JPH06222055A - 液体サンプルの成分分離用分離部材 - Google Patents

液体サンプルの成分分離用分離部材

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JPH06222055A
JPH06222055A JP954993A JP954993A JPH06222055A JP H06222055 A JPH06222055 A JP H06222055A JP 954993 A JP954993 A JP 954993A JP 954993 A JP954993 A JP 954993A JP H06222055 A JPH06222055 A JP H06222055A
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JP
Japan
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blood
serum
separating
main body
separation
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JP954993A
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English (en)
Inventor
Yoichi Tsukagoshi
要一 塚越
Toshimasa Yamamoto
俊昌 山本
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NIIGATA KAKO KK
Original Assignee
NIIGATA KAKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の液体サンプルの成分分離用分離部材
11は、略円筒状の部材本体12と、部材本体12と嵌
合する押え部材13と、部材本体12と押え部材13と
により挟持される隔離部材14とを具備し、部材本体1
2には、その中心軸に沿って貫通孔16が形成されると
ともに、その上部に押え部材13と嵌合する嵌合部18
が形成され、隔離部材14は、弾性及び透液性を有する
材料である。また、隔離部材14は液体により膨潤する
材料であってもよく、貫通孔16と連通する空洞部を形
成し、該空洞部に血清分離剤を充填してもよい。 【効果】 液体の各成分を完全に分離することができ、
下方の成分が上方の成分に混入してしまうという虞がな
くなる。更に、管の内径に変動があった場合において
も、各成分を完全に分離することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相互に溶け合わない比
重の大きい成分と、比重の小さい成分が混合している液
体サンプルを各成分に分離する装置に関する。具体的に
は、液体サンプルを管に入れ、遠心力により各成分に分
離する、いわゆる遠心分離操作に用いる成分分離用分離
部材に関する。更に、本発明では、管内径が変動する場
合(例えばテーパーのついた管)や、管内径がバラツキ
を有する管群の場合でも成分分離が確実に出来る分離部
材に関する。また、本発明では、分離部材を使用してか
つ完全気密(比重の大きい成分と比重の小さい成分を完
全に隔離する)を可能にする分離部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、血液検査においては、主に全血か
ら分離した血清(血漿)を用いて検査を行なうため、検
査の前処理としてスピッツ等の採血管に採取した血液検
体を血清及び血漿(以下、血清という)と血餅や血球
(以下、血餅という)に分離する操作が必要となる。一
般に、この血液分離操作は、採血した全血サンプルをス
ピッツ等の採血管に入れ、これを遠心分離して検体とな
る血清を分離している。しかし、この遠心分離操作で
は、血清と血餅との分離状態が非常に不安定であり、衝
撃が僅かに加わっただけで沈降した血餅中の血球が血清
に混入してしまうため、分離後の血液検体の取扱いに際
しては相当慎重な操作が要求される。
【0003】そこで、遠心分離後の血液検体の不安定な
分離状態を改善し、更に検査操作を容易にするための手
段が種々試みられており、その一例として血清と血餅の
中間の比重を有するチクソトロピー性を有する血清分離
剤を用いる方法がある。この血清分離剤は、例えば、シ
リコーンオイル等の低分子の合成樹脂を主成分とし、一
定の比重とチクソトロピー性を有するもので、遠心分離
時に流動化して血餅の上に強固な隔壁を形成している。
【0004】しかし、この血清分離剤には、次の様な欠
点がある。 (1)前記血餅の物性が正常でない場合は、強固な隔壁
を形成することができない。例えば、透析患者に見られ
る様に血餅の比重が小さくかつ軟らかい場合では、血清
と血餅とを完全に分離することができないことがある。 (2)血清分離剤は疎水性であるから、水に難溶で脂溶
性の薬物とは相互に溶解し合う。したがって、血液中の
薬物濃度を測定する場合、該薬物が血清分離剤中に溶解
し、正しい分析値が得られない場合がある。 (3)血液凝固因子を検査する場合には、血清分離剤が
該血液凝固因子を活性化させるため、血清分離剤を用い
ることができない。 (4)血液の性状は人によって異なる。特に、フィブリ
ンの発生は遠心分離後の血清の分析に支障をきたすた
め、この発生したフィブリンを捕捉する必要があるが、
前記血清分離剤では発生したフィブリンを捕捉すること
ができない。透析患者の血液は特にフィブリンを発生し
易いために、血清分離剤ではフィブリンの発生を防止す
ることはできない。
【0005】そこで、この血清分離剤の欠点を解消する
ために、例えば、図12に示すような血清ろ過ピストン
が提案されている(特開昭51−105890号公報参
照)。この血清ろ過ピストン1は、採血管の内径より若
干大きい径の円盤状のフィルター2と、該フィルター2
の中心部に取り付けられ該フィルター2より小さい径の
円筒形のおもり3とから構成されたもので、図13に示
すように、採血管4内に採血した血液5を入れた後、血
清ろ過ピストン1を該採血管4内に挿入し、その後遠心
分離を行なうことにより、図14に示すように、この血
清ろ過ピストン1が血清6と血餅7との境界に移動し、
フィルター2が採血管4の内壁4aに密着することによ
り血清6と血餅7とを完全に分離し、デカンテーション
により血清を取り出している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
血清ろ過ピストン1は、フィルター2がおもり3にピン
止めされている構成であるから、フィルター2が剥がれ
る虞がある。また、ピストン1でフィルター2を引きず
り下ろすので、フィルター2はある程度の強度が必要で
あり、湾曲して採血管4の内壁4aを摺動しながら下方
へ移動する。このため、内壁4aに付着している血餅を
こすることになり血球破壊を招き、結果的にLDH(乳
酸脱水素酵素)等の検査値に誤りを生じる。また、フィ
ルター2が揺動し易く、したがって、該フィルター2を
水平にバランス良く保持し続けることが難しく、遠心分
離後の血清採取の際に血餅7中の血球が採血管4の内壁
4aとフィルター2との隙間を通って血清6中に混入し
てしまったり、フィルター2の上に血餅が付着するとい
う欠点があった。
【0007】そこで、血清ろ過ピストン1の替わりに弾
性を有するゴム板を用いることも試みられているが、ゴ
ム板では滑り抵抗が大きいために採血管の内壁をスムー
ズに移動することが難しく、特にプラスチック採血管の
様に内径が下方へ行くに従って小さくなる様な内径の変
動がある場合には極めて困難であり、血清と血餅とを完
全に分離することが難しいという欠点があった。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、相互に溶け合わない比重の大きい成分と、
比重の小さい成分が混合している液体サンプルを各成分
に分離することができる液体サンプルの成分分離用分離
部材を提供することにあり、特に、血液の分離操作にあ
っては、血清と血餅とを完全に分離することができる液
体サンプルの成分分離用分離部材を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な液体サンプルの成分分離用分離部
材を採用した。すなわち、請求項1記載の液体サンプル
の成分分離用分離部材は、略円筒状の部材本体と、該部
材本体と嵌合する押え部材と、前記部材本体と押え部材
とにより挟持される隔離部材とを具備し、前記部材本体
には、その中心軸に沿って貫通孔が形成されるととも
に、その上部に前記押え部材と嵌合する嵌合部が形成さ
れ、前記隔離部材は、弾性及び透液性を有する材料であ
ることを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の液体サンプルの成分
分離用分離部材は、略円筒状の部材本体と、該部材本体
と嵌合する押え部材と、前記部材本体と押え部材とによ
り挟持される隔離部材とを具備し、前記部材本体には、
その中心軸に沿って貫通孔が形成されるとともに、その
上部に前記押え部材と嵌合する嵌合部が形成され、前記
隔離部材は、液体により膨潤する材料であることを特徴
としている。
【0011】また、請求項3記載の液体サンプルの成分
分離用分離部材は、請求項1または2記載の液体サンプ
ルの成分分離用分離部材において、該分離部材内に、前
記貫通孔と連通する空洞部を形成し、該空洞部に血清分
離剤を充填したことを特徴としている。
【0012】
【作用】本発明の請求項1記載の液体サンプルの成分分
離用分離部材では、弾性及び透液性を有する材料である
隔離部材が部材本体と押え部材とにより挟持されている
ので、採取した液体を管内に入れ、この分離部材を該管
内に挿入し、その後遠心分離を行なうと、分離部材はそ
の貫通孔から分離した液体の成分を透過させつつかつ隔
離部材を水平にバランス良く保持し続けながら分離した
成分間の境界に移動し、下方の成分を押え込む。そし
て、隔離部材が弾性により管の内壁に密着することによ
り、分離部材が所定の位置に固定され、下方の成分が上
方の成分に移動するのを防止する。したがって、この分
離部材により各成分を完全に分離し、下方の成分が上方
の成分に混入してしまうという虞がなくなる。更に、管
の内径に変動があった場合においても、各成分を完全に
分離することが可能となる。
【0013】特に、この分離部材を血液分離部材に適用
した場合においては、採血した血液を採血管内に入れて
静置し血餅を凝固させた後、この血液分離部材を該採血
管内に挿入し、その後遠心分離を行なうと、血液分離部
材はその貫通孔から血清を透過させつつかつ隔離部材を
水平にバランス良く保持し続けながら血清と血餅との境
界に移動し、血餅を押え込む。そして、隔離部材が弾性
により採血管の内壁に密着することにより、血液分離部
材が所定の位置に固定され、血餅が血清層に移動するの
を防止する。したがって、この血液分離部材により血清
と血餅とを完全に分離し、血餅中の血球が血清に混入し
てしまうという虞がなくなる。隔離部材は、過度に採血
管内壁を押し付け血球破壊を起こさない様に、湾曲によ
り内壁を摺動するのでなく、半径方向に収縮することに
よる反発力で管内壁に緩く接触する。更に、採血管の内
径に変動があった場合においても、血清と血餅とを完全
に分離することが可能となる。
【0014】また、請求項2記載の液体サンプルの成分
分離用分離部材では、液体により膨潤する材料である隔
離部材が部材本体と押え部材とにより挟持されているの
で、採取した液体を管内に入れ、この分離部材を該管内
に挿入し、その後遠心分離を行なうと、分離部材はその
貫通孔から分離した液体の成分を透過させつつかつ隔離
部材を水平にバランス良く保持し続けながら分離した成
分間の境界に移動し、下方の成分を押え込む。そして、
隔離部材が液体により膨潤して管の内壁に密着すること
により、分離部材が所定の位置に固定され、下方の成分
が上方の成分に移動するのを防止する。したがって、こ
の分離部材により各成分を完全に分離し、下方の成分が
上方の成分に混入してしまうという虞がなくなる。更
に、管の内径に変動があった場合においても、各成分を
完全に分離することが可能となる。
【0015】特に、この分離部材を血液分離部材に適用
した場合においては、血清により膨潤する材料である隔
離部材が部材本体と押え部材とにより挟持されているの
で、採血した血液を採血管内に入れて静置し血餅を凝固
させた後、この血液分離部材を該採血管内に挿入し、そ
の後遠心分離を行なうと、血液分離部材はその貫通孔か
ら血清を透過させつつかつ隔離部材を水平にバランス良
く保持し続けながら血清と血餅との境界に移動し、血餅
を押え込む。そして、隔離部材が血清により膨潤して採
血管の内壁に密着することにより、血液分離部材が所定
の位置に固定され、血餅が血清層に移動するのを防止す
る。したがって、この血液分離部材により血清と血餅と
を完全に分離し、血餅中の血球が血清に混入してしまう
という虞がなくなる。更に、採血管の内径に変動があっ
た場合においても、血清と血餅とを完全に分離すること
が可能となる。
【0016】また、請求項3記載の液体サンプルの成分
分離用分離部材では、前記空洞部内に血清分離剤を充填
したので、遠心分離終了後においては、隔離部材が採血
管の内壁に密着するとともに、血清分離剤が血液分離部
材と採血管の隙間に浸出し、この隙間を埋める。したが
って、この血液分離部材により血清と血餅とを完全に分
離し、血餅中の血球が血清に混入してしまうという虞が
なくなる。しかも、前記空洞部内に血清分離剤を充填し
ているので、該血清分離剤が血清と触れる面積は極めて
小さく、血清を変質させる虞がない。これより、血液中
の脂溶性の薬物の濃度を測定する場合においても、該薬
物が血清分離剤中に溶解する虞がなくなり、正しい分析
値が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る液体サンプルの成分分離
用分離部材の各実施例について説明する。 (第1実施例)図1は血液分離部材(液体サンプルの成
分分離用分離部材)11の縦断面図、図2は血液分離部
材11の分解斜視図である。この血液分離部材11は、
部材本体12と、押え部材13と、隔離部材14とから
構成されている。部材本体12は、略円筒状を成し、円
錐状に湾曲した下面15から部材本体12の中心軸に沿
って断面円形状の貫通孔16が形成され、また、平坦な
上面17から部材本体12の中心軸に沿って断面円形状
の嵌合孔18が形成されている。そして、前記上面17
には中心軸に対して対称な位置4箇所に周縁から中心に
向けて徐々に深くなる切欠19,19,…が形成され、
嵌合孔18の内周面には、切欠19,19,…から下方
に延びる溝20,20,…が形成されている。
【0018】押え部材13は、前記嵌合孔18と嵌合す
る円柱状の嵌合突部21と、該嵌合突部21の一方の端
面に同軸的に形成された略円盤状の押え部22とから構
成されている。押え部22は、上面に血球などの固形物
が沈降した場合、滑り落ちる様に凸型に傾斜させるのが
良い。隔離部材14は、前記部材本体12より大径の円
板状のもので、その中央には前記嵌合突部21が挿通さ
れる孔23が形成されている。
【0019】前記部材本体12及び押え部材13は、こ
れらの平均比重が血清と血餅の中間であれば、これらが
同一の材料であっても、また、別々の材料であってもい
ずれでもよい。具体的には1.04〜1.08g/cm
3、好ましくは1.05〜1.07g/cm3の比重を有
する、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ABS樹脂等の合成樹脂材料、または、これら
の合成樹脂材料に硫酸バリウム等の無機材料を混入して
比重を調整したもの等が好適に用いられる。また、前記
部材本体12及び押え部材13の外径は、使用される採
血管の底部まで自由に移動できる様に、該採血管の口径
及び底部の内径より若干小さければよい。
【0020】隔離部材14は、300〜1500Gの遠
心力下では血清を通過させ、通常の重力下では血球の通
過を防止するような透液性能及び伸縮性能(収縮性能)
を有する材料、例えば、ウレタン、ポリエチレン等の伸
縮可能な合成樹脂で連続気孔を有する発泡体等が好適に
用いられる。また、繊維質の材料、例えば、ガラス繊
維、セルロース繊維、不織布等を用いてもよい。これら
隔離部材14の材料は、気孔径が50〜500μm程度
がよく、気孔率は80%以上が好ましい。
【0021】更に、隔離部材14で血液破壊が起らない
ようにかつ該隔離部材14の動きに滑らかさを与えるた
めに、血液に対して不活性である液状のシリコーン樹脂
等を薄くコーティングしてもよい。例えば、密度0.0
74g/cm3、気孔率94%の発泡ウレタン樹脂に、
350csのシリコーンオイルを気孔率が78.7%に
なるまで含浸させたものでは、発泡体としての弾性を失
わず、またシリコーンオイルが遊離することもない。
【0022】また、隔離部材14の形状は、採血管の断
面を完全に覆う大きさであればよく、伸びたときの外径
は採血管の内径に等しいか僅かに大きい程度がよい。ま
た、厚みについては特に限定されないが、発泡体のよう
に血液が含浸する場合は、血清の回収率が低下しないよ
うにする必要があるため、実用上0.5〜3mm程度が
好ましい。
【0023】以上の様な性状の隔離部材14を、押え部
材13により部材本体12に固定することにより、湾曲
による採血管内壁の摺動が防止でき、血球破壊が起ら
ず、完全に血清と血餅に分離できる。
【0024】以下、血液分離部材11の効果を明確化す
るために行なった実験例について図1ないし図6に基づ
き説明する。まず、図1及び図2に示す様な血液分離部
材11を作製した。ここでは、部材本体12の外径を1
2.8mm、外周部の高さを9.5mm、貫通孔16の
内径を2mm、嵌合孔18の内径を5mm、深さを5m
m、溝20の幅を1.5mm、深さを1mmとした。ま
た、押え部材13は、嵌合突部21の外径を5mm、最
大高さを3.5mm、押え部22の外径を12.8m
m、高さを5.0mmとした。
【0025】前記部材本体12及び押え部材13は、比
重が1.05のABS樹脂(エスチレンABS 32
0:新日鉄化学(株)製)を上述した形状に射出成形し
た。なお、これらを組み合わせた実際の比重は1.04
8であった。隔離部材14は、実測密度が0.074g
/cm3、気孔数が3個/mm2の発泡ポリウレタン(イ
ノアックモルトフィルターMF−80:イノアックコー
ポレーション製)を厚み2mmのシート状にし、打ち抜
き加工により外径13.5mm、中心孔径5mmの円板
とした。また、採血管は、有効容量10ml、口径1
3.2mm、内径13.5mm、長さ100mmの市販
のガラス製のものを用いた。
【0026】まず、採血管31内に採血した血液32を
約7ml入れ(図3)、この採血管31を室温(26
℃)において3時間静置し血液32を凝固させた(図
4)。次いで、この採血管31内に血液分離部材11を
挿入し、1000Gで5分間遠心分離を行なった。遠心
分離後、血液分離部材11は血餅33の上に載った状態
で固定されており、血清34と血餅33が完全に分離さ
れていた(図5)。しかも、血清34の中には血餅33
はなく、血球の溶血もなかった。次いで、この採血管3
1を傾けて血清34のみ他の小さいガラス管へ移し替え
る操作を行なった。15秒かけてゆっくりとこの操作を
行なったところ、血清34はほぼ全量回収できた。ま
た、血餅33の動きは無く、未凝固の血球が隔離部材1
4を通過して血清34側へ入ることは無かった。
【0027】また、隔離部材14を用いず部材本体12
と押え部材13のみからなる血液分離部材41を作製
し、上記と同一条件の下で同一の実験を行なった。遠心
分離後では、図6に示すように、血液分離部材は血餅3
3の上に載った状態で血清34と血餅33の境界に位置
していたが、血餅33の形は遠心分離前の細った状態の
ままであり、しかも、血餅33には若干の血清42が存
在していた。次いで、この採血管31を傾けて血清34
のみ他の小さいガラス管へ移し替える操作を行なったと
ころ、1〜2秒で未凝固の血球が血清34側へ移り、血
清34のみ回収することは極めて困難であった。
【0028】以上説明した様に、この第1実施例の血液
分離部材11によれば、略円筒状の部材本体12と、部
材本体12と嵌合する押え部材13と、部材本体12と
押え部材13とにより挟持される隔離部材14とを有
し、部材本体12には、その中心軸に沿って貫通孔18
が形成されるとともに、その上面15に前記押え部材1
3の嵌合突部21と嵌合する嵌合孔19が形成され、前
記隔離部材14を弾性及び透液性を有する材料としたの
で、血清34と血餅33とを完全に分離することがで
き、したがって、血清34の回収率を向上させることが
でき、血餅33中の血球が血清34に混入してしまうと
いう虞がなくなる。更に、採血管31の内径に変動があ
った場合においても、血清と血餅とを完全に分離するこ
とができる。また、部材本体12、押え部材13及び隔
離部材14は、血液に対して不活性の高分子材料から構
成されているので、長時間保存した場合であっても吸着
や浸出等の血清の成分とこれら部材間の相互作用が無
く、精度の高い分析が可能となる。
【0029】(第2実施例)図7は第2実施例の血液分
離部材51の縦断面図である。この血液分離部材51
は、上記の血液分離部材11の部材本体12、押え部材
13、隔離部材14各々を変形したもので、略円筒状の
部材本体52と、略円筒状の押え部材53と、円板状の
隔離部材54とから構成されている。部材本体52は、
円錐状に湾曲された下面55から部材本体52の中心軸
に沿って断面円形状の貫通孔56が形成され、一方、平
坦な上面57には、該部材本体52の中心軸に対して対
称な位置に嵌合孔58,58が形成されている。
【0030】押え部材53は、円錐状に湾曲された上面
59から該押え部材53の中心軸に沿って断面円形状の
貫通孔60が形成され、一方、平坦な下面61には、該
押え部材53の中心軸に対して対称な位置に嵌合孔5
8,58各々と嵌合する円柱状の嵌合突部62,62が
形成されている。隔離部材54は、前記部材本体52よ
り大径の円板状のもので、その中心軸に対して対称な位
置に嵌合突部62,62が挿通される孔63,63が形
成されている。この血液分離部材51においても、上記
血液分離部材11と同様の作用・効果を奏することがで
きる。
【0031】(第3実施例)図8は第3実施例の血液分
離部材71の縦断面図、図9は同下面図である。図8及
び図9において図1の血液分離部材11と同一の構成要
素には同一の符号を付し、説明を省略する。この血液分
離部材71は、部材本体72と、押え部材13と、隔離
部材14とから構成されている。部材本体72は、略円
筒状を成し、円錐状に湾曲した下面15から部材本体7
2の中心軸に沿って断面円形状の貫通孔16が形成さ
れ、該下面15には該下面15付近の空気や血清を上方
へ逃がすために貫通孔16を中心とする十字形の溝7
3,73,…が形成されている。また、上面17及び嵌
合孔18には、中心軸に対して対称な位置4箇所に溝7
4,74,…が形成されている。そして、前記貫通孔1
6には該貫通孔16と連通する空洞部75が形成され、
該空洞部75には、血液に対して不活性な液状のシーラ
ント(血清分離剤)76、例えば、比重を血清と血餅の
中間の値に調整したシリコーンオイルが充填されてい
る。
【0032】この血液分離部材71を遠心直前の採血管
に挿入し遠心分離操作を行うと、該血液分離部材71は
遠心力により血清と血餅の境界に位置する様になる。そ
の後更に継続している遠心力で血餅とシーラント76と
の置換が起こり、該シーラント76は溝74を通って血
液分離部材71の外方へ浸出し、該血液分離部材71と
採血管との隙間を埋める。したがって、この血液分離部
材71により血清と血餅とを完全に分離し、血餅中の血
球が血清に混入してしまうという虞がなくなる。これよ
り、血液中の脂溶性の薬物の濃度を測定する場合におい
ても、該薬物が血清分離剤中に溶解する虞がなくなり、
正しい分析値が得られる。
【0033】この場合、隔離部材14が無くとも血清と
血餅とを分離することはできるが、疎水性のシーラント
76と血清が接触することにより、水に難溶で脂溶性の
薬物の血液中の濃度が減少し正しい分析値が得られない
場合がある。したがって、隔離部材14とシーラント7
6により正しい分析値が可能になる。
【0034】この血液分離部材71においても、上記血
液分離部材11と同様の作用・効果を奏することがで
き、しかも、前記空洞部75内にシーラント76を充填
しているので、該シーラント76が血清と触れる面積は
極めて小さく、血清を変質させる虞がない。したがっ
て、血液中の脂溶性の薬物の濃度を測定する場合におい
て、該薬物が血清分離剤中に溶解する虞がなくなり、正
しい分析値を得ることができる。なお、下面15を下に
凸の形状にすれば、溝73,73,…を形成する必要は
ない。
【0035】(第4実施例)図10は第4実施例の血液
分離部材81の縦断面図である。この血液分離部材81
は、上記血液分離部材11の隔離部材14を膨潤部材8
2に替えたものであり、他の構成要素は前記血液分離部
材11と全く同一である。この膨潤部材82は、その材
質が血清に触れることにより徐々に膨潤する膨潤ゴムか
らなるもので、一例として、酢酸ビニル含量28%のE
VA樹脂100重量部に、アクリル酸ソーダ重合体、酢
酸ビニル・アクリル酸エステル共重合体ケン化物、イソ
ブチレン・無水マレイン酸共重合体等の吸水性樹脂を1
0〜60重量部加えて混練し、シート状にプレスして円
板状に裁断したものが好適に用いられる。
【0036】また、膨潤部材82の形状は、該膨潤部材
82が通液性が無く、かつ発泡ウレタン程の柔軟性がな
いために、採血管より大きい寸法では、遠心分離の過程
で、部材の動きが悪く血清の通過が不可となるので、膨
潤前の外径は採血管の内径より若干小さいものが好まし
い。また、遠心分離以前に血清に接して瞬時に膨潤する
と、遠心分離操作を行なっても膨潤部材82が移動しな
い場合があるので、血清に触れてから徐々に膨潤し、遠
心分離操作が終わった後に採血管の内壁を押圧できるよ
うに採血管の内径以上に膨潤するものが好ましい。具体
的には、通常、血清と血餅の分離には5〜10分の遠心
分離操作が行なわれるので、膨潤ゴムの特性として、血
清中に埋没した後、5〜15分で膨潤が完了するような
ものが好ましい。
【0037】この血液分離部材81を遠心直前の採血管
に挿入し遠心分離操作を行うと、該血液分離部材81は
遠心力により血清と血餅の境界に位置する様になる。こ
の時より膨潤ゴムが血清を吸収し始め膨潤する。上下方
向は部材本体12と押え部材13の嵌め合いにより固定
されているので、径方向に膨潤する。したがって、図1
1に示すように、採血管31の内壁31aを押圧し、血
清と血餅との間に完全な隔壁を形成する。この血液分離
部材81においても、上記血液分離部材11と同様の作
用・効果を奏することができる。
【0038】なお、上記実施例では、本発明による分離
部材を血液分離部材として適用した場合を例示したが、
本発明はこれらに限定されることなく種々の分野に利用
可能である。例えば、 (1)排水の水質調査等における重金属等の溶媒抽出 (2)酵素の分離・精製 (3)化学成分の分離・抽出・精製 (4)ミトコンドリア、葉緑体等、種々の細胞成分を分
離する際に用いられる水性2相分配法 等が挙げられる。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載の液体サンプルの成分分離用分離部材によれば、略円
筒状の部材本体と、該部材本体と嵌合する押え部材と、
前記部材本体と押え部材とにより挟持される隔離部材と
を具備し、前記部材本体には、その中心軸に沿って貫通
孔が形成されるとともに、その上部に前記押え部材と嵌
合する嵌合部が形成され、前記隔離部材は、弾性及び透
液性を有する材料であることとしたので、液体の各成分
を完全に分離することができ、下方の成分が上方の成分
に混入してしまうという虞がなくなる。更に、管の内径
に変動があった場合においても、各成分を完全に分離す
ることができる。
【0040】特に、この分離部材を血液分離部材に適用
した場合においては、血清と血餅とを完全に分離するこ
とができ、したがって、血清の回収率を向上させること
ができ、血餅中の血球が血清に混入してしまうという虞
がなくなる。更に、採血管の内径に変動があった場合に
おいても、血清と血餅とを完全に分離することができ
る。
【0041】また、請求項2記載の液体サンプルの成分
分離用分離部材によれば、略円筒状の部材本体と、該部
材本体と嵌合する押え部材と、前記部材本体と押え部材
とにより挟持される隔離部材とを具備し、前記部材本体
には、その中心軸に沿って貫通孔が形成されるととも
に、その上部に前記押え部材と嵌合する嵌合部が形成さ
れ、前記隔離部材は、液体により膨潤する材料であるこ
ととしたので、液体の各成分を完全に分離することがで
き、下方の成分が上方の成分に混入してしまうという虞
がなくなる。更に、管の内径に変動があった場合におい
ても、各成分を完全に分離することができる。
【0042】特に、この分離部材を血液分離部材に適用
した場合においては、血清と血餅とを完全に分離するこ
とができ、したがって、血清の回収率を向上させること
ができ、血餅中の血球が血清に混入してしまうという虞
がなくなる。更に、採血管の内径に変動があった場合に
おいても、血清と血餅とを完全に分離することができ
る。
【0043】また、請求項3記載の液体サンプルの成分
分離用分離部材によれば、該分離部材内に、前記貫通孔
と連通する空洞部を形成し、該空洞部に血清分離剤を充
填したので、該血清分離剤が血清と触れる面積は極めて
小さく、血清を変質させる虞がなくなり、したがって、
血液中の脂溶性の薬物の濃度を測定する場合において、
該薬物が血清分離剤中に溶解する虞がなくなり、正しい
分析値を得ることができる。更に、採血管の内径に変動
があった場合においても、血清と血餅とを完全に分離す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の血液分離部材(液体サン
プルの成分分離用分離部材)の縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の血液分離部材の分解斜視
図である。
【図3】本発明の第1実施例の血液分離部材による血液
の遠心分離操作を示す過程図である。
【図4】本発明の第1実施例の血液分離部材による血液
の遠心分離操作を示す過程図である。
【図5】本発明の第1実施例の血液分離部材による血液
の遠心分離操作を示す過程図である。
【図6】隔離部材を欠く血液分離部材による血液の遠心
分離操作を示す過程図である。
【図7】本発明の第2実施例の血液分離部材の縦断面図
である。
【図8】本発明の第3実施例の血液分離部材の縦断面図
である。
【図9】本発明の第3実施例の血液分離部材の下面図で
ある。
【図10】本発明の第4実施例の血液分離部材の縦断面
図である。
【図11】本発明の第4実施例の血液分離部材の膨潤部
材が膨潤した様を示す縦断面図である。
【図12】従来の血清ろ過ピストンを示す斜視図であ
る。
【図13】従来の血清ろ過ピストンによる血液の遠心分
離操作を示す過程図である。
【図14】従来の血清ろ過ピストンによる血液の遠心分
離操作を示す過程図である。
【符号の説明】
11 血液分離部材(液体サンプルの成分分離用分離部
材) 12 部材本体 13 押え部材 14 隔離部材 16 貫通孔 18 嵌合孔 21 嵌合突部 22 押え部 31 採血管 32 血液 33 血餅 34 血清 51 血液分離部材 52 部材本体 53 押え部材 54 隔離部材 56 貫通孔 58 嵌合孔 60 貫通孔 62 嵌合突部 71 血液分離部材 72 部材本体 75 空洞部 76 シーラント(血清分離剤) 81 血液分離部材 82 膨潤部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】この血液分離部材81を遠心直前の採血管
に挿入し遠心分離操作を行うと、該血液分離部材81は
遠心力により血清と血餅の境界に位置する様になる。こ
の時より膨潤ゴムが血清を吸収し始め膨潤する。上下方
向は部材本体12と押え部材13の嵌め合いにより固定
されているので、径方向に膨潤する。したがって、図1
1に示すように、採血管31の内壁31aを押圧し、血
清と血餅との間に完全な隔壁を形成する。この血液分離
部材81においても、上記血液分離部材11と同様の作
用・効果を奏することができる。なお、膨潤部材82
は、その材質が血清に触れることにより徐々に膨潤する
材料であれば良く、前記膨潤ゴム以外に、例えば、セル
ローススポンジ等の材料を用いても同様の作用・効果を
得ることができる。このセルローススポンジはセルロー
スを主成分とする発泡体であって、乾燥状態では収縮し
ているが、血清等の液体に触れると該液体を吸収し膨潤
するものであり、一例として、木材から得られたセルロ
ースに少量の補強材等を添加し、成形後、加熱、凝固
し、さらに圧縮してシート状とし、円板状に裁断したも
のが好適に用いられる。セルローススポンジの場合、水
溶液に接すると瞬時に膨潤するので、血清分離に用いた
場合、遠心分離操作で血液分離部材が血清と血餅の境界
に到達出来ないおそれがある。このためセルローススポ
ンジに遅延発泡処理を施すのがよい。遅延発泡処理方法
としては、分析値に影響を及ぼさない様な樹脂、例え
ば、液状のシリコーンオイル、ポリブテンなどの疎水性
液状樹脂、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビ
ニールアルコール(PVA)などの親水性樹脂を乾燥状
態のセルローススポンジに含浸させる方法がある。ま
た、セルローススポンジの表面に親水性の高分子膜を薄
くコーティングしてもよい。この様な処理を施す事によ
り、セルローススポンジは血清に埋没した後、任意の時
間後に膨潤させる事が可能となる。例えば、平均分子量
2400、粘度4600CST(センチストークス)
(於98.9℃)のポリブテンをセルローススポンジの
重量と同量を含浸させた、遅延発泡処理を施したセルロ
ーススポンジは血清に埋没した後、4分かけてゆっくり
と膨潤する。液状樹脂を含浸させた事による他の利点
は、遠心分離後の血餅層より血清層に血球が混入するの
を防止出来る事である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略円筒状の部材本体と、該部材本体と嵌
    合する押え部材と、前記部材本体と押え部材とにより挟
    持される隔離部材とを具備し、 前記部材本体には、その中心軸に沿って貫通孔が形成さ
    れるとともに、その上部に前記押え部材と嵌合する嵌合
    部が形成され、 前記隔離部材は、弾性及び透液性を有する材料であるこ
    とを特徴とする液体サンプルの成分分離用分離部材。
  2. 【請求項2】 略円筒状の部材本体と、該部材本体と嵌
    合する押え部材と、前記部材本体と押え部材とにより挟
    持される隔離部材とを具備し、 前記部材本体には、その中心軸に沿って貫通孔が形成さ
    れるとともに、その上部に前記押え部材と嵌合する嵌合
    部が形成され、 前記隔離部材は、液体により膨潤する材料であることを
    特徴とする液体サンプルの成分分離用分離部材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の液体サンプルの
    成分分離用分離部材において、 該分離部材内に、前記貫通孔と連通する空洞部を形成
    し、該空洞部に血清分離剤を充填したことを特徴とする
    液体サンプルの成分分離用分離部材。
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