JPH06217538A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ

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JPH06217538A
JPH06217538A JP5006790A JP679093A JPH06217538A JP H06217538 A JPH06217538 A JP H06217538A JP 5006790 A JP5006790 A JP 5006790A JP 679093 A JP679093 A JP 679093A JP H06217538 A JPH06217538 A JP H06217538A
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JP
Japan
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converter
section
current
voltage
switching
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Withdrawn
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JP5006790A
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Inventor
Shinichi Yamano
真市 山野
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、直流電圧を昇圧したり降圧したりす
るDC−DCコンバータに関し、出力電圧VOUT の立ち
上がり特性が良好でかつ安定であり、ノイズ発生量の少
ないDC−DCコンバータを実現することを目的とす
る。 【構成】コイルを用いて直流電圧を変換するDC−DC
コンバータであって、直流電流iをスイッチングするス
イッチング部5と、前記直流電流iを流すコイル部4
と、前記スイッチング部5を駆動する為の信号を発生す
る発振部6と、前記発振部6が発生する駆動信号の変化
速度を可変するdi/dt可変部7と、前記di/dt可変部7
の可変量を制御するdi/dt制御部8と、前記コイル部4
から得られる電流ir を整流する整流部9と、前記整流
部9の整流出力を平滑するコンデンサC0 とを備えるよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電圧を昇圧したり
降圧したりするDC−DCコンバータに関する。
【0002】DC−DCコンバータは、コイル(トラン
ス)が電気的エネルギーを電磁気的に蓄積する性質を利
用することで、直流電圧を損失無く昇圧したり降圧した
りすることができる。
【0003】尚、コイルに単一コイルから成るチョーク
コイルを用いるか、それとも複数のコイルを電磁気的に
結合し、1次コイルと2次コイルとを電気的に分離して
成るトランス型のコイルを用いるかは、DC−DCコン
バータの設計思想によって任意に選択されている。
【0004】DC−DCコンバータの基本的な原理は、
スイッチング素子によってチョッピング(Chopping)され
た直流電流をコイルに流すことによって、電磁気的エネ
ルギーの蓄積と放出を交互に行わせ、該電磁気的エネル
ギー放出時に昇圧あるいは降圧された直流電力を供給す
るところにある。したがって、電力損失を極めて少なく
することができる。
【0005】一方、コイルからの電磁気的エネルギーの
放出は、コイルに流れる直流電流がスイッチング素子に
よって遮断された時に行われ、該直流電流の遮断速度が
速い程変換効率は高い。
【0006】他方、コイルに流れる直流電流の遮断速度
が速い程、その遮断周期で決まるスプリアス発射の強度
が強くなり、ノイズ発生量が増加する。
【0007】そのため、変換効率が高く、かつノイズ発
生量の少ないDC−DCコンバータが求められている。
【0008】
【従来の技術】図4は、DC−DCコンバータの従来例
を説明する図で、(a) は構成を説明する回路図、(b) は
コンパレータの入力電圧波形図、(c) はコンパレータの
出力電圧波形図、である。
【0009】(1)構成 図4(a) に例示するDC−DCコンバータは、チョーク
コイルL1 を用いて電源(電圧)VCCの昇圧を行う構成
であり、出力電圧VOUT を安定化するフィードバックル
ープを有している。
【0010】すなわち、電源VCCから電源スイッチSW
1 とチョークコイルL1 それにスイッチング用トランジ
スタTr1とを直列に接続し、該スイッチング用トランジ
スタTr1のON/OFF動作により、チョークコイルL
1 に流れる直流電流iをスイッチングしてチョッピング
する。
【0011】そして、チョークコイルL1 によって昇圧
された電圧をダイオードD1 で整流し、コンデンサC1
で平滑する。その結果、出力電圧VOUT としてリップル
の少ない直流電圧を得ることができる。
【0012】他方、該スイッチング用トランジスタTr1
は、三角波発生部2が発生する三角波電圧VT と、出力
電圧VOUT をレベルシフト部3で電位シフトした電圧V
S とをコンパレータ CMPで比較し、その比較結果(出力
電圧)V0 を抵抗R1 を通してスイッチング用トランジ
スタTr1のベースに加える構成である。
【0013】すなわち、出力電圧VOUT の変化によっ
て、スイッチング用トランジスタTr1に加える駆動信号
のデューティー比を可変し、該出力電圧VOUT を一定化
する構成である。
【0014】(2)作動 図4(b) はコンパレータの入力電圧波形で、図4(c) は
コンパレータの出力電圧波形図、である。すなわち、出
力電圧VOUT を電位シフトした電圧VS に対して三角波
電圧VT が大きくなった期間だけ、コンパレータ CMPの
出力電圧V0 は“H”レベルとなる。
【0015】したがって、出力電圧VOUT が低下したこ
とによって、コンパレータ CMPの−(マイナス)入力端
電圧がVS からVS ′に低下すると、該コンパレータ C
MPの出力電圧V0 はV0 ′となる。すなわち、出力電圧
が“H”レベルとなる期間がt1 からt2 へ拡大しデュ
ーティー比が増大する。
【0016】その結果、スイッチング用トランジスタT
r1のON期間も長くなり、チョークコイルL1 に蓄積さ
れるエネルギー量が増大して出力電圧VOUT を上昇させ
るように作動する。すなわち、出力電圧VOUT が一定す
るように作動する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】チョークコイルL1
流れる電流iを遮断(OFF)した時に該チョークコイ
ルL1 に現れる電圧VL は、チョークコイルL1 のイン
ダクタンスをLで表せばVL =−Ldi/dtで与えられ
る。
【0018】つまり、チョークコイルL1 に現れる電圧
L は、該チョークコイルL1 に流れる電流iの遮断ス
イッチング速度が速い程高くなり、該チョークコイルL
1 からのエネルギー放出速度も速くなる。他方、スイッ
チング用トランジスタTr1がターンOFFする際に該ト
ランジスタTr1において発生する損失量も少なくなる。
【0019】したがって、チョークコイルL1 に蓄えら
れたエネルギーを効率良く負荷1へ供給することができ
る。すなわち、出力電圧VOUT の安定度も良好になる。
【0020】しかし、チョークコイルL1 に流れる電流
iを高速に遮断すればする程、該電流i中に含まれる高
次スプリアス量が増加し、かつその強度も強力となる。
すなわち、多量のノイズを発生する。
【0021】つまり、DC−DCコンバータの出力電圧
の安定性や変換効率と、ノイズ発生量とは相反する関係
にある。
【0022】他方、出力電圧の安定性や変換効率を幾分
か犠牲にすればノイズ発生量を少なくすることも可能で
ある。
【0023】しかしその場合、チョークコイルL1 に流
れる電流iの遮断スイッチング速度を遅くするのである
から、該電流iを遮断した際に該チョークコイルL1
現れる電圧は小さくなる。その為、DC−DCコンバー
タを起動した際にその出力電圧VOUT が所定の規定値に
達する迄に要する時間が長くなる。
【0024】つまり、平滑用コンデンサC1 の初期充電
時間(端子電圧が0Vから所定出力電圧VOUT に達する
迄の時間)が長くなり、出力電圧VOUT の立ち上がり特
性も悪化する。
【0025】また、平滑用コンデンサC1 の容量を大き
くすることで、リップル電圧を減少させることが可能で
あると共に、負荷1の過渡的変動に対して出力電圧V
OUT を安定に維持することが可能である。しかし、平滑
用コンデンサC1 の容量を大きくすると、その必要とす
る充電電力が大きくなる為、当該DC−DCコンバータ
の出力電圧VOUT の立ち上がり特性は悪化する。
【0026】尚、チョークコイルL1 に流れる電流iの
遮断スイッチング速度を規定する要素は、回路構成およ
び回路配線上の要素を除外して考えるならば、スイッチ
ング用トランジスタTr1のスイッチング特性(スイッチ
ング速度)と、コンパレータCMPの出力特性(比較・出
力速度)で決まる。
【0027】すなわち、高速スイッチングを実現したけ
れば、各素子を予め吟味すると同時に、回路構成および
回路配線上において高速化への配慮が必要である。
【0028】もちろん、スイッチング用トランジスタT
r1を駆動する信号の立ち上がり/立ち下がり速度が、該
トランジスタTr1のスイッチング速度を規定することは
言うまでもない。
【0029】本発明の技術的課題は、従来のDC−DC
コンバータにおける以上のような問題を解消し、出力電
圧VOUT の立ち上がり特性が良好でかつ安定であり、ノ
イズ発生量の少ないDC−DCコンバータを実現するこ
とにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の基本構
成を説明するブロック図である。
【0031】本発明は、DC−DCコンバータの作動開
始時点においてだけ、コイル部4に流れる電流iの時間
的変化速度が速くなるように構成したところに特徴があ
る。 (1)DC−DCコンバータの基本的構成 すなわち、コイルを用いて直流電圧を変換するDC−D
Cコンバータであって、次の〜の構成要件を備える
ように構成する。
【0032】直流電流iをスイッチングするスイッチ
ング部5 前記の直流電流iを流すコイル部4 前記のスイッチング部5を駆動する為の信号を発生
する発振部6 前記の発振部6が発生する駆動信号の変化速度を可
変するdi/dt可変部7 前記のdi/dt可変部7の可変量を制御するdi/dt制
御部8 前記のコイル部4から得られる電流ir を整流する
整流部9 前記の整流部9の整流出力を平滑するコンデンサC
0 尚、図1においては、出力電圧VOUT を安定化する為の
専用のフィードバックループを記載していないが、それ
は従来技術を付加することによって従来同様に実現でき
る。 (2)出力電流の大きさでスイッチング速度を可変する
DC−DCコンバータ すなわち、前記(1)のDC−DCコンバータにおい
て、のdi/dt制御部8を、整流部9の出力電流io
大きさによってdi/dt可変部7の可変量を制御するdi/
dt制御部8としたDC−DCコンバータである。
【0033】(3)作動時間によってスイッチング速度
を可変するDC−DCコンバータ すなわち、前記(1)のDC−DCコンバータにおい
て、のdi/dt制御部8を、DC−DCコンバータの作
動開始時においてdi/dt可変部7の可変量を制御するdi
/dt制御部8としたDC−DCコンバータである。
【0034】
【作用】(1)基本的構成のDC−DCコンバータ 本発明のDC−DCコンバータにおいては、発振部6か
らスイッチング部5へ供給するスイッチング用駆動信号
の変化速度を、di/dt可変部7で可変することができ
る。したがって、コイル部4に流れる電流iの変化速度
(遮断スイッチング速度)を可変することが可能とな
る。
【0035】その結果、DC−DCコンバータの出力電
圧や出力電流の状態によってスイッチング速度を最適に
制御することが可能となり、不必要にスイッチング速度
を速めてノイズ発生量を増大させたり、あるいは、ノイ
ズ発生量を低下させるあまり出力電圧の立ち上がり速度
を低下させるようなことも無くなる。
【0036】すなわち、di/dt制御部8によって、当該
DC−DCコンバータの作動状態に合わせて適宜最適な
スイッチング速度を与えることが可能となる。したがっ
て、出力電流が一時的に増加するDC−DCコンバータ
の起動時等においてのみスイッチング速度を速めるよう
に制御することが可能となる他、DC−DCコンバータ
の定常作動時においてはスイッチング速度を低下させ、
そのノイズ発生量を低減することができる。
【0037】また、平滑用コンデンサCO の容量を大き
くしても、出力電圧の立ち上がり速度を低下させること
がない。 (2)出力電流の大きさでスイッチング速度を可変する
DC−DCコンバータ 整流部9から出力する電流i0 が最も大きくなるのは、
DC−DCコンバータが作動を開始する時である。すな
わち、当該時においては平滑用コンデンサCOを初期充
電する為の電流が必要となるからである。
【0038】そしてその後、出力電圧VOUT が所定の値
に落ち着けば、該平滑用コンデンサCO に流れる電流
は、リップル電圧を吸収する為の充放電電流だけとな
り、その大きさは大幅に減少する。
【0039】したがって、整流部9の出力電流io の大
きさによってdi/dt制御部8がdi/dt可変部7を制御す
ることで、平滑用コンデンサCO に初期充電電流が流れ
た場合にのみスイッチング部5を駆動する信号の変化速
度を速くすることが可能となる。その結果、スイッチン
グ部5のスイッチング速度を速めることが可能となり、
平滑用コンデンサCO を効率良く充電することができ
る。
【0040】その結果、DC−DCコンバータ作動開始
時の出力電圧VOUT の立ち上がり速度が速くなる。
【0041】尚、整流部9の出力電流io の大きさから
平滑用コンデンサCO の初期充電が完了したと判断でき
るならば、スイッチング部5を駆動する信号の変化速度
を低下させればよい。ちなみに、平滑用コンデンサCO
の初期充電は極短時間に終了する。
【0042】その結果、DC−DCコンバータの平常作
動状態においては、ノイズ発生量を少なくすることがで
きる。
【0043】また、平滑用コンデンサCO の初期充電電
流に限らず、DC−DCコンバータの負荷電流iL が大
きくなった場合においても、スイッチング部5を駆動す
る信号の変化速度を速くすれば、該DC−DCコンバー
タの出力電圧VOUT の安定度を増すことが可能である。
【0044】(3)作動時間によってスイッチング速度
を可変するDC−DCコンバータ このDC−DCコンバータは、平滑用コンデンサCO
初期充電電流が流れる場合が、前記(2)のように該D
C−DCコンバータの作動開始時に限られることに着目
している。
【0045】すなわち、DC−DCコンバータの作動開
始時においてのみ、スイッチング部5を駆動する信号の
変化速度を速くするようにdi/dt制御部8がdi/dt可変
部7を制御することで、平滑用コンデンサCO の初期充
電を効率良く短時間で行うことが可能となる。
【0046】他方、DC−DCコンバータの平常稼動状
態においては、スイッチング部5を駆動する信号の変化
速度を低下させるので、ノイズ発生量を少なくすること
ができる。
【0047】
【実施例】次に、本発明によるDC−DCコンバータ
を、実際上どのように具体化できるかを実施例で説明す
る。
【0048】(1)実施例−1 図2は、実施例−1を説明する回路図である。
【0049】1)構成 本実施例の構成は、図4に示す従来例に整流電流io
検知するホール素子10、該ホール素子10の検知出力から
負荷電流を検出し、負荷電流の値が予め決めた値以上に
至った場合にその出力信号がアクティブとなる負荷電流
検出部11を付加した構成である。ちなみに、負荷電流検
出部11は、コンパレータと基準電圧源からなる電圧比較
回路で実現できる。
【0050】また、コンパレータ CMPの出力端とスイッ
チング用トランジスタTr1のベースとの間には、抵抗R
1 に代えて抵抗R11 ,R12 とコンデンサC11とから成
る積分回路を設けてあり、該コンデンサC11は、リモー
トコントロール可能なスイッチSW2 を介して接続する
構成であり、該スイッチSW2 は、先の負荷電流検出部
11の出力信号によって駆動する。
【0051】尚、スイッチSW2 は、負荷電流検出部11
の出力信号がアクティブ状態の場合にのみOFFする構
成である。
【0052】2)作動 本実施例は、図4に示す従来例に、スイッチング用トラ
ンジスタTr1の駆動信号の立ち上がり/立ち下がり速度
を可変するdi/dt可変部と、その可変量を制御するdi/
dt制御部とを付加した構成である。
【0053】つまり、抵抗R11 ,R12 とコンデンサC
11とスイッチSW2 から成る積分回路がdi/dt可変部に
相当し、ホール素子10と負荷電流検出部11とがdi/dt制
御部に相当する。
【0054】すなわち、抵抗R11 ,R12 とコンデンサ
11とスイッチSW2 から成る積分回路は、スイッチS
2 がONするとコンデンサC11が接続されて積分回路
として機能するが、スイッチSW2 がOFFの場合は単
なる抵抗回路として機能する。
【0055】つまり、スイッチSW2 がON状態の場合
には、コンパレータ CMPから出力される矩形波出力は、
その立ち上がり/立ち下がり速度が遅い波形としてスイ
ッチング用トランジスタTr1のベースに加わる。その結
果、チョークコイルL1 に流れる電流iの変化速度(遮
断スイッチング速度)も低下する。
【0056】他方、スイッチSW2 がOFF状態の場合
には、コンパレータ CMPから出力される矩形波出力は、
抵抗R11 ,R12で減衰するのみでスイッチング用トラン
ジスタTr1のベースに加わる。その結果、チョークコイ
ルL1 に流れる電流iの変化速度(遮断スイッチング速
度)は速くなる。
【0057】ところで、スイッチSW2 は、ホール素子
10および負荷電流検出部11の働きにより、整流電流io
が予め決めた値以上に至った場合、すなわち平滑用コン
デンサC1 の初期充電の場合にのみOFFする。
【0058】したがって、平滑用コンデンサC1 の初期
充電の場合は、スイッチング用トランジスタTr1のスイ
ッチング速度が速まり、チョークコイルL1 に流れる電
流iの変化速度(遮断スイッチング速度)も速くなる。
すなわち、平滑用コンデンサC1 の初期充電を素早く行
うことができる。
【0059】他方、平滑用コンデンサC1 の初期充電が
完了すればスイッチSW2 がONし、スイッチング用ト
ランジスタTr1のスイッチング速度が遅くなってノイズ
発生量が低下する。
【0060】尚、積分回路の時定数をスナップ状に可変
できるように複数のスイッチとコンデンサを設け、他
方、負荷電流検出部の検出出力も複数設けることによっ
て、スイッチング用トランジスタTr1のスイッチング速
度を、段階的に制御することも可能である。
【0061】(2)実施例−2 図3は、実施例−2を説明する回路図である。
【0062】1)構成 本実施例の構成は、図4に示す従来例にタイマ部12を設
けると共に、スイッチング用トランジスタTr1のエミッ
タに電流帰還用の抵抗R24を設け、該電流帰還用抵抗R
24をスイッチSW3 のON/OFF動作で短絡/挿入制
御する構成である。
【0063】尚、スイッチSW3 はリモートコントロー
ル可能なスイッチであり、タイマ部12の出力信号によっ
てON/OFF制御する。また、タイマ部12は、電源S
1をONすると同時に起動してその出力信号がアクテ
ィブ状態となり、予め決めた所定の時間後にインアクテ
ィブ状態となる。そして、スイッチSW3 は、タイマ部
12の出力信号がアクティブ状態の場合にのみONする構
成である。
【0064】一方、スイッチング用トランジスタTr1
エミッタ電圧VE は、オペアンプOP-AMPの−(マイナ
ス)側入力端に入力し、該オペアンプOP-AMPの+(プラ
ス)側入力端には、コンパレータ CMPの出力電圧VO
入力する。
【0065】尚、コンパレータ CMPの出力電圧VO は抵
抗R21を通してオペアンプOP-AMPの+側入力端へ入力す
ると共に、該オペアンプOP-AMPの+側入力端には、プル
アップ抵抗R22を通して基準電圧Vref を与える構成で
ある。また、該オペアンプOP-AMPの出力端とスイッチン
グ用トランジスタTr1のベースとを、駆動用抵抗R23
接続する。
【0066】すなわち、オペアンプOP-AMPは、スイッチ
ング用トランジスタTr1のエミッタ帰還電圧VE によっ
てベース入力電圧を一定値に保持するように作動し、該
トランジスタTr1のスイッチング速度を遅くするように
機能する。
【0067】但し、スイッチSW3 がONすると電流帰
還用抵抗R24は短絡され、オペアンプOP-AMPは単なる増
幅器あるいは波形整形器として作動する。したがって、
コンパレータ CMPの出力電圧VO の立ち上がり/立ち下
がり速度で決まる駆動信号が、スイッチング用トランジ
スタTr1のベースに加わる。
【0068】2)作動 本実施例は、図4に示す従来例に、オペアンプOP-AMPお
よび電流帰還用抵抗R 24とスイッチSW3 から成るdi/
dt可変部と、タイマ部12から成るdi/dt制御部とを付加
した構成でなる。尚、基準電圧Vref とプルアップ抵抗
22は、オペアンプOP-AMPのバイアス電圧供給用であ
る。
【0069】そして、スイッチSW3 がONの場合は、
スイッチング用トランジスタTr1のスイッチング速度が
速くなり、OFFの場合は遅くなる。
【0070】他方、電源SW1 をONした後の予め決め
た所定の時間の間だけタイマ部12の出力信号がアクティ
ブ状態となり、スイッチSW3 をONする。
【0071】したがって、電源SW1 をONした直後
で、平滑用コンデンサC1 を所定の出力電圧VOUT まで
初期充電するまでの間は、スイッチSW3 がON状態と
なってスイッチング用トランジスタTr1のスイッチング
速度が速まり、チョークコイルL1 に流れる電流iの変
化速度(遮断スイッチング速度)も速くなる。すなわ
ち、平滑用コンデンサC1 の初期充電を素早く行うこと
ができる。
【0072】また、所定の時間が経過してタイマ部12の
出力信号がインアクティブ状態となると、スイッチSW
3 がOFFしてスイッチング用トランジスタTr1のスイ
ッチング速度が遅くなり、チョークコイルL1 に流れる
電流iの変化速度(遮断スイッチング速度)も遅くな
る。すなわち、定常作動状態においてはノイズ発生量が
少なくなる。
【0073】尚、タイマ部12の設定時間は、平滑用コン
デンサC1 を所定の出力電圧VOUTまで初期充電する為
に要する時間に設定すればよい。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明のDC−DCコンバ
ータによれば、出力電圧の立ち上がり特性が良好となり
ノイズ発生量も少なくなる。また、平滑用コンデンサの
容量を大きくすることが可能であるので、リップルが少
なく過渡的負荷変動に対して安定した出力電圧特性を得
ることができる。
【0075】その結果、本発明によれば、出力電圧V
OUT の立ち上がり特性が良好でかつ安定であり、ノイズ
発生量の少ないDC−DCコンバータを実現することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を説明するブロック図であ
る。
【図2】実施例−1を説明する回路図である。
【図3】実施例−2を説明する回路図である。
【図4】DC−DCコンバータの従来例を説明する図
で、(a) は構成を説明する回路図、(b) はコンパレータ
の入力電圧波形図、(c) はコンパレータの出力電圧波形
図、である。
【符号の説明】 1 負荷 2 三角波発生部 3 レベルシフト部 4 コイル部(トランス部) 5 スイッチング部 6 発振部 7 di/dt可変部 8 di/dt制御部 9 整流部 10 ホール素子(電流検知用センサ) 11 負荷電流検出部 12 タイマ部 L1 コイル(チョークコイル) C0,C1 コンデンサ(平滑用コンデンサ) D1 ダイオード(整流用ダイオード) Tr1 トランジスタ(スイッチング用トラン
ジスタ) C11 コンデンサ(積分用コンデンサ) CMP コンパレータ OP-AMP オペアンプ SW1 電源スイッチ SW2 , SW3 スイッチ(リモートコントロール可能
な回路切り換え用のスイッチ) VT 三角波電圧 Vs 比較電圧 Vo コンパレータ出力電圧 VL コイルに発生する電圧 VE エミッタ帰還電圧 VCC 電源(電圧) VOUT 出力(電圧) Vref 基準電圧 io 整流電流 iL 負荷電流 R1 抵抗 R11 ,R12 抵抗 R21〜R24 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを用いて直流電圧を変換するDC
    (Direct Current)−DCコンバータ(Converter) であっ
    て、 直流電流(i) をスイッチングするスイッチング部(5)
    と、 前記直流電流(i) を流すコイル部(4) と、 前記スイッチング部(5) を駆動する為の信号を発生する
    発振部(6) と、 前記発振部(6) が発生する駆動信号の変化速度を可変す
    るdi/dt可変部(7) と、 前記di/dt可変部(7) の可変量を制御するdi/dt制御部
    (8) と、 前記コイル部(4) から得られる電流(ir ) を整流する整
    流部(9) と、 前記整流部(9) の整流出力を平滑するコンデンサ(C0)
    と、 を備えて成ることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のDC−DCコンバータに
    おいて、 整流部(9) の出力電流(io ) の大きさによってdi/dt可
    変部(7) の可変量を制御するdi/dt制御部(8) を備えて
    成ること、を特徴とするDC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のDC−DCコンバータに
    おいて、 DC−DCコンバータの作動開始時にdi/dt可変部(7)
    の可変量を制御するdi/dt制御部(8) を備えて成るこ
    と、を特徴とするDC−DCコンバータ。
JP5006790A 1993-01-19 1993-01-19 Dc−dcコンバータ Withdrawn JPH06217538A (ja)

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