JPH0621529Y2 - 分級装置 - Google Patents

分級装置

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JPH0621529Y2
JPH0621529Y2 JP1988050138U JP5013888U JPH0621529Y2 JP H0621529 Y2 JPH0621529 Y2 JP H0621529Y2 JP 1988050138 U JP1988050138 U JP 1988050138U JP 5013888 U JP5013888 U JP 5013888U JP H0621529 Y2 JPH0621529 Y2 JP H0621529Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、空気、アルゴン、窒素ガスなどの輸送用気
体を吸引または圧送し、この気体の吸引力または圧送力
を利用して、プラスチックや医薬品や加工食品などの原
材料である粉粒体を輸送する際に用いられるもので、気
体とともに輸送される粉粒体と粉塵とを分級する分級装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来、気体と粉粒体とを分離する捕集装置として、次の
ようなものが知られている。
第1従来例 第13図に示すように、プラスチック成形機等の受部(01)
などに設置されるホッパー状の容器(02)の上部に取り付
けた蓋部(03)に、プラスチック原材料等の粉粒体をブロ
ワ等の空気源の気力により投入する粉粒体投入口(04)を
設けるとともに、容器(02)の下部に粉粒体取出し口(05)
を設け、容器(02)の外周側壁の任意個所には排気口(06)
を設ける一方、容器(02)内の粉粒体投入口(04)下部と排
気口(06)との間にはパンチングメタル等のフィルタ(07)
を張設し、このフィルタ(07)によりその下方に粉粒体
を、上方に粉塵やガスを分離するようにしてなるものが
知られている。
第2従来例 第14図に示すように、接線流入型反転流サイクロン装置
が知られている。この装置は、円筒部(09)と円錐部(01
0)よりなるサイクロン本体(08)を設け、円筒部(09)上端
の接線方向に接続された粉粒体投入口(04)より粉粒体を
含んだ気流が流入して、円筒部(09)の内壁に沿って旋回
しながら下降し、さらに円錐部(010)の下端に達するま
で数回転して上記粉粒体に遠心力を与える。この遠心力
によって粉粒体は壁方向に沈降して粉塵とは分離され、
下降流により容器(02)に運ばれ捕集される。粉粒体を分
離した気流及び粉塵はサイクロン本体内を旋回上昇して
排出口(06)を通って外部へ排出されるものである。
なお、本願より先願の捕集装置として、特願昭62−
289589(特開平1−130710号公報)の発明
も提案されている。この捕集装置は、排気口を設けた分
離室と、該分離室内に上方から下方に向けて輸送路の吐
出口を臨出させるとともに、該吐出口と対向した下方側
には該吐出口との間で環状スリットを形成する粉粒捕集
口を有する容器本体を設け、前記容器本体の側壁には粉
体の終末沈降速度を調整する抽気口が形成されているも
のである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、上記構成を有する第1従来例のものは、フィ
ルタ(07)に粉粒体やダスト等が目詰まりを生じ易く、場
合によっては付着残留する。そこで、空気などを排気方
向と逆に吹きつけるなどしても、フィルタ(07)に詰まっ
たり付着残留したダストや粉粒体を除去し難く、どうし
ても、蓋部(03)を取り外すとともに容器(02)からフィル
タ(07)を取り外し、該フィルタ(07)の多数の孔にブラシ
を作用させることにより、フィルタ(07)に付着残留した
ダストや粉粒体を払い落とさねばならず、その払い落し
作業に手数がかかり面倒なものであった。
また、上記第1従来例では、前述のような欠点があるた
めに、色や材質の異なった粉粒体を輸送する材料替えの
際にも、その都度、フィルタ(07)のブラッシング作業を
必要とするため、材料替えに時間がかかるとともに面倒
でもあったし、しかもフィルタ(07)を不完全にブラッシ
ングすると、前の粉粒体が付着残留しているため材料替
え時に後の粉粒体に前の粉粒体が混入してしまうという
問題点があった。
上記第2従来例のものは、粉粒体を旋回させるためのサ
イクロン本体を必須構成としているため、このサイクロ
ン本体が大型化し設置スペースが大となるほか、サイク
ロン本体の装置も複雑化する嫌いがあった。
また粉粒体によって、サイクロン本体内の壁面がその旋
回で摩耗したときには穴があいたりするし、粉塵が軽い
場合には慣性力よりも上昇気流の方が大きくなり、分離
できなくなり、風と共に系外に出てしまう。さらに、排
風が少ない場合も慣性力が弱くなり分離できなくなる。
分離効果を上げるためにはサイクロンを小型にすればよ
いが、圧力損失が大きくなるために有効ではなく、前述
したように大型化せざるを得ないものであった。
本願より先願である特開平1−130710号公報記載
のものは、容器本体の側壁に抽気口を形成しているた
め、容器本体内に供給されるまでに粉体混合気体の風速
が抑えられる。そのため、輸送路の吐出口と粉体捕集口
間の環状スリットからの微粉の飛散が減少して、容器本
体内への微粉の捕集効率が向上される利点があるもの
の、微粉に近い微粒子のダスト(粉塵)も前記容器本体
内へ捕集してしまう難点があった。
この考案は、上記第1従来例や第2従来例及び上記先願
発明の問題点を解決した分級装置を提供しようとするも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記の如き課題を解決する手段として、粉
粒体を気体と共に輸送する輸送路と、この輸送路から吐
出された粉粒体を気体及び粉塵と分級する分離室と、こ
の分級された粉粒体を捕集する容器本体を備え、前記容
器本体の粉粒体捕集口の上方位置には前記分離室を設
け、この分離室を形成する分離室ボックスには排気口を
形成する一方、前記分離室内には輸送路の吐出口を臨出
させ、この吐出口の口縁と前記粉粒体捕集口の上部口縁
との間には間隙をなす環状スリットを形成するととも
に、前記容器本体の少なくとも側壁は無孔としてなるも
のである。ここで粉粒体とは、プラスチック、医薬品、
加工食品等の原材料である粉粒体をいい、気体と共に輸
送し得るものであれば任意である。気体には、空気、ア
ルゴン、窒素ガス等がある。
輸送路の吐出口の口縁は、粉粒体捕集口の上部口縁の直
上に位置され、その吐出口の口径は粉粒体捕集口の口径
に比し、同径またはやや小径とする方が、前記環状スリ
ットにおける粉粒体と気体及び粉塵との分離効率を高
め、粉粒体の分級効率も高くなる。
分離室を形成する分離室ボックスは、輸送路と容器本体
の一方または両方に対して着脱可能に設ける方が、清掃
時などに便利で好適であるが、これらが一体であっても
差支えない。
環状スリットの間隙は、任意に変更可能とする方が、粉
粒体の粒径に応じたより分離・分級効率の高いものが得
られるので、好ましい。
輸送路は、その環状スリットに対して複数の粉粒体選択
路を形成してあり、この粉粒体選択路から任意に粉粒体
を選択して輸送し得るようにすることもできる。
〔作用〕
この考案の作用を実施例である図面に沿って以下に説明
する。
輸送路(1)の入口端側に接続したブロワ等の圧送式の気
力源(3)の圧送力により、または排気口(24)側に接続し
た真空ポンプやブロワ等の吸引式の気力源の吸引力によ
り、粉粒体は気流とともに輸送路(1)から輸送され、こ
の輸送路(1)の吐出口(4)から分離室(21)内に排出され
る。
分離室(21)内には輸送路(1)の吐出口(4)を臨出させ、吐
出口(4)の口縁(4a)と粉粒体捕集口(23)の上部口縁(23a)
との間には、間隙(61)をなす環状スリット(60)を形成す
るとともに、容器本体(10)の少なくとも側壁は無孔とし
てあるため、この環状スリット(60)において、粒子の大
きい粉粒体と粒子の小さい粉粒体および粉塵や気体とは
分離され、前者の大粒子の粉粒体は粉粒体捕集口(23)を
経て容器本体(10)内に落下され、後者の小粒子の粉粒体
や粉塵や気体は排気口(24)より排出される。
すなわち、質量の大きい粒子又は粒子径の大きい粒子
(m)の粉粒体は、その気流輸送エネルギーで慣性がつい
ているので、その慣性力で環状スリット(60)内に入らず
に下方に落下し、粉粒体捕集口(23)から容器本体(10)内
に捕集される。一方、容器本体の少なくとも側壁は無孔
としてあるため、粉粒体混合気体の風速は容器本体内に
至るまで殆ど変わらず環状スリットからの排気量は大き
いので、質量の小さい粒子又は粒子径の小さい粒子(n)
や粉塵の飛散が増大して輸送用気体とともに排気口(24)
から系外に効率よく排出される。
粉粒体が環状スリット(60)に引っ掛かっても、この引っ
掛かった粉粒体の粒子は、上方から落下される粒子の慣
性力により衝突されてはたき落とされ、粉粒体粒子が環
状スリット(60)に滞留することはない。
また上方に戻ろうとする粉粒体粒子は上方から落ちる粒
子によってたたき落とされるため、同様に環状スリット
(60)に入り込むこともない。
輸送路(1)の吐出口(4)の口径(D0)は粉粒体捕集口(23)の
口径(D1)に比し、同径またはやや小径(D0≦D1)とする方
が望ましく、この場合には粉粒体の粒子の慣性力及び上
方からの前述の如きたたき効果を有効に達成することが
できる。
分離室(21)を形成する分離室ボックス(20)は、輸送路
(1)と容器本体(10)の一方または両方に対して着脱可能
に設けると、分離室ボックス(20)や輸送路(1)や容器本
体(10)の清掃時などにおいて便利である。
〔第1実施例〕 この考案の第1実施例を第1図と第2図に基づいて以下
に説明する。
この分級装置は、各種の原材料である粉粒体を気体と共
に輸送する輸送路(1)と、この輸送路(1)から吐出された
前記粉粒体を気体及び粉塵と分級する分離室(21)を有す
る分離室ボックス(20)と、この分級された粉粒体を捕集
する容器本体(10)とからなっている。
容器本体(10)は略漏斗状で側壁を無孔とし下部に出口(1
0a)を有する本体部(11)と、本体部(11)の上部開口を閉
塞する蓋部(12)とで形成されている。蓋部(12)の開口(1
3)には前記分離室ボックス(20)の取付筒部(22)が嵌合さ
れ、その取付筒部(22)内が粉粒体捕集口(23)とされてい
る。この粉粒体捕集口(23)は、上記の如く分離室ボック
ス(20)により形成できるほか、容器本体(10)自体で形成
できるし、分離室ボックス(20)と容器本体(10)の開口(1
3)との間に介設した投入筒(図示せず)で形成してもよ
く、適宜設計変更できる。
分離室ボックス(20)は、容器本体(10)の上面(蓋部(1
2))に対して、その取付筒部(22)を蓋部(12)の開口(13)
に嵌脱自在に嵌合して着脱自在に設け、分離室(21)を粉
粒体捕集口(23)の上方位置に連通形成している一方、一
側壁には粉粒体と分離されたガスや粉塵等を排出する排
気口(24)が形成してある。前記排気口(24)は、分離室ボ
ックス(20)の周壁のいずれか一つの側壁に形成するか、
または複数形成する構成であってもよい。
分離室ボックス(20)の分離室(21)内には前記輸送路(1)
の吐出口(4)が臨出させてある。この吐出口(4)の口縁(4
a)と前記粉粒体捕集口(23)の上部口縁(23a)との間に
は、間隙(61)をなす環状スリット(60)を形成してある。
輸送路(1)の吐出口(4)の口縁(4a)は、粉粒体捕集口(23)
の上部口縁(23a)の直上に位置され、その吐出口(4)の口
径(D0)は粉粒体捕集口(23)の口径(D1)に比し、同径また
はやや小径(D0≦D1)としてある方が望ましい。
分離室(21)を形成する分離室ボックス(20)は、輸送路
(1)と容器本体(10)の一方または両方に対して着脱自在
としてある。
環状スリット(60)の間隙(61)は、粉粒体の粒子径に応じ
て設定され、自在に変更できるように構成する方が望ま
しい。
第2図において、(2)は入口端側にブロワ等の圧送式の
気力源(3)を接続した輸送管で、この輸送管(2)の出口端
側には、前記輸送路(1)が一体に形成してあるか、又は
前記輸送路(1)を形成する輸送短管が接続してある。つ
まり第2図に示すように、この実施例では気力源(3)か
ら気体の気力により気体とともに粉粒体が輸送管(2)内
に送られ、輸送路(1)を経て分離室ボックス(20)の分離
室(21)で粉粒体と輸送用気体や粉塵は分離され、粉粒体
は本体部(11)内へ、輸送用気体や粉塵は前記排気口(24)
より系外へ排出されるようにしてある。
気力源(3)として吸引式のものを用いて第1実施例の分
級装置(A)の適用例について、第12図に沿って説明す
る。すなわち、分級装置(A)とスクリューフィーダーな
どの供給機(B)とが粉粒体輸送路をなす輸送管(C)を介し
て接続されるとともに、分級装置(A)に空気源としての
真空ポンプ(D)が分離室ボックス(20)を介して排気管(E)
に接続され、真空ポンプ(D)の駆動に伴う吸引力によ
り、粉粒体供給ホッパー(F)に供給されるペレット状の
プラスチック原材料や医薬品原材料である各種粉粒体を
分級装置(A)に輸送し、輸送用気体や粉塵などは分離室
(21)にて分離され、排気管(E)を介して外部に排出す
る。一方、分級装置(A)の容器本体(10)に収容された粉
粒体はこの実施例では合成樹脂成形機等の受部(J)に供
給される。
〔第2実施例〕 第3図、第4図、第5図及び第6図は第2実施例を示
す。この第2実施例は、第1実施例をより具体化し、か
つ分離室ボックス(20)のみ単品ユニット装置として選択
し得るものである。
輸送路(1)の一部ともなる接続輸送管(1a)が分離室(21)
を有する分離室ボックス(20)に着脱自在に接続されると
ともに、パッキン(5)を介して密嵌し、分離室ボックス
(20)の側壁からボルト(6)により固定されている。この
接続輸送管(1a)は上記ボルト(6)を螺解することによっ
て取り外すことができ、たとえ粉塵等による目詰りや粉
粒体の付着があっても、分離室ボックス(20)から容易に
取り外すことができる。また、粉粒体の種類に応じて、
その粒子径に応じて環状スリット(60)の間隙(61)を適宜
選択できるように構成できる。
粉粒体捕集口(23)は、分離室ボックス(20)底壁に形成さ
れた開口(13)に着脱可能に嵌め込まれた取付筒(22a)に
よって形成されている。取付筒(22a)は粉粒体捕集口(2
3)をなす上端部に外鍔(23b)を形成して、分離室ボック
ス(20)の下部の開口(13)に形成した段部(13a)に載置嵌
合し、その下端開口(23c)を容器本体(10)内に臨ませる
ようにしてある。この取付筒(22a)の上部口縁(23a)と、
前記接続輸送管(1a)の吐出口(4)の口縁(4a)との管に
は、間隙(61)をなす環状スリット(60)を形成してある。
上記取付筒(22a)も前記接続輸送管(1a)と同様に、適宜
取り換えできるようにしてあるため、粉粒体に応じた選
択使用が可能となる。分離室ボックス(20)の排気口(24)
は環状スリット(60)に近接した位置に開口して、分離・
分級効果をより向上させるようにしてある。
分離室ボックス(20)は、分離室ボックス(20)の下板(25)
に任意構造の容器本体(10)が取り付けられるのである
が、この実施例では第6図示の構成を採用している。す
なわち、分離室ボックス(20)の下板(25)に、下方から透
明体からなる筒状で側壁が無孔の容器本体(10)の上端開
口が着脱自在に嵌合されている。この容器本体(10)は分
離室ボックス(20)の下板(25)と下部取付板(26)の間に挟
み込んで、支持杆(27)で挟持すべくしてあり、上記支持
杆(27)を取り外すことによって分離室ボックス(20)と下
部取付板(26)から自在に分離取り外すことができるよう
にしてある。なお、第3図中の(28)は容器本体(10)の上
部を嵌合する嵌合穴である。
〔第3実施例〕 第7図ないし第9図は第3実施例を示す。この第3実施
例は、分離室ボックス(20)の分離室(21)の上部開口を閉
塞する蓋も兼用する接続輸送管(1a)には、下部に1つの
吐出口(4)と、この吐出口(4)に対して連通する複数の粉
粒体選択路(30)(この実施例では3個)を形成して、こ
の粉粒体選択路(30)から任意に粉粒体を選択して輸送し
得るようにしてあると共に、粉粒体選択路(30)の経路に
掃除用エアーの給気孔(31)を設けて、複数種の粉粒体輸
送管(図示せず)に各別に接続できるようにし、かつ掃
除用エアーにより第1実施例と同様に形成した環状スリ
ット(60)に詰まったダストや付着残留した粉粒体などの
除去を良好に行えるようにした点に特徴がある。
この第3実施例の粉粒体捕集口(23)は、第1実施例と同
様に、上部に形成された分離室(21)の底壁に先細状に一
体形成された取付筒部(22)によって形成され、この取付
筒部(22)を筒状で側壁が無孔で透明体よりなる容器本体
(10)の上部開口(15)にシール作用を有する中間筒(32)を
介在して嵌合してある。
この第3実施例では、目詰りや粉粒体の付着残留の程度
が小さい場合は、粉粒体選択路(30)を形成した接続輸送
管(1a)を取り外さなくとも、給気孔(31)から掃除用エア
ーにより除塵できる利点を有している。また、材料替え
の際に、前の材料の粉粒体選択路(30)とは別のものを用
いることができるため、粉粒体選択路(30)の近くの付着
残留した粉粒体等による悪影響を回避し易い利点があ
る。
第3実施例の場合、複数種の粉粒体を容器本体(10)中に
混合状態で輸送することもできる。また、掃除用エアー
の給気孔(31)は、1個に限らず2個以上でもよく任意で
ある。なお、(33)は給気孔(31)との接続部材である。
〔第4実施例〕 第10図と第11図は第4実施例を示す。この第4実施例
は、回転自在とした1つの輸送路(1)と、この輸送路(1)
に連通可能とした複数の粉粒体選択路(35)…(35)(この
実施例では3個形成しているが任意である)とからな
り、輸送路(1)を所定の粉粒体選択路(35)に連通するよ
うに回転して粉粒体選択路(35)を自動的に選択切り換え
できるようにした点に特徴をもっている。
すなわち、輸送路(1)は、第10図に示すように傾斜して
その下端の吐出口(4)を回転中心位置に設け、輸送路(1)
の回転によりその上端投入口(36)を円軌跡上に位置変更
できるようにしてある。
前記輸送路(1)を回転させる手段として、この実施例で
は輸送路(1)の胴体部(1b)に大歯車(37)を固着するとと
もに、この大歯車(37)に噛み合う小歯車(38)を設け、こ
の小歯車(38)に駆動軸(40)を連結した駆動モータ(39)を
設け、この駆動モータ(39)を駆動することにより小歯車
(38)、大歯車(37)を介して輸送路(1)を回転させるよう
にしている。(41)は分離室ボックス(20)内壁と胴体部(1
b)間に介設して胴体部(1b)を回転自在に支承するベアリ
ングである。この輸送路(1)の回転手段は上記歯車機構
に限るものではなく、ベルト機構その他の機構によって
もよい。
また、輸送路(1)の回転位置は、位置検出センサー(43)、
(44)により各粉粒体選択路(35)ごとに位置決めされるよ
うに構成してある。つまり、この位置検出センサー(4
3)、(44)が輸送路(1)の所定回転角度位置を検知して、複
数の粉粒体選択路(35)のうち所定の粉粒体選択路(35)に
適正に連通接続するようにしている。(45)は輸送路(1)
と切換板(53)との切り離し状態を確認するセンサーであ
る。
分離室ボックス(20)は、一部に排気口(24)を形成した側
壁(20a)と、粉粒体捕集口(23)を形成した底板(20b)とか
らなっており。これら側壁(20a)と底板(20b)とで囲まれ
た部分を分離室(21)とし、この分離室(21)内に輸送路
(1)の吐出口(4)を臨出させるとともに、吐出口(4)の口
縁(4a)と粉粒体捕集口(23)の上部口縁(23a)との間に間
隙(61)をなす環状スリット(60)を形成している。
なお、(42)、(46)、(47)はシール材である。
前記粉粒体選択路(35)…(35)は、切換板(53)の等配位置
に複数(この実施例では3個)設けられている。
各粉粒体選択路(35)は、切換板(53)に連通接続した接続
輸送管(50)と、この接続輸送管(50)にナットなどの締結
部材(52)で固定される輸送路(51)とからなっている。(5
4)はパッキンである。
切換板(53)には、分離室ボックス(20)上部の一方側の水
平板(20c)に固定された流体圧シリンダ(55)のピストン
(56)が、調整部材(57)を介してボルトなどの締結部材(5
8)で固定してある。輸送路(1)を回転して粉粒体選択路
(35)を切換える時には、前記流体圧シリンダ(55)を作動
させてピストン(56)で切換板(53)を上動して切換板(53)
を輸送路(1)から切り離し、所望の材料選択路(35)(接
続輸送管(50))に輸送路(1)を位置合わせしてからピス
トン(56)を介して切換板(53)を下動して所望の粉粒体選
択路(35)(接続輸送管(50))と輸送路(1)とを連通接続
する。なお、切換板(53)の押し上げ高さの調節は前記調
整部材(57)の上動高さ位置を調節して行う。切換板(53)
の切換手段は上記構成に限らず適宜設計変更できる。
この実施例の装置には、前記底板(20b)と容器本体(10)
との間にセルフクリーニング機構(48)を設けてあり、こ
のセルフクリーニング機構(48)は、運転停止中または材
料切換前に作動され、ブロワなどの気力源(49)からの気
体を噴出孔(48a)より筒状で側壁が無孔の容器本体(10)
の入口へ供給するようにしてなるものである。
上記気体の噴出により、前述した第2従来例のサイクロ
ン作用が生じ、前述した如くその遠心力によって粉粒体
と輸送用気体や粉塵とを分離する。つまり、粉粒体は容
器本体(10)内の下方へ落下される一方、輸送用気体や粉
塵等は環状スリット(60)を介して排気口(24)から排出さ
れる。
なお、粉粒体を気力輸送する方法は、各実施例で示した
吸引式または圧送式に限定されるものではなく、他の圧
送式または吸引式のものにも適宜設計変更して実施でき
る。
〔考案の効果〕
この考案は、容器本体の粉粒体捕集口の上方位置には分
離室を設け、この分離室を形成する分離室ボックスには
排気口を形成する一方、前記分離室内には輸送路の吐出
口を臨出させ、この吐出口の口縁と前記粉粒体捕集口の
上部口縁との間には間隙をなす環状スリットを形成する
とともに、前記容器本体の少なくとも側壁は無孔として
あることから、以下の如き効果を有する。
(1)この考案は、粉粒体を捕集する容器本体の少なくと
も側壁は無孔としてあるから、輸送路の吐出口と粉粒体
捕集口の上部口縁とで形成される環状スリットからの粉
粒体混合気体の風速は、特願昭62−289589(特
開平1−130710号公報)のものより大きいので、
粉塵(質量又は粒子径の小さい粒子)は環状スリットか
らの飛散が増大して、粗粒(質量又は粒子径の大きい粒
子)との分級効率が向上する。つまり排気口から排出さ
れる粉塵の除去率が高くなる。
(2)この考案では、第1従来例の如くフィルターで分離
捕集するものではなく、粉粒体は輸送用気体の気流およ
び粉粒体の慣性力により、輸送用気体および粉塵と分級
された状態で容器本体内に分級収集される一方、粉塵は
輸送用気体と共に環状スリットの間隙から排出される結
果、容器本体内や分離室での目詰りや粉粒体の付着残留
もなく円滑に分級される。
(3)また、吐出口の口縁と前記粉粒体捕集口の上部口縁
との間に形成された間隙をなす環状スリットを形成して
あるから、たとえ環状スリット内で粉塵等の目詰りや粉
粒体の付着残留があっても、前記輸送用気体の気流およ
び粉粒体の自重による慣性力によって、その目詰りや付
着残留等を容易に払い落とすことができる。
(4)その上、第2従来例のサイクロン装置等の大型な装
置を用いることなく、単に分離室内で前記環状スリット
を形成するだけの簡単な構成でよく、装置全体を小型化
でき、かつ設置スペースも小さくすることができる。
なお、請求項第(2)項ないし第(5)項に記載した構成によ
れば既述したとおりの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第11図はいずれもこの考案の実施例を示
す。第1図は第1実施例の要部縦断面図、第2図は分離
室ボックスと容器本体の全体の縦断面図、第3図は第2
実施例の要部縦断面図、第4図は第3図の平面図、第5
図は第3図の左側面図、第6図は第2実施例の適用例を
示す側面図、第7図は第3実施例の要部縦断面図、第8
図は第7図の平面図、第9図は第7図の左側面図、第10
図は第4実施例の縦断面図、第11図は第10図の切換板を
取り外した状態の平面図、第12図は本考案の一適用例を
示す概略系統図である。 第13図は第1従来例の概略正面図、第14図は第2従来例
の概略正面図である。 (1)…輸送路、(1a)、(50)…接続輸送管、(2)、(51)…輸送
管、(3)…気力源、(4)…吐出口、(4a)…吐出口の口縁、
(10)…容器本体、(20)…分離室ボックス、(21)…分離
室、(22)…取付筒部、(22a)…取付筒、(23)…粉粒体捕
集口、(23a)…粉粒体捕集口の上部口縁、(30)、(35)…粉
粒体選択路、(37)…大歯車、(38)…小歯車、(53)…切換
板、(55)…流体圧シリンダー、(60)…環状スリット、(6
1)…間隙。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉粒体を気体と共に輸送する輸送路(1)
    と、この輸送路(1)から吐出された粉粒体を気体及び粉
    塵と分級する分離室(21)と、この分級された粉粒体を捕
    集する容器本体(10)を備え、前記容器本体(10)の粉粒体
    捕集口(23)の上方位置には前記分離室(21)を設け、この
    分離室(21)を形成する分離室ボックス(20)には排気口(2
    4)を形成する一方、前記分離室(21)内には輸送路(1)の
    吐出口(4)を臨出させ、この吐出口(4)の口縁(4a)と前記
    粉粒体捕集口(23)の上部口縁(23a)との間には間隙(61)
    をなす環状スリット(60)を形成するとともに、前記容器
    本体(10)の少なくとも側壁は無孔としてあることを特徴
    とする分級装置。
  2. 【請求項2】輸送路(1)の吐出口(4)の口縁(4a)は、粉粒
    体捕集口(23)の上部口縁(23a)の直上に位置され、その
    吐出口(4)の口径(D0)は粉粒体捕集口(23)の口径(D1)に
    比し、同径またはやや小径(D0≦D1)としてある請求項第
    (1)項記載の分級装置。
  3. 【請求項3】分離室(21)を形成する分離室ボックス(20)
    は、輸送路(1)と容器本体(10)の一方または両方に着脱
    可能に設けてある請求項第(1)項または第(2)項記載の分
    級装置。
  4. 【請求項4】環状スリット(60)の間隙(61)は、任意に変
    更可能としてある請求項第(1)項ないし第(3)項のいずれ
    かに記載の分級装置。
  5. 【請求項5】輸送路(1)は、環状スリット(60)に対して
    複数の粉粒体選択路(30)、(35)を形成してあり、この粉
    粒体選択路(30)、(35)から任意に粉粒体を選択して輸送
    し得るようにしてある請求項第(1)項ないし第(4)項のい
    ずれかに記載の分級装置。
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