JPH06214322A - 写真陰画の光学濃度の測定方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 そこから写真プリントが作成されるべき、と
くに３色陰画である原画の、光学濃度の測定方法および
装置 【構成】 イメージがこれらの色に感応するカラープリ
ント媒体上に投影された時、原画を透過する各色のプリ
ント光量を制御する。この測定装置のスペクトル感度
は、プリント媒体のスペクトル感度に調節される。測定
光は、原画を通じて投影され、少なくとも一つのスペク
トルに分解される。波長の種々の範囲における光の強度
は、特定のプリント媒体のスペクトル感度に従つて重み
付けされ且つ合計される。プリント媒体のスペクトル感
度のその波長範囲に調節され得る半透明度を有するライ
トバルブが、スペクトルに沿つて分布している。各色の
光のかように重み付けされた強度は、別々に感知され且
つ測定される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、そこから写真プリント
を作成するとき原画を透過する各色のプリント光の量を
決定するための、前記原画写真イメージの光学濃度の測
定方法、および前記方法を遂行するための装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】このタイプの方法および装置の一つは、
ドイツ特許公報第ＯＳ ３，７３７，７７５号に開示さ
れている。測定光は、原画（陽画または陰画のいずれ
か）を通じて進み分光器により少なくとも一つのカラー
・スペクトルに分解される。波長の種々の範囲における
光の強度は、別々に測定される。各結果は、その範囲に
おけるカラー・プリント媒体のスペクトル感度を赤、緑
および青色の一つに特徴付ける因子：Θ_X ^BGR により掛
け算される。この各色について重み付けられた結果の合
計はその装置が使用すべきプリント光の量を決定するた
めに採用される。スペクトルの別々の範囲についての結
果を波長依存因子を用いて重み付けることは、理論的に
全てのフイルタ透過カーブをシミュレートすることを可
能とする。従って、このカーブを、紙の感度に正確に適
応させることが出来る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、開示さ
れた方法は、ある限界を有する。第１に、感知される原
画の任意の部分を通じて進行している光は、多数の感光
素子、とくにＣＣＤの画素、の間に分布されなければな
らないので、各画素は、少量の光だけしか受けない。第
２に、この方法は、原画の各部分において三色の各々に
ついて補正された輝度を達成するために、比較的長い計
算、とくにスペクトルの各個別の測定範囲についての別
々の掛け算および足し算、の連鎖を必要とする。

【０００４】従って、本発明の主目的は、各画素につい
てより高い強度を検出出来、より少ない計算を必要とす
る前述したタイプの改良された方法および装置を提供す
ることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的、並びに以下の
議論より明らかとなるその他の目的は、本発明により提
供される写真陰画のような原画の光学濃度の測定方法お
よびその方法を遂行するための方法により達成され、そ
れは（１）光を、スペクトルに沿つて配置され、各スペ
クトル波長に対するプリント媒体のスペクトル感度に従
つて制御されている複数の『ライトバルブ』を用いて減
衰させること；および（２）前記光の得られた重み付け
された強度を、前記ライトバルブを通過する各色におい
て測定することを含んでいる。

【０００６】

【作用】前記ライトバルブの半透明度は、特定のカラー
プリント媒体の特定の波長範囲におけるスペクトル感度
に従って一度だけ調節され、この設定は陰画の全ての部
分について保持される。スペクトルの平面における種々
の強度は、それによりプリント媒体のスペクトル感度に
従って重み付けされ、唯一の結果だけが各色の重み付け
され、且つ続いて収集された強度値について得られなけ
ればならないようにする。従って、それらは、在来のシ
ステムと同様に、一ホトセル当たりほぼ同一の出てゆく
電流において利用可能となる。三つの測定値だけを試験
された各ポイントについて処理すればよいので、計算お
よび制御のための出費は標準の、現在入手可能な照明制
御のそれと比肩し得るものである。更に、高精度のフイ
ルタ群を、紙の各タイプのスペクトル感度に対して調節
することは、もはや不必要である。前述の方法を遂行す
るための装置を以下に詳述する。本発明の充分な理解の
ために、添付図面に図解した本発明の好ましい実施例の
以下の詳細な記述を参照する。

【０００７】

【実施例】図１は、測定光の光源１、レフレクタ２、内
面が銀メッキされた円筒３および摩りガラス４を含む照
明器具を有する光学濃度測定装置を示している。この照
明器具は、数個の原画陰画を含むフイルム５上に直接置
かれている。フイルムの下そして矢印３２により示され
るフイルム移送方向に垂直に、スリット６がある。この
スリット６は、そこからプリントがされる陰画のホーマ
ットに限定された薄い金属片によりその限界を定められ
ている。このスリット６の上そしてフイルム５と摩りガ
ラス４との間には、感知されるべき陰画の部分と正確に
等しい幅の数個の放射状スロット１１ａを有する回転円
板１１がある。従って、この円板を矢印３３により示さ
れる方向に回転させることは、光源１からの光をスリッ
ト６の直接上のフイルムの幅に沿う、ポイントの連鎖に
おける進行を可能とする。

【０００８】このスリット６は、それを通じてスリット
を去る光が進行するコリメータ８の焦点にある。並行に
されたビームは、従来的に数個の異なるタイプのガラス
の補助プリズム９ａ、９ｂおよび９ｃより成る直視プリ
ズム９に入る。ビーム中心の僅かなスペクトル偏向はさ
ておき、プリズム９を通じる光の経路は本質的に直線で
ある。プリズム９を去る光は、レンズ１０により集焦さ
れ、光センサ（ホトセル）１５、１６および１７上にス
リット６の鋭いイメージを生じる。このプリズム９は、
スリット６にわたる陰画５の幅から由来する光を、波長
によりホトセル１５、１６および１７にわたつて拡がる
スペクトルに分解する。例えば、光の青成分は、左のホ
トセル１５に当たり、赤成分は右のホトセル１７に当た
ることが出来る。ホトセル１５、１６および１７のスリ
ット６に沿う−−つまり図の面に垂直な−−長さは、陰
画イメージの幅に対応する。

【０００９】このホトセル１５、１６および１７の上に
は、それを通過する光の量を制御する『ライトバルブ』
１２ａの連鎖１２がある。これらのライトバルブは、例
えば液晶であってよいが、他のタイプの器具も又使用出
来る。各ライトバルブ１２ａは、ドライバー１４により
別々の線１３を通じ個別に制御される。この部品１２ａ
の連鎖１２は、図の面において、ホトセル１５、１６お
よび１７と同一の距離（長さ）にわたり拡がっている。
代わりに、ライトバルブ１２ａおよびホトセル１５、１
６および１７は、スリット６に沿う感知ポイントの数に
対応する、多数の部分素子に分割されていても良い。こ
の場合、回転円板１１は不必要となる。

【００１０】図２ａは、図１の装置により処理されるカ
ラープリント媒体の種々の層のスペクトル感度を、波長
の関数として示すのである。カーブＢに示すように、青
の層は、４００Ｎｍと５００Ｎｍとの間の光波長に感応
する。カーブＧで表される緑の層は、約４６０Ｎｍから
５９０Ｎｍまでの波長に感応する。また、カーブＲで表
される赤の層の感度は、５８０Ｎｍから約７４０Ｎｍま
で拡がっている。前記ライトバルブ１２ａ、例えばドラ
イバー１４により制御されている連鎖１２内の液晶、の
半透明度は、半透明度のカーブが図２ａ内の感度カーブ
に、その高さおよび位置に関して正確にマッチするよう
にプログラムされている。ホトセル１５と１６および１
６と１７との間の交差は、感度の特定のカーブの間の交
差または接触のポイントに正確に位置している。このこ
とは、青のホトセルに供給された光は、約４７５Ｎｍの
波長までしか評価されず、緑のホトセルのための光は４
８０Ｎｍより上でしか評価され得ないことを意味してい
る。

【００１１】前記ライトバルブ１２ａは、その幅におい
て充分に狭く、それらが平均の半透明度においてそれら
のスペクトル範囲に割り当てる重みが、全ての個別のラ
イトバルブ素子に対して制御を提供するコストが無理の
無い範囲に保たれていても、エラーを除去することを保
証するようになっている。

【００１２】図１に示された装置の動作を以下に記述す
る。プリントを作成するのに使用される陰画のフイルム
５は、或る時間に一陰画の割合で、フイルムが一スリッ
ト幅前進する間に、円板１１の一スロット１１ａがスリ
ット６を走査しきる速さで運ばれる。この手順は、光の
スリットに沿う前進における全てのポイントの完全な解
釈を保証する。ホトセル１５、１６および１７および液
晶ライトバルブ１２ａ（つまり、図１の図示面に垂直な
方向での）の長さは、ホトセルが、スリット６の末端に
あるポイントさえも効果的に感知出来ることを保証する
ように充分大きい。その代わりに、光を、ポイントごと
に、スリット６により限界を定められた提示範囲から分
光器構成８、９および１０まで前進させる軸動または多
面体ミラーを使用することも可能である。いずれの場合
でも、結果は、連鎖１２中の各液晶素子１２ａの半透明
度に従って重み付けられた、陰画上の各ポイントについ
ての、各ホトセル１５、１６および１７における波長の
合計である。赤、緑および青の濃度についてのレベルは
適当な線を通じて、一般にドイツ特許第２，８４０，２
８７号（および対応米国特許第４，２７９，５０２号）
に開示された手法で動作するプロセッサ１８に伝送され
る。そこに記述されたように、フイルムは、ローラ７を
通じ一定の速度で移送され、その間に、或る角度でフイ
ルム上を移行する測定ストライプにより限界を定められ
た、その全ての部分は、ホトセル１５、１６および１７
により引き続いて感知される。一つのスロット１１ａの
フイルムの端部における出現は、他のスロット１１ａの
スリット６との一致に引き継がれ、そして一時に一スリ
ット幅づつ前進させられている陰画は、フイルムの全て
の部分についての結果がプロセッサ１８に格納されるま
で、次の測定ストライプにより感知される。

【００１３】前記液晶素子１２ａのイメージを、各色に
ついてホトセル１５、１６および１７に投影する一連の
レンズも又、各ホトセルをこれらの素子の直接下または
下流に配置する代わりに、採用出来る。光が一定の角度
で分光器に透過して行くとき又は光源１からの光のスペ
クトルが不均一に分布され、従って陰画の全ての色が同
一の強度で照明され又は評価されないとき、この状況
は、ライトバルブ１２ａの半透明度（減衰）を制御する
際に考慮することが出来る。特に、測定光の波長分布、
およびライトバルブの背後での光の収集における全ての
不規則性は、これらの不規則性に従ってライトバルブの
減衰を制御することにより補償される。これは、フイル
ムをスリット６に置かないで全ての液晶画素に関連する
波長範囲の強度を測定、調節及び格納することを含む較
正手順により行うことが出来る。この手順は又、プリン
ト媒体のスペクトル感度ばかりでなく全ての外部干渉も
考慮に入れる。陰画をスリット６を過ぎて前進させる
と、陰画の各色に対する透明度のための標準として、全
ての色についてのフイルムの有無による強度の間の関係
が確立される。次いで、これらの結果は対数的に濃度に
変換される。

【００１４】スペクトルの強度の所望の重み付けに依存
してアナログ信号により連続的に制御可能なライトバル
ブに代えて、双安定液晶セルも又採用可能である。かよ
うな双安定セルは、光シャッタの様に、感度カーブに依
存するデユーテイ・サイクルを有するパルス・トレイン
に応答して完全に透明である状態と完全に不透明である
状態との間で交替する。この結果は時間に関しての半透
明性の変調である。図１に示した実施例は、一時に陰画
の一部分のみを感知出来る。図４の実施例においては、
ライトバルブ１２ａはスリットのイメージに沿い、陰画
のスリット６における試験部分がある時、個別に制御可
能な補助セル１２ａの列と同数ｎに分布しており、例え
ば１０個の試験部分が１０個のホトセル１５’、１６’
および１７’により一時に三色について感知出来る。

【００１５】４７０から５１０Ｎｍにおける青カーブと
緑カーブとの重なり合い、および６００Ｎｍ付近の狭い
範囲における緑カーブと赤カーブとの重なり合いは、評
価工程の正確性を減じることがある。この心配は、図２
ｂに示したように、液晶ライトバルブの各色についての
別々の列１９、２０および２１を、それらの下に有する
色検出ホトセル１５”、１６”および１７”とともに、
重なり合い範囲における波長を感知する対が互いに次に
来るように、各色について、設けることにより考慮する
ことが出来る。感知されているスペクトル内の分布は、
セル１９、２０および２１が、スペクトルの線に同一の
程度でさらされることを保証する。３色の各々について
の合計の結果は次いで、その半透明度が図２ａのグラフ
に従って制御される液晶ライトバルブの列１９、２０お
よび２１の下のホトセル１５”、１６”および１７”に
利用可能とされる。

【００１６】結果を決定する際の図２ａの感度カーブの
重なり合いを考慮する、その他の方法は、図３に示す様
なライトバルブ１２ａ’の直線的な列１２’を設けるこ
とである。各バルブは、図２ａに示すスペクトル感度に
従い、線１３’を通じてドライバー１４’により制御さ
れる。ライトバルブ１２ａ’は、図２ｂに示した手法で
各波長に割当られる。接眼レンズ２２、２４、２６、２
８および３０は、その各々が液晶ライトバルブ１２ａの
対抗する部分の連続イメージを、その下のホトセル２
３、２５、２７、２９および３１上に生じる。レンズ２
２からのイメージは、そこでは青に感応する層のみが感
応する波長の範囲を表している。レンズ２４は、ホトセ
ル２５上に青と緑の間の重なり合い範囲をイメージす
る。レンズ２６は、純緑範囲を、レンズ２８は、緑と赤
との間の重なり合いを、そしてレンズ３０は、純赤を分
担している。

【００１７】この実施例は、重なり合い範囲のためのセ
ンサの順次的二重利用を目指している。この装置は、次
の手法で動作する：レンズ２２および２４の上のライト
バルブ１２ａ’の半透明度は、感度カーブＢに従って、
共に重み付けされた青を発しているホトセル２３および
２５を用いて制御される。その結果はプロセッサ１８’
に格納される。これと同時に、レンズ２８および３０の
上のバルブが、赤の感度カーブに従って制御され、ホト
セル２９および３１が、重み付けされた赤をプロセッサ
に供給する。その後引き続いて、レンズ２４、２６およ
び２８の上のライトバルブ１２ａが、図２の緑カーブに
調節され、ホトセル２５、２７および２９が、緑成分に
より重み付けされた合計強度を、プロセッサ１８’に供
給する。このシステムは、評価のために２倍の時間をと
るが、ライトバルブ１２ａをスペクトルの強度分布に従
って理想的に配置出来ると言う利点を有する。

【００１８】図５によるその他の実施例は、図３に示し
たものと僅かに異なり、ライトバルブの全列について只
一個の接眼レンズ３４を有し、一個のホトセル３５が、
ライトバルブを通過して進行する全ての光を捕らえてい
る。陰画の各部分からのそれぞれの青、緑および赤につ
いての三個の測定結果は、次の手法により順次的にえら
れる：青感度の波長範囲における液晶ライトバルブ１２
ａ’は、当初青カーブに調節され、その他のものは不透
明に（スイッチ・オフ）されている。次いで光がライト
バルブを通じて単一のホトセル３５まで通過する。その
後、緑感度カーブの波長範囲における液晶ライトバルブ
が、スイッチ・オンされ、このカーブに従って制御さ
れ、緑の光の測定を遂行する。最後に、赤感度カーブの
波長範囲における液晶ライトバルブが、このカーブに従
って制御され、陰画の与えられた部分における赤の光が
測定される。次いでこれと同一の手順が陰画の各部分に
ついて引き続き遂行される。

【００１９】

【発明の効果】この結果は次いで、前記ドイツ特許第
２，８４０，２８７号（および対応米国特許第４，２７
９，５０２号）に開示された手法で処理される。これ
迄、求められていたすべての目的および有利性を充たす
陰画の光学濃度の新規な測定方法および装置について記
述して来た。しかしながら主題の発明の数多くの変更、
改良、変形および他の用途並びに応用は、当該技術に熟
達した者にとって、発明の好ましい実施例を開示したこ
の明細書および添付図面を考慮した後、明白となるであ
ろう。本発明の精神および範囲から逸脱していない全て
のかような変更、改良、変形および他の用途並びに応用
は、冒頭の特許請求の範囲によってのみ限定されるべき
本発明によりカバーされると考えられる。

【００２０】以下に本発明の態様を列挙する。 〔１〕 そこから写真プリントが作成されるべき、とり
わけ３色陰画である、原画の光学濃度の測定方法であっ
て:そのイメージが、それらの色に感応するカラープリ
ント媒体上に投影されたとき原画を透過する各色のプリ
ント用光の量を決定するものであり、測定装置のスペク
トル感度が、前記プリント媒体の感度に調節され、且つ
測定光が、前記原画を通過して少なくとも一つのスペク
トルに分解され、波長の種々の範囲における光の強度
が、前記特定のプリント媒体のスペクトル感度に従つて
重み付けされて合計されるものにおいて： （１）光を、スペクトルに沿い配置され、且つ各スペク
トル波長に対するプリント媒体の感度に従つて制御され
ている複数のライトバルブを用いて減衰させる工程；お
よび（２）前記光の得られた重み付けされた強度を、前
記ライトバルブを通過する各色において測定する工程を
含む改良。

【００２１】〔２〕前記測定光の波長分布および前記ラ
イトバルブの背後の光の収集における全ての不規則性
が、これらの不規則性に従つて前記ライトバルブの減衰
度を制御することにより補償される前記〔１〕項に記載
の方法。 〔３〕前記プリント媒体が、２色の光に顕著に感応する
ものであり、前記測定する工程が、前記２色の光の強度
を、重なり合つている波長に沿つた時間的連鎖におい
て、前記ライトバルブの減衰度の引き続く再調節により
測定する工程を含む前記〔１〕項に記載の方法。 〔４〕各色の前記重み付けされた強度が、光を、その色
と関連する制御可能なライトバルブの列を通じて受ける
光センサにより測定され、前記ライトバルブの列が隣接
する重なり合い関係で配列されている前記〔１〕項に記
載の方法。

【００２２】〔５〕 そこから写真プリントが作成され
るべき、とりわけカラー陰画である、原画の光学濃度の
測定装置であって:そのイメージが、それらの色に感応
するカラープリント媒体上に投影されたとき原画を透過
する各色のプリント用光の量を決定するものであり、装
置のスペクトル感度が前記プリント媒体の感度に調節さ
れる装置において： （ａ）測定光を、前記原画を通じて投影するための光
源； （ｂ）光の前記原画を通過する面積を制限するための絞
り手段； （ｃ）前記原画を通過する光を分解するための分光器手
段； （ｄ）スペクトル的に分離された光を前記プリント媒体
の感度に従って、スペクトルに沿う複数の位置において
減衰させるためのライトバルブ手段；および （ｅ）前記ライトバルブ手段を通過した光の強度を表し
ている信号を発生させるための光センサ手段を含むこと
により、 波長の種々の範囲における光の強度が、前記特定のプリ
ント媒体のスペクトル感度に従つて重み付けされ、且つ
合計されるようにされた装置。

【００２３】〔６〕前記光センサ手段が、各色につき一
ホトセルを含む前記〔５〕項に記載の装置。 〔７〕前記〔６〕項に記載の装置であって、更に、原画
のストリップを前進させる手段を含み、且つ前記絞り手
段が、前記前進するストリップの方向と垂直に配列され
た細長いスリット、および原画を通じる光を、前記原画
のイメージ部分の幅にわたつてスリットを掃引する限定
された面積で通過させる回転要素を含む装置。 〔８〕前記光センサ手段が、ホトセルの非中断連鎖を含
み、その各々が、一色を表している波長範囲に等しい長
さで、前記ライトバルブ手段からの光を受けるように配
置されているものである前記〔５〕項に記載の装置。

【００２４】

〔９〕並行に配列された複数のライトバル
ブ手段および光センサ手段を含み、前記ライトバルブ手
段および光センサ手段の数が、前記原画を前記スリット
において同時に感知するように、前記原画の別々に感知
されるべき部分の数に等しいようにした前記〔５〕項に
記載の装置。 〔１０〕更に、前記ライトバルブ手段を去る光を、各色
と関連したホトセル上に集焦する複数の接眼レンズを含
む前記〔５〕項に記載の装置。 〔１１〕更に、前記ライトバルブ手段の半透明度を、所
望のスペクトル感度に従って制御する手段を含む前記
〔５〕項に記載の装置。

【００２５】〔１２〕更に、前記ライトバルブ手段を、
ライトバルブ手段を制御されたデユーテイ・サイクルで
交互に半透明と不透明とにするように、双安定的な手法
で制御する手段を含む前記〔５〕項に記載の装置。 〔１３〕前記ライトバルブ手段が、その各々が色の特定
の範囲に関連している複数のライトバルブ素子を含むも
のであり、一つの色範囲に関連している前記ライトバル
ブ素子が、重なり合っている色範囲に関連している素子
に関して色スペクトルの平面に横に配置されており、そ
れにより前記プリント媒体の全ての色感度範囲のカバー
を可能としている前記〔５〕項に記載の装置。 〔１４〕前記光センサ手段が、その一つが各色に、一つ
が前記プリント媒体の色感度範囲における重なり合いに
対応している複数のホトセル、および前記ライトバルブ
手段を前記プリント媒体の感度に従って、重なり合って
いる色に順次的に制御するための手段を含むものであ
る、前記〔５〕項に記載の装置。

【００２６】〔１５〕前記プリント媒体のスペクトル感
度の全ての範囲をカバーするように配列されたライトバ
ルブの単一の列；前記列を通過した光を受けるように配
列された単一のホトセル；および前記ライトバルブを前
記プリント媒体の青、緑および赤感度カーブの各々に従
って継続的に調節するためのライトバルブ制御手段を含
み、それにより前記光強度を各色につき引き続いて測定
するようにした前記〔５〕項に記載の装置。 〔１６〕更に、前記ライトバルブ手段を、前記測定光の
波長分布における全ての不規則性に関して補償するよう
に制御する手段を含む前記〔５〕項に記載の装置。 〔１７〕前記プリント媒体のスペクトル感度の全ての範
囲をカバーするように配列されたライトバルブの単一の
列を含み、且つ二つの光の強度を重なり合っている波長
範囲に沿う時間的連鎖で、前記ライトバルブの引き続く
再調節により測定するための手段を含むようにした前記
〔５〕項に記載の装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による光学濃度の測定装置の概略正面
図。

【図２】 （ａ）平均的カラー・プリント媒体の、４０
０−７５０Ｎｍの波長範囲における色感度を表すグラ
フ。 （ｂ）光の波長に従って制御することの出来るライトバ
ルブ構成の、光のスペクトル平面内における、分布を示
す図面。

【図３】 測定光スペクトルに関連した、ライトバルブ
およびホトセルの他の分布を示す正面図。

【図４】 一スリットにおける試験部分の数に従った複
数のライトバルブの列を有するライトバルブおよびホト
セルの分布を示す斜視図。

【図５】 単一のライトバルブ列から発生する光の測定
のための単一の光収集器具を有する他の分布構成の正面
図。

【符号の説明】

１ 光源 ２ レフレクタ ３ 円筒 ４ 摩りガラス ５ フイルム（陰画） ６ スリット ７ ローラー ８ コリメータ ９（９ａ，９ｂ，９ｃ） 直視プリズム（補助プ
リズム） １０、２２、２４、２６、２８、３０、３４
（接眼）レンズ １１ 回転円板 １１ａ スロット １２、１２’、１２ａ、１２ａ’ライトバルブ（の列） １３、１３’ 線 １４、１４’ ドライバー １５、１５’、１５”、１６、１６’、１６”、１７、
１７’、１７”、２３、２５、２７、２９、３１、３５
光センサ（ホトセル） １８、１８’ プロセッサ １９、２０、２１ 液晶セル（ライトバル
ブ） ３２ （フイルム移送方向の）
矢印 ３３ （回転円板の回転方向
の）矢印

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 そこから写真プリントが作成されるべ
   き、とりわけ３色陰画である、原画の光学濃度の測定方
   法であって:そのイメージが、それらの色に感応するカ
   ラープリント媒体上に投影されたとき原画を透過する各
   色のプリント用光の量を決定するものであり、 測定装置のスペクトル感度が、前記プリント媒体の感度
   に調節され、且つ測定光が、前記原画を通過して少なく
   とも一つのスペクトルに分解され、波長の種々の範囲に
   おける光の強度が、前記特定のプリント媒体のスペクト
   ル感度に従つて重み付けされて合計されるものにおい
   て： （１）光を、スペクトルに沿い配置され、且つ各スペク
   トル波長に対するプリント媒体の感度に従つて制御され
   ている複数のライトバルブを用いて減衰させる工程；お
   よび（２）前記光の得られた重み付けされた強度を、前
   記ライトバルブを通過する各色において測定する工程を
   含む改良。
2. 【請求項２】 そこから写真プリントが作成されるべ
   き、とりわけカラー陰画である、原画の光学濃度の測定
   装置であって:そのイメージが、それらの色に感応する
   カラープリント媒体上に投影されたとき原画を透過する
   各色のプリント用光の量を決定するものであり、 装置のスペクトル感度が前記プリント媒体の感度に調節
   される装置において： （ａ）測定光を、前記原画を通じて投影するための光
   源； （ｂ）光の前記原画を通過する面積を制限するための絞
   り手段； （ｃ）前記原画を通過する光を分解するための分光器手
   段； （ｄ）スペクトル的に分離された光を前記プリント媒体
   の感度に従って、スペクトルに沿う複数の位置において
   減衰させるためのライトバルブ手段；および （ｅ）前記ライトバルブ手段を通過した光の強度を表し
   ている信号を発生させるための光センサ手段を含むこと
   により、 波長の種々の範囲における光の強度が、前記特定のプリ
   ント媒体のスペクトル感度に従つて重み付けされ、且つ
   合計されるようにされた装置。