JPH06215572A - ダイナミック型半導体記憶装置 - Google Patents

ダイナミック型半導体記憶装置

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JPH06215572A
JPH06215572A JP5003932A JP393293A JPH06215572A JP H06215572 A JPH06215572 A JP H06215572A JP 5003932 A JP5003932 A JP 5003932A JP 393293 A JP393293 A JP 393293A JP H06215572 A JPH06215572 A JP H06215572A
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大輔 加藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 従来と同程度のチップ面積及び消費電流で完
全動作する非選択ワード線電位VwLを外部電源電位と異
なる電位にする方式のDRAMを実現する。 【構成】 互いに交差して配置されたビット線及びワー
ド線、これらの交差部に配置形成されたMOSトランジ
スタ及びキャパシタからなるダイナミック型メモリセル
を有するメモリセル、前記ワード線を選択するためのデ
コーダ、並びに前記ワード線に”H”レベル電位を与
え、非選択のワード線に外部電源電位(Vss)より低
い”L”レベル電位を与えるワード線駆動回路とを有す
るDRAMにおいて、非選択のワード線の電位を書き込
みの終わったメモリセルに接続するワード線を含むワー
ド線群から順番に所定の”L”レベル電位とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高集積化されたダイナ
ミック半導記憶体記憶装置(DRAM)に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、DRAMのワード線電位・ビット
線電位制御方式に関して、非選択時のワード線電位VwL
をメモリセルのストレージ・ノードに書き込まれる”
0”書き込み電位VbitLより低く設定する方式が試みら
れている。この方式では、非選択ワード線につながるメ
モリセルにおいて、セルトランジスタのソース電位がゲ
ート電位よりも高い状態になるわけだから、これによっ
て非選択時のセルトランジスタの電流遮断特性が改善さ
れる。そして電流遮断特性が改善されれば、セルトラン
ジスタのしきい値を従来より低くしたり、Sファクター
を大きく設定することができる。しきい値を低く設定す
れば、トランスファーゲートのゲート酸化膜の信頼性を
悪化させることなく、”0”書き込み電位VbitLと”
1”書き込み電位VbitHの電位差を大きくすることがで
き、安定なセンスアンプ動作が保証される。また、Sフ
ァクターを大きくできることはセルトランジスタの設計
範囲を大きくできるということで、良好なSファクター
を得るためにデバイス構造が複雑になることを抑えるこ
とができる。例えば、”0”書き込み電位VbitLを外部
電源電位Vssに設定し非選択ワード線電位VwLをVssよ
り低く設定する方式もその一例である。
【0003】以下この方式について、より具体的に説明
する。現在、DRAMの設計においてセル・トランスフ
ァーゲートのゲート酸化膜にかかる電界による経時破壊
TDDB(Time Dependent Diele
ctric Breakdown)が大きな問題となっ
ている。DRAMの世代が進むとスケーリングによりゲ
ート酸化膜厚toxがますます薄膜化しそれはゲート酸化
膜にかかる最大電界Eoxm を大きくする方向に働くので
ゲート酸化膜の信頼性を悪化させないためには、選択時
のワード線電位VwHをゲート酸化膜厚toxの減少にとも
ない低くしていくことが必要となる。セルに書き込まれ
る”1”書き込み電位VbitHは選択時のワード線電位V
wHに対してセル・トランスファーゲートのしきい値Vt
分低い値となるので、今後、VwHが低くなっていく
と、”0”書き込み電位VbitLと”1”書き込み電位V
bitHの電位差が小さくなり、DRAMを安定動作させる
ことが困難になる。
【0004】また、セル・トランスファーゲートのしき
い値Vt には下限が存在するが、これは非選択セルのト
ランスファーゲートを介してのリーク電流をある値以下
にするためである。今、ストレージ・ノードに”0”書
き込み電位(Vss)が書き込まれているとする。しきい
値電圧Vt をドレイン電流10-6Aが得られる時のゲー
トとソース間の電位差であると定義し、許容リーク電流
10-15 、室温におけるサブスレッショルド・スイング
S=80mV/decadeという典型値を用いると、 −log10-15 −log10-6=9 9×80[mV]=0.72 となるので、従来の非選択ワード線電位VwLを外部電源
電位Vssとする方式ではしきい値Vt の下限はおよそ
0.7Vとなる。
【0005】一方、非選択ワード線電位VwLを”0”書
き込み電位(Vss)より低く設定する方式では、VwLが
低くなった分しきい値Vt を低くすることができるの
で、例えばVwLを−0.3Vとすればしきい値Vt の下
限はおよそ0.3Vと従来方式よりも低くすることがで
きる。また、しきい値Vt を低くできるということは、
チャネル不純物濃度も下げることができるということで
ある。ストレージ・ノードに書き込むことができる”
1”書き込み電位VbitHの上限は、 VwH−(Vt −ΔVt ) ΔVt :バックバイアス
効果と表される。チャネル不純物濃度が下げられればΔ
Vt も小さくできる。非選択ワード線電位VwLを”0”
書き込み電位(Vss)より低く設定する方式と従来のV
wLが”0”書き込み電位(Vss)に等しい方式とを、選
択時のワード線電位VwHと”0”書き込み電位VbitLの
電位差が等しいというトランスファーゲートのゲート酸
化膜の信頼性が一定の条件のもとで比較してみると、V
wLを”0”書き込み電位VbitLより低く設定する方式で
は、しきい値Vt を低くした分にバックバイアス効果Δ
Vt の減少分を足した分だけ”0”書き込み電位VbitL
と”1”書き込み電位VbitHの電位差を大きくすること
ができることがわかる。
【0006】また、従来0.6V以上にしなければなら
なかったセル・トランスファーゲートのしきい値を、非
選択ワード線電位VwLを適当に設定することにより0.
6Vより小さい任意の値に設定することができることは
セル・トランスファーゲートのデバイス、トランジスタ
構造等の選択の幅が広がることを意味する。例えば、ゲ
ート材料としてさまざまな仕事関数を持つ材料を使うこ
とが容易となる。
【0007】さらに非選択ワード線電位VwLを”0”書
き込み電位VbitLより次第に低くしていくと選択時のワ
ード線電位VwHと”1”書き込み電位VbitHを等しくす
ることも可能となり、従来必要であったワード線昇圧回
路がいらなくなるとか、VwLを外部電源電位Vssと分離
することで非選択時にVssに混入する雑音によってメモ
リセルのデータが破壊されることが妨げる等のメリット
もある。
【0008】また、しきい値を低くする代わりにセルト
ランジスタのSファクターを大きくすることでセルトラ
ンジスタの設計の自由度を拡大することができる。上記
のようにしきい値の下限はSファクターできまり、”
0”書き込み電位と”1”書き込み電位の電位差ができ
るだけ小さくならないようにするためには、しきい値が
大きくならないようにすると同時に良好なSファクター
を持つトランジスタを設計することが必要である。セル
トランジスタの微細化が進むと良好なSファクターを持
つトランジスタを作るためにデバイス構造をますます複
雑にしなければならなくなってきている。セルトランジ
ンスタとしてSファクターの大きいトランジスタを使う
ことを容認することは、セルトランジスタの設計の自由
度を拡大しデバイス構造の複雑化を防ぐことができる。
【0009】ところがこの方式において、電源投入後の
短いイニシャライズ時間の間にすべてのワード線の電位
を外部電源電位Vssより低い非選択ワード線電位VwLに
することは非常に困難である。外部電線電位以下の電位
はチャージポンプ回路によってつくるが、これを実現す
るチャージポンプ回路は従来の基板バイアス発生回路用
のものやワード線昇圧回路用のポンプ回路より強力なも
のでなければならず、イニシャライズ時のポンプ回路の
消費電流も非常に大きなものになってしまう。例えば4
GビットDRAMにおいて、ワード線1本当たりの容量
を10pF程度とし218本のワード線全てを200μs
のイニシャライズ時間の間に−1Vとするためには、 10×10-12 ×218×1/200×10-6〜10×1
-3 となり10mAものポンプ能力のチャージポンプ回路が
必要になってしまう。これは現在の基板バイアス発生回
路用のチャージポンプ回路よりはるかに強力なものでな
ければならず、面積も大きなものとなってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように非選択ワ
ード線電位VwLを外部電源電位と異なる電位にする方式
において、電源投入後のイニシャライズ時間の間にすべ
てのワード線の電位をVwLにすることは、非選択ワード
線の総容量が非常に大きいために困難である。特に、非
選択ワード線電位VwLを”0”書き込み電位(Vss)よ
り低くする方式においては、強力なチャージポンプ回路
が必要であり、これを実現するポンプ回路は複雑かつ面
積の大きなものとなってしまう。さらにイニシャライズ
時の消費電流は大きくなってしまうという問題点があっ
た。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、従来と同程度のチップ面積及び消費電流で完全動作
する非選択ワード線電位VwLを外部電源電位と異なる電
位にする方式のDRAMを実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は第1に、互いに
交差して配置されたビット線とワード線、及びこれらの
交差部に配置形成されたMOSトランジスタとキャパシ
タからなるダイナミック型メモリセルを有するメモリセ
ルと、前記ワード線を選択するためのデコーダと、前記
ワード線に”H”レベル電位を与え、非選択のワード線
に外部電源電位(Vss)より低い”L”レベル電位を与
えるワード線駆動回路とを有するDRAMにおいて、非
選択のワード線の電位を書き込みの終わったメモリセル
に接続するワード線を含むワード線群から順番に所定
の”L”レベル電位とすることを特徴とする。本発明は
第2に前記ワード線”L”レベル電位が外部電源電位よ
り低い電位であることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明によるDRAMでは、電源投入後全ての
非選択ワード線を一度にVwLにするのではなく、書き込
みの終わったセルに接続するワード線を含む複数のワー
ド線から順番にVwLにする。今後集積度が進み非選択ワ
ード線の総容量が次第に大きくなることを考えると、電
源投入後のイニシャライズ時間中に全ての非選択ワード
線をVwLにすることは困難となる。特に非選択ワード線
電位VwLが外部電源電位Vssと異なりDRAM内部の発
生回路でつくる電位である場合には発生回路の能力には
限界があることからより困難である。例えば、セルトラ
ンジスタの酸化膜の信頼性を悪化させることなく”0”
書き込み電位と”1”書き込み電位の電位差を大きくし
たりセルトランジスタの設計の自由度を拡大するために
非選択ワード線電位VwLを外部電源電位Vssより低く設
定する場合には、VwLを発生するチャージポンプ回路に
よる面積増を抑えることができ、加えて電源投入後初期
の消費電流を抑えることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0015】図2は、DRAMのセルアレイ1を模式的
に表したものである。従来のDRAMでは全てのワード
線を電源投入後のイニシャライズ時間中に非選択ワード
線電位VwLにする。本発明のDRAMでは例えば、セル
アレイ1をj=0〜3の4つのブロック2に分割する。
(ここで jは例えば、アドレス信号XBjの添え字に
対応しているとする。)そしてイニシャライズの時間
後、XBjが”H”となり、あるワード線が選択され対
応する特定のメモリセルに書き込みが行われるとそのワ
ード線を含むブロックj中の非選択ワード線の電位は所
定のVwLとなる。このように選択されたワード線を含む
ブロック中の非選択ワード線から順番に所定の非選択ワ
ード線電位VwLとなるので、今後DRAMの世代が進ん
でワード線の総容量が増加し全てのワード線を一度にV
wLにすることが困難となる場合でも安定した動作が保証
される。図1ではセルアレイを4分割したが分割数はい
くつでも良くその時は複数のアドレス信号線を組み合わ
せて、ブロック分割数を増やすことができる。このよう
に分割数はいくらでも増やせるので非選択ワード線電位
をVwLにする際の上記のような問題を回避することが可
能となる。
【0016】以下では、図2に示すような非選択ワード
線電位VwLをVssより低い電位とする方式のDRAMに
関して本発明を説明する。Vssより低い非選択ワード線
電位VwLは通常チャージポンプ回路で発生させることに
なるが、今後DRAMの世代が進むと外部電源が低下す
るのでチャージポンプ回路のチャージポンプ能力は低下
する傾向にある。従って今後ワード線の総容量が増加傾
向にあることを併せて考えると、全てのワード線を一度
にVwLにすることを可能とするようなチャージポンプ回
路は、その回路面積が大きいものとなるばかりでなく、
一度にVwLにする際の消費電流が非常に大きいものとな
ってしまう。従ってこの方式のDRAMにおいて本発明
の方式を採用することはたいへん有用であることがわか
る。
【0017】図3は、各セルアレイブロックのソース電
位Vsjを決めるための回路で、各セルアレイブロックご
とにこの回路が置かれる。このソース電位Vsjは各ブロ
ックのロウデコーダ及びワード線ドライバに供給される
ことによって、各ブロックの非選択ワード線の電位をこ
のソース電位Vsjにする。この回路により各ブロックの
非選択ワード線の電位は、ブロック中のいずれかのワー
ド線がはじめて選択されるまではVssであり選択された
後はVssより低いVwLとなる。ここで各ブロック中のワ
ード線がはじめて選択されるまでは非選択ワード線の電
位はVssとしたがVssに限定されるものではない。アド
レス信号XBjが”H”となり、はじめてワード線が選
択されそのワード線に接続されている特定のメモリセル
に最初の書き込みが行われそのワード線が非選択電位と
なるまでの短い時間の間に、同じアドレス信号XBj
が”H”となる時に選択される他の非選択ワード線の電
位がVwLならなければならないことを考えると初めの非
選択ワード線の電位はなるべくVwLに近い方が難しくな
く、そういった意味で初めの非選択ワード線の電位をV
ssにすることにはメリットがある。図3において信号S
ABSjはアドレス信号XBjがはじめて”H”となり
セルアレイブロックjの中のあるワード線が選択される
のを受けて”L”から”H”となる信号である。この回
路及び以下にでてくる回路には、特に指定しない限り内
部電源電位としてVccが供給されている。図3中のVcc
* は、トランジスタTN0、TN1、TN3のゲート・
ソース間にかかる最大電圧(Vcc* −VwL)がトランジ
スタの信頼性を保証するための許容最大電圧を越えない
ようにするために制限される。そのような問題が生じな
い範囲では内部電源電位Vccであっても構わない。以下
の説明図中にVcc* は、トランジスタの信頼性を保証す
るために内部電源電位Vcc以下の電位であると考える。
図4は各セルアレイブロック中のワード線がはじめて選
択されたことを感知しその感知信号SABSjを発生さ
せる回路である。信号READYはイニシャライズが終
わって全てアドレス反転信号/XBjが”H”(Vcc)
となってから”H”となる信号である。
【0018】図5は本発明のDRAMにおけるロウデコ
ーダAとワード線ドライバBを表している。一つのロウ
デコーダAに対して一つ以上のワード線ドライバBが並
列に接続される。また以下、選択ワード線電位VwHは内
部電源電位Vccよりも高いと仮定する。ワード線駆動信
号XAij* はVsjとVwHの間で変化する。閉じこめトラ
ンジスタTN3が機能するためにはTN3のしきい値を
Vt として(Vcc−Vt )よりもVcc* が高いことが必
要である。またTN4には最大(Vcc−Vt −VwL)の
電圧がかかるがこれがトランジスタの許容最大電圧を越
えないことも必要である。
【0019】図6はVssとVccの間で変化するアドレス
信号XAi を受けてVsjとVwHの間で変化する図5のワ
ード線駆動信号XAij* を発生させる回路で各ブロック
ごとに置かれる。
【0020】図7はあるブロック中のワード線がはじめ
て選択されて書き込みが行われる際のワード線の電位の
変化を表している。aは選択されたワード線の電位変化
で、選択前にVssであったものが選択後にはVwLとな
る。bは選択されたワード線と同じブロック中の他の非
選択ワード線の電位変化であり、そのワード線が選択さ
れている間にVwLとなる。cは他のブロックのワード線
の電位変化でそのブロック中のワード線はまだ一度も選
択されていないのでVssのままである。
【0021】図8は他のロウデコーダAとワード線ドラ
イバBの実施例である。ワード線駆動信号はVss〜VwH
で変化させてもVsj〜VwH、VwL〜VwHで変化させても
構わない。ワード線駆動反転信号/XAij* はワード線
駆動信号が”H”の時にはVsj(もしくはVwL)であ
り”L”の時にはVcc* となる。
【0022】図9は図8のVss〜VwHで変化するワード
線駆動信号XAj*とVsj〜Vcc* で変化するワード線駆
動反転信号/XAij* を発生させる回路であり各ブロッ
クごとに置かれるものである。
【0023】以上の実施例では選択ワード線の電位VwH
が内部電源電位Vccよりも高い場合を想定していたが以
下ではVwHがVccに等しい場合について述べる。非選択
ワード線の電位VwLをVssより低く設定した場合には、
前にも述べたようにセルトランジスタのしきい値を低く
することが可能となり、しきい値を負に設定することで
選択ワード線電位VwH(=Vcc)に等しい”1”書き込
み電位VbitHを書き込むことも可能である。図10はそ
のような実施例の動作波形図である。またしきい値がそ
れほど低くない場合でも”1”書き込み電位VbitHをV
ccより低く設定すればVbitHをセルに充分書き込むこと
ができる。ロウデコーダ及びワード線ドライバは図5と
同じ回路であっても構わなく、ワード線駆動信号の”
H”レベルをVccとすれば良い。
【0024】図11は他のロウデコーダA及びワード線
ドライバBの実施例である。この回路で注意しなければ
ならないのは、トランジスタTN5〜7のゲート・ソー
ス間には最大(Vcc−VwL)の電圧がかかるのでそれが
トランジスタの信頼性を保証する許容最大電圧を越えな
いことが必要である。もしトランジスタに(Vcc−Vw
L)の電圧をかけられない場合には図12のようなロウ
デコーダA及びワード線ドライバBにすれば良い。この
ロウデコーダにはアドレスに関係なく、ロウデコーダN
AND部でアドレスが確定した後ワード線の立ち上がり
のタイミングに合わせて”H”から”L”に落ちるクロ
ック信号/WLUPが印加される。これによりトランジ
スタTN8を充分カットオフすることができる。図13
及び図14はそれぞれ他のロウデコーダA及びワード線
ドライバBの実施例である。
【0025】選択ワード線電位が内部電源電位より高く
かつトランジスタのゲート・ソース間に(VwH−VwL)
をかけても構わない場合のロウデコーダA及びワード線
ドライバBの実施例が図15である。
【0026】以上の実施例ではアドレス信号XBjがは
じめて”H”となりXBjに対応する非選択ワード線の
電位がVwLになる際のアドレス信号XBjが上位のアド
レスで図2のようにセルアレイ中の物理的な位置に対応
すると考えてきたが、XBjの代わりに例えばより下位
のアドレス(例えばXCk )を使って同時にVwLに落ち
るワード線群を決定しても構わない。上位のアドレス信
号XBjを用いると同じセルアレイブロック(XBj
が”H”の時に選択されるワード線群を含むブロック)
に接続するロウデコーダ群に入力されるソース線Vsjは
1種類で良いという特徴がある。ただそのブロック中の
メモリセルに最初の書き込みが行われる際、選択される
ワード線に隣接するワード線群が一度にVwLに落ちるの
で、それらワード線から書き込みを行うビット線にのる
ノイズの影響を受けないようにするためには書き込み時
間を長くとらなければならない可能性がある。下位のア
ドレス信号を使うことでそういった問題は解決できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば書き込みの終わったセル
に接続するワード線を含む複数のワード線から順番に所
定の非選択ワード線電位VwLにするのでDRAMの世代
が進み外部電源電位が低下したりワード線の総容量が増
えた場合にも安定動作するDRAMを供給することがで
きる。さらに非選択ワード線電位発生回路の面積を増加
させたり電源投入後初期の消費電流を増加させたりする
ことなく非選択ワード線電位をVssより低くすることが
できるので、セルトランジスタの酸化膜の信頼性を悪化
させることなく”0”書き込み電位と”1”書き込み電
位の電位差を大きくしたりセルトランジスタの設計の自
由度を拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDRAMのセルアレイの模式図。
【図2】本発明のDRAMの1実施例の動作波形を表す
図。
【図3】図2の各セルアレイブロックにソース電位を供
給する回路図。
【図4】各セルアレイブロック中のワード線がはじめて
選択されたことを感知して、その感知信号を出力する回
路図。
【図5】本発明のDRAMのロウデコーダとワード線ド
ライバの第1の実施例を示す回路図。
【図6】図5のワード線ドライバに供給されるワード線
駆動信号を発生させる回路図。
【図7】電源投入後最初に書き込みが行われる際のワー
ド線電位の変化を表す波形図。
【図8】本発明のDRAMのロウデコーダとワード線ド
ライバの第2の実施例を示す回路図。
【図9】図8のワード線ドライバに供給されるワード線
駆動信号を発生させる回路図。
【図10】選択ワード線電位VwHが内部電源電位Vccに
等しい場合の動作波形図。
【図11】本発明のDRAMのロウデコーダとワード線
ドライバの第3の実施例を示す回路図。
【図12】本発明のDRAMのロウデコーダとワード線
ドライバの第4の実施例を示す回路図。
【図13】本発明のDRAMのロウデコーダとワード線
ドライバの第5の実施例を示す回路図。
【図14】本発明のDRAMのロウデコーダとワード線
ドライバの第6の実施例を示す回路図。
【図15】本発明のDRAMのロウデコーダとワード線
ドライバの第7の実施例を示す回路図。
【符号の説明】
1…DRAMのセルアレイ 2…セルアレイブロック
A…ロウデコーダ B…ワード線ドライバ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに交差して配置されたビット線とワー
    ド線、及びこれらの交差部に配置形成されたMOSトラ
    ンジスタとキャパシタからなるダイナミック型メモリセ
    ルを有するメモリセルアレイと、 前期ワード線を選択するためのデコーダと、 前記デコーダにより選択されたワード線に”H”レベル
    電位を与え、非選択のワード線に”L”レベル電位を与
    えるワード線駆動回路とを備えたダイナミック型半導体
    記憶装置において、 非選択ワード線の電位を書き込みの終わったメモリセル
    に接続するワード線から順番に所定の”L”レベル電位
    とすることを特徴とするダイナミック型半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】互いに交差して配置されたビット線とワー
    ド線、及びこれらの交差部に配置形成されたMOSトラ
    ンジスタとキャパシタからなるダイナミック型メモリセ
    ルを有するメモリセルアレイと、 前期ワード線を選択するためのデコーダと、 前記デコーダにより選択されたワード線に”H”レベル
    電位を与え、非選択のワード線に”L”レベル電位を与
    えるワード線駆動回路とを備えたダイナミック型半導体
    記憶装置において、 非選択ワード線の電位を書き込みの終わったメモリセル
    に接続するワード線を含むワード線群から順番に所定
    の”L”レベル電位とすることを特徴とするダイナミッ
    ク型半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】前記ワード線”L”レベル電位が外部電源
    電位と異なる電位であることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】前記ワード線”L”レベル電位が外部電源
    電位より低い電位であることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載のダイナミック型半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記メモリセルを構成するMOSトランジ
    スタのしきい値を低くしたり、Sファクターを大きくし
    たりすることを特徴とする請求項1に記載のダイナミッ
    ク型半導体記憶装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5905685A (en) * 1996-10-25 1999-05-18 Hitachi, Ltd. Dynamic memory
KR100481834B1 (ko) * 1997-07-31 2005-06-16 삼성전자주식회사 워드라인구동회로를갖는불휘발성반도체메모리장치
JP2011044220A (ja) * 2009-08-20 2011-03-03 Hynix Semiconductor Inc 半導体メモリ装置及びその駆動方法

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