JPH06214381A - 剥離プルーフィングシステム - Google Patents

剥離プルーフィングシステム

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JPH06214381A
JPH06214381A JP5307814A JP30781493A JPH06214381A JP H06214381 A JPH06214381 A JP H06214381A JP 5307814 A JP5307814 A JP 5307814A JP 30781493 A JP30781493 A JP 30781493A JP H06214381 A JPH06214381 A JP H06214381A
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JP
Japan
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color
layer
sheet
pigment
image
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Application number
JP5307814A
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English (en)
Inventor
Warner David
デイビッド・ワーナー
William Baldock Terence
テレンス・ウィリアム・バルドック
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3M Co
Original Assignee
Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/26Processing photosensitive materials; Apparatus therefor
    • G03F7/34Imagewise removal by selective transfer, e.g. peeling away
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F3/00Colour separation; Correction of tonal value
    • G03F3/10Checking the colour or tonal value of separation negatives or positives
    • G03F3/106Checking the colour or tonal value of separation negatives or positives using non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, other than silicon containing compounds

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シアン、マゼンタおよびイエローの各顔料に
ついて、基材、着色層、親水性バリヤー層および接着剤
層を順に積層してなるカラーシートを調製する。カラー
シートをベースに貼合し、基材を通してシートを照射
し、基材をシートから剥がして着色光重合性物質の照射
または非照射領域のいずれかをシートから除去し、他の
カラーシートについても貼合、照射および剥離を繰り返
してフルカラー像を形成する。 【効果】 剥離カラー像形成に使用するのに適するカラ
ーシートを少ない工程数の乾式現像工程により得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剥離乾式現像工程によ
り現像を行う感光性要素および該要素をサープリントカ
ラープルーフ(surprint colour proof)の形成に使用す
ることに関する。
【従来の技術】
【0002】グラフィックアート産業において、印刷物
の仕上げ外観を規定し、そして印刷プレス条件を設定す
るため、印刷業者とユーザーとの間において同意された
基準としての非加圧式カラープルーフィング材料が必要
であることはよく知られている。市販のプルーフィング
システムは多数あり、それらは一般的に二つのカテゴリ
ー、即ち形成するカラー像が高品質であるか低品質であ
るかによって、臨界的または非臨界的に分れる。
【0003】プルーフィングシステムの一種に、湿式現
像オーバーレイ(overlay)プルーフィングシステムがあ
る。オーバーレイシステムにおいて、着色層は透明プラ
スチック基材上に設けられる。各カラーシートは照射さ
れて湿式現像される。シアン、マゼンタ、イエローおよ
びブラックの4種それぞれの単色像が、各色の基材上に
得られる。続いてこれらを整合させてオーバーレイする
と、4色の比較的厚いプラスチック基材シートを介在さ
せたフルカラー像が得られる。この方法により構成され
るプルーフは、4色介在プラスチックシートからの内部
干渉および高い光学的ドットゲインを含む幾つかの理由
により非臨界的でなければならない。市販の湿式現像オ
ーバーレイプルーフの例は、3Mカラー・キー(Color K
ey)、エンコ・エヌ・エー・ピー・エス(Enco NAPS)およ
びピー・エー・ピー・エス(PAPS)、コダック・ダブル・
チェック(Kodak Double Check)およびフジ・カラー・ア
ート・オーバーレイ(Fuji Color Art Overlay)を含む。
【0004】湿式現像単一シートプルーフシステムは、
3M・マッチプリント(Matchprint)、アグファプルーフ
(Agfaproof)、フジ・カラー・アート(Fuji Color Art)
およびポーラロイド・スペクトラプルーフ(Polaroid Sp
ectraProof)の商品名で市販されているものを含めて既
知である。そのようなプルーフシステムのためのプルー
フィング材料は通常、シアン、イエロー、マゼンタおよ
びブラックのカラーシートで構成される。マッチプリン
トシステムにおいて、第1のカラーシートはしばしばシ
アンであって、マッチプリントベース受容体(白色カー
ド)上に貼合され、そして無色透明の基材シートが除去
される。ベース上の着色層は、相当するグラフィックア
ートフィルムの色分離を介して接触照射される。続いて
ベースおよび着色層を湿式現像機に通過させると、シア
ン像成分が可視化する。続いて、次のカラーシートを第
1の像の上に貼合し、基材を除去し、適当な色分離によ
り下側の像に整合させて照射し、湿式現像する。残る2
色成分についても貼合−照射−現像サイクルを繰り返
し、フルカラー高品質サープリント(一体式)プルーフ
が製造される。フジ・カラー・アートシステムは、手順
が照射、湿式現像そして貼合となること以外は同様の処
理工程を採用する。第2およびその後のシートの貼合
は、第1の像に整合させて行わなければならない。
【0005】これらおよびその他の湿式現像システムに
は、光照射した場合に、現像液中でより難溶性となった
り(ネガティブ作用)、またはより易溶性となったり
(ポジティブ作用)する着色層が含まれる。着色物質
の、現像中に更に易溶性となる部分は現像液中に洗い落
されて像を示す。典型的構成が米国特許第3,671,2
36号に開示されており、これは感光性着色層となる剥
離性アタッチメント中のキャリヤーシート、その上を順
に被覆する水不溶性無色透明バリヤー層および感圧接着
剤層を含んでなる。バリヤー層は有機現像剤水溶液によ
る侵蝕に耐えるように設計されており、適当なバリヤー
材料としてポリアクリレート樹脂を例示することができ
る。従来のハロゲン化銀像現像に基づくシステムもある
が、今日では湿式の化学的現像も必要とされている。
【0006】湿式現像コンタクトプルーフシステムが成
功したにもかかわらず、これらには2つの主な不利があ
り、そのことが次第に重要となってきている。現像機は
通常、新鮮な現像液を連続供給し、反応済みの現像液と
入れ換えて濃度を維持する必要があり、それ故、現像液
のドラムを定期的に受渡さなければならない。また、処
理中に化学的廃棄物が連続的にドレーン系に排出される
が、このことは製品を使用するうえで環境的許容性が重
要性を増している観点から望ましくない。これらの理由
により、乾式現像接触プルーフィングに対する興味が増
大している。
【0007】可能性のある乾式現像には、感熱染料の転
写、熱的物質転写、剥離法およびトナー供給法が含まれ
る。
【0008】無色の被覆表面をベースとし、像どおりに
照射した後、粘着性の像を付与するプルーフシステムが
市販されている。典型的構成は米国特許第3,671,2
36号に開示されており、これは感光性着色層に剥離可
能に貼合したキャリヤーシート、その上を順に被覆する
水不溶性の無色透明バリヤー層および感圧接着剤層を含
んでなる。バリヤー層は有機現像剤水溶液による侵蝕に
耐えるように設計されており、適当なバリヤー材料とし
てポリアクリレート樹脂を例示することができる。この
受容体シートに、トナー粉末(クロマリン(Cromalin)・
プルーフィング・システム)または着色ドナー塗料(ユ
ーロスプリント(Eurosprint)・プルーフィング・システ
ム)(両者ともデュポン(DuPont)から入手可能)を適用
して、粘着領域に色を転写する。
【0009】乾式処理プルーフィングの最も簡単な方法
の一つは、剥離システムである。考えられる利点には、
湿潤廃棄物の生成が少ないこと、工程の通過が速いこと
および機械的な要求が少ないことが含まれる。これらの
理由により、乾式現像カラープルーフィングシステムを
達成しようとする興味が増大している。
【0010】剥離処理は、実質的に単色の着色像を乾式
現像する簡単な方法で構成される。その最も簡単な形態
では、例えばポリエステル等の二枚の共に広いシートが
着色層を挟んでいる。この構成物は、カバーとみなさ
れ、カバー(またはベース)シートをつかむことにより
剥がされるいずれかのシートを介して像どおりに照射さ
れ、そしてカバーシートがベースから剥離される。着色
層は、カバーの上方に離れている照射マスクのポジティ
ブ像により像どおりに切断され、対応するネガティブ像
がベースに生じるかまたは逆の現象が起る。
【0011】一般に、この種の剥離システムの基礎とな
るのは、光によって像どおりに硬化する着色層における
光重合化学である。これは、像どおりに分離することが
必要とされる着色層の機械的特性において、光化学的に
誘導される変化を付与する一つの方法である。
【0012】デュポンから市販されるオーバーレイ剥離
システムであるクロマチェック(Cromacheck)は、本質的
に上記のシステムからなる。このシステムおよび関連す
るシステムが、米国特許第3,754,920号、同第
4,282,308号、同第4,247,619号、同第
4,489,153号および同第4,316,951号に開
示されている。各カラーシートを適当な色分離手段を介
して像どおりに照射し、剥離して、別々の基材上にシア
ン、マゼンタ、イエローおよびブラック像を生じさせた
後、各層を整合させながらオーバーレイして非臨界的プ
ルーフが得られる。剥離要素は一般に、(順に)ストリ
ップ可能なカバーシート、光接着性層、非感光性粘着性
隣接層および基材を含んでなる。光接着層は着色されて
いてよく、その場合には像どおりの照射および剥離によ
り即座に像が発現する。あるいは、光接着層は無色であ
ってもよく、その場合には、剥離工程において露出され
た粘着性隣接層の領域にトナー粉末を供給すると像が発
現する。粘着性隣接層は一般に、柔らかい弾性の樹脂製
物質を含んでなる。オーバーレイ方式の欠点の概略を上
述したが、透明プラスチック基材が介在するために、高
品質の臨界的プルーフを作成することができない。
【0013】剥離オーバーレイ法には、一色毎に照射と
剥離の二工程と、これに加えて四色を整合させてフルカ
ラー像を形成する最後の集成工程の合計九工程が含まれ
る。このようにして形成された像は臨界的でないが、集
成方法が簡単であり、素早く行えるという利点を有す
る。プルーフィングにおいて、プルーフの形成を最小の
工程数で行って最大の生産性を得ることが非常に望まし
い。着色層一層につき二枚のポリエステル製シートの一
方を省略する。ポリエステルの使用および廃棄を最小に
することも望ましい。この種の製品においてポリエステ
ルは高価な材料の部材である。サープリント(一体式)
プルーフの製造において、剥離現像を使用することもで
きる。
【0014】例えば、欧州特許出願公開第038546
6号は、各カラーシートにつき、剥離、貼合、照射およ
び像剥離の工程を含むが、最後の独立した集成工程を含
まない全16工程の方法を開示している。一枚の着色層
あたり二枚のポリエステルを省略する。各シートは、弾
性層を含む基材、着色感光層、剥離層およびカバーを含
んでなる。基材を第1のカラーシートから除去し、弾性
層をベースに貼合する。照射後、剥離現像工程としてカ
バーを除去する。その後、各カラーシートの照射および
現像を続いて行う。
【0015】米国特許第4,987,051号は、各カラ
ーシートが、弾性層を含む基材、着色感光性ポリマー層
およびカバーを含んでなるシステムを開示している。一
体のプルーフ集成体とするため、各着色層基材を除去し
た後、貼合を行う。それからカバーを除去し、照射し、
カバーを再度貼合し、全面照射を行った後、再度カバー
を剥離して着色像を発色させる。これにより一体プルー
フが得られるが、各着色層あたり7工程で、全体で28
工程を含む。同様の方式が欧州特許出願公開第0514
18号に開示されている。
【0016】米国特許第4,923,780号に開示され
ているように、照射領域において阻害剤が光により発生
することに基づく同様の方式によっても、ネガティブ作
用のサープリントプルーフが得られる。米国特許第4,
489,154号は、各カラーシートが基材、弾性体
層、着色層およびカバーを含んでなるシステムを開示し
ている。このプロセスは、各シートの照射、剥離、受容
体上への整合した貼合および次の剥離を含んでおり、一
枚の着色層あたり二枚のポリエステルを省略して、一プ
ルーフあたり全16工程を含んでなる。
【0017】米国特許第4,895,787号は、各カラ
ーシートが、着色層およびおよびホットメルト接着剤層
を含み接着性が促進された基体の形態のカバーを含んで
なるシステムを開示している。シートの照射は、受容体
に貼合する前または後に行うことができ、その後カバー
を剥離する。全く同様の材料が欧州特許出願公開第05
25624号に開示されている。
【0018】この方法は、貼合、カバーシートを通して
の照射および剥離と、プルーフあたり全12工程を含
み、おそらく最も簡単な方法である。着色層一層あた
り、ポリエステルを一枚だけ使用するので、省略でき
る。しかし、接着剤が、(a)下側の着色層を破損しない
溶剤なしで塗布され、または(b)ホットメルト塗布さ
れ、または(c)乾燥すると透明化しなければならない水
性エマルジョンとして塗布されなければならないので、
使用できる接着剤の総数が制限される。この発明の大部
分の実施例に、塗布よりも貼合によって接着剤を供給す
ることが記載されている。使用される手順がこのとおり
である場合、接着剤供給シートのために、更に多くのポ
リエステル基材が必要とされうる。
【0019】4色のカラーシートのそれぞれが、ポリエ
ステル基材およびホットメルト接着剤層からなる接着剤
供給用のドナーシートを必要とする。これは、ユーザー
が使用する際または製造段階のにおいて行うプルーフ集
成プロセスの一部であってよい。従って、使用される基
材全体の実際の数は8枚である。接着剤層が着色層と直
接接触するこの種の構成において、もう一つの問題とな
りうることは、製造または集成の際に着色物質が接着剤
層内に移動することにより汚れ(staining)が発生するこ
とである。
【0020】米国特許第4,910,120号および同第
4,963,462号は、20工程を含む更に複雑な方式
を開示している。一着色層あたり二枚のポリエステルが
省略される。しかし、この方法は、例えばプルーフを見
るための印刷ストック等の受容体ベースを選択する可能
性を有する。他のプルーフィング方式は欧州特許第04
65087号および同第0365362号公報に開示さ
れている。
【0021】上述した、当該技術分野において開示され
た一体プルーフィングのための方法を以下の表に要約す
る。
【0022】
【表1】 特許公報番号 工程数 省略される 像(マスク 基材の数 に対して) 欧州特許第0385466号 16 8 ネガティブ 米国特許第4,987,051号 28 8 ネガティブ 米国特許第4,489,154号 16 8 ネガティブ 米国特許第4,923,780号 16 4 ネガティブ 米国特許第4,895,787号 12 4 ポジティブ 米国特許第4,963,462号 20 8 ポジティブ 欧州特許第0465087号 20 8 ポジティブ 米国特許第4,910,120号 20 8 ポジティブ欧州特許第0365362号 20 8 ネガティブ
【0023】像の種類(ネガティブまたはポジティブ)
とは、ベース上に最終的に形成される像の極性と、それ
を通して感光性媒体が照射される透明材料上の像との関
係のことである。ネガティブ作用システムの場合、感光
層の接着性は、照射前では基材に対するよりもストリッ
プ可能な基体に対する方が大きいが、照射後ではベース
に対する方が大きい。表から判るように、米国特許第
4,895,787号によれば、省略するポリエステルお
よび工程数が最小となる。これによりポジティブ作用サ
ープリントプルーフィングシステムが得られる。
【0024】一体プルーフの構成に適する更に複雑な剥
離要素が、国際特許出願WO92/15920号に開示
されている。これは順に、ストリップ可能なカバーシー
ト、光硬化層、隣接層、非弾性独立層、接着剤層および
基材を含んでなる。使用時には、基材を除去し、接着剤
層を介して要素をベースに貼合する。続いて、カバーシ
ートを通して要素に像どおりの照射を行い、それから該
カバーシートを剥離するが、光硬化層の像どおりの照射
に一致する領域を共に除去する。光硬化層が着色してい
る態様では、これにより像が発現する。光硬化層が無色
である態様では、隣接層の照射した領域にトナーを供給
する必要がある。処方によるが、照射領域において、光
硬化層はカバーシートまたは隣接層に対して選択的接着
性を有することができ、それでシステムはポジティブま
たはネガティブプルーフを提供するように適合すること
ができる。
【0025】隣接層は、ゴムまたはその他の弾性ポリマ
ー等の柔軟で変形可能な材料を含んでなる。独立層は、
隣接層および接着剤層に含まれるポリマーよりも変形し
にくい非弾性ポリマーを含んでなる。例示される材料
は、酢酸ビニルのポリマーおよびコポリマーならびにア
クリルポリマーである。この媒体は、ドットゲインが減
少して、向上した像品質を与えると言われているが、独
立層の正確な機能は記載されていない。
【0026】上記方式の多数において示されているが、
左側から右側へ読み出す像を得るために、照射は比較的
厚い基材/カバー層を通して行わなければならない。厚
い透明基体を通して照射すると、照射マスクの遮蔽する
領域の光がアンダーカットされることにより、像の解像
度またはドットサイズが不利な影響を受ける。このこと
はカバーを剥がして照射した後、剥離工程のためにカバ
ーを再度貼合することにより防止できる。しかし、その
ようにすると、更に時間のかかる工程が導入されて生産
性が低下し、最終的ユーザーのプルーフ集成が複雑にな
る。
【0027】像照射の際に白色基材ベースから照射線が
反射すること(これはハレーションとして知られる)に
より、像品質が不利な影響を受けることはよく知られて
いる。このこととアンダーカットとにより像品質が低下
する。しかし、反射成分は、感光層の照射側の反対側の
層に化学線吸収性アンチハレーション物質を含有させる
ことにより減少させることができる。そうすることによ
り、得られる剥離像の像品質が向上する。当該技術の最
も簡単な方法では、そのような物質を含有させることは
困難である。アンチハレーション物質を接着剤層に含有
させることもできるが、これを溶剤感受性である感光層
上に直接塗布しなければならないので使用できる溶剤の
数が限られる。水系接着剤を使用する場合でさえも、使
用できる見込みのある照射線吸収性化合物の総数が制限
される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ネガティブ
作用またはポジティブ作用のいずれかのフルカラーサー
プリントプルーフを供給できるシステムに使用するため
の他のカラーシートの構成を提供しようとするものであ
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】従って、本発明により、
着色光重合性材料の層を含む支持体およびこれをオーバ
ーコートする親水性バリヤー層とその外側の接着剤層を
含んでなり、剥離カラー像形成への使用に適するカラー
シートが提供される。また本発明は、上述のような定義
のカラーシートを基材ベースに貼合し、基材を通してシ
ートを照射し、シートから基材を剥離して着色光重合性
物質の照射または非照射領域のいずれかを除去し、そし
て更に他のカラーシートについて貼合、照射および剥離
工程を繰り返して、シアン、マゼンタ、イエローおよび
要すればブラック層を含むフルカラープルーフを形成す
ることを含んでなるフルカラープルーフの調製方法を提
供する。
【0030】基材の表面特性および着色光重合性材料の
配合(後で記載する)に大きく依存するが、本発明のカ
ラーシートは、それを通して照射を行うマスクに対して
ポジティブまたはネガティブないずれかの像を形成する
ように適応することができる。同じベース層構造から同
じ手順によりいずれかの種類の像を得る可能性はWO9
2/15920号に開示された媒体によっても示される
が、これらの物質は本発明の物質に比べて更に他の層が
存在することを要し、そのため製造コストが高くなって
いる。
【0031】本発明が従来技術のシステムに対して有す
る他の利点は、廃棄するポリエステルが減少すること、
ユーザーが最小の工程で簡単に集成できることおよび親
水性バリヤー層により製造時に溶剤塗布を行えることで
ある。サープリントネガティブ作用乾式現像プルーフを
構成する従来技術の方法には、プラスチック基材をより
多く廃棄すること若しくはより多くの工程(これにより
ユーザーの作業性が低下する)またはその両者が含ま
れ、またはより複雑な層構造が必要とされる。
【0032】以下、カラーシートの構成およびネガティ
ブカラープルーフの製造時におけるカラーシートの使用
を示す添付図面を参照して、本発明を説明する。
【0033】図1(a)において、本発明のカラーシート
(2)は、像形成照射線に対して透明な薄い基材(4)に支
持された着色感光層(6)、親水性バリヤー層(8)およ
び、(図示しない)アンチハレーション染料を含むこと
がある接着剤層(10)を含んでなる。図1(b)および
(c)において、カラーシートを支持ベース(12)(例え
ば、マッチプリント・ペーパー・ベース)上に貼合し
(A)、基材(4)を通して像どおりに照射する(B)。
次に、この構成体から、着色感光層(6)の非照射領域と
共に基材を剥がして(C)、照射領域(14)を残す。整
合させて照射した適当なカラーシートについてこれを3
回繰り返し(D)、イエロー、シアン、マゼンタおよび
ブラックを含んでなるフルカラープルーフを形成する
(図1(d))。
【0034】本発明の別の態様では、ポジティブプルー
フを製造するため、工程(C)において、基材(4)を剥が
して着色感光層(6)の照射領域を除去し、非照射領域を
バリヤー層(8)に接着させて残す点を除いて、全く同じ
手順を行うことができる。上記のように、本発明の新し
いカラーシート構成体は、ネガティブ作用またはポジテ
ィブ作用プルーフのそれぞれを製造するように適応させ
ることができる。ネガティブ作用剥離プルーフは、定義
によれば、光照射前に着色層(6)を基材(4)に捕捉接着
させ、基材(4)を剥離する際に、非照射着色層を基材と
共に除去することが必要とされる。光照射の後、そして
その結果、着色層をバリヤー層(8)に捕捉接着させなけ
ればならず、それにより基材(4)を剥がす際に、着色層
の照射領域がバリヤー層上に残存し、該照射領域が最終
的に接着剤(10)により最終的にプルーフベース(12)
に接着され、最終プルーフ像の一部を形成する。同じく
定義によれば、ポジティブ作用プルーフを得るために
は、着色層の非照射領域をバリヤー層(8)に捕捉接着さ
せて、照射領域を基材(4)に捕捉接着させなければなら
ない。
【0035】捕捉接着は、特に、非照射着色層の基材お
よびバリヤー層に対する個々の接着化学特性、光照射着
色層の基材およびバリヤー層に対する接着化学特性なら
びに剥離処理の際に平坦に保持されるのが基材(4)であ
るか或いは最終的プルーフベース(12)であるかという
ことに関する特定の外面的形態および機械的ファクター
の結果として得られる。通常の環境において、最終的プ
ルーフベース(12)は基材(4)よりも硬質で厚く、従っ
て剥離処理の際に実質的に平坦に保たれ、一方、基材
(4)は鋭くカーブする。本発明のプロセスにおいて、通
常、剥離処理の際にベース(12)が実質的に平坦なまま
であることが当然とされる。
【0036】剥離の極性を制御するために必要とされる
特別の接着性を得るため、およびネガティブまたはポジ
ティブプルーフを選択により得るため、基材(4)の表面
の性質、着色層の成分およびバリヤー層表面の性質を変
化させることがある。像の極性に影響を及ぼすいくつか
の重要な要因の呈示は従来技術に含まれている。例え
ば、(米国特許第5,028,511号に記載されている
ようにネガティブプルーフを得るための、着色層に隣接
する基材表面は、未処理ポリエステルまたは「フォトリ
リース(photorelease)」層を被覆したポリエステルとす
べきである。後者に光照射した場合、その表面の着色層
に対する接着性が増加(従来技術において「フォトアド
ヒージョン(光接着)」という)を示してはならない。反
対に、ポジティブ作用プルーフとしては、後者に光照射
して重合した場合に、基材表面の着色層に対する接着性
が増加すべきである。この場合、適する基材は接着促進
基材と呼ばれ、コロナ処理ポリエステル、火炎処理ポリ
エステルおよび数種類の予備被覆(下塗り)ポリエステ
ルがその例である。
【0037】しかし、そのような接着促進処理は、光照
射前に着色層が基材に対して選択的に接着するような性
質や程度であってはならない。着色層自体は、有色顔
料、バインダー樹脂、重合性モノマーおよび光重合開始
剤系の光重合性または光架橋性混合物を含んでなる。こ
れらの内のいずれかの成分が、隣接表面に対する着色層
の接着特性に影響を及ぼすことがある。例えばネガティ
ブ作用プルーフにおいて、非照射着色層が基材(4)に対
して選択的に接着しなければならないが、親水性バリヤ
ー層(8)に対して接着してはならない場合、非極性バイ
ンダー樹脂が好ましい。ポジティブ作用プルーフにおい
て、非照射着色層が親水性バリヤー層に選択的に接着す
ることが要求される場合、より極性の高いバインダー樹
脂、例えばカルボン酸基またはヒドロキシル基を含むバ
インダーが例示される。
【0038】本発明において使用する親水性バリヤー層
は、塗布助剤として一種またはそれ以上の界面活性剤を
含んでよいが、その性質および量は、着色層と乾燥した
親水性バリヤー層との間の接着性に影響を及ぼす他の手
段を与える。
【0039】前述したように、剥離プロセスにおいて、
剥離の外面的形態は形成された像の極性に影響すると認
められている。要因の中で、着色層の光照射領域におい
て光硬化により誘起される物理的特性によって、剥離処
理の際に平坦に保持されるいずれかの隣接層に対する選
択的付着性が生成されうると考えられている。ベース
(12)が平坦に保持されることは普通であるので、この
物理的作用により、ネガティブプルーフの形成が促進さ
れ、ポジティブプルーフの形成が妨げられることが期待
されうる。従って、ポジティブプルーフが必要な場合、
着色層の照射領域における光硬化により誘起される硬化
または硬直の程度を制限することが有利となることがあ
る。これを達成するための一つの方法は、例えば米国特
許第4,286,043号に記載されているように、バイ
ンダー樹脂および/またはモノマーの不相溶性混合物を
使用することにより、着色層に二相またはそれ以上の相
を形成する方法である。このことは着色層の凝集強度を
低下させることにも都合がよいので、着色層が主平面に
対して垂直な方向に容易に割れて、小さく明瞭な像要素
(例えば、ハーフトーンドット)が再現される。
【0040】ここに記載したフルカラープルーフの調製
方法は、4枚の基材を省略し、全体で12工程を含む
が、この工程数は米国特許第4,895,787号および
国際特許出願WO92/15920号に記載されている
従来技術の工程数と同じである。本発明と従来技術にお
ける材料の構成の主な違いは、感光性着色層(6)と接着
剤層(10)との間に親水性バリヤー層(8)が存在する点
であることが注目される。(ここで「親水性」とは、バ
リヤー層を形成している物質が水に対して高い親和性を
有すること、即ち水により膨潤し、更に好ましくは水に
溶解しうることを意味する。)先に引用した従来技術の
内、WO92/15920のみがポジティブおよびネガ
ティブ作用システムの両者を記載している。適切な材料
は、本発明の単一の親水性バリヤー層とは反対に、感光
層および接着剤層に分れた2層を有し、それ故、更に複
雑な製造プロセスを要する。
【0041】ここに記載した親水性バリヤー層の他の利
点は、隣接する層、特に着色層に影響を与えずに、種々
の溶剤から接着剤層(10)を塗布できることである。従
来技術の材料では接着剤層の貼合が必要とされるが、こ
れは製造の観点からは不便である。親水性バリヤー層の
他の利点は、該バリヤー層が帯色した感光性ポリマー層
に対する酸素バリヤーとして機能できることであり、安
定性および感受性において有益である。
【0042】基材は、剥離媒体に通常使用される任意の
材料であってよいが、コスト、入手の容易性、光学的透
明性および寸法安定性等の理由により、ポリエステルが
優れた材料である。基材は像照射線に対して透明でなけ
ればならない。基材が薄いと解像度が向上するが、しわ
やひだが生じ易くなるという犠牲を伴う。10〜25μ
mの厚さが良好であるが、例えば5〜50μm等のこれ以
外の厚さも使用できる。
【0043】既知の任意の処理(例えばコロナ処理等)
を基材に施して、その上に引き続いて供給する被覆に対
する湿潤性を変化させることおよび、この基材に更に別
の下塗りまたは剥離層を施して上記の被覆の接着性を改
質することができるが、これらは着色層の材料の選択お
よび所望する像の極性に大きく依存する。ここに記載し
たネガティブ作用の実施態様においては、未処理のポリ
エステルベースにより最良の結果が得られる。ポジティ
ブ作用の実施態様においては、接着促進(下塗り)または
コロナ処理ポリエステルベースにより最良の結果が得ら
れる。
【0044】原則として、所望の色および適当な光堅牢
性ならびに目的意図に応じた熱安定性を有するならば、
任意の(有機系または無機系の)顔料を使用することが
できる。特に適する顔料はカラープルーフィング産業に
一般に供給されている顔料であるが、それは色合いを色
再現用の国際的に合意された標準規格に合わせられるか
らである。そのような顔料の例は、249-0592、
248-0615、234-0071、275-0570
(これらは全てサン・ケミカル社(Sun ChemicalCo.)か
ら入手可能)、RV6853(モーベイ(Mobay))、12
70(ハーショウ(Harshaw))およびレイヴェン(Raven)-
760を含む。その他の例は欧州特許第385466号
公報に掲載されている。
【0045】一般に、顔料粒子の寸法が小さい程、良好
な解像度が得られるが、これは分散の性質等の他の要因
により妨げられることがある。通常、粒子寸法は分布を
有するものであるが、粒子または粒子凝集体がミクロン
スケールの解像度に影響を及ぼす程の大きさであっては
ならない。顔料の量は、層の厚さ、所望する光学密度お
よび顔料自体の光学特性等の要因により変化するもので
あるが、典型的な値は光重合性着色層の不揮発成分全体
の10〜70重量%の範囲である。好ましい顔料の充填
量は15〜30重量%の範囲である。
【0046】フォトポリマー層は、種々のホモポリマ
ー、コポリマーおよび混合ポリマーから選択されるバイ
ンダーを含んでなる。主たる基準は、フィルム形成能、
光学的透明性、例えばアセトン、メチルエチルケトン等
の通常使用される塗布溶剤への溶解性および顔料との相
溶性である。適当な材料は、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルホルマールならびに塩化ビニル、酢酸ビニル、
ビニルエーテル等のポリマーおよびコポリマー等のビニ
ルポリマー、ポリ(アルキルアクリレート)およびポリ
(アルキルメタクリレート)等のアクリルポリマー、セル
ロースエーテル、ポリエステル、ポリアミド、ポリカー
ボネートならびにフェノール樹脂を含む。好ましい材料
は、ブイ・エー・ジー・エイチ(VAGH)(ユニオン・カー
バイド(UnionCarbide)から入手できる塩化ビニルと(一
部加水分解した)酢酸ビニルのコポリマー)ならびにレ
シノックス(Resinox)7280(モンサントから入手で
きるフェノール樹脂)、好ましくはジイソシアネート、
ポリビニルホルマールおよびカルボキシ官能アクリレー
ト樹脂によりフェノール基の比率を変化させたフェノー
ル樹脂(そのようなフェノール樹脂は、ジョンソン・ア
ンド・ジョンソン(Johnsonand Johnson)から「ジョンク
リル(Joncryl)」の商品名で入手できる)を含む。
【0047】上記の成分に加えて感光性ポリマー層は、
通常一種またはそれ以上の重合性モノマー、光反応開始
剤および要すれば増感剤からなるものである光硬化系を
含んでなる。通常使用される任意の不飽和モノマーを使
用することができるが、硬化の際に架橋構造が形成され
るように、モノマーの少なくともある割合が少なくとも
二官能であることが好ましい。適当なモノマーは、例え
ば欧州特許第385466号公報に掲載されている。好
ましいモノマーは、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、エチレングリコールジメタクリレート、テト
ラエチレングリコールジメタクリレートおよびトリプロ
ピレングリコールジアクリレートを含む。モノマーは一
般に、着色層中の不揮発成分の30〜50重量%を構成
するが、これは他の成分の性質によって変わりうる。
【0048】欧州特許第385466号公報に開示され
ているような種々の光反応開始剤を使用することができ
る。好ましい光反応開始剤は、トリクロロメチルトリア
ジン誘導体ならびにインドニウムおよびスルホニウム塩
等のオニウム塩を含む。所望により増感剤を含むことが
できる。光反応開始剤および増感剤を使用する場合に
は、最終着色像の汚染を防止するため、スペクトルの可
視領域に著しい吸収を示さないことが強く望まれる。従
って、紫外線に対して感受性のある開始剤系が最も一般
的に使用されるが、例えば欧州特許第444786号公
報に開示される開始剤と増感剤の組合せを使用して赤外
線感受性の開始剤も使用できる。
【0049】本出願人が同日に出願した英国特許出願
は、着色感光性ポリマー層が更にフッ化炭素添加剤を、
フッ化炭素:顔料の重量比が少なくとも1:20、好ま
しくは少なくとも1:10となるように含んでなる場
合、解像度に著しい向上が見られることを開示してい
る。この上限は、フッ化炭素の構造、他の成分の特性お
よび最終用途にかなり依存しているが、1:1を越える
ことはほとんどない。典型的な値は1:2〜1:5の範
囲である。フッ化炭素が少なすぎると解像度および/ま
たは感度の低下をまねき、一方フッ化炭素が多すぎると
構造の結合性を欠いて被覆の品質低下をまねく。フッ化
炭素が層内の凝集力を減少させ、それにより主平面に対
して垂直な方向に層がきれいに剪断されることが促進さ
れると考えられている。
【0050】フッ化炭素化合物が通常の塗布および乾燥
条件において実質的に不揮発性であり、バインダー材料
と実質的に混和できることを条件として、種々のフッ化
炭素化合物を使用することができる。従って、ガスおよ
びパーフルオロアルカン等の低沸点液体と同様に、例え
ばPTFE、ポリフッ化ビニリデン等の高不溶性のフッ
化炭素樹脂は排除される。これら以外のポリマー性およ
び低分子量物質を使用することができるが、後者が好ま
しい。適当な物質は、欧州特許第0433031号の第
3頁第18〜30行に開示されている。米国特許第5,
034,371号にリストが掲載されているA-1〜A4
5およびB1〜B3の化合物も有用である。例えば、米
国特許第2,803,615号、同第3,787,351
号、同第3,544,537号および同第3,078,24
5号等に開示されている化合物等の重合可能な不飽和基
を有するフッ化炭素は、光硬化反応を共に行うことがで
きるので特に適している。
【0051】着色層の塗布に使用す溶液は、既知の技術
に従って顔料(または顔料混合物)およびバインダーを
ロール-ミルして「顔料チップ」を生成し、溶剤(アセ
トン、メチルエチルケトン(MEK)等)を添加して「ミ
ルベース」を生成した後、所望により残りの成分および
更に溶剤を添加して調製するのが都合がよい。所望する
任意の色相および色合いに合わせるために、他の顔料チ
ップ(およびミルベース)を添加することもできる。特
に、異なる印刷インクの色を再現することができ、その
ことがカラープルーフィングに重要である。
【0052】バリヤー層は、可視光および照射線の両方
に対して透明な種々の親水性ポリマー材料から選択する
ことができる。その主な作用は、特に接着剤層の塗布の
際に着色層を接着剤層から隔離することであり、それで
有機溶媒に対してかなり不透質性である欠陥のないフィ
ルムを形成できるような材料が好ましいとされる。バリ
ヤー層は、着色層に対して貼合または、溶液もしくは分
散液として塗布することができる。着色層の破損を避け
るため、水溶液または分散液からの塗布を行うことが好
ましい。
【0053】バリヤー層中で使用することができる材料
は、ゼラチン等のタンパク質;デンプン、変性デンプ
ン、キサンテン、ヒドロキシアルキルセルロース、カル
ボキシアルキルセルロース等のポリサッカライドおよび
その誘導体;ならびにポリ(ビニルアルコール)もしくは
ヒドロキシエチルアクリレート、アクリル酸等のポリマ
ーおよびコポリマー等の分子中にヒドロキシル基、カル
ボキシル基または他の親水性官能価を多数含む合成ポリ
マーを含む。
【0054】好ましい材料はポリ(ビニルアルコール)
(PVA)であり、高加水分解度(例えば90%以上)
のものが好ましい。バリヤー層は塗布に続いて架橋する
ことができ、要すればアンチハレーション染料(特に紫
外線吸収染料)などの添加剤を含むことができる。一種
またはそれ以上の界面活性剤がバリヤー層内に含まれる
と、着色層および接着剤層に対する湿潤性が高まって有
利であり、被覆が不連続になることを防止して良好な構
造的結合性が形成される。種々のイオン性および非イオ
ン性界面活性剤を使用することができるが、PVAと共
に使用するのに特に適する物質は、トリソホン(Trisoph
one) Pk(ローヌ-プーラン(Rhone-Poulenc))、スーパ
ーアミド(Superamide) L9C(ミルマスター・オニック
ス(Millmaster Onyx))、ティーポール HB7(シェル・
ケミカルズ(Shell Chemicals))およびハムポシル(Hampo
sil) M30(ダブリュー・アール・グレイス・アンド・
カンパニー(W.R. Grace & Co.))を含む。二種またはそ
れ以上の界面活性剤を使用してよく、PVAバリヤー層
としては、全固形分の0.1〜15重量%の範囲の添加
量が典型的である。バリヤー層の厚さは使用する材料に
よるが、ドットゲインを最小にするために、バリヤー特
性に矛盾しない限りできるだけ薄いことが好ましい。P
VAの場合、通常1.0μmの最小乾燥厚さが必要であ
り、2.0〜8.0μmの厚さが典型的である。
【0055】塗布または貼合のいずれによっても、接着
剤層をバリヤー層の上に供給することができるが、前者
が好ましい。接着剤層の機能は、カラーシートを選択さ
れたベース(通常、紙もしくはカード)または前もって
ベースに付着した像が形成されたカラーシートのいずれ
かに対する貼合を可能にすることである。感圧性および
ホットメルト接着剤の両方を使用することができるが、
感圧性接着剤は、貼合を行う際に空気の泡を捕捉すると
いう大きな危険があり、使用前の感圧性接着剤層を保護
する除去可能なライナーが必要とされるのであまり好ま
しくない。接着剤は、透明性、可撓性および、バリヤー
被覆とベースとの間に良好な接着性を付与することなど
の種々の要求を満たす必要がある。ホットメルト接着の
場合、適当な高温でシャープに溶融し、冷却すると即座
に固化しなければならず、処理中に変色してはならな
い。
【0056】種々のビニルおよびアクリルポリマーなら
びにコポリマーを使用することができるが、接着剤を選
択することは、バリヤー層材料およびその中に含まれる
いずれかの界面活性剤の選択に依存する。バリヤーがP
VAである場合、GAFからE-735の商品名で50
%エタノール溶液として入手できる酢酸ビニルとビニル
ピロリドンのコポリマーを使用すれば、良好な結果が得
られる。ドットゲインの減少のため、必要とされる接着
剤性能に矛盾しない限り、接着剤層を薄くすべきであ
る。厚さは3〜12μmの範囲が典型的である。
【0057】像どおりに照射する際にベースからの反射
光を吸収させる目的で、接着剤層がアンチハレーション
染料を含むことが有利である。染料は、照射波長(通常
は紫外領域)において最大吸収を有するが、最終的に発
色した像の汚染を防止するために可視領域において最小
限度の吸収を有するように選ぶべきである。
【0058】
【実施例】以下の実施例により本発明を更に説明する。 実施例1(ネガティブ作用) 以下のミルベースを調製した: シアンミルベース 変性レジノックス 31g バットヴァール(Butvar) B76 0.87g シアン染料混合物 8.24g メチルエチルケトン 59g マゼンタミルベース 変性レジノックス 31g マゼンタ染料混合物 4.04g ブラック染料 0.02g メチルエチルケトン 60g イエローミルベース 変性レジノックス 31g バットヴァール B76 0.87g イエロー染料混合物 5.00g メチルエチルケトン 60g ブラックミルベース 変性レジノックス 31g バットヴァール B76 0.87g ブラック染料混合物 5.27g シアン染料 1.86g マゼンタ染料 0.98g メチルエチルケトン 60g
【0059】ミル処理は、セラミックボールを含むセラ
ミックポット内で遊星型ボールミルにより24時間以上
行った。 使用した顔料は:シアン − 顔料ブルー248-006
1(サンファースト(Sunfast))、顔料ブルー249-1
282(サンファースト) マゼンタ − 顔料レッドRT-698-D(ワッチング(W
atching)B)、顔料マゼンタRV-6803(クインド(Q
uindo)) イエロー − 顔料イエロー275-0562(トランサ
パーム(Transaperm))、顔料イエロー1270ベンジジ
ンAAOT ブラック − 顔料カーボンブラック300R(レーガル
(Regal)) 変性レジノックスは、レジノックス7280(モンサン
トから市販のフェノール樹脂)92%(w/w)およびDD
I-1410(ヘンケルから市販のジイソシアネート)
8%(w/w)の反応生成物の2-ブタノン中29.2%(w/w)
溶液である。ブットヴァール B76は、モンサントか
ら市販されるポリ(ビニルブチラール)である。
【0060】以下の各着色層の配合を12μmの下塗り
ポリエステルにそれぞれ示された厚さで塗布してそれぞ
れのカラーシートを調製し、65℃で4分間乾燥した。 シアン着色層 シアンミルベース 2.5350g トリメチロールプロパントリメタクリレート 0.4000g フッ化炭素F1 0.0625g トリアジンA 0.0250g ブットヴァール B76 0.0200g 湿潤塗布 4μm マゼンタ着色層 マゼンタミルベース 2.5350g トリメチロールプロパントリメタクリレート 0.4000g フッ化炭素F1 0.0625g トリアジンA 0.0250g セルロースアセテートブチレート CAB-500-5 0.0750g メチルエチルケトン 0.3500g 湿潤塗布 12μm イエロー着色層 イエローミルベース 2.5350g トリメチロールプロパントリメタクリレート 0.4000g フッ化炭素F1 0.0600g トリアジンA 0.0250g ブットヴァール B76 0.0250g メチルエチルケトン 3.0000g 湿潤塗布 12μm ブラック着色層 ブラックミルベース 2.5350g トリメチロールプロパントリメタクリレート 0.4800g フッ化炭素F1 0.0625g トリアジンA 0.0250g ブットヴァール B76 0.0250g 湿潤塗布 4μm
【0061】
【化1】
【0062】フッ化炭素F1は、米国特許第2,803,
615号に記載されているN-ブチルパーフルオロオク
タンスルホンアミドエチルアクリレートである。97.
5〜99.5%加水分解したポリ(ビニルアルコール)(フ
ルカ(Fluka)から入手)(平均分子量約72000)の8
%(w/w)水溶液を調製した。スーパーアミド(Superamid
e)L9C(ミルマスター・オニックスから入手)の7.
6%(w/w)40gとティーポル(Teepol)HB7(シェル
・ケミカルズ)を混合して、蒸留水で200mlとし、濾
過して界面活性剤混合物を調製した。ポリ(ビニルアル
コール)製剤と界面活性剤混合物3gとを混合して、バ
リヤー塗布製剤を調製した。バリヤー塗布製剤を各着色
層上に湿潤厚さ100μmで塗布し、65℃で8分間乾
燥した。接着剤層 続いて、各バリヤー層を、アンチハレーション化合物を
含む接着剤によりオーバーコートした。接着剤はビニル
ピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマーであり、接着剤
の配合は以下に示すとおりであった。: GAF E-735コポリマーの50%(w/w)エタノール溶液 12.5g エタノール 12.5g 以下の化学式2で示される化合物Bの上記接着剤の製剤
中における飽和溶液をつくり、ポリ(ビニルアルコール)
層上に湿潤厚さ24μmで塗布し、65℃で4時間乾燥
した。
【0063】
【化2】
【0064】カラープルーフィング カラーシートの試料を、3M447マッチプリントラミ
ネータを含む接着剤層を介して、マッチプリントベース
にそれぞれ貼合し、40〜6Kニューアーク(NuArc)6K
Wフレームを使用するUGRAプレート・コントロール
・ウェッジ(Plate Control Wedge)を通して照射し
た。ポリエステル層を剥離した後、以下のドット解像度
(150ライン/インチ)を有するネガティブ像が得ら
れた。
【0065】第1のカラーシートを3Mマッチプリント
ベース(樹脂被覆紙、300μm厚さ)に貼合し、照射
(2.5ニューアーク装置)および剥離し、続いて次の
カラーシートを貼合し、整合させて照射および剥離して
第2の色を付与する等して、4色プルーフを生成した。
【0066】実施例2(ネガティブ作用)ミルベース 二本ロールミル内で、既知の手順に従い、VAGHバイ
ンダー2重量部に対して顔料3重量部、またはVAGH
バインダー1重量部に対して顔料1重量部のいずれかを
使用して顔料チップを作成した。使用した顔料は、サン
(Sun)249-0592、サン248-0615(シア
ン)、サン234-0071およびモーベイRV-685
3(マゼンタ)、ハーショウ-1270、サン275-05
70(イエロー)およびレイヴェン-760(ブラック)で
あった。VAGHとは、部分的に加水分解された塩化ビ
ニルと酢酸ビニルとのコポリマー(ユニオン・カーバイ
ド製)である。チップをMEK中で一晩、振盪または撹
拌して、ミルベースを10%(w/w)固形分重量/溶液重
量で調製した。これにより、3:2または1:1(顔
料:VAGH)型のミルベースを形成した。
【0067】カラーシート 以下の製剤を実施例1で使用したポリエステルシート上
に塗布してカラーシートを調製した。使用したバリヤー
層および接着剤の組成は、バリヤー層の組成が前に使用
した界面活性剤混合物の代りにトリソホン(Trisophone)
PK(5%水溶液)を含んでなること以外は実施例1と同
様とした。 シアンシート トリメチロールプロパントリメタクリレート (セラニーズ・ケミカル(Celanese)社) 0.420g フッ化炭素F1 0.064g トリアジンA 0.026g シアンミルベース1:1 4.0170g MEK 9.054g この製剤を混合してマイヤーバー(Meyerbar)3番により
塗布し、100℃で1分間乾燥し、PVA8%製剤をオ
ーバーコート(マイヤーバー、30〜65μm、湿式塗
布)して100℃で4分間乾燥し、続いてマイヤーバー
12番を使用して接着剤製剤をオーバーコート(26μ
m、湿式)し、100℃で2分間乾燥した。マッチプリ
ント447ラミネータを使用して市販のマッチプリント
ベース上にストリップを貼合した。5KWバーキー-アス
コール・フレーム(Berkey-Ascor frame)(10単位)に
おいてUGRAプレート・コントロール・ウェッジを通
して照射した後、剥離してネガティブ像を生成すると、
2%〜98%ドット(150ライン/インチ)の解像度
であった。
【0068】 マゼンタシート トリメチロールプロパントリメタクリレート (セラニーズ・ケミカル社) 0.397g フッ化炭素F1 0.071g トリアジンA 0.035g マゼンタミルベース 3:2 4.00g この組成を混合してマイヤーバー4番(8.5μm、湿
式)により塗布し、100℃で1分間乾燥した。これを
シアンシートと同様にオーバーコートして試験した。2
0単位を照射すると、剥離により3〜99.5%ドット
(150ライン/インチ)のネガティブ像を生じた。
【0069】 イエローシート トリメチロールプロパントリメタクリレート (セラニーズ・ケミカル社) 0.412g フッ化炭素F1 0.070g トリアジンA 0.025g イエローミルベース 1:1 4.019g この組成を混合してマイヤーバー3番により塗布し、1
00℃で1分間乾燥した。これをシアンシートと同様に
オーバーコートした。前述のようにして、貼合および照
射を行った。15単位(バーキー-アスコール5KWフレ
ーム)を照射して、剥離により4〜97%ドット(15
0ライン/インチ)のネガティブ像を生じた。実施例1
に記載したように、フルカラープルーフを集成した。
【0070】実施例3(ポジティブ作用プルーフ)着色層の形成 二本ロールミル中で、既知の手順により、顔料量1重量
部に対しバインダー1重量部を使用して顔料チップを生
成した。使用した主な樹脂は、ジョンクリルSCX69
0、分子量15500のスチレン-アルリルコポリマ
ー、酸価240(エスシージョンソン(S. C. Johnseon)
により供給、b.v.、ミドレヒト(Mijdrecht)、オランダ
国)であった。第2の樹脂が必要とされる場合、顔料の
分散を促進するため、ブットヴァール B98(モンサ
ント・ケミカル社製造、セント・ルイス、米国)が使用
される。更に、それぞれの場合に、顔料分散剤ディスパ
バイク(Disperbyk)161(BYK・ヒェミー(Chemie)
から入手、ヴェーゼル(Wesel)、ドイツ国)を混和し
た。後者は溶媒混合物中に30%の固形分であり、二本
ロールミリング操作において使用する高温において、溶
媒成分が蒸発により除去されることが分った。
【0071】仕上がった顔料チップの構成は以下のとお
りであった(重量%)。 (A) シアンチップ 47.17% サンシアン顔料249-0592 47.17% ジョンクリル SCX690樹脂 5.66% ディスパバイク161固体 (B) シアンチップ 47.17% サンシアン顔料248-0615 47.17% ジョンクリル SCX690樹脂 5.66% ディスパバイク161固体 (C) マゼンタチップ 47.17% サン234-0071顔料 47.17% ジョンクリル SCX690樹脂 5.66% ディスパバイク161固体 (D) マゼンタチップ 47.17% ヘキスト-セラニーズ13-7019顔料 35.38% ジョンクリル SCX690樹脂 11.79% バットヴァール B98樹脂 5.66% ディスパバイク161固体 (E) イエローチップ 47.17% ハーショウ1270顔料 35.38% ジョンクリル SCX690樹脂 11.79% バットヴァール B98樹脂 5.66% ディスパバイク161固体 (F) イエローチップ 47.17% サン275-0570 35.38% ジョンクリル SCX690樹脂 11.79% バットヴァール B98樹脂 5.66% ディスパバイク161固体 (G) ブラックチップ 47.17% コロンビアン(Columbian)・レイヴェン7
60顔料 47.17% ジョンクリル SCX690樹脂 5.66% ディスパバイク161固体
【0072】続いて、上記チップの一種またはそれ以上
のチップを、超微粉砕ミル内で30〜60分間、エチル
メチルケトン1重量部および1-メトキシ-2-プロパノ
ール1重量部の溶媒混合物中に固形分顔料20%で分散
させて、これらのチップから顔料ミルベースを調製し
た。ミルベースの構成は以下のとおりであった。 (1) シアンミルベース 4g シアンチップ(A) 4g シアンチップ(B) 32g 溶媒混合物 (2) マゼンタミルベース 4g マゼンタチップ(C) 4g マゼンタチップ(D) 32g 溶媒混合物 (3) イエローミルベース 4g イエローチップ(E 4g イエローチップ(F) 32g 溶媒混合物 (4) ブラックミルベース 8g ブラックチップ(G) 32g 溶媒混合物
【0073】続いて、上記ミルベースを使用し、以下の
ようにして光重合性カラーコーティング(着色被覆)を処
方した。 シアンカラーコーティング(着色被覆): 15g 溶媒混合物 0.07g トリアジン A(実施例1と同じ) 1.0g トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト 6.6g シアンミルベース(1) マゼンタカラーコーティング(着色被覆): 13g 溶媒混合物(上記) 0.07g トリアジン A 0.15g エチレングリコールジメタクリレート 1.35g トリプロピレングリコールジアクリレート 8.0g マゼンタミルベース(2) イエローカラーコーティング(着色被覆): 13g 溶媒混合物 0.07g トリアジン A 1.5g トリプロピレングリコールジアクリレート 8.0g イエローミルベース(3) ブラックカラーコーティング(着色被覆): 13g 溶媒混合物(上記) 0.07g トリアジン A 1.0g トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト 8.0g ブラックミルベース(4) 各着色層を、湿潤厚さ6μmで、MX813型接着処理
メリネックス(Melinex)・ポリエステルフィルム(厚さ2
3μm)(アイ・シー・アイ・フィルムズ(I.C.I.film
s)、ミドルスボロー(Middlesborough)、英国)に塗布
し、90℃で1.5分間、オーブンにより乾燥した。
【0074】バリヤー層 続いて、塗布および乾燥した着色層を、以下のポリビニ
ルアルコールバリヤー層によりオーバーコートした。 シアン層用バリヤー: 10g ポリビニルアルコール8%水溶液 1g トリソホン PK界面活性剤5%水溶液 マゼンタ層用バリヤー: 10g ポリビニルアルコール8%水溶液 0.2g ハムポシル M30界面活性剤5%水溶液 イエロー層用バリヤー: 10g ポリビニルアルコール8%水溶液 0.1g ハムポシル M30界面活性剤5%水溶液 ブラック層用バリヤー: 10g ポリビニルアルコール8%水溶液 1g トリソホン PK界面活性剤5%水溶液 ポリビニルアルコールの品質は実施例1に使用したもの
と同じである。それぞれの場合において、バリヤー層溶
液を着色層上に24μmの湿潤厚さで塗布し、65℃で
6分間乾燥した。
【0075】接着剤層 各バリヤー層に、以下の組成の接着剤層を塗布した。 12.5g GAF E735コポリマーの50%(w/w)
エタノール溶液 12.5g エタノール この組成物を湿潤厚さ24μmで塗布し、65℃で3分
間乾燥した。カラープルーフィング 上記の各カラーシート試料を、3Mマッチプリント44
7ラミネータを使用して、接着剤層を介して3Mマッチ
プリントベースに直接貼合し、続いて3M/サック(Sac
k) 3KW 真空フレーム中で、UGRAプレート・コント
ロール・ウェッジを通してU-V/ブルー光に、通常、
1〜5秒の範囲の適当な時間照射した。ポリエステルシ
ートを剥離した後、マッチプリント上に、以下のドット
解像度(150ライン/インチ)を有するポジティブ像
が得られた。
【0076】シアンカラーシートをマッチプリントベー
スに貼合し、シアンハーフトーン色分離ポジティブフィ
ルムを上に載せ、UV/青色光に適当な時間照射し、ポ
リエステルシートを剥離してマッチプリントベース上に
ポジティブシアン像を生成し、該シアンシート上にマゼ
ンタカラーシートを貼合し、対応するマゼンタ色分離ポ
ジティブを通して整合させて照射し、ポリエステルシー
トを剥離し、そしてこの工程をイエローおよびブラック
のカラーシートおよび色分離について繰り返して良好な
品質の4色カラープルーフを生成した。基材として、
I.C.I.MX813接着剤処理ポリエステルの代り
に、コロナ処理ポリエステルを使用した場合、同様の結
果が得られた。所望により、上記方法により生成した像
を光照射により更に硬化させて取扱適性を向上させるこ
と、または保護用プラスチックカバーシートを貼合して
保護することもできる。
【0077】実施例4(ポジティブ作用プルーフィン
グ)カラーシート この実施例では、光重合性カラーシート内にポリビニル
ホルマール樹脂を使用して像の硬度を向上させた。適当
な塗布溶媒中の溶解性のため、中程度(約70%)のホ
ルマール含量、約25%のアセテート含量および低(約
6%)ヒドロキシル含量を有する樹脂を選択した。その
ような樹脂は、モンサントからフォームヴァール(Form
var)12/85の商品名で入手できる。超微粉砕ミル内
において顔料を樹脂溶液中で8時間以上ミル処理し、顔
料分散液をミルベースとして直接調製した。 (5)シアンミルベース: 4g フォームヴァール12/85樹脂 32g エチルメチルケトンと1-メトキシ-2-プロパ
ノールの1:1重量比混合物 2g シアン顔料 サン249-0592 2g シアン顔料 サン248-0615 顔料添加前に、フォームヴァール樹脂を溶媒混合物中に
溶解した。 (6)マゼンタミルベース シアン顔料を 2g マゼンタ顔料サン234-0071 2g マゼンタ顔料モーベイ RV6853 に置換すること以外はシアンミルベースと同様にした。
【0078】(7)イエローミルベース シアン顔料を 2g イエロー顔料ハーショウ 1270 2g イエロー顔料サン 275-0570 に置換すること以外はシアンミルベースと同様にした。
ハーショウ顔料は、イングレハート(Inglehart)社(ル
イスビル、ケンタッキー、米国)から入手した。 (8)ブラックベース: 2.64g アルノヴォール(Alnoval)PN320樹脂 2.64g バットヴァール B98樹脂 8g エチルメチルケトン 8g イソプロパノール 8g トルエン 8g カーボンブラック ナンバー300R(カボット
・コーポレーション(Cabot Corp.)) 2.64g シアン顔料サン 249-0592 顔料添加前に、樹脂を溶媒混合物中に溶解した。アルノ
ヴァールPN320は、ヘキスト・アー・ゲー(Hoechst
AG)(フランクフルト、ドイツ国)から供給されるノボ
ラックフェノール-ホルムアルデヒド樹脂である。
【0079】着色層塗布溶液:ミルベースを以下のよう
に配合して塗布溶液を調製した。シアン層塗布 15g 1:1エチルメチルケトン/1-メトキシ-2-プ
ロパノール溶剤混合物 0.14g トリアジンA 1.0g トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト 4.62g シアン顔料/フォームヴァール・ミルベース
(5) 1.98g シアン顔料/実施例3からのジョンクリル6
90・ミルベース(1)マゼンタ層塗布 13g 1:1溶剤混合物 0.07g トリアジンA 1.5g ジペンタエリトリトールペンタアクリレー
ト 7.0g マゼンタ顔料/フォームヴァール・ミルベー
ス(6) 1.0g マゼンタ顔料/実施例3からのジョンクリル
690・ミルベース(2)イエロー層塗布 : 13g 1:1溶剤混合物 0.07g トリアジンA 1.5g トリプロピレングリコールジアクリレート 3.2g イエロー顔料/フォームヴァール・ミルベー
ス(7) 4.8g イエロー顔料/実施例3からのジョンクリル
690・ミルベース(3)ブラック層塗布 : 15g トルエン 10g エタノール 15g 1-メトキシ-2-プロパノール 1.5g フォームヴァール12/85樹脂 0.2g トリアジンA 1.0g トリメチロールプロパントリメタクリレート 5.0g ブラックミルベース(8) 各着色層をMX813型接着処理ポリエステル上に6μ
mの厚さで塗布した。シアン、マゼンタおよびイエロー
塗布物は90℃で1.5分間乾燥し、ブラック塗布物は
70℃で2分間乾燥した。
【0080】バリヤー層 塗布および乾燥した着色層を、続いて以下のポリビニル
アルコールバリヤー層によりオーバーコートした。 シアン層用バリヤー: 10g ポリビニルアルコール8%水溶液 1g トリソホン PK界面活性剤5%水溶液 マゼンタ層用バリヤー: 10g ポリビニルアルコール8%水溶液 0.1g ハムポシル M30界面活性剤5%水溶液 イエロー層用バリヤー: 10g ポリビニルアルコール8%水溶液 0.1g ハムポシル M30界面活性剤5%水溶液 ブラック層用バリヤー: 10g ポリビニルアルコール8%水溶液 2g トリソホン PK界面活性剤5%水溶液 使用したポリビニルアルコールの品質は、シアン、マゼ
ンタおよびイエローについては実施例1に使用したもの
と同じであり、塗布厚さを湿潤状態で24μm、乾燥を
65℃で6分間行った。ブラックに使用したポリビニル
アルコールの品質は、アルドリッチ・ケミカル社(Aldri
ch Chemical Co.)から入手でき、100%加水分解した
平均分子量14000のポリビニルアルコールであり、
バリヤー溶液を160μmの湿潤塗布厚さで塗布し、7
0℃で4分間乾燥した。
【0081】接着剤層 各バリヤー層に、実施例3と同じ組成、塗布厚さおよび
乾燥条件を使用して接着剤層を塗布した。 カラープルーフィング 実施例3と同様に、上記の各カラーシート試料を3Mマ
ッチプリントベースに貼合し、UGRAプレート・コン
トロール・ウェッジを通して像どおりに適当な時間照射
して剥離した。このようにしてマッチプリントベース上
に形成したポジティブ像は、以下のドット解像度を示し
た。 この実施例のカラーシートを使用して、実施例3と同様
にしてフルカラープルーフが得られた。この実施例のカ
ラーシートから形成された像は、実施例3で形成された
像に比べて硬度の向上を示した。
【0082】「3Mカラーキー」、「エンコ・ナップ
ス」、「エンコ・パップス」、「コダック・ダブル・チ
ェック」、「フジ・カラー・アート・オーバーレイ」、
「3Mマッチプリント」、「アグファプルーフ」、「フ
ジ・カラー・アート」、「エンコ・プレス・マッチ」、
「ポーラロイド・スペクトラ・プルーフ」、「クロマリ
ン」、「ユーロスプリント」、「クロマチェック」、
「レジノックス」、「スーパーアミド」、「ティーポー
ル」、「トリソホン」、「バットヴァール」、「ハムポ
シル M30」、「ジョンクリル」および「フルオラ
ド」の各用語は商標である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一態様におけるカラープルーフの製
造プロセスを示すカラーシートの断面図である。
【符号の説明】
2:カラーシート 4:基材 6:着色感光層 8:親水性バリヤー層 10:接着剤層 12:支持ベース 14:照射領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/34 7124−2H (72)発明者 テレンス・ウィリアム・バルドック イギリス、イングランド、シーエム19・5 エイイー、エセックス、ハーロウ、ザ・ピ ナクルズ(番地の表示なし)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材、該基材に支持された着色光重合性
    材料、該着色光重合性材料をオーバーコートする親水性
    バリヤー層およびその外側の接着剤層を含んでなり、剥
    離カラー像形成への使用に適するカラーシート。
  2. 【請求項2】 バリヤー層がポリ(ビニルアルコール)を
    含んでなる請求項1記載のカラーシート。
  3. 【請求項3】 光重合性材料の層が、バインダー、顔
    料、重合性モノマー、光反応開始剤および所望により増
    感剤を含んでなる請求項1および2記載のカラーシー
    ト。
  4. 【請求項4】 接着剤層がアンチハレーション染料を含
    んでなる請求項1〜3のいずれかに記載のカラーシー
    ト。
  5. 【請求項5】 接着剤がホットメルト接着剤である請求
    項1〜4のいずれかに記載のカラーシート。
  6. 【請求項6】 ネガティブ作用像を形成する請求項1〜
    5のいずれかに記載のカラーシート。
  7. 【請求項7】 ポジティブ作用像を形成する請求項1〜
    5のいずれかに記載のカラーシート。
  8. 【請求項8】 各シートの顔料がイエロー、マゼンタお
    よびシアンである請求項1〜7のいずれかに記載したカ
    ラーシートの三枚のセット。
  9. 【請求項9】 各シートの顔料がシアン、マゼンタ、イ
    エローおよびブラックである請求項1〜8のいずれかに
    記載したカラーシートの四枚のセット。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれかに記載のカラ
    ーシートをベースに貼合し、基材を通してシートを照射
    し、基材をシートから剥がして着色光重合性物質の照射
    または非照射領域のいずれかをシートから除去し、更に
    二枚のカラーシートについて貼合、照射および剥離を繰
    り返して、シアン、マゼンタおよびイエロー層を含むカ
    ラー像を形成することを含んでなるカラー像の調製方
    法。
  11. 【請求項11】 更に、ブラック顔料を有する別のカラ
    ーシートを貼合、照射および剥離して、シアン、マゼン
    タ、イエローおよびブラック層を含んでなるフルカラー
    像を形成する請求項10記載の方法。
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