JP2017173219A - 体液採取器及び体液採取排出方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、前記吸引部は、前記孔に連通する複数の前記開放吸引路を有してもよい。
[体液採取器100の概要]
図1は、第1の実施形態に係る体液採取器100の外観と内部構造の一部を示す図である。図2は、体液採取器100の一部の構成部である吸引部1と本体部2とが分離した状態の構成を示す図である。図1及び図2における実線は外観を示し、破線は内部構造を示している。
ユーザ(例えば、体液の検査担当者又は被検査者)が、体液採取器100の先端を体液に浸すことにより、毛細管現象によって、吸引部1に形成された連通吸引路14及び開放吸引路15が体液で満たされる。その後、ユーザが、カバー部3を押すことによって、連通中継路41を介して連通吸引路14と連通する通気路21に気体が注入されることで、連通吸引路14に満たされた体液を外部に排出することができる。その際、開放吸引路15は通気路21に連通していないので、開放吸引路15に満たされた体液は外部に排出されず、開放吸引路15内に残留する。
以下、図2を参照しながら、各部の構成を詳細に説明する。
吸引部1は、下部吸引部11と、中間吸引部12と、上部吸引部13とを有する。下部吸引部11、中間吸引部12及び上部吸引部13は、例えば硬質樹脂により一体成形されている。
下部吸引部11は、円錐台形状又は角錐台形状をしており、内部に連通吸引路14及び開放吸引路15を有する。連通吸引路14及び開放吸引路15の一端は、下部吸引部11の先端面で開放されており、他端は中間吸引部12の上部吸引部13側で開放されている。
図3は、上部吸引部13の上面視図である。図3に示すように、上部吸引部13の内壁はほぼ円筒状であるが、少なくとも一部に平坦な壁面hを有している。上部吸引部13が、このような壁面hを有することで、中継部材4aが収容される向きを固定することができる。上部吸引部13に中継部材4aが収容されていない状態において、上部吸引部13の開放端から中間吸引部12を見ると、連通吸引路14及び開放吸引路15を視認することができる。すなわち、中間吸引部12と上部吸引部13との境界面において、連通吸引路14及び開放吸引路15の一端が開放されている。
収容部23は、円筒形状をしており、上部吸引部13を収容する。収容部23の内径は、上部吸引部13の外径よりもわずかに大きい。
以上説明したように、第1の実施形態に係る体液採取器100は、吸引部1が吸引した体液を排出するために連通吸引路14に注入される気体を通す通気路21と、開放吸引路15における一端を開放する孔24と、を有する。体液採取器100がこのような構成を有することにより、ユーザは、カバー部3を操作して通気路21に気体を注入することにより、採取した体液のうち、連通吸引路14に蓄積された体液を選択的に排出させ、開放吸引路15に蓄積された体液を保持し続けることができる。
図6は、第2の実施形態に係る体液採取器200の構成を示す図である。図6(a)は図2(a)に対応し、図6(b)は図2(b)に対応している。図6に示す本体部2及びカバー部3は、図2に示した本体部2及びカバー部3と同一なので説明を省略する。図6に示す体液採取器200においては、吸引部1が、体液採取器100における開放吸引路15の代わりに開放吸引路16及び開放吸引路17を有する点、及び体液採取器100における中継部材4aの代わりに中継部材4bが上部吸引部13に収容されている点で、体液採取器100と異なる。
以上説明したように、体液採取器200は、通気路21に連通していない開放吸引路を複数有する。体液採取器200がこのような構成を有することで、体液採取器200は、第1の実施形態に係る体液採取器100よりも多くの体液を保持することができる。
図8は、第3の実施形態に係る体液採取器300の構成を示す図である。図8(a)は図2(a)に対応し、図8(b)は図2(b)に対応している。図8に示す本体部2及びカバー部3は、図2に示した本体部2及びカバー部3と同一なので説明を省略する。図8に示す体液採取器300においては、吸引部1が、体液採取器100における連通吸引路14の代わりに連通吸引路18及び連通吸引路19を有する点、及び体液採取器100における中継部材4aの代わりに中継部材4cが上部吸引部13に収容されている点で、体液採取器100と異なる。
以上説明したように、体液採取器300は、通気路21に連通する連通吸引路を複数有する。体液採取器300がこのような構成を有することで、第1の実施形態に係る体液採取器100よりも多くの体液を採取してから排出させることができる。
第1の実施形態〜第3の実施形態においては、中継部材4の種類に合わせて、吸引部1が異なる位置に連通吸引路及び開放吸引路を有していたが、第4の実施形態においては、吸引部1が、複数の種類の中継部材4で使用可能な数の連通吸引路及び開放吸引路を有する点で、第1の実施形態〜第3の実施形態と異なる。
以上説明したように、第4の実施形態の体液採取器は、吸引部1に、複数の種類の中継部材4が有する連通中継路及び開放中継路に接することができる連通吸引路及び開放吸引路を有する。吸引部1がこのような構成を有することにより、ユーザは、採取してから排出した体液の量、及び採取してから保管しておく体液の量に応じて中継部材4の種類を変更するだけで、適切な体液を採取して排出及び保管することができる。
上記の説明においては、中継部材4が吸引部1から分離可能である例について説明したが、中継部材4a、中継部材4b及び中継部材4cのいずれかが吸引部1と一体化していてもよい。この場合、中継部材4a、中継部材4b及び中継部材4cを交換することにより、体液を採取する量及び体液を残留させる量を変更することができないが、その他の点では、上記の実施形態と同等の効果を得ることができる。
2 本体部
3 カバー部
4 中継部材
11 下部吸引部
12 中間吸引部
13 上部吸引部
14、18、19 連通吸引路
15、16、17 開放吸引路
21 通気路
22 カバー装着部
23 収容部
24 孔
25 境界
41、45、46 連通中継路
42、43、44 開放中継路
47 溝
100 体液採取器
121 凸部
200 体液採取器
300 体液採取器
Claims (7)
- 体液を採取する体液採取器であって、
前記体液を吸引する連通吸引路及び開放吸引路を有する吸引部と、
前記吸引部が吸引した前記体液を排出するために前記連通吸引路に注入される気体を通す通気路と、前記開放吸引路における一端を開放する孔と、を有する本体部と、
を有する体液採取器。 - 前記連通吸引路と前記通気路とを中継する連通中継路と、
前記開放吸引路と前記孔とを中継する開放中継路と、
を有する中継部をさらに有する、
請求項1に記載の体液採取器。 - 前記吸引部は、前記中継部を収容する収容部を有し、
前記収容部において、前記連通吸引路及び前記開放吸引路の一端が開放されている、
請求項2に記載の体液採取器。 - 前記連通中継路は、前記通気路と接する側の内径が前記連通吸引路と接する側の内径よりも大きいテーパー形状をしている、
請求項2又は3に記載の体液採取器。 - 前記吸引部は、前記通気路に連通する複数の前記連通吸引路を有する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の体液採取器。 - 前記吸引部は、前記孔に連通する複数の前記開放吸引路を有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の体液採取器。 - 体液を採取する体液採取器を用いる体液採取排出方法であって、
前記体液採取器が有する連通吸引路及び開放吸引路を介して前記体液を吸引するステップと、
前記開放吸引路に気体を注入せずに、前記連通吸引路に気体を注入することで、前記連通吸引路に吸引された前記体液を選択的に排出するステップと、
を有する体液採取排出方法。
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