JPH062175B2 - 運動用臼歯保護具 - Google Patents
運動用臼歯保護具Info
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- JPH062175B2 JPH062175B2 JP32033089A JP32033089A JPH062175B2 JP H062175 B2 JPH062175 B2 JP H062175B2 JP 32033089 A JP32033089 A JP 32033089A JP 32033089 A JP32033089 A JP 32033089A JP H062175 B2 JPH062175 B2 JP H062175B2
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- exercise
- molar protector
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、プロスポーツ選手や一般のスポーツ愛好家
あるいは重量物を持つ人が、運動等を行なう時に臼歯保
護のため着用する運動用臼歯保護具に関し、さらに詳細
には、着用者自身が自己の歯形に完全に一致した形状寸
法に成形することができる運動用臼歯保護具に関するも
のである。
あるいは重量物を持つ人が、運動等を行なう時に臼歯保
護のため着用する運動用臼歯保護具に関し、さらに詳細
には、着用者自身が自己の歯形に完全に一致した形状寸
法に成形することができる運動用臼歯保護具に関するも
のである。
(従来の技術) ゴルフ、野球、ソフトボール等の運動全般において、集
中力や瞬発力など、その力を発揮させる時点および状態
は運動の種類によりそれぞれ異なるが、その力を集中発
揮させる際に、運動者あるいは重量物を持つ人が上下の
臼歯を瞬間的に強く噛み締める点は、いずれの運動にお
いても共通している。
中力や瞬発力など、その力を発揮させる時点および状態
は運動の種類によりそれぞれ異なるが、その力を集中発
揮させる際に、運動者あるいは重量物を持つ人が上下の
臼歯を瞬間的に強く噛み締める点は、いずれの運動にお
いても共通している。
このように、運動者の集中力や瞬発力と臼歯の噛み締め
力とは、相互に密接な関係を有しているところ、この瞬
間的な臼歯の噛み締めが連続的ないし長期間に行われた
場合、上下の臼歯が互いに擦り減ったり、歯が欠けたり
することがある。その結果、上記集中力や瞬発力が発揮
できなくなったり、臼歯のガタ付きにより抜歯が必要と
なったりするなどの問題があり、さらには、咬合状態に
不正を生じる結果、腰痛、肩こりあるいはその他の神経
系の病気を誘発したりするという深刻な事態も生じるこ
とが、医学的に解明されている。このような事態は、一
般スポーツ愛好家よりもプロスポーツ選手に、またプロ
スポーツ選手にあっては、平均的レベルにある選手より
も高度なレベルにあるいわゆる一流選手に見られる傾向
が強い。
力とは、相互に密接な関係を有しているところ、この瞬
間的な臼歯の噛み締めが連続的ないし長期間に行われた
場合、上下の臼歯が互いに擦り減ったり、歯が欠けたり
することがある。その結果、上記集中力や瞬発力が発揮
できなくなったり、臼歯のガタ付きにより抜歯が必要と
なったりするなどの問題があり、さらには、咬合状態に
不正を生じる結果、腰痛、肩こりあるいはその他の神経
系の病気を誘発したりするという深刻な事態も生じるこ
とが、医学的に解明されている。このような事態は、一
般スポーツ愛好家よりもプロスポーツ選手に、またプロ
スポーツ選手にあっては、平均的レベルにある選手より
も高度なレベルにあるいわゆる一流選手に見られる傾向
が強い。
そこで、近時、特にプロスポーツ選手は、このような事
態を未然に防止するため、臼歯保護具を着用して、運動
時の臼歯保護を図っている。
態を未然に防止するため、臼歯保護具を着用して、運動
時の臼歯保護を図っている。
この運動用臼歯保護具の構造および製作方法は、一般歯
科用のテンプレート、つまり被施癒者の咬合状態を具象
化するために使用されるテンプレート(咬合歯型板)を
改良したものであって、歯科医院に特別注文することに
より、以下の手順で製作されていた。
科用のテンプレート、つまり被施癒者の咬合状態を具象
化するために使用されるテンプレート(咬合歯型板)を
改良したものであって、歯科医院に特別注文することに
より、以下の手順で製作されていた。
先ず、歯科医師が、上下の歯の型をとって、バイトワ
ックス(咬合採取用ロウ材料)により、着用者の上下臼
歯の咬合位置を設定する。次に、咬合器に装着して、ロ
ウ歯型(テンプレート型)をとる。次に、このテンプ
レート型を石膏に埋設して、石膏を硬化させる。そし
て、この石膏を上下に分割して加熱し、ロウ歯型を熔融
除去(ロウ抜き)することにより、石膏製の上下成形型
を製作する。さらに、この上下成形型内にアクリル樹
脂を填入して加熱し重合硬化させる。この後、該上下
成形型から成形品であるアクリル樹脂製のテンプレート
(運動用臼歯保護具)を開輪して、これを研磨する。
最後に、このテンプレートを模型上で調整し、さらに着
用者の口腔内に装着して、歯科医師が、その装着具合を
見ながら適宜調整して、完成品とする。
ックス(咬合採取用ロウ材料)により、着用者の上下臼
歯の咬合位置を設定する。次に、咬合器に装着して、ロ
ウ歯型(テンプレート型)をとる。次に、このテンプ
レート型を石膏に埋設して、石膏を硬化させる。そし
て、この石膏を上下に分割して加熱し、ロウ歯型を熔融
除去(ロウ抜き)することにより、石膏製の上下成形型
を製作する。さらに、この上下成形型内にアクリル樹
脂を填入して加熱し重合硬化させる。この後、該上下
成形型から成形品であるアクリル樹脂製のテンプレート
(運動用臼歯保護具)を開輪して、これを研磨する。
最後に、このテンプレートを模型上で調整し、さらに着
用者の口腔内に装着して、歯科医師が、その装着具合を
見ながら適宜調整して、完成品とする。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような構造および製作方法では、以
下に述べるような種々の問題点があり、前述した問題の
完全解決には、さらなる改良が要望されていた。
下に述べるような種々の問題点があり、前述した問題の
完全解決には、さらなる改良が要望されていた。
(1)製作工程数が多くて、製作に長時間を要するととも
に、着用者は完成品を得るまでに何度も歯科医院に足を
運ぶ必要があり、製作が非常に面倒である。これがた
め、従来の臼歯保護具は、着用を必須とする一部のプロ
スポーツ選手以外には、余り利用されていないというの
が実情である。
に、着用者は完成品を得るまでに何度も歯科医院に足を
運ぶ必要があり、製作が非常に面倒である。これがた
め、従来の臼歯保護具は、着用を必須とする一部のプロ
スポーツ選手以外には、余り利用されていないというの
が実情である。
(2)製作工程自体に特殊技術や熟練を要するため、製作
者毎に仕上がり精度にばらつきがあることは否めず、し
かも、複雑かつ多数の製作工程を経るため、着用者の歯
形にピッタリ適合するような、最適な臼歯保護具がなか
なか得難い。
者毎に仕上がり精度にばらつきがあることは否めず、し
かも、複雑かつ多数の製作工程を経るため、着用者の歯
形にピッタリ適合するような、最適な臼歯保護具がなか
なか得難い。
(3)製作工程数の多さ、要求される高い熟練度などか
ら、必然的に、製造コストさらには製品コストの高額化
を招いている。
ら、必然的に、製造コストさらには製品コストの高額化
を招いている。
(4)従来のアクリル樹脂製テンプレートは、製品硬度が
かなり高いため、たとえ上下臼歯と充分に適合するもの
を得たとしても、弾力性に乏しく、これがため、長期間
使用すると、歯が欠けるなど臼歯に有害な衝撃を与える
危険性が内在している。
かなり高いため、たとえ上下臼歯と充分に適合するもの
を得たとしても、弾力性に乏しく、これがため、長期間
使用すると、歯が欠けるなど臼歯に有害な衝撃を与える
危険性が内在している。
(5)上記(1)ないし(4)の理由により、特に、気軽にスポ
ーツを楽しむことを目的としている一般スポーツ愛好家
にとっての利用度がきわめて低い。
ーツを楽しむことを目的としている一般スポーツ愛好家
にとっての利用度がきわめて低い。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので
あって、プロスポーツ選手はもちろんのこと、一般スポ
ーツ愛好家も手軽に入手でき、しかも製作になんら時間
および熟練を要することなく、各着用者自身が自己の歯
形に最適なものを得ることができ、材質の柔軟性により
使用上の危惧もない運動用臼歯保護具を提供することを
目的とする。
あって、プロスポーツ選手はもちろんのこと、一般スポ
ーツ愛好家も手軽に入手でき、しかも製作になんら時間
および熟練を要することなく、各着用者自身が自己の歯
形に最適なものを得ることができ、材質の柔軟性により
使用上の危惧もない運動用臼歯保護具を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の運動用臼歯保護具
は、人の体温よりも高くかつ水の沸騰温度よりも低い軟
化温度(60〜90℃)を有するとともに、適度の柔軟性をも
つ熱可塑性樹脂からなる一体成型品であって、上下臼歯
の咬合面に対応した上下面を有する左右一対の臼歯保護
部と、該両臼歯保護部の前部同士を連接する連接部とを
備えてなることを特徴とする。
は、人の体温よりも高くかつ水の沸騰温度よりも低い軟
化温度(60〜90℃)を有するとともに、適度の柔軟性をも
つ熱可塑性樹脂からなる一体成型品であって、上下臼歯
の咬合面に対応した上下面を有する左右一対の臼歯保護
部と、該両臼歯保護部の前部同士を連接する連接部とを
備えてなることを特徴とする。
(作用) 本発明の運動用臼歯保護具を使用するに際しては、ま
ず、この臼歯保護具を、例えば80℃程度の軟化温度まで
加熱した熱湯の中に、所定時間浸漬させて軟化させる。
この後、軟化した臼歯保護具を、着用者の口腔内に挿入
する。この際、左右の臼歯保護部を下顎左右の臼歯上に
それぞれ当接させるとともに、連接部を下顎の前歯の裏
側面(舌側面)に当接させた状態で、これらを手指にて
押圧して各歯に密着させる(予備成形)。
ず、この臼歯保護具を、例えば80℃程度の軟化温度まで
加熱した熱湯の中に、所定時間浸漬させて軟化させる。
この後、軟化した臼歯保護具を、着用者の口腔内に挿入
する。この際、左右の臼歯保護部を下顎左右の臼歯上に
それぞれ当接させるとともに、連接部を下顎の前歯の裏
側面(舌側面)に当接させた状態で、これらを手指にて
押圧して各歯に密着させる(予備成形)。
続いて、この状態のまま、着用者自身が下顎と上顎を噛
み締めることにより、軟化状態にある左右臼歯保護部の
上下面が変形されて、上下臼歯の歯形に合致した形状に
成形される。なお、この使用時の成形作業を、臼歯保護
具の製造時の成形作業と区別するため、以下の説明にお
いては、「使用成形」と称することとする。
み締めることにより、軟化状態にある左右臼歯保護部の
上下面が変形されて、上下臼歯の歯形に合致した形状に
成形される。なお、この使用時の成形作業を、臼歯保護
具の製造時の成形作業と区別するため、以下の説明にお
いては、「使用成形」と称することとする。
使用成形された臼歯保護具は、軟化温度以下まで冷却さ
れて硬化した後、口腔内に装着して使用に供される。
れて硬化した後、口腔内に装着して使用に供される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。
実施例1 本発明に係る運動用臼歯保護具を第1図および第2図に
示し、該臼歯保護具1は、熱可塑性樹脂製の一体成形品
であって、左右一対の臼歯保護部2,2および連接部3
とからなり、後述するように、使用に際して、各着用者
個人の歯形に合致する形状(第6図参照)に使用成形さ
れた後、第4図に示すように上下臼歯4,5…間に噛み
締めた状態で使用される。
示し、該臼歯保護具1は、熱可塑性樹脂製の一体成形品
であって、左右一対の臼歯保護部2,2および連接部3
とからなり、後述するように、使用に際して、各着用者
個人の歯形に合致する形状(第6図参照)に使用成形さ
れた後、第4図に示すように上下臼歯4,5…間に噛み
締めた状態で使用される。
臼歯保護具1を構成する熱可塑性樹脂としては、その軟
化温度が比較的低いもの、つまり、人の体温よりも高く
かつ熱湯温度よりも低い軟化温度(例えば60〜90℃)を
有するものであって、かつ適度の柔軟性を有するものが
好ましい。例えば、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、
酢酸ビニル樹脂などが好適に使用される。なお、図示例
の臼歯保護具1は、エチレン−酢酸ビニル共重合体から
なり、その軟化温度は80℃前後で、しかも成形後におい
ても、適度の柔軟性を保つ。
化温度が比較的低いもの、つまり、人の体温よりも高く
かつ熱湯温度よりも低い軟化温度(例えば60〜90℃)を
有するものであって、かつ適度の柔軟性を有するものが
好ましい。例えば、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、
酢酸ビニル樹脂などが好適に使用される。なお、図示例
の臼歯保護具1は、エチレン−酢酸ビニル共重合体から
なり、その軟化温度は80℃前後で、しかも成形後におい
ても、適度の柔軟性を保つ。
左右一対の臼歯保護部2,2は、左右対称の同一形状と
されている。各臼歯保護具2は、略矩形状の断面を有す
るとともに、その上下面2a,2bが、標準的な体格の
人間を基準として、上記上下臼歯4,5…咬合面4a,
5a…に対応した平面とされている。つまり、上記上下
面2a,2bはそれぞれ、上記咬合面4a,5a…輪郭
よりも若干大きな輪郭形状を有する平面に形成されてい
る。また、上記上下面2a,2b間の高さ寸法は、これ
ら両面間の使用成形時の厚さ寸法を考慮して設定され、
好ましくは5〜12mmに設定されている。
されている。各臼歯保護具2は、略矩形状の断面を有す
るとともに、その上下面2a,2bが、標準的な体格の
人間を基準として、上記上下臼歯4,5…咬合面4a,
5a…に対応した平面とされている。つまり、上記上下
面2a,2bはそれぞれ、上記咬合面4a,5a…輪郭
よりも若干大きな輪郭形状を有する平面に形成されてい
る。また、上記上下面2a,2b間の高さ寸法は、これ
ら両面間の使用成形時の厚さ寸法を考慮して設定され、
好ましくは5〜12mmに設定されている。
なお、ここにいう標準的な体格とは、対象となる人種や
運動の種類によって異なるものである。
運動の種類によって異なるものである。
連接部3は、上記左右の臼歯保護部2,2の前部2c,
2c同士を連接するもので、その形状寸法は、標準的な
体格の人間を基準として、下顎の前歯6…の裏側面(舌
側面)6a…に沿う薄肉の湾曲形状とされている。
2c同士を連接するもので、その形状寸法は、標準的な
体格の人間を基準として、下顎の前歯6…の裏側面(舌
側面)6a…に沿う薄肉の湾曲形状とされている。
次に、以上のように構成された臼歯保護具1の使用成形
方法について説明する。
方法について説明する。
(1)臼歯保護具1を、80℃程度に加熱した熱湯の中に浸
漬させておくと、該臼歯保護具1は、30秒〜1分間程度
で軟化温度まで温められて、可撓性の軟化状態となる。
漬させておくと、該臼歯保護具1は、30秒〜1分間程度
で軟化温度まで温められて、可撓性の軟化状態となる。
(2)この軟化した臼歯保護具1を、着用者の口腔内に挿
入した後、予備成形する。
入した後、予備成形する。
すなわち、着用者自身が、臼歯保護具1の左右の臼歯保
護部2,2を、下顎左右の臼歯5…,5…上にそれぞれ
当接させるとともに、連接部3を、下顎の前歯6…の裏
側面6a…に当接させた後、手指によりこれらの各部位
を押圧して、上記各臼歯および前歯に密着させて、予備
成形する。
護部2,2を、下顎左右の臼歯5…,5…上にそれぞれ
当接させるとともに、連接部3を、下顎の前歯6…の裏
側面6a…に当接させた後、手指によりこれらの各部位
を押圧して、上記各臼歯および前歯に密着させて、予備
成形する。
(3)臼歯保護具1が予備成形された状態で、着用者自身
が下顎と上顎を噛み締めると、自己の歯形に合致する形
状に使用成形される。
が下顎と上顎を噛み締めると、自己の歯形に合致する形
状に使用成形される。
すなわち、上記噛み締め力によって、軟化状態にある臼
歯保護具1が塑性変形されて、上記左右臼歯保護部2,
2の上面面2a,2bは、その中央部分が上下臼歯4,
5の咬合面4a,5aに沿った凹凸面12a,12bに
成形されるとともに、その周囲部分が上記咬合面4a,
5aの外周部分を覆い、これにより、着用者個人の歯形
にピッタリ適合した形状が使用成形される(第6図参
照)。なお、この使用成形により、上記上下面2a,2
b(12a,12b)間の厚さ寸法は、5〜12mmから3
〜9mmに減少する。
歯保護具1が塑性変形されて、上記左右臼歯保護部2,
2の上面面2a,2bは、その中央部分が上下臼歯4,
5の咬合面4a,5aに沿った凹凸面12a,12bに
成形されるとともに、その周囲部分が上記咬合面4a,
5aの外周部分を覆い、これにより、着用者個人の歯形
にピッタリ適合した形状が使用成形される(第6図参
照)。なお、この使用成形により、上記上下面2a,2
b(12a,12b)間の厚さ寸法は、5〜12mmから3
〜9mmに減少する。
(4)このように使用成形された臼歯保護具1は、その後2
0秒〜1分間程度で軟化温度以下まで冷却されて硬化
し、使用成形が完了する。
0秒〜1分間程度で軟化温度以下まで冷却されて硬化
し、使用成形が完了する。
しかして、以上のように使用成形された臼歯保護具1
は、第4図に示すように、再び着用者の口腔内に装着さ
れて、上下臼歯4,5…間に噛み締めた状態で使用に供
され、臼歯保護具1自体のもつ適度の柔軟性により、臼
歯が有効に保護される。また、臼歯を強く噛み締め得る
ので、運動時における集中力および瞬発力も有効に発揮
しうる。
は、第4図に示すように、再び着用者の口腔内に装着さ
れて、上下臼歯4,5…間に噛み締めた状態で使用に供
され、臼歯保護具1自体のもつ適度の柔軟性により、臼
歯が有効に保護される。また、臼歯を強く噛み締め得る
ので、運動時における集中力および瞬発力も有効に発揮
しうる。
この場合、臼歯保護具1の左右臼歯保護部2,2の上下
面2a,2bは、第5図に示すように、それぞれ上下臼
歯歯4,5の咬合面4a,5aに完全に一致するため、
口腔内におけるなじみがきわめて良く、異物感もほとん
どない着用状態が得られる。
面2a,2bは、第5図に示すように、それぞれ上下臼
歯歯4,5の咬合面4a,5aに完全に一致するため、
口腔内におけるなじみがきわめて良く、異物感もほとん
どない着用状態が得られる。
実施例2 本例は第7図に示し、実施例1を若干変形したものであ
る。
る。
すなわち、本例の臼歯保護具1は、臼歯保護部2の上面
2aが、実施例1と同様、上側臼歯4の咬合面4aの輪
郭形状に対応した平面に形成されるとともに、臼歯保護
部2の下面2bが、下側臼歯5の咬合面5aの周囲部分
を覆う凹面に形成されている。また、上記臼歯保護部2
の内側部分7aは、外側部分7bよりも下方へ延びて形
成されるとともに、上記連接部3に帯状に連続するよう
に形成されている。その他の構成は実施例1と同様であ
る。
2aが、実施例1と同様、上側臼歯4の咬合面4aの輪
郭形状に対応した平面に形成されるとともに、臼歯保護
部2の下面2bが、下側臼歯5の咬合面5aの周囲部分
を覆う凹面に形成されている。また、上記臼歯保護部2
の内側部分7aは、外側部分7bよりも下方へ延びて形
成されるとともに、上記連接部3に帯状に連続するよう
に形成されている。その他の構成は実施例1と同様であ
る。
しかして、実施例2の臼歯保護具1は、使用成形に際し
て、下側臼歯5の咬合面5aに対する臼歯保護部2の下
面2bの嵌め込みにより、臼歯保護具1の位置決め、予
備成形および使用成形が、実施例1に比較して容易とな
る。
て、下側臼歯5の咬合面5aに対する臼歯保護部2の下
面2bの嵌め込みにより、臼歯保護具1の位置決め、予
備成形および使用成形が、実施例1に比較して容易とな
る。
実施例3 本例は第8図に示し、実施例2をさらに変形したもの
で、臼歯保護部2の上面2aも、上記下面2bと同様
に、上側臼歯4の咬合面4aの周囲部分を覆う凹面に形
成されている。その他の構成は実施例2と同様である。
で、臼歯保護部2の上面2aも、上記下面2bと同様
に、上側臼歯4の咬合面4aの周囲部分を覆う凹面に形
成されている。その他の構成は実施例2と同様である。
しかして、実施例3の臼歯保護具1は、使用に際して、
上下側臼歯4,5の咬合面4a,5aに対する臼歯保護
部2の上下面2a,2bの嵌め込みにより、臼歯保護具
1の位置決め、予備成形および使用成形が、実施例2よ
りさらに容易となる。
上下側臼歯4,5の咬合面4a,5aに対する臼歯保護
部2の上下面2a,2bの嵌め込みにより、臼歯保護具
1の位置決め、予備成形および使用成形が、実施例2よ
りさらに容易となる。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、以下に列挙する
すぐれた効果が得られ、プロスポーツ選手はもちろんの
こと、一般スポーツ愛好家あるいは重い物を持つ人も手
軽に入手でき、しかも各着用者自身が自己の歯形に最適
なものを得ることができる臼歯保護具を提供することが
できる。
すぐれた効果が得られ、プロスポーツ選手はもちろんの
こと、一般スポーツ愛好家あるいは重い物を持つ人も手
軽に入手でき、しかも各着用者自身が自己の歯形に最適
なものを得ることができる臼歯保護具を提供することが
できる。
(1)熱可塑性樹脂からなる臼歯保護具であるから、該臼
歯保護具を、その軟化温度程度に加熱した熱湯の中に浸
漬させて軟化させた後、着用者の口腔内に挿入して位置
決めし、この状態のまま下顎と上顎を噛み締めるだけ
で、着用者自身の上下臼歯の歯形に完全に一致した形状
を得ることができる。
歯保護具を、その軟化温度程度に加熱した熱湯の中に浸
漬させて軟化させた後、着用者の口腔内に挿入して位置
決めし、この状態のまま下顎と上顎を噛み締めるだけ
で、着用者自身の上下臼歯の歯形に完全に一致した形状
を得ることができる。
したがって、従来のテンプレートに比較して、製作(使
用成形)がはるかに簡単かつ短時間で行える。
用成形)がはるかに簡単かつ短時間で行える。
(2)しかも、使用成形に特殊な技術や熟練を全く要さ
ず、かつ上記軟化温度も一般家庭の熱湯により容易に得
られる比較的低い温度であるため、従来のように、歯科
医院に特別注文することなく、各家庭で使用成形するこ
とができる。
ず、かつ上記軟化温度も一般家庭の熱湯により容易に得
られる比較的低い温度であるため、従来のように、歯科
医院に特別注文することなく、各家庭で使用成形するこ
とができる。
したがって、プロスポーツ選手はもちろんのこと、一般
スポーツ愛好家等も容易に使用することができ、きわめ
て汎用性に富む。
スポーツ愛好家等も容易に使用することができ、きわめ
て汎用性に富む。
(3)使用成形に特殊な技術や熟練を要さず、各個人に最
適な形状を確実に得ることができ、しかも、経時的に自
己の歯形に合わなくなっても、熱湯中で軟化させれば、
再度使用成形することができる。
適な形状を確実に得ることができ、しかも、経時的に自
己の歯形に合わなくなっても、熱湯中で軟化させれば、
再度使用成形することができる。
(4)歯形成形に必要な基本的構造を備えるとともに、そ
の後の使用成形が各個人レベルで行なえるため、多量生
産品として量産化することにより、製品コストの大幅な
低減化が図れ、これにより、一般スポーツ愛好家等にも
入手し易い低価格品とすることが可能である。
の後の使用成形が各個人レベルで行なえるため、多量生
産品として量産化することにより、製品コストの大幅な
低減化が図れ、これにより、一般スポーツ愛好家等にも
入手し易い低価格品とすることが可能である。
(5)各着用者自身が自己の歯形に最適なものを得ること
ができるため、口腔内におけるなじみがきわめて良く
て、異物感もほとんどなく、運動時の臼歯保護が有効に
なされるとともに、臼歯を強く噛み締め得るので、運動
時等における集中力および瞬発力も有効に発揮しうる。
ちなみに、背筋力を例にとった場合、本発明の臼歯保護
具を着用すると、着用しないときよりも10〜15%程度の
背筋力向上が望めることが実験により判明している。
ができるため、口腔内におけるなじみがきわめて良く
て、異物感もほとんどなく、運動時の臼歯保護が有効に
なされるとともに、臼歯を強く噛み締め得るので、運動
時等における集中力および瞬発力も有効に発揮しうる。
ちなみに、背筋力を例にとった場合、本発明の臼歯保護
具を着用すると、着用しないときよりも10〜15%程度の
背筋力向上が望めることが実験により判明している。
(6)臼歯保護部の上面または下面、あるいは上下両面
が、臼歯の咬合面の周囲部分を覆う凹面に形成されてい
れば、使用に際して、臼歯の咬合面に対する臼歯保護部
の、位置決め、予備成形および使用成形が非常に容易と
なる。
が、臼歯の咬合面の周囲部分を覆う凹面に形成されてい
れば、使用に際して、臼歯の咬合面に対する臼歯保護部
の、位置決め、予備成形および使用成形が非常に容易と
なる。
(7)熱可塑性樹脂で、成型後も適度の柔軟性を保持する
材料を使用するため、臼歯を強くかみ締めた際にも、咬
合面に弾力性を有し、臼歯保護の機能を一層効果的に達
成する。
材料を使用するため、臼歯を強くかみ締めた際にも、咬
合面に弾力性を有し、臼歯保護の機能を一層効果的に達
成する。
第1図は本発明の実施例1に係る運動用臼歯保護具を一
部切断して示す斜視図、第2図は同平面図、第3図は第
2図におけるII−II線に沿った同断面図、第4図は同臼
歯保護具の使用状態を一部断面で示す側面図、第5図は
第4図におけるV−V線に沿った同断面図、第6図は同
臼歯保護具の使用時の形状を示す斜視図、第7図は本発
明の実施例2に係る運動用臼歯保護具を一部切断して示
す斜視図、第8図は本発明の実施例3に係る運動用臼歯
保護具を一部切断して示す斜視図である。 1…臼歯保護具、2…臼歯保護部、2a…臼歯保護部の
上面、2b…臼歯保護部の下面、3…連接部、4…上側
臼歯、4a…上側臼歯の咬合面、5…下側臼歯、5a…
下側臼歯の咬合面、6…下顎の前歯、6a……下顎前歯
の裏側面、12a,12b……歯形に合致する凹凸面
部切断して示す斜視図、第2図は同平面図、第3図は第
2図におけるII−II線に沿った同断面図、第4図は同臼
歯保護具の使用状態を一部断面で示す側面図、第5図は
第4図におけるV−V線に沿った同断面図、第6図は同
臼歯保護具の使用時の形状を示す斜視図、第7図は本発
明の実施例2に係る運動用臼歯保護具を一部切断して示
す斜視図、第8図は本発明の実施例3に係る運動用臼歯
保護具を一部切断して示す斜視図である。 1…臼歯保護具、2…臼歯保護部、2a…臼歯保護部の
上面、2b…臼歯保護部の下面、3…連接部、4…上側
臼歯、4a…上側臼歯の咬合面、5…下側臼歯、5a…
下側臼歯の咬合面、6…下顎の前歯、6a……下顎前歯
の裏側面、12a,12b……歯形に合致する凹凸面
Claims (7)
- 【請求項1】人の体温よりも高くかつ水の沸騰温度より
も低い軟化温度を有するとともに、適度の柔軟性をもつ
熱可塑性樹脂からなる一体成形品であって、 上下臼歯の咬合面に対応した上下面を有する左右一対の
臼歯保護部と、該両臼歯保護部の前部同士を連接する連
接部とを備えてなることを特徴とする臼歯保護具。 - 【請求項2】前記熱可塑性樹脂の軟化温度が60〜90℃で
ある請求項第1項記載の運動用臼歯保護具。 - 【請求項3】前記臼歯保護部の上下面が、それぞれ上下
臼歯の咬合面の輪郭形状に対応した平面に形成されてい
る請求項第1項記載の運動用臼歯保護具。 - 【請求項4】前記臼歯保護部の上面が、上側臼歯の咬合
面の輪郭形状に対応した平面に形成され、 前記臼歯保護部の下面が、下側臼歯の咬合面の周囲部分
を覆う凹面に形成されている請求項第1項記載の運動用
臼歯保護具。 - 【請求項5】前記臼歯保護部の上下面が、それぞれ上下
臼歯の咬合面の周囲部分を覆う凹面に形成されている請
求項第1項記載の運動用臼歯保護具。 - 【請求項6】前記臼歯保護部の上下面間の高さ寸法が5
〜12mmに設定されている請求項第1項記載の運動用臼歯
保護具。 - 【請求項7】前記連接部が、下顎の前歯の裏側面に沿う
薄肉の湾曲した形状寸法を有する請求項第1項記載の運
動用臼歯保護具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32033089A JPH062175B2 (ja) | 1989-12-08 | 1989-12-08 | 運動用臼歯保護具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32033089A JPH062175B2 (ja) | 1989-12-08 | 1989-12-08 | 運動用臼歯保護具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03182272A JPH03182272A (ja) | 1991-08-08 |
JPH062175B2 true JPH062175B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=18120277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32033089A Expired - Fee Related JPH062175B2 (ja) | 1989-12-08 | 1989-12-08 | 運動用臼歯保護具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062175B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06198016A (ja) * | 1992-12-28 | 1994-07-19 | Masatoshi Takeuchi | マウスガード |
JP2876117B2 (ja) * | 1996-08-08 | 1999-03-31 | 信隆 吉田 | 運動用臼歯保護具 |
AU2001255637A1 (en) * | 2000-04-25 | 2001-11-07 | Align Technology, Inc. | Systems and methods for varying elastic modulus appliances |
US9022903B2 (en) * | 2011-03-11 | 2015-05-05 | Zaki Rafih | Oral appliance for improving strength and balance |
-
1989
- 1989-12-08 JP JP32033089A patent/JPH062175B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03182272A (ja) | 1991-08-08 |
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