JPH06218219A - 吸脱着式ガス浄化装置 - Google Patents

吸脱着式ガス浄化装置

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JPH06218219A
JPH06218219A JP5011364A JP1136493A JPH06218219A JP H06218219 A JPH06218219 A JP H06218219A JP 5011364 A JP5011364 A JP 5011364A JP 1136493 A JP1136493 A JP 1136493A JP H06218219 A JPH06218219 A JP H06218219A
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belt
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浩文 森本
Masao Hyodo
雅夫 兵頭
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高濃度の処理対象ガスであっても、装置の大
型化、コストアップを招来することなく長時間連続処理
できるようにする。 【構成】 通気性を備えたフェルト状の吸着ベルト3を
循環経路に沿うように巻きかけて回転移動させる移動手
段と、前記循環経路の設定箇所でその吸着ベルト3内を
厚さ方向に透過するように処理対象ガスを給排する吸着
部と、前記設定箇所よりも上方に位置する別の設定箇所
で吸着ベルト3内を厚さ方向に透過するように脱着用ガ
スを給排する脱着部とを処理室4内に設け、前記脱着部
から処理室4内に漏出して処理室4内上部に滞留したガ
ス層の下面高さを検出するガス漏出状態検出手段を設
け、前記処理室4内のうち吸着部のガス吸引作用が及ぶ
吸着処理域に前記ガス層の下面が下降しないように、前
記ガス漏出状態検出手段の検出情報に基づいて前記脱着
部での給排気量を制御する給排制御手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装工場や半導体製造
工場などから排出される溶剤(トルエンやキシレンで代
表される有機溶剤等で30〜300ppm程度の濃度)
含有の排気を処理する、つまり、排気中の溶剤を除去処
理する技術のうち、最終処理量の減量を図るように溶剤
の濃度を濃縮する場合などに用いられる装置で、詳しく
は、通気性を備えたフェルト状の吸着ベルトを用い、溶
剤などの除去対象物を含有する処理対象ガスを、その吸
着ベルト内を厚さ方向で透過するように供給することに
よりその処理対象ガス中の除去対象物を吸着ベルトに吸
着させて処理対象ガスを浄化する一方、前記の吸着ベル
トに脱着用ガスを、その吸着ベルトの厚さ方向で透過す
るように供給することにより吸着ベルトからそれに吸着
されている除去対象物を脱着して吸着ベルトの更新と除
去対象物の濃縮とを行う吸脱着式ガス浄化装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】吸着ベルトを用いてガス浄化を行う本発
明対象の吸脱着式ガス浄化装置では、例えば、繊維状活
性炭をペーパ化し、段加工して多数のガス通路を有する
ハニカム状に成形し、それを枠に支持させたブロック状
の吸着体を用い、その吸着体のガス通路内に沿って処理
対象ガスを透過させることにより、繊維状活性炭が分散
するガス通路周囲壁に接触させて溶剤などの除去対象物
を吸着させるハニカムロータ式の吸脱着式ガス浄化装置
に比較して、次のような利点がある。つまり、ハニカム
ロータ式の吸脱着式ガス浄化装置による場合には、ガス
通路周囲壁に沿って処理対象ガスを流動させて吸着材に
接触させることで吸着させるため、吸着体の大きさの割
りには吸着材と処理対象ガスとの接触面積が小さくて、
吸着材と処理対象ガスとの接触効率が悪く、吸着体の大
きさの割りには処理能力が小さくてコストの高いものに
なる。しかも、吸着体を加熱して脱着する際、吸着体が
大きく、加えて、支持用の枠に熱を取られることによ
り、多量の熱量が必要であり、かつ、脱着後に吸着可能
状態に更新させる上で冷却を必要とすることもあり、ラ
ンニングコストが高くつく。これに対し、本発明が対象
とする上述の吸脱着式ガス浄化装置による場合には、吸
着ベルトを、繊維状活性炭のフェルトから構成したり、
或いは、活性炭を内部に分散させたフェルトから構成し
たりすることなどにより、吸着ベルトと処理対象ガスと
の接触面積を大きくして接触効率を優れたものにできる
割りには吸着ベルトの厚さを薄くでき、その結果、吸着
ベルトを加熱・冷却し易いものにできて、脱着のための
加熱に要するランニングコストが安くて済み、また、特
別な装置類を要することなく脱着後の吸着のための冷却
を行える。そのような利点を有する吸脱着式ガス浄化装
置として従来では、図32に示すように、吸着ベルト3
を第1のロールR1から繰り出すとともに、第2のロー
ルR2で巻き取り、その第1のロールR1から第2のロ
ールR2への移動途中で、処理対象ガスG1を供給して
溶剤などの除去対象物を吸着ベルト3に吸着させ、第2
のロールR2を収納する加熱室Hに脱着用ガスG2とし
ての加熱空気を供給して吸着ベルト3からそれの吸着さ
れている除去対象物を脱着する技術が知られている(例
えば特公昭53―9587号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
によるときは、吸着ベルトを第1のロールから繰り出し
つつ第2のロールで巻き取ることで移動させて吸着ベル
トに除去対象物を吸着させるから、そのような移動時に
加熱室に加熱空気を並行して供給することにより、吸着
と同時に脱着を行えるものの、第2のロールに吸着ベル
トが最後まで巻き取られと、第1のロールに吸着ベルト
を巻き戻しする必要があって、処理形態が、吸脱着と巻
き戻しとを交互に繰り返す形態とならざるを得ない。そ
の結果、長時間の処理を行うには、第1のロールから吸
着ベルトの全部を繰り出しての1回の吸着作業時間を長
くしたり、或いは、複数の装置を設けて一方のものが吸
脱着しているときに他方のものが巻き戻しするように交
互に使用したりする必要がある。そして、前者の場合に
は、吸着ベルトの巻き取り径が大きくなってそれに付帯
する装置の大型化、コストアップを招来するのみなら
ず、第2のロールに巻き取られた状態で加熱室で吸着ベ
ルトが除去対象物を吸着した状態で加熱される時間が長
くなることで、吸着ベルトの異常な昇温を招来すること
があって、それを防止するための構成が別途必要にな
り、装置の大型化、コストアップが不可避である。この
ことは、特に、高濃度の処理対象ガスを処理するために
吸着ベルトの移動速度を速くした場合に顕著である。他
方、後者の場合には、装置の数が増えて、やはり、装置
の大型化、コストアップが不可避である。本発明の目的
は、上記欠点を解消する点、つまり、たとえ前記従来例
の主使用領域濃度に比べて高濃度の処理対象ガスであっ
ても、装置の大型化、コストアップを招来することなく
長時間連続処理できるようにする点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明による
吸脱着式ガス浄化装置の特徴は、通気性を備えたフェル
ト状の吸着ベルトを循環経路に沿うように巻きかけて回
転移動させる移動手段と、前記循環経路の設定箇所でそ
の吸着ベルト内を厚さ方向に透過するように処理対象ガ
スを給排する吸着部と、前記設定箇所よりも上方に位置
する別の設定箇所で吸着ベルト内を厚さ方向に透過する
ように脱着用ガスを給排する脱着部とを処理室内に設
け、前記脱着部から処理室内に漏出して処理室内上部に
滞留したガス層の下面高さを検出するガス漏出状態検出
手段を設け、前記処理室内のうち吸着部のガス吸引作用
が及ぶ吸着処理域に前記ガス層の下面が下降しないよう
に、前記ガス漏出状態検出手段の検出情報に基づいて前
記脱着部での給排気量を制御する給排制御手段を設けて
ある点にある。
【0005】本発明の第2発明による吸脱着式ガス浄化
装置の特徴は、上記第1発明において、前記処理室内
を、前記吸着ベルトの回転移動を許容する状態で前記の
吸着処理域とその上部のガス層形成用域とに仕切る仕切
り板を設けてある点にある。
【0006】
【作用】上記本発明の第1発明によれば、吸着ベルトを
循環経路に沿って回転移動させるとともに、その回転移
動する吸着ベルトに対して吸着部で処理対象ガスを、か
つ、脱着部で脱着用ガスをそれぞれ給排することによ
り、吸着部と脱着部とに交互に繰り返して吸着ベルトを
移動させて、吸着ベルトによる処理対象ガスからの除去
対象物の吸着と、その吸着した除去対象物の脱着用ガス
への脱着とを行うことができるから、吸着ベルトの回転
移動と、その状態での吸着ベルトに対する処理対象ガス
及び脱着用ガスの給排とを連続して行うことにより、吸
脱着を中断することなく連続して行うことができるとと
もに、脱着時に吸着ベルトを過剰に加熱することがな
い。しかも、吸着ベルト及び吸着部、吸着部を処理室に
内装してあるから、吸着ベルトを回転移動させて吸脱着
を行う関係上、吸着部構成材・脱着部構成材と吸着ベル
トとの間に隙間が不可避的に形成される構成になりなが
らも、その隙間から漏洩した処理対象ガス及び処理ガ
ス、脱着用ガス、濃縮ガスが外部に漏出することがな
い。その上、低温の吸着部を下部に、かつ、高温の脱着
部を上部に配置して、処理室内での温度差による気流発
生を抑制することで脱着部から漏出した温度の高いガス
を処理室内の上部に溜まる傾向を作りだしてあるから、
脱着部から漏出したガスが吸着部に入ること及びその逆
の現象を少ないものにできる。更に、上記のことを利用
して、ガス漏出状態検出手段の検出情報に基づいて給排
制御手段で脱着部での給排気量を制御することにより吸
着部のガス吸引作用が及ぶ吸着処理領域にまで処理室内
の上部に滞留したガス層(つまり、脱着部から処理室内
に漏出したガス)の下面が下降しないようにしてあるか
ら、脱着部から漏出したガスが吸着部に入ること及びそ
の逆の現象を確実に防止することができる。
【0007】本発明の第2発明によれば、仕切り板によ
り、吸着ベルトの回転移動を許容する状態で処理室内を
下部の吸着処理域と上部のガス層形成用域とに仕切って
あるから、処理室内に多少のガスの流れがあっても、吸
着処理域とガス層形成用域との間でのガスの行き来を抑
制して、吸着処理域とガス層形成用域との間に形成する
ガス往来抑制用の中間域の上下幅を小さくすることがで
き、しかも、仕切り板と吸着ベルトとの隙間が絞りとし
て作用して、吸着部からのガス漏出量に応じて圧力が変
動する吸着処理域と、脱着部からのガス漏出量に応じて
圧力が変動するガス層形成用域との間での圧力面での相
互干渉を抑制することができる。つまり、脱着部でのガ
ス漏出による影響少なく、吸着部でのガス漏出状態を吸
着処理域の圧力をパラメーターとして精度良く検出する
ことができる一方、吸着部でのガス漏出による影響少な
く、脱着部でのガス漏出状態をガス層形成用域の圧力を
パラメーターとして精度良く検出することができる。
【0008】
【発明の効果】従って、本発明によれば、吸着ベルトを
連続的に回転移動させて、装置の大型化及びコストアッ
プを招来することなく、高濃度の除去対象物含有ガスを
長時間連続処理でき、しかも、そのように吸着ベルトを
回転移動させての吸脱着形態、つまり、脱着部及び吸着
部でのガス漏れが不可避的な形態を採用しながらも、外
部へのガス漏れをなくして安全性を保証できることはも
ちろん、濃縮ガスが処理ガスに混入するといった処理不
良を確実に防止できるようになった。特に、請求項2の
ようにすれば、吸着部と脱着部との上下間隔を小さくし
て全体の高さを小さいものにでき、しかも、同時に、ガ
ス漏出状態検出手段の形態として、温度を用いる形態の
他、圧力を用いる形態も採用することができ、汎用性を
向上できる。
【0009】
【実施例】溶剤処理設備への適用例を示す。溶剤処理設
備は、図1に示すように、除去対象物の一例である溶剤
を含有する処理対象ガスG1を濃縮する前処理用の吸脱
着式ガス浄化装置1と、そこからの濃縮ガスg2中の溶
剤を除去する最終処理装置2とからなる。前記吸脱着式
ガス浄化装置1は、図2、図3に示すように、輪状(無
端帯状)に形成された通気性の吸着ベルト3と、その吸
着ベルト3を循環経路に沿うように巻きかけて回転移動
させる移動手段とを処理室4内に設け、吸着手段と、脱
着手段と、分離手段と、位置規制手段と、ガス漏出状態
検出手段と、給排制御手段とを設けて構成されている。
前記循環経路は、上昇経路部と、それの上端に連なる水
平の上側経路部と、その終端に連なる下降経路部と、そ
の下降経路部から上昇経路部への水平な下側経路部とか
らなる。前記吸着ベルト3は、活性炭を吸着材として、
常温で処理対象ガスG1中の溶剤を吸着し、加熱(10
0〜130度)により脱着するものである。具体的に
は、図4に示すように、繊維状活性炭をフェルト状に加
工した通気性のマット3Aを設け、そのマット3Aの内
周面に、耐熱性(130℃程度に耐えられる性能)及び
通気性の不織布等からなる無端帯状の補強用の基材3B
を重ねて固定し、マット3Aの外周面に耐熱性(130
℃程度に耐えられる性能)及び通気性の不織布等からな
る保護層3Cを重ねて固定し、ベルト幅規制体3Dと第
1及び第2の通気制限帯状体3E,3Fとを設けて構成
されている。前記マット3Aの実数値例を挙げると、活
性炭繊維の径は10〜20μm、厚さは10から20m
m、目付け量は600g/m2 程度である。なお、図で
は判りやすくする上で基材3B及び保護層3Cを厚く示
してあるが、基材3B及び保護層3Cの実際の厚さは非
常に薄いものである。そして、吸着ベルト3の外周面に
は、ベルト幅方向に沿った姿勢で、ベルト幅の全幅にわ
たる幅及び基材3Bの外周面に達する深さを有する複数
の切り込み5が回転移動方向に間隔を隔てて形成されて
いる。つまり、マット3Aは、回転移動方向で複数個に
単位体3aに分割構成されており、保護層3Cは、単位
体3aの回転移動方向の端面を覆うように折り曲げ形成
されている。もって、吸着ベルト3は、その各部位がコ
ーナー部を通過する際、回転移動方向で隣合うマット3
Aの外周面側同士が切り込み5を開くように回転移動方
向で相互に離間することにより外周面に引張力を吸収す
るように構成されている。前記ベルト幅規制体3Dは、
吸着ベルト3の幅方向両端同士の相対接近を阻止するも
のであって、金属材料や合成樹脂(耐熱性を有し、熱変
形や熱膨張を起こしにくいものが好ましい。)などから
なり、丸棒状や角棒状、板状に形成されている。なお、
図では丸棒状のものを示してあるが、大きさかや形状
は、可及的にガスの通過を阻害しないように設定する。
そして、吸着ベルト3の切り込み形成箇所のそれぞれに
配置されている。前記第1の通気制限帯状体3Eは、非
通気性のもので、前記吸着ベルト3の切り込み形成箇所
の内周面それぞれにその吸着ベルト3の全幅にわたる状
態に装着されて切り込み形成箇所での通気を防止するも
のであり、耐熱性の合成樹脂シートから構成されてい
る。前記第2の通気制限帯状体3Fは、非通気性で、前
記吸着ベルト3のうちベルト幅規制体設置箇所の内周面
それぞれにその吸着ベルト3の全幅にわたる状態に装着
されて内周面側からそれら各ベルト幅規制体3Dに向か
う通気を阻止するものであり、前記第1の通気制限帯状
体3Eと兼用構成されている。前記移動手段は、前記吸
着ベルト3をその外周面に重ねた状態で前記の循環経路
に沿って回転移動することにより吸着ベルト3を循環経
路に沿って移送するネットコンベア6であり、コンベア
ネット6Aと、それを移動案内するガイド機構と、駆動
ローラ6Bと、テンション機構とからなる。前記コンベ
アネット6Aは、図5〜図7に示すように、回転移動方
向に沿う姿勢の平帯状の縦ネット材6aと幅方向に沿う
姿勢の横ネット材6bとを編織したネットを設け、この
ネットの幅方向の両端に補強材6cを取り付けて構成さ
れている。前記縦ネット材6aは、抗張力が大きいアラ
ミド樹脂製であり、横ネット材6bは、テフロン樹脂製
である。そして、コンベアネット6Aの厚さtは、良好
な可撓性を得る上で0.5〜1mm程度としてあり、目
の大きさは5mm×5mm程度、ネット材の幅は1mm
程度である。前記ガイド機構は、循環経路のコーナ部に
配置したガイドローラ7と、上昇経路部、下降経路部、
上側経路部のそれぞれに配置したガイドレール8とから
なる。ガイドレール8は、図6、図7に示すように、コ
ンベアネット6Aの補強ベルト6cに固定したピン9に
係合することにより、コンベアネット6Aの幅方向の位
置ずれを規制するガイド溝8aと、コンベアネット6A
の内周面に摺動してそのコンベアネット6Aの厚さ方向
での振れを防止するガイド面8bとを備え、ガイド面8
bのうち移動上手側の端部分8cは、ガイドレール8の
端面にピン9が引っ掛からないようにするため傾斜姿勢
に形成されている。前記駆動ローラ6Bは、ガイドロー
ラ7の一つをモータ10などのアクチュエータに連動さ
せることで構成されており、その周面は、コンベアネッ
ト6Aの目に入り込んで係合するようにゴム等の軟質材
11から構成されている。前記テンション機構は、循環
経路のうち下側経路部において、テンションローラ12
でコンベアネット6Aを上方に持ち上げてそのコンベア
ネット6Aにテンションを付与するものであり、このテ
ンション付与の作用でコンベアネット6Aが吸着ベルト
3から上方に分離して吸着ベルト3が自由状態となる。
つまり、テンション機構が、コンベアネット6Aを吸着
ベルト3から上方に分離して吸着ベルト3を自由状態に
する前記分離手段を構成している。前記吸着手段は、前
記処理対象ガスG1中の溶剤を吸着ベルト3により吸着
除去する手段であって、前記循環経路のうち上昇経路部
と下降経路部とで前記吸着ベルト3内を厚さ方向に透過
するように処理対象ガスG1を外周面側から供給すると
ともに、その吸着ベルト3で溶剤を吸着除去されて内周
面側に透過してきた処理ガスg1を排出するように構成
されている。詳述すると、図8にも示すように、前記処
理室4を形成する外装ケース13のうち上昇経路部と下
降経路部とに対応する箇所に形成の処理対象ガス供給口
14aを介して処理室4内のうち外装ケース13と吸着
ベルト3の外周面との間に処理対象ガスG1を供給する
ための吸着用供給ダクト14と、吸着ベルト3で囲まれ
た箇所で吸着ベルト3の内周面に近接位置する処理ガス
吸い込み口15aを介して吸着ベルト3内から透過した
処理ガスg1を吸引して処理室4外に排出するための処
理ガス排出ダクト15とを設け、処理対象ガスG1の供
給ファンF1と処理ガスg1の排気ファンf1とを設け
て構成されている。つまり、処理対象ガス供給口14a
及び処理ガス吸い込み口15aとから、処理室4内に位
置して吸着ベルト3に対して処理対象ガスG1を給排す
る吸着部が構成されている。前記脱着手段は、前記吸着
ベルト3に吸着された溶剤を高温の脱着用ガスG2によ
り脱着する手段であって、前記循環経路のうち上側経路
部で前記吸着ベルト3内を厚さ方向に透過するように脱
着用ガスG2を内周面側から供給するとともに、吸着ベ
ルト3から溶剤を脱着して外周面側に透過してきた濃縮
ガスg2を排出するように構成されている。詳述する
と、図8にも示すように、処理室4内のうち前記吸着ベ
ルト3で囲まれた箇所でその吸着ベルト3の内周面に近
接位置する脱着用ガス供給口16aを介して吸着ベルト
3に内周面側から脱着用ガスG2を供給するための脱着
用供給ダクト16と、処理室4内のうちその脱着用供給
ダクト16の脱着用ガス供給口16aに吸着ベルト3を
挟んで対向する箇所で吸着ベルト3の外周面に近接位置
する濃縮ガス吸い込み口17aを介して吸着ベルト3を
透過した濃縮ガスg2を処理室4外に排出するための濃
縮ガス排出ダクト17とを設け、脱着用ガスG2の供給
ファンF2と濃縮ガスg2の排気ファンf2とを設けて
構成されている。つまり、脱着用ガス供給口16a及び
濃縮ガス吸い込み口17aとから、処理室4内に位置し
て吸着ベルト3に対して脱着用ガスG2を給排する脱着
部が構成されている。前記濃縮ガス排出ダクト17は濃
縮ガスg2を前記最終処理装置2に供給する排出ダクト
である。そして、脱着用ガス供給口16aをその外郭が
濃縮ガス吸い込み口17aの内側に位置する大きさに構
成し、供給口16aと吸着ベルト3とに隙間d(2mm
〜3mm程度で、供給口を吸着ベルト3に接触させない
寸法。)を形成し、かつ、脱着用供給ダクト16内の圧
力P3を外装ケース13内の圧力、つまり、図8に示す
ように、吸着用供給ダクト14内の圧力P1よりも高く
して、脱着用供給ダクト16から隙間dを介して若干の
脱着用ガスG2が処理室4内に排出されるようにするこ
とにより、吸着ベルト3に供給される脱着用ガスG2中
に処理室4内の冷たいガスが混入しないように構成して
ある。前記のように、隙間dから脱着用ガスG2を排出
するための制御は、脱着用供給ダクト16内の圧力P3
と処理室4内の圧力P1とを検出し、その差圧が設定値
となるように脱着用ガスG2の供給圧や濃縮ガスg2の
吸引圧を制御しても良いが、上記のように吸着部と脱着
部とを配置した場合の処理室4内には、脱着用ガスG2
の排出量に応じて温度成層が形成される傾向にあるな
ど、処理室4内の温度状況と脱着用ガスG2の排出量と
を関係付けることができる場合には、温度に基づいて制
御しても良い。因みに、吸着用供給ダクト14の圧力P
1と処理ガス排出ダクト15の圧力P2と脱着用供給ダ
クト16の圧力P3と濃縮ガス排出ダクト17の圧力P
4とは、P2<P1<P3、P4<P3の関係にある。
また、吸着手段及び脱着手段には、ガス吸引に伴う吸着
ベルト3の変形を防止する吸引変形防止手段が設けられ
ている。吸着用の吸引変形防止手段は、図9、図10に
示すように、処理ガス吸い込み口15aの全周において
吸引に抗してコンベアネット6A及び吸着ベルト3を支
持するシール用の支持板18と、支持体19とからな
る。前記支持板18は、処理ガス吸い込み口15aの回
転移動方向の前後両端に位置するとともに、回転移動方
向に設定長さLを有する前後の支持部18Aと、処理ガ
ス吸い込み口15aの左右方向(幅方向)の両端に位置
するとともに、左右方向に設定長さLを有する左右の支
持部18Bとからなる。前記支持体19は、コンベアフ
レーム19Aの回転移動方向に間隔を隔てた複数箇所そ
れぞれに、コンベアネット6Aを支持するローラ19B
を、吸着ベルト3の幅方向に沿った水平軸芯周りに自由
回転自在に装着して構成されている。つまり、複数のロ
ーラ19Bがコンベアネット6Aの回転移動に伴い水平
軸芯周りに回転することにより、摺動抵抗なくコンベア
ネット6Aを支持するように構成されている。前記脱着
用の吸引変形防止手段は、図11、図12に示すよう
に、濃縮ガス吸い込み口17aの全周において吸引に抗
して吸着ベルト3を支持するシール用の支持板20と、
支持体21とからなる。前記支持板20は、濃縮ガス吸
い込み口17aの回転移動方向の前後両端に位置すると
ともに、回転移動方向に設定長さLを有する前後の支持
部20Aと、濃縮ガス吸い込み口17aの左右方向の両
端に位置するとともに、左右方向に設定長さLを有する
左右の支持部20Bとからなる。前記支持体21は、コ
ンベアフレーム21Aの回転移動方向に間隔を隔てた複
数箇所それぞれに、吸着ベルト3を支持するローラ21
Bを、吸着ベルト3の幅方向に沿った水平軸芯周りに自
由回転自在に装着して構成されている。つまり、複数の
ローラ21Bが吸着ベルト3の回転移動に伴い水平軸芯
周りに回転することにより、摺動抵抗なく吸着ベルト3
を支持するように構成されている。なお、この脱着用の
吸引変形防止手段のローラ21Bは、吸着用の吸引変形
防止手段のローラ19Bよりも大径に構成してある。ま
た、前記吸着用のローラ19B及び脱着用のローラ21
Bの配置手段の例として、図9、図11に示すように、
吸着ベルト3の幅に相当する長さの長尺物を一列の状態
に配置したものを示したが、図13の(イ)(ロ)に示
すように、短尺物を幅方向に複数列の状態に設けても良
い。この場合、(イ)に示すように幅方向で隣合うもの
が回転移動方向の同一箇所に位置する状態に配置する形
態及び(ロ)に示すように千鳥の状態に配置する形態の
いずれを採用しても良い。前記位置規制手段は、図14
に示すように、下側経路部の左右両脇に、コンベアネッ
ト6Aから下方に離脱して自由状態にある吸着ベルト3
の左右の端縁、詳しくは、ベルト幅規制体3Dのうち幅
方向外方に突出する長手方向の端部に摺動することによ
り、吸着ベルト3の幅方向での位置を規制する規制板2
2を設けて構成されている。前記ガス漏出状態検出手段
は、前記脱着部から処理室4内に漏出して処理室4内上
部に滞留したガス層の下面高さを検出する手段であっ
て、具体的には、図8に示すように、前記処理室4内の
うち吸着部のガス吸引作用が及ぶ吸着処理域Aとその上
部のガス層形成用域Bとの境界よりもやや上方箇所に、
温度センサSSを設けて、その温度センサSSの検出情
報がガス層形成用域Bの設定温度TB(100℃程度)
のとき滞留ガス層下面がガス層形成用域Bにあると判断
し、温度センサSSの検出情報が吸着処理域Aの設定温
度TA(35℃程度)に変化したとき滞留ガス層下面が
ガス層形成用域Bよりも下方に下降したと判断するよう
に構成されている。前記給排制御手段は、吸着処理域に
前記ガス層の下面が下降しないように、前記ガス漏出状
態検出手段の検出情報に基づいて前記脱着部での給排気
量を制御する手段であって、具体的には、脱着用供給ダ
クト16に設けた供給ファンF2を検出情報に基づいて
インバーター制御する制御器TCを設けて構成されてい
る。
【0010】〔別実施例〕上記実施例を次のように変更
する。 《1》図15に示すように、吸着ベルト3の回転移動を
許容する状態で可及的接近して処理室4を前記の吸着処
理域Aとガス層形成用域Bとに仕切る仕切り板Dを設け
る。 《2》図16に示すように、上記のように仕切り板Dを
設ける一方、前記ガス漏出状態検出手段として、吸着処
理域A及びガス層形成用域Bそれぞれの圧力を検出する
圧力センサPA,PBを設け、給排制御手段として、脱
着用供給ダクト16に設けた供給ファンF2を検出情報
に基づいてインバーター制御する制御器PCを設ける。 《3》図17に示すように、上記のように仕切り板Dを
設け、前記ガス漏出状態検出手段として、吸着処理域A
とガス層形成用域Bとの差圧を検出する差圧センサPを
設け、給排制御手段として、脱着用供給ダクト16に設
けた供給ファンF2を検出情報に基づいてインバーター
制御する制御器pCを設ける。 前記給排制御手段として、図19に示すように、上記実
施例及び別の実施例で説明したガス漏出状態検出手段の
検出情報に基づいて、脱着用供給ダクト16に設けたダ
ンパDpを制御する制御器DCを設ける。なお、図は実
施例の改良例を示してある。上記実施例では、循環経路
として、上昇経路部と下降経路部と上側経路部と下側経
路部とを備えたものを示したが、循環経路の形状は適宜
変更自在である。上記実施例では、吸着を循環経路の2
箇所で、脱着を1箇所で行うものを示したが、それらの
数は不問である。上記実施例では、切り込み形成箇所に
ベルト幅規制体3Dを配置したが、図19に示すよう
に、切り込み形成箇所とは異なる箇所にベルト幅規制体
3Dを配置してもよい。この場合、第1の通気制限帯状
体3Eと第2の通気制限帯状体3Fとを別個に設置する
ことになる。上記実施例では、マット3Aを、回転移動
方向で隣合うもの同士が相互に分離する単位体3aから
構成したが、図20に示すように、切り込み5をマット
3Aの厚さ方向の中間までの深さのものにして、マット
3Aがそれ自身で一連に一体化していても良い。上記実
施例では、切り込み5付きの吸着ベルト3を示したが、
吸着ベルト3は、図21に示すように、マット3Aの幅
方向両端に「コ」の字形の補強材3Gを取り付け、幅方
向中間の内外周に、平板状の補強材3Hをマット3Aを
挟む状態に取り付けて、対引張性能を向上し、かつ、マ
ット3Aの幅方向の端部を保護するように構成したもの
や、図22に示すように、マット3Aの内周面に、補強
用のガラス繊維製のネット3Jを取り付けたものであっ
ても良い。前記コンベアネット6Aを次のように構成し
ても良い。図23、図24に示すように、循環径路に沿
って回転移動自在なフレームに上記実施例で示したネッ
トを取り付ける。前記フレームは、2本の補強兼用の駆
動ベルト6dを幅方向に間隔を隔てて配置し、回転移動
方向に間隔を隔てた箇所それぞれでそれら駆動ベルト6
d同士を繋いでそれらの間隔を保持するとともに駆動ベ
ルト6d同士の回転方向の位置づれを抑制する補強材6
eを設けて構成されている。6fは、補強材6e及びネ
ットを厚さ方向から挟む状態でネットに取り付けた内外
一対の非通気性のシートであり、これは、補強材6eと
ネット特に縦ネット材6aとを固定連結して一体化する
とともに、補強材6eにガスが接触しないようにその補
強材6eへの通気を制限するものである。前記駆動ベル
ト6dは、Vベルトやタイミングベルトなどであり、従
って、このコンベアネット6Aを駆動並びに移動案内す
るものは、V溝付きのプーリーや歯付きのプーリーなど
である。また、補強材6eは、金属材料や合成樹脂材料
などからなり、平板状や棒状(丸や角などの形状)のも
のであり、曲げ剛性に優れたものであることが好まし
い。上記コンベアネット6Aの場合、回転移動する際、
補強材6eそれぞれによりネットがその全幅で引っ張ら
れ、その結果、ネットを全幅で均等に回転移動させやす
く、かつ、ネットには補強材6e間分のテンションのみ
が作用し、ネットの寿命が長くなる。また、上記のコン
ベアネット6Aを次のようにしても良い。すなわち、図
25、図26に示すように、補強材6eの両端を外方に
延長する。この場合、コンベアネット6Aの駆動構成と
して、コンベアネット6Aの両脇に駆動チェーンCHを
設け、この駆動チェーンCHに、補強材6eの延長端部
6gに連結、或いは、係合する連係部Lを装備させて、
チェーン駆動によりコンベアネット6Aを駆動する形式
を採用することができる。上記実施例では、吸着用の吸
引変形防止手段の支持体19として、コンベアフレーム
19Aとローラ19Bとからなるいわゆるローラコンベ
アを示したが、この支持体19としては、図27に示す
ように、処理ガス吸い込み口15a内の幅方向に間隔を
隔てた複数箇所それぞれにVベルトやタイミングベルト
(滑り止め用の歯付きベルト)で代表されるベルトBを
プーリP間に巻き掛けたベルトコンベアの複数を、吸着
ベルト3の回転移動に伴い追従回動しながらそのベルト
Bで吸着ベルト3を支持するように配置して構成された
ものであっても良い。上記実施例では、脱着用の吸引変
形防止手段の支持体21として、コンベアフレーム21
Aとローラ21Bとからなるいわゆるローラコンベアを
示したが、この支持体21としては、図28に示すよう
に、ローラR間にコンベアネットNを巻き掛けたネット
コンベアを、吸着ベルト3の回転移動に伴い追従回動し
ながらそのコンベアネットNで吸着ベルト3を支持する
ように配置して構成されたものであっても良い。前記吸
着用の吸引変形防止手段の支持体19を脱着用の吸引変
形防止手段の支持体21として用いたり、反対に、脱着
用の吸引変形防止手段の支持体21を吸着用の吸引変形
防止手段の支持体19として用いたりする。上記実施例
では、吸着ベルト3として、繊維状活性炭をフェルト状
に加工したものを示したが、吸着ベルト3としては、
(イ)図29に示すように、通気性及び可撓性を有する
不織布などの基材Bの表面に粒状活性炭cを接着により
担持させたものや、(ロ)図30に示すように、通気性
及び可撓性を有する不織布などの基材Bの複数を重ね、
それら基材B間に粒状活性炭や繊維活性炭・粉状活性炭
cを挟み込んだもの、(ハ)図31に示すように、通気
性及び可撓性を有する不織布などの基材B中に粒状活性
炭cを分散させて保持させたものであってもよい。これ
ら構造の吸着ベルト3では、基材B自体に吸着能が要求
されず、ベルトとして使用できる機能が基材Bの備わっ
ていればよいから、基材Bの材質選定の自由度が高く、
その結果、耐久性に優れたものを得やすい。なお、図で
は、判りやすくするために、活性炭を大きく誇張して示
してある。上記実施例及び別の実施例では、吸着物質と
して活性炭を示したが、吸着物質は、天然や合成のゼオ
ライトであってもよい。この場合、ゼオライトが不燃性
であるため、脱着用ガスG2による加熱に起因した吸着
物質の損傷を考える必要がなく、脱着用ガスG2の温度
設定の自由度を上げることができる。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶剤処理設備の概念構成を示すブロック図
【図2】吸脱着式ガス処理装置の切り欠き正面図
【図3】吸脱着式ガス処理装置の切り欠き側面図
【図4】要部の拡大断面図
【図5】コンベアネット要部の平面図
【図6】コンベアネットとガイド機構との関係を示す要
部の横断正面図
【図7】コンベアネットとガイド機構との関係を示す要
部の縦断正面図
【図8】吸脱着ガス処理装置の概略構成図
【図9】吸着部を示す要部の正面図
【図10】吸着部を示す要部の拡大縦断正面図
【図11】脱着部を示す要部の平面図
【図12】脱着部を示す要部の拡大縦断正面図
【図13】吸着用・脱着用の吸引変形防止手段の支持体
の他の配置例を示す平面図
【図14】位置規制手段を示す要部の拡大側面図
【図15】別の実施例を示す吸脱着ガス処理装置の概略
構成図
【図16】別の実施例を示す吸脱着ガス処理装置の概略
構成図
【図17】別の実施例を示す吸脱着ガス処理装置の概略
構成図
【図18】別の実施例を示す吸脱着ガス処理装置の概略
構成図
【図19】別の実施例を示す吸着ベルト要部の縦断面図
【図20】別の実施例を示す吸着ベルト要部の縦断面図
【図21】別の実施例を示す吸着ベルト要部の斜視図
【図22】別の実施例を示す吸着ベルト要部の斜視図
【図23】別の実施例を示す要部の横断面図
【図24】別の実施例を示す要部の縦断面図
【図25】別の実施例を示す要部の横断面図
【図26】別の実施例を示す要部の縦断面図
【図27】別の実施例を示す吸着部の斜視図
【図28】別の実施例を示す脱着部の斜視図
【図29】別の実施例を示す吸着ベルト要部(マット)
の拡大断面図
【図30】別の実施例を示す吸着ベルト要部(マット)
の拡大断面図
【図31】別の実施例を示す吸着ベルト要部(マット)
の拡大断面図
【図32】従来例を示す断面図
【符号の説明】
3 吸着ベルト 4 処理室 D 仕切り板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を備えたフェルト状の吸着ベルト
    (3)を循環経路に沿うように巻きかけて回転移動させ
    る移動手段と、前記循環経路の設定箇所でその吸着ベル
    ト(3)内を厚さ方向に透過するように処理対象ガスを
    給排する吸着部と、前記設定箇所よりも上方に位置する
    別の設定箇所で吸着ベルト(3)内を厚さ方向に透過す
    るように脱着用ガスを給排する脱着部とを処理室(4)
    内に設け、前記脱着部から処理室(4)内に漏出して処
    理室(4)内上部に滞留したガス層の下面高さを検出す
    るガス漏出状態検出手段を設け、前記処理室(4)内の
    うち吸着部のガス吸引作用が及ぶ吸着処理域に前記ガス
    層の下面が下降しないように、前記ガス漏出状態検出手
    段の検出情報に基づいて前記脱着部での給排気量を制御
    する給排制御手段を設けてある吸脱着式ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記処理室(4)内を、前記吸着ベルト
    (3)の回転移動を許容する状態で前記の吸着処理域と
    その上部のガス層形成用域とに仕切る仕切り板(D)を
    設けてある請求項1記載の吸脱着式ガス浄化装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193097A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Panasonic Corp 水素生成器
JP2013255894A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Toyobo Co Ltd 溶剤処理装置

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