JPH06214715A - 2次元座標入力装置 - Google Patents

2次元座標入力装置

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JPH06214715A
JPH06214715A JP5005430A JP543093A JPH06214715A JP H06214715 A JPH06214715 A JP H06214715A JP 5005430 A JP5005430 A JP 5005430A JP 543093 A JP543093 A JP 543093A JP H06214715 A JPH06214715 A JP H06214715A
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movement
mouse
pointer
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pulse
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Hiroyoshi Tanaka
宏佳 田中
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パソコンの画面座標を入力する2次元座標入
力装置において、ポインタによる水平・垂直方向の移動
を容易に入力できるようにすること。 【構成】 x軸エンコーダ11、y軸エンコーダ12の
各々は、マウスMにおける移動のx、y軸成分を検出し
て、各成分に対応するカウントパルスCX、CYを発生
する。カウントパルスCX、CYは、それぞれ、カウン
タ31、32によってサンプリングクロックSCの周期
毎にカウントされ、それぞれのパルス数DX、DYがコ
ンパレータ36によって比較される。コンパレータ36
は、DX>DYなる場合に「1」となり、それ以外の場
合に「0」となる制御信号を供給することによって、3
ステートバッファ33、34の出力を制御し、カウント
パルスCX、CYのどちらか一方だけをパソコンへ供給
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、マウスやト
ラックボール等に用いて好適な2次元座標入力装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パソコン等には、キーボード
の補助入力装置として、2次元座標入力装置が使用され
ている。この2次元座標入力装置は、オペレータの操作
によって生じる移動ベクトルをx軸成分およびy軸成分
に分解し、これら各成分に対応するパルスを発生させ
て、パソコンに常時供給するものである。
【0003】図7はこの種の入力装置にあって、マウス
と呼ばれるものの構成を示すブロック図である。この図
において、Bは、マウスMに内蔵されマウスMの移動に
対して回転自在なボールである。11はx軸エンコーダ
であり、ボールBによる回転のx軸成分を検出して、カ
ウントパルスCXを発生する。同様に、12はy軸エン
コーダであり、ボールBによる回転のy軸成分を検出し
て、カウントパルスCYを発生する。すなわち、カウン
トパルスCX、CYは、それぞれマウスMの移動ベクト
ルのx軸成分、y軸成分に対応している。13、14は
各々マウスMの左ボタン、右ボタンに連接されたスイッ
チである。そして、カウントパルスCX、CYと、スイ
ッチ13、14の各操作状態とが、パソコンへ供給され
るようになっている。
【0004】このような構成において、図6に示すよう
に、マウスMが、点Sから距離R(0≦R)だけ離れた
点Eへ、所定期間内にオペレータによって移動させられ
たとする。ここで、θは、直線SEとマウスMのx軸と
のなす角度である(左まわりを正とする)。このとき、
マウスMの移動によって生じるカウントパルスCX、C
Yの各パルス数DX、DYは、 DX=K・R・cosθ DY=K・R・sinθ ……(A1) となる。ここで、Kは、x軸エンコーダ11およびy軸
エンコーダ12の分解能を示す係数である(K≠0)。
【0005】次に、このようなマウスMの移動によっ
て、パソコン側のポインタがどのような動きをするかに
ついて、図8を参照して説明する。この図において、G
はパソコンの表示画面であり、その左上端部の座標を
(0、0)とする。そして、表示画面G上には、座標の
指定する矢印形状のポインタPが表示されている。ここ
で、移動前のポインタをP0 、その座標を(x0
)とする。なお、一般に、パソコンの座標系は、y
軸において下方向を正にとるものであり、図6に示す座
標系とは異なる。
【0006】移動後のポインタP1 の座標は、各パルス
数DX、DYによって決定されるので、その座標は、 (x0+K・R・cosθ、y0−K・R・sinθ) となる(y座標において、移動前の座標値y0からパル
ス数DYの差をとっているのは、前述した座標系の違い
によるものである)。したがって、ポインタPは、マウ
スMの軌跡を描きながら画面上を移動するので、この種
の装置を使用すると、オペレータは、画面内の座標指定
を、キーボードによるキー入力よりも迅速、精細かつ容
易に行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のパソ
コンでは、画面指定実行形式が主流となりつつある。こ
の形式では、各種命令が階層的体系となっており、画面
上部には最上層の命令だけが水平(x軸)方向に複数個
表示されている(図示せず)。命令の表示範囲をポイン
タPによって指定すると、この命令に対する下層命令が
垂直(y軸)方向に順次プルダウン表示され、目的とす
る命令に到達できるようになっている。したがって、こ
のような命令指定は、ポインタPが水平あるいは垂直方
向へ移動するだけで済むようになっている。むしろ、命
令指定の際に、ポインタPが不必要に斜め方向へ移動す
ると、命令の表示範囲からはずれてしまうという問題が
ある。しかしながら、前述のように、従来の2次元座標
入力装置は、その移動ベクトルを忠実にx軸、y軸成分
に分解するという構成なので、雑な操作をすると、斜め
方向へ容易に移動してしまい、これにしたがって、ポイ
ンタPも不必要に斜め方向へ移動してしまう欠点があっ
た。
【0008】また、パソコン上にて、いわゆるCAD
(コンピュータ支援作図)を動作させる場合には、水平
線、垂直線の入力が頻繁になるので、ポインタPを正確
に水平あるいは垂直方向へ移動させる必要がある。この
ため、ポインタPを水平あるいは垂直方向へ容易に移動
できることが要求されている。
【0009】この発明は上述した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、ポインタPを、水平
・垂直方向へ容易に移動をさせることができる2次元座
標入力装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
あっては、x方向の移動量およびy方向の移動量を検出
・供給して、平面座標の指定を行う2次元座標入力装置
において、所定時間内における前記x方向の移動量と前
記y方向の移動量とを比較する移動量比較手段と、この
移動量比較手段によって、一方の移動量が他方の移動量
よりも大きいと比較された場合に、他方の移動量に0≦
β<1なる係数βを乗じて、該方向の移動量として供給
する移動量供給手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0011】請求項2に記載の発明にあっては、x方向
の移動量およびy方向の移動量を検出・供給して、平面
座標の指定を行う2次元座標入力装置において、所定時
間内における前記x方向の移動量と前記y方向の移動量
とを比較する移動量比較手段と、この移動量比較手段に
よって、一方の移動量が他方の移動量よりも大きいと比
較された場合に、一方の移動量に1<βなる係数βを乗
じて、該方向の移動量として供給する移動量供給手段と
を具備することを特徴としている。
【0012】
【作用】各請求項に記載の発明において、所定時間内に
おけるx方向の移動量とy方向の移動量とが、移動量比
較手段によって比較されて、x、y方向のどちらか一方
の移動量が演算される。請求項1の発明において、他方
の移動量には0≦β<1なる係数βが乗算されるので、
他方の移動量は実際よりも小さくなる。したがって、一
方の移動量は、他方の移動量よりも相対的に強調され
る。請求項2の発明において、一方の移動量には1<β
なる係数βが乗算されるので、一方の移動量は実際より
も大きくなる。したがって、一方の移動量は、他方の移
動量よりも相対的に強調される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明をマウスに適
用した各実施例について説明する。 <第一実施例>はじめに、この発明による第一実施例に
ついて説明する。図1は、この発明をマウスMに適用し
た第一実施例の構成を示すブロック図である。この図に
おいて、図7に示す各部と共通する部分には、同一の符
号を付与し、その説明を省略する。この図において、3
5はクロック発生回路であり、カウンタ31、32にサ
ンプリングクロックSCを供給する。カウンタ31は、
サンプリングクロックSC毎に、その周期内におけるカ
ウントパルスCXのパルス数をカウントするものであ
る。同様に、カウンタ32は、サンプリングクロックS
C毎に、その周期内におけるカウントパルスCYのパル
ス数をカウントするものである。カウンタ31、32
は、それぞれカウント結果であるパルス数DX、DYを
コンパレータ36に供給している。
【0014】コンパレータ36は、パルス数DX、DY
同士を比較するものであり、この比較結果CCを、3ス
テートバッファ33、34のコントロール信号として供
給する。ここで、比較結果CCは、 DX>DY の場合に「1」に、その他の場合、すなわち、 DX≦DY の場合に「0」になる信号である。3ステートバッファ
33、34は、それぞれ比較結果CCに基づいてカウン
トパルスCX、CYを出力制御して、パソコンのバス
(図示せず)に供給する。
【0015】次に、この実施例の動作について説明す
る。サンプリングクロックSCの周期内において、図6
に示すようにマウスMが移動すると、従来のマウス(図
7参照)と同様に直線SEのx軸、y軸成分に対応し
て、カウントパルスCX、CYが各々発生する。このと
き、パルス数DX、DYは、式(A1)より、 DX=K・R・cosθ DY=K・R・sinθ である。
【0016】次に、コンパレータ36およびポインタP
の動作について詳述する。 (1) DX>DYの場合 図6における角度θが、 −π/4<θ<π/4 あるいは、 3π/4<θ<5π/4 の場合には、パルス数DX、DYは、 DX>DY となり、コンパレータ36の比較結果CCは「1」とな
る。この結果、3ステートバッファ33の出力は、カウ
ントパルスCXとなるが、3ステートバッファ34の出
力は、ハイ・インピーダンス状態となる。すなわち、マ
ウスMが、サンプリングクロッSCの周期の内に点Sか
ら点Eへ移動し、移動方向(直線SE)とマウスのx軸
とのなす角度がπ/4より小さい場合には、カウントパ
ルスCYは供給されずに、カウントパルスCXおよびス
イッチ13、14の操作状態がパソコンへ供給される。
【0017】次に、この場合のポインタPの動きについ
て、図2(1)を参照して説明する。なお、この図と図
8に示す表示画面Gとは同一であるので、その説明を省
略するとともに、比較のため、従来のマウス移動による
ポインタP1 を破線で表す。カウントパルスCXだけが
パソコンへ供給されるため、移動後のポインタP11の座
標は、パルス数DXのみによって決定される。したがっ
て、ポインタP11の座標は、 (x0+K・R・cosθ、y0) となる。つまり、ポインタP0 は、表示画面Gのx軸方
向のみ移動することになる。
【0018】(2) DX≦DYの場合 図6における角度θが、 π/4≦θ≦3π/4 あるいは、 5π/4≦θ≦7π/4 の場合には、パルス数DX、DYは、 DX≦DY となり、コンパレータ36の比較結果CCは「0」とな
る。この結果、3ステートバッファ34の出力は、カウ
ントパルスCYとなるが、3ステートバッファ33の出
力は、ハイ・インピーダンス状態となる。すなわち、マ
ウスMが、サンプリングクロッSCの周期の間に点Sか
ら点Eへ移動し、移動方向(直線SE)とマウスのx軸
とのなす角度がπ/4以上の場合には、カウントパルス
CXは供給されずに、カウントパルスCYおよびスイッ
チ13、14の操作状態がパソコンへ供給される。
【0019】次に、この場合のポインタPの動きについ
て、図2(2)を参照して説明する。なお、比較のた
め、従来のマウス移動によるポインタP1 を破線で表
す。カウントパルスCYだけがパソコンへ供給されるた
め、移動後のポインタP12の座標は、パルス数DYのみ
によって決定される。したがって、ポインタP12の座標
は、 (x0、y0−K・R・sinθ) となる。つまり、ポインタP0 は、表示画面Gのy軸方
向のみ移動することになる。
【0020】このように第一実施例によれば、移動量が
大きい方の軸成分だけが、パソコンへ供給されるので、
実際には、マウス1が斜め方向に移動しているにもかか
わらず、ポインタPは、移動量の大きい方の軸方向にの
み移動する。したがって、ポインタPの水平あるいは垂
直方向へ移動させることが容易になる、という利点があ
る。
【0021】<第二実施例>次に、この発明の第二実施
例について図面を参照して説明する。図3は、この実施
例の電気的構成を示すブロック図である。なお、この図
において、図1および図7と同一部分には、同一符号を
付与し、その説明を省略する。41は、このマウスを従
来のマウスとして使用するためのプッシュオン型のスイ
ッチである。すなわち、この実施例では、プッシュスイ
ッチ41がオフの場合には、従来のマウスとして使用で
きるようになっている。42は、後述する係数βを設定
するためのスライドスイッチであり、そのスライド位置
(図示省略)によって、係数βが0、1/2、2、4の
いずれかに設定されるようになっている。制御回路43
は、後述するフローチャートにしたがってパルス数D
X、DYの大小および係数βの値から制御信号SX、S
Yの状態を決定し、制御信号SXをパルス発生回路45
へ、制御信号SYをパルス発生回路46へ各々供給す
る。
【0022】パルス発生回路45は、制御信号SXの状
態および係数βに対応して、カウントパルスCXから次
に述べるようなカウントパルスCX’を生成する。すな
わち、パルス発生回路45は、制御信号SXが「1」の
場合において、カウントパルスCXに同期し、その周波
数がカウントパルスCXのβ倍であるカウントパルスC
X’を生成する一方、制御信号SXが「0」の場合で
は、カウントパルスCXをそのままカウントパルスC
X’として出力する。
【0023】同様に、パルス発生回路46は、制御信号
SYが「1」の場合において、カウントパルスCYに同
期し、その周波数がカウントパルスCYのβ倍であるカ
ウントパルスCY’を生成する一方、制御信号SYが
「0」の場合では、カウントパルスCYをそのままカウ
ントパルスCY’として出力する。このようなパルス発
生回路45、46は周波数逓倍型PLLから構成され
る。そして、カウントパルスCX’、CY’と、スイッ
チ13、14の各操作状態とが、パソコンへ供給され
る。
【0024】次に、この実施例の動作について説明す
る。第一実施例と同様に、サンプリングクロックSCの
周期内に、図6に示すようにマウスMが移動した際に
は、直線SEのx軸、y軸成分に対応して、カウントパ
ルスCX、CYが各々発生する。このとき、パルス数D
X、DYは、式(A1)より、 DX=K・R・cosθ DY=K・R・sinθ である。
【0025】次に、このようにマウスMが移動した場合
における、制御回路43およびパルス発生回路45、4
6の動作について説明する。制御回路43では、図4に
示すフローチャートにしたがって、制御信号SX、SY
の状態が決定される。そして、制御信号SX、SYの状
態に基づいて、カウントパルスCX’、CY’が、パル
ス発生回路18、19の各々によって生成される。以
下、これについて詳述する。
【0026】まず、図4におけるステップSP1では、
プッシュスイッチ41がオンであるか否かが判別され
る。該スイッチ41がオフであれば、この判別結果は
「NO」となり、処理は直ちに後述するステップSP7
へ進む一方、該スイッチ41がオンであれば、この判別
結果は「YES」となり、処理は次のステップSP2へ
進む。
【0027】次に、ステップSP2では、パルス数DX
がパルス数DYよりも多いか否かが判別される。すなわ
ち、図6において、マウスMの移動直線SEとマウスM
のx軸方向となす角がπ/4以上であれば、この判別結
果は「NO」となり、処理は後述するステップSP5へ
進む一方、マウスMの移動直線SEとマウスMのx軸方
向となす角がπ/4より小さいければ、この判別結果が
「YES」となり、処理は次のステップSP3へ進む。
【0028】さらに、ステップSP3では、スライドス
イッチ42によって設定された係数βが0≦β<1であ
るか否かが判別される。前述のように、この実施例にお
いて係数βは、「0」、「1/2」、「2」、「4」の
いずれかであるので、係数βが「2」あるいは「4」で
あれば、ここでの判別結果は「NO」となり、後述する
ステップSP6へ進む一方、係数βが「0」あるいは
「1」であれば、判別結果は「YES」となり、処理は
次のステップSP4へ進む。
【0029】ステップSP4では、カウントパルスCY
を加工するために、制御信号SXが「0」、制御信号S
Yが「1」に各々設定される。この結果、パルス発生回
路45では、カウントパルスCXがそのままカウントパ
ルスCX’として出力される一方、パルス発生回路46
では、カウントパルスCYに同期し、その周波数がカウ
ントパルスCYのβ倍である、カウントパルスCY’が
生成される。すなわち、サンプリングクロックSCの周
期内におけるカウントパルスCX’、CY’のパルス数
DX’、DY’は、 DX’= K・R・cosθ DY’=β・K・R・sinθ となる。
【0030】さて、ステップSP2における判別結果が
「NO」である場合には、ステップSP5において、ス
ライドスイッチ42によって設定された係数βが0≦β
<1であるか否かが判別される。係数βが「2」あるい
は「4」であれば、ここでの判別結果は「NO」とな
り、先のステップSP4へ進む一方、係数βが「0」あ
るいは「1」であれば、判別結果は「YES」となり、
処理は次のステップSP6へ進む。
【0031】ステップSP6では、ステップSP4とは
反対に、カウントパルスCXを加工するために、制御信
号SXが「1」、制御信号SYが「0」に各々設定され
る。この結果、パルス発生回路46では、カウントパル
スCYがそのままカウントパルスCY’として出力され
る一方、パルス発生回路45は、カウントパルスCXに
同期し、その周波数がカウントパルスCXのβ倍であ
る、カウントパルスCX’が生成される。すなわち、サ
ンプリングクロックSCの周期内におけるパルス数D
X’、DY’は、 DX’=β・K・R・cosθ DY’= K・R・sinθ となる。
【0032】一方、プッシュスイッチ41がオフとなっ
ている場合には、すなわち、ステップSP1における判
別結果が「NO」の場合とは、オペレータが従来のマウ
スとして使用したいときである。このため、ステップS
P7において、制御信号SX、SYが共に「0」に設定
される。この結果、パルス発生回路45、46では、カ
ウントパルスCX、CYがそのままカウントパルスC
X’、CY’として出力される。すなわち、サンプリン
グ内におけるパルス数DX’、DY’は、 DX’= K・R・cosθ DY’= K・R・sinθ である。
【0033】次に、上述したカウントパルスCX’C
Y’の結果、ポインタPがどのような動きをするかにつ
いて、図5を参照して説明する。なお、この図と図6に
示す座標系とは同一であるので、その説明を省略すると
ともに、比較のため、従来のマウス移動によるポインタ
1 を破線で表す。
【0034】(1) DX>DYの場合 この場合、スライドスイッチ42により設定されている
係数βの値によって、次の2つの場合が考えられる。す
なわち、 0≦β<1 の場合には、ステップSP4に進んで、制御信号SXが
「0」、制御信号SYが「1」に各々設定される。した
がって、移動後にポインタP21の座標は、図5(1)に
示すように、 (x0+K・R・cosθ、y0−β・K・R・sin
θ) となる。つまり、ポインタP0 は、マウスMの移動に対
してy軸成分を小さくして移動することになる。
【0035】また、 1<β の場合には、ステップSP6に進んで、制御信号SXが
「1」、制御信号SYが「0」に各々設定される。した
がって、移動後にポインタP22の座標は、図5(1)に
示すように、 (x0+β・K・R・cosθ、y0−K・R・sin
θ) となる。つまり、ポインタP0 は、マウスMの移動に対
してx軸成分を大きくして移動することになる。
【0036】(2) DX≦DYの場合 (1) DX>DYの場合と同様に、スライドスイッチ
42により設定されている係数βの値によって、次の2
つの場合が考えられる。すなわち、 0≦β<1 の場合には、前述のように、ステップSP6に進んで、
制御信号SXが「1」、制御信号SYが「0」に各々設
定される。したがって、移動後にポインタP23の座標
は、図5(2)に示すように、 (x0+β・K・R・cosθ、y0−K・R・sin
θ) となる。つまり、ポインタP0 は、マウスMの移動に対
してx軸成分を小さくして移動することになる。
【0037】また、 1<β の場合には、ステップSP4に進んで、制御信号SXが
「0」、制御信号SYが「1」に各々設定される。した
がって、移動後にポインタP24の座標は、図5(2)に
示すように、 (x0+K・R・cosθ、y0−β・K・R・sin
θ) となる。つまり、ポインタP0 は、マウスMの移動に対
してy軸成分を大きくして移動することになる。
【0038】 (3) プッシュスイッチ41がOFFの場合 この場合、前述のように、ステップSP7に進んで、制
御信号SX、SYがともに「0」に設定される。したが
って、移動後のポインタPの座標は、図8に示すよう
に、 (x0+K・R・cosθ、y0−K・R・sinθ) となり、従来のマウスと同一の動きをすることになる。
【0039】このように第二実施例によれば、どちらか
一方の軸成分が加工されて、パソコンに供給されるの
で、相対的に、マウス1の移動方向が強調されて、ポイ
ンタPが移動することになる。したがって、ポインタP
の水平あるいは垂直方向へ移動させることが容易にな
る、という利点がある。特に、β=0とした場合には、
第一実施例と同様に動作することができ、また、プッシ
ュスイッチ41によって従来のマウスとしても使用する
ことができるという、利点がある。
【0040】なお、上述した実施例では、マウスを例に
とって説明したが、本願発明はこれにとらわれない。例
えば、トラックボールのような、オペレータによって生
じる移動ベクトルをx軸およびy軸成分に分解するもの
であれば、本願発明は適用可能であり、この場合に電気
的構成は上述した各実施例と全く同一である。また、上
述した各実施例におけるコンパレータ36あるいは制御
回路43の比較を、説明の便宜上、DX=DYの場合
を、DX>DY、DX≦DYとして、DX<DYの場合
に含ませる構成としたが、DX≧DY、DX<DYとし
てDX>DYの場合に含ませる構成としても良い。ある
いは、DX=DYの場合には、別の処理を行う構成とし
ても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明した請求項1に記載の発明によ
れば、一方の移動量が他方の移動量よりも大きいと比較
された場合に、他方の移動量に0≦β<1なる係数βが
乗じられるので、他方の移動量は実際よりも小さくな
る。つまり、一方の移動量は、他方の移動量よりも相対
的に強調されるので、平面座標における水平あるいは垂
直方向の指定が容易にできる。また、請求項2の発明に
よれば、一方の移動量が他方の移動量よりも大きいと比
較された場合に、一方の移動量には1<βなる係数βが
乗算されるので、一方の移動量は実際よりも大きくな
る。つまり、一方の移動量は、他方の移動量よりも相対
的に強調されるので、平面座標における水平あるいは垂
直方向の指定が容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による第一実施例の電気的構成を示
すブロック図である。
【図2】 同実施例を使用した場合における、ポインタ
Pの移動を示す説明図である。
【図3】 この発明による第二実施例の電気的構成を示
すブロック図である。
【図4】 同実施例における制御回路43の動作を説明
するフローチャートである。
【図5】 同実施例を使用した場合における、ポインタ
Pの移動を示す説明図である。
【図6】 マウスの移動を示す説明図である。
【図7】 従来の2次元座標入力装置、例えば、マウス
の構成を示すブロック図である。
【図8】 従来のマウスを使用した場合における、ポイ
ンタPの移動を示す説明図である。
【符号の説明】
36……コンパレータ(移動量比較手段)、33,34
……3ステートバッファ(移動量供給手段)、CX……
カウントパルス(x方向の移動量)、DY……カウント
パルス(y方向の移動量)、β……係数

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 x方向の移動量およびy方向の移動量を
    検出・供給して、平面座標の指定を行う2次元座標入力
    装置において、 所定時間内における前記x方向の移動量と前記y方向の
    移動量とを比較する移動量比較手段と、 この移動量比較手段によって、一方の移動量が他方の移
    動量よりも大きいと比較された場合に、他方の移動量に
    0≦β<1なる係数βを乗じて、該方向の移動量として
    供給する移動量供給手段とを具備することを特徴とする
    2次元座標入力装置。
  2. 【請求項2】 x方向の移動量およびy方向の移動量を
    検出・供給して、平面座標の指定を行う2次元座標入力
    装置において、 所定時間内における前記x方向の移動量と前記y方向の
    移動量とを比較する移動量比較手段と、 この移動量比較手段によって、一方の移動量が他方の移
    動量よりも大きいと比較された場合に、一方の移動量に
    1<βなる係数βを乗じて、該方向の移動量として供給
    する移動量供給手段とを具備することを特徴とする2次
    元座標入力装置。
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