JPH0621662Y2 - スチールコード研磨用治具 - Google Patents

スチールコード研磨用治具

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JPH0621662Y2
JPH0621662Y2 JP1989044366U JP4436689U JPH0621662Y2 JP H0621662 Y2 JPH0621662 Y2 JP H0621662Y2 JP 1989044366 U JP1989044366 U JP 1989044366U JP 4436689 U JP4436689 U JP 4436689U JP H0621662 Y2 JPH0621662 Y2 JP H0621662Y2
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JP
Japan
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polishing
brush
steel cord
wire
jig
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JP1989044366U
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JPH02135167U (ja
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和利 藤城
光明 萬代
忠男 加古
正康 榎本
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Mitsuboshi Belting Ltd
Original Assignee
Mitsuboshi Belting Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はスチールコードコンベヤベルトのエンドレス
時または補修時に、スチールコード表面に付着した加硫
ゴムを除去するための研磨作業にて使用されるスチール
コード研磨用治具に関する。
(従来の技術) 加硫済みスチールコードコンベヤベルトのエンドレス時
または補修時、スチールコード表面に付着した加硫ゴム
を取除いた後、そこに新たな未加硫ゴムを埋め込み、加
硫接着の手段によってベルトのエンドレス化または補修
を実施している。
このスチールコード表面に付着した加硫ゴムを予め取除
いておくことは、スチールコードとベルトを構成するゴ
ム材の強固な、かつむらのない均一な接着を確保するた
めに是非とも必要な作業である。
加硫ゴムの除去手段としては、従来、線径0.1〜0.5mmの
真ちゅう製、ステンレス製または鉄製素線の単一素線の
集合体からなる研磨用ブラシを小型モータの回転軸に取
付け、回転するこの研磨用ブラシをスチールコード面に
専ら感を頼りに接触せしめていた。
スチールコードの表面は一般に亜鉛メッキされており、
ベルトのエンドレス時、スチールコード表面に付着した
ゴムを研磨除去後、未加硫ゴムを埋め込んでの加硫接着
にあって、スチールコードとゴムとの接着は、スチール
コード表面の加硫ゴムの研磨処理状況に大きく左右され
る。すなわち、スチールコード表面のゴム研磨除去状態
が不充分であったり、反対に過剰な研磨により亜鉛メッ
キが取去られた状態にあっては、十分な接着力が期待で
きない。
(考案が解決しようとする課題) まず、研磨用ブラシにあって、従来のブラシにみられ
る、一種類の素線群をもって構成されたブラシを使用し
てスチールコード表面に付着したゴムの研磨除去を行っ
た場合、コード表面の研磨状態の判別が困難で、ために
適正な研磨状態での仕上りが難しかった。すなわち、ス
テンレス製または鉄製素線単体の場合、素線の硬度が大
きいためスチールコード表面に付着のゴムの早期除去は
可能となるも、僅かな油断にても研磨過剰となり、コー
ド表面の亜鉛メッキを傷付け、あるいは取去り、ゴムと
コード間の接着力を低下せしめる。
また、真ちゅう製素線の場合、素線の硬度が小さいた
め、スチールコード表面の亜鉛メッキ層を損傷せしめる
危惧は少ないが、反面コード表面の付着ゴムの取除きに
は長時間を要する。また研磨時間の短縮を図るため研磨
ブラシを強くコード表面に押しつけると、発熱のため付
着ゴム表面が焼け、この面から接着力の低下を招来せし
める結果となる。
また従来の研磨作業は、その一例を第9図に示すように
携帯用小型モータ27の回転軸28に研磨ブラシ21を
固着せしめて、このブラシ21を加硫ゴムが付着したス
チールコード29に押しつけて移動せしめる折、ブラシ
の押圧力は全く感を頼りとした点が強いため、押圧力の
一定性が確保できず、過度の押え付けのためスチールコ
ード表面の亜鉛メッキが劣化し、反対に押圧力の不足は
加硫ゴムの残留となり、常時均一なる研磨作業を期待す
ることができなかった。この不均一な研磨の結果はスチ
ールコードとゴムとの接着不良、接着不安定の結果を招
き、また研磨作業の能率低下となって現れる。
この考案は、従来のものがもつ、以上のような問題点を
解消させ、スチールコードの表面に付着した加硫ゴム
の、コードを損傷せしめることなく迅速かつ各所均質な
る除去と共に、その研磨作業簡易なスチールコード研磨
用治具を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために、この考案に係るスチールコ
ード研磨用治具は、原動機の回転軸には円板状の研磨用
ブラシが固着されている。このブラシは略二等辺三角形
の上部頂点部に位置し、また円周面にスチールコード嵌
合用環状溝を設けた一対のガイドローラが前記三角形の
他の各頂点部に位置している。そしてこの一対のガイド
ローラは前記研磨用ブラシとの距離を調整自在に原動機
本体に取付けられていることを特徴とする。
また、この治具の一部を構成するブラシは、全体形状円
板形を呈し、真ちゅう製素線群とステンレス製または鉄
製素線の混合集合体をもって構成され、各素線の線径は
0.1〜0.5mmで、また真ちゅう製素線とステンレス製また
は鉄製素線の混合比率は25/75〜75/25の割合
にて構成され、各素線の端部は円板状ブラシの同一円周
上に位置していることを特徴とする。
(作用) 一対のガイドローラの各環状溝内にスチールコードを嵌
合し、一対のガイドローラ間にて緊張されたスチールコ
ードには研磨用ブラシの周縁部が常時接触するよう位置
し、一対のガイドローラは研磨用ブラシとの間隔を調整
される。
そして、スチールコードの端部はペンチなどを用いて引
き出され、0.6m当り最高5分間程度の時間をかけて、
スチールコードに対して2,3回の割合にて研磨作業を
繰り返えし、これによりコード表面に付着した加硫ゴム
を除去する。
(実施例) つぎに、この考案に係るスチールコード研磨用治具の具
体的実施例を図面を用いて説明する。
まず、スチールコード研磨用治具に装着するブラシにお
いて、第1図は同ブラシの概略正面図、第2図は同じく
その側面図である。
研磨用ブラシ1を構成する素線群は、線径0.1〜0.5mmの
真ちゅう製素線2およびこの真ちゅう製素線2と同径の
ステンレス製素線または鉄製素線3の所定の混合比率を
もって組合された素線群の混在集合体をもって構成さ
れ、各素線の端部を同一円周面に位置せしめて、円板状
に束ねられた素線群の両側面を円盤状の側板4,4、例
えば真ちゅう製の側板をもって狭持保形され、この研磨
ブラシ1を構成する側板4の中心部には軸穴5が設けら
れ、この軸穴5にはモーターの回転軸が嵌合係止され、
研磨ブラシ1は、この軸穴5を中心に回転するよう構成
されている。
第3図に示すように互いに混在する真ちゅう製素線2と
ステンレス製または鉄製素線3の組合せ混合比率は25
/75〜75/25の範囲をもって選択され、この組合
せ混合比率が25/75以下では、真ちゅう製素線が少
なすぎて、研磨ブラシ全体が硬くなり、スチールコード
表面に施された亜鉛メッキを傷付け、スチールコードの
接着力を低下せしめる結果となる。反対にその組合せ混
合比率が75/25以上では、ステンレス製または鉄製
素製が少なすぎて、ブラシ全体が軟かすぎ、研磨作業に
時間がかかりすぎる結果となる。
つぎに、前記スチールコード研磨用ブラシ1をその構成
部材の一つとする本考案に係るスチールコード研磨用治
具について説明する。
第4図はモータに装着されたスチールコード研磨用治具
の概略正面図、第5図はガイドローラを装着した取付具
の正面図、第6図は同側面図である。
スチールコード研磨用ブラシ1は携帯用モータ7の回転
軸8にブラシ1の中心部に設けた軸穴5を用いて装着さ
れる。該ブラシ1の回転軸8への装着の詳細は、第7図
の組立て詳細図に示すように、ブラシは両側面にそれぞ
れワッシャ6,6、さらにその外側に円盤状の真ちゅう
側板4,4を配し、ブラシ1の軸穴5に挿通された回転
軸8の外端部にはナット9が螺着し、ナットの螺締によ
り、ブラシ1はモータ7の回転軸8上に固着される。
このブラシ1に対しては、その周面に断面形状台形、四
角形、三角形あるいは半円形のスチールコード嵌合用環
状溝11を形成した一対のガイドローラ10,10が配
されている。即ち、モータ7の先端部に、複数の装着ナ
ット12,12をもって固着された環状ホルダー13か
らは二本のアーム14,14が延出し、該アーム14か
らはその直交方向に支杆15が配され、該支杆15の先
端部にそれぞれガイドローラ10が回転可能に取付けら
れている。
そしてこの支杆15はアジャスター18を介在せしめる
ことにより、支杆15はアーム14の軸方向にスライド
可能にまたガイドローラ10は同じくアジャスター17
を介して支杆15の軸方向に移動可能に構成され、研磨
用ブラシ1と一対のガイドローラ10,10は略二等辺
三角形の上部頂点部に研磨用ブラシ1が、また他の各頂
点部にそれぞれガイドローラ10,10が位置するよう
構成されている。そして、一対のガイドローラ10,1
0は研磨用ブラシ1の設置位置およびスチールコード1
9の径など諸般の状況に合わせて、即ち、支杆15のア
ーム14に対するその軸方向への移動により、ガイドロ
ーラ10はブラシ1に対して上下方向の移動が、またガ
イドローラ10の支杆15の軸方向への移動により、ブ
ラシ1に対して左右方向への移動が実現し、一対のガイ
ドローラ10と研磨用ブラシ1との間隔およびガイドロ
ーラ10の位置は調整可能に構成されている。
(考案の効果) この考案に係るスチールコード研磨用治具を用いること
により、研磨用ブラシに均等に接触し、かつ移動するス
チールコードは常時一対のガイドローラ間にて緊張状態
を維持しているため、作業能率は向上し、また加硫ゴム
の除去を第1とする研磨作業の作業むらはなくなり、各
所均一な研磨が可能となり、これによりスチールコード
コンベヤベルトのエンドレス化、または補修時の研磨作
業の均質化は爾後のスチールコードとゴムとの接着力を
向上せしめ、延いては高品質のコンベヤベルトの生産に
結び付く結果となる。
また、このスチールコード研磨用治具の一部を構成する
研磨用ブラシはブラシを構成する素線を硬度の大きいス
テンレス製または鉄製の素線と硬度の小さい真ちゅう製
の素線の、それぞれ硬度の異る二種類の素線群の混合に
より構成せしめたので、しかも線径0.1〜0.5mmの素線を
適宜の混合比率をもって組合せることにより、所望する
硬度を有するブラシを得ることができ、これによりスチ
ールコードに付着した加硫ゴムの除去、スチールコード
の表面の亜鉛メッキの過剰な損傷を回避でき、研磨作業
の研磨不足、研磨過剰を回避でき、またこれにより容易
にスチールコードコンベヤベルトのエンドレス時または
補修時のスチールコードとゴムとの接着力を均質化せし
めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るスチールコード研磨用治具に用い
るブラシの概略正面図、第2図は同じくその側面図、第
3図は研磨用ブラシの一部拡大端面図、第4図はモータ
に装着された本考案に係るスチールコード研磨用治具の
概略正面図、第5図はガイドローラを装着した取付具の
正面図、第6図は同取付具の側面図、第7図は研磨用治
具のモータへの装着のための組立て詳細図、第8図は本
治具を用いてのスチールコードの研磨作業態様を示す概
略説明図、第9図は従来の研磨装置の概略正面図であ
る。 1…研磨用ブラシ、 2…真ちゅう製素線、 3…ステンレス製または鉄製素線、 7…モータ、 8…回転軸、 10…ガイドローラ、 11…スチールコード嵌合用環状溝、 14…アーム、 15…支杆、 17…アジャスター、 18…アジャスター。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】原動機の回転軸には円板状の研磨用ブラシ
    が固着され、このブラシが略二等辺三角形の上部頂点部
    に、またこの三角形の他の各頂点部に、円周面にスチー
    ルコード嵌合用環状溝を設けたガイドローラを、それぞ
    れ位置せしめると共に、該ガイドローラをして、ブラシ
    との距離を調整自在に原動機本体に取付けてなるスチー
    ルコード研磨用治具。
  2. 【請求項2】前記研磨用ブラシは線径0.1〜0.5mmの真ち
    ゅう製素線とこれと同径のステンレス製または鉄製素線
    とを25/75〜75/25の比率で混在せしめた素線
    群にて、各素線の端部を同一円周上に位置せしめた構成
    よりなる請求項1記載のスチールコード研磨用治具。
JP1989044366U 1989-04-15 1989-04-15 スチールコード研磨用治具 Expired - Lifetime JPH0621662Y2 (ja)

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JPH02135167U JPH02135167U (ja) 1990-11-09
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