JPH06220348A - 繊維反応性染料 - Google Patents

繊維反応性染料

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JPH06220348A
JPH06220348A JP2417742A JP41774290A JPH06220348A JP H06220348 A JPH06220348 A JP H06220348A JP 2417742 A JP2417742 A JP 2417742A JP 41774290 A JP41774290 A JP 41774290A JP H06220348 A JPH06220348 A JP H06220348A
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hydrogen
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ブレナイゼン クルト
Markus Doerr
デール マルクス
Paul Doswald
ドスバルト パウル
Markus Gisler
ギスラー マルクス
Werner Koch
コッホ ベルナー
Helmut Anton Moser
アントン モザー ヘルムト
Wald Roland
ウォル ロラン
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/44Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/4401Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring with two or more reactive groups at least one of them being directly attached to a heterocyclic system and at least one of them being directly attached to a non-heterocyclic system
    • C09B62/4422Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group not directly attached to a heterocyclic ring with two or more reactive groups at least one of them being directly attached to a heterocyclic system and at least one of them being directly attached to a non-heterocyclic system the heterocyclic system being a pyrimidine ring

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式I、例えば式92 の繊維反応性化合物(遊離酸又は塩形状の化合物又は錯
体)及びその混合物。 【効果】 ヒドロキシ含有もしくは窒素含有有機基材、
例えば天然もしくは合成ポリアミド又は天然もしくは再
生セルロースを含む繊維材料及びなめし皮染色又は印刷
に有効であり、最も好ましい基材は綿を含む繊維材料で
ある。得られる染色及び印刷は良好な耐久性、例えば光
耐久性、湿耐久性及び耐酸化性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、ファイバー反応性基を含む発色
化合物及びその製造方法に関する。これらの化合物は従
来のあらゆる染色もしくは印刷プロセスにおけるファイ
バー反応性色素として有効である。
【0002】さらに特に、本発明は下式I、 〔上式中、Fは金属を含まないもしくは金属錯体形状
のモノアゾ、ジスアゾ、ポリアゾ、ホルムアザン、アン
トラキノン、フタロシアニン、ジオキサジン、フェナジ
ン及びアゾメチン染料より選ばれる発色団の基であり、
及びWの各々は独立に直接結合又はFに存在す
る芳香族カルボ環式環の炭素原子にもしくは芳香族複素
環式環の炭素もしくは窒素原子に結合した架橋基であ
り、Xは−CH=CH又は−C2〜4アルキレン−Y
であり、Yはヒドロキシ又はアルカリ性条件で分裂する
基、例えば−OSOH,Cl,Br,−OPO
,−SSOH,−OCOCH,−OCOC
もしくは−OSOCHであり、Rは水素、未置
換C1〜4アルキル、又はヒドロキシ、ハロゲン、シア
ノ、−SOH,−OSOHもしくは−COOHで−
置換したC1〜4アルキルであり、Zは
【化26】 であり、ただし(1)基 は追加ファイバー反応性基を全く含まず;及び(2) がジアゾ成分基として基(x)及びカップリング成分基
として基(y)
【化27】
【化28】 (上式中、mは0又は1である)を含むモノアゾ染料の
基である場合、(2.1)基(x)は−W−NR−Z
を有し及び基(y)は−W−SO−Xを有し、又は
(2.2)基(x)が−W−SO−Xを有する場
合、(y)への−W−NR−Z結合においてWは直
接結合以外である〕の化合物、その塩、式Iの化合物の
混合物及びその塩を与える。
【0003】存在するアルキル又はアルキレンはすべ
て、特に示す以外線状又は分枝である。窒素原子に結合
したヒドロキシ置換アルキル又はアルキレン基におい
て、ヒドロキシ基は好ましくはこの窒素原子に直接結合
していない炭素原子に結合している。2個のヒドロキシ
ル基を含むアルキレン基において、ヒドロキシ基は好ま
しくは互いに隣接していない異なる炭素原子に結合して
いる。
【0004】窒素原子に結合している、−O−又は−N
R−(Rは前記規定と同じである)により中断したアル
キレン鎖において、好ましくは−O−又は−NR−は窒
素原子に直接結合していないアルキレン鎖の炭素原子に
結合している。ハロゲンは好ましくは弗素、塩素又は臭
素であり、より好ましくは塩素又は臭素であり、特に塩
素である。
【0005】好ましくは、Fは金属を含まない又は金
属錯体形状のモノアゾ、ジスアゾ、ホルムアザン又はア
ントラキノン染料の基である。発色基が金属錯体形状で
ある場合、好ましくは1:1銅錯体形状である。
【0006】直接結合以外である場合の架橋基Wは好
ましくは二価基−NR−,−A−,−NR−A−,−
NRCO−A−,−CONR−A−,−SO
R−A−,−NRCONR−A−、又は
【化29】 (上式中、各Aは独立に直鎖もしくは分枝鎖でありより
好ましくは直鎖アルキレン基であるC1〜8アルキレン
基、又は−O−もしくは−NR−で中断されたC3〜8
アルキレン基である) 二価基
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】 もしくは
【化34】 又は下式、
【化35】 もしくは
【化36】 (上式中、Yはヒドロキシ、−NHR,−NRR,−
NRC2〜4アルキレン−SO−X,−C2〜4アル
キレン−O−C2〜4アルキレン−SO−X、もしく
【化37】 である)の二価基(上記二価基中、各R及び各Xは独立
に前記規定と同じであり、星印で示した原子もしくは結
合は に結合している)である。
【0007】より好ましくは、Wは直接結合、直鎖C
1〜4アルキレン、−C2〜3アルキレン−O−C
2〜3アルキレン、
【化38】 −NRCONR−C1〜4アルキル−又は
【化39】 であり、ここで各Rは独立に以下の規定と同じであ
り、フェニル環中の遊離結合は好ましくはメタもしくは
パラ位にあり、星印の原子もしくは遊離結合は に結合している。
【0008】架橋基Wは直接結合以外の場合、好まし
くは二価基−A−、
【化40】
【化41】 CO−A−,−NR−A−,−SO−A
−,−SONR−A−もしくは−CONR−
−であり、ここで各Aは独立にC1〜4アルキレ
ンもしくはC2〜4ヒドロキシアルキレンであり、又は
【化42】 であり、又は−W−NR−は好ましくは
【化43】
【化44】 もしくは
【化45】 であり、ここで各Aは独立に前記規定と同じであり、
に関して示した二価基において、各Rは独立に前記
規定と同じであり、星印で示した原子もしくは遊離結合
に結合している。
【0009】より好ましくは、Wは直接結合、C
1〜4アルキレン、C2〜4ヒドロキシアルキレンもし
くは
【化46】 であり、ここでRは独立に前記規定と同じであり、フ
ェニル基中の遊離結合は好ましくはメタもしくはパラ位
にあり、星印を付けたN−原子は に結合している。
【0010】アルカリ性条件下で除去される基としての
Yは好ましくは−OSOHである。Xは好ましくはX
であり、ここでXは−CH=CH,−C2〜3
ルキレン−OHもしくは−C2〜3アルキレン−OSO
Hであり、より好ましくはXはXであり、ここでX
は−CH=CH,−CHCHOHもしくは−C
CHOSOHであり、最も好ましくはXはX
であり、ここでXは−CH=CHもしくは−CH
CHOSOHであり、特に−CHCHOSO
Hである。
【0011】各Rは好ましくはRであり、ここで各R
は独立に水素、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチ
ル、−(CHSOH,−(CHOSO
Hもしくは−(CHCOOHであり、rは1,2
もしくは3である。より好ましくは各RはRであり、
ここで各Rは独立に水素もしくはメチルである。最も
好ましくは各Rは水素である。
【0012】金属を含まないもしくは金属錯体形状の式
Iの好ましい化合物は以下のタイプ(1)〜(6)の化
合物に相当する。以下に示す式において、以下のシンボ
ルD〜Dはジアゾ成分基として用いられる。
【0013】Dは式(a)
【化47】 の基であり、Dは式(b)
【化48】 の基であり、Dは式(c)
【化49】 の基であり、Dは式(d)
【化50】 の基であり、ここでR及びRの各々は独立に水素、
ハロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、−
COOHもしくは、−SOHであり、Rは水素、ハ
ロゲン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、−C
OOH又は−SOHであり、Rは水素、ハロゲン、
1〜4アルキルもしくはC1〜4アルコキシであり、
nは0もしくは1であり、pは1もしくは2であり、q
は0,1もしくは2であり、各R,X及びZは前記規定
と同じである。
【0014】Dは好ましくはD1aであり、より好ま
しくはD1bであり、ここでD1aは式(a
【化51】 の基であり、D1bは式(a
【化52】 の基であり、ここでR1aは水素、メチル、メトキシ、
−COOHもしくは−SOHであり、R1bは水素、
−COOHもしくは、−SOHであり、−NH−Zは
4もしくは5位にあり、R及びZは前記規定と同じで
ある。
【0015】Dは好ましくはD2aであり、より好ま
しくはD2bであり、ここでDd2は式(b
【化53】 の基であり、D2bは式(b
【化54】 の基であり、ここでm,n,R及びZは前記規定と同
じである。
【0016】Dは好ましくはD3aであり、より好ま
しくはD3bであり、ここでD3aは式(c
【化55】 の基であり、D3bは式(c
【化56】 の基であり、ここでR5aは水素、メチル、メトキシ、
−COOHもしくは−SOHであり、R6aは水素、
メチルもしくはメトキシであり、R5bは水素もしくは
−SOHであり、−SO−Xは4もしくは5位に
あり、X及びXは前記規定と同じである。
【0017】Dは好ましくはD4aであり、より好ま
しくはD4bであり、ここでD4aは式(d)〜(d
【化57】
【化58】
【化59】
【化60】 の1つの基であり、ここでXは前記規定と同じであ
り、及びD4bは式(d)〜(d)の1つの基であ
り、各XはXであり、Xは前記規定と同じであ
る。Dはジアゾ成分基DもしくはDに用い、
はジアゾ成分基DもしくはDに用いる。
【0018】タイプ(1):モノアゾ化合物、金属含ま
ず 1a)
【化61】
【化62】 上式中、R,R,R,R,R,X,Z及びnは
前記と同じである。 1b)
【化63】
【化64】 上式中、RはCH,−COOHもしくは−CONH
であり、RはOHもしくはNHであり、R,
,R,R,R,X,Z及びnは前記規定と同
じである。DがD1aもしくはD2a、特にD
1bもしくはD2bであり、DがD3aもしくは
4a、特にD3bもしくはD4bであり、RがR
5aであり、RがR6aであり、XがX、特にX
であり、RがRである(各R5a,R6a,X,X
及びRは独立に前記規定と同じである)化合物1
a)及び1b)がより好ましい。
【0019】1c)
【化65】
【化66】
【化67】 上式中、R10は水素もしくはC1〜4アルキルであ
り、各Qは独立に水素、C1〜4アルキル、C5〜6
シクロアルキル、フェニルもしくはフェニル(C1〜4
アルキル)(このフェニル環は未置換であるかもしくは
1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、ハロゲン、−
SOH及び−COOHより独立に選ばれる1〜3個の
置換基により置換している。)、−COR11又は−S
H,−OSOHもしくは−COR11で−置換し
たC1〜4アルキル(R11はOH,NHもしくはC
1〜4アルコキシである)であり、各Qは独立に水
素,CN,−SOH,−COR11,C1〜4アルキ
ル,OH,ハロゲン,CN,C1〜4アルコキシ、
【化68】 −SOH,−OSOHもしくはNHで−置換した
1〜4アルキル、
【化69】 もしくは
【化70】 であり、R,R及びR11は前記規定と同じであ
り、R12は水素、C1〜4アルキルもしくはC2〜4
ヒドロキシアルキルであり、 は非発色アニオンであり、Wは−C2〜4アルキレン
もしくは−C3〜4ヒドロキシアルキレンであり、W
は−C2〜4アルキレン、−C2〜3アルキレン−O−
2〜3アルキレン、−C2〜3アルキレン−NR−C
2〜3アルキレンもしくは
【化71】 であり、この星印を付けた結合はピリドン環の窒素原子
に結合しており、各R,X及びZは前記規定と同じであ
る。 非発色アニオン は好ましくはクロリドもしくはアセテートイオンであ
る。
【0020】DがD3aもしくはD4a、特にD
3bもしくはD4bであり、DがD1aもしくは
2a、特にD1bもしくはD2bであり、QがQ
1aであり、ここでQ1aが水素、メチル、エチル、フ
ェニル、−COR11,−CHSOHもしくは−C
OSHであり、Qが最も好ましくはQ1bであ
り、ここでQ1bがメチルもしくは−CHOSHで
あり、QがQ2aであり、ここでQ2aが水素,C
N,−SOH,−COR11,メチル,エチルもしく
は−CHOSHであり、Qが最も好ましくはQ
2bであり、ここでQ2bが水素、−CONHもしく
は−CHOSHであり、RがRであり、Xが
、特にXである(R、及びXは前記規定
と同じである)化合物1c)がより好ましい。
【0021】1d)
【化72】
【化73】
【化74】 上式中、Rは水素、C1〜4アルキル、C1〜4アル
コキシ、−NHCOC1〜4アルキルもしくは−NHC
ONHであり、Rは水素、C1〜4アルキル、C
1〜4アルコキシもしくは−SOHであり、mは0も
しくは1であり、nは0もしくは1であり、qは0,1
もしくは2であり、R,Zは各R12は独立に前記規定
と同じである。
【0022】DがD3aもしくはD4aであり、
より好ましくはD3bもしくはD4bであり、DがD
3aであり、より好ましくはD3bであり、Rが前記規
定と同じRである化合物1d)がより好ましい。
【0023】タイプ(2):ジアゾ化合物:金属を含ま
ない 2a)
【化75】 上式中、R′はRの1つであり、R′はRの1
つであるが両者は独立しており、R,R及びZは
前記規定と同じである。DがD3aもしくはD
4a、特にD3bもしくはD4bでありR′及び
′の両方が水素であり、Rが前記規定のRである
化合物2a)がより好ましい。
【0024】2b)
【化76】
【化77】 上式中、R,R,R及びZは前記規定と同じであ
る。DがD4a、特にD4bであり、DがD3a
特にD3bであり、Rが前記規定のRである化合物2
b)がより好ましい。
【0025】タイプ(3):モノアゾ化合物 3a)金属を含まない
【化78】
【化79】
【化80】 上式中、mは0もしくは1であり、nは0もしくは1で
あり、R,R,X及びZは前記規定と同じである。
【0026】DがD1aもしくはD2a、より好
ましくはD1bもしくはD2bであり、DがD
3aもしくはD4a、より好ましくはD3bもしくはD
4bであり、RがR1aであり、XがX、より好ま
しくはXであり、RがRである(R1a,X,X
及びRは独立に前記規定と同じである)化合物3
a)がより好ましい。
【0027】3b)金属を含む、化合物3a)の1:1
銅錯体
【化81】
【化82】 (上式中、後者の式において−O−及び−N=N−は互
いにオルト位であり、1,2−もしくは2,1位にあ
り、各mは独立に0もしくは1であり、nは0もしくは
1であり、R,R,X及びZは前記規定と同じであ
る)又は下式、
【化83】 (式中R13はOH,NHもしくはCOOHであり、
R,R,X,Z,m及びnは前記規定と同じである)
の2個のモノアゾ化合物(同一でも異っていてもよい)
もしくは上記式の1個のモノアゾ化合物及び金属錯体を
形成できる他の染料、特に適当なアゾもしくはアゾメチ
ン染料 からなる1:2金属錯体、特に1:2コバルトもしくは
クロム錯体
【0028】タイプ4):ジアゾ化合物、金属を含む、
特に1:1銅錯体
【化84】
【化85】
【化86】 上式中、mは0もしくは1であり、nは0もしくは1で
あり、R,R,R,R,X及びZは前記規定と同
じである。
【0029】タイプ5):ホルマザン化合物
【化87】 上式中、基−(CH−NR−Z及び−W−SO
−Xは3個のフェニル環のいずれかの炭素原子に結合
しているが、異なるフェニル環上に位置し、Wは−
NRCONR−C2〜4アルキレンもしくは
【化88】 であり、印を付けたN原子は環システムに結合してお
り、各mは独立に0もしくは1であり、nは0もしくは
1であり、R、各R,X及びZは前記規定と同じであ
る。
【0030】タイプ6):アントラキノン化合物
【化89】 上式中、R14及びR15の各々は水素、ハロゲンもし
くはヒドロキシであり、Wは直接結合もしくは−C
1〜4アルキレンであり、mは0もしくは1であり、
R,R,R,R,X及びZは前記規定と同じであ
る。
【0031】式Iの化合物が塩形状である場合、スルホ
及びカルボキシ基と会合しているカチオンは重要ではな
く、ファイバー反応性染料の分野における従来の非発色
カチオンであってよく、ただし対応する塩は水溶性であ
る。そのようなカチオンの例は、アルカリ金属カチオン
並びに未置換及び置換アンモニウムカチオン、例えばリ
チウム、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、モノ、
ジトリ及びテトラメチルアンモニウム、トリエチルアン
モニウム、及びモノ、ジ及びトリエタノールアンモニウ
ムである。
【0032】好ましいカチオンはアルカリ金属カチオン
及びアンモニウムであり、ナトリウムが最も好ましい。
式Iの化合物において、スルホ及びカルボキシ基のカチ
オンは同一であっても異ってもよく、例えば上記カチオ
ンの混合物であってよく、これは式Iの化合物が混合塩
形状であってよいことを意味する。
【0033】本発明はさらに式Iの化合物及びその混合
物の製造方法を提供し、この方法は式II、 (上式中、F,W,W,X及びRは前記規定と同
じである)の化合物又は式IIの化合物の混合物を5−
シアノ−2,4,6−トリクロロピリミジンと反応させ
ることを含む。
【0034】この縮合反応の前もしくは後に所望の金属
化を行ってよい。タイプ(3)及びタイプ(4)の金属
を含まないもしくは金属を含むモノアゾもしくはジアゾ
化合物は好ましくは第1もしくは第2の成分が5−シア
ノ−2,4,6−トリクロロピリミジンとすでに縮合し
た適当なカップリング成分と適当なジアゾ成分との反応
により、所望により金属供与化合物による、処理により
カップリングした後に製造される。
【0035】式Iの化合物は公知の方法、例えばアルカ
リ金属塩により塩析し、濾過し、所望により真空中及び
わずかに高温において乾燥することにより単離される。
反応及び単離条件に依存し、式Iの化合物は遊離酸もし
くは好ましくは塩形状又は例えば1種以上の上記カチオ
ンを含むさらに混合した塩形状で得られる。従来の方法
により遊離酸形状から塩形状へもしくは塩形状の混合物
へ又は逆に塩形状から他へ転化してよい。
【0036】架橋−W−NR−により発色団Fに結
合した基Z
【化90】 が、5−シアノ−2,4,6−トリクロロピリミジンと
の縮合反応の非選択性のため2−もしくは6−位のいず
れかに浮動性塩素置換基を有する2種の異性体形状とな
ることに注目すベきである。6位に対する2位の通常生
ずる比は約2:1である。通常、単一の異性体に単離せ
ずこの混合物のままで用いることが好ましいが、これは
従来の方法により容易に達成される。
【0037】式IIの出発化合物並びにジアゾ及びカッ
プリング成分は公知の化合物であってよく、又は公知の
方法を用い公知の材料より容易に製造される。
【0038】式Iの化合物及びその混合物はヒドロキシ
基又は窒素含有有機物質を染色又は印刷するための繊維
反応性色素として有効である。好ましい基材は天然及び
剛性ポリアミド、特に天然もしくは再生セルロース、例
えば綿、ビスコース及びスパンレーヨンを含むなめし皮
及び繊維材料である。最も好ましい基材は綿を含む繊維
材料である。
【0039】染色もしくは印刷は、従来の繊維反応性色
素分野において公知の方法に従い行なわれる。好ましく
は、式Iの化合物に対し、30℃〜60℃の温度におい
て排気染色法が用いられる。
【0040】本発明の化合物は公知の繊維反応性染料と
の良好な相溶性を有し、それのみで又は同様の染色特
性、例えば通常の耐久性及び染料槽から繊維へ吸尽でき
る能力を有する同種の適当な繊維反応性色素と組み合せ
て用いてよい。そのような組み合せにより得られる染色
は良好な耐久性を有し、単一の色素により得られる染色
に相溶性である。
【0041】式Iの化合物は良好な消耗及び定着イール
ドを与える。さらに、未定着化合物は基材から容易に洗
い流される。得られる染色及び印刷は良好な湿及び乾燥
光耐久性並びに良好な湿耐久性、例えば水、海水及び汗
耐久性を示す。また酸化剤、例えば塩素化水、過塩素酸
漂白剤、過酸化物漂白剤及び過臭素酸含有洗剤に対する
良好な耐性を示す。
【0042】本発明をさらに以下の例を参考にして説明
する。部はすべて特に示す以外重要基準であり、温度は
摂氏である。
【0043】例1 14部の4−アミノフェニル(2′−スルファトエチ
ル)スルホンを50部の水でペースト化する。この混合
物に7部の30%塩酸を加え、この混合物を50部の氷
で0℃に冷却する。この条件下12.6部の4N亜硝酸
ナトリウム溶液を加えることによりジアゾ化を行なう。
ジアゾ化終了後、9.8部の固体1−N−メチル−アミ
ノプロピル−4−メチル−6−ヒドロキシピリドン−2
を加える。pH7(8部の炭酸ナトリウム20重量パー
セント溶液で調節)でカップリング反応を行なう。こう
して形成した下式、
【化91】 の化合物を沈殿させ濾過する。
【0044】33.4部のこの湿った化合物を1000
部の水に撹拌し、100部の氷−水混合物中で10分間
撹拌した8部の5−シアノ−2,4,6−トリクロロピ
リミジンを加える。20部の水酸化ナトリウム10重量
%溶液の添加により反応混合物のpHを6.0に調節す
る。同時に温度は40℃に上がる。3時間後、縮合が終
了する。反応混合物を200部の水で希釈し、50℃で
濾過し、塩化ナトリウムで塩析する。こうして得られた
色素を濾過し乾燥する。これは下式、
【化92】 を有し、綿を黄緑色に染色する。この染色は良好な耐久
性を示す。
【0045】例2 例1のようにして14部の4−アミノフェニル(2′−
スルファトエチル)スルホンをジアゾ化する。得られる
混合物に固体形状の圧8.5部の1−(3′−アミノフ
ェノール)−3−メチルピラゾロン−5を加える。33
部の水酸化ナトリウム10重量%溶液の添加により調節
したpH7.0においてカップリングを行なう。60分
の反応時間後、混合物を塩化ナトリウムで塩析する。残
留物を分離し、300部の水に再び溶解する。この溶液
に16部の5−シアノ−2,4,6−トリクロロピリミ
ジン(例1と同様処理した)を加える。1時間の間15
部の水酸化ナトリウム10重量%溶液の添加によりpH
を7.0に保つ。その後、この混合物を50℃に加熱
し、濾過する。得た色素を塩化ナトリウムの添加により
塩折し、濾過し乾燥する。これは下式、
【化93】 に相当し、綿を黄褐色に染色する。この染色は良好な耐
久性を示す。
【0046】例3〜97 例1又は2の方法と同様にして、適当な出発化合物を用
い所望の発色団Fを形成し、さらに以下の表1〜9に
示す式Iの金属を含まない化合物を製造する。この表の
各々の最上部には対応する式を示す。
【0047】例3〜97の化合物をセルロースを含む基
材、特に綿を含む繊維材料に従来の吸尽染色もしくは印
刷法を用いて塗布し、ここで以下に示す染色及び印刷が
得られる。この綿に対する染色及び印刷は良好な光及び
湿耐久性を示し、酸化剤の存在下安定である。
【0048】以下の式及び表において、Zは
【化94】 であり、Zは−SOCHCHOSOHであ
る。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】
【表5】
【0054】
【表6】
【0055】
【表7】
【0056】
【表8】
【0057】
【表9】
【0058】例98 36.1部の4−アミノ−3−フルホフェニル−(2′
−スルファトエチル)スルホンを200部の水へ撹拌す
る。得られるpHは1未満である。0〜5℃において、
25部の4N亜硝酸ナトリウム溶液を用いて従来の方法
によりジアゾ化を行なう。得られるジアゾニウム塩化合
物を0℃の温度及びpH4.5において15.1部の3
−アミノフェニルウレアと反応させる。カップリング終
了後、懸濁液を濾過し、残留物を再び200部の水へ撹
拌する。この混合物に22.9部の5−シアノ−2,
4,6−トリクロロピリミジンを加え、pH7.0で反
応を行なう。35℃で3時間後、反応が終了する。こう
して形成した色素を塩化ナトリウムで塩析し濾過し、乾
燥する。これは下式、
【化95】 に相当し、綿を黄色に染色する。この染色は良好な耐久
性を示す。
【0059】例99〜例112 例98の方法と同様にし、適当な出発物質を用い、さら
に金属を含まないモノアゾ化合物を製造する。これは下
式(T10)
【化96】 に相当する。例99〜112の化合物は綿を黄色に染色
する。この染色は良好な光及び湿耐久性を示し、酸化剤
α存在下安定である。
【表10】
【0060】例113 41.1部の2−アミノ−1−スルホナフチル−6−
(2′−スルファトエチル)スルホンを250部の水に
撹拌し、これによりpHは1未満になる。0〜5℃で2
5部の4N亜硝酸ナトリウム溶液を加えることによりジ
アゾ化を行なう。ジアゾニウム塩化合物を5℃以下の温
度及びpH5において13.7部の1−アミノ−2−メ
トキシ−5−メチルベンゼンと反応させる。得られる生
成物を50部の塩酸30重量%溶液の存在下25部の4
N亜硝酸ナトリウム溶液によりさらにジアソ化し、続い
て25部のアニリン−ω−メタンスルホン酸の存在下カ
ップリング反応を行なう。カップリングは10℃以下の
温度及びpH4.5で行なう。反応終了後、水酸化ナト
リウム溶液の添加によりpHを約13に調節する。次い
で、30℃以下の温度で17部の40重量%過酸化水素
をゆっくり加えることにより鹸化を行なう。得られる遊
離アミノ基と22.9部の5−シアノ−2,4,6−ト
リクロロピリミジンの反応を35℃及びpH7.0で行
なう。単離後下式、
【化97】 の色素が黄褐色粉末の形状で得られる。この化合物は綿
にオレンジ色の染色を与え、良好な耐久性を示す。
【0061】例114 例113で用いる41.1部の2−アミノ−1−スルホ
ナフチル−6−(2′、スルファトエチル)スルホンの
かわりに200部の水に撹拌した28.1部の4−アミ
ノフェニル−(2′−オルファトエチル)スルホンを用
い、例113に示した製造法を用い、下式、
【化98】 を有する化合物が得られ、これは綿をオレンジ色に染色
する。この染色は良好な光及び湿耐久性を示し、耐酸化
性である。
【0062】例115〜125 例113又は114の方法と同様にし、適当な出発物質
を用い、金属を含まないジアゾ化合物を製造する。これ
は下式(T11)
【化99】 に相当する。例115〜125の化合物は綿をオレンジ
色に染色する。この染色は良好な耐久性を有する。
【表11】
【0063】例126 23.9部の2−アミノ−5−ヒドロキシナフタレン−
7−スルホン酸を25℃で300部の水に撹拌し、13
部の水酸化ナトリウム30重量%溶液の添加により溶解
する。
【0064】22.9部の5−シアノ−2,4,6−ト
リクロロピリミジンを120部のアセトンに溶解し、次
いで120部の氷及び60部の水の混合物に撹拌する。
この混合物に前記2−アミノ−5−ヒドロキシナフタレ
ン−7−スルホン酸の溶液を0〜5℃で30分かけて加
える。同時に、希炭酸ナトリウム溶液の添加により2.
4〜2.7のpHを保つ。遊離アミノ基が検知されなく
なるまで撹拌を行なう。
【0065】得られる懸濁液を従来の方法により製造し
た31.1部の2−アミノ−1−メトキシ−4−(2′
−スルファトエチル)スルホニルベンゼンのジアゾリウ
ム塩化合物に加える。0〜5℃において、希炭酸ナトリ
ウムの溶液を加えることによりカップリング混合物のp
Hを7.1に調節する。カップリングが終了するまでこ
のpHにおいて撹拌を行なう。こうして形成した色素を
塩析し単離する。乾燥後、下式、
【化100】 の色素が暗赤色粉末の形状で得られ、これは水に溶解
し、綿を赤色に染色する。この染色は良好な光及び湿耐
久性を示し、耐酸化性である。
【0066】例127 例126の方法に従い製造した22.9部の5−シアノ
−2,4,6−トリクロロピリミジン及び23.9部の
2−アミノ−5−ヒドロキシナフタレン−7−スルホン
酸からなる懸濁液に従来の方法で製造した29.7部の
2−アミノ−1−ヒドロキシ−4−(2′−スルファト
エチル)スルホニルベンゼンのジアゾニウム塩溶液を5
〜8℃において30分かけて加える。希炭酸ナトリウム
溶液の添加によりpHを8〜9に保つ。カップリング反
応終了後、塩酸を加えることにより反応混合物のpHを
5.5に調節する。次いで、23.7部の硫酸銅・5H
0の水溶液を30分かけて加え、その間希炭酸ナトリ
ウム溶液の添加により混合物のpHを5.5〜6.5に
保つ。銅錯化後、反応生成物を塩析し、単離する。乾燥
後、下式、
【化101】 の色素が暗赤色粉末の形状で得られ、これは水に溶解し
綿をワイン色に染色する。この染色は良好な光及び湿耐
久性を有し、耐酸化性である。
【0067】例128 36.1部の3−アミノ−5−スルホフェニル−(2′
−スルファトフェニル)スルホンを200部の水に撹拌
し、これによりpHは1未満となる。5℃以下の温度で
25部の4N亜硝酸ナトリウム溶液により従来の方法で
ジアゾ化を行なう。室温及びpH5〜6において、例1
26の方法で製造した2−アミノ−5−ヒドロキシナフ
タレン−7−スルホン酸と5−シアノ−2,4,6−ト
リクロロピリミジンの縮合生成物41.1部を用いカッ
プリング反応を行なう。その後、室温において58部の
酢酸ナトリウム及び8部の硼砂の存在下、25部の硫酸
銅・5HOを用い銅錯化を行ない、その間48部の4
0重量%過酸化水素を15分かけて加える。さらに30
分後、銅錯化が終了し、こうして形成した色素を単離す
る。これは下式、
【化102】 に相当し、暗赤色粉末の形状で得られる。この色素は綿
をルビー色に染色し、これは良好な耐久性を示す。
【0068】例129 例128の方法と同様にして出発化合物として3−アミ
ノ−5−ニトロベンゼンスルホン酸及び5−シアノ−
2,4,6−トリクロロピリミジンの縮合生成物を用
い、ニトロ基を還元し、得られる遊離アミノ基をジアゾ
化し、1−ヒドロキシ−6−(2′−スルファトエチ
ル)スルホニルナフタレン−3−スルホン酸とカップリ
ングし、最後に銅錯化して下式、
【化103】 の色素が得られ、これは綿を青赤色に染色する。この染
色はとても良好な耐久性を示す。
【0069】例130 23部の5−シアノ−2,4,6−トリクロロピリミジ
ンを120部のアセトンに溶解し、この溶液を60部の
水及び100部の氷の混合物に撹拌する。得られる冷懸
濁液にpH5に調節した水中の21.9部の1−(3′
−アミノベンゾイルアミノ)−8−ヒドロキシナフタレ
ン−3,6−ジスルホン酸の氷冷溶液を加え、同時に希
炭酸ナトリウム溶液を加え反応混合物のpHを4.5に
保つ。縮合終了後、懸濁液のpHを6に調節する。この
懸濁液に23.3部の4−アミノフェニル−(2′−ス
ルファトエチル)スルホンのジアゾニウム塩化合物を0
〜5℃で加え混合物のpHを炭酸ナトリウム溶液の添加
により6〜6.5に保つ。こうして得られた色素を塩析
し濾過により単離し乾燥する。これは下式、
【化104】 を有し、綿を明るい赤色に染色する。この染色は著しく
良好な光及び湿耐久性を示し、耐酸化性である。
【0070】例131〜162 例130の方法と同様にして、適当な出発物質を用い、
以下の表12及び13に示す金属を含まないモノアゾ化
合物を製造する。この表の各々の最上部に対応する式を
示す。これらの例131〜162の化合物は綿を青赤色
に染色する。この染色は良好な耐久性を示す。
【0071】
【表12】
【0072】
【表13】
【0073】例163 29.7部の1−アミノ−2−ヒドロキシ−5−(2′
−スルファトエチル)スルホニルベンゼンを公知の方法
でジアゾ化し、23.9部の2−アミノ−5−ヒドロキ
シナフタレン−7−スルホン酸に加える。希炭酸ナトリ
ウム溶液を加えることによりこの混合物のpHを8に調
節する。反応温度は0〜5℃である。こうして形成した
モノアゾ化合物に6.9部の亜硝酸ナトリウムを加え、
0〜3℃で反応混合物をゆっくり塩酸に加える。得られ
るジアゾニウム塩化合物に例130の方法に従い製造し
た下式、
【化105】 のカップリング成分61部を加える。希炭酸ナトリウム
の添加により、反応混合物のpHをゆっくり6.5〜7
に調節する。カップリング終了後、色素溶液のpHを塩
酸の添加により5.5に調節する。この溶液に24.9
部の硫酸銅・5HOの水溶液を30分かけて加える。
同時に、反応混合物のpHを炭酸ナトリウムの添加によ
り5.5〜6.5に保つ。カップリング終了後、塩析及
び濾過により色素を単離し、乾燥する。これは下式、
【化106】 に相当し、綿を青色に染色する。これにより良好な耐久
性を有すると染色が得られる。
【0074】例164〜217 以下の表14〜19において、タイプ(5)のホルマザ
ン化合物を例示する式Iの化合物を示す。これらは公知
の方法と同様にして銅塩の存在下適当なヒドラジン化合
物、ジアゾニウム化合物及びアルデヒドの反応を含む縮
合により製造される。各表の最上部には対応する式を示
す。
【0075】表14〜19に示す化合物は綿を暗青色に
染色し、良好な耐久性を有する染色が得られる。
【0076】
【表14】
【0077】
【表15】
【0078】
【表16】
【0079】
【表17】
【0080】
【表18】
【0081】
【表19】
【0082】例128 10部の1,4−ジクロロ−5,8−ジヒドロキシアン
トラキノンを10部の2,4−ジアミノトルエン及び1
0部の酢酸ナトリウムと共に130℃で24時間100
部のオルト−ジクロロベンゼン中に撹拌する。冷却する
と下式
【化107】 の化合物(218a)が反応混合物より沈殿する。この
化合物を濾過し、少量のニトロベンゼンで洗浄し、次い
で15部の4−(2′−ヒドロキシエチル)スルホニル
アニリン及び10部の酢酸ナトリウムと共に155℃で
30時間100部のニトロベンゼン中で撹拌する。染料
ベース(2186)が沈殿し、これを濾過し、エタノー
ルで洗浄し、乾燥する。続いてこの化合物(2186)
を硫酸中公知の方法で転化させ下式、
【化108】 の化合物(218c)を得る。
【0083】7.2部の化合物(218c)を150部
の水にpH7で溶解する。25℃で2.5部(20重量
%過剰)の5−シアノ−2,4,6−トリクロロピリミ
ジンのアセトン溶液を1度に加える。3〜4時間後、反
応が終了し、薄層クロマトグラフィーで確認する。
【0084】反応生成物を単離するため、撹拌しながら
塩化ナトリウムを混合物中に分散させる。沈殿を濾過
し、真空中50℃で乾燥する。得られた色素は下式
【化109】 を有し、綿を明るい緑色に染色する。この染色は良好な
耐久性を示す。
【0085】前記例に示した沈殿法により、例1〜21
8の化合物はそのナトリウム塩形状で得られる。反応も
しくは単離条件を変えることにより又は他の公知の方法
を用いることにより、遊離酸の形状又は他の塩形状もし
くはカチオンを1種以上含む混合塩形状で化合物を製造
することが可能である。
【0086】すでに述べたように、例1〜218の色素
(及び対応する遊離酸及び他の塩形状)は基Z
【化110】 に関し2種の異性体化合物を含み、その1つのピリミジ
ン環上の浮動塩素置換基が2位にあり、他は6位にあ
り、前者が通常主であり、約2:1の比である。この異
性体混合物を染色もしくは印刷工程に用いてよく、単一
の異性体の単離は使用には必要ない。
【0087】以下の例において、本発明の化合物の適用
を説明する。 適用例A 0.3部の例1の色素を300部の脱イオン水に溶解
し、15部のグラバー(Glauber)塩を加える。
染料槽を40℃に加熱し、次いで10部の綿布(漂白
済)を加える。40℃で30分後、6部の炭酸ナトリウ
ムを10分ごとに0.2,0.6,1.2、及び最後に
4.0部づつ槽に加える。炭酸ナトリウムの添加の間温
度を40℃に保つ。その後、40℃で1時間さらに染色
を行なう。
【0088】染色した布を冷流水で3分間、その後熱流
水で3分間洗う。この染色を0.25部のマーセイル
(Marseille)石鹸の存在下500部の脱イオ
ン水中で15分間沸騰洗浄する。熱流水で3分間洗浄
後、遠心し、染色をキャビネットドライヤー中で約70
℃で乾燥する。黄緑色の綿染色が得られ、これは良好な
光及び湿耐久性を示し、酸化に対し安定である。
【0089】適用例B 300部の脱イオン水中10部のグラウバー塩を含む染
料槽に10部の綿布(漂白済)を加える。この槽を10
分間で40℃に加熱し、0.5部の例1の色素を加え
る。40℃でさらに30分後、3部の炭酸ナトリウムを
加え、40℃でさらに45分間染色を続ける。
【0090】適用例Aに示した方法により染色した布を
冷流水、次いで熱流水で洗浄し、沸騰中洗浄する。洗浄
及び乾燥後、黄緑色の綿染色が得られ、これは適用例A
と同じ良好な耐久性を有している。
【0091】同様に、例2〜218の色素又はその混合
物を用い適用例A又はBに示した方法により綿を染色す
る。こうして得られた綿染色は良好な耐久性を示す。
【0092】適用例C 400部の例1の色素 100部の尿素 350部の水 500部の4重量%アルギン酸ナトリウム増粘剤及び 10部の炭酸水素ナトリウム からなる印刷ペーストを従来の印刷法に従い綿布に塗布
する。
【0093】印刷した布を乾燥し、水蒸気中102〜1
04℃で4〜8分保つ。これを冷及び次いで熱水で洗浄
し、沸騰中洗浄し(適用例Aの方法により)、乾燥す
る。黄緑色の印刷が得られ、これは良好な耐久性を有す
る。
【0094】同様に、例2〜218の色素又はその混合
物を用い適用例Cの方法により綿に印刷する。得られた
印刷はすべて良好な耐久性を示す。
フロントページの続き (72)発明者 マルクス デール ドイツ連邦共和国,7813 シュタウフェ ン,バイーエルベク 23アー (72)発明者 パウル ドスバルト スイス国,4142 ミュンヘンシュタイン, エシェンシュトラーセ 4 (72)発明者 マルクス ギスラー スイス国,4310 ラインフェルデン,マル クトガッセ 61 (72)発明者 ベルナー コッホ スイス国,4104 オベルビル,ハフェンラ インシュトラーセ 43 (72)発明者 ヘルムト アントン モザー スイス国,4104 オベルビル,リベレンシ ュトラーセ 25 (72)発明者 ロラン ウォル フランス国,68330 ユニンギュ,リュ ウィルソン 10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式I、 〔上式中、Fは金属を含まないもしくは金属錯体形状
    のモノアゾ、ジスアゾ、ポリアゾ、ホルムアザン、アン
    トラキノン、フタロシアニン、ジオキサジン、フェナジ
    ン及びアゾメチン染料より選ばれる発色団の基であり、 W及びWの各々は独立に直接結合又はFに存在す
    る芳香族カルボ環式環の炭素原子にもしくは芳香族複素
    環式環の炭素もしくは窒素原子に結合した架橋基であ
    り、 Xは−CH=CH又は−C2〜4アルキレン−Yであ
    り、 Yはヒドロキシ又はアルカリ性条件で分裂する基であ
    り、 Rは水素、未置換C1〜4アルキル、又はヒドロキシ、
    ハロゲン、シアノ、−SOH,−OSOHもしくは
    −COOHで−置換したC1〜4アルキルであり、 Zは 【化1】 であり、ただし(1)基 は追加ファイバー反応性基を全く含まず;及び(2) がジアゾ成分基として基(x)及びカップリング成分基
    として基(y) 【化2】 【化3】 (上式中、mは0又は1である)を含むモノアゾ染料の
    基である場合、(2.1)基(x)は−W−NR−Z
    を有し及び基(y)は−W−SO−Xを有し、又は
    (2.2)基(x)が−W−SO−Xを有する場
    合、(y)への−W−NR−Z結合においてWは直
    接結合以外である〕の化合物、その塩、式Iの化合物の
    混合物及びその塩。
  2. 【請求項2】 Xが−CH=CH又は−CHCH
    OSOHである、請求項1の化合物。
  3. 【請求項3】 下式、 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】 【化16】 【化17】 〔上式中、各R,X及びZは独立に請求項1規定と同じ
    であり、 R,R,R,R,n及びqは以下に規定するも
    のであり、 Dは基D又はDであり、 Dは基D又はDであり、 Dは式(a) 【化18】 の基であり、Dは式(b) 【化19】 の基であり、Dは式(c)、 【化20】 の基であり、Dは式(d)、 【化21】 の基であり、R及びRの各々は独立に水素、ハロゲ
    ン、C1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、−COO
    H又は−SOHであり、Rは水素、ハロゲン、C
    1〜4アルキル、C1〜4アルコキシ、−COOH又は
    −SOHであり、Rは水素、ハロゲン、C1〜4
    ルキル、又はC1〜4アルコキシであり、nは0又は1
    であり、pは1又は2であり、qは0,1又は2であ
    り、R,X及びZは請求項1の規定と同じであり、R
    はメチル、−COOH又は−CONHであり、R
    OH又はNHであり、R10は水素又はC1〜4アル
    キルであり、Qは水素、C1〜4アルキル、C5〜6
    シクロアルキル、フェニル又は各フェニル環が未置換で
    あるかもしくはC1〜4アルキル、C1〜4アルコキ
    シ、ハロゲン、−SOH及び−COOHより選ばれる
    置換基1〜3個で置換したフェニル(C1〜4アルキ
    ル)、−COR11、又は−SOH,−OSOHも
    しくは−COR11で−置換したC1〜4アルキルであ
    り、R11はOH,NH又はC1〜4アルコキシであ
    り、Qは水素,CN,−SOH,−COR11,C
    1〜4アルキル,OH,ハロゲン,CN,C1〜4アル
    コキシ、 【化22】 −SOH,−OSOHもしくはNHで−置換した
    1〜4アルキル、 【化23】 又は 【化24】 であり、ここでR,R及びR11は前記規定と同じ
    であり、R12は水素、C1〜4アルキルもしくはC
    2〜4ヒドロキシアルキルであり、A は非発色アニ
    オンであり、Wは−C2〜4アルキレン又は−C
    3〜4ヒドロキシアルキレンであり、Wは−C2〜4
    アルキレン、−C2〜3アルキレン−O−C2〜3アル
    キレン、−C2〜3アルキレン−NR−C2〜3アルキ
    レン、又は 【化25】 であり、ここで印を付けた結合はピリドン環の窒素原子
    に結合しており、Rは水素、C1〜4アルキル、C
    1〜4アルコキシ、−NHCOC1〜4アルキル又は−
    NHCONHであり、Rは水素、C1〜4アルキ
    ル、C1〜4アルコキシ又は−SOHであり、mは0
    又は1であり、各R12は前記規定と同じであり、
    ′はRの1つであり、R′はRの1つである
    が両者は独立である〕の1つである、請求項1の化合
    物。
  4. 【請求項4】 式Iの化合物又は式Iの化合物の混合物
    の製造方法であって、下式II、 (上式中、F,W,W,X及びRは請求項1の規
    定と同じである)の化合物又は式IIの化合物の混合物
    を5−シアノ−2,4,6−トリクロロピリミジンと反
    応させ、所望によりその縮合反応の前もしくは後に金属
    供与化合物により処理し対応する金属錯体を得ることを
    含む方法。
  5. 【請求項5】 基材に請求項1の式Iの化合物又はその
    混合物を塗布することを含む、ヒドロキシ基もしくは窒
    素含有有機基材の染色もしくは印刷方法。
  6. 【請求項6】 基材が天然もしくは再生セルロースを含
    む繊維材料である、請求項5の方法。
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