JPH0292764A - マスタシリンダ及び流体圧ブースタの組立体 - Google Patents

マスタシリンダ及び流体圧ブースタの組立体

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JPH0292764A
JPH0292764A JP63242079A JP24207988A JPH0292764A JP H0292764 A JPH0292764 A JP H0292764A JP 63242079 A JP63242079 A JP 63242079A JP 24207988 A JP24207988 A JP 24207988A JP H0292764 A JPH0292764 A JP H0292764A
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JP
Japan
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piston
booster
return spring
fluid pressure
front part
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JP63242079A
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English (en)
Inventor
Makoto Horiuchi
誠 堀内
Mutsumi Shimizu
清水 睦
Yukitaka Miyagawa
宮川 幸隆
Kazuya Sakurai
一也 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A5発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、自動車等における2系統式ブレーキ油圧回路
を倍力作動させるマスタシリンダ及び流体圧ブースタの
組立体、特に、シリンダ本体内に前部制動油圧室及び後
部制動油圧室を画成する前部ピストン及び後部ピストン
とを備えたマスタシリンダと、前記シリンダ本体にブー
スタ本体を、また前記後部ピストンにブースタピストン
をそれぞれ連設した流体圧ブースタとからなるマスタシ
リンダ及び流体圧ブースタの組立体の改良に関する。
尚、流体圧としては油圧、空気圧等が用いられる。
(2)従来の技術 か\るマスタシリンダ及び流体圧ブースタの組立体は、
例えば特開昭60−191864号公報に開示されてい
るように、既に知られている。
(3)発明が解決しようとする課題 一般に、か\る組立体のマスタシリンダにおいては、前
部及び後部ピストンに戻し力を付与するために、前部制
動油圧室の前端壁と前部ピストンとの間に前部戻しばね
を、また前、後部両ピストン間に後部戻しばねをそれぞ
れ縮設しており、また流体圧ブースタにおいては、ブー
スタピストンに戻し力を付与するために、入力油圧室の
油圧をブースタピストンの後退方向へ作用させている。
こうしたものでは、流体圧ブースタの流体圧源の失陥時
には、入力流体圧室の流体圧が消失し、その流体圧によ
る戻し力が無くなるので、全てのピストンの戻し力はマ
スタシリンダ側の前部及び後部戻しばねに依存しなけれ
ばならない。
ところが、ブースタピストンまたは後部ピストンの出力
油圧室に臨む部分には高圧シール部材が装着されている
から、流体圧による戻し力が無くなると、前、後部戻し
ばねのばね力により上記高圧シール部材の大なる摩擦抵
抗に抗して前、後部ピストンを後退限まで戻さなければ
ならない。
したがって上記各戻しばねには大なるセット荷重を与え
なければならないが、特に前、後部戻しばねは前部ピス
トンを挟んで直列に配置されているため、それぞれのセ
ット荷重を一層大きく設定する必要がある。しかしなが
ら、そのようにすると各戻しばねの重量が必然的に増加
して好ましくない。
本発明は、か\る事情に鑑みてなされるもので、少なく
とも前部戻しばねのセット荷重を従来のものより小さく
設定しても流体圧ブースタの流体圧源失陥時には前、後
部ピストンを確実に後退させ得るようにしたマスタシリ
ンダ及び流体圧ブースタの組立体を提供することを目的
とする。
B1発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、前部ピストンの
後退限を規制するストッパ部材をシリンダ本体に設ける
と共に、前部ピストンを後退方向へ付勢する前部戻しば
ねを前部制動油圧室に収容し、後部制動油圧室において
後部ピストンを後退方向へ付勢すべくシリンダ本体と後
部ピストンとの間に後部戻しばねを縮設したことを特徴
とする。
(2)作 用 上記構成によれば、後部戻しばねには、流体圧ブースタ
側の高圧シール部材の大なる摩擦抵抗に抗して後部ピス
トンを後退限まで戻し得るセット荷重を与えなければな
らないが、前部戻しばねには、前部ピストンのみを後退
限まで戻し得るセット荷重を与えるだけでよい。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明すると
、第1図において、Mは自動車の2系統式流体圧ブレー
キ用タンデム型マスタシリンダであり、そのシリンダ本
体1の上側に油槽2が形成される。この油槽2の内部は
、下半部が隔壁2aによって前部油溜2.と後部油溜2
□とに区画される。
シリンダ本体1のシリンダ孔3は油槽2の直下を通る小
径孔3aと、この小径孔3aの後端に連なる大径孔3b
とから段付に構成される。シリンダ孔3内は、小径孔3
aに摺動自在に嵌合する前部ピストン4により前部制動
油圧室5Iと後部制動油圧室52とに区画され、これら
制動油圧室51,5□は出力ポートロ8.6□を介して
各独立した2系統のブレーキ油圧回路7I、7□に連な
る。
小径孔3aの後端部内壁には前部ピストン4の後退限を
規制するストッパ部材としての止環8が係止され、その
後退限に向って前部ピストン4を付勢する前部戻しばね
9が前部制動油圧室5.に縮設される。
前部ピストン4の外周には、前部制動油圧室5、と常時
連通する環状の補給油室10が形成されており、この補
給油室10と前部制動油圧室51の間を開閉する公知の
センタ型リリーフボート弁11が前部ピストン4に設け
られる。即ち、リリーフポート弁11は、前部ピストン
4の後退限では前部制動油圧室5.及び補給油室10間
を連通ずるが、該ピストン4の前進時には両室5..1
0間を遮断する。
シリンダ本体1の後端部外周には本発明の流体圧ブース
タBのブースタ本体20の前端部が嵌合して結着される
。ブースタ本体20の内面には、シリンダ本体1の後端
に当接する前部スリーブ21と、この前部スリーブ21
の後端にスペーサ23を介して当接する後部スリーブ2
2とが嵌着される。前部スリーブ21は、シリンダ本体
1の大径孔3bに続くシリンダ孔24を有すると共に、
後端に内向きフランジ21aを有する。また後部スリー
ブ22は、上記フランジ21aの内孔25よりも若干大
径のシリンダ孔26を有する。
前部スリーブ21のシリンダ孔24には、前記後部制動
油圧室5□に前端部を臨ませたブースタピストン27が
摺動自在に嵌合され、このブースタピストン27は、前
記フランジ21aに当接することにより後退限を規制さ
れるようになっている。
ブースタピストン27は、シリンダ本体1の小径孔3a
と略同径で該ピストン27の前面に開口する前部シリン
ダ孔28aと、それより小径且つフランジ21aの内孔
25と略同径で該ピストン27の後面に開口する後部シ
リンダ孔28bとからなる段付シリンダ孔を有し、この
段付シリンダ孔に同じく段付の後部ピストン29が摺動
自在に嵌合される。
後部ピストン29は、その段部29aがブースタピスト
ン27の段部27aに離間可能に係合するようになって
おり、この後部ピストン29を後退方向へ付勢すべく後
部戻しばね30が前記止環8及び後部ピストン29間に
配設される。この後部戻しばね30には、前部ばね9よ
り大なるセット荷重が与えられる。
第2図に明示するように、後部ピストン29は、前記フ
ランジ21aの内孔25を摺動自在に貫通し、また後部
スリーブ22のシリンダ孔26を緩く貫通し、更にブー
スタ本体20の後端壁を摺動自在に貫通して、後端をブ
ースフ本体l後方へ充分長く突出させている。
この後部ピストン29は中空になっており、その中空部
に弁ピストン31、この弁ピストン31の前端に緩衝ゴ
ム32を介して当接する大径の入力ビストン33、後部
ピストン29の前端に連接する延長ロッド34、及び反
力機構35が配設される。そして、入力ビストン33の
後退限を規制する止環36が後部ピストン29の後端部
に係止され、この止環36に向って延長ロッド34を弾
発する弁ばね37が後部ピストン29内に収納される。
また入力ビストン33には、ブレーキペダル3日によっ
て操作される入力杆39が連結される。
ブースタ本体20と前部スリーブ21との間には前後に
並ぶ環状油路40.41が形成され、またブースタ本体
20と後部スリーブ22との間にも環状油路42が形成
される。そして、前部の環状油路40は低圧導管43を
介して前記後部油溜2□に、中央の環状油路41は高圧
導管44を介して流体圧源としての油圧ポンプ45(第
1図参照)の吐出口に、後部の環状油路42は第2の低
圧導管46を介して油タンク47(第1図参照)にそれ
ぞれ連通する。
また中央の環状油路41は、前記スペーサ23の放射状
油路48を介して後部スリーブ22及び後部ピストン2
9間の入力油圧室49と連通ずる。
この入力油圧室49は、前記フランジ21aに装着され
て内周リップを後部ピストン29の外周面に密接させる
前部高圧シール部材50と、後部ピストン29に装着さ
れて外周リップを後部スリーブ22内周面に密接させる
後部高圧シール部材51との間に画成される。したがっ
て、後部高圧シール部材51の外周リップは、前部高圧
シール部材50の内周リップよりも大径となるので、両
シール部材50.51間には、入力油圧室49の油圧に
よる軸方向の推力が発生し、この推力が後部シール部材
51を介して後部ピストン29に後退力として作用する
後部ピストン29には、人力油圧室49に連なる放射状
の入口ポート52と、前記環状油路42に連なる放射状
の出口ボート53とが穿設される。
弁ピストン31は、入口ポート52を開閉する大口弁と
しての中央ランド55と、出口ボート53を開閉する出
口弁としての後部ランド56とを有する。これらランド
55.56間に画成された環状溝58は、弁ピストン3
1及び後部ピストン29に設けられた一連の油路59を
介して、ブースタピストン27の後端面が臨む出力油圧
室60に連通ずる。
ブースタピストン27及び後部ピストン29には、上記
出力油圧室60にリップ部を臨ませる高圧シール部材7
5.76がそれぞれ装着される。
また後部ピストン29内には、弁ピストン31の前端面
が臨む反力油圧室61が設けられ、液室61は油路54
を介して後部制動油圧室5□と連通ずる。
さらに後部ピストン29には、反力油圧室61に開口す
る放射状のリリーフポート62が穿設される。このリリ
ーフポート62は、前部スリーブ21、ブースタピスト
ン27及び弁ピストン31に設けられた一連の油路63
を介して前記環状油路40に連通し、そして弁ピストン
31前部に形成されたリリーフポート弁としての前部ラ
ンド57により開閉されるようになっている。
弁ピストン31の前部ランド57、中央ランド55及び
後部ランド56は、リリーフポート62、入口ポート5
2及び出口ボート53の開閉タイミングが次のようにな
るよう配置される。即ち、弁ピストン31が後退限に位
置するときには、リリーフボート62及び出口ポート5
3は開き状態、入口ボート52は閉じ状態にあり、弁ピ
ストン31が後退限から前進すると、最初に前部ランド
57によりリリーフボート62が閉しられ、次にや一遅
れて後部ランド56により出口ボート53が閉じられ、
この出口ボート53の完全閉鎖後、中央ランド55によ
り入口ポート52が開かれる。
尚、リリーフボート62及び出口ポート53の閉鎖は同
時であってもよい。
前記反力機構35は、後部ピストン29の前端面に開口
する有底シリンダ孔64に奥から順に嵌装されたカラー
65、弾性ピストン66及び出力ビストン67を備え、
出力ビストン67は止環68によってシリンダ孔64か
らの抜は止めがなされる。カラー65には、前記延長ロ
ッド34の前端に対向する反力ビストン69が摺動自在
に嵌合され、この反力ビストン69は弾性ピストン66
より充分小径に形成されている。
出力ビストン67の前面には出力杆70が突設されてお
り、この出力杆70は通常、前部ピストン4との間に一
定の間隔を保っている。
再び第1図において、前記油圧ポンプ45には、これを
駆動する電動モータ71が接続され、また前記高圧導管
44にはアキュムレータ72が接続される。
次にこの実施例の作用について説明する。
ブレーキペダル38の非作動状態では、第1図及び第2
図に示すように、弁ピストン31は弁ばね37により後
退限に保持され、この弁ピストン31によってリリーフ
ボート62及び出口ボート53が開かれ、入口ポート5
2は閉じられる。
したがって、マスタシリンダMの後部制動油圧室5□は
リリーフボート62及び低圧導管43を介して後部油溜
2tと連通して大気圧状態となっているので、前部ピス
トン4は前部戻しばね9により後退限に保持される。こ
の状態ではリリーフポート弁11は開弁じているので、
前部制動油圧室5.も前部油溜2.と連通して大気圧状
態となっている。
一方、出力油圧室60は出口ボート53及び第2の低圧
導管46を介して油タンク47に連通して大気圧状態と
なっているので、ブースタピストン27及び後部ピスト
ン29は後部戻しばね30の力と入力油圧室49の油圧
による戻し力とにより後退限に保持される。
この間、入力油圧室49には、油圧ポンプ45及びアキ
ュムレータ72から高圧導管44を通して送られた圧油
が待機する。
いま、自動車を制動すべくブレーキペダル3日を踏込む
と、入力杆39及び入力ビストン33を介して弁ピスト
ン31が前進し、先ず前部ランド57によりリリーフボ
ート62が閉じられ、次にや\遅れて後部ランド56に
より出口ポート53が閉じられ、最後に中央ランド55
により入口ポート52が開かれる。
すると、入力油圧室49に待機していた圧油が入口ポー
ト52から環状溝58を経て出力油圧室60に進入し、
その油圧を受けてブースタピストン27は前進する。こ
のとき、ブースタピストン27及び後部ピストン29は
互いに段部27a。
29aを当接させているので、フ゛−スタビストン27
は後部ピストン29を伴って前進する。
両ピストン27.29の前進によれば、前述のようにリ
リーフボート62は既に閉じられているので、後部制動
油圧室5□に油圧が発生し、その油圧を受けて前部ピス
トン4は前進して前部制動油圧室5.にも油圧を発生さ
せる。その結果、両出力ポートロ+、6□から油圧がそ
れぞれ出力され、両プレー、主油圧回路71.72を同
時に作動させることができる。
ブースタピストン27及び後部ピストン29の前進は、
弁ピストン31の中央ランド55により入口ボート52
が閉じられたところで停止する。
即ち、ブースタピストン27及び後部ピストン29は弁
ピストン31に対して倣い動作をすることになる。
ところで、ブースタピストン27は前部ピストン4より
も充分大径に形成されており、このようなブースタピス
トン27と後部ピストン29との同時作動によれば、比
較的短いストロークをもって後部制動油圧室5□に効果
的に油圧を発生させることができる。その結果、入力杆
39のストローク、即ちブレーキペダルの踏込量が小さ
くて足り、操作フィーリングの向上がもたらされる。
また、リリーフボート62はブースタピストン27の前
進作動前に弁ピストン31の前部ランド57により閉じ
られるから、ブースタピストン27は前進と同時に後部
制動油圧室5□に油圧を発生させることができ、無効ス
トロークが殆どない。
しかも、前部ランド57によるリリーフボート62の閉
鎖は、後部ランド56による出口ボート53の閉鎖と共
に進行するので、リリーフボート62の閉鎖のために弁
ピストン31延いては入力杆39の作動ストロークが特
別に増加することもない。特に、図示例のように同一の
弁ピストン31に形成された3つのランド57,55.
56によりリリーフボート62、入口ポート52及び出
口ポート53の開閉制御を行うようにしたことは、それ
らの開閉タイミングを、弁ピストン31の短い作動スト
ロークをもって正確に得る上に極めて有効である。
このような通常の制動中は、出力杆70は前部ピストン
4に当接するには至らない、そして後部制動油圧室5□
に発生した油圧は油路54を通して反力油圧室61にも
伝達し、弁ピストン31の前面に作用して反力を与える
。この反力は入力ビストン33、入力杆39及びブレー
キペダル38を介して操縦者へフィードバックされるの
で、操縦者はその反力から制動力の強さを知ることがで
きる。
このような制動時に、若し前部制動油圧室5I系のブレ
ーキ油圧回路7.のみに失陥が生じると、前部ピストン
4の前進によるも前部制動油圧室5、には油圧が発生し
ないので、前部ピストン4が前部制動油圧室5.の前端
壁に当接するまでのブースタピストン27及び後部ピス
トン29の前進ストロークは無効ストロークとなるが、
その後の両ピストン27.29の前進によって後部制動
油圧室5□には油圧を発生させることができる。このと
きのマスタシリンダMの作動反力は、前記正常時と同様
に反力油圧室の油圧を介して入力側へフィードバックさ
れる。
また、これとは反対に後部制動油圧室5□系のブレーキ
油圧回路7□のみに失陥が生じると、後部制動油圧室5
□には油圧が発生しないので、出力杆70が前部ピスト
ン4の後端に当接するまでのブースタピストン27及び
後部ピストン29の前進ストロークは無効ストロークと
な、るが、その後の両ピストン27.29の前進が前部
ピストン4を前進せしめ、前部制動油圧室5Iには油圧
を発生させることができる。このとき、マスタシリンダ
Mの作動反力は、出力杆70から出力ビストン67を介
して弾性ピストン66に伝達し、該ピストン66に圧縮
変形を与えるので、その圧縮力の一部が反力ビストン6
9を介して延長ロンド34及び弁ピストン31へ、そし
て入力側へフィードバックされる。
次に油圧ポンプ45から入力油圧室49に至る油圧経路
に欠陥を生じた場合を想定する。この場合、入力油圧室
49がら油圧は消失するので、ブレーキペダル38の踏
込操作により弁ピストン31を前進させて入口ポート5
2を開いてもブースタピストン27は前進不能である。
そこで、弁ピストン31が後部ピストン29に対し所定
量前進すると、入力ビストン33が後部ピストン29に
当接するので、ブレーキペダル38に加えた踏力が後部
ピストン29に伝達してこれを前進させ、マスタシリン
ダMを踏力、即ち入力のみで作動させることができる。
この場合、ブースタピストン27は後退限に置き去りに
されるので、後部ピストン29のみで後部制動油圧室5
□を加圧することになる。したがって、同一の制動力を
得るためには、ブースタピストン27及び後部ピストン
29の両方によって後部制動油圧室5□を加圧する倍力
作動時に比べ、後部ピストン29のストロークは増加す
るが、それによって入力の軽減を回ることができる。
また後部ピストン29のみの前進によれば、それの段部
29aがブースタピストン27の段部27aから離間し
、両段部27a、29a間の容積が増加していき、そこ
に負圧を生じるが、上記容積が極めて小さいこと、負圧
の発生に伴い後部油溜2□の油が低圧導管43、環状油
路42及び油路63を経て上記両段部27a、29a間
に吸入されていくことにより、上記負圧の後部ピストン
29に与える前進抵抗は小さい。
またこの場合は、人力油圧室49の油圧の後部ピストン
29に対する戻し力も消失しているがら、これによって
も後部ピストン29の前進抵抗の減少がもたらされる。
その後、入力杆39に対する入力を解除すれば、前部ピ
ストン4は、止環8に当接する後退限まで前部戻しばね
9の力によって戻され、また後部ピストン29は、その
段部27aがブースタピストン27の段部27aに当接
する後退限まで後部戻しばね30の力によって戻される
而して、後部戻しばね30は、高圧シール部材50.5
1.76の摩擦抵抗に抗して後部ピストン29を後退さ
せ得る大なるセット荷重を付与されているので、後部ピ
ストン29は確実に後退位置まで戻ることができ、また
前部戻しばね9は、前部ピストン4のみを後退させるに
足りるだけの小さいセット荷重を付与されるものである
から、これを軽量なものとすることができる。
C0発明の効果 以上のように本発明によれば、前部ピストンの後退限を
規制するストンバ部材をシリンダ本体に設けると共に、
前部ピストンを後退方向へ付勢する前部戻しばねを前部
制動油圧室に収容し、後部制動油圧室において後部ピス
トンを後退方向へ付勢すべくシリンダ本体と後部ピスト
ンとの間に後部戻しばねを縮設したので、後部戻しばね
にのみ大なるセント荷重を与えることにより、流体圧源
の失陥時でも後部ピストンを後退限まで戻すことができ
、また前部ピストンのみに戻し力を与える前部戻しばね
には小さいセット荷重を与えるだけで足りるから、該戻
しばねの軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はタンデ
ム型マスタシリンダに結合された本発明流体圧ブースタ
の縦断側面図、第2図は第1図の要部の拡大図である。 B・・・流体圧ブースタ、M・・・マスタシリンダト・
・シリンダ本体、4・・・前部ピストン、5.・・・前
部制動油圧室、5□・・・後部制動油圧室、8・・・ス
トッパ部材としての止環、9・・・前部戻しばね、27
・・・ブースタピストン、29・・・後部ピストン、3
0・・・後部戻しばね 特 許

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シリンダ本体内に前部制動油圧室及び後部制動油圧室を
    画成する前部ピストン及び後部ピストンとを備えたマス
    タシリンダと、前記シリンダ本体にブースタ本体を、ま
    た前記後部ピストンにブースタピストンをそれぞれ連設
    した流体圧ブースタとからなるマスタシリンダ及び流体
    圧ブースタの組立体において、前部ピストンの後退限を
    規制するストッパ部材をシリンダ本体に設けると共に、
    前部ピストンを後退方向へ付勢する前部戻しぼねを前部
    制動油圧室に収容し、後部制動油圧室において後部ピス
    トンを後退方向へ付勢すべくシリンダ本体と後部ピスト
    ンとの間に後部戻しばねを縮設したことを特徴とする、
    マスタシリンダ及び流体圧ブースタの組立体。
JP63242079A 1988-09-27 1988-09-27 マスタシリンダ及び流体圧ブースタの組立体 Pending JPH0292764A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005123475A1 (ja) * 2004-06-16 2005-12-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha フィルアップ機能付マスタシリンダ

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