JP2015054319A - キャピラリーチップ、及びキャピラリースポイト - Google Patents
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Abstract
【課題】細い管状の吸引部(キャピラリー)を液体に接触させるだけで、毛細管現象で、特定量の液体をメモリに頼らず定量吸引することができ、さらに毒性を考慮したキャピラリーチップ、キャピラリースポイトを提供することを目的とする。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明は、樹脂を成形してなるキャピラリーチップであって、一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部と、前記吸引部と内部の空洞が連通し一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部と、からなり、前記吸引部に親水剤を含浸させたことを特徴とするキャピラリーチップの構成とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、細い管状の吸引部(キャピラリー)を液体に接触させるだけで、毛細管現象で、特定量の液体を定量吸引することができるキャピラリーチップ、キャピラリースポイトに関する。
毛細管現象を利用して液体を微量採取する技術として、特許文献1の溶血式測定方法及びそれに使用する微量採血管が公開されている。採血の際には内径1mmφ前後の毛細管を使用すると毛細管現象により自然に血液が吸い上げられるので、毛細管に目盛をつけておくことにより容易に必要量採血することができる、というものである。
毛細管現象を利用した液体採取において、毛細管部内面を親水処理したものとして、特許文献1のキャピラリー採血具、特許文献2の微量試料採血管公開されている。これらの内面は、界面活性剤などで親水処理されている。
また、特許文献3には、毛細管現象を利用したスポイトが公開されている。そして、管路13の内壁面に対してプラズマ処理や化学処理などを施して、管路13の内壁面を親水化することで、管路13の表面の液体との接触角を増加させて、液体の浸入量を増加させても良い、というものである。
しかしながら、毛細管現象と定量性を考慮した吸引部を備えるキャピラリーチップ及びスポイト等は知られていない。また、従来技術で採用される親水剤は、いずれも表面塗布であり、溶出による生体物に影響を及ぼすことが懸念されていた。
そこで、本発明は、細い管状の吸引部(キャピラリー)を液体に接触させるだけで、毛細管現象で、特定量の液体をメモリに頼らず定量吸引することができ、さらに生体物の影響を考慮したキャピラリーチップ、キャピラリースポイトを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記の課題を解決するために、
(1)
樹脂を成形してなるキャピラリーチップであって、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部と、前記吸引部と内部の空洞が連通し一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部と、からなり、
前記吸引部に親水剤を含浸させたことを特徴とするキャピラリーチップの構成とした。
(2)
樹脂を成形してなるキャピラリーチップであって、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部と、前記吸引部と内部の空洞が連通し一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部と、からなり、
前記樹脂に成形前に親水剤を混合したことを特徴とするキャピラリーチップの構成とした。
(3)
前記親水剤が、樹脂表面に親水性を付与し、蛋白質の変性が起こりにくく、かつ親水性が強い界面活性剤であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のキャピラリーチップの構成とした。
(4)
前記吸引部が、吸引吐出方向に溝を備えることを特徴とする(1)〜(3)の何れかに記載のキャピラリーチップの構成とした。
(5)
前記溝が、横断面視で、多角形状又は複数の弧からなることを特徴とする(4)に記載のキャピラリーチップの構成とした。
(6)
前記開口を塞ぐとともに前記拡張部を押圧すること、又は前記開口を塞いだ上で前記拡張部の内部の空洞に空気を送ることによって、吸引した採取液体の吐出させることを特徴とする(1)〜(5)の何れかに記載のキャピラリーチップの構成とした。
(7)
樹脂を成形してなるキャピラリースポイトであって、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部及び前記吸引部と内部の空洞が連通一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部を備え第1のキャピラリーチップと、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げ前記吸引部と吸引容量の異なる第2の吸引部及び前記第2の吸引部と内部が一体に成形されるとともに他端に開口を備え毛細管現象を発現しない第2の拡張部を備える第2のキャピラリーチップと、
両端が開口するとともに隔壁で第一、第二区画に区分けされ、それぞれの区画には内部と外部を貫通する穴が穿設され、両端にそれぞれ前記第1及び第2のキャピラリーチップを着脱する筒状で、可撓性がある胴部と、
からなり、
前記吸引部に親水剤を含浸させたこと、又は前記吸引部の樹脂に成形前に親水剤を混合したことを特徴とするキャピラリースポイトの構成とした。
(1)
樹脂を成形してなるキャピラリーチップであって、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部と、前記吸引部と内部の空洞が連通し一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部と、からなり、
前記吸引部に親水剤を含浸させたことを特徴とするキャピラリーチップの構成とした。
(2)
樹脂を成形してなるキャピラリーチップであって、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部と、前記吸引部と内部の空洞が連通し一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部と、からなり、
前記樹脂に成形前に親水剤を混合したことを特徴とするキャピラリーチップの構成とした。
(3)
前記親水剤が、樹脂表面に親水性を付与し、蛋白質の変性が起こりにくく、かつ親水性が強い界面活性剤であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のキャピラリーチップの構成とした。
(4)
前記吸引部が、吸引吐出方向に溝を備えることを特徴とする(1)〜(3)の何れかに記載のキャピラリーチップの構成とした。
(5)
前記溝が、横断面視で、多角形状又は複数の弧からなることを特徴とする(4)に記載のキャピラリーチップの構成とした。
(6)
前記開口を塞ぐとともに前記拡張部を押圧すること、又は前記開口を塞いだ上で前記拡張部の内部の空洞に空気を送ることによって、吸引した採取液体の吐出させることを特徴とする(1)〜(5)の何れかに記載のキャピラリーチップの構成とした。
(7)
樹脂を成形してなるキャピラリースポイトであって、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部及び前記吸引部と内部の空洞が連通一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部を備え第1のキャピラリーチップと、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げ前記吸引部と吸引容量の異なる第2の吸引部及び前記第2の吸引部と内部が一体に成形されるとともに他端に開口を備え毛細管現象を発現しない第2の拡張部を備える第2のキャピラリーチップと、
両端が開口するとともに隔壁で第一、第二区画に区分けされ、それぞれの区画には内部と外部を貫通する穴が穿設され、両端にそれぞれ前記第1及び第2のキャピラリーチップを着脱する筒状で、可撓性がある胴部と、
からなり、
前記吸引部に親水剤を含浸させたこと、又は前記吸引部の樹脂に成形前に親水剤を混合したことを特徴とするキャピラリースポイトの構成とした。
本発明は、上記構成であるので、樹脂に親水剤を塗布でなく、含浸又は混合したことにより、吸引部の毛細管現象が増大し、定量スペースへの侵入量を増加させることができ、塗布した場合とことなり、採取した液体への親水剤の脱離が低減される。
毛細管現象を発現する吸引部は、毛細管現象を発現しない拡張部と段差部を介して連通するため、吸引部の定量スペースの容積を特定することで、微量の液体をメモリに頼らず、定量採取することができる。定量スペースの内周面の面積を広くさせる各種溝を採用することで、毛細管現象を増大させ、吸引部での液体の採取量を多くすることも可能になる。
親水剤は、タンパク質の変性作用が弱いとされている非イオン性界面活性を用いることで、生態系や各種反応系への影響を無くすことができる。併せて親水性が高い親水剤を用いることで、樹脂への混合、分散性を向上させることができる。親水性が高い親水剤としては、好ましくはHLB10以上、より好ましくはHLB10−17、さらに好ましくはHLB15−17である。
また、胴部の両端に容積の異なる吸引部を備えるキャピラリーチップを嵌着させたキャピラリースポイトであれば、異なる量を定量することが容易になる。また、長い試験管底部などに位置するサンプルから微量採取することも容易になる。サインプル位置までの距離に応じて胴部の長さを適宜選択すればよい。
以下、本願発明について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1、2に示すように、本発明であるキャピラリーチップ1は、吸引部2と、拡張部3とからなる樹脂成形品で、微量液体の特定量をメモリに頼ることなく、再現性良く定量採取することができる。
吸引部2は、図3に示すように、一端に吸引口2aを備え、液体18に接触すると毛細管現象で内部の定量スペース2bに液体を吸い上げる。
拡張部3は、吸引部2と内部の空洞3bが連通し一体に成形されるとともに、他端に開口3aを備え、吸引部2より拡張され毛細管現象を発現しない。拡張部3の開口3aは鍔3dで肉厚となっており、開口をピストン、ピペットなどに連結する際強度を確保している。
吸引部2と拡張部3は略水平な段差部3cを介して、連設されることで、段差部3cを境界に、拡張部3では液体18に毛細管現象が作用せず、液体18は段差部3cより上に自然に吸引されない。
したがって、定量スペース2bを所望の容積とすることで、メモリなどに頼ることなく、微量な液体18の特徴量を、再現性よく定量採取することができる。所望の容積の定量スペース2bのキャピラリーチップ1を複数種用意すれば、使い勝手が極めてよい。
吸引部2の樹脂に親水剤を含浸すること、又は成形前の樹脂に親水剤を混合することで、毛細管現象が増進され、吸引される液体量を増加させることができる。即ち、吸引部の長さを一層長くすることができる。
樹脂としては、PMMA、PEなど可撓性があり、吸引した液体18を押圧によって吐出させることができ、好適である。その他、樹脂であってもよい。
親水剤としては、界面活性剤が例示できる。界面活性剤は、含浸、混合しても、親水作用を十分発揮し、さらに、生体物への影響や反応阻害性が低く、安全性が高い。例えば、Tween20(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート)がある。
次に、図3を参照し、吸引部2の内周面(定量スペース2b)の形状について、説明する。
図1の吸引部2の内周面は、図3(A)に示すように、断面円形である。定量スペースに吸引する液体18を一層増やすために、液体18と内周面の接触面積を増やし毛細管現象を増強した、その他の形態を図3の(B)〜(E)に例示した。
図3(B)の吸引部12は、吸引部12の内周面に、液体18の吸引吐出方向において、断面円形のスペースの外側に四角形の溝12aを有する定量スペース12bを備える形状である。図3(C)の吸引部13は、吸引部13の内周面に、液体18の吸引吐出方向において、断面円形のスペースの外側に四角形を吐出させ、さらに四角形の外側に三角形の溝13aを有する定量スペース13bを備える形状である。このように、多角形の溝を備えることで、液体18との積極面積を増やし、吸引量を増加させることができる。
図3(C)の吸引部14は、吸引部14の内周面に、液体18の吸引吐出方向において、断面三角形の溝14aを連続配置した定量スペース14bを備える形状である。図3(D)の吸引部15は、図3(C)において、内側端部の角を円弧状にした複数の弧からなる溝15aを有する定量スペース15bを備える形状である。図3(E)の吸引部16は、図3(C)において、外側端部の角を弧状にした複数の弧からなる溝16aを有する定量スペース16bを備える形状である。図3(F)の吸引部17は、図3(C)において、内外両端部の角を弧状にした複数の弧からなる溝17aを有する定量スペース17bを備える形状である。このような形状の溝を備えることでも、液体18との積極面積を増やし、吸引量を増加させることができる。
定量スペースの断面形状は、樹脂成形時の金型からの抜き易さなどの生産性、採取量など考慮して、適時選択すればよい。
次に、図4を参照して、毛細管現象による液体18の定量採取について説明する。図4(A)に示すように、キャピラリーチップ1の吸引部2の開口2aを、液体18に接触させることで、極細の定量スペース2bに、毛細管現象によって、液体18が、吸引部2と毛細管現象を発現しない幅の拡張部3と境界の段差部3cまで、自然上昇する。拡張部3は、毛細管現象を発現しないため、吸引された液体18は、段差部3cで上昇が止まる。その結果、定量スペース2bが、既知の容積であれば、液体18を定量することができる。
次に、図4(B)に示すように、開口3aを塞ぎ可撓性を有する拡張部3を押圧(一点鎖線矢印方向)することで、拡張部3の内部の空洞3bに圧を与え、吸引した採取液体18aを吸引口2aから所望の場所に吐出させることができる。
また、開口3aを塞いだ上で、拡張部3の内部の空洞3bに空気を送ることによっても、
吸引した採取液体18の吐出させることができる。
吸引した採取液体18の吐出させることができる。
次に、本発明の他の実施形態の一例であるキャピラリースポイト20について、図5を参照して説明する。キャピラリースポイト20は、第1のキャピラリーチップ1と、第2のキャピラリーチップ21と、胴部24と、からなる。
第1のキャピラリーチップ1は、実施例1に説明のキャピラリーチップ1と同じである。第2のキャピラリーチップ21は、実施例1のキャピラリーチップ1の吸引部2を短い第2の吸引部22とした他同じである。例えば、第1の吸引部2の定量スペース2bの容積は10μl、第2の吸引部22の定量スペース22bの容積は5μlなどとすれば、使い勝手がよい。
胴部24は、可撓性がある筒状で、両端が開口するとともに隔壁24aで第一区画24b、第二区画24dに区分けされる。それぞれの区画には内部と外部を貫通する穴24c、24eが穿設される。両端にそれぞれ第1のキャピラリーチップ1及び第2のキャピラリーチップ21を着脱可能に嵌着させる。
図5(B)に示すように、試験管25の底部に溜まった液体18に、吸引部2の吸引口2aを接触させることで、定量(10μl)の採取液体18aが、定量スペース2bに採取される。液体18内に点線で示した枠は、被採取液体部18bである。便宜上、白抜きとした。このように、キャピラリーチップ1、21を胴部24の両端に嵌着させくことで、試験管25の底部のような位置からも、微量の液体18をメモリ、ピペッティングに頼ることなく、毛細管現象で採取することができる。採取液体18aの吐出は、穴24cを塞ぎ胴部24を押圧すればよい。
1 キャピラリーチップ
2 吸引部
2a 吸引口
2b 定量スペース
3 拡張部
3a 開口
3b 空洞
3c 段差部
3d 鍔
12 吸引部
12a 溝
12b 定量スペース
13 吸引部
13a 溝
13b 定量スペース
14 吸引部
14a 溝
14b 定量スペース
15 吸引部
15a 溝
15b 定量スペース
16 吸引部
16a 溝
16b 定量スペース
17 吸引部
17a 溝
17b 定量スペース
18 液体
18a 採取液体
18b 被採取液体部
20 キャピラリースポイト
21 第2のキャピラリーチップ
22 第2の吸引部
22a 吸引口
22b 定量スペース
23 第2の拡張部
23a 開口
23b 空洞
23c 段差部
23d 鍔
24 胴部
24a 隔壁
24b 第一区画
24c 穴
24d 第二区画
24e 穴
25 試験管
2 吸引部
2a 吸引口
2b 定量スペース
3 拡張部
3a 開口
3b 空洞
3c 段差部
3d 鍔
12 吸引部
12a 溝
12b 定量スペース
13 吸引部
13a 溝
13b 定量スペース
14 吸引部
14a 溝
14b 定量スペース
15 吸引部
15a 溝
15b 定量スペース
16 吸引部
16a 溝
16b 定量スペース
17 吸引部
17a 溝
17b 定量スペース
18 液体
18a 採取液体
18b 被採取液体部
20 キャピラリースポイト
21 第2のキャピラリーチップ
22 第2の吸引部
22a 吸引口
22b 定量スペース
23 第2の拡張部
23a 開口
23b 空洞
23c 段差部
23d 鍔
24 胴部
24a 隔壁
24b 第一区画
24c 穴
24d 第二区画
24e 穴
25 試験管
Claims (7)
- 樹脂を成形してなるキャピラリーチップであって、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部と、前記吸引部と内部の空洞が連通し一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部と、からなり、
前記吸引部に親水剤を含浸させたことを特徴とするキャピラリーチップ。 - 樹脂を成形してなるキャピラリーチップであって、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部と、前記吸引部と内部の空洞が連通し一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部と、からなり、
前記樹脂に成形前に親水剤を混合したことを特徴とするキャピラリーチップ。 - 前記親水剤が、樹脂表面に親水性を付与し、蛋白質の変性が起こりにくく、かつ親水性が強い界面活性剤であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のキャピラリーチップ。
- 前記吸引部が、吸引吐出方向に溝を備えることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のキャピラリーチップ。
- 前記溝が、横断面視で、多角形状又は複数の弧からなることを特徴とする請求項4に記載のキャピラリーチップ。
- 前記開口を塞ぐとともに前記拡張部を押圧すること、又は前記開口を塞いだ上で前記拡張部の内部の空洞に空気を送ることによって、吸引した採取液体の吐出させることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のキャピラリーチップ。
- 樹脂を成形してなるキャピラリースポイトであって、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げる吸引部及び前記吸引部と内部の空洞が連通一体に成形されるとともに他端に開口を備え前記吸引部より拡張され毛細管現象を発現しない拡張部を備え第1のキャピラリーチップと、
一端に吸引口を備え液体に接触すると毛細管現象で内部の定量スペースに液体を吸い上げ前記吸引部と吸引容量の異なる第2の吸引部及び前記第2の吸引部と内部が一体に成形されるとともに他端に開口を備え毛細管現象を発現しない第2の拡張部を備える第2のキャピラリーチップと、
両端が開口するとともに隔壁で第一、第二区画に区分けされ、それぞれの区画には内部と外部を貫通する穴が穿設され、両端にそれぞれ前記第1及び第2のキャピラリーチップを着脱する筒状で、可撓性がある胴部と、
からなり、
前記吸引部に親水剤を含浸させたこと、又は前記吸引部の樹脂に成形前に親水剤を混合したことを特徴とするキャピラリースポイト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013191208A JP2015054319A (ja) | 2013-09-13 | 2013-09-13 | キャピラリーチップ、及びキャピラリースポイト |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013191208A JP2015054319A (ja) | 2013-09-13 | 2013-09-13 | キャピラリーチップ、及びキャピラリースポイト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015054319A true JP2015054319A (ja) | 2015-03-23 |
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