JPH06218961A - 熱記録方法および装置 - Google Patents

熱記録方法および装置

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JPH06218961A
JPH06218961A JP25554893A JP25554893A JPH06218961A JP H06218961 A JPH06218961 A JP H06218961A JP 25554893 A JP25554893 A JP 25554893A JP 25554893 A JP25554893 A JP 25554893A JP H06218961 A JPH06218961 A JP H06218961A
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俊孝 阿賀野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】湿度の変化に影響されることなく感熱記録材料
の感度を一定に確保でき、これにより常に高精度な画像
等を記録することを可能にする。 【構成】感熱記録材料SにレーザビームLを主走査方向
に照射するためのレーザビーム照射機構12と、前記感
熱記録材料Sを副走査方向に搬送するための副走査搬送
機構14と、前記レーザビームLの照射前の感熱記録材
料S中に含まれる水分量を調整するための水分量調整機
構16と、該レーザビームLの照射位置近傍の湿度を検
出するための湿度検出機構18と、前記湿度検出機構1
8により得られた検出値に基づいて前記水分量調整機構
16を制御する制御部20とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料に発色熱
エネルギを付与して画像等を記録する熱記録方法および
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料に対して熱エネルギを付与
し、画像等の記録を行う熱記録装置が普及している。特
に、熱源としてレーザを用いることで高速記録を可能と
したものも提案されている(特開昭50−23617
号、特開昭58−94494号、特開昭62−7798
3号、特開昭62−78964号等参照)。
【0003】本出願人は、このような熱記録装置に適用
され、良好な画像を高品位で記録することのできる感熱
記録材料として、支持体上に発色剤、顕色剤および光吸
収色素を備え、付与される熱エネルギに応じた濃度で発
色する材料を開発し、特許出願をしている(特願平3−
62684号、特願平3−187494号参照)。
【0004】この感熱記録材料は、支持体に、少なくと
も塩基性染料前駆体を含有するマイクロカプセル、顕色
剤および光吸収色素を水に難溶または不溶の有機溶剤に
溶解せしめた後、乳化分散した乳化物を含有する塗布液
を塗布して形成せしめた感熱層を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
感熱記録材料に画像等を記録する際、熱記録装置内にお
いてその雰囲気中の湿度が変化し易い。この場合、湿度
が高くなると感熱記録材料中に含まれる水分量が多くな
り、この感熱記録材料の感度が高くなってしまう。従っ
て、湿度の変化によって感熱記録材料の感度が変化して
しまい、常時、所望の階調画像を得ることが困難になる
という問題が指摘されている。
【0006】本発明は、この種の問題を解決するもので
あって、湿度の変化に影響されることがなく感熱記録材
料の感度を一定に確保でき、これにより常に高精度な画
像等を記録することが可能な熱記録方法および装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、感熱記録材料に発色熱エネルギを付与
して画像等を記録する熱記録方法であって、前記感熱記
録材料中に含まれる水分量を調整する過程と、前記水分
量が調整された感熱記録材料に前記発色熱エネルギを付
与して画像等を記録する過程と、を備えることを特徴と
する。
【0008】また、前記水分量が調整された感熱記録材
料を、前記発色熱エネルギを付与する前に該発色熱エネ
ルギ以下の熱エネルギを付与する過程を備えることガ好
ましい。
【0009】また、前記感熱記録材料にレーザビームを
照射して該感熱記録材料に発色熱エネルギを付与するこ
とが好ましい。
【0010】また、前記感熱記録材料に加熱ヘッドを介
して発色熱エネルギを付与することが好ましい。
【0011】さらに、本発明は、感熱記録材料に発色熱
エネルギを付与して画像等を記録する熱記録装置であっ
て、前記発色熱エネルギを前記感熱記録材料にライン状
に付与するための加熱機構と、前記感熱記録材料を前記
ライン方向に交差する方向に搬送するための搬送機構
と、前記発色熱エネルギが付与される前の感熱記録材料
中に含まれる水分量を調整するための水分量調整機構
と、を備えることを特徴とする。
【0012】また、前記加熱機構が、前記感熱記録材料
にレーザビームを照射するためのレーザビーム照射機構
であることが好ましい。
【0013】また、前記加熱機構が、加熱ヘッドを備え
ることが好ましい。
【0014】さらにまた、前記感熱記録材料の周辺の湿
度を検出する湿度検出機構を備えることが好ましい。
【0015】
【作用】本発明に係る熱記録方法および装置では、感熱
記録材料に記録に必要な発色熱エネルギが付与される前
に、この感熱記録材料中に含まれる水分量が調整され
る。このため、湿度の変化に影響されることがなく、感
熱記録材料中の水分量を常に一定に確保した状態、また
は著しく低減させた状態で、画像等の記録作業を行うこ
とができる。従って、感熱記録材料の感度を一定に保持
して高精度な画像等を記録することが可能になる。
【0016】
【実施例】本発明に係る熱記録方法および装置について
実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説
明する。
【0017】図1において、参照符号10は、第1の実
施例に係る熱記録装置を示す。この熱記録装置10は、
感熱記録材料SにレーザビームLを主走査方向(矢印A
方向)に照射してこの感熱記録材料Sに発色熱エネルギ
を付与して画像等を記録するためのレーザビーム照射機
構(加熱機構)12と、前記感熱記録材料Sを前記主走
査方向に略直交する副走査方向(矢印B方向)に搬送す
るための副走査搬送機構14と、前記レーザビームLが
照射される前の感熱記録材料S中に含まれる水分量を調
整するための水分量調整機構16と、該レーザビームL
の照射位置近傍の湿度を検出するための湿度検出機構1
8と、前記湿度検出機構18により得られた検出値に基
づいて前記水分量調整機構16を制御する制御部20と
を備える。
【0018】感熱記録材料Sは、付与される熱エネルギ
に応じて発色するものであるが、具体的にはプレヒート
温度とプレヒート時間の関数によって発色する。すなわ
ち、温度と時間とに対する濃度の特性は、図11に示す
通りである。このため、感熱記録材料Sを発色させる場
合、時間を一定にして温度を上げる方法と、温度を一定
にして時間を長くする方法とがあり、いずれの方法を使
用してもよい。
【0019】レーザビーム照射機構12は、レーザビー
ムLを出力するレーザダイオード22と、このレーザビ
ームLを平行光束とするコリメータレンズ24と、シリ
ンドリカルレンズ26と、反射ミラー28と、該レーザ
ビームLを偏向させるポリゴンミラー30と、fθレン
ズ32と、前記シリンドリカルレンズ26と協働してポ
リゴンミラー30の面倒れを補正するシリンドリカルミ
ラー34とを備える。
【0020】副走査搬送機構14は、モータ36と、こ
のモータ36に連結されて感熱記録材料Sを矢印B方向
に副走査搬送させるための搬送ローラ38とを備える。
【0021】水分量調整機構16は、熱記録装置10内
に配設される除湿器40を備える。この除湿器40は、
熱記録装置10内の湿度を除去することにより感熱記録
材料S中に含まれる水分を可及的に低減するものであ
り、該除湿器40に代替して除湿および加湿機能を備え
た温度調整器を使用することもできる。この温度調整器
は、熱記録装置10内の湿度を一定に確保することによ
り感熱記録材料S中に含まれる水分を常時一定量に調整
するものである。
【0022】湿度検出機構18は、レーザビームLの照
射位置近傍でかつ感熱記録材料Sの上方に近接して配設
される湿度センサ42を備える。この湿度センサ42が
接続される制御部20は、ポリゴンミラー30、モータ
36および除湿器40を駆動制御するとともに、レーザ
ダイオード22を駆動するためのドライバ44に接続さ
れている。
【0023】次に、このように構成される熱記録装置1
0の動作について、本実施例に係る熱記録方法との関連
で説明する。
【0024】まず、湿度センサ42を介してレーザビー
ムLの照射位置近傍の雰囲気中の湿度が検出され、制御
部20に導入される。制御部20は、この検出された湿
度に基づいて水分量調整機構16を構成する除湿器40
を駆動させ、熱記録装置10内の湿度が一定の値以下に
確保される。このため、感熱記録材料S中に含まれる水
分量が一定量以下に低減される。
【0025】この状態で、制御部20を介して副走査搬
送機構14を構成するモータ36が駆動されると、この
モータ36に連結された搬送ローラ38が矢印方向に回
転し、感熱記録材料Sは矢印B方向に搬送される。一
方、ドライバ44を介してレーザダイオード22が駆動
され、このレーザダイオード22から感熱記録材料Sに
記録される画像の階調に応じて変調されたレーザビーム
Lが出力される。このレーザビームLは、コリメータレ
ンズ24によって平行光束とされた後、シリンドリカル
レンズ26および反射ミラー28を介してポリゴンミラ
ー30に導かれる。このポリゴンミラー30は、制御部
20の駆動作用下に高速で矢印方向に回転されており、
その反射面によって反射されたレーザビームLは、fθ
レンズ32およびシリンドリカルミラー34を介して感
熱記録材料Sに導かれ、矢印B方向に副走査搬送されて
いる前記感熱記録材料Sを矢印A方向に主走査する。こ
れにより、感熱記録材料Sに所定の発色熱エネルギが付
与されて画像等が記録される。
【0026】この場合、第1の実施例では、水分量調整
機構16を構成する除湿器40の駆動作用下に、熱記録
装置10内の湿度が調整されて感熱記録材料S中に含ま
れている水分量を著しく低減させることが可能になる。
従って、熱記録装置10内の湿度が変化して感熱記録材
料Sの感度が変化することを阻止でき、この感熱記録材
料Sに所望の階調の画像等を、常時、精度よく記録し得
るという効果が得られる。
【0027】なお、感熱記録材料Sに記録処理を施す際
に、この感熱記録材料Sの乳剤面側にガラス板や樹脂、
例えばポリエチレンテレフタレート(PET)板等を載
置させておけば、レーザビームLの照射による一走査線
の部分的発熱でこの一走査線に隣接する他の走査線部分
に含まれる水分量が変化することを防止できる。
【0028】また、湿度検出機構18を使用することな
く、除湿器40を常時駆動させておくこともできる。こ
れにより、熱記録装置10内の湿度が可及的に低減され
て感熱記録材料S中の水分がほとんど除去されるため、
安定した画像等の記録作業が遂行される。
【0029】次いで、本発明の第2の実施例に係る熱記
録装置50について説明する。なお、第1実施例に係る
熱記録装置10と同一の構成要素には、同一の参照数字
を付してその詳細な説明は省略する。
【0030】図2に示すように、この熱記録装置50
は、水分量調整機構16として加熱手段であるヒータ5
2を備えており、このヒータ52が制御部20に接続さ
れている。なお、該熱記録装置50は、湿度検出機構を
使用していないが、必要に応じて第1の実施例と同様の
湿度検出機構18を備えていてもよい。
【0031】この第2の実施例に係る熱記録装置50で
は、感熱記録材料SにレーザビームLを照射する直前
に、ヒータ52の作用下にこの感熱記録材料Sに発色熱
エネルギ以下の熱エネルギが付与される。このため、感
熱記録材料S中に含まれている水分は、ヒータ52の加
熱によって雰囲気中に蒸発し、該感熱記録材料S中の水
分量が一挙に減少することになる。従って、その後にレ
ーザビームLが照射されることにより、感熱記録材料S
に安定した画像等を記録することが可能になるという効
果が得られる。
【0032】さらにまた、本発明の第3の実施例に係る
熱記録装置60について説明する。
【0033】図3に示すように、この熱記録装置60
は、予熱(プレヒート)機構62を備え、この予熱機構
62は、レーザビームLの照射位置近傍でかつ感熱記録
材料Sの下側(支持体側)に配設されている。予熱機構
62は、ケーシング64と、光源66とを備え、このケ
ーシング64を構成する側板68が鉛直上方向から水平
方向に向かって傾斜しており、該ケーシング64の上方
側(感熱記録材料S側)には、レーザビームLの照射位
置近傍から副走査方向(矢印B方向)とは逆方向に開放
する開口部70が形成される。
【0034】この第3の実施例に係る熱記録装置60で
は、予熱機構62を構成する光源66を点灯させた状態
で感熱記録材料Sが矢印B方向に搬送されると、ケーシ
ング64の開口部70から感熱記録材料Sの支持体側に
予熱用照射光が導出される。ここで、ケーシング64の
側板68が鉛直上方向から水平方向に向かって傾斜して
いるため、感熱記録材料Sの予熱される部分72以前の
部分74にも照射光が供給される。従って、部分74が
予熱前に加熱されることになり、該部分74中に含まれ
る水分が有効に除去され、予熱後に感熱記録材料Sにレ
ーザビームLが照射される際には、この感熱記録材料S
中の水分量が調整されて感度の変化等を阻止することが
できる。すなわち、熱記録装置60では、予熱機構62
が水分量調整機構としての機能を兼用することになる。
【0035】次に、本発明の第4の実施例に係る熱記録
装置80について説明する。
【0036】図4に示すように、この熱記録装置80
は、水分量調整機構としての機能を兼用する予熱機構8
2を備え、この予熱機構82は、感熱記録材料Sを載置
可能なプレヒート台84とヒータ86とを備える。
【0037】この第4の実施例に係る熱記録装置80で
は、予熱機構82を構成するプレヒート台84に感熱記
録材料Sが一旦載置された状態で、ヒータ86の作用下
にこの感熱記録材料Sが予熱前に加熱される。このた
め、感熱記録材料S中に含まれている水分が有効に除去
されてこの感熱記録材料Sの感度が一定に確保される。
そして、感熱記録材料Sが矢印B方向に搬送されてヒー
タ86の作用下にこの感熱記録材料Sが予熱された直後
に、レーザビームLの照射によって、該感熱記録材料S
に所望の画像等が精度よく記録されることになる。
【0038】次いで、本発明の第5の実施例に係る熱記
録装置90について説明する。
【0039】図5に示すように、この熱記録装置90
は、水分量調整機構としての機能を兼用する予熱機構9
2を備え、この予熱機構92は、ケーシング94と光源
96とを備える。
【0040】この第5の実施例に係る熱記録装置90で
は、レーザビームLの照射前に、予熱機構92を構成す
る光源96が点灯された状態で、感熱記録材料Sが矢印
B方向に搬送されてこの感熱記録材料Sが加熱される。
これにより、感熱記録材料S中に含まれている水分が有
効に減少され、その後、該感熱記録材料Sが矢印B方向
とは逆方向(図中、破線参照)に搬送されながら、ある
いは一旦戻された後に再度矢印B方向に搬送されながら
予熱され、さらにレーザビームLの照射によって画像等
の記録作業が遂行される。従って、レーザビームLが照
射される際には、感熱記録材料S中の水分量が調整され
ており、この感熱記録材料Sに常時安定した画像等の記
録処理が可能になる。
【0041】図6に、本発明の第6の実施例に係る熱記
録装置100が示される。この熱記録装置100は、加
熱ヘッドであるサーマルヘッド102およびプラテンロ
ーラ104と、第2の実施例に係る熱記録装置50と同
様に水分量調整機構106としてのヒータ108とを備
える。サーマルヘッド102は、感熱記録材料Sの搬送
方向(矢印参照)に交差する方向に長尺に構成されてお
り、この感熱記録材料Sにライン状に熱エネルギを付与
するとともに、プラテンローラ104が前記感熱記録材
料Sを矢印方向に搬送する。
【0042】この熱記録装置100では、感熱記録材料
Sにサーマルヘッド102を介して所定の発色熱エネル
ギが付与される前に、ヒータ108の作用下にこの感熱
記録材料Sに発色熱エネルギ以下の熱エネルギが付与さ
れる。従って、感熱記録材料S中に含まれている水分が
ヒータ108の加熱によって蒸発し、サーマルヘッド1
02を介してこの感熱記録材料Sに安定した画像等を記
録することが可能になる。
【0043】図7に、本発明の第7の実施例に係る熱記
録装置110が示される。この熱記録装置110は、サ
ーマルヘッド112と、比較的大径なヒートローラ11
4とを備え、このヒートローラ114内にヒータ(図示
せず)等が内装されている。ヒートローラ114は、第
3の実施例に係る熱記録装置60の予熱機構62、また
は第4の実施例に係る熱記録装置80の水分量調整機構
としての機能を兼用する予熱機構82と同様の機能を有
している。
【0044】従って、熱記録装置110では、感熱記録
材料Sがヒートローラ114の外周面に摺接することに
より加熱され、この感熱記録材料S中の水分量が調整さ
れた後、サーマルヘッド112を介して前記感熱記録材
料Sに安定した画像等を精度よく記録することが可能に
なる。
【0045】さらに、図8に、本発明の第8の実施例に
係る熱記録装置120が示される。この熱記録装置12
0は、サーマルヘッド122と、ヒータ(図示せず)等
を内装したプラテンヒートローラ124とを備える。熱
記録装置120の動作は、第5の実施例に係る熱記録装
置90の動作と略同様であり、サーマルヘッド122に
よる加熱前に、感熱記録材料Sは、プラテンヒートロー
ラ124の回転作用下に矢印方向に搬送されながらこの
プラテンヒートローラ124内のヒータを介して加熱さ
れる。そして、感熱記録材料Sが矢印方向とは逆方向に
搬送されながら、あるいは一旦戻された後に再度矢印方
向に搬送されながらサーマルヘッド122が駆動され、
これにより水分量が調整された感熱記録材料Sに画像等
の記録作業が高精度に遂行される。
【0046】次に、本発明の第9の実施例に係る熱記録
装置130について説明する。
【0047】図9に示すように、この熱記録装置130
は、金属等の熱伝導率の高い材料からなるケーシング1
32に感熱記録材料Sを収納する収納部136と、前記
ケーシング132に収納された感熱記録材料Sを吸着部
材138により枚葉する枚葉機構部139と、感熱記録
材料Sをガイド部材140を介してレーザビーム照射機
構12の下へ搬送する搬送部144と、ケーシング13
2の外側面に近接して予熱手段として機能する電熱線部
156a、156bが設けられている。前記電熱線部1
56a、156bは、制御部(図示せず)により制御さ
れ、前記感熱記録材料Sにケーシング132を介して発
色熱エネルギ以下の熱エネルギを付与する。
【0048】熱記録装置130を構成する本体148の
側部には画像が記録された感熱記録材料Sを取り出すた
めの取り出し部150が設けられ、本体148の他端側
部には送風により収納部136における温度を一様に
し、あるいはパワーオフ時に感熱記録材料Sを冷却する
ためのファン152を有する送風口154が設けられて
いる。また、搬送部144は、前記吸着部材138が感
熱記録材料Sを吸着して変位した際、矢印方向に変位す
ることにより該感熱記録材料Sをガイド部材140に沿
って案内させる可動ローラ160と、前記感熱記録材料
Sをガイド部材140に沿って搬送するローラ162お
よびローラ対164とを有する。
【0049】この第9の実施例に係る熱記録装置130
では、制御部により熱記録装置130をオン状態にする
ことにより、収納部136における電熱線部156a、
156bが通電され、ケーシング132内に収納された
感熱記録材料Sが発色直前の状態に加熱される。このた
め、感熱記録材料S中に含まれている水分が有効に除去
されるので感熱記録材料Sの感度が一定に確保される。
【0050】この場合、送風口154に設けられたファ
ン152を回転させることにより収納部136内の空気
が循環し、感熱記録材料Sの全面が一様に加熱される。
また、前記電熱線部156a、156bによる加熱は、
ケーシング132内に感熱記録材料Sを保存している
間、常時行われることから、該感熱記録材料Sを安定的
に加熱することができる。また、レーザビームLによる
画像記録に際し、全感熱記録材料Sが発色直前の状態に
予熱されているため、大出力からなるレーザダイオード
を用いることなく、容易に所定の発色状態に到達させる
ことができる。この場合、感熱記録材料Sが常時発色直
前の状態にあることから、記録のための待ち時間を短縮
することができるという利点が得られる。
【0051】次いで、本発明の第10の実施例に係る熱
記録装置170について説明する。なお、第9の実施例
に係る熱記録装置130と同一の構成要素には同一の参
照符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0052】この熱記録装置170は、レーザビーム照
射機構12に代替してサーマルヘッド172とプラテン
ローラ174とを備えている。そして、熱記録装置17
0では、ケーシング132内に収納されている感熱記録
材料Sが電熱線部156a、156bの作用下に予め発
色直前の状態に加熱されてその水分を除去されている。
このため、感熱記録材料Sは、サーマルヘッド172と
プラテンローラ174とに挟持されて安定した記録作業
が遂行される等、熱記録装置130と同様の効果が得ら
れる。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る熱記録方法および装置によ
れば、以下の効果乃至利点が得られる。
【0054】感熱記録材料に記録に必要な発色熱エネル
ギが付与される前に、この感熱記録材料中に含まれる水
分量が調整されるため、湿度の変化に影響されることが
なく、該感熱記録材料中の水分量を常に一定に確保した
状態、または著しく低減させた状態で、画像等の記録作
業を行うことができる。従って、感熱記録材料の感度を
一定に保持して高精度な画像等を効率的に記録すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る熱記録装置の構成
斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る熱記録装置の概略
側面図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係る熱記録装置の概略
側面図である。
【図4】本発明の第4の実施例に係る熱記録装置の概略
側面図である。
【図5】本発明の第5の実施例に係る熱記録装置の概略
側面図である。
【図6】本発明の第6の実施例に係る熱記録装置の概略
側面図である。
【図7】本発明の第7の実施例に係る熱記録装置の概略
側面図である。
【図8】本発明の第8の実施例に係る熱記録装置の概略
側面図である。
【図9】本発明の第9の実施例に係る熱記録装置の概略
側面図である。
【図10】本発明の第10の実施例に係る熱記録装置の
概略側面図である。
【図11】感熱記録材料の温度と時間に対する濃度の特
性図である。
【符号の説明】
10…熱記録装置 12…レーザビ
ーム照射機構 14…副走査搬送機構 16…水分量調
整機構 18…湿度検出機構 20…制御部 40…除湿器 42…湿度セン
サ 50…熱記録装置 52…ヒータ 60…熱記録装置 62…予熱機構 64…ケーシング 66…光源 70…開口部 80…熱記録装
置 82…予熱機構 84…プレヒー
ト台 86…ヒータ 90…熱記録装
置 92…予熱機構 94…ケーシン
グ 96…光源 100…熱記録
装置 102…サーマルヘッド 104…プラテ
ンローラ 106…水分量調整機構 108…ヒータ 110…熱記録装置 112…サーマ
ルヘッド 114…ヒートローラ 120…熱記録
装置 122…サーマルヘッド 124…プラテ
ンヒートローラ 130、170…熱記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/38 B41M 5/26 9305−2C B41J 3/20 109 A 114 116 6956−2H B41M 5/18 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感熱記録材料に発色熱エネルギを付与して
    画像等を記録する熱記録方法であって、 前記感熱記録材料中に含まれる水分量を調整する過程
    と、 前記水分量が調整された感熱記録材料に前記発色熱エネ
    ルギを付与して画像等を記録する過程と、 を備えることを特徴とする熱記録方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、前記水分量
    が調整された感熱記録材料を、前記発色熱エネルギを付
    与する前に該発色熱エネルギ以下の熱エネルギを付与す
    る過程を備えることを特徴とする熱記録方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の方法において、前
    記感熱記録材料にレーザビームを照射して該感熱記録材
    料に発色熱エネルギを付与することを特徴とする熱記録
    方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の方法において、前
    記感熱記録材料に加熱ヘッドを介して発色熱エネルギを
    付与することを特徴とする熱記録方法。
  5. 【請求項5】感熱記録材料に発色熱エネルギを付与して
    画像等を記録する熱記録装置であって、 前記発色熱エネルギを前記感熱記録材料にライン状に付
    与するための加熱機構と、 前記感熱記録材料を前記ライン方向に交差する方向に搬
    送するための搬送機構と、 前記発色熱エネルギが付与される前の感熱記録材料中に
    含まれる水分量を調整するための水分量調整機構と、 を備えることを特徴とする熱記録装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の装置において、前記加熱機
    構は、前記感熱記録材料にレーザビームを照射するため
    のレーザビーム照射機構であることを特徴とする熱記録
    装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載の装置において、前記加熱機
    構は、加熱ヘッドを備えることを特徴とする熱記録装
    置。
  8. 【請求項8】請求項5記載の装置において、前記感熱記
    録材料の周辺の湿度を検出する湿度検出機構を備えるこ
    とを特徴とする熱記録装置。
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