JPH06213492A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH06213492A
JPH06213492A JP4328280A JP32828092A JPH06213492A JP H06213492 A JPH06213492 A JP H06213492A JP 4328280 A JP4328280 A JP 4328280A JP 32828092 A JP32828092 A JP 32828092A JP H06213492 A JPH06213492 A JP H06213492A
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air
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air passage
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Yodo Nakano
容道 中野
Makoto Kusui
良 楠井
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Daikin Industries Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Air Humidification (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】この空気調和装置では、各ユニットVU,C
U,DU,HU,FUのケーシングVc,Cc,Dc,
Hc,Fcどうしを直列に連結した状態で複合ユニット
を構成した。各ユニットVU,CU,DU,HU,FU
に、被メンテナンス部材1,90,C1,C2,D1,
D2,H1,H2,20,21を同一方向から出入りさ
せるメンテナンス用の開口80〜82,71〜78を設
けた。 【効果】メンテナンスしやすい。設置場所に対する適応
性が高い。スペース効率が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、屋外からの給気と室
内からの排気とを熱交換器に導いて熱交換させつつ換気
すると共に、室内の空気を循環させながら空気清浄等を
行う空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えばビルの天井裏空間等に
配置され、屋外から室内へ給気される外気と、室内から
屋外へ排気される空気との間で熱交換を行わせつつ換気
する熱交換換気機があった。この熱交換換気機に、空気
清浄機、脱臭機及び加湿機等の機器をそれぞれダクトを
介して順次に連結した構成の空気調和装置が提供されて
いる。
【0003】しかし、この空気調和装置においては、ダ
クトによって連結された各機器が互いに距離をおいて分
散配置されているので、空気調和装置全体が大型化する
という問題があった。一方、単一のケーシング内に、フ
ィルタ、冷温水コイル及び加湿機等の機器を組み込ん
だ、いわゆる一体ケーシング組み込み型の空気調和装置
が提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この一体ケー
シング組込型の空気調和装置においては、上記フィルタ
や加湿機等の機器のうちの何れかが不要な場合、当該ケ
ーシングは内容物に対して不要に大型のものとなり、ス
ペース効率が悪い。また、設置現場に応じて要求される
複数の機器の多様な組合せを実現することが困難であ
り、設置条件に対する適応性に乏しいという問題もあっ
た。
【0005】ところで、複数の機器を組み合わせた空気
調和装置においては、エレメントの交換方向等、各機器
に対するメンテナンス作業側が機器毎に異なる場合、メ
ンテナンス性が悪くなる。また、メンテナンス作業のた
めの空間を空気調和装置の両側に確保することが必要と
なるので、空気調和装置の設置場所が制約を受けてしま
う。
【0006】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、スペース効率が高いと共に設置条件に対
する適応性に優れ且つメンテナンス作業が行い易い空気
調和装置を実現することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1に係る空気調和装置は、屋外からの給気と
室内からの排気との間で熱交換させる熱交換器を含んだ
基本ユニットと、電気集塵機ユニット、脱臭機ユニット
及び加湿機ユニットから選択される少なくとも一つのユ
ニットとが含まれていると共に、各ユニットのケーシン
グどうしが直列に連結された状態で複合ユニットとして
構成されており、各ユニット内の被メンテナンス部材に
対して同一方向からメンテナンス作業が行えるように、
各ユニットに、開閉蓋によって開閉されるメンテナンス
用の開口が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、請求項2に係る空気調和装置は、そ
れぞれの少なくとも一部どうしが所定のユニットを貫通
した状態で隣接して配置された室内空気循環風路および
給気側風路と、上記メンテナンス用の開口として両風路
間に設けられ、両風路を連通させる略矩形の開口と、こ
の略矩形の開口の四隅部を貫通した状態で両風路に跨が
って上記同一方向に延び、両風路内の被メンテナンス部
材の出し入れを案内するガイドレールとを備え、上記略
矩形の開口を開閉する開閉蓋は、当該開口の側縁に沿う
一端部を中心として回動されることにより開閉され、開
閉蓋の、開閉時にガイドレールと干渉される部分は、弾
力的に屈曲する可撓性部材により構成されていることを
特徴とするものである。
【0009】さらに、請求項3に係る空気調和装置は、
それぞれの少なくとも一部どうしが加湿機ユニットを貫
通した状態で隣接して配置された室内空気循環風路およ
び給気側風路と、上記メンテナンス用の開口として両風
路間に設けられ、加湿機ユニット内において両風路を連
通させる開口とを備え、この開口を開閉する開閉蓋は、
加湿機ユニットから抜き出し自在に設けられ、この開閉
蓋には、加湿機ユニット内の被メンテナンス部材として
の加湿エレメントに給水するための給水タンクが取り付
けられていることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項4に係る空気調和装置は、上
記給水タンクは、上記開閉蓋の、室内空気循環風路側の
面に取り付けられていることを特徴とするものである。
さらに、請求項5に係る空気調和装置は、上記基本ユニ
ットには、送風機ユニットが含まれており、この送風機
ユニットを貫通し且つメンテナンス方向と直交する状態
で、室内空気循環風路および給気側風路が隣接して配置
されており、送風機ユニット内の各風路には、モータの
回転軸と同軸に連結され、それぞれ循環用送風ファンお
よび給気用送風ファンを構成するシロッコファンが配置
されており、メンテナンス側に近いシロッコファンの回
転軸線は、メンテナンス方向と直交する方向に沿わされ
るとともに、メンナンス側から遠いシロッコファンの回
転軸線は、メンテナンス方向に沿わされており、各シロ
ッコファンのモータは、メンテナンス側に近くなるよう
に配置されていることを特徴とするものである。
【0011】請求項6記載の空気調和装置は、メンテナ
ンス側から遠いシロッコファンは、回転軸線の先端側お
よび基端側から吸い込み可能な両吸込ファンからなるこ
とを特徴とするものである。請求項7記載の空気調和装
置は、上記基本ユニット内の被メンテナンス部材には、
熱交換器と粗塵フィルタが含まれており、粗塵フィルタ
は、熱交換器取り出し用の開口から取り出せるように、
当該開口の略中央部を通り且つ熱交換器の取り出し方向
に対して傾斜した方向に沿って配置されていることを特
徴とするものである。
【0012】
【作用】上記請求項1に係る空気調和装置の構成によれ
ば、各ユニット内の被メンテナンス部材を各ユニットの
開口を通して同一方向に出入りさせることにより、同一
方向からメンテナンス作業が行える。基本ユニットに対
して、電気集塵機ユニット、脱臭機ユニット及び加湿機
ユニットから選択される少なくとも一つのユニットを直
列に連結することにより、複合ユニットを構成している
ので、所望のユニットのみを自在に組み合わせた空気調
和装置を実現することができる。
【0013】請求項2に係る空気調和装置の構成によれ
ば、両風路間を連通させる開口を通して、メンテナンス
側から遠い側にある風路の被メンテナンス部材を出入り
させることにより、上記同一方向からメンテナンス作業
が行える。また、被メンテナンス部材をガイドレールに
沿って出し入れできることに加えて、開口の開閉蓋を、
回動開閉する方式としたので、非常に作業性が良い。こ
のように回動開閉する開閉蓋は、開閉時のガイドレール
との干渉による開閉不良を避けるために形状が制限さ
れ、開口の一部しか覆うことができずに両風路間の十分
なシール性を確保できない虞がある。しかし、開閉蓋
の、ガイドレールとの干渉部分を可撓性部材で構成した
ので、開閉の際のガイドレールとの干渉時に、この可撓
性部分が屈曲して開閉蓋の開閉動作を許容し、且つ、開
閉蓋の閉塞時には、可撓性部分が元の形状に復元して、
十分に開口を覆うことができ、これにより、十分なシー
ル性を確保することができる。
【0014】請求項3に係る空気調和装置の構成によれ
ば、室内空気循環風路と給気側風路との間のメンテナン
ス用の開口を開閉する開閉蓋を、加湿ユニットから抜き
出し自在に設け、この開閉蓋に、加湿ユニットの加湿エ
レメントに給水するための給水タンクを取り付けたの
で、開閉蓋および給水タンクを加湿ユニットから一体的
に抜き出すことができる。したがって、開閉蓋を脱着す
るだけで、給水タンクへのメンテナンスが可能となる。
【0015】請求項4に係る空気調和装置の構成によれ
ば、給水タンクを室内空気循環風路側に配置した。冬場
においては、室内空気循環風路内の温度は、給気側風路
内の温度よりも高い。したがって、給水タンクを給気側
風路内に配置した場合と比較して、給水タンク内の水の
温度を相対的に高くすることができ、加湿能力を向上で
きる。
【0016】請求項5に係る空気調和装置の構成によれ
ば、送風機ユニットの各風路において、各シロッコファ
ンを互いに直交するようにし、且つ各シロッコファンの
モータを、メンテナンス側に近くなるように配置した。
ところで、シロッコファンでは、ファンロータ側に比べ
てモータ側のほうが所要スペースが少ない。このように
所要スペースの少ないモータ側を近接させて配置したの
で、両シロッコファンを、互いに近づけて配置すること
ができる。したがって、メンテナンス側から遠いシロッ
コファンを、メンテナンス側により近づけて配置するこ
とができ、容易にメンテナンスが行えることになる。
【0017】請求項6に係る空気調和装置の構成によれ
ば、メンテナンス側から遠いシロッコファンは、その回
転軸線がメンテナンス方向に沿っており、風路と直交し
ている。したがって、片吸込のシロッコファンを用いた
場合には、モータの配置部分が風路断面でのデッドスペ
ースとなってしまう。これに対して、本構成によれは、
ファンの回転軸線の先端側および基端側の双方から吸い
込み可能としたので、上記モータの配置部分をも風路と
して利用でき、デッドスペースを無くすことができる。
【0018】請求項7記載に係る空気調和装置の構成に
よれば、粗塵フィルタを、当該開口の略中央部を通る直
線上であって熱交換器の取り出し方向に対して傾斜した
方向に沿って配置したので、当該粗塵フィルタを、熱交
換器取り出し用の開口から容易に取り出すことができ
る。また、熱交換器および粗塵フィルタの両者を取り出
すための開口を共用できるので、これらを取り出すため
の開口を別々に設ける場合と比較して、部品点数を少な
くすることができる。さらに、取り出し方向が平行であ
る場合に、これらを同一の開口から取り出そうとする
と、この開口部面積を大きくしなければならないが、本
構成では、粗塵フィルタの取り出し方向を傾斜させたの
で、開口部面積を狭くすることができる。
【0019】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図2はこの発明の一実施例の空気調和装置の内
部構成を示す概略平面図であり、図3はその概略側面図
である。また、図4は、加湿機ユニットHUを除いた空
気調和装置の分解斜視図である。これらの図を参照し
て、この空気調和装置は、屋外からの給気と室内からの
排気との間で熱交換させる熱交換器1を含んだ熱交換ユ
ニットVU1と、送風ファン20,21を含んだ送風機
ユニットFUとからなる基本ユニットVUを有してお
り、熱交換ユニットVU1、電気集塵機としての電気集
塵機ユニットCU、脱臭機としての脱臭機ユニットD
U、加湿機としての加湿機ユニットHU及び送風機ユニ
ットFUがこの順で直列に連結された複合ユニットとし
て構成されている。また、この空気調和装置において
は、図1に示すように、被メンテナンス部材としての熱
交換器1、粗塵フィルタ90、各エレメントC1,C
2,D1,D2,H1,H2及び送風ファン20,21
に対して、同一方向からメンテナンス作業が行えるよう
にされている。
【0020】この複合ユニットとして構成された空気調
和装置の本体Aにおいては、外気を熱交換器1を介して
室内に導く給気側風路15と、室内の空気を除塵等した
状態で循環させる室内空気循環風路17とが、各ユニッ
トCU,DU,HUのケーシングCc,Dc,Hcを貫
通するように設けられており、また、室内の空気を熱交
換器1を介して屋外へ排出する排気側風路16と、室内
の空気を熱交換器1を介さずに屋外へ排出させるバイパ
ス風路22とが、熱交換ユニットVU1のケーシングV
c内に設けられている。上記の給気側風路15の、熱交
換器1の送風方向下流側部分は、送風方向に対して傾斜
した絞り用仕切板70によって絞られて風路幅が狭めら
れた状態で送風方向下流側に延びている。この給気側風
路15の風路幅が狭められた部分に、上記室内空気循環
風路17が併設されている。室内空気循環風路17の内
気の吸込み口10aは、熱交換ユニットVU1のケーシ
ングVcの端面の、上記絞り用仕切板70に対向する位
置に、給気の送風方向に直交する方向に向けて開口され
ている。この絞り用仕切板70は、室内空気循環風路1
7内において、吸込み口10aから導入された室内の空
気を案内する案内板として機能している。
【0021】給気側風路15は、熱交換ユニットVU1
のケーシングVcの端面に形成された外気の吸込み口7
aから、給気第1空間7、開口7b(図4参照)、主空
間4、開口4a(図3参照)、熱交換ユニットVU1の
ケーシングVc内に形成された給気第2空間9、給気第
3空間13、送風機ユニットFUのケーシングFc内に
形成された給気第4空間18及び給気口18aを介し
て、屋外の空気を室内に導入する風路である。給気第3
空間13は、電気集塵機ユニットCUのケーシングCc
内の空間13a、脱臭機ユニットDUのケーシングDc
内の空間13b及び加湿機ユニットHUのケーシングH
cの空間13cを順次に貫通する空間である。
【0022】排気側風路16は、熱交換ユニットVU1
のケーシングVcの側面に形成された内気の吸込み口6
aから、排気第1空間6、開口6c(図3参照)、主空
間4、開口4b(図3及び図4参照)、排気第2空間8
及び排気口8aを介して、室内の空気を屋外へ排出する
風路である。排気第1空間6及び排気第2空間8は、熱
交換ユニットVU1のケーシングVc内に形成されてい
る。
【0023】バイパス風路22は、内気の吸込み口6a
から、排気第1空間6、開口6d(図4参照)、バイパ
ス空間12、開口12a(図3及び図4参照)、主空間
4、開口4b、排気第2空間8及び排気口8aを介し
て、室内の空気を熱交換器1を介さないで屋外に排出す
る風路である。なお、図示していないが、排気第1空間
6内には、当該排気第1空間6と主空間4との間の開口
6c、及び排気第1空間6とバイパス空間12との間の
開口6dの何れか一方を選択的に閉塞することのできる
ダンパーが設けられている。このダンパーが何れの開口
6c,6dを閉塞するかを切り換えることにより、給気
と排気との間で熱交換させつつ換気する熱交換換気モー
ドと、給気と排気との間の熱交換を回避した状態で換気
する普通換気モードとに切り換えられる。
【0024】室内空気循環風路17は、熱交換ユニット
VU1のケーシングVcの側面に形成された内気の吸込
み口10aから、熱交換ユニットVU1のケーシングV
c内に形成された循環第1空間10、循環第2空間1
4、送風機ユニットFUのケーシングFc内に形成され
た循環第3空間19、及び循環気口19aを介して、室
内の空気を循環させる風路である。循環第2空間14
は、電気集塵機ユニットCUのケーシングCc内の空間
14a、脱臭機ユニットDUのケーシングDc内の空間
14b及び加湿機ユニットHUのケーシングHcの空間
14cを順次に貫通する空間である。
【0025】図3を参照して、熱交換器1は、第1の面
1aおよび第2の面1bに別々に入力された二気流間で
熱交換を行わせ、第1の面1aからの気流を第3の面1
cから,第2の面1bからの気流を第4の面1dからそ
れぞれ別々に出力する。第1の面1aおよび第2の面1
bには、それぞれフィルタが設けられている。電気集塵
機ユニットCUは、2つのエレメントC1,C2を有
し、それぞれを給気側風路15及び室内空気循環風路1
7に配している。脱臭機ユニットDUは、2つのエレメ
ントD1,D2を有し、それぞれを給気側風路15及び
室内空気循環風路17に配している。加湿機ユニットH
Uは、2つの加湿エレメントH1,H2を有し、それぞ
れを給気側風路15及び室内空気循環風路17に配して
いる。
【0026】図1を参照して、熱交換ユニットVU1の
ケーシングVc内の循環第1空間10と給気側第2空間
9との間は、給気側風路15を絞るために給気の送風方
向に対して傾斜された絞り用仕切板70と、この絞り用
仕切板70に一体に形成され、給気の送風方向に平行な
平行仕切板88とによって仕切られており、この平行仕
切板88には、循環第1空間10と給気側第2空間9と
の間に粗塵フィルタ90を出入りさせるための開口80
が形成されている。この開口80は、開閉蓋80aによ
って開閉される。また、熱交換ユニットVU1のケーシ
ングVcの側壁には、主空間4から熱交換器1を出入り
させるための開口82と、粗塵フィルタ90を給気側第
2空間9に出入りさせるための開口81とが形成されて
おり、これらの開口82,81は、開閉蓋83によって
同時に開閉されるようにしてある。室内空気循環風路1
0に配置される上記の粗塵フィルタ90を、開口80及
び開口81を通して出入りさせることにより、図1にお
いての下方側から、交換等のメンテナンスが行えるよう
にしてある。上記の粗塵フィルタ90は、室内空気循環
風路17内の、電気集塵機ユニットCU、脱臭機ユニッ
トDU及び加湿機ユニットHUの送風方向上流側におい
て、一括して粗塵を捕集する。この粗塵フィルタ90
は、熱交換ユニットVU1に配置されているので、熱交
換ユニットVU1の下流側に組み合わされるユニットの
種類にかかわらず、これらのユニットへの粗塵の影響を
防止することができる。
【0027】電気集塵機ユニットCUのケーシングCc
内の空間13aと空間14aとの間の仕切板84には、
開口72が形成されており、この開口72は、開閉蓋7
2aにより開閉自在である。また、空間13aは、開口
71により外部に開口しており、この開口71は、開閉
蓋71aにより開閉自在である。同様に、脱臭機ユニッ
トDU内の空間13bと空間14bとの間の仕切板85
に形成された開口74は、開閉蓋74aにより開閉自在
であり、また、空間13bを外部に開口させる開口73
は、開閉蓋73aにより開閉自在である。また、加湿機
ユニットHU内の空間13cと空間14cとの間の仕切
板86に形成された開口76は、開閉蓋76aにより開
閉自在であり、また、空間13cを外部に開口させる開
口75は、開閉蓋75aにより開閉自在である。各ユニ
ットCc,Dc,Hcの給気側風路15側のエレメント
C1,D1,H1を、開口71,73,75を通して出
入りさせ、これらを交換する等のメンテナンスを行うこ
とができる。また、各ユニットCc,Dc,Hcの室内
空気循環風路17側のエレメントC2,D2,H2を、
開口72,74,76を通して、室内空気循環風路17
と給気側風路15との間を出入りさせ、さらに各ケーシ
ングの側壁側の開口71,73,75を通して出入りさ
せて、図1においての下方側から、交換等のメンテナン
スを行うことができる。
【0028】送風機ユニットFUのケーシングFc内の
循環第3空間19と給気第4空間18との間の仕切板8
7には、室内空気循環風路19側の送風ファン21を給
気第4空間18側ヘ出入りさせる開口78が形成されて
おり、この開口78は、開閉蓋78aにより開閉自在で
ある。また、給気側第4空間18は、開口77により外
部に開口しており、この開口77は、開閉蓋77aによ
り開閉自在である。これにより、室内空気循環風路19
側の送風ファン21及び給気側風路15側の送風ファン
20を、図1においての下方側に取り出して、修理等の
メンテナンスが行えるようになっている。
【0029】以上のように、各ユニット内の被メンテナ
ンス部品に対して、一方向(図1においての下方側)か
らのメンテナンスが可能であるので、メンテナンス性に
優れると共に設置場所に対する適応性を高めることがで
きる。特に、上記のメンテナンスを行う方向を、ダクト
が連結されることのない側としたので、ダクトと干渉す
ることなく、メンテナンス作業を行うことができ、作業
し易い。また、各ユニット毎にメンテナンス用の開口が
設けられているので、例えば、一部のユニットのみをダ
クトを介して連結する構造を採用することができる。し
たがって、メンテナンス性に制約されることなく、現場
の設置条件に応じて、一体設置と分離設置とを選択する
ことも可能であり、設置場所への適応性を一層高くする
ことができる。上記の各開閉蓋80a,83,71a〜
78aは、片開き扉のようなものであっても良い。な
お、図4及び図5においては、開閉扉の図示を省略して
ある。
【0030】図5は、各ユニットのケーシングのみを示
した分解斜視図である。図4及び図5を参照して、各ユ
ニットがどのように連結されるかについて説明する。図
5に示すように、各ユニットVU,CU,DU,HUの
ケーシングVc,Cc,Dc,Hcの一端側の所定位置
には、それぞれ上縁側取付け部としての上縁側取付け部
材30、下縁側取付け部としての下縁側取付け部材40
及び側縁側取付け部としての側縁側取付け部材50が固
定されており、各ユニットCU,DU,HU,FUのケ
ーシングCc,Dc,Hc,Fcの他端側の所定位置に
は、上縁側取付け部材30に対応する被取付け部として
の被取付け孔31及び側縁側取付け部材50に対応する
被取付け部としての被取付け孔51が設けられている。
上縁側取付け部材30の貫通孔及び被取付け孔31を貫
通させた取付けねじ60に対してナットを螺合させるこ
とにより、両ケーシングの上面どうしがねじ締結され
る。また、側縁側取付け部材50の貫通孔を及び被取付
け孔51を貫通させた取付けねじ60にナットを螺合さ
せることにより、両ケーシングの側面どうしがねじ締結
される。下縁側取付け部材40は、その先端のフック部
をケーシングの下縁部に引っ掛けることにより、他の取
付け部材30,50と協働してケーシングどうしの取付
けを行う。
【0031】図6ないし図8は、ケーシングどうしを連
結する工程を、熱交換ユニットVU1のケーシングVc
と電気集塵機ユニットCUのケーシングCcとの連結の
場合を例にとって順次に示している。まず、図6に示す
ように両ケーシングVc,Ccを天井面等に載置した状
態から、図7に示すように右側のケーシングCcを持ち
上げながら左側のケーシングVcに近接させる。この状
態では、右側のケーシングCcの高さは、左側のケーシ
ングVcの上縁側取付け部材30を侵入させることがで
き、且つ右側のケーシングCcの下縁部側取付け部材4
0を左側のケーシングVc内に侵入させることのできる
高さにある。そして、右側のケーシングCcを左側のケ
ーシングVcに近接させながら左側のケーシングCcを
天井面に当接するまで下ろすことにより、左側のケーシ
ングVcの上縁側取付け部材30の貫通孔が、右側のケ
ーシングCcの被取付け孔31に位置合わせされる。ま
た、右側のケーシングCcの下縁部側取付け部材40
は、左側のケーシングVcの下縁部に係合される。さら
に、左側のケーシングVcの側縁部側取付け部材50の
貫通孔が右側のケーシングCcの被取付け孔51に位置
合わせされ、ねじ締結される。
【0032】図9を参照して、上記の上縁側取付け部材
30及び被取付け孔31は、各ユニットの組合せ順序を
規制して、各ユニットの自在な組合せの中から好ましく
ない組合せを排除することができるように相互に位置を
ずらしてある。一対の上縁側取付け部材30どうしの距
離がピッチbまたはcに設定され、一対の被取付け孔3
1どうしの距離としては、ピッチbのみに適合するもの
と、ピッチb及びピッチcの何れにも適合可能なものと
の2種類が設けられている。前者の場合には、一対の被
取付け孔31を何れも円孔により構成しており、後者の
場合には、一対の被取付け孔31のうちの一方を(b−
c)よりも長い長孔に構成している。
【0033】図9においては、各ユニットの組合せ順序
の適合関係が実線矢印で示され、不適合な関係は破線矢
印で示されている。図9に示すように、加湿機ユニット
HUの上縁側取付け部材30どうしの距離がピッチcで
あるのに対して、電気集塵機ユニットCU及び脱臭機ユ
ニットDUの一対の被取付け孔31どうしの距離がピッ
チbのみに設定されており、これにより、加湿機ユニッ
トHUが電気集塵機ユニットCUや脱臭機ユニットDU
の送風方向の上流側に配置されることが防止されてい
る。これは、仮に加湿機ユニットHUが上流側に配置さ
れた場合、加湿されて湿り気のある空気が上記電気集塵
機ユニットCUや脱臭機ユニットDU内を流れることに
なって、電気絶縁性が失われる等の故障の発生が懸念さ
れることから、これを防止するためである。一方、加湿
機ユニットHU及び送風機ユニットFUは、他の何れの
ユニットの送風方向下流側に配置され得るように、一方
の被取付け孔31を長孔としている。また、脱臭機ユニ
ットDUが電気集塵機ユニットCUの上流側に配置され
ることがないように規制されている。
【0034】この実施例によれば、熱交換ユニットVU
1内の熱交換器1を開口82から、熱交換ユニットVU
1内の粗塵フィルタ90を開口80,81から、電気集
塵機ユニットCUのエレメントC2を開口71,72か
ら、脱臭機ユニットDUのエレメントD2を開口73,
74から、加湿機ユニットHUのエレメントH2を開口
75,76から、送風ファン21を開口77,78か
ら、それぞれ同一方向に取り出して、メンテナンス作業
が行え、メンテナンス性に優れると共に設置場所に対す
る適応性を高めることができる。また、基本ユニットV
Uに対して所望のユニットのみを自在に組み合わせた空
気調和装置を実現することができ、スペース効率が高い
と共に、設置条件に対する適応性が一層高い。
【0035】さらに、空気調和装置本体A内に、給気側
風路15及び排気側風路16から独立した状態で室内空
気循環風路17を設けたので、給気量と排気量とのバラ
ンスを所定に保持することが容易である。また、給気側
風路15を冷暖房用の空気調和機とダクトを介して直結
することも可能となる。しかも、給気側風路15の通路
幅が狭められた部分に、室内空気循環風路17を併設し
たので、空気調和装置全体を小型化することができる。
【0036】また、室内空気循環風路17の吸込み口1
0aが、給気側風路15を絞るための絞り用仕切板70
に対向されているので、当該吸込み口10aから室内空
気循環風路17内へ給気の送風方向に直交する方向に沿
って導入された室内の空気は、絞り用仕切板70によっ
て給気の送風方向に平行な方向に案内される。したがっ
て、給気側風路15を絞るための絞り用仕切板70に、
室内空気循環風路17内での流れの方向変換を円滑に行
わせる機能を兼用させることができ、構造の簡素化を図
ることができる。
【0037】さらに、従来のように各ユニットVU,C
U,DU,HU,FU間をダクトで連結するのではな
く、各ユニットVU,CU,DU,HU,FUのケーシ
ングVc,Cc,Dc,Hc,Fcどうしを取付け部材
30,40,50によって連結するようにしたので、空
気調和装置全体を小型化することができる。図10およ
び図11は、この発明の他の実施例に係る空気調和装置
の、電気集塵機ユニットCUの内部構成を示す概略図で
ある。図12は、開口の正面図である。これらの図を参
照して、この実施例の特徴は、上記メンテナンス用の開
口としての開口71,72を通して出し入れされるエレ
メントC1,C2の、出し入れをガイドするガイドレー
ル110を設けた点、開口72を開閉する開閉蓋72a
を片開き扉とした点、および、開閉蓋72aの一部を可
撓性部材130で構成した点である。
【0038】上記開口72は、略矩形形状をしており、
その四隅部に、ガイドレール110が貫通されている。
このガイドレール110は、室内空気循環風路17およ
び給気側風路15に跨がった状態で、両風路17,15
に対して直交配置されている。上側のガイドレール11
0は、下向きに開いたチャンネル材からなり、下側のガ
イドレール110は、上向きに開いたチャンネル材であ
る。このチャンネル材からなる各ガイドレール110の
内部には、それぞれ長手方向に沿う空気の流通を遮断す
る仕切板110aが取り付けられている。この仕切板1
10aは、閉塞時の開閉蓋72aの略同一平面上に配置
されている。
【0039】また、開閉蓋72aは、その右端部が、開
口72の右側縁に、蝶番120により回動自在に取り付
けられている。開閉蓋72aの回動先端側となる左端部
には、U字形状の把手72bが固定されている。開閉蓋
72aの上下端部には、それぞれゴム等の板状の可撓性
部材130がビス止めされている。この可撓性部材13
0は、開閉蓋72が開口72を閉塞した状態で、図10
に示すように、左右一対のガイドレール10間に収まる
ようになっており、開閉蓋72の開閉動作時には、図1
1に示すように、ガイドレール110との干渉により弾
力的に屈曲されるようになっている。
【0040】この実施例によれば、エレメントC1,C
2をガイドレール110に沿って出し入れできることに
加えて、開口72の開閉蓋72aを、回動開閉する方式
としたので、エレメントC1,C2の交換等のメンテナ
ンスの作業性が非常に良い。また、開閉動作時に、開閉
蓋72aの上下に設けた可撓性部材130が、ガイドレ
ール110との接触により屈曲するので、回動開閉に支
障がない状態で、可撓性部材130を含めた開閉蓋72
aの形状を、開口72を十分に覆えるだけの大きさにす
ることができ、十分なシール性を確保することができ
る。すなわち、上.可撓性部材130を設けない場合に
は、回動開閉する開閉蓋72aは、開閉時のガイドレー
ル110との干渉による開閉不良を避けるために形状が
制限され、図13に示すように、閉塞時にも開口72の
上下部分の隙間を通して、白抜矢符のように両風路1
7,15間に空気の漏れが生じてしまい、シール性が確
保できないが、可撓性部材130を設けた本実施例で
は、そのようなことを回避できる。なお、開閉の際のガ
イドレール110との干渉時に屈曲した可撓性部分13
0は、開閉蓋72aの閉塞時には、自己復元力および両
風路17,15間の差圧により元の形状に復元する。
【0041】なお、この実施例において、可撓性部材1
30は、その一部が、閉塞時にガイドレール110の内
部の仕切板110aに当接して、ガイドレール110の
内部を通した空気の流通を完全に遮断するような形状の
ものであっても良い。この場合、一層シール性を高める
ことができる。また、この実施例の構造を、例えば脱臭
機ユニットDU等の、他のユニットの開口にも適用する
ことができる。
【0042】図14は、この発明のさらに他の実施例に
係る空気調和装置の、加湿ユニットHUの内部構成を示
す分解斜視図である。同図を参照して、この実施例の特
徴とするところは、加湿ユニットHU内において、室内
空気循環風路17と給気側風路15との間の仕切板86
に設けた開口76を開閉する開閉蓋76aを、加湿ユニ
ットHUから抜き出し自在に設け、この開閉蓋76a
の、室内空気循環風路17側の面に、加湿エレメントH
1,H2a,H2bへの給水用の給水タンク200を、
溶接やねじ止め等により取り付けたことである。
【0043】加湿エレメントH1,H2a,H2bは、
シェルの壁面に多数の透湿性加湿パイプを貫通させてお
り、当該加湿パイプの周壁面によって、内部の通気路
と、シェル内の水溜め空間(図示せず)とを仕切ってい
る。加湿エレメントH1,H2a,H2bは、加湿パイ
プ内に導入された通気流を、加湿パイプの壁面を通して
加湿する。加湿エレメントH1は、給気側風路15内に
配置され、加湿エレメントH2a,H2bは、室内空気
循環風路17内に配置されている。
【0044】両風路17,15を連通する上記開口76
の四隅部に、断面L字形形状のガイドレール210が、
貫通されている。このガイドレール210は、両風路1
7,15に跨がった状態で両風路17,15に対して直
交配置されており、加湿エレメントH1,H2a,H2
bの加湿機ユニットHUからの抜き出しを案内する。な
お、ケーシングHcの下部には、ドレンパン220が配
置されており、ドレンパイプ220aが、ケーシングH
cの端面下部に突出して配置されている。
【0045】開閉蓋76aの四隅部は、仕切板86にね
じ止めされて固定される。同様に、開閉蓋75aは、周
縁部の複数箇所においてケーシングHcの端面にねじ止
めされ固定される。開閉蓋76aは、開口75から引出
し可能な大きさに設定されている。給水タンク200
は、両開閉蓋75a,76aを貫通した給水配管201
を通して、水を供給され、これにより内部に溜めた水
を、給水パイプ202を通して、各加湿エレメントH
1,H2a,H2bに供給するものである。開閉蓋75
aには、給水配管201を貫通させる貫通孔230、ド
レンパイプ220aを貫通させる切欠部240が設けら
れている。なお、203は、給水タンク200内の水位
を検知するフロートスイッチであり、204は、フロー
トスイッチ203により検出された水位に応じて、給水
配管201を開閉する電磁弁である。電磁弁204によ
る給水配管201の開閉により給水タンク200内への
水の供給が制御され、これにより、給水タンク200内
の水位は、一定範囲のレベルに保たれている。
【0046】この実施例によれば、図1の実施例と同様
の作用効果を奏することに加えて、加湿ユニットHUか
ら抜き出し自在に設けた開閉蓋76aに、加湿エレメン
トH1,H2a,H2bに給水するための給水タンク2
00を取り付けたので、開閉蓋76aおよび給水タンク
200を加湿ユニットHUから一体的に抜き出すことが
できる。したがって、開閉蓋76aを脱着するだけで、
給水タンク200へのメンテナンスが可能となり、メン
テナンス作業が簡単に行える。
【0047】しかも、給水タンク200を、冬場におい
て給気側風路15よりも温度の高い室内空気循環風路1
7内に配置したので、当該給水タンク200を給気側風
路15内に配置した場合と比較して、給水タンク200
内の水の温度を相対的に高くすることができ、加湿能力
を向上することができる。図15は、この発明のさらに
他の実施例を示している。同図を参照して、この実施例
の特徴とするところは、下記の1)〜4)である。 1)送風機ユニットFU内の給気側風路15および室内
空気循環風路17に、それぞれ、給気側用送風ァン20
および循環用送風ファン21が配置され、各送風ファン
20,21は、それぞれモータ20a,21aの回転軸
20b,21bと同軸に連結されたシロッコファンから
なる。 2)メンテナンス側(開閉蓋77a)に近い給気用送風
ファン20の回転軸線20cは、メンテナンス方向と直
交する方向に沿わされるとともに、メンナンス側から遠
い循環用送風ファン21の回転軸線21cは、メンテナ
ンス方向に沿わされている。 3)各送風ファン20,21のモータ20a,21a
は、メンテナンス側に近くなるように配置されている。 4)循環用送風ファン21は、回転軸線21cの先端側
(矢符17Aで示す)および基端側(矢符17Bで示
す)から吸い込み可能な両吸込ファンからなる。
【0048】この実施例によれば、図1の実施例と同様
の作用効果を奏することに加えて、下記の作用効果を奏
する。本実施例では、両送風ファン20,21を直交配
置するとともに、両送風ファン20,21のモータ20
a,21aをメンテナンス側に近くなるように配置し
た。すなわち、送風ファン20,21どうしは、ファン
ロータ側に比べて所要スペースの少ないモータ20a,
10b側を近接させて配置されるので、両送風ファン2
0,21を、互いに近づけて配置することができる。し
たがって、メンテナンス側から遠い循環用ファン21
を、よりメンテナンス側に近づけて配置することがで
き、容易にメンテナンスが行えることになる。
【0049】しかも、室内空気循環風路17と直交して
配置される、メンテナンス側から遠い循環用ファン21
として、片吸込のものを用いた場合には、モータ21a
の配置部分が風路断面でのデッドスペースとなってしま
うが、本実施例では、回転軸線21cの先端側および基
端側の双方から吸い込み可能な両吸い込みとしたので、
上記モータ21aの配置部分をも風路(矢符17B)と
して利用でき、デッドスペースを無くすことができる。
【0050】図16および図17は、この発明のさらに
他の実施例を示している。これらの図を参照して、この
実施例が図1の実施例と異なる構成は、粗塵フィルタ9
0を、熱交換ユニットVU1のケーシングVcの、熱交
換器1取り出し用(メンテナンス用)の開口82の略中
央部を通る方向であって熱交換器1の取り出し方向に対
して傾斜した方向mに沿って配置したことである。これ
に伴って、絞り用仕切り板70に形成された開口80お
よび開閉蓋80aも、上記の傾斜した方向に交差させて
配置した。
【0051】この実施例によれば、粗塵フィルタ90
を、熱交換器1取り出し用の開口82から容易に取り出
すことができる。また、熱交換器1および粗塵フィルタ
90の両者を取り出すための開口を共用できるので、こ
れらを取り出すための開口を別々に設ける場合と比較し
て、部品点数を少なくすることができる。さらに、両者
の取り出し方向が平行である場合に、これらを同一の開
口から取り出そうとすると、開口の面積を大きくしなけ
ればならないが、本構成では、粗塵フィルタ90の取り
出し方向を傾斜させたので、開口82の面積を狭くする
ことができる。したがって、熱交換ユニットVU1のケ
ーシングVcの強度低下を抑制することができ、また、
開閉蓋83の小型軽量化を図ることができる結果、メン
テナンスを行いやすくすることができる。さらには、シ
ールすべき部分を少なくすることができる結果、シール
性を向上させることができる。加えて、ケーシングVc
への電装品等の取り付けスペース等の確保も容易にな
る。
【0052】なお、この発明は、上記各実施例に限定さ
れるものではなく、送風機ユニットFUを設けずに、送
風ファン20,21を熱交換ユニットVU1の給気第2
空間9及び循環第1空間10にそれぞれ配置することが
できる等、この発明の要旨を変更しない範囲で種々の変
更を施すことが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、各ユニット内の被メンテナンス部材を各ユニット
の開口を通して同一方向に出入りさせることにより、同
一方向からメンテナンス作業が行え、メンテナンス性に
優れると共に設置場所に対する適応性を高めることがで
きる。また、基本ユニットに対して所望のユニットのみ
を自在に組み合わせた空気調和装置を実現することがで
き、スペース効率が高いと共に、設置条件に対する適応
性が一層高い。
【0054】請求項2に係る発明によれば、被メンテナ
ンス部材をガイドレールに沿って出し入れできることに
加えて、両風路間の開口の開閉蓋を、回動開閉する方式
としたので、メンテナンスの作業性が非常に良い。しか
も、開閉蓋の、ガイドレールとの干渉部分となる可撓性
部材が開閉時に屈曲するので、開閉蓋の形状を、回動開
閉に支障がない状態で開口を十分に覆えるだけの大きさ
にすることができ、したがって、十分なシール性を確保
することができる。
【0055】請求項3に係る発明によれば、加湿ユニッ
トから抜き出し自在な開閉蓋に、加湿エレメントへの給
水用の給水タンクを取り付けたので、開閉蓋および給水
タンクを加湿ユニットから一体的に抜き出すことができ
る。したがって、開閉蓋を脱着するだけで給水タンクへ
のメンテナンスが可能となり、メンテナンス作業が簡単
に行える。
【0056】請求項4に係る発明によれば、冬場におい
て給気側風路よりも温度の高い室内空気循環風路内に、
給水タンクを配置したので、当該給水タンクを給気側風
路内に配置した場合と比較して、給水タンク内の水の温
度を相対的に高くすることができ、加湿能力を向上でき
る。請求項5に係る発明によれば、両シロッコファン
を、直交させ且つ所要スペースの少ないモータ側を近接
させて配置したので、両シロッコファンを、互いに近づ
けて配置することができる。したがって、メンテナンス
側から遠いシロッコファンを、メンテナンス側に、より
近づけて配置することができる結果、容易にメンテナン
スが行える。
【0057】請求項6に係る発明によれば、風路と直交
して配置される、メンテナンス側から遠いシロッコファ
ンとして、片吸込のものを用いた場合には、モータの配
置部分が風路断面でのデッドスペースとなってしまう
が、本発明では、ファンの回転軸の先端側および基端側
の双方から吸い込み可能としたので、上記モータの配置
部分をも風路として利用でき、デッドスペースを無くす
ことができる。
【0058】請求項7記載に係る発明によれば、熱交換
器および粗塵フィルタの両者を取り出すための開口を共
用できるので、これらを取り出すための開口を別々に設
ける場合と比較して、部品点数を少なくすることができ
る。また、取り出し方向が平行である場合に、これらを
同一の開口から取り出そうとすると、この開口の面積を
大きくしなければならないが、本発明では、粗塵フィル
タの取り出し方向を傾斜させたので、開口の面積を狭く
することができる。したがって、基本ユニットのケーシ
ングの強度低下を抑制することができる。また、開閉蓋
の小型軽量化を図ることができる結果、メンテナンスを
一層容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の一実施例としての空気調
和装置の各ユニットのエレメント等の取外しを模式的に
示した概略平面図である。
【図2】空気調和装置の内部構成を示す概略平面図であ
る。
【図3】空気調和装置の内部構成を示す概略側面図であ
る。
【図4】空気調和装置の分解斜視図である。
【図5】空気調和装置の各ユニットの分解斜視図であ
る。
【図6】ケーシングどうしの連結前の工程を示す概略断
面図である。
【図7】ケーシングどうしの連結寸前の工程を示す概略
断面図である。
【図8】ケーシングどうしの連結状態を示す概略断面図
である。
【図9】各ユニットの組合せの適合関係を示す概略図で
ある。
【図10】請求項2に係る発明の一実施例としての空気
調和装置の、電気集塵機ユニットの内部構成を示し、開
閉蓋の閉塞状態を示す概略斜視図である。
【図11】開閉蓋の開閉動作時を示す概略斜視図であ
る。
【図12】開口の正面図である。
【図13】可撓性部材を設けない場合の開閉蓋の閉塞時
を示す概略斜視図である。
【図14】請求項3に係る発明の一実施例としての空気
調和装置の、加湿機ユニットの内部構成を示す分解斜視
図である。
【図15】請求項5に係る発明の一実施例としての空気
調和装置の、送風機ユニットの内部構成を示す概略平面
図である。
【図16】請求項7に係る発明の一実施例としての空気
調和装置の、基本ユニットの内部構成を示す概略平面図
である。
【図17】その粗塵フィルタが取り出される状態を模式
的に示す、基本ユニットの概略平面図である。
【符号の説明】
VU 基本ユニット VU1 熱交換ユニット CU 電気集塵機ユニット DU 脱臭機ユニット HU 加湿機ユニット FU 送風機ユニット 1 熱交換器(被メンテナンス部材) 90 粗塵フィルタ(被メンテナンス部材) C1,C2 エレメント(被メンテナンス部材) D1,D2 エレメント(被メンテナンス部材) H1,H2,H2a,H2b 加湿エレメント(被メン
テナンス部材) 20,21 送風ファン(被メンテナンス部材) 20a,21a モータ 20b,21b 回転軸 20c,21c 回転軸線 71〜78 開口 80〜82 開口 80a,83 開閉蓋 71a〜78a 開閉蓋 110 ガイドレール 130 可撓性部材 200 給水タンク M メンテナンス方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屋外からの給気と室内からの排気との間で
    熱交換させる熱交換器(1) を含んだ基本ユニット(V
    U)と、電気集塵機ユニット(CU)、脱臭機ユニット
    (DU)及び加湿機ユニット(HU)から選択される少
    なくとも一つのユニットとが含まれていると共に、各ユ
    ニット(VU,CU,DU,HU)のケーシング(V
    c,Cc,Dc,Hc)どうしが直列に連結された状態
    で複合ユニットとして構成されており、 各ユニット(VU,CU,DU,HU)内の被メンテナ
    ンス部材(1,90,C1,C2,D1,D2,H1,
    H2)に対して同一方向からメンテナンス作業が行える
    ように、各ユニット(VU,CU,DU,HU)に、開
    閉蓋(80a,83,71a〜76a)により開閉自在
    なメンテナンス用の開口(80〜82,71〜76)が
    設けられていることを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】それぞれの少なくとも一部どうしが所定の
    ユニット(CU)を貫通した状態で隣接して配置された
    室内空気循環風路(17)および給気側風路(15)
    と、 上記メンテナンス用の開口として両風路(17,15)
    間に設けられ、両風路(17,15)を連通させる略矩
    形の開口(72)と、 この略矩形の開口(72)の四隅部を貫通した状態で両
    風路(17,15)に跨がって上記同一方向に延び、両
    風路(17,15)内の被メンテナンス部材(C2,C
    1)の出し入れを案内する複数のガイドレール(11
    0)とを備え、 上記略矩形の開口(72)を開閉する開閉蓋(72a)
    は、当該開口(72)の側縁に沿う一端部を中心として
    回動されることにより開閉され、 開閉蓋(72a)の、開閉時にガイドレール(110)
    と干渉される部分は、弾力的に屈曲する可撓性部材(1
    30)により構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】それぞれの少なくとも一部が加湿機ユニッ
    ト(HU)を貫通した状態で隣接して配置された室内空
    気循環風路(17)および給気側風路(15)と、 上記メンテナンス用の開口として両風路(17,15)
    間に設けられ、加湿機ユニット(HU)内において両風
    路(17,15)を連通させる開口(76)とを備え、 この開口(76)を開閉する開閉蓋(76a)は、加湿
    機ユニット(HU)から抜き出し自在に設けられ、 この開閉蓋(76a)には、加湿機ユニット(HU)内
    の被メンテナンス部材としての加湿エレメント(H1,
    H2a,H2b)に給水するための給水タンク(20
    0)が取り付けられていることを特徴とする請求項1記
    載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】上記給水タンク(200)は、上記開閉蓋
    (76a)の、室内空気循環風路(17)側の面に取り
    付けられていることを特徴とする請求項3記載の空気調
    和装置。
  5. 【請求項5】上記基本ユニット(VU)には、送風機ユ
    ニット(FU)が含まれており、 この送風機ユニット(FU)を貫通し且つメンテナンス
    方向(M)と直交する状態で、室内空気循環風路(1
    7)および給気側風路(15)が隣接して配置されてお
    り、 送風機ユニット(FU)内の各風路(17,15)に
    は、モータ(21a,20a)の回転軸(21b,20
    b)と同軸に連結され、それぞれ循環用送風ファン(2
    1)および給気用送風ファン(20)を構成するシロッ
    コファンが配置されており、 メンテナンス側に近いシロッコファン(20)の回転軸
    線(20c)は、メンテナンス方向(M)と直交する方
    向に沿わされるとともに、メンナンス側から遠いシロッ
    コファン(21)の回転軸線は、メンテナンス方向
    (M)に沿わされており、 各シロッコファン(20,21)のモータ(21a,2
    0a)は、メンテナンス側に近くなるように配置されて
    いることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】メンテナンス側から遠いシロッコファン
    (21)は、回転軸線(21c)の先端側および基端側
    から吸い込み可能な両吸込ファンからなることを特徴と
    する請求項5記載の空気調和装置。
  7. 【請求項7】上記基本ユニット(VU)内の被メンテナ
    ンス部材には、熱交換器(1)と粗塵フィルタ(90)
    が含まれており、 上記粗塵フィルタ(90)は、熱交換器(1)取り出し
    用の開口(82)から取り出せるように、当該開口(8
    2)の略中央部を通り且つ熱交換器(1)の取り出し方
    向に対して傾斜した方向(m)に沿って配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
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