JPH06219008A - シリアルプリンタの印字制御方式 - Google Patents

シリアルプリンタの印字制御方式

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JPH06219008A
JPH06219008A JP950793A JP950793A JPH06219008A JP H06219008 A JPH06219008 A JP H06219008A JP 950793 A JP950793 A JP 950793A JP 950793 A JP950793 A JP 950793A JP H06219008 A JPH06219008 A JP H06219008A
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修 輿石
Shigeki Mizuno
茂樹 水野
Katsuhiko Nishizawa
克彦 西澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリアルプリンタの高密度印字時のヘッド印
字速度を印字文字コードデータにより判定する手段を提
供する。 【構成】 入力データラッチ11にROM2より文字コ
ードに対応した印字速度がラッチされる。最低印字速度
データラッチには現在の最低印字速度データがラッチさ
れている。制御信号S2により比較器13により印字速
度の大小判定が行なわれる。入力されたデータが現在の
最低印字速度データより小さい場合はA<B信号が出力
される。この信号を最低印字速度データのラッチ信号と
して最低印字速度データの書換えを行なう。一回の比較
が終了するとCPU1に次の文字コードの印字速度デー
タの出力を促し、ROM2から次の文字コードの印字速
度の出力を行なう。CPU1は1印字行分前記の動作を
繰り返し、印字速度データ判定を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタの高
密度印字時の印字制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ドットマトリックスで文字あるいはビッ
トイメージを印刷するシリアルプリンタはコストパフォ
ーマンスが優れるているため広く一般に普及している。
シリアルプリンタの多くは印字ヘッドがワイヤ或は発熱
抵抗体で構成されており、通常印字状態における供給電
力に応じた駆動電圧設定により駆動されている。しか
し、1印字行中に印字密度の高い領域があると駆動電圧
が低下するため、特にワイヤを用いたヘッドの場合イン
パクト力の低下がおこりひどい場合には駆動周波数に追
従できずドット抜けが発生する等の印字品質上の問題が
あった。
【0003】これを回避するため特開平2−3334号
公報では高密度印字かどうかの判断のために文字コード
単位の印字デューティーデータを持たせ1印字行のデュ
ーティー計算を行い、全ドット数と印字デュティー数の
比率から高密度印字の判断をさせ、高密度の場合には分
割印字等の印字ヘッド保護動作を行なっていた。
【0004】また、特開平2−57374号公報では高
デューティー検出回路により1行印字の印字バッファ内
の印字ビットを1行分全て加算してデューティー計算
(印字ビット数/印字バッファの全ビット数)を行い、
高デューティーになると印字速度を遅くして印字を行な
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例のいず
れの場合においても、高密度印字検出のデューティーの
計算が1印字行単位のものであるため、1印字行の局所
的な高密度印字に対応できないといった欠点があった。
また、高密度印字の検出手段として1印字行の文字デー
タのデューティーデータの計算が必要なため、文字デー
タ毎の加算回路及び全ての加算処理後の割り算回路が必
要であり回路構成が複雑になるといった欠点もあった。
更に、加算及び割り算の演算処理のため高密度印字検出
に要する処理時間が長くなるため、プリンタ全体の印字
処理時間が長くなり印字速度が低下するといった別の欠
点もあった。
【0006】本発明はこの様な問題に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、局所的な高密度
印字にも対応できるシリアルプリンタの制御方式を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のシリアルプリン
タの印字制御方式は、ワイヤ或は発熱抵抗体により構成
されるヘッドにより印字を行なうシリアルタイプのプリ
ンタにおいて、外部機器から送信された文字コードによ
り文字を印字をする場合、予め印字モードを設定する制
御コードに対応した文字コード毎の印字速度をメモリに
記憶させておき、1印字行の印字開始前に印字速度判定
手段により前記文字コード毎の印字速度を判定し、判定
された1印字行中の印字速度の最低速度により1行の印
字を行なうことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のシリアルプリンタの印字制御方式によ
れば、局所的な高密度に対応した1印字行の印字速度の
設定が簡単な回路構成でなされ、高密度印字においても
ヘッド駆動電源回路の電圧低下が少なくなり、ヘッドの
駆動電圧を確保した印字がなされる。
【0009】
【実施例】本発明を一実施例にしたがって説明する。図
6に実施例のシリアルインパクトプリンタの外観図を示
す。20はヘッド、21は印刷用紙、22はプラテン、
25はキャリッジである。ヘッド20はキャリッジ25
に固定されタイミングベルト24等の連結部材によりモ
ータ23に連結され、モータ駆動によりキャリッジ25
の移動に合わせて印字される。
【0010】図4に印字される文字の文字コード表を示
す。各文字毎に1バイトの文字コードが対応しており、
図4では文字コードを16進数で現わしている。COD
Eの横列が上位ニブルであり、縦列が下位ニブルであ
る。例えば文字”A”は文字コード41H(Hは16進
数の意味)で現わされる。文字コード中00Hから1F
Hはプリンタの制御用に使用されるコードであり印字さ
れる文字ではない。印字される文字は文字構成から解る
ように各文字の印字密度は異なり、低密度の”!”(文
字コード21H)の様な文字から文字コードDBHの高
密度パターンまで様々な密度がある。
【0011】文字コード表には図4の例以外にも各言語
に対応したコード表がありプリンタの制御命令によりそ
れらの言語を選択し印字がなされる。本発明はこれらの
文字の中で高密度の文字である図4における文字コード
B1H、B2H、DBH〜DDH等の様な文字を印字す
る場合の制御方式に関するものである。
【0012】図1に本発明の回路ブロック図を示す。1
はプリンタの制御全体を行なうCPU、2は制御プログ
ラム及び文字データを記憶しているROM(Read
Only Memory)である。CPU1は外部機器
9からの指令によりヘッド駆動回路8、キャリッジ駆動
回路3、紙送りモータ駆動回路4を制御し印字を行な
う。外部機器9からの指令は一旦入力データバッファ5
に取り込まれ、入力データを逐次CPU1が判別しプリ
ンタの制御を行なう。
【0013】入力データバッファ5の印字文字データは
外部機器9から文字コードとして送られて来るため、C
PU1は文字コードに対応した文字の印字ビットを現わ
す印字データをROM2より選択し印字データ行バッフ
ァ7に展開する。この文字展開において高密度検出回路
6を作動させ高密度印字に対応した1印字行の印字速度
設定を行なう。
【0014】図5にROM2内の文字データの記憶状態
を示す。各文字データは従来の印字データA1、A2、
A3…、B1、B2、B3、…に加えて、各印字モード
に応じた印字速度を各文字毎にデータとして記憶してい
る。図5では文字”A”には印字モード1に対応した第
1印字速度、印字モード2に対応した第2印字速度が設
定され、文字”B”には印字モード1に対応した第3印
字速度、印字モード2に対応した第4印字速度が設定さ
れている。実施例では印字モードに応じた印字速度を各
文字毎に異ならせているが同一のデータの場合も当然有
り得る。
【0015】図3に高密度印字検出回路6の制御方式の
フローチャートを示す。まず制御コードによる印字モー
ドの選択が行なわれる(ステップ31)。この選択によ
りROM2に記憶されている各文字データ記憶領域の先
頭番地に対する印字速度データの読みだし番地の相対番
地が決定される。つぎにステップ32において文字コー
ドを入力する。つぎに文字コードに対応した印字速度を
前記相対番地データにより入力する(ステップ33)。
そして、入力された印字速度が以前に入力されている印
字速度より大きいか小さいかの判定を行う(ステップ3
4)。小さい場合は今回入力された印字速度を最低印字
速度としてデータを書換え記憶し、大きい場合或は等し
い場合は書換えをしない(ステップ35)。一回の判定
が終了すると1印字行の文字データの終了の判定がされ
(ステップ36)、1印字行のデータ判定が終了すると
最低印字速度データがCPU1に出力される(ステップ
37)。この結果CPU1はヘッド駆動回路8に最低印
字速度を出力し、また、キャリッジ駆動回路にそれに応
じた移動速度を出力し印字制御を行なう。
【0016】図2に高密度検出回路の詳細回路図を示
す。入力データラッチ11に制御信号回路10より出力
される制御信号S1のタイミングでデータバス17を介
してROM2より文字コードに対応した印字速度がラッ
チされる。このデータをデータAとする。最低印字速度
データラッチには1印字行の印字速度判定の初期値とし
て制御信号S4により1行の印字の最初の文字の印字速
度データがラッチされている。この最低印字速度データ
をデータBとする。制御信号S2により各々のラッチ回
路の出力許可信号をあたえ、比較器13により印字速度
の大小判定が行なわれる。比較器13はA<B、A=
B、A>Bの3つの信号を出力する。3つの信号は論理
和ゲート15を経て一回の比較終了信号として制御信号
回路10の制御信号S3として入力される。またインバ
ータ18を介して比較器13に入力され3つの出力信号
をのクリアする。ここで、入力されたデータAが現在の
最低印字速度データBより小さい場合はA<B信号が出
力される。この信号が最低印字速度データのラッチ信号
として論理和ゲート14を介して最低印字速度データの
書換えを行なう。
【0017】一回の比較が終了すると制御信号回路10
から制御信号バス16を介してCPU1に次の文字コー
ドの印字速度データの出力を促し、CPU1はROM2
から次の印字速度の出力を入力データラッチ11に行な
う。以上の動作を繰り返し、CPU1は1印字行の文字
コードの印字速度データ判定を行なう。判定が終了する
と最低印字速度データラッチのデータをCPU1は読み
込み、ヘッド駆動回路8に最低印字速度を出力し、ま
た、キャリッジ駆動回路にそれに応じた移動速度を設定
し1印字行の印字を開始する。プリンタは外部機器9よ
りの印字指令に応じて上記制御を1印字行毎に実施し印
字を行なう。
【0018】
【発明の効果】本発明のシリアルプリンタの印字制御方
式によれば、局所的な高密度に対応した1印字行の印字
速度の設定が簡単な回路構成でなされ、高密度印字にお
いてもヘッド駆動電源回路の電圧低下が少なくなり、特
にワイヤを用いたヘッドの場合適正なインパクト力によ
る駆動がなされ印字品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回路構成ブロック図。
【図2】本発明の高密度印字検出回路の詳細回路図。
【図3】本発明の高密度印字検出方式のフローチャー
ト。
【図4】本発明に関わる文字コード表の説明図。
【図5】本発明の文字データ記憶方式説明図。
【図6】本発明の実施例のシリアルインパクトプリンタ
の外観図。
【符号の説明】
1CPU 2ROM(Read Only Memory) 3キャリッジモータ駆動回路 4紙送りモータ駆動回路 5入力データバッファ 6高密度印字検出回路 7印字データ行バッファ 8ヘッド駆動回路 9外部機器 10制御信号回路 11入力データラッチ 12最低印字速度データラッチ 13比較器 14論理和ゲート 15論理和ゲート 16制御信号バス 17データバス 18インバータ 20ヘッド 21印字用紙 22プラテン 23モータ 24タイミングベルト 25キャリッジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ或は発熱抵抗体により構成される
    ヘッドにより印字を行なうシリアルタイプのプリンタに
    おいて、外部機器から送信された文字コードにより文字
    を印字をする場合、予め印字モードを設定する制御コー
    ドに対応した文字コード毎の印字速度をメモリに記憶さ
    せておき、1印字行の印字開始前に印字速度判定手段に
    より前記文字コード毎の印字速度を判定し、判定された
    1印字行中の印字速度の最低速度により1行の印字を行
    なうことを特徴とするシリアルプリンタの印字制御方
    式。
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