JPH06220771A - 副蚕糸の処理における人造繊維又は欠陥繊維又はその他の異物を検出する方法と関連の装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 副蚕糸から出た絹繊維のラップの標本内のす
べての人造繊維、特にポリプロピレン繊維又は欠陥繊維
又は不連続な絹繊維と混合したその他の異物を自動的に
かつ確実に識別することである。 【構成】 副蚕糸の処理において人造繊維、欠陥繊維又
はその他の異物を検出し、たとえば延伸フレームを出て
ゆく絹繊維のラップ内に発見された欠陥品を分類して数
えるための方法であり、前記方法は事実上平行にされた
絹繊維（２０）のラップの実質上限定されたゾーンを白
色光（２３）で透過によって照らし、データ処理装置
（２７）と関連したテレビカメラ（２４）によって走査
し、かつ偏光（２５）で透過によって照らし、やはりデ
ータ処理装置（２７）と関連しているテレビカメラ（２
６）によって同時に走査し、テレビカメラ（２４−２
６）によって撮った映像（１４−１５）を欠陥品及び人
造繊維、異質繊維又は欠陥繊維の量、位置、種類及び長
さを決定するために処理して比較するという構成になっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、副蚕糸の処理における
人造繊維又は欠陥繊維又はその他の異物を検出する方法
及び関連の装置に関する。

【０００２】さらに正確にいえば、本発明は、副蚕糸の
処理から生ずる絹繊維のラップに含まれる人造繊維、そ
の中で限定的でなく都合よくはポリプロピレン繊維、欠
陥繊維又はその他の異物を識別する方法と関連の装置に
関する。

【０００３】なお、本発明による方法と関連の装置は、
絹繊維のラップ内に検出された欠陥品を分類して数え、
タイプによって区分できるようにする。

【０００４】

【従来の技術】この方法及び関連の装置は、繊維産業、
たとえば、延伸フレームの下流で、特に品質管理段階に
（その段階が標本化によって行われるかどうかに関係な
く）都合よく適用される。

【０００５】この品質管理は、絹繊維の人造繊維若しく
は欠陥繊維若しくは遭遇するその他の異物に基づく分類
又はこのようにして識別された欠陥品若しくは人造繊維
若しくは欠陥繊維をなくすように順次の装置で制御組合
せることのいずれかによって実行できる。

【０００６】最近の数年の間に副蚕糸をそれの収集点か
ら再生及び再使用の場所へ運んでいたセルローズを原料
にした古いパッケージが人造繊維、特にポリプロピレン
繊維を含む、パッケージと置替えられたことは周知であ
る。

【０００７】最新の技術は、すでに絹繊維のラップにあ
るセルローズ繊維を識別する装置を得ている。

【０００８】最新の技術は、延伸フレームなどの機械か
ら、出てゆく絹繊維のラップについて、いくつかの種類
の欠陥品を映像のデータ処理の分野を用いて識別するこ
とを可能にした。

【０００９】映像のデータ処理の現在の技術は、本質的
に三つの異なる順次の段階により、特に映像の取得、映
像のデータ処理及び確定した種類の欠陥繊維又は異物の
実際の識別によって行われる。

【００１０】周知の方法によれば、絹繊維のラップは、
ある設定速度で前方に送られ、視覚映像を解析に適合で
きるデータに変換するプロクラムが入った計算機に接続
されたテレビカメラによって走査される。

【００１１】特別なアルゴリズムがテレビカメラによっ
て撮った映像にある一連の欠陥品識別を可能にし、絹繊
維のラップの分類は検出された欠陥品に基づいて行われ
る。しかし、最新の技術は、人造繊維、特にポリプロピ
レン繊維の場合に無力である。したがって、この状況か
らこれらのポリプロピレン繊維が絹繊維を汚染し、品質
を損うという欠点が必然的に生ずる。

【００１２】最新技術の場合、絹繊維の種々のラップ
は、欠陥品の量と種類に基づいて自動的に分類される。

【００１３】この分類は、これらの人造繊維が「絹でな
い」と識別されることがあるが、人造繊維であると識別
されないので、絹繊維のラップにある人造繊維による汚
染を含まない。

【００１４】分類のこのような改良は、絹繊維のラップ
にある人造繊維の識別のための方法、したがって装置が
存在しないのでなお、不可能である。

【００１５】現時点では、絹繊維のラップの標本は、絹
繊維のラップにあるすべての人造繊維、特にポリプロピ
レン繊維を検出する努力をする指定職員によって目視で
検査される。

【００１６】この操作は、機械運転者の側に非常な注意
と集中を要求するので、検査の現在の速度は１分間に絹
繊維のラップの約０．４〜０．５ｍであり、この状況の
結果は、絹繊維のラップの分類が非常に小さい標本につ
いて行われた検査に基づいてなされること、したがって
統計的結果は非常に信頼できるものでないことがあると
いうものである。

【００１７】ＵＳ−Ａ−４，８３９，９４３は、天然若
しくは人造の異質繊維、結び目付きひも、合成物質の
束、綿、毛などの特に緩い織物繊維のふさの中若しくは
間の糸切れなどの欠陥品を検出する装置を開示してい
る。

【００１８】異質繊維は、それらの種々の特性、たとえ
ば、形状又は色又は寸法又は明度などに基づいて検出さ
れなるが、この方法は、欠陥品の種類によって欠陥品を
検出できるようにしないし、その時点で処理されている
繊維に対応しないすべてのものの識別だけに方法自体を
制限する。

【００１９】欠陥品を検出するための装置は、電磁波を
受ける手段へ電磁波を送信する手段を備えているのが都
合よく、これら二つの手段は、分析される予定の繊維の
層の両面に互いに向かい合せに配置される。

【００２０】欠陥品を検出するための装置は、カメラ又
はテレビカメラの形式のものであり、こうして作られた
映像は記憶されて、適当な評価装置を用いて検出装置に
記憶された写真と比較され、特定の必要な繊維からなっ
ていないすべてのものを欠陥品として識別するようにす
る。

【００２１】検出装置は、下流に置かれた適当な除去手
段を作動して、前に識別された欠陥品を取除く。

【００２２】さらに、この装置は、種々の欠陥品を数え
ることもそれらが何であるかと分類もできないで、繊維
の大雑把な評価をして、試験されている実際の繊維に対
して異質の物質と考えられるすべてのものを識別する。

【００２３】この装置は、実際には、洗浄もおさ打ちも
されないで単にあけられてコンベヤベルトの上に広げら
れる繊維に適用され、その繊維は、種、野菜破片、ごみ
などの大量の不純物を含み、これらの不純物は、処理さ
れている全体の数重量パーセントに及ぶ大量に含まれる
ことさえある。

【００２４】Ｗ０−９１／１１７０５は織物繊維の質と
量の特性を光学的に測定する方法を開示している。こ方
法は、特に、長さ、繊度、繊維の成熟及び縮小の度合
を、それらがどれであっても同時に確定できるようにす
る。

【００２５】この方法は、平行にされて２枚のガラスの
間に置かれた限られた数の繊維からなる繊維の単一層標
本に適用されるが、インライン分析及び検査プロセスの
ための連続繊維のラップに適用できない。さらに、この
方法は、分析された繊維の標本内の欠陥品の識別をする
ことにならないので、試験中の標本を識別された欠陥品
の種類と数に基づいて分類できるようにしない。

【００２６】最新の技術の欠点を克服し、いままで以上
の、利点を作るために本発明を研究し、試験して得た。

【００２７】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、副蚕
糸から出た絹繊維のラップの標本内のすべての人造繊
維、その中で限定的ではなく都合よくは、ポリプロピレ
ン繊維又は欠陥繊維又は不連続な絹繊維と混合したその
他の異物を自動的にかつ確実に識別することである。

【００２８】

【課題を解決するための手段】本発明による方法は、他
の種類の欠陥品、たとえば毛、節、種々の汚染繊維、欠
陥繊維などの検出、欠陥品の種類に従う欠陥品の分類及
び種類の等級による欠陥品の計数をも可能にする。

【００２９】本発明による人造繊維の検出方法は、映像
のデータ処理の周知の方法に基づいており、映像を取得
する段階と、映像を処理する段階と、欠陥品を実際に識
別する段階の三つの周知の異なる段階で行なわれる。

【００３０】この方法は、延伸フレーム又は繊維を最大
に平行にするのに適当な機械若しくは装置を去る絹繊維
のラップに適用される。

【００３１】本発明によれば、二つのテレビカメラが映
像取得段階に同時に用いられ、事実上平行な繊維を有す
る絹繊維のラップを走査し、二つのテレビカメラは、そ
れらのうちの一つが白色光源を用い、他方が偏光光源を
用いることを特徴としている。 本発明によれば、絹繊
維のラップは、二つの光源による透過によって照らされ
る。

【００３２】絹繊維のラップにある欠陥品の大部分が白
色光源をもったテレビカメラによって検出される。

【００３３】ポリプロピレン繊維を含むことに関連した
すべての欠陥品は、偏光光源をもつテレビカメラによっ
て検出される。

【００３４】実際には、絹繊維と異質の繊維、したがっ
てポリプロピレン繊維を含めた人造繊維も一般にもっと
不透明なので、前述のように、白色光源をもったテレビ
カメラによって検出される。

【００３５】白色光を用いるテレビカメラは、汚染繊維
の以下のようなパラメータ−を識別できるようにする、
たとえば、厚さ、長さ、連続性欠如及び不透明度など
で、これらはあとで検出された汚染繊維の種類を識別す
るのに用いられる。

【００３６】しかし、ポリプロピレンだけが偏光の偏り
ベクトルを回転するので、偏光源をもったテレビカメラ
はポリプロピレン繊維だけを識別する。

【００３７】ポリプロピレン繊維は絹が受けた処理によ
って「汚染」されたか又は他の繊維によって一部分かく
されることがあるので、偏光は、ポリプロピレンを全範
囲でなくほんの一部分だけ識別する。

【００３８】一つの変形によれば、白色光源は適当にフ
イルタをかけられるか又は着色される。

【００３９】別の変形によれば、テレビカメラが一つだ
けしかなく、そのカメラは、白色光で次に偏光で観察さ
れるようにゾーンを照らすことによって走査動作を順次
に行う。

【００４０】上述の変形によれば、映像を取得する段階
は不連続なやり方で行われ、絹繊維のラップは、歩進的
に前方に送られる。

【００４１】データ処理段階は、一般に三つの手順、す
なわち抑揚付け手順、２進信号への変換の手順及び圧縮
手順から成っている。

【００４２】２進信号への変換の手順及び圧縮手順は周
知の種類のものであり、本発明の方法において多分削除
されるかもしれない。

【００４３】本発明による方法において、抑揚付け手順
は、汚染繊維及び特にポリプロピレン繊維の存在を強調
することができるように修正された。

【００４４】白色光で走査された映像を抑揚付けする段
階の間、不透明度の大きい繊維はすべて強調され、絹繊
維のわずかにからみ合った束だけでなく、このように観
察される絹繊維のラップ内に含まれるすべての汚染繊維
をも識別する。

【００４５】偏光で走査された映像を抑揚付けする段階
の間、偏光の面を回転する繊維のすべての部分が強調さ
れるが、これは前述のようにポリプロピレン繊維だけの
代表的な特徴である。

【００４６】識別の第３で最後の段階においては、白色
光を用いたテレビカメラによって撮られた写真の分析が
欠陥品の種類を識別するために行われ、一方、特定のカ
メラによって撮られた二つの別々の映像のデータ処理に
よって得られたデータの組合わせ分析は、ポリプロピレ
ン繊維を識別するために行われる。

【００４７】実際には、白色光で撮った映像の分析は、
厚さ、長さ、連続性の欠如及び汚染繊維の不透明度など
の幾つかの特性パラメータを与える。

【００４８】代りにポリプロピレン繊維の識別の場合
は、偏光を用いたテレビカメラで撮った映像は、ポリプ
ロピレン繊維の数と位置を与えるが、一方、白色光を用
いたテレビカメラで撮った映像はすべての汚染繊維の大
きさを与える。

【００４９】これらのデータを結合することによって、
含まれるポリプロピレン繊維の数及びそれらのそれぞれ
の長さを自動的に得ること、したがって検査されている
絹繊維のラップの量についての情報を与えることが可能
である。

【００５０】特に、識別段階は、事実上三つの順次の段
階、すなわち汚染繊維の特性パラメータを検出するため
の第１の段階、汚染繊維を比較してカタログ化する第２
の段階及び欠陥品を種類によって計数する第３のしかも
最後の段階を含んでいる。

【００５１】特に、汚染繊維の特性パラメータを検出す
る第１の段階においては、白色光で撮った汚染繊維の映
像の分析は、汚染繊維の厚さ、長さ、連続性の欠如及び
不透明度などのパラメータを与えることができる。

【００５２】第２の比較とカタログ化の段階において
は、上述のパラメータは汚染繊維を欠陥品の正確な等級
にカタログ化するように各々が欠陥品の与えられた等級
に対応するアナログ値の集合と比較される。

【００５３】欠陥品のクラスはこれらの特性パラメータ
の値の分野に基づいて各クラスが分離されて互いに分離
され、従って汚染繊維を一つの単一のクラスに割当てで
きるような方法で決められる。

【００５４】特性パラメータの値が異質の繊維を上に識
別された等級のどれにも列挙できないものである場合、
この異質の繊維は「識別されない欠陥品」としてカタロ
グ化され、対応する等級に割当てられる。

【００５５】汚染繊維を欠陥品の特定の等級に割当てる
ときに、欠陥品の識別された等級に関連するカウンタが
高い方の値にセットされる。

【００５６】第３の段階においては、欠陥品の種類によ
って分離され、種々の等級に関するカウンタによって指
示された検出欠陥品は考慮に入れられる。

【００５７】本発明による装置の場合、３〜１０ｍ／ｍ
ｉｎ、都合よくは４〜６ｍ／ｍｉｍの速度で走る絹繊維
のラップを検査することが可能なので、問題の絹繊維の
ラップについてより大きな標本化を行うことができるよ
うにするので、さらに信頼性のある統計的結果を与え
る。識別段階のあとにマッピング段階が含まれ欠陥品又
は欠陥品の一部分を選択的にさえ除くように機械又は装
置で利用できる。

【００５８】

【実施例】副蚕糸の処理における人造繊維又は欠陥繊維
又はその他の異物を検出するための方法１０が本質的に
以下の段階をふくんでいる。

【００５９】１１−検査をすべき絹繊維のラップの映像
の取得、 １２−前の取得段階１１において取得された映像の処
理、及び １３−欠陥品、特に試験中の絹繊維のラップのセグメン
トに含まれる人造繊維識別すること。

【００６０】本発明によれば、二つの映像が取得段階１
１の間に絹繊維のラップの同じゾーンで得られ、特に白
色光源１４で得られる映像と偏光源１５で得られる映像
である。一つのの変形によれば、白色光源１４は適当に
ろ光されるか又は着色されている。

【００６１】この例においてデータ処理段階１２は既知
の方法で三つの手順、すなわち抑揚付け手順１６、２進
信号への変換の手順１７及び圧縮手順１８から成ってい
る。一つの変形によれば２進信号に変換する手順１７又
は圧縮手順１８は除かれている。

【００６２】本発明による方法において、抑揚付け手順
１６は、絹繊維手のラップにおける欠陥品を識別するた
め及び特に汚染人造繊維を識別するように適応されてい
る。特に、白色光１４で撮った映像の抑揚付けの手順１
６は絹繊維より不透明な繊維を強調しこれらのより不透
明な繊維はわずかなもつれ合った絹繊維と汚染繊維の束
を含んでいる。

【００６３】偏光１５で撮った映像の抑揚付けの手順１
６は偏光の偏光面の回転を生じさせる繊維を強調する。
この最後の段階はポリプロピレン繊維だけが偏光の偏光
面を回転する特性を持っているので、絹繊維のラップ内
に含まれたポリプロピレン繊維を強調する。

【００６４】識別段階１３は白色光と偏光とでそれぞれ
得られた二つの映像１４−１５を処理する段階１２にお
いて得られたデータ１４′及び１５′の組合わせ分析を
含んでいる。

【００６５】識別段階１３において、各々が性格な欠陥
品を規定する複数の等級に基づいて白色光１４で撮った
映像を分析することにって得られたデータ１４′の分析
によって検出される汚染繊維が分類さる。

【００６６】特に、識別段階１３は識別された汚染繊維
の特性パラメータの検出段階３７を含んでいる。

【００６７】特に、汚染繊維の厚さ、長さ、連続性の欠
如及び不透明度などの幾つかの性質の値が得られる。

【００６８】そのあとでこれらの特性パラメータが汚染
繊維を欠陥品の正確な等級にカタログ化するように欠陥
品の等級の集合を決定するアナログ特性パラメータと比
較３８される。

【００６９】欠陥品のこれらの等級はこれらの特性パラ
メータの値の明確な分野によって特徴付けられるので、
これらの等級は分離されて重複せず、この方法で汚染繊
維を欠陥品の一つの単一のクラスに列挙できる。

【００７０】汚染繊維の性質がその欠陥品を一つの単一
のクラスに属するとしてカタログ化できないようにする
ようなものでない場合、汚染繊維はいわゆる「識別され
ない欠陥品」という特別の等級に挙げられる。

【００７１】欠陥品の各等級は汚染繊維が汚染繊維が欠
陥品のその等級の一部分を形成するとしてカタログ化さ
れているときは常に、計数段階３９の間、高い方の値に
セットされるそれ自身のカウンタ手段を備えることを特
徴としている。

【００７２】したがって絹繊維の各ラップの場合に、欠
陥品の種類ごとの別々の検出欠陥品の数を知ること、及
び遭遇した欠陥品の数と種類に従って絹ラップをカタロ
グ化することが可能である。

【００７３】特に、データ１４′−１５′の組合わせは
例えば試験されている絹繊維のラップ内にあるポリプロ
ピレン繊維の値を自動的に与え、したがって絹繊維のラ
ップを中に含まれるポリプロピレン繊維の量に従ってや
はり分類できるようにする。一つの変形によれば、マッ
ピング段階３５が識別段階１３のあとに設けられ、欠陥
物又は欠陥品の一部分を選択的にさえ除くために機械又
は装置の中に用いることができる。

【００７４】図２は絹繊維のラップ２０にある人造繊維
を検出するための装置１９の線図である。この例におい
ては、絹繊維のラップ２０は、その繊維を事実上平行に
作られた缶２１から出るものであり、３〜１０ｍ／ｍｉ
ｎ、都合よくは４〜６ｍ／ｍｉｎの速度でコンベアベル
ト２２に沿って送られる。

【００７５】コンベアベルト２２は、データ処理装置２
７に接続された適当なモータ３０によって駆動される。

【００７６】絹繊維のラップ２０は、それが適当な透明
な表面３６を通り越すとき、透過によって白色光２３の
第１の発光源によって照らされ、第１のテレビカメラ２
４によって走査される。次に偏光２５の第２の発光源に
よって照らされて第２のテレビカメラ２６によって走査
される。

【００７７】本発明による装置１９において、発光源２
３−２５とそれぞれのテレビカメラ２４−２６はそれぞ
れ試験されている絹繊維のラップ２０と同じ軸上にかつ
反対側に置かれ、すなわち絹繊維のラップ２０は、それ
ぞれの発光源２３−２５と関連のテレビカメラ２４−２
６との間を走る。

【００７８】この例において、発光源２３−２５は、絹
繊維のラップ２０の下に置かれ、一方、テレビカメラ２
４−２６は、それぞれの発光源２３−２５と調整された
位置にラップ２０の上方に置かれる。

【００７９】本発明による装置１９において、発光源２
３−２５及びテレビカメラ２４−２６の軸は、望みによ
り水平であっても、垂直であっても、傾いていてもよ
い。

【００８０】テレビカメラ２４−２６による走査は、コ
ンベアベルト２２の前方への運動、したがって絹繊維の
ラップ２０の送りと調和されるので、第１のテレビカメ
ラ２４によって走査されたゾーンは常に第２のテレビカ
メラ２６によって走査されたゾーンと一致する。

【００８１】本発明による方法１０において、走査が行
われる順序は、偏光での走査が最初に行われ、白色光で
の走査がそのあとで行われれば、結果が同じなので重要
でない。

【００８２】実際には、識別段階１３においては、映像
１４と１５だけでなくコンベヤベルト２２の速度のデー
タをも受けるデータ処理装置２４は同時に絹繊維のラッ
プ２０の同じゾーンの走査を分析する。

【００８３】照明と走査のゾーンは、黒くて反射のない
のが都合のよい遮へい２９によってさえぎられて反射又
は他の障害を避けるようにする。第１及び第２のテレビ
カメラ２４−２６によってそれぞれ得られた映像１４−
１５は、データ処理装置２７へ送られ、そこで映像は絹
繊維のラップ２０の中のすべての人造繊維、特にすべて
のポリプロピレン繊維又は欠陥繊維又は他の異物をでき
るだけ確実に得るように処理される。

【００８４】データ処理装置２７は、各々が特定の種類
の欠陥を識別する等級の集合にある検出された汚染繊維
の特性値を、欠陥品の等級を定める特性値と比較するこ
とによって、列挙できる。この検査のあとに絹繊維のラ
ップ２０は適当な管２８の中に集められるか又は欠陥品
をなくすと共にすべての遭遇した欠陥品を選択的にさえ
取除く集合体３１を前もって通過される。

【００８５】この場合に、欠陥品除去集合体３１は欠陥
品を検出する装置１９がこのような欠陥品を選択的にで
さえ除去するために欠陥品除去集合体３１と同期される
ことを確実にするようにデータ処理装置２７に連結され
たモータ３４によって駆動されるコンベアベルト３３を
備えている。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による方法のブロック線図である。

【図２】 本発明による装置の線図である。 １９ 人造繊維検出装置 ２０ 絹繊維のラップ ２１，２８ 缶 ２３ 白色光源 ２４，２６ テレビカメラ ２５ 偏光源 ２７ データ処理装置 ２９ 遮へい ３１ 欠陥品除去組立体 ３５ マッピング組立体 ３６ 透明表面

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パオロ・ビシグエラ イタリア国33050リビグナーノ（ユーディ ー）、ビア・ウンベルト・アイ、４

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 副蚕糸の処理において人造繊維、欠陥繊
   維又はその他の異物を検出し、たとえば延伸フレームを
   出てゆく絹繊維のラップ内に発見された欠陥品を分類し
   て数えるための方法において、事実上平行にされた絹繊
   維（２０）のラップの実質上限定されたゾーンを白色光
   （２３）で透過によって照らし、データ処理装置（２
   ７）と関連したテレビカメラ（２４）によって走査し、
   かつ偏光（２５）で透過によって照らし、やはりデータ
   処理装置（２７）と関連しているテレビカメラ（２６）
   によって同時に走査し、テレビカメラ（２４−２６）に
   よって撮った映像（１４−１５）を欠陥品及び人造繊
   維、異質繊維又は欠陥繊維の量、位置、種類及び長さを
   決定するために処理して比較するという構成になってい
   る副蚕糸処理における人造繊維、欠陥繊維又はその他の
   異物を検出する方法。
2. 【請求項２】 白色光（２３）と関連のテレビカメラ
   （２４）が品質管理装置と関連している請求項１に記載
   の方法。
3. 【請求項３】 偏光（２５）と関連のテレビカメラ（２
   ６）が品質管理装置と関連している請求項１に記載の方
   法。
4. 【請求項４】 副蚕糸から作られる絹繊維のラップ（２
   ０）が事実上連続的に前方に送られ、絹繊維のラップ
   （２０）の送り速度を読みとる手段が設けられてデータ
   処理装置（２７）と関連させられている請求項１ないし
   ３のいずれか一つに記載の方法。
5. 【請求項５】 データ処理装置（２７）が識別装置（１
   ３）と関連している請求項１ないし４のいずれか一つに
   記載の方法。
6. 【請求項６】 識別装置（１３）がパラメータ（３７）
   の検出、それらのパラメータが欠陥品の比較及びカタロ
   グ化（３８）と計数（３９）を含んでいる請求項１ない
   し５のいずれか一つに記載の方法。
7. 【請求項７】 前記計数（３９）がカタログ化された各
   欠陥品に対する計数、手段を与える請求項１ないし６の
   いずれか一つに記載の方法。
8. 【請求項８】 前記識別装置（１３）がマッピング集合
   体（３５）と関連している請求項１ないし７のいずれか
   一つに記載の方法。
9. 【請求項９】 欠陥品を除去する手段が前記マッピング
   集合体（３５）の下に伸びて前記欠陥検出領域の下流に
   置かれている請求項８に記載の方法。
10. 【請求項１０】 繊維の形になっている副蚕糸の処理に
    おいて人造繊維を検出し、たとえば延伸フレームを出て
    いく絹繊維のラップ内に検出された欠陥品を分類して数
    えるための装置であり、前記装置は事実上平行にされた
    絹繊維のラップ（２０）が上に置かれる透明な表面（３
    ６）を備え、前記装置には第１の光源と第２の光源とが
    あり、二つの光源のうちの一方は白色光源（２３）であ
    り、一方、他方の光源は偏光源（２５）であり、二つの
    光源は前記透明な表面（３６）の両側に位置決めされて
    データ処理装置（２７）及び識別装置（１３）と関連さ
    せられている少なくとも一つのテレビカメラ（２４−２
    ６）と共同作動することを特徴とする副蚕糸の処理にお
    いて人工繊維を検出する装置。
11. 【請求項１１】 一方のテレビカメラ（２４−２６）
    が、光源（２３）−（２５）の各々に対して設けられ、
    遮へい（２９）も妨害を防止するために設けられている
    請求項１０に記載の装置。
12. 【請求項１２】 コンベアベルト（２２）がデータ処理
    装置（２７）と関連した速度検出手段と共に設けられて
    いる請求項１０又は請求項１１に記載の装置。
13. 【請求項１３】 前記データ処理装置（２７）が識別装
    置（１３）とマッピング集合体（３５）とに関連してい
    る請求項１０ないし１２のいずれか一つに記載の装置。
14. 【請求項１４】 欠陥物を少なくとも位置部分除去する
    組立体（３１）が設けられて、前記データ処理装置（２
    ７）と関連している請求項１０ないし１３のいずれか一
    つに記載の装置。