
るので以下に記載されるような効果が得られる図1に示
した電流検出装置では、電流導体部44の配線を接続す
る端子として、絶縁基板11に設けられた端子部のう
ち、最外側の隣接する2個を使用している。また、ま
た、素線長さの長いバイアス導体部43の配線が、素線
長さの短いMR部42の配線を囲むように、配線し、こ
れらを残りの端子部に接続している。これにより、それ
ぞれの配線が交差することなく構成でき、配線間の干渉
を防止できると共に、外部端子481、491と接続す
る被測定電流の端子部を隣接するように構成としている
ので、他の端子部との誤配線と防止できる効果がある。
【0085】また、図6に示した電流検出装置では、通
電電流の大きな電流導体部44の配線が、MR部42及
びバイアス導体43の配線を囲む構成とすることによ
り、外乱による耐ノイズ性が向上し、信頼性の高い電流
検出装置を提供できる。
【0086】さらには、図8に示した電流検出装置で
は、MR部42及びバイアス導体43の配線の一方を共
通にして、広幅の配線することにより、安定したグラン
ドラインで動作し、誤動作の無い電流検出装置が得られ
る。また、この構成では、共通配線の端子を1つにする
ことができるので、電流検出装置の小型化が図れる。
【0087】さらに、図10に示した電流検出装置で
は、MR部42、バイアス導体部43及び電流導体部4
4と、それぞれの配線を、別の材料で構成とすることに
より、配線部を最適な電流密度にする材料で構成するこ
とができる。したがって、最適な電流密度で動作するこ
とになり、更なる信頼性の向上が図れる。
【0088】さらに、図12に示した電流検出装置で
は、絶縁基板181の縁部の二辺に、分けて配置したこ
とにより、絶縁基板の縁部の一辺に並ぶ端子の数が半分
となり、電流検出装置の更なる小型化が図れる。
【0089】また、図14に示した電流検出装置では、
端子部を、絶縁基板181の縁部のうち、検出部40の
素線方向と平行な対向する二辺に設けた。そして、その
内の一辺の端子部を、電流導体部44用の端子部とし、
他辺の端子部をMR部42、バイアス導体部43用の端
子部とした。これにより、電流導体部44の端子部と、
MR部42及びバイアス導体部43の端子部を完全に分
離できるので、これらの配線間でのノイズの混入の防
止、並びに、配線間の短絡を防止できると共に、外部接
続時の誤配線を完全に無くすことができる。
【0090】また、図16に示した電流検出装置では、
電流導体部44を基板の下面側に、MR部42およびバ
イアス導体部43を基板の上面側に配置することによ
り、電流導体部44の配線を基板の下面上に自由に配線
できる。また、電流導体部44を銅板あるいは銅箔など
で構成するか、あるいは、電流導体を絶縁被膜のある導
線(絶縁導線)で構成することにより、大電流の検出が可
能となると共に、絶縁耐圧を高めることができる。
【0091】また、図21から図30に示した電流検出
装置では、電流導体部44を導線で構成することによ
り、抵抗および電圧降下を小さくすることができ、大き
な被検出電流を流すことができる。また、絶縁導線の両
端部を所定の長さだけ絶縁被膜を除去することにより、
直接プリント板などに半田付けができる効果がある。
【0092】さらに、これらの電流検出装置を図31か
ら図33に示したモータ制御装置に応用することによ
り、高精度で小型な制御回路を得ることができる。
【0093】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、磁気抵
抗効果素子を用いた検出部と配線部を備えた電流検出装
置であって、検出部の検出能力を十分に発揮させること
のできる実用的な配線部を備えた電流検出装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2の実施例の電流検出装置の検出部
および配線部の構成を示すための上面図。
【図2】本発明の第2の実施例の検出部および配線部の
構成を示すための断面図。
【図3】本発明の第1の実施例の電流検出装置の検出部
および検出回路部の構成を示すための上面部および断面
図。
【図4】従来の電流検出装置の動作を示すための説明
図。
【図5】本発明の電流検出装置の動作を示すための説明
図。
【図6】本発明の第1の実施例の電流検出装置の検出部
および配線部の構成を示すための上面図。
【図7】本発明の第1の実施例の検出部および配線部の
構成を示すための断面図。
【図8】本発明の第3の実施例の電流検出装置の検出部
および配線部の構成を示すための上面図。
【図9】本発明の第3の実施例の検出部および配線部の
構成を示すための断面図。
【図10】本発明の第4の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための上面図。
【図11】本発明の第4の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための断面図。
【図12】本発明の第5の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための上面図。
【図13】本発明の第5の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための断面図。
【図14】本発明の第6の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための上面図。
【図13】本発明の第6の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための断面図。
【図16】本発明の第7の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための上面図。
【図17】本発明の第7の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための断面図。
【図18】本発明の第7の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための下面図。
【図19】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための上面図。
【図20】本発明の第8実施例の電流検出装置の検出部
および配線部の構成を示すための断面図。
【図21】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための下面図。
【図22】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図23】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図24】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図25】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図26】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図27】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図28】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図29】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図30】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図31】本発明の第9の実施例の電流検出装置を用い
たモータ制御装置。
【図32】本発明の第9の実施例の電流検出装置を用い
たモータ制御装置。
【図33】本発明の第9の実施例の電流検出装置を用い
た位置制御装置。
【符号の説明】
11、41、121、141、181、211、24
1、281・・・基板、15、16、17、31、3
2、33、125、126、127、185、186、
187、245、246、247、285、286・・
・絶縁体層、18、19、98、103・・・電流導体
部用の配線、20、23、100、103・・・バイア
ス導体部用の配線、21、22、101、102・・・
磁気抵抗効果(MR)部用の配線、42・・・MR部、
43・・・バイアス導体、44・・・電流導体、50・
・・定電流源、53・・・基準電圧、52・・・演算増
幅器、54・・・電流出力端子、160、161・・・
接続部、162、163、164、165・・・スルー
ホール、295、・・・導線、296・・・絶縁被膜、
385・・・プリント板、24、25、26、27、2
8、29、104、105、106、107、108、
109、133、134、135、136、137、1
38、194、195、196、197、198、19
9、224、225、226、227、228、22
9、254、255、256、257、269、26
9、270、271、291、292、293、294
・・・端子。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2の実施例の電流検出装置の検出部
および配線部の構成を示すための上面図。
【図2】本発明の第2の実施例の検出部および配線部の
構成を示すための断面図。
【図3】本発明の第1の実施例の電流検出装置の検出部
および検出回路部の構成を示すための上面部および断面
図。
【図4】従来の電流検出装置の動作を示すための説明
図。
【図5】本発明の電流検出装置の動作を示すための説明
図。
【図6】本発明の第1の実施例の電流検出装置の検出部
および配線部の構成を示すための上面図。
【図7】本発明の第1の実施例の検出部および配線部の
構成を示すための断面図。
【図8】本発明の第3の実施例の電流検出装置の検出部
および配線部の構成を示すための上面図。
【図9】本発明の第3の実施例の検出部および配線部の
構成を示すための断面図。
【図10】本発明の第4の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための上面図。
【図11】本発明の第4の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための断面図。
【図12】本発明の第5の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための上面図。
【図13】本発明の第5の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための断面図。
【図14】本発明の第6の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための上面図。
【図15】 本発明の第6の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための断面図。
【図16】本発明の第7の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための上面図。
【図17】本発明の第7の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための断面図。
【図18】本発明の第7の実施例の電流検出装置の検出
部および配線部の構成を示すための下面図。
【図19】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための上面図。
【図20】本発明の第8実施例の電流検出装置の検出部
および配線部の構成を示すための断面図。
【図21】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための下面図。
【図22】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図23】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図24】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図25】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図26】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図27】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図28】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図29】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図30】本発明の第8の実施例の検出部および配線部
の構成を示すための別の下面図。
【図31】本発明の第9の実施例の電流検出装置を用い
たモータ制御装置。
【図32】本発明の第9の実施例の電流検出装置を用い
たモータ制御装置。
【図33】本発明の第9の実施例の電流検出装置を用い
た位置制御装置。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、被測定電流を流して磁界を発生さ
    せるための電流導体部と、バイアス磁界を発生するため
    のバイアス導体部と、前記電流導体部および前記バイア
    ス導体部が発生した磁界を検出する磁気抵抗効果部と、
    前記電流導体部およびバイアス導体部および磁気抵抗効
    果部にそれぞれ電流を供給するための複数の配線とを有
    し、 前記電流導体部に接続される配線は、前記基板上におい
    て、前記バイアス導体部に接続される配線、および、磁
    気抵抗効果部に接続される配線よりも、外縁側に配置さ
    れていることを特徴とする電流検出装置。
  2. 【請求項2】基板と、前記基板上にそれぞれ配置され
    た、被測定電流を流して磁界を発生させるための電流導
    体部と、バイアス磁界を発生するためのバイアス導体部
    と、前記電流導体部および前記バイアス導体部が発生し
    た磁界を検出する磁気抵抗効果部と、前記電流導体部お
    よびバイアス導体部および磁気抵抗効果部に電流を供給
    するための複数の配線とを有し、 前記基板は、前記基板上に、前記磁気抵抗効果部を挟ん
    で配置される2つの配線領域を有し、 一方の前記配線領域には、前記電流導体部に接続される
    配線が配置され、 他方の前記配線領域には、前記バイアス導体部に接続さ
    れる配線および磁気抵抗効果部に接続される配線が配置
    されることを特徴とする電流検出装置。
  3. 【請求項3】基板と、被測定電流を流して磁界を発生さ
    せるための電流導体部と、バイアス磁界を発生するため
    のバイアス導体部と、前記電流導体部および前記バイア
    ス導体部が発生した磁界を検出する磁気抵抗効果部と、
    前記電流導体部およびバイアス導体部および磁気抵抗効
    果部に電流を供給するための複数の配線とを有し、 前記バイアス導体部、磁気抵抗効果部、バイアス導体部
    の配線、磁気抵抗効果部の配線は、前記基板の一方の面
    上に配置され、 前記電流導体部および電流導体部の配線は、前記基板の
    他方の面上に配置されていることを特徴とする電流検出
    装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記電流導体部は、導
    線で構成されることを特徴とする電流検出装置。
  5. 【請求項5】基板と、被測定電流を流して磁界を発生さ
    せるための電流導体部と、バイアス磁界を発生するため
    のバイアス導体部と、前記電流導体部および前記バイア
    ス導体部が発生した磁界を検出する磁気抵抗効果部と、
    前記電流導体部およびバイアス導体部および磁気抵抗効
    果部にそれぞれ電流を供給するための配線とを有し、 前記配線は、前記基板上に、非交差で配線され、 かつ、前記配線は、それぞれ絶縁部で覆われていること
    を特徴とする電流検出装置。
  6. 【請求項6】基板と、被測定電流を流して磁界を発生さ
    せるための電流導体部と、バイアス磁界を発生するため
    のバイアス導体部と、前記電流導体部および前記バイア
    ス導体部が発生した磁界を検出する磁気抵抗効果部と、
    前記電流導体部およびバイアス導体部および磁気抵抗効
    果部に電流を供給するための複数の配線と、前記配線に
    接続された複数の端子部とを有し、 前記複数の端子部は、前記基板の少なくとも一辺の縁部
    に配置され、辺ごとに一列に配列されていることを特徴
    とする電流検出装置。
  7. 【請求項7】基板と、前記基板上にそれぞれ配置され
    た、被測定電流を流して磁界を発生させるための電流導
    体部と、バイアス磁界を発生するためのバイアス導体部
    と、前記電流導体部および前記バイアス導体部が発生し
    た磁界を検出する磁気抵抗効果部と、前記電流導体部お
    よびバイアス導体部および磁気抵抗効果部に電流を供給
    するための複数の配線とを有し、 前記バイアス導体部の配線の一部は、前記磁気抵抗部の
    配線の一部と共通に設けられた共通配線であることを特
    徴とする電流検出装置。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、5、6または7におい
    て、前記配線を介して前記バイアス導体部および前記磁
    気抵抗効果部に電流を供給し、前記電流導体部に供給さ
    れている被測定電流の変化を検出する検出回路をさらに
    有し、 前記検出回路は、前記電流導体部およびバイアス導体部
    から前記磁気抵抗効果部に印加される磁界の合計を検出
    する手段と、前記検出手段の検出した前記磁界の合計を
    一定値に保持するように、前記バイアス導体部に発生さ
    せる磁界を変化させる手段とを有し、前記電流導体部に
    供給されている被測定電流の変化を、前記磁界を変化さ
    せる手段の出力の変化として検出することを特徴とする
    電流検出装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、5、6または7記載の
    電流検出装置と、モータと、外部からの前記モータに流
    すべき電流値の指令を受け付ける受付手段と、前記モー
    タに供給する電流の大きさを制御する制御手段とを有
    し、 前記電流検出装置は、前記モータの駆動電流を検出し、 前記制御手段は、前記受付手段の受け付けた前記電流値
    と前記電流検出装置の検出した電流値の差を求め、その
    差を用いて前記モータに供給する電流の大きさを変化さ
    せることを特徴とするモータ制御装置。
JP5011149A 1993-01-26 1993-01-26 電流検出装置 Pending JPH06222082A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5990533A (en) * 1997-03-31 1999-11-23 Nec Corporation Semiconductor device including a magnetoresistance effect element functioning as a current detector
US7495541B2 (en) 2004-10-28 2009-02-24 Tdk Corporation Current sensor
JP2011145273A (ja) * 2010-01-15 2011-07-28 Kohshin Electric Corp 電流センサ
JP2013047610A (ja) * 2011-08-28 2013-03-07 Denso Corp 磁気平衡式電流センサ
JP2022047887A (ja) * 2020-09-14 2022-03-25 株式会社東芝 磁気センサ及び検査装置

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