JP6480551B1 - 血液検査用容器 - Google Patents
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Abstract
Description
このような場合は、血漿成分を採取するための採血と、血球成分を採取するための採血との2本採血を行っていた。
このように、採血はリスクのある医療行為なのであり、事実医療機関で行う採血でさえ、採血に伴う医療事故が年間約10万件もあると言われている。
また、請求項1記載の血液検査用器具において、上記カップ部が半球面状に形成されることを特徴とする。
また、請求項2記載の血液検査用器具において、上記カップ部が断面半正円形であることを特徴とする。
また、請求項2記載の血液検査用器具において、上記カップ部が断面半楕円形であって、長軸が採血ボトルの長手方向に形成されることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項4のいずれか一記載の血液検査用器具において、上記連通孔の拡大孔の周壁が凹弧状に形成されることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項4のいずれか一記載の血液検査用器具において、上記連通孔の拡大孔の周壁が突弧状に形成されることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項4のいずれか一記載の血液検査用器具において、上記連通孔の拡大孔の周壁が扁平状に形成されることを特徴とする。
また、請求項1乃至請求項7のいずれか一記載の血液検査用器具において、上記分離剤が上記採血ボトルの内周壁の中間部に帯状に付与されることを特徴とする。
また、請求項1記載の血液検査用器具において、上記採血ボトルの上部の内周壁に抗凝固剤が付与されることを特徴とする。
また、請求項1記載の血液検査用器具において、上記分離フロートは当初上記採血ボトルの中間部に半固定状態にて位置することを特徴とする。
また、請求項1記載の血液検査用器具において、上記採血ボトルの先端部に採血ノズルが着脱自在に嵌着され、該採血ノズルは両端が開放され、先端部に向かってテーパ状に形成され、採血ボトルに着脱自在に嵌着される基端部に、圧力調整のための圧力調整溝が形成されることを特徴とする。
血液が遠心分離されると血液の成分が上層と下層に分離され、図5(B)に示すように、分離フロートの上部に血漿成分21aが、分離フロートの下方即ち採血ボトルの底部に血球成分21bが溜まる。
このとき、即ち血液21が血漿成分21aと血球成分21bに分離されたとき、分離剤16a、16bにより、分離フロートを境にして採血ボトル内の上部と下部が完全に密閉される。
分離された血漿成分21aの吸上げの際、血漿成分21aと血球成分21bとは完全に分離されており、血漿成分21a中に血球成分21bが混入するおそれがないので、血液検査の精度は従来の検査と同等の精度を維持することができる。
血漿成分21aの吸上げの際、分離フロートの上面が半球面状に切欠されているから、分析用のノズルをカップ部のどこに入れてもカップ部の上面に衝突するおそれがなく、血漿成分21aの採取を安定的かつ確実にすることができる。
分離フロートの上面が半球面状に切欠されているから、連通孔を相対的に短小化することができ、血球成分21bの採取が容易となる効果がある。
また、採血ボトルへの採血は手指に図示しない穿刺具を穿刺することにより行うところ、採血は毛細血管から流出する血液を微量採取するため、神経の損傷や切断のおそれがなく、自己採血もリスクなく行うことができる。
上記連通孔11は、採血ボトル1の底部側の開口面が拡大され、ここに拡大孔13が形成される。上記連通孔11の拡大孔13の周壁13aは図3(F)に示すように、凹弧状に形成される。
このシーリング効果により、採血ボトル1内の上層には斜線で示す血漿成分21aが、下層にはクロス斜線で示す血球成分21bが分離生成される。
分離剤の付与は採血ボトル1の内周壁1bの中間位置に点状に付与されてもよい。また、分離フロート7の当初位置も採取される血漿成分21aと血球成分21bの量により変更することが許される。採血ノズル17の内周壁17cの形状は任意であり、中途に段差(図示省略)をつけてもよい。さらに分離フロート7の底面7bの形状を採血ボトル1の底部5の形状と同一に形成すれば、血球成分21bの採取に一層有利である。
ユーザは医療関係者はもちろん、一般人であっても簡単に使用し取り扱うことができる。
1a 上部内周壁
1b 内周壁
3 先端部
4 蓋部
5 底部
5a 底面
5b 脚部
7 分離フロート
7a 外周壁
7b 底面
9 カップ部
9’ カップ部
9a 内周面
11 連通孔
13 拡大孔
13a 周壁
16a 分離剤
16b 分離剤
17 採血ノズル
17a 先端部
17b 基端部
17c 内周壁
18 圧力調整溝
19 分析用ノズル
21 血液
21a 血漿成分
21b 血球成分
Claims (11)
- 採血ボトルと分離フロートとからなる血液検査用器具であって、
採血ボトルは先端部が開放された有底の筒状容器からなり、内周壁に分離剤が付与されてなり、
分離フロートは上記採血ボトル内に移動可能に収容され、
上記分離フロートには血液を受ける面が球面状に切欠されてなるカップ部が形成されるとともに、中心部に連通孔が設けられ、
該連通孔にて上記カップ部と採血ボトルの底面とが連通され、
上記連通孔は採血ボトルの底部側開口面が拡大して形成され、
上記分離フロートの底部は上記採血ボトルの底部と同一形状に形成されることを特徴とする血液検査用器具。 - 請求項1記載の血液検査用器具において、上記カップ部が半球面状に形成されることを特徴とする血液検査用器具。
- 請求項2記載の血液検査用器具において、上記カップ部が断面半正円形であることを特徴とする血液検査用器具。
- 請求項2記載の血液検査用器具において、上記カップ部が断面半楕円形であって、長軸が採血ボトルの長手方向に形成されることを特徴とする血液検査用器具。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか一記載の血液検査用器具において、上記連通孔の拡大孔の周壁が凹弧状に形成されることを特徴とする血液検査用器具。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか一記載の血液検査用器具において、上記連通孔の拡大孔の周壁が突弧状に形成されることを特徴とする血液検査用器具。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか一記載の血液検査用器具において、上記連通孔の拡大孔の周壁が扁平状に形成されることを特徴とする血液検査用器具。
- 請求項1乃至請求項7のいずれか一記載の血液検査用器具において、上記分離剤が上記採血ボトルの内周壁の中間部に帯状に付与されることを特徴とする血液検査用器具。
- 請求項1記載の血液検査用器具において、上記採血ボトルの上部の内周壁に抗凝固剤が付与されることを特徴とする血液検査用器具。
- 請求項1記載の血液検査用器具において、上記分離フロートは当初上記採血ボトルの中間部に半固定状態にて位置することを特徴とする血液検査用器具。
- 請求項1記載の血液検査用器具において、上記採血ボトルの先端部に採血ノズルが着脱自在に嵌着され、該採血ノズルは両端が開放され、先端部に向かってテーパ状に形成され、採血ボトルに着脱自在に嵌着される基端部に、圧力調整のための圧力調整溝が形成されることを特徴とする血液検査用器具。
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