JPH06218748A - ゲルコート層付成形品の製造法 - Google Patents

ゲルコート層付成形品の製造法

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JPH06218748A
JPH06218748A JP27590092A JP27590092A JPH06218748A JP H06218748 A JPH06218748 A JP H06218748A JP 27590092 A JP27590092 A JP 27590092A JP 27590092 A JP27590092 A JP 27590092A JP H06218748 A JPH06218748 A JP H06218748A
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JP
Japan
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gel coat
sheet
coat layer
molded product
resin
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Pending
Application number
JP27590092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Takada
賢治 高田
Yoichi Kuwana
陽一 桑名
Osamu Ikeda
修 池田
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Hitachi Kasei Unit Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Hitachi Kasei Unit Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加飾用シートの位置決めが簡単で、シートの
位置ずれも防止出来、作業が容易で、コストの安いゲル
コート層付成形品の製造法を提供する。 【構成】 離型シート2の片面にゲルコート樹脂を塗布
し、硬化処理して半硬化状態のゲルコート層1aを有す
るゲルコートシート1とし、成形型3の表面の少なくと
も一部に設けた凹部4に該ゲルコートシート1をゲルコ
ート層1aを上にして載置し、更にゲルコートシート1
を覆って成形型3上に成形材料6を載置して成形し、次
いで硬化した成形品7から離型シート2を剥がすゲルコ
ート層付成形品の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室の床材や壁材に使
用するゲルコート層付成形品の製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】FRP成形品表面の少なくとも一部分を
加飾する方法として、特開平3−27916号公報に示
されるように、型にマスキングを施し、ゲルコート樹脂
を吹き付け、更にマスキングを除去し、ゲル化後成形材
料を積層し、一体成形する方法がある。また、別工程で
ゲルコート樹脂を予備成形し、シート化したものを用い
る方法として、特公平3−67606号公報に示される
ように、離型シートの表面にクリアー樹脂を塗布し、加
飾用粒状物を散布し、樹脂を硬化させて石シートとし、
その石シートを成形型の表面の任意の位置に粒状物が上
面に露出するように載置し、更にその上にガラス布を重
ね、ガラス布の上に成形材料を積層して一体成形し、次
いで、成形型から脱型後、硬化した成形品の表面から前
記離型シートを剥離して、模様付成形品を製造する方法
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平3−27916号公報に示される方法は、成形型上
に直接ゲルコート樹脂を塗布するため、型の占有時間が
長くなることによる生産性の悪化、マスキング作業によ
る作業時間の増加、更には、加熱型の場合、高温の型近
傍での長時間作業による環境の悪化が伴い、成形品の価
格が高くなるなど好適な製造法ではなかった。また、特
公平3−67606号公報に示される方法は、石シート
を型表面上の任意の位置に置くものであるが、平面部に
載置する場合は位置決め治具等を必要とし、作業時間が
長くなり生産性が悪化する。また、石シートが成形材料
の流動により流れることを防止するガラス布が必要で、
材料費及びセットする時間がかかり、コストが高くなる
難点がある。特にタイルを貼り付けた意匠を得る場合、
複数の石シートを適用しなければならず、その位置決め
や石シートの流れ防止のガラス布を適用する作業は高精
度を要することになり、好適な製造法ではなかった。ま
た、成形後に成形品から離型シートを剥離するため、見
切り部分に段差ができる問題がある。
【0004】本発明は上記した問題を解消し、加飾用シ
ートの位置決めが簡単で、かつシートの位置ずれも防止
出来、作業が容易で、コストの安いゲルコート層付成形
品の製造法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、離型シートの
片面にゲルコート樹脂を塗布し、硬化処理して半硬化状
態のゲルコート層を有するゲルコートシートとし、成形
型表面の少なくとも一部に設けた凹部に該ゲルコートシ
ートをゲルコート層を上にして載置し、更にゲルコート
シートを覆って成形型上に成形材料を載置して成形し、
次いで硬化した成形品から離型シートを剥がすゲルコー
ト層付成形品の製造法に関する。
【0006】本発明において、離型シートとしては、耐
熱性、剥離性を有し、かつゲルコート樹脂に不溶であれ
ば特に制限はないが、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ナイロン、ポリエステル樹脂、フッ素樹脂等の
プラスチックフィルム、アルミニウム箔等の金属箔を単
体又は他のフィルムと貼り合わせたもの、紙やプラスチ
ックフィルムの表面に離型性のある樹脂を塗布したもの
等が使用され、厚さは50〜300μmが好ましい。ゲ
ルコート樹脂は、透明、半透明、又は有色不透明であれ
ばよく、特に制限はないが、一般に透明性又は不透明性
を有する不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹
脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられる。
【0007】ゲルコート樹脂を半硬化状態にするには、
硬化剤と連鎖移動剤を添加し、それらの種類、組合せ、
添加量、硬化条件の適当な選択によって重合を抑制し、
任意の硬化度(重合転化率)で重合を停止させる。任意
の硬化度とは、半硬化状態のゲルコートシートがその形
状を保持し、表面がべとつかず、プレス成形時に流出又
はクラツク破壊等を起こさない程度の強度と柔軟性を有
し、成形における完全硬化時に成形材料との接着を可能
とするだけの反応基(架橋点)を残している状態を云
い、硬化度は75〜85%の範囲が好ましい。連鎖移動
剤は、ゲルコート樹脂の重合を抑制するものであり、好
ましくは4‐メチル‐2,4ジフェニルペンテン‐1
(α‐メチルスチレンダイマー)を用いる。これは硬化
剤の分解反応に関与せずに発熱温度を低下させ、重合反
応を抑制する。
【0008】離型シートへのゲルコート樹脂の塗布方法
は、スプレーガンによる吹き付け、刷毛塗り、ロールコ
ータ、カーテンコータ、注型等特に制限はない。ゲルコ
ート樹脂を半硬化状態にするための硬化処理の方法も特
に制限はないが、通常は乾燥炉に入れて60℃に加熱す
る等の方法による。なお、離型シートの片面にゲルコー
ト層を設けたゲルコートシートに代えて、あらかじめ別
工程で作成した離型シートを剥がしたゲルコート層だけ
のゲルコートシート単体、又はゲルコート樹脂を織布や
不織布に含浸して強度を向上させたものを使用してもよ
い。
【0009】次に成形型及び成形法を図面に基づいて説
明する。図1において3は成形型であり、離型シート2
の片面にゲルコート層1aを形成したゲルコートシート
1を載置する凹部4が設けてある。型の材質は木、石
膏、樹脂、金属等特に制限はないが、加熱・加圧成形を
する場合は金属型が好ましい。凹部の広がり寸法は半硬
化状態のゲルコートシートと同一とするか、切断公差や
熱膨張を見込んでその分大きくする。凹部4の深さは、
図3の成形品における成形材料6とゲルコート層1aと
の見切り部分に生ずる段差をなくすためには、離型2の
厚さと同一とするのが好ましい。意匠面で見切り部に段
差を生じさせる場合は、深さを自由に変えることができ
る。
【0010】成形型の凹部に設ける減圧吸引用の小穴5
は、凹部4の底面に位置し、図2に示すように、半硬化
状態のゲルコートシート1を減圧吸引出来るものであれ
ばよく、その数や大きさに制限はないが、直径0.5〜
2mmで、数が100cm2当り1個以上あるものが好まし
い。該凹部4にゲルコートシート1をゲルコート層1a
を上にして、即ち離型シート側を成形型に向けて載置
し、真空ポンプ(図示せず)により配管8を通して空気
を吸引し、減圧する。その真空度は特に制限はないが、
400〜600mmHgが好ましい。その後、図2に示す
ように成形型3の上に、ゲルコートシート1を覆って成
形材料6を載置して成形し、半硬化状態のゲルコートシ
ート1を硬化させると共に、成形材料6と一体にする。
次いで図3に示すように、成形品7を成形型3から脱型
し、更に成形品7から離型シート2を剥離する(ゲルコ
ートシート単体又は繊維強化ゲルコート樹脂を用いた場
合は剥離作業はなくなる)。剥離した成形品7における
離型シート2の見切り部にばりがある場合は、やすり、
サンドペーパー等により除去する。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。透明な未硬
化のイソフタル酸系不飽和ポリエステル樹脂(日立化成
工業株式会社製、ポリセット3715T)100重量部
に、あらかじめ硬化剤としてパーロイルTCP(日本油
脂株式会社製商品名)を1重量部及び連鎖移動剤として
4‐メチル‐2,4ジフェニルペンテン‐1(α‐メチ
ルスチレンダイマー)(日本油脂株式会社製、ノフマー
MSD)を0.5重量部添加したゲルコート樹脂を、厚
さ50μmのポリエステルフィルムからなる離型シート
2の表面にスプレーガンで吹き付けて塗布した。次にこ
の樹脂を塗布した離型シート2を、60℃に保持した乾
燥炉内に60分間通して樹脂の重合を進めた。重合は、
先に添加した連鎖移動剤の作用により硬化度75%で停
止し、半硬化状態で第一段目の硬化を終了させ、図1に
示す離型シート2の片面にゲルコート層1aを形成した
ゲルコートシート1を得た。
【0012】一方、平面部の大きさが400mm平方の金
属製成形型3の中央部に、300mm平方で深さ50μm
の凹部4を設け、更に、その凹部4の底部に直径1mmの
小穴5を140mm間隔で9個設けた。この小穴5にそれ
ぞれ1/4インチの銅製配管8を接続し、更に真空ポン
プに連結した。前記ゲルコートシート1を300mm平方
に精度良く切断し、熱盤により140℃に加熱した成形
型3の凹部4に離型シート2が接するように載置し、真
空ポンプを作動させ、手圧によりゲルコートシート1を
押え、500mmHgまで減圧してゲルコートシート1を
凹部4に密着させた。次に図2に示すように、シートモ
ールディングコンパウンド(SMC)の成形材料6を、
ゲルコートシート1の上に型全面にわたって載置し、1
40℃に加熱した裏面型(図示せず)を合わせ、プレス
圧力100kgf/cm2で加圧・加熱成形し、5分間保持し
て樹脂を硬化させた。次いで、硬化した成形品7を成形
型3から脱型し、更に図3に示すように成形品7から離
型シート2を剥離した。見切り部分に発生したばりは4
00番のサンドペーパーで除去し、外観に優れた成形品
7とした。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、成形型に半硬化状態の
ゲルコートシートを載置する凹部を設けたので、ゲルコ
ートシートの位置決めが簡単に行うことが出来、成形材
料を成形する際にも位置ずれが防止され、その結果作業
が容易になり、コストの低減が図れる。また、凹部の深
さを離型シートの厚さと同一にすれば、成形品は見切り
部で段差を生ずることがなく、美観に優れたものが得ら
れる。更に、凹部に減圧吸引用の小穴を設ければ、ゲル
コートシートの位置精度を高めると共に成形型への密着
を良好にし、SMCなどの高い圧力の成形によっても位
置ずれを発生せず、良好な成形品が得られ、歩留の向上
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるゲルコートシートを成
形型に載置する状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における成形の状態を示す断面
図である。
【図3】本発明の実施例における成形後の離型シートの
剥離を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ゲルコートシート、2…離型シート、3…成形型、
4…凹部、5…小穴、6…成形材料、7…成形品、8…
配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:10 4F (72)発明者 池田 修 富山県富山市一本木1010番地 日立化成ユ ニット株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型シートの片面にゲルコート樹脂を塗
    布し、硬化処理して半硬化状態のゲルコート層を有する
    ゲルコートシートとし、成形型表面の少なくとも一部に
    設けた凹部に該ゲルコートシートをゲルコート層を上に
    して載置し、更にゲルコートシートを覆って成形型上に
    成形材料を載置して成形し、次いで硬化した成形品から
    離型シートを剥がすことを特徴とするゲルコート層付成
    形品の製造法。
  2. 【請求項2】 成形型に設けた凹部の深さが離型シート
    の厚さと同一である請求項1記載のゲルコート層付成形
    品の製造法。
  3. 【請求項3】 成形型に設けた凹部の底部に減圧吸引用
    の小穴を設けた請求項1又は2記載のゲルコート層付成
    形品の製造法。
JP27590092A 1992-10-14 1992-10-14 ゲルコート層付成形品の製造法 Pending JPH06218748A (ja)

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JP27590092A JPH06218748A (ja) 1992-10-14 1992-10-14 ゲルコート層付成形品の製造法

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ID=17562006

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JP27590092A Pending JPH06218748A (ja) 1992-10-14 1992-10-14 ゲルコート層付成形品の製造法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006130870A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Hitachi Housetec Co Ltd 成形品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006130870A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Hitachi Housetec Co Ltd 成形品の製造方法

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