JPH06221386A - 無段変速機の前後進切換装置 - Google Patents

無段変速機の前後進切換装置

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Publication number
JPH06221386A
JPH06221386A JP5031339A JP3133993A JPH06221386A JP H06221386 A JPH06221386 A JP H06221386A JP 5031339 A JP5031339 A JP 5031339A JP 3133993 A JP3133993 A JP 3133993A JP H06221386 A JPH06221386 A JP H06221386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drum
cylindrical portion
gear
diameter side
hub
Prior art date
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Pending
Application number
JP5031339A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Yamada
昌彦 山田
Hirobumi Okahara
博文 岡原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Machine Industry Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Machine Industry Co Ltd, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Aichi Machine Industry Co Ltd
Priority to JP5031339A priority Critical patent/JPH06221386A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニュートラルの状態でエンジンを吹かしたと
きに、トルクが伝達されないようにする。 【構成】 キャリア78と一体に前進用クラッチ40の
ドラム79が設けられる。ドラム79は、ピニオンギア
76に直交する壁部78aと、壁部78aの外径部及び
内径部からそれぞれ軸方向に伸びる外径側円筒状部78
b及び内径側円筒状部78cと、を有する。サンギア7
2と一体に前進用クラッチ40のハブ88が設けられ
る。ドラム79の外径側円筒状部78bとハブ88の外
周部との間にクラッチプレート84及び86が配置され
る。ドラム79の両円筒状部78b及び78cにはめ合
わされるピストン80が、クラッチプレート84及び8
6に押圧力を作用可能である。ドラム79とピストン8
0との間に形成される油室82に油圧を供給する油路1
01、103、105及び107が、ケーシング94か
らハブ88及びドラム79の内径側円筒状部78cを通
して形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無段変速機の前後進切
換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無段変速機の前後進切換装置とし
て、特開平3−204436号公報に示されるものがあ
る。これに示される無段変速機の前後進切換装置は、入
力軸と一体に前進用クラッチドラムが設けられており、
前進用クラッチドラムには、ピストンがはめ合わされて
おり、これによって油室が形成されている。ピストン
は、交互に重ね合わせられたクラッチプレートに押圧力
を作用可能である。それぞれのクラッチプレートは、前
進用クラッチドラム及びキャリアと一体のハブと一体に
回転するように連結されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の無段変速機の前後進切換装置では、前進用クラッチ
ドラムが入力軸と一体に回転するように配置されている
ため、ニュートラルの状態でエンジンを吹かした場合、
前進用クラッチドラムが高速で回転する。このとき、油
室内に残っている油が前進用クラッチドラムとともに回
転するため、油に遠心力が作用し、油圧が発生する。こ
れにより、ピストンにクラッチプレートを押圧する力が
作用するため、ニュートラルの状態であるにもかかわら
ず、トルクが伝達されるという問題がある。本発明は、
このような課題を解決するためのものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、入力軸と連結
されていないキャリアと一体に回転するように前進用ク
ラッチのドラムを設けることにより、上記課題を解決す
る。すなわち、本発明の無段変速機の前後進切換装置
は、一組の遊星歯車装置と、前進用クラッチと、後進用
ブレーキとを有しており、遊星歯車装置は、サンギア
と、インターナルギアと、両ギアと同時にかみ合うピニ
オンギアを回転可能に支持するキャリアとから構成さ
れ、前進用クラッチは、サンギアとキャリアとを締結又
は解放可能であり、後進用ブレーキはインターナルギア
をケーシングに締結又は解放可能であり、サンギアは入
力軸と常時連結され、キャリアは出力軸と常時連結され
ている、ものにおいて、キャリアと一体に前進用クラッ
チのドラムが設けられており、上記ドラムは、ピニオン
ギアに直交する壁部と、壁部の外径部及び内径部からそ
れぞれ軸方向に伸びる外径側円筒状部及び内径側円筒状
部と、を有しており、サンギアと一体に前進用クラッチ
のハブが設けられており、上記ドラムの外径側円筒状部
とハブの外周部との間にクラッチプレートが配置されて
おり、ドラムの両円筒状部にはめ合わされるピストン
が、クラッチプレートに押圧力を作用可能であり、ドラ
ムとピストンとの間に形成される油室に油圧を供給する
油路が、ケーシングから上記ハブ及びドラムの内径側円
筒状部を通して形成されている、ことを特徴とする。
【0005】
【作用】ニュートラルの状態でエンジンを吹かすと、入
力軸が回転するため、これと一体のサンギア及びハブは
回転する。しかし、ドラムは回転しないため、油室に油
が残っていても遠心力による油圧は発生せず、ピストン
にクラッチプレートを押圧する力が作用しない。これに
より、ニュートラルの状態でエンジンを吹かしても、前
進用クラッチが締結されることはないため、トルクが伝
達されることはない。
【0006】
【実施例】図2に無段変速機の動力伝達機構を骨組図と
して示す。この無段変速機はフルードカップリング12
(なお、これはトルクコンバータとすることもでき
る)、前後進切換機構15、Vベルト式無段変速機構2
9、差動装置56などを有しており、エンジン10の出
力軸10aの回転を所定の変速比及び回転方向でドライ
ブ軸66及び68に伝達することができる。この無段変
速機は、フルードカップリング12(ロックアップ油室
12a、ポンプインペラ12b、タービンランナ12
c、ロックアップクラッチ12dなどを有している)、
回転軸13、出力軸14、前後進切換機構15、駆動プ
ーリ16(固定円すい部材18、駆動プーリシリンダ室
20(室20a、室20b)、可動円すい部材22、み
ぞ22aなどからなる)、Vベルト24、従動プーリ2
6(固定円すい部材30、従動プーリシリンダ室32、
可動円すい部材34などから成る)、従動軸28、駆動
ギア46、アイドラギア48、アイドラ軸52、ピニオ
ンギア54、ファイナルギア44、ピニオンギア58、
ピニオンギア60、サイドギア62、サイドギア64、
ドライブ軸66、ドライブ軸68などから構成されてい
るが、前後進切換装置15を除いて、これらについての
詳細な説明は省略する。なお、説明を省略した部分の構
成については本出願人の出願に係る特開昭61−105
353号公報に記載されている。
【0007】図2に骨組図として示した無段変速機のう
ちの、前後進切換装置15の部分を図1に詳細に示す。
遊星歯車装置17は、入力軸13と常時一体に回転する
サンギア72と、インターナルギア74と、サンギア7
2及びインターナルギア74と同時にかみ合うピニオン
ギア76と、ピニオンギア76を回転可能に支持するキ
ャリア78と、によって構成されている。キャリア78
は、出力軸14と常時一体に回転するように連結されて
いる。インターナルギア74は、後進用ブレーキ50に
よってケーシング94に固定可能である。キャリア78
は、軸方向に直交する円板状の壁部78aを有してお
り、これと対面する他方の壁部78dとの間にピニオン
ギア76を支持している。また、キャリア78は、壁部
78aの外径部から図1中で右方向に伸びる外径側円筒
状部78b及び内径部から同一方向に伸びる内径側円筒
状部78cと、を有している。すなわち、キャリア78
の壁部78a側はドラム状に構成されており、壁部78
aの背面側にピニオンギア76が回転可能に支持されて
いることになる。このドラム状の部分(すなわち、壁部
78a、外形側円筒状部78b及び内径側円筒状部78
c)が前進用クラッチ40のドラム79を構成する。ド
ラム79には、ピストン80がはめ合わされており、こ
れらによって油室82が形成されている。ピストン80
は、スプリング83によって常に戻し力を受けている。
ピストン80は、交互に重ね合わせられたクラッチプレ
ート84及び86に押圧力を作用可能である。クラッチ
プレート84はドラム79と一体に回転し、一方、クラ
ッチプレート86はサンギア72と一体のハブ88と一
体に回転するように、それぞれスプラインによって連結
されている。ハブ88は、ケーシング94の軸状部94
aに回転可能に支持されている。ハブ88の軸状部94
aにはめ合わされた部分の外周にドラム79の内径側円
筒状部78cがはめ合わされている。軸状部94aに
は、回転するハブ88に油を受け渡すための円周溝10
1が設けられており、これに対応して、ハブ88には貫
通穴103が設けられている。さらに、内径側円筒状部
78cには、円周溝105及び貫通穴107が設けられ
ている。円周溝105は貫通穴103と連通し、また貫
通穴107は油室82と連通する。このように、円周溝
101、貫通穴103、円周溝105及び貫通穴107
によって、油室82に連通する油路が形成されている。
インターナルギア74は、図1中で左方向に伸びる円筒
状部74aを有している。この円筒状部74aの外周に
は、スプラインが形成されており、これに内径スプライ
ン付クラッチプレート90がかみ合っている。一方、こ
の内径スプライン付クラッチプレート90と交互に重ね
合わせられる外径スプライン付クラッチプレート92が
ケーシング94のスプライン94bとかみ合っている。
内径スプライン付クラッチプレート90及び外径スプラ
イン付クラッチプレート92に後進用ブレーキピストン
96が押圧力を作用可能である。後進用ブレーキピスト
ン96は、ケーシング94に形成されたシリンダ94c
にはめ合わされている。後進用ブレーキピストン96と
シリンダ94cとの間に油室98が形成されている。な
お、ドラム79、ピストン80、スプリング83、クラ
ッチプレート84、クラッチプレート86、ハブ88な
どにより前進用クラッチ40が構成され、またシリンダ
94c、後進用ブレーキピストン96、内径スプライン
付クラッチプレート90、外径スプライン付クラッチプ
レート92などにより後進用ブレーキ50が構成され
る。
【0008】次に、この実施例の動作について説明す
る。まず、前進時には前進用クラッチ40が締結され、
また後進用ブレーキ50が解放される。すなわち、ドラ
ム79とピストン80との間の油室82に油圧が供給さ
れ、一方シリンダ94bと後進用ブレーキピストン96
とによって構成される油室98がドレン状態とされる。
これにより、クラッチプレート84とクラッチプレート
86とが摩擦力によって締結状態となり、ドラム79と
ハブ88とが連結されるため、キャリア78及びサンギ
ア72がともに一体に回転する状態となる。したがっ
て、入力軸13の回転がキャリア78にそのまま伝達さ
れる(すなわち、出力軸14にそのまま伝達される)。
これにより、入力軸13と出力軸14とが一体となって
同一方向に回転する。次に、後進状態とする場合には、
前進用クラッチ40の油室82をドレン状態とし、一方
後進用ブレーキ50の油室98に油圧を作用させる。こ
れにより、前進用クラッチ40が解放され、後進用ブレ
ーキピストン96が内径スプライン付クラッチプレート
90及び外径スプライン付クラッチプレート92に押圧
力を作用し、インターナルギア74をケーシング94に
対して固定する。インターナルギア74が固定されてい
るため、キャリア78は入力軸13と一体に回転するサ
ンギア72の回転方向とは逆方向に回転する。したがっ
て、入力軸13の回転に対して出力軸14の回転が逆方
向となる。これにより、後進状態が実現される。なお、
この場合、出力軸14の回転はインターナルギア74と
サンギア72との歯数比分だけ減速されることになる。
【0009】次に、ニュートラルの状態でエンジンを吹
かした場合、すなわち、前進用クラッチ40及び後進用
ブレーキ50を解放した状態で入力軸13を回転させた
場合について説明する。入力軸13が回転すると、サン
ギア72及びハブ88はこれと一体に回転する。一方、
ピニオンギア76は回転するが、キャリア78は回転す
ることはない(なお、厳密には摩擦力などによりキャリ
ア78が多少回転する可能性もあるが、この場合の回転
速度は非常に小さいものである)。これにより、油室8
2が回転することはないため、油室82内に油が残って
いても、この油に遠心力が作用することはない。これに
より、ピストン80には、クラッチプレート84及び8
6を押圧する力が作用しない。したがって、ニュートラ
ルの状態で前進用クラッチ40が締結されることはな
い。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、入力軸とは連結されて
いないキャリアに前進用クラッチのドラムが設けられて
いるため、ニュートラルの状態でエンジンを吹かして
も、油室内の油に遠心力が作用することはない。したが
って、ピストンにはクラッチプレートを押圧する力が作
用しないため、クラッチが締結されることはない。これ
により、ニュートラルの状態で、トルクが伝達されるこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】無段変速機全体の構成を骨組図として示す図で
ある。
【符号の説明】
13 入力軸 14 出力軸 15 前後進切換装置 17 遊星歯車装置 40 前進用クラッチ 50 後進用ブレーキ 72 サンギア 74 インターナルギア 76 ピニオンギア 78 キャリア 78a 壁部 78b 外径側円筒状部 78c 内径側円筒状部 79 ドラム 80 ピストン 82 油室 84、86 クラッチプレート 88 ハブ 94 ケーシング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組の遊星歯車装置と、前進用クラッチ
    と、後進用ブレーキとを有しており、 遊星歯車装置は、サンギアと、インターナルギアと、両
    ギアと同時にかみ合うピニオンギアを回転可能に支持す
    るキャリアとから構成され、 前進用クラッチは、サンギアとキャリアとを締結又は解
    放可能であり、 後進用ブレーキはインターナルギアをケーシングに締結
    又は解放可能であり、 サンギアは入力軸と常時連結され、 キャリアは出力軸と常時連結されている、 無段変速機の前後進切換装置において、 キャリアと一体に前進用クラッチのドラムが設けられて
    おり、 上記ドラムは、ピニオンギアに直交する壁部と、壁部の
    外径部及び内径部からそれぞれ軸方向に伸びる外径側円
    筒状部及び内径側円筒状部と、を有しており、 サンギアと一体に前進用クラッチのハブが設けられてお
    り、 上記ドラムの外径側円筒状部とハブの外周部との間にク
    ラッチプレートが配置されており、 ドラムの両円筒状部にはめ合わされるピストンが、クラ
    ッチプレートに押圧力を作用可能であり、 ドラムとピストンとの間に形成される油室に油圧を供給
    する油路が、ケーシングから上記ハブ及びドラムの内径
    側円筒状部を通して形成されている、 ことを特徴とする無段変速機の前後進切換装置。
JP5031339A 1993-01-27 1993-01-27 無段変速機の前後進切換装置 Pending JPH06221386A (ja)

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JP5031339A JPH06221386A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 無段変速機の前後進切換装置

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JP5031339A JPH06221386A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 無段変速機の前後進切換装置

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JPH06221386A true JPH06221386A (ja) 1994-08-09

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JP5031339A Pending JPH06221386A (ja) 1993-01-27 1993-01-27 無段変速機の前後進切換装置

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JP (1) JPH06221386A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH116555A (ja) * 1997-06-16 1999-01-12 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH116555A (ja) * 1997-06-16 1999-01-12 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速装置

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