JPH06219263A - 液圧式倍力装置 - Google Patents

液圧式倍力装置

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JPH06219263A
JPH06219263A JP5029881A JP2988193A JPH06219263A JP H06219263 A JPH06219263 A JP H06219263A JP 5029881 A JP5029881 A JP 5029881A JP 2988193 A JP2988193 A JP 2988193A JP H06219263 A JPH06219263 A JP H06219263A
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JP
Japan
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chamber
piston
input member
servo
hydraulic pressure
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Pending
Application number
JP5029881A
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English (en)
Inventor
Ichiro Ishiwatari
一郎 石渡
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Nabco Ltd
Original Assignee
Nabco Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】煩雑な孔加工をすることなく、小ピストン10
0の端部に大気圧を作用させることができるようにす
る。 【構成】反力室70の容積減少を緩和するための小ピス
トン100を設けるに際し、小ピストン100の動きを
入力部材16の操作方向と一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両等のブレーキシ
ステムに用いられ、マスタシリンダの作動を助勢する液
圧式倍力装置であって、いわゆるジャンプアップ機能を
有するものに関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】液圧式倍力装置の一つ
として、たとえば特開平2−68258号の公報が示す
ように、入力操作の初期段階で反力室の圧力を規制する
ことによって、初期作動力を小さくしつつ、マスタシリ
ンダに対する助勢力の立上り特性を向上させたものが知
られている。そうしたジャンプアップ機能を有する装置
では、反力室がサーボ室と別にあり、両室間にジャンプ
アップのための弁を配置している。その弁は、サーボ室
へ導入される液圧が所定圧に達するまで、反力室への液
圧導入を阻止するように機能する。
【0003】ところで、この種の液圧式倍力装置におい
て、サーボ室はシリンダ孔にはまり合うピストンの一端
に形成され、また、反力室は、サーボ室を貫通してピス
トンの凹所内に入り込んだ入力部材とピストンとの間に
形成される。そのため、ブレーキの作動に応じて、入力
部材とピストンとが相対的に接近するとき、反力室への
液圧導入前に、反力室の容積が減少して内圧が発生する
という問題がある。これでは、反力室の圧力が高まり、
サーボ室との差圧が小さくなってしまい、所望のジャン
プアップが得られないことになる。
【0004】そこで、特開平4−297365号の公報
では、反力室に面する部分に、ピストンと入力部材との
相対的接近による反力室の容積減少を緩和する手段とし
て、操作入力側へ移動可能な小ピストンを設けるように
している。この小ピストンについては、反力室と反対側
の端部に大気圧が作用するようにしなければならない。
その点、従来では、入力部材あるいは小ピストン自体に
軸線方向に沿う長孔あるいは貫通孔を形成し、それらの
孔を通してその要求に応えている。しかし、そうした孔
の加工は煩雑であるため、できるだけ避けるのが好まし
い。
【0005】
【発明の目的】この発明は、小ピストンによって、サー
ボ室からの液圧導入前に、反力室が無用に容積減少しな
いようにした技術の改良であり、煩雑な孔加工をするこ
となく、小ピストンの端部に大気圧を作用させることが
できる技術を提供することを目的とする。
【0006】
【そのための手段および作用】この発明では、反力室の
容積減少を緩和するための小ピストンを入力部材の孔の
中に移動自在に収容する一方、その小ピストンによって
区分される二つの室のうち、シリンダ本体のより内方に
位置する第1室を排出路に臨ませ、排出路を通してリザ
ーバ等の液圧解放源に連絡し、反対の第2室の方を反力
室に連絡するようにしている。そうした配置によって、
小ピストンおよび入力部材に孔加工をすることなく、小
ピストンの端部に液圧解放源の圧(大気圧)を作用させ
ることができる。
【0007】
【実施例】液圧式倍力装置10は、内部に段付きのシリ
ンダ孔12をもつシリンダ本体14を有する。この倍力
装置10では、シリンダ本体14の一方の側からペダル
等を介する操作力が入力部材16に加わり、ついで、入
力部材16の動きに応じてサーボ作用が生じる。その作
用によって助勢された力は、シリンダ孔12の内部のピ
ストン30を通してシリンダ本体14の他方の側の図示
しない出力部材に加わり、それが図示しないマスタシリ
ンダ側に作用する。
【0008】ピストン30には、入力部材16側に開い
た段付きの凹所32がある。凹所32は、開口側の径が
一番大きく、内部に行くにつれて何段かにわたって径が
小さくなっている。また、このピストン30の外周部に
は、互いに隔てた所にシールリング34,36があり、
それによって、シリンダ孔12の中に複数の室を区画し
ている。シリンダ孔12の開口をふさぐふた部材20に
隣り合う部分がサーボ室38、シールリング34と36
との間のピストン周りの室が入口室40、そして、シー
ルリング34によって一方側が区画される出力部材の周
りの室が低圧室42である。低圧室42は、マスタシリ
ンダ側にある、液圧解放源であるリザーバに、また、入
口室40は、シリンダ本体14の外のアキュムレータ1
8Aおよびポンプ18Pを含む液圧源18にそれぞれ連
絡している。なお、各シールリング34,36は、ゴム
製の内側リング34i,36iと、樹脂製の外側リング
34o,36oとからなる。外側リング34o,36o
は、ピストン30の摺動抵抗を軽減するために設けられ
ている。
【0009】ピストン30の凹所32の中を見ると、凹
所32の奥の方に、細長い筒状の可動弁体44がある。
可動弁体44は、ピストン30の端部および座部材46
に支持されつつ、ピストン30の軸線方向に移動可能で
ある。可動弁体44は、その中途の部分にフランジ45
があり、そこにばね48からの力を受け、入力部材16
側に付勢されている。そこで、フランジ45に隣り合う
膨出部50が、座部材46の中央の弁孔47の開口部5
2に当たっている。この膨出部50および開口部52の
部分が、供給弁Viを構成する。供給弁Viは、外部の
液圧源18からの液圧を導圧路Piおよび凹所32を通
してサーボ室38に供給するための弁である。
【0010】ばね48がある弁室54は、可動弁体44
の出力部材寄りの端部周りをシールするシールリング5
6と、座部材46の外周をシールするシールリング57
とによって区画されている。この弁室54は、ピストン
30に設けた通路55を通して入口室40に常に連通し
ている。なお、可動弁体44周りのシールリング56
は、内外は逆であるが、前記ピストン30周りの各シー
ルリング34,36と同様の構成である。
【0011】また、座部材46は、ピストン30の凹所
32に挿入した筒部材58、および凹所32の開口部に
ねじ結合したねじリング59によって、ピストン30と
一体化されている。座部材46の中央の弁孔47は、座
部材46を貫通し、それに応じて可動弁体44の入力部
材16寄りの端部44eが、弁孔47から突き出てい
る。入力部材16は、軸線方向に3つの部材161,1
62,163に分割されている。突き出た端部44e
は、入力部材16の端部の第1の部材161に臨んでい
る。第1の部材161は第2の部材162の端部の孔内
にシールリング60をはさんではめ込まれ、また、ばね
62によって第2の部材162側に付勢されている。他
方、第2の部材162と第3の部材163とは、互いに
圧入されて、その間の液密化が図られている。第1の部
材161の端にすり鉢型の凹部161aが形成され、そ
こに可動弁体44の端部44eが着、離座可能に対向し
ている。凹部161aが排出弁座であり、可動弁体44
の端部44eとともに排出弁Voを構成している。排出
弁Voは、サーボ室38側と低圧室42側との連通、遮
断を制御する弁である。可動弁体44の内部に設けた通
路64、およびそれに続く出力部材の端部に設けた通路
(図示しない)は、排出路Poとして機能する。
【0012】さて、こうした液圧式倍力装置10におい
て、反力室70は、筒部材58の内部にあって、筒部材
58と入力部材16との間に区画される。入力部材16
からの操作入力に対向する圧力を与える必要上、反力室
70に関係する入力部材16の部分に段部165が必然
的に生まれる。そうした段部165は、第2の部材16
2の周りにあり、径の小さな側はシールリング82によ
って、径の大きな側はシールリング83によってそれぞ
れ液密にシールされている。一方のシールリング83は
リップ型であり、反力室70の液圧を解放する機能をも
つ。ブレーキの作動時、入力部材16が図の左方に移動
するに伴って、段部165の反力室70に進入する量が
増す。そのため、反力室70の容積が減少し、反力室7
0内の圧力が上昇し始める。そこで、この例では、反力
室70の容積減少を緩和する手段として、操作入力側へ
移動可能な小ピストン(パージピストン)100を設け
るようにしている。
【0013】小ピストン100は、中空な第2の部材1
62の孔162hの中にある。小ピストン100は段付
き構造であり、径の大きな部分にO−リング120が装
着され、また、径の小さな部分の周りに弱いばね130
が設けられている。ばね130は、第2の部材162に
固定した金属リング140と小ピストン100に圧入し
た樹脂リング150との間に支持されている。樹脂リン
グ150の断面形状はL字型であり、小ピストン100
をガイドする機能をももつ。小ピストン100は、O−
リング120によって孔162hを軸線方向に二分し、
第1の部材161寄りの第1室111と第3の部材16
3寄りの第2室112とに区分している。また、小ピス
トン100は、ブレーキを作動しない状態では、ばね1
30の力を受け、図に示すように径の小さな部分の端面
が第3の部材163側に当たっている。
【0014】ここで、小ピストン100の左の第1室1
11は、第1の部材161の中央の貫通孔161hを通
して排出路Po側に連絡しているのに対し、右側の第2
室112は、第2の部材162に設けた径方向の通路2
00を通して反力室70に連絡している。このような通
路構成とすることによって、小ピストン100および他
より長い第3の部材163に対し何ら孔の加工を必要と
しない。また、小ピストン100が反力室70の容積減
少を緩和させる作用をするとき、小ピストン100は入
力部材16の操作方向と同じ方向に動くので、小ピスト
ン100がたとえ入力部材16側に当たろうとも、入力
部材16に続くペダルを通して運動手が感知するような
ことはない。
【0015】また、反力室70に関連して、筒部材58
の内部の径方向に対向する位置に2つの逆止弁が配置さ
れている。その一つは、反力室70からサーボ室38側
への方向を順方向とするバランスバルブ(図示しない)
であり、もう一つが、それとは反対の方向を順方向とす
るジャンプアップバルブ72である。ジャンプアップバ
ルブ72は、所定圧に達するまでは反力室70に液圧を
導入しないように機能し、また、バランスバルブは、サ
ーボ室38の液圧がリザーバ側に戻される間、サーボ室
38と反力室70との圧力差がバランスバルブの開弁圧
に達したときに反力室70に液圧を戻すように機能す
る。こうした両バルブとの関係で、小ピストン100の
径、および各種のばねの作用力は、次のような条件を満
たすように設定される。 まず第1に、Pj>Pp≧Pb ただし、Pj:ジャンプアップバルブ72の開弁圧 Pp:小ピストン100の移動開始液圧 Pb:バランスバルブの開弁圧 そして第2に、Sp≧So ただし、Sp:小ピストン100の右方向の動きに伴う
容積変化 So:入力部材16の段部165の左方向の動きに伴う
容積変化
【0016】図に示す液圧式倍力装置10では、ブレー
キの作動に伴って反力室70の圧力が上昇すると、その
上昇した圧力が小ピストン100の右側に作用し、ばね
130の力に打ち勝って小ピストン100を操作入力と
同じ左側に移動させる。そのため、反力室70の容積を
増加させる作用をし、結果的に前記入力部材16の左側
への動きに伴う反力室70の容積減少を有効に緩和する
ことになり、しかも、小ピストン100の動きがペダル
フィーリングを低下させるようなこともない。なお、反
力室70の内圧発生を防止することにより、サーボ室3
8に液圧が導入される前のノンサーボ時のペダル踏力が
低減するという付随的な効果をも得ることができる。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、ジャンプアップ機能
を有する液圧式倍力装置10に対して、反力室70の容
積減少を緩和する小ピストン100を設けるに際し、小
ピストン100の動きを入力部材16の操作方向と一致
させるようにしているため、入力部材16および小ピス
トン100への孔加工を最小限に抑えることができ、し
かも、ペダルフィーリングの上でも好ましい結果を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 液圧式倍力装置 14 シリンダ本体 16 入力部材 30 ピストン 32 凹所 38 サーボ室 70 反力室 72 ジャンプアップバルブ 100 小ピストン 111 第1室 112 第2室 Vi 供給弁 Vo 排出弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その軸線方向に沿うシリンダ孔を形成し
    たシリンダ本体と、前記シリンダ孔に摺動自在にはまり
    合うピストンと、このピストンにより前記シリンダ孔の
    一端側に形成されるサーボ室と、前記ピストンの前記サ
    ーボ室側に形成される凹所と、この凹所を液圧源に連絡
    する導圧路、および液圧解放源に連絡する排出路と、前
    記シリンダ本体の中に位置する内側部分が前記サーボ室
    を貫通して前記凹所に移動自在にはまり合い、反対の外
    側部分に操作入力を受ける入力部材と、前記凹所内に設
    けられ、前記入力部材の移動に応じて前記サーボ室と前
    記排出路との連通を開閉する排出弁、および前記サーボ
    室と前記導圧路との連通を開閉する供給弁と、前記ピス
    トンと前記入力部材との間に形成され、前記入力部材が
    前記サーボ室に導入される液圧を操作入力に対向して受
    圧可能な反力室と、前記サーボ室へ導入される液圧が所
    定圧に達するまで前記反力室への液圧導入を阻止する弁
    と、一端側が前記反力室に臨み、前記ピストンと前記入
    力部材との相対的接近による前記反力室の容積減少を緩
    和させる小ピストンとを備えた液圧式倍力装置におい
    て、前記小ピストンは、前記入力部材の内部の孔の中を
    前記軸線方向に移動自在であり、しかも、その孔を前記
    軸線方向に二分することによって、前記内側端部側の第
    1室と前記外側端部側の第2室とに区分しており、さら
    に、この第2室が前記反力室に連絡し、第1室が前記排
    出路を通して液圧解放源に連絡している液圧式倍力装
    置。
JP5029881A 1993-01-25 1993-01-25 液圧式倍力装置 Pending JPH06219263A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0850814A2 (en) 1996-12-26 1998-07-01 Nabco Limited Master cylinder having double structured seal ring

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0850814A2 (en) 1996-12-26 1998-07-01 Nabco Limited Master cylinder having double structured seal ring

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