JPH0622118B2 - 亜鉛アルカリ電池 - Google Patents
亜鉛アルカリ電池Info
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- JPH0622118B2 JPH0622118B2 JP60230159A JP23015985A JPH0622118B2 JP H0622118 B2 JPH0622118 B2 JP H0622118B2 JP 60230159 A JP60230159 A JP 60230159A JP 23015985 A JP23015985 A JP 23015985A JP H0622118 B2 JPH0622118 B2 JP H0622118B2
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- Japan
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- negative electrode
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C18/00—Alloys based on zinc
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/38—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of elements or alloys
- H01M4/42—Alloys based on zinc
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Materials Engineering (AREA)
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、負極活物質として亜鉛、電解液としてアルカ
リ水溶液、正極活物質として二酸化マンガン,酸化銀,
酸化水銀,酸素,水酸化ニッケル等を用いる亜鉛アルカ
リ電池の負極の改良に関するものである。
リ水溶液、正極活物質として二酸化マンガン,酸化銀,
酸化水銀,酸素,水酸化ニッケル等を用いる亜鉛アルカ
リ電池の負極の改良に関するものである。
従来の技術 亜鉛アルカリ電池の共通した問題点として、保存中の負
極亜鉛の電解液による腐食が挙げられる。従来、亜鉛に
5〜10重量%程度の水銀を添加し、実用的に問題のな
い程度に腐食を抑制することが工業的な手法として採用
されている。しかし近年、低公害化のため、電池内の含
有水銀量を低減させることが社会的ニーズとして高ま
り、種々の研究がなされている。例えば、亜鉛中に鉛,
カドミウム,インジウム,ガリウムなどを添加した合金
粉末を用いて耐食性を向上させ、汞化率を低減させる方
法が提案されている。これらの腐食抑制効果は、添加元
素の単体の効果以外に複数の添加元素による複合効果も
大きく、インジウムと鉛あるいはこれにさらにガリウム
を添加したもの、さらにはガリウムと鉛を添加した亜鉛
合金などが従来、有望な系として提案されている。
極亜鉛の電解液による腐食が挙げられる。従来、亜鉛に
5〜10重量%程度の水銀を添加し、実用的に問題のな
い程度に腐食を抑制することが工業的な手法として採用
されている。しかし近年、低公害化のため、電池内の含
有水銀量を低減させることが社会的ニーズとして高ま
り、種々の研究がなされている。例えば、亜鉛中に鉛,
カドミウム,インジウム,ガリウムなどを添加した合金
粉末を用いて耐食性を向上させ、汞化率を低減させる方
法が提案されている。これらの腐食抑制効果は、添加元
素の単体の効果以外に複数の添加元素による複合効果も
大きく、インジウムと鉛あるいはこれにさらにガリウム
を添加したもの、さらにはガリウムと鉛を添加した亜鉛
合金などが従来、有望な系として提案されている。
これらはいずれもある程度の耐食性が期待でき、汞化率
の低減もある程度見込めるものの、さらに一層、耐食性
のよい合金系の探索が必要である。
の低減もある程度見込めるものの、さらに一層、耐食性
のよい合金系の探索が必要である。
また、主にマンガン乾電池の改良をめざして、亜鉛又は
亜鉛合金にインジウムを添加した亜鉛合金を負極に使用
することが防食上の効果が大きいという提案がある(特
公昭33−3204号)。
亜鉛合金にインジウムを添加した亜鉛合金を負極に使用
することが防食上の効果が大きいという提案がある(特
公昭33−3204号)。
発明が解決しようとする問題点 上記の提案の中では亜鉛合金中の元素として、インジウ
ムの他にFe,Cd,Cr,Pb,Ca,Hg,Bi,Sb,A
l,Ag,Mg,Si,Ni,Mn等を不純物又は添加物とし
て1又は2種以上を含む場合を包含して記載されている
が、インジウムと鉛を添加元素として併用した場合の有
効性以外には、上記の雑多な各元素を不純物として含む
のか、有効な元素として添加するのかの区分は明示され
ていなく、どの元素が防食に有効なのかさえ不明であ
り、その適切な添加量についてはインジウム,鉛以外の
記載はない。
ムの他にFe,Cd,Cr,Pb,Ca,Hg,Bi,Sb,A
l,Ag,Mg,Si,Ni,Mn等を不純物又は添加物とし
て1又は2種以上を含む場合を包含して記載されている
が、インジウムと鉛を添加元素として併用した場合の有
効性以外には、上記の雑多な各元素を不純物として含む
のか、有効な元素として添加するのかの区分は明示され
ていなく、どの元素が防食に有効なのかさえ不明であ
り、その適切な添加量についてはインジウム,鉛以外の
記載はない。
これらの元素の組合せの効果について、しかもこれを亜
鉛アルカリ電池において検討し、有効な合金組成を求め
ることは、なお今後の課題である。
鉛アルカリ電池において検討し、有効な合金組成を求め
ることは、なお今後の課題である。
本発明は、負極亜鉛の耐食性,放電性能を劣化させるこ
となく汞化率を低減させ、低公害で放電性能,貯蔵性,
耐漏液性などの総合性能のすぐれた亜鉛アルカリ電池を
提供することを目的とする。
となく汞化率を低減させ、低公害で放電性能,貯蔵性,
耐漏液性などの総合性能のすぐれた亜鉛アルカリ電池を
提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、電解液にか性カリ,か性ソーダなどを主成分
とするアルカリ水溶液、負極活物質に亜鉛、正極活物質
に二酸化マンガン,酸化銀,酸素,酸化水銀などを用い
るいわゆる亜鉛アルカリ系電池の負極に、亜鉛を主成分
とし、インジウムを0.005〜0.5重量%、ニッケ
ルを0.01〜0.5重量%、カルシウム,ストロンチ
ウム,マグネシウムのうち一種以上を0.005〜0.
2重量%含有する亜鉛合金を用いたことを特徴とする。
とするアルカリ水溶液、負極活物質に亜鉛、正極活物質
に二酸化マンガン,酸化銀,酸素,酸化水銀などを用い
るいわゆる亜鉛アルカリ系電池の負極に、亜鉛を主成分
とし、インジウムを0.005〜0.5重量%、ニッケ
ルを0.01〜0.5重量%、カルシウム,ストロンチ
ウム,マグネシウムのうち一種以上を0.005〜0.
2重量%含有する亜鉛合金を用いたことを特徴とする。
本発明は、亜鉛合金への添加元素のうちNiに注目して
実験を行い、Niを単独で添加した亜鉛合金は防食性に
乏しいが、他の添加元素との複合効果が大きく、とりわ
け、上記の元素と組合せて適正な量を含有させた場合
に、極めて顕著な複合的防食効果が得られることを見出
して完成したものである。
実験を行い、Niを単独で添加した亜鉛合金は防食性に
乏しいが、他の添加元素との複合効果が大きく、とりわ
け、上記の元素と組合せて適正な量を含有させた場合
に、極めて顕著な複合的防食効果が得られることを見出
して完成したものである。
作 用 各元素の添加による防食効果、及び、これらの元素の複
合効果についての作用機構は不明確な点が多いが、次の
ように推察される。まず、亜鉛に対するNiの溶解度は
小さいが、噴射法で溶融亜鉛合金を粉体化する際の冷却
速度が102℃/secのオーダで、非常に大きいため、後
述の実施例での適正な含有量の亜鉛合金粉においてはN
iが溶体化する可能性がある。従って、亜鉛合金を表面
から汞化した場合、水銀との親和性の小さいNiが亜鉛
合金の結晶内への水銀の拡散を抑制して亜鉛合金表面の
水銀濃度を高く維持するのに寄与すると考えられる。し
かし、その反面、亜鉛合金表面のなじみを却って悪くす
る懸念もあり、単独の添加では防食効果が小さいものと
考えられる。また、Inは従来から防食効果の大きい添
加元素として知られ、亜鉛合金の水素過電圧を高めると
ともに、水銀となじみ易いため、汞化により表面状態を
均一化するのに有効で、さらに、亜鉛合金の表面や結晶
粒界に水銀を固定して表面の表面の水銀濃度を高く維持
する役割も期待される。また、Ca,Sr,Mgは溶融亜
鉛合金を噴射して粉体化した亜鉛合金粉の表面のしわを
なくして平滑化し、表面積を小さくする作用がある。し
かし、これらの添加元素は何れも電気化学的に亜鉛より
卑なので亜鉛より優先して腐食し易く、単独の添加では
効果が乏しく、過剰に添加すると逆効果となる。
合効果についての作用機構は不明確な点が多いが、次の
ように推察される。まず、亜鉛に対するNiの溶解度は
小さいが、噴射法で溶融亜鉛合金を粉体化する際の冷却
速度が102℃/secのオーダで、非常に大きいため、後
述の実施例での適正な含有量の亜鉛合金粉においてはN
iが溶体化する可能性がある。従って、亜鉛合金を表面
から汞化した場合、水銀との親和性の小さいNiが亜鉛
合金の結晶内への水銀の拡散を抑制して亜鉛合金表面の
水銀濃度を高く維持するのに寄与すると考えられる。し
かし、その反面、亜鉛合金表面のなじみを却って悪くす
る懸念もあり、単独の添加では防食効果が小さいものと
考えられる。また、Inは従来から防食効果の大きい添
加元素として知られ、亜鉛合金の水素過電圧を高めると
ともに、水銀となじみ易いため、汞化により表面状態を
均一化するのに有効で、さらに、亜鉛合金の表面や結晶
粒界に水銀を固定して表面の表面の水銀濃度を高く維持
する役割も期待される。また、Ca,Sr,Mgは溶融亜
鉛合金を噴射して粉体化した亜鉛合金粉の表面のしわを
なくして平滑化し、表面積を小さくする作用がある。し
かし、これらの添加元素は何れも電気化学的に亜鉛より
卑なので亜鉛より優先して腐食し易く、単独の添加では
効果が乏しく、過剰に添加すると逆効果となる。
以上の如く、各添加元素は異なった作用を及ぼし、In
以外は単独の添加では効果が乏しいが、本発明の組合せ
で元素を添加することにより、Inを単独で添加したも
のよりはるかに優れた耐食性を有する亜鉛合金が得られ
る。これは、前述の各元素が互いに長所を活し、短所を
補完し合うことにより、少量の水銀添加で亜鉛合金粉の
表面の水銀の高濃度状態を長期にわたって維持されて、
均一な表面状態と大きな水素過電圧が得られ、しかも表
面積が縮小した効果によるものと考えられる。本発明は
これにより、低汞化率の耐食性亜鉛負極を実現し、放電
性能,貯蔵性ともにすぐれた低公害の亜鉛アルカリ電池
を提供したものである。
以外は単独の添加では効果が乏しいが、本発明の組合せ
で元素を添加することにより、Inを単独で添加したも
のよりはるかに優れた耐食性を有する亜鉛合金が得られ
る。これは、前述の各元素が互いに長所を活し、短所を
補完し合うことにより、少量の水銀添加で亜鉛合金粉の
表面の水銀の高濃度状態を長期にわたって維持されて、
均一な表面状態と大きな水素過電圧が得られ、しかも表
面積が縮小した効果によるものと考えられる。本発明は
これにより、低汞化率の耐食性亜鉛負極を実現し、放電
性能,貯蔵性ともにすぐれた低公害の亜鉛アルカリ電池
を提供したものである。
以下、実施例により詳細に説明する。
実施例 純度99.997%の亜鉛地金に、次表に示す各種の元
素を添加した各種の亜鉛合金を作成し、約500℃で溶
融して圧縮空気により噴射して粉体化し、50〜150
メッシュの粒度範囲にふるい分けした。次いで、か性カ
リの10重量%水溶液中に上記粉体を投入し、攪拌しな
がら所定量の水銀を滴下して汞化した。その後水洗し、
アセトンで置換して乾燥し、汞化亜鉛合金粉を作成し
た。さらに本発明の実施例以外の汞化亜鉛粉、又は汞化
亜鉛合金粉についても比較例として同様の方法で作成し
た。
素を添加した各種の亜鉛合金を作成し、約500℃で溶
融して圧縮空気により噴射して粉体化し、50〜150
メッシュの粒度範囲にふるい分けした。次いで、か性カ
リの10重量%水溶液中に上記粉体を投入し、攪拌しな
がら所定量の水銀を滴下して汞化した。その後水洗し、
アセトンで置換して乾燥し、汞化亜鉛合金粉を作成し
た。さらに本発明の実施例以外の汞化亜鉛粉、又は汞化
亜鉛合金粉についても比較例として同様の方法で作成し
た。
これらの汞化粉末を用い、図に示すボタン形酸化銀電池
を製作した。図において、1はステンレス鋼製の封口板
で、その内面には銅メッキ1′が施されている。2はか
性カリの40重量%水溶液に酸化亜鉛を飽和させた電解
液をカルボキシメチルセルロースによりゲル化し、この
ゲル中に汞化亜鉛合金粉末を分散させた亜鉛負極であ
る。3はセルロース系の保液材、4は多孔性ポリプロピ
レン製のセパレータ、5は酸化銀に黒鉛を混合して加圧
成形した正極、6は鉄にニッケルメッキを施した正極リ
ング、7はステンレス鋼製の正極缶で、その内外面には
図示していないがニッケルメッキが施されている。8は
ポリプロピレン製のガスケットで、正極缶の折り曲げに
より正極缶と封口板との間に圧縮されている。
を製作した。図において、1はステンレス鋼製の封口板
で、その内面には銅メッキ1′が施されている。2はか
性カリの40重量%水溶液に酸化亜鉛を飽和させた電解
液をカルボキシメチルセルロースによりゲル化し、この
ゲル中に汞化亜鉛合金粉末を分散させた亜鉛負極であ
る。3はセルロース系の保液材、4は多孔性ポリプロピ
レン製のセパレータ、5は酸化銀に黒鉛を混合して加圧
成形した正極、6は鉄にニッケルメッキを施した正極リ
ング、7はステンレス鋼製の正極缶で、その内外面には
図示していないがニッケルメッキが施されている。8は
ポリプロピレン製のガスケットで、正極缶の折り曲げに
より正極缶と封口板との間に圧縮されている。
試作した電池は直径11.6mm、高さ5.4mmであり、
負極の汞化粉末の重量を193mgに統一し、水銀の添加
量(汞化率)は、亜鉛合金粉に対し、いずれも1重量%と
した。
負極の汞化粉末の重量を193mgに統一し、水銀の添加
量(汞化率)は、亜鉛合金粉に対し、いずれも1重量%と
した。
試作した電池の亜鉛合金の組成と、60℃で1カ月間保
存した後の放電性能と電池総高の変化を次表に示す。放
電性能は、20℃において510Ωで0.9Vを終止電
圧として放電したときの放電持続時間で表わした。
存した後の放電性能と電池総高の変化を次表に示す。放
電性能は、20℃において510Ωで0.9Vを終止電
圧として放電したときの放電持続時間で表わした。
また、温度60℃,湿度90%で1カ月放置したのち、
目視で漏液状態を判定し、漏液した電池個数を同時に示
した。
目視で漏液状態を判定し、漏液した電池個数を同時に示
した。
この表における、電池総高の変化については、電池封口
後、経時的に各電池構成要素間への応力の関係が安定化
するまでの期間は電池総高が減少するのが通例である。
しかし、亜鉛負極の腐食に伴う水素ガス発生の多い電池
では、上記の電池総高の減少力に対抗する電池内圧の上
昇により電池総高を増大させる傾向が強くなる。従っ
て、貯蔵による電池総高の増減により亜鉛負極の耐食性
を評価することができる。また、耐食性が不十分な電池
では、電池総高が増大するほか、電池内圧の上昇により
耐漏液性が劣化するとともに、腐食による亜鉛の消耗、
亜鉛表面の酸化膜の形成や、水素ガスの内在による放電
反応の阻害等により放電性能が著しく劣化することにな
り、放電持続時間も又亜鉛負極の耐食性に依存する要素
が大きい。
後、経時的に各電池構成要素間への応力の関係が安定化
するまでの期間は電池総高が減少するのが通例である。
しかし、亜鉛負極の腐食に伴う水素ガス発生の多い電池
では、上記の電池総高の減少力に対抗する電池内圧の上
昇により電池総高を増大させる傾向が強くなる。従っ
て、貯蔵による電池総高の増減により亜鉛負極の耐食性
を評価することができる。また、耐食性が不十分な電池
では、電池総高が増大するほか、電池内圧の上昇により
耐漏液性が劣化するとともに、腐食による亜鉛の消耗、
亜鉛表面の酸化膜の形成や、水素ガスの内在による放電
反応の阻害等により放電性能が著しく劣化することにな
り、放電持続時間も又亜鉛負極の耐食性に依存する要素
が大きい。
さて、表において、本発明の比較例として挙げたNo.1
〜8のうち単独で添加元素を添加した場合(No.1,2,
3,4,5)よりも、二つの元素を添加した場合(No.
6,7,8)の方が亜鉛負極の耐食性、放電性能とも幾
分改善されている。
〜8のうち単独で添加元素を添加した場合(No.1,2,
3,4,5)よりも、二つの元素を添加した場合(No.
6,7,8)の方が亜鉛負極の耐食性、放電性能とも幾
分改善されている。
しかしIn,Ni,Ca,Sr,Mgを適切な組合せで適正
な含有量だけ併存させた本発明の実施例(No.10,11,1
2,15,16,17,20,21,23,24,25,26,27,28,2
9,30)の場合には前記の比較例に比べ、一段と耐食性、
放電性能がすぐれ、添加元素の複合効果が顕著に示され
る。一方三元素を併存させた場合でも含有量に過不足の
ある場合(No.9,13,14,18,19,22,31,32)は比較
例と大差なく、複合効果が乏しい。
な含有量だけ併存させた本発明の実施例(No.10,11,1
2,15,16,17,20,21,23,24,25,26,27,28,2
9,30)の場合には前記の比較例に比べ、一段と耐食性、
放電性能がすぐれ、添加元素の複合効果が顕著に示され
る。一方三元素を併存させた場合でも含有量に過不足の
ある場合(No.9,13,14,18,19,22,31,32)は比較
例と大差なく、複合効果が乏しい。
上述の通り、本発明はIn,Ni,Ca,Sr,Mgを適切
な組合せ、例えば(No.27,28,29,30)で示すような適
正な含有量で併存させた亜鉛合金を負極に用いることに
より低汞化率化に成功したものである。各元素の含有量
はInが0.005〜0.5重量%、Niが0.01〜
0.5重量%、Ca,Sr,Mgの一種または二種以上の
和が0.005〜0.2重量%とするのが適切である。
な組合せ、例えば(No.27,28,29,30)で示すような適
正な含有量で併存させた亜鉛合金を負極に用いることに
より低汞化率化に成功したものである。各元素の含有量
はInが0.005〜0.5重量%、Niが0.01〜
0.5重量%、Ca,Sr,Mgの一種または二種以上の
和が0.005〜0.2重量%とするのが適切である。
以上のように、本発明は前述の添加元素の組合わせによ
る相乗効果により負極に用いる亜鉛合金の耐食性が向上
することを見出し、適切な含有量を割り出して低公害で
実用性能のすぐれた亜鉛アルカリ電池を実現したもので
ある。なお、実施例においては汞化亜鉛負極を用いた電
池について説明したが、開放式の空気電池や水素吸収機
構を備えた密閉型の亜鉛アルカリ電池などにおいては、
水素ガスの発生許容量は比較的多いので、このような場
合に本発明を適用する場合はさらに低汞化率、場合によ
っては無汞化のまま実施することもできる。
る相乗効果により負極に用いる亜鉛合金の耐食性が向上
することを見出し、適切な含有量を割り出して低公害で
実用性能のすぐれた亜鉛アルカリ電池を実現したもので
ある。なお、実施例においては汞化亜鉛負極を用いた電
池について説明したが、開放式の空気電池や水素吸収機
構を備えた密閉型の亜鉛アルカリ電池などにおいては、
水素ガスの発生許容量は比較的多いので、このような場
合に本発明を適用する場合はさらに低汞化率、場合によ
っては無汞化のまま実施することもできる。
発明の効果 以上のように本発明は、負極亜鉛の汞化率を低減でき、
低公害の亜鉛アルカリ電池を得るに極めて効果的であ
る。
低公害の亜鉛アルカリ電池を得るに極めて効果的であ
る。
図は本発明の実施例に用いたボタン形酸化銀電池の一部
を断面にした側面図である。 2……亜鉛負極、4……セパレータ、 5……酸化銀正極。
を断面にした側面図である。 2……亜鉛負極、4……セパレータ、 5……酸化銀正極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 良二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 植村 豊秀 広島県竹原市竹原町652―15 (72)発明者 賀川 恵市 広島県竹原市竹原町652―15
Claims (1)
- 【請求項1】インジウムを0.005〜0.5重量%、
ニッケルを0.01〜0.5重量%、カルシウム,スト
ロンチウム,マグネシウムのうち一種以上を0.005
〜0.2重量%含有する亜鉛合金を負極活物質に用いた
亜鉛アルカリ電池。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60230159A JPH0622118B2 (ja) | 1985-10-16 | 1985-10-16 | 亜鉛アルカリ電池 |
EP85308930A EP0185497B1 (en) | 1984-12-12 | 1985-12-09 | Zinc-alkaline battery |
AU51012/85A AU558729B2 (en) | 1984-12-12 | 1985-12-09 | Zinc alloy-alkaline battery including nickel |
DE8585308930T DE3562307D1 (en) | 1984-12-12 | 1985-12-09 | Zinc-alkaline battery |
CN85109759.6A CN1004391B (zh) | 1984-12-12 | 1985-12-11 | 锌—碱电池 |
KR1019850009332A KR890004989B1 (ko) | 1984-12-12 | 1985-12-11 | 아연-알카리 전지 |
US07/029,343 US4861688A (en) | 1984-12-12 | 1987-03-19 | Zinc-alkaline battery |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60230159A JPH0622118B2 (ja) | 1985-10-16 | 1985-10-16 | 亜鉛アルカリ電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6290852A JPS6290852A (ja) | 1987-04-25 |
JPH0622118B2 true JPH0622118B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=16903518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60230159A Expired - Lifetime JPH0622118B2 (ja) | 1984-12-12 | 1985-10-16 | 亜鉛アルカリ電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622118B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014116440B4 (de) | 2014-11-11 | 2016-05-19 | Epcos Ag | Ableiter |
-
1985
- 1985-10-16 JP JP60230159A patent/JPH0622118B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6290852A (ja) | 1987-04-25 |
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