JPH06221456A - 圧力制御機能を備えた自動閉止弁 - Google Patents

圧力制御機能を備えた自動閉止弁

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JPH06221456A
JPH06221456A JP2975693A JP2975693A JPH06221456A JP H06221456 A JPH06221456 A JP H06221456A JP 2975693 A JP2975693 A JP 2975693A JP 2975693 A JP2975693 A JP 2975693A JP H06221456 A JPH06221456 A JP H06221456A
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fluid
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pressure chamber
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欽也 有田
Toshio Eki
驛  利男
Hiroshi Horiuchi
啓史 堀内
Hiroyuki Matsushita
博之 松下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】定流量型で節水型の自動閉止洗浄弁として使用
可能な、圧力制御機能と止水機能とを備えた流体制御弁
を提供することを目的とする。 【構成】流体制御弁(10)は圧力室(46)内の圧力に応
じて弁座(20)に付勢されるピストン弁(50)を有す
る。圧力制御モードにおいては、圧力室(46)には第2
連通路(56)を介して二次圧力が印加され、二次圧力は
フィードバック制御により一定となり、従って、流量も
一定になる。止水モードにおいては、電磁弁(60)が切
換えられ、圧力室(46)には絞り(70)付きの第1連通
路(54)を介して一次圧力下の流体が導入され、ピスト
ン弁(50)は徐々に閉弁し、液圧により確実に閉弁位置
に維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、水洗便所の自動閉止式
洗浄弁などに適用可能な流体制御弁に係り、より詳しく
は、止水機能と圧力又は流量制御機能との双方を備えた
流体制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】水洗便所の洗浄装置には自動閉止式の洗
浄弁が使用してあり、手動または電動により洗浄弁を操
作した後に自動的に洗浄水の供給が停止するようになっ
ている。この種の自動閉止式洗浄弁はダイヤフラム弁又
はピストン弁によって画成された圧力室を備え、ダイヤ
フラム弁又はピストン弁には口径決めされた計量オリフ
ィスが設けてある。洗浄操作後には、給水源からの圧力
水はこの計量オリフィスを介して圧力室に次第に流入
し、ダイヤフラム弁又はピストン弁を徐々に閉弁させ
る。このように、圧力室とオリフィスは、洗浄弁の閉弁
動作を緩和し、給水系にウォーターハンマー現象が発生
するのを防止するようになっている。圧力室の他の重要
な機能は、一次水圧によってダイヤフラム弁又はピスト
ン弁を弁座に向かって十分な力で押圧し、完全な止水を
行うことである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給水系の水
圧は、建物毎に異なると共に、同一の建物内でも階によ
り異なり、更に、一日の時間帯によっても変動するもの
で、一般には、洗浄装置への給水圧力は2〜10kg/cm
の範囲で変動する。洗浄弁の一次水圧が必要以上に高
いと、洗浄弁を介して便器に供給される洗浄水の流量が
過大になり、例えば小便器の場合には小便器から水しぶ
きが飛散するという不具合がある。
【0004】また、洗浄弁がダイヤフラム弁又はピスト
ン弁の開弁を惹起するパイロット電磁弁を備え、この電
磁弁が電気的制御回路により駆動される場合には、洗浄
装置を大量生産するためには、電磁弁の通電時間をすべ
ての洗浄装置につき一律に一定に設定するのが好都合で
ある。しかし、上記のように給水圧力の変動により洗浄
弁の流量が変動すると、電磁弁の通電時間を一定に設定
した場合には洗浄一回当りの合計洗浄水量が変動する。
定格最小水圧の時に洗浄一回当りの最適の合計洗浄水量
が得られるように電磁弁開弁時間を長く設定した場合に
は、水圧が上昇した場合には一回の洗浄当りの合計洗浄
水量は過剰となり、水資源の無駄となる。反対に、定格
最大水圧の時に一回の洗浄当りの最適の合計洗浄水量が
得られるように電磁弁開弁時間を短く設定した場合に
は、より低い水圧下で作動させる時には一回の洗浄当り
の洗浄水量は不足する。
【0005】斯る不具合を解消するためには、自動閉止
式洗浄弁に定流量弁を接続することが必要となる。しか
しながら、その場合には、洗浄装置が大型となると共
に、部品点数やコストが増加する。
【0006】本発明の目的は、圧力制御機能又は流量制
御機能を備えたコンパクトな自動閉止弁を提供すること
にある。
【0007】別の観点においては、本発明の目的は、給
水圧力の変動に関係なく一定の流量が得られ、小便器の
洗浄装置に適用した場合に水しぶきが飛散することのな
いコンパクトな自動閉止弁を提供することにある。
【0008】他の観点においては、本発明の目的は、給
水圧力の変動に関係なく洗浄一回当り最適の洗浄水量が
得られ、節水に寄与することの可能な、コンパクトな洗
浄装置用自動閉止弁を提供することにある。
【0009】他の観点においては、本発明の目的は、乾
電池のエネルギにより駆動することの可能な、圧力制御
機能又は流量制御機能を備えた自動閉止弁を提供するこ
とにある。
【0010】更に他の観点においては、本発明の目的
は、完全な止水機能と、圧力制御機能又は流量制御機能
とを備えたコンパクトな流体制御弁を提供することにあ
る。
【0011】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用の概要】本発明
の流体制御弁はハウジングを備え、このハウジングには
弁座を備えた流体通路が形成してある。弁座の下流側に
は閉鎖部材が配置してあり、この閉鎖部材は弁座上流の
一次圧力を開弁方向に受圧する。この閉鎖部材には弁座
上流の一次圧力を反対方向に受圧するダイヤフラム又は
ピストンのような受圧部材が連結してあり、一次圧力に
より閉鎖部材に開弁方向に作用する力と一次圧力により
閉弁方向に受圧部材に作用する力とが相殺されるように
なっている。
【0012】この閉鎖部材は圧力室を有する液圧式付勢
手段により閉弁方向に付勢される。閉鎖部材は、また、
圧縮コイルばねのような機械的付勢手段により開弁方向
に付勢されている。この液圧式付勢手段の圧力室には、
電磁弁などを有する制御手段により、弁座上流の一次圧
力と弁座下流の二次圧力とが選択的に導入されるように
なっている。
【0013】二次圧力の制御は、液圧式付勢手段の圧力
室に二次圧力を印加することにより行われる。圧力室に
二次圧力を印加すると、閉鎖部材の開度は圧力室内の二
次圧力による力とコイルばねによる力との釣り合いによ
り定まり、二次圧力は一定に制御される。所与の流路を
流れる流体の流量Qは流路の流量係数Cvと圧力Pの関
数であるから(Q=k・Cv・P1/2)、このように二次
圧力が一定に制御されると流路の流量も一定となる。
【0014】制御手段を切換えることにより液圧式付勢
手段の圧力室に一次圧力を導入すると、閉鎖部材は液圧
式付勢手段によって弁座に向かって加圧されて弁座に密
着し、止水が行われる。好ましくは一次圧力の導入は絞
りを備えた連通路を介して行われ、ウォーターハンマー
現象の発生を防止するべく閉弁動作は遅延される。
【0015】本発明の好ましい実施態様においては、閉
鎖部材と液圧式付勢手段は1つのピストン弁又はダイヤ
フラム弁として形成することができる。
【0016】本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の
特徴や利点は、以下の実施例の記載に従い更に明らかと
なろう。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す添付図面を参照
しながら、本発明をより詳しく説明する。
【0018】図1から図4は本発明の第1実施例に係る
流体制御弁を示すもので、この流体制御弁は洗浄装置の
自動閉止弁として使用することができる。図1は流体制
御弁の構成要素が使用前の休止位置にあるところを示
し、図2は図1に示した受圧手段の変化形を示し、図3
は圧力制御モードにおける構成要素の位置関係を示し、
図4は止水モードにおける構成要素の位置関係を示す。
図1を参照するに、流体制御弁10はハウジング12を
有し、このハウジング12は水道管に接続される入口1
4と例えば小便器(図示せず)に接続される出口16と
それらを連通する流体通路18を備えている。ハウジン
グ12には流体通路18を横切るべく環状の弁座20が
形成してあり、この弁座20にはパッキン22を備えた
閉鎖部材24が弁座20の下流側から係合するようにな
っている。
【0019】この閉鎖部材24は弁座20の下流側に配
置されているので、閉鎖部材24は弁座20の有効開口
面積について弁座20上流の一次圧力を受圧し、一次圧
力による力を開弁方向に受けるが、この力は一次圧力に
より受圧手段26に反対方向に作用する力によって相殺
されるようになっている。即ち、図1に示した実施例に
おいては、この受圧手段26は弁座20と同軸的に閉鎖
部材24とは反対側に配置されたベローズ型のダイヤフ
ラム28からなり、リテーナ30により液密にハウジン
グに締結してある。ダイヤフラム28は弁軸32により
閉鎖部材24に連結されている。ダイヤフラム28の有
効受圧面積は、閉鎖部材24の有効受圧面積、即ち、弁
座20の有効開口面積に等しくなるように設定してあ
る。従って、一次圧力により閉鎖部材24に開弁方向
(図1中、上向き)に作用する力は一次圧力によりダイ
ヤフラム28に下向きに作用する力によって相殺され
る。従って、閉鎖部材24は一次圧力による影響を受け
ない。
【0020】図1に示した実施例では、ベローズ型ダイ
ヤフラム28は、受圧手段26としての機能の外に、閉
鎖部材24に上向きのばね力を作用させる機械的付勢手
段34としての機能を備えている。このため、このベロ
ーズ型ダイヤフラム28は、その自由伸長状態から十分
に軸方向に圧縮された状態でハウジング12に取付けら
れる。しかし、受圧手段26としてベローズ型ダイヤフ
ラム28の代わりに通常のダイヤフラムを用い、機械的
付勢手段34として別個の圧縮コイルばねを用いて閉鎖
部材24に上向きのばね力を作用させてもよい。或い
は、図2に示した変化形のように、受圧手段26として
ダイヤフラム28に代えてハウジング12のボアに摺動
可能に嵌合されたピストン36を用い、機械的付勢手段
34として圧縮コイルばね38を用いてもよい。この場
合にも、ピストン36の有効受圧面積は閉鎖部材24の
有効受圧面積に略等しい。
【0021】再び図1を参照するに、閉鎖部材24は、
前記機械的付勢手段34により開弁方向に付勢されると
共に、液圧式付勢手段40により弁座20に向かう閉弁
方向に付勢される。圧力制御モード(図3)において
は、液圧式付勢手段40が発生する付勢力は後述するよ
うに弁座20下流の二次圧力に応じて変化し、閉鎖部材
24と弁座20との間には可変隙間が形成され、この隙
間は流体通路18の絞りとして作用して弁座20の前後
で圧力降下を生じさせる。より詳しくは後述するよう
に、閉鎖部材24は液圧式付勢手段40の付勢力と機械
的付勢手段34の付勢力が釣り合う位置で安定し、二次
圧力をフィードバック制御する。止水モード(図4)に
おいては、この液圧式付勢手段40による力が機械的付
勢手段34の力に打ち勝ち、閉鎖部材24が弁座20に
圧接されることにより、流体通路18は遮断され、止水
が行われる。従って、止水モードにおいては、液圧式付
勢手段40は、また、閉鎖部材24を弁座20に加圧す
る液圧式加圧手段として作用する。
【0022】図示した実施例においては、この液圧式付
勢手段兼加圧手段40は、ハウジング12に形成された
シリンダボア42と、このシリンダボア42に摺動自在
に嵌合されたピストン44とを備えてなり、ピストン4
4の上方には圧力室46が画成されている。弁座20の
外周においてピストン44の下方に形成される環状の空
間48は出口16に連通し、流体制御弁10の作動モー
ドに応じて弁座20下流の二次圧力又は大気圧を受け
る。図示した実施例においては、ピストン44と閉鎖部
材24とは1つの一体のピストン弁50として形成され
ている。ピストン弁50は微小なクリアランスをもって
シリンダボア42に嵌合してあり、このクリアランスは
ピストン弁50の外周に装着したYパッキン51によっ
てシールされている。当業者に明らかなように、ピスト
ン44に代えて従来型のダイヤフラム(図示せず)を用
いて圧力室46を画成し、このダイヤフラムに閉鎖部材
24を固定することによりダイヤフラム弁を構成しても
よい。
【0023】液圧式付勢手段40の圧力室46には、流
体制御弁10の止水モードにおいては一次圧力下の流体
が導入され、圧力制御モードにおいては二次圧力下の流
体が導入される。圧力室46への圧力流体の導入は制御
手段52によって選択的に行われるもので、この制御手
段52は、弁座20上流の流体通路18を圧力室46に
連通する第1連通路54と、弁座20下流の流体通路1
8を圧力室46に連通する第2連通路56と、これらの
連通路54および56を圧力室46に選択的に接続する
切換え手段58とを有する。
【0024】図示した実施例では、この切換え手段58
は電磁弁60を備えてなり、この電磁弁60は可動プラ
ンジャ62を有する。図示したように、第2連通路56
の一部はプランジャ62と同軸的にハウジング12から
圧力室46内に突出した突起64内に形成してあり、こ
の突起64の先端に設けたポート66はプランジャ62
の先端に設けたパッキン68からなる閉鎖部材によって
開閉されるようになっている。第1連通路54のポート
70はプランジャ62の軸線からオフセットしてあり、
このポート70はプランジャ62のフランジ72によっ
て開閉されるようになっている。このポート70は第1
連通路54の絞りとして作用するように口径決めするの
が好ましい。
【0025】乾電池のエネルギによって電磁弁60を駆
動するのを可能にするため、図示した実施例では、永久
磁石74を備えたラッチ型電磁弁60が使用してある。
図1に示した休止位置においては、プランジャ62は圧
縮コイルばね76によって突起64に向かって付勢さ
れ、ポート66は閉鎖されている。ソレノイドコイル7
8に通電し、プランジャ62を引きつけると、プランジ
ャ62はヨーク80に当接し、周知のように、プランジ
ャ62とヨーク80を通って永久磁石74の磁気回路が
形成されるので、ソレノイドコイル78への通電を停止
してもプランジャ62は図3に示したようにヨーク80
に当接した位置にラッチされる。この状態では、ポート
66は開放され、ポート70は閉鎖される。ソレノイド
コイル78に逆方向に通電すると、プランジャ62は釈
放されて図1に示した休止位置に復帰し、圧縮コイルば
ね76の作用と圧力室46内の流体圧力の作用とにより
プランジャ62はこの位置に保持される。コイルばね7
6の作用と流体圧力の作用とに抗してプランジャ62を
引き上げるに要する電力を最小限にし、乾電池のエネル
ギによって長期間にわたって流体制御弁10を作動させ
るのを可能にするためには、第2連通路56のポート6
6の口径は出来るだけ小さくするのが好ましい。また、
図3に示した吸引位置において永久磁石74の磁力によ
ってプランジャ62を吸引位置に確実にラッチするため
には、プランジャ62がヨーク80に密着し、永久磁石
74による磁気回路にギャップが存在しないことが望ま
しい。このためには、吸引位置においてプランジャ62
のフランジ72とシリンダボア42との間に微小なクリ
アランスが確保されるように電磁弁60の軸方向寸法を
設定するのが好ましい。
【0026】図1に示した実施例では、ピストン弁50
には中央突起の形のストッパ82が設けてあり、このス
トッパ82がハウジング12の突起64に衝当すること
によりピストン弁50のストロークが定まるようになっ
ている。小便器の洗浄弁としてこの流体制御弁10を使
用する場合には、約2mmのピストン弁ストロークを確
保すれば圧力制御モードにおいて流体制御弁10の圧力
制御機能を発揮させることができる。前述したように、
ベローズ型ダイヤフラム28は、図1に示した非使用状
態においてストッパ82が突起64に衝当したときに充
分に軸方向に圧縮された状態でハウジング12に取付け
てあり、非使用状態においてベローズ型ダイヤフラム2
8には所定の充分な予荷重が与えられている。
【0027】この流体制御弁10の電磁弁60は電子制
御装置84により制御することができる。流体制御弁1
0を小便器の洗浄装置に適用する場合には、この制御装
置84は、例えば米国特許4、742、583の開示に従って構
成し、かつ、作動させることができる。同特許に開示さ
れたように、制御装置84は所定のタイミングで赤外線
パルスを発射し、人体からの反射光に基づいて小便器の
使用を検知すると、所定時間だけ電磁弁60のソレノイ
ドコイル78に通電する。これにより、プランジャ62
は図3に示したように作動位置に吸引され、永久磁石7
4の作用によりこの位置にラッチされる。
【0028】この位置では、第1連通路54のポート7
0はプランジャ62のフランジ72によって閉鎖され、
第2連通路56のポート66は開放される。従って、弁
座20下流の二次圧力P2は第2連通路56を介して圧
力室46に印加され、ピストン弁50はこの二次圧力に
応じた力F2で弁座20に向かって付勢される。弁座2
0の外周の空間48は二次圧力下にあるので、圧力室4
6内の二次圧力P2によりピストン弁50に閉弁方向に
作用する力F2は、弁座20の有効開口面積SVSと二次
圧力P2との積に等しい(F2=P2×SVS)。前述し
たように、入口14における一次圧力P1によりピスト
ン弁50に開弁方向に作用する力は、一次圧力によりダ
イヤフラム28に閉弁方向に作用する力と相殺される。
他方、ピストン弁50には、ベローズ型ダイヤフラム2
8による開弁方向のばね力FBが作用しており、ダイヤ
フラム28には充分な予荷重が与えられているのでこの
力FBはピストン弁50の位置に関係なくほぼ一定であ
ると考えることができる。従って、ピストン弁50は二
次圧力P2による力F2とばね力FBが釣り合う位置に
安定し、二次圧力P2はP2=FB/SVSとなるように
フィードバック制御される。このように、この流体制御
弁10の二次圧力P2は、一次圧力P1とは無関係に、
機械的付勢手段34としてのベローズ型ダイヤフラム2
8の予荷重FBによって定まるので、圧力制御モードに
おいては二次圧力P2は一定に制御される。従って、小
便器に供給される水の流量も一定となる。
【0029】所定量の水が小便器に供給されると、制御
装置84は所定時間の間ソレノイドコイル78に逆方向
に通電する。これにより、プランジャ62は釈放され、
図4に示した休止位置(止水位置)に復帰する。この位
置では、第2連通路56は遮断され、第1連通路54は
圧力室46に導通するので、流体入口14における一次
圧力P1下の水は圧力室46に流入する。第1連通路5
4には口径決めされた絞り70が設けてあるので、一次
圧力下の水は徐々に圧力室46に流入し、ピストン弁5
0を次第に閉弁させる。圧力室46内の水圧P1によっ
てピストン弁50が加圧され、ピストン弁50の閉鎖部
材24が弁座20に密着すると、止水が完結し、流体出
口16における圧力は大気圧となり、この大気圧は弁座
20の外周の空間48にも反映される。従って、ピスト
ン弁50にはその有効受圧面積SPNについて一次圧力P
1が作用し、その力F1はF1=P1×SPNとなる。完
全止水に必要な最小限の力FMINは、ベローズ型ダイヤ
フラム28のばね力FBと閉鎖部材24のパッキン22
の圧縮力FCOMとの和であるので(FMIN=FB+
COM)、定格最小限圧力P1MINにおいてF1≧FB+
COMとなるようにピストン弁50の有効受圧面積SPN
を設計すれば、止水モードにおいて完全止水を行わせる
ことができる。
【0030】以上には、連通路54および56を圧力室
46に選択的に接続する切換え手段58として電子制御
装置84により駆動される電磁弁60を使用した実施例
を説明したが、電磁弁60に代えて押しボタンとレバー
機構により手動操作される手動弁を使用することも可能
である。また、1つの電磁弁60によって連通路54お
よび56を同時に開閉する代わりに、連通路54および
56に夫々1つの遮断弁を設けてもよい。
【0031】図5および図6は、本発明の第2実施例を
示す。図1から図4を参照して前述した本発明の第1実
施例およびその変化形においては、ピストン弁50(変
化形では、ダイヤフラム弁)と圧力室46は、圧力制御
モードにおいては二次圧力に応じて閉鎖部材24を閉弁
方向に付勢する液圧式付勢手段40として作用し、止水
モードにおいては一次圧力によって閉鎖部材24を弁座
20に加圧する液圧式加圧手段として作用するものであ
った。図5および図6に示した第2実施例は、液圧式付
勢手段と液圧式加圧手段を別々に構成したことを特徴と
している。
【0032】図5および図6を参照するに、図5は圧力
制御モードにおける構成要素の位置関係を示し、図6は
止水モードにおける位置関係を示す。図5および図6に
おいて、第1実施例の構成要素と機能の共通する構成要
素は同じ参照番号で示し、説明は省略する。相違点のみ
について説明するに、第2実施例の流体制御弁100に
おいては、液圧式付勢手段40のピストン弁50は第1
実施例のYパッキン51を用いることなくハウジング1
2のシリンダボア42に嵌合してある。ピストン弁50
の外周とシリンダボア42との間には充分なクリアラン
スが設けてあって、圧力制御モードにおいて環状空間4
8の二次圧力がこのクリアランスを介して圧力室46内
に導入されるようになっている。従って、図5に示した
圧力制御モードにおいては、二次圧力は、圧力室46内
の二次圧力に基づく液圧による付勢力とベローズ型ダイ
ヤフラム28のばね力との釣り合いにより、第1実施例
について前述したのと同様にフィードバック制御され
る。
【0033】この流体制御弁100は、止水モードにお
いては液圧式加圧手段102によってピストン弁50が
弁座20に加圧されるようになっている。このため、ハ
ウジング12には第2のシリンダボア104が形成して
あり、このシリンダボア104の内部空間はダイヤフラ
ム106により第2の圧力室108と第3の室110と
に分割されている。第3室110はハウジング12の壁
に穿孔したブリード孔112によって大気に連通してあ
り、第3室110は大気圧室として作用する。第2圧力
室108には、一次圧力下の流体を導入するための第1
連通路54と二次圧力を導入するための第2連通路56
が開口しており、これらの連通路54および56は、第
1実施例と同様に、電磁弁60によって選択的に開閉さ
れる。ダイヤフラム106はダイヤフラム押さえとスト
ッパとを兼ねた出力軸114に固定してあり、圧縮コイ
ルばね116によって上方に付勢されている。コイルば
ね116は、一次圧力によりダイヤフラム106に作用
する力より小さく、かつ、二次圧力によりダイヤフラム
106に作用する力より大きなばね力を発生するように
設定されている。従って、図5に示したように、圧力制
御モードにおいて第1連通路54が電磁弁60によって
遮断され、第2連通路56を介して第2圧力室108に
二次圧力が印加されているときには、出力軸114は弁
軸32から離れており、ピストン弁50の運動に干渉し
ない。従って、ピストン弁50は圧力室46内の二次圧
力に応じて変位し、二次圧力をフィードバック制御す
る。
【0034】止水モードにおいては、図6に示したよう
に電磁弁60のプランジャ62が釈放され、第2連通路
56は遮断され、第1連通路54が開放される。これに
より、一次圧力下の流体は絞り70を介して第2圧力室
108内に流入する。第2圧力室108内の圧力の上昇
に伴い、ダイヤフラム106はコイルばね116の作用
に抗して出力軸114を押し下げる。出力軸114はや
がて弁軸32に当接してこれを押し下げ、閉鎖部材24
を弁座20に加圧する。このように、止水は第1実施例
と同様に一次圧力を利用して行われる。
【0035】第1実施例においてピストン弁50の外周
にYパッキン51が嵌合してあるのに対して、第2実施
例は、Yパッキンを用いてないので、ピストン弁50の
摺動抵抗が小さいという利点がある。
【0036】前述した第1および第2実施例において
は、図3および図5に示した圧力制御モードにおいて電
磁弁60のプランジャ62のフランジ72が第1連通路
54のポート70を完全に閉鎖することが望ましい。し
かしながら、ラッチ型電磁弁60を使用する場合には、
前述したように、永久磁石74の磁力によってプランジ
ャ62を作動位置に確実にラッチするためには、作動位
置においてプランジャ62のフランジ72とポート70
の端面との間に微小なクリアランスを確保するのが好ま
しい。このため、低い一次圧力(例えば、1kg/cm2)下
で充分な止水が行われるように諸元を設定した場合に
は、より高い一次圧力下でこの流体制御弁を使用すると
きには、圧力制御モードにおいて一次圧力下の流体が圧
力室46又は108内に漏洩し、圧力室46又は108
内の圧力の上昇により、圧力制御モードであるにも拘わ
らずピストン弁50が不本意に閉弁するおそれがある。
【0037】図7は第2実施例の変化形を示すもので、
斯る不便を解消することを目的としたものである。図7
において、第2実施例と機能の共通する構成要素は同じ
参照番号で示し、説明は省略する。第2実施例との主な
相違点は、液圧式加圧手段102の出力軸114の直径
を大きくしたことと、第1連通路54と第3室110と
を通路120により連通し、第3室110に一次圧力を
印加することにより、室110を第3圧力室として作用
させたことにある。
【0038】図7に示した圧力制御モードにおいては、
液圧式加圧手段102のダイヤフラム106には第2圧
力室108内の二次圧力が下向きに作用する。しかし、
ダイヤフラム106には、第3圧力室110内の一次圧
力が上向きに作用すると共に、第1圧力室46内の二次
圧力により出力軸114に加わる力が上向きに作用し、
更に、コイルばね116の力が上向きに作用する。従っ
て、プランジャ62のフランジ72による第1連通路5
4のポート70の閉鎖が充分でなく、その結果一次圧力
が第2圧力室108内に漏洩しても、出力軸114は弁
軸34を加圧することがない。従って、図7の変化形
は、一次圧力が高圧(例えば、5kg/cm2)の場合でも、
圧力制御機能を発揮することができる。
【0039】止水モードにおいて、電磁弁60のプラン
ジャ62の釈放により第2圧力室108内に一次圧力が
導入されると、ダイヤフラム106は第1圧力室46内
の二次圧力に抗して出力軸114を押し下げ、ピストン
弁50を閉弁させる。止水後は流体出口16は大気圧と
なり、その結果、第1圧力室46も大気圧となるので、
ダイヤフラム106はピストン弁50の閉弁を確実に維
持する。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、圧力制御モードにおい
ては二次圧力は一定に制御されるので、本発明の流体制
御弁は、流体供給中は、圧力制御弁又は定流量弁として
機能する。また、止水モードにおいては、一次圧力の作
用により閉鎖部材24は弁座20に加圧され、止水動作
が確実に行われる。本発明の第1実施例においては、こ
れら2種の機能は、電磁弁60を切換えることにより圧
力室46に一次圧力又は二次圧力を選択的に導入するだ
けで、1つの共通のピストン弁50(又は、ダイヤフラ
ム弁)によって実行されるので、流体制御弁を著しくコ
ンパクトにすることができる。
【0041】本発明の流体制御弁は、このように圧力制
御機能(ひいては、流量制御機能)と止水機能とを備え
ているので、洗浄弁に適用する場合には、一次水圧が広
範囲に変動するような条件下でも常に一定の流量が得ら
れ、節水に寄与すると共に、水しぶきの飛散を防止する
ことができる。
【0042】この洗浄弁は、電磁弁60によって連通路
のポート66および70を開閉するだけで作動するの
で、乾電池により駆動することが可能である。
【0043】また、電磁弁60としてラッチ型の電磁弁
を使用した場合には、乾電池のエネルギにより長期間に
わたって洗浄弁を作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の流体制御弁の第1実施例の模
式的断面図で、構成要素が使用前の休止位置にあるとこ
ろを示す。
【図2】図2は、第1実施例の受圧手段の変化形を示す
部分断面図である。
【図3】図3は、第1実施例の一部切欠き模式的断面図
で、圧力制御モードにおける構成要素の位置関係を示
す。
【図4】図4は、第1実施例の一部切欠き模式的断面図
で、止水モードにおける構成要素の位置関係を示す。
【図5】図5は、本発明の流体制御弁の第2実施例の模
式的断面図で、圧力制御モードにあるところを示す。
【図6】図6は、第2実施例の模式的断面図で、止水モ
ードにあるところを示す
【図7】図7は、第2実施例の変化形の模式的断面図
で、圧力制御モードにあるところを示す。
【符号の説明】
10、100: 流体制御弁 12: 制御弁のハウジング 14: 流体入口 16: 流体出口 18: 流体通路 20: 弁座 24: 閉鎖部材 26: 受圧部材 34: 機械的付勢手段 40: 液圧式付勢手段 42: ハウジングのシリンダボア 44: ピストン 46: 圧力室(第1圧力室) 50: ピストン弁 52: 制御手段 54: 第1連通路 56: 第2連通路 58: 切換え手段 60: 電磁弁 102: 液圧式加圧手段 108: 第2圧力室 110: 第3圧力室
フロントページの続き (72)発明者 堀内 啓史 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 松下 博之 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体入口と流体出口とを有する流体通路
    と、前記流体通路を横切る弁座とを備えたハウジング
    と、 前記弁座と協動して前記流体通路を流れる流体の流れを
    制御するべく前記弁座の下流側に配置され、弁座上流の
    流体圧力(以下、一次圧力)を開弁方向に受圧する可動
    閉鎖部材と、 前記方向とは反対方向に一次圧力を受圧するべくハウジ
    ングに配置され、前記閉鎖部材の有効受圧面積にほぼ等
    しい有効受圧面積を有する受圧部材と、 前記閉鎖部材と受圧部材とを互いに連結し、一次圧力に
    より閉鎖部材に開弁方向に作用する力と一次圧力により
    受圧部材に反対方向に作用する力とを相殺させる連結手
    段と、 前記閉鎖部材を開弁方向に付勢する付勢手段と、 前記ハウジングに配置された圧力室を備え、前記圧力室
    内の流体圧力に応じて前記閉鎖部材を閉弁方向に付勢す
    る液圧式付勢手段と、 前記弁座上流の前記流体通路と弁座下流の前記流体通路
    とを前記圧力室に択一的に連通する制御手段、 とを備えてなり、弁座下流の流体圧力(以下、二次圧
    力)が前記圧力室に導入されることにより二次圧力が制
    御され、弁座上流の一次圧力下の流体が前記圧力室に導
    入されることにより閉弁することを特徴とする流体制御
    弁。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、弁座上流の前記流体通
    路と前記圧力室とを連通する第1の連通路と、弁座下流
    の前記流体通路と前記圧力室とを連通する第2の連通路
    と、前記第1連通路および第2連通路を択一的に前記圧
    力室に接続する切換え手段、とを備えてなる請求項1に
    基づく流体制御弁。
  3. 【請求項3】 前記切換え手段は単一の2位置弁からな
    り、前記2位置弁はその第1位置においては前記第1連
    通路を圧力室に接続すると共に第2連通路を遮断し、第
    2位置においては前記第1連通路を遮断すると共に第2
    連通路を圧力室に接続することを特徴とする請求項2に
    基づく流体制御弁。
  4. 【請求項4】 前記単一の2位置弁は電磁弁である請求
    項3に基づく流体制御弁。
  5. 【請求項5】 前記電磁弁はラッチ型電磁弁である請求
    項4に基づく流体制御弁。
  6. 【請求項6】 前記単一の2位置弁は手動弁である請求
    項3に基づく流体制御弁。
  7. 【請求項7】 前記切換え手段は前記第1連通路および
    第2連通路に夫々設けた別々の遮断弁からなる請求項2
    に基づく流体制御弁。
  8. 【請求項8】 前記第1連通路には絞りが設けてあり、
    一次圧力下の流体が前記圧力室に導入されるのを制限す
    ることにより閉鎖部材の閉弁運動を緩和するようになっ
    ていることを特徴とする請求項2から7のいづれかに基
    づく流体制御弁。
  9. 【請求項9】 前記受圧部材はハウジングに摺動可能に
    支持されたピストンを有する請求項1から8のいづれか
    に基づく流体制御弁。
  10. 【請求項10】 前記受圧部材は閉鎖部材を開弁方向に
    付勢するベローズ型ダイヤフラムを有し、前記ベローズ
    型ダイヤフラムは前記付勢手段を兼ねていることを特徴
    とする請求項1から8のいづれかに基づく流体制御弁。
  11. 【請求項11】 前記液圧式付勢手段は前記圧力室に摺
    動可能に嵌合されたピストンを備え、前記ピストンと前
    記閉鎖部材とは互いに一体に連結されて1つのピストン
    弁アッセンブリを構成していることを特徴とする請求項
    1から10のいづれかに基づく流体制御弁。
  12. 【請求項12】 前記液圧式付勢手段は前記圧力室に配
    置されたダイヤフラムを備え、前記ダイヤフラムと前記
    閉鎖部材とは互いに一体に連結されて1つのダイヤフラ
    ム弁アッセンブリを構成していることを特徴とする請求
    項1から10のいづれかに基づく流体制御弁。
  13. 【請求項13】 流体入口と流体出口とを有する流体通
    路と、前記流体通路を横切る弁座と、前記弁座と同軸的
    に弁座下流に形成されたシリンダボア、とを備えたハウ
    ジングと、 前記シリンダボアと協動して圧力室を画成すると共に前
    記弁座と協動して前記流体通路を流れる流体の流れを制
    御するべく前記シリンダボアに摺動自在に嵌合され、弁
    座上流の流体圧力を開弁方向に受圧すると共に前記圧力
    室内の流体圧力を閉弁方向に受圧するピストン弁と、 前記ピストン弁の閉弁方向に弁座上流の流体圧力を受圧
    するべくハウジングに配置され、前記弁座の有効開口面
    積にほぼ等しい有効受圧面積を有する受圧部材と、 前記ピストン弁と受圧部材とを互いに連結し、弁座上流
    の流体圧力により前記ピストン弁に開弁方向に作用する
    力と弁座上流の流体圧力により前記受圧部材に反対方向
    に作用する力とを相殺させる連結手段と、 前記ピストン弁を開弁方向に付勢する付勢手段と、 弁座上流の流体通路と前記圧力室とを連通し絞りを有す
    る第1の連通路と、 弁座下流の流体通路と前記圧力室とを連通する第2の連
    通路と、 前記第1連通路と第2連通路とを択一的に前記圧力室に
    接続する単一の切換え弁、 とを備えてなり、第2連通路が前記圧力室に接続される
    ことにより弁座下流の流体圧力が制御され、第1連通路
    が前記圧力室に接続されることにより閉弁することを特
    徴とする自動閉止弁。
  14. 【請求項14】 流体入口と流体出口とを有する流体通
    路と、前記流体通路を横切る弁座と、前記弁座と同軸的
    に弁座下流に形成された圧力室、とを備えたハウジング
    と、 前記弁座と協動して前記流体通路を流れる流体の流れを
    制御するべく弁座下流において前記圧力室に配置され、
    弁座上流の流体圧力を開弁方向に受圧すると共に圧力室
    内の流体圧力を閉弁方向に受圧するダイヤフラム弁と、 前記ダイヤフラム弁の閉弁方向に弁座上流の流体圧力を
    受圧するべくハウジングに配置され、前記弁座の有効開
    口面積にほぼ等しい有効受圧面積を有する受圧部材と、 前記ダイヤフラム弁と受圧部材とを互いに連結し、弁座
    上流の流体圧力により前記ダイヤフラム弁に開弁方向に
    作用する力と弁座上流の流体圧力により前記受圧部材に
    反対方向に作用する力とを相殺させる連結手段と、 前記ダイヤフラム弁を開弁方向に付勢する付勢手段と、 弁座上流の流体通路と前記圧力室とを連通し絞りを有す
    る第1の連通路と、 弁座下流の流体通路と前記圧力室とを連通する第2の連
    通路と、 前記第1連通路および第2連通路を択一的に前記圧力室
    に接続する単一の切換え弁、 とを備えてなり、第2連通路が前記圧力室に接続される
    ことにより弁座下流の流体圧力が制御され、第1連通路
    が前記圧力室に接続されることにより閉弁することを特
    徴とする自動閉止弁。
  15. 【請求項15】 流体入口と流体出口とを有する流体通
    路と、前記流体通路を横切る弁座とを備えたハウジング
    と、 前記弁座と協動して前記流体通路を流れる流体の流れを
    制御するべく前記弁座の下流側に配置され、弁座上流の
    流体圧力(以下、一次圧力)を開弁方向に受圧する可動
    閉鎖部材と、 前記方向とは反対方向に一次圧力を受圧するべくハウジ
    ングに配置され、前記閉鎖部材の有効受圧面積にほぼ等
    しい有効受圧面積を有する受圧部材と、 前記閉鎖部材と受圧部材とを互いに連結し、一次圧力に
    より閉鎖部材に開弁方向に作用する力と一次圧力により
    受圧部材に反対方向に作用する力とを相殺させる連結手
    段と、 前記閉鎖部材を開弁方向に付勢する付勢手段と、 弁座下流の前記流体通路に連通する圧力室を備え、弁座
    下流の流体圧力に応じて前記閉鎖部材を閉弁方向に付勢
    する液圧式付勢手段と、 電磁弁によって開閉され弁座上流の流体通路に連通する
    絞り付きの連通路を備え、弁座上流の流体圧力により前
    記閉鎖部材を閉弁方向に加圧する液圧式加圧手段、 とを備えてなり、弁座下流の流体圧力が前記圧力室に導
    入されることにより弁座下流の流体圧力が制御され、前
    記液圧式加圧手段により前記閉鎖部材を加圧することに
    より閉鎖部材が閉じられることを特徴とする自動閉止
    弁。
  16. 【請求項16】 流体入口と流体出口とを有する流体通
    路と、前記流体通路を横切る弁座と、前記弁座と同軸的
    に弁座下流に形成されたシリンダボア、とを備えたハウ
    ジングと、 前記弁座と協動して前記流体通路を流れる流体の流れを
    制御するべく前記シリンダボアに摺動自在に嵌合され、
    弁座下流の前記流体通路に連通する第1の圧力室を画成
    し、弁座上流の流体圧力を開弁方向に受圧すると共に前
    記第1圧力室内の流体圧力を閉弁方向に受圧するピスト
    ン弁と、 前記ピストン弁の閉弁方向に弁座上流の流体圧力を受圧
    するべくハウジングに配置され、前記弁座の有効開口面
    積にほぼ等しい有効受圧面積を有する受圧部材と、 前記ピストン弁と受圧部材とを互いに連結し、弁座上流
    の流体圧力により前記ピストン弁に開弁方向に作用する
    力と弁座上流の流体圧力により前記受圧部材に反対方向
    に作用する力とを相殺させる連結手段と、 前記ピストン弁を開弁方向に付勢する付勢手段と、 前記ハウジングに配置された第2の圧力室を備え、前記
    第2圧力室内の流体圧力に応じて前記閉鎖部材を閉弁方
    向に加圧する液圧式加圧手段と、 前記弁座上流の前記流体通路と弁座下流の前記流体通路
    とを前記第2圧力室に択一的に連通する制御手段、 とを備えてなり、前記第1圧力室内の流体圧力によりピ
    ストン弁に閉弁方向に作用する力と前記付勢手段により
    ピストン弁に開弁方向に作用する力との釣り合いにより
    弁座下流の流体圧力が制御され、弁座上流の流体通路の
    流体が前記第2圧力室に導入されることによりピストン
    弁が加圧されて閉弁することを特徴とする自動閉止弁。
  17. 【請求項17】 流体入口と流体出口とを有する流体通
    路と、前記流体通路を横切る弁座と、前記弁座と同軸的
    に弁座下流に形成されたシリンダボア、とを備えたハウ
    ジングと、 前記弁座と協動して前記流体通路を流れる流体の流れを
    制御するべく前記シリンダボアに摺動自在に嵌合され、
    弁座下流の前記流体通路に連通する第1の圧力室を画成
    し、弁座上流の流体圧力を開弁方向に受圧すると共に前
    記第1圧力室内の流体圧力を閉弁方向に受圧するピスト
    ン弁と、 前記ピストン弁の閉弁方向に弁座上流の流体圧力を受圧
    するべくハウジングに配置され、前記弁座の有効開口面
    積にほぼ等しい有効受圧面積を有する受圧部材と、 前記ピストン弁と受圧部材とを互いに連結し、弁座上流
    の流体圧力により前記ピストン弁に開弁方向に作用する
    力と弁座上流の流体圧力により前記受圧部材に反対方向
    に作用する力とを相殺させる連結手段と、 前記ピストン弁を開弁方向に付勢する付勢手段と、 ダイヤフラムによって分割された第2の圧力室と第3の
    圧力室とを備え、前記第3圧力室が弁座上流の流体通路
    に接続され、前記第2圧力室内の流体圧力に応じて前記
    閉鎖部材を閉弁方向に加圧する液圧式加圧手段と、 前記弁座上流の前記流体通路と弁座下流の前記流体通路
    とを前記第2圧力室に択一的に連通する制御手段、 とを備えてなり、前記第1圧力室内の流体圧力によりピ
    ストン弁に閉弁方向に作用する力と前記付勢手段により
    ピストン弁に開弁方向に作用する力との釣り合いにより
    弁座下流の流体圧力が制御され、弁座上流の流体通路の
    流体が前記第2圧力室に導入されることによりピストン
    弁が加圧されて閉弁することを特徴とする自動閉止弁。
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