JPH06213393A - 熱応動式スチ―ムトラップ - Google Patents

熱応動式スチ―ムトラップ

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JPH06213393A
JPH06213393A JP2175793A JP2175793A JPH06213393A JP H06213393 A JPH06213393 A JP H06213393A JP 2175793 A JP2175793 A JP 2175793A JP 2175793 A JP2175793 A JP 2175793A JP H06213393 A JPH06213393 A JP H06213393A
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JP
Japan
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valve
diaphragm
control element
upper wall
valve member
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JP2175793A
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Hideaki Yumoto
湯本  秀昭
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TLV Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 間欠的な開閉弁作動を行う熱応動式スチ―ム
トラップを得ること。 【構成】 温度制御機素9の上壁部材11の外周縁に外
壁部材22の外周縁を固着して、両壁部材の間に断熱層
としての空気層21を形成する。空気層21によって弁
室3の流体と収容室13の膨脹媒体15との間で熱が伝
わり難くなるので、閉弁から開弁及び開弁から閉弁に移
るまでの時間が長くなり、開閉弁作動が間欠的になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種蒸気使用機器や蒸
気配管で発生する復水を自動的に排出するスチ―ムトラ
ップに関し、特に、蒸気と復水で加熱冷却されその温度
に応じて膨脹収縮する媒体を含む温度制御機素を用い
て、所望温度以下の復水を系外へ排出する熱応動式スチ
―ムトラップに関する。
【0002】
【従来の技術】熱応動式スチ―ムトラップの基本的構成
は、例えば、特公昭60−46318号公報から公知で
ある。当該公報から理解されるように、上下二つの皿状
壁部材の間にダイヤフラムの外周縁を固着して上壁部材
とダイヤフラムとの間の内部空間に膨脹媒体を封入しダ
イヤフラムに弁部材を連結した温度制御機素を、入口の
連通する弁室内に配置し、膨脹媒体の膨脹収縮を利用し
て、ダイヤフラムを介して弁部材を駆動し、これによっ
て、弁室と出口とを連通する導出路を有する弁座部材
に、弁部材を離着座せしめるようにしたものである。
【0003】弁室内に高温の蒸気が流入してくると、膨
脹媒体が膨脹して、弁部材を弁座部材に着座せしめ、導
出路を閉止する。これによって、蒸気の排出を防止す
る。また、低温の復水が流入してくると、膨脹媒体が収
縮して、弁部材を弁座部材から離座せしめ、導出路を開
ける。これによって、復水を系外へ排出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな様式の熱応動式スチ―ムトラップにあっては、膨脹
媒体の膨脹収縮温度を境にして小刻みに開閉弁作動を繰
り返すので、復水がたらたらと排出され、蒸気漏れと見
間違うことがあり望ましくない。また弁部材と弁座部材
が早期に摩耗して蒸気漏れを生じてしまう問題がある。
【0005】従って、本発明の技術的課題は、間欠的な
開閉弁作動を行う熱応動式スチ―ムトラップを得ること
である。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上記の技術的課題を解決す
る為に講じた本発明の技術的手段は、弁ケ―シングで入
口と弁室と出口を形成し、導出路を有する弁座部材を弁
室と出口との間に配置し、上下二つの壁部材と、両壁部
材の間に外周縁を固着したダイヤフラムと、上壁部材と
ダイヤフラムとの間に封入した膨脹媒体と、ダイヤフラ
ムに連結した弁部材とから成る温度制御機素を弁室内に
配置し、膨脹媒体の膨脹収縮によるダイヤフラムの変位
によって弁部材を弁座部材に離着座せしめて導出路を開
閉するものにおいて、温度制御機素の周囲に熱伝導率の
低い断熱層を形成したことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記の技術的手段の作用は下記の通りである。
温度制御機素の周囲に形成した熱伝導率の低い断熱層に
よって熱が伝わり難いので、弁室内の低温復水によって
膨脹媒体が収縮し閉弁から開弁に移るときには、弁室内
がより低温になってから開弁する。逆に膨脹媒体が膨脹
し開弁から閉弁に移るときには、弁室内がより高温にな
ってから閉弁する。このようにして閉弁から開弁及び開
弁から閉弁に移るときの時間を長くすることができるの
で、間欠的な開閉弁作動を行うことができる。
【0008】
【実施例】上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説
明する(図1と図2参照)。図1において、上ケ―シン
グ1と下ケ―シング2とをねじ結合して、内部に弁室3
を有する弁ケ―シングが形成される。上ケ―シング1に
入口4が、下ケ―シング2に出口5が形成される。弁室
3と出口5との間の隔壁6に、弁座部材7がねじ結合さ
れている。弁座部材7の中央に、弁室3と出口5とを連
通する貫通導出路8が形成されている。
【0009】弁座部材7の上方に、温度制御機素9が位
置する。温度制御機素9は、注入口10を有する上壁部
材11と、注入口10を密封する栓部材12と、上壁部
材11との間に収容室13を形成する第1ダイヤフラム
14と、収容室13に密封した膨脹媒体15と、弁座部
材7に離着座して導出路8を開閉する弁部材16と、弁
部材16を環状部材17と共に固着する第2ダイヤフラ
ム18と、第1及び第2ダイヤフラム14,18の外周
縁を上壁部材11との間に挟んで固着する下壁部材19
と、上壁部材11に固着したストッパ―20及び、外周
縁が上壁部材11の外周縁に固着され、上壁部材との間
に断熱層としての空気層21を形成する上壁部材22と
から成る。膨脹媒体15は、水、水より沸点の低い液
体、或いはそれらの混合物で形成される。
【0010】温度制御機素9は、隔壁6と弁座部材7の
間に挟んで固定された有底円筒形状の取付部材23内に
収容され、スナップリング24で固定される。取付部材
23の下端部には両側に二つの復水通過窓25が開けら
れている。
【0011】入口4から弁室3に流入する流体の温度が
高い場合、膨脹媒体15は膨脹するが、空気層21によ
って流体の熱が伝わり難いので、流体の温度がより高温
になってから膨脹し、第1及び第2ダイヤフラム14,
18を介して弁部材16を下方に変位せしめ、その結
果、弁部材16を弁座部材7に着座せしめて、導出路8
を閉止し、高温流体即ち蒸気の流出を防止する。弁室3
内の流体温度が放熱等により所定値よりも低くなると、
膨脹媒体15は収縮するが、この場合も流体の温度がよ
り低温になってから収縮し、弁部材16が弁座部材7か
ら離座し、導出路8を開ける。低温流体即ち復水が導出
路8から出口5に流出する。
【0012】上記実施例においては、断熱層として空気
層を形成したものを示したが、上壁部材や下壁部材にゴ
ムや樹脂等の断熱部材を取り付けることによって断熱層
を形成してもよい。
【0013】
【発明の効果】本発明は下記の特有の効果を生じる。上
記のように本発明による熱応動式スチ―ムトラップは、
間欠的な開閉弁作動を行うことができるので、復水排出
時に蒸気漏れと見間違うことがなく、また弁部材と弁座
部材の摩耗が生じ難くなり長期間に渡って良好な開閉弁
作動を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の熱応動式スチ―ムトラップの
断面図である。
【図2】図1の温度制御機素の拡大断面図である。
【符号の説明】
3 弁室 4 入口 5 出口 7 弁座部材 8 導出路 9 温度制御機素 11 上壁部材 14 第1ダイヤフラム 15 膨脹媒体 16 弁部材 18 第2ダイヤフラム 19 下壁部材 21 空気層(断熱層) 22 外壁部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ケ―シングで入口と弁室と出口を形成
    し、導出路を有する弁座部材を弁室と出口との間に配置
    し、上下二つの壁部材と、両壁部材の間に外周縁を固着
    したダイヤフラムと、上壁部材とダイヤフラムとの間に
    封入した膨脹媒体と、ダイヤフラムに連結した弁部材と
    から成る温度制御機素を弁室内に配置し、膨脹媒体の膨
    脹収縮によるダイヤフラムの変位によって弁部材を弁座
    部材に離着座せしめて導出路を開閉するものにおいて、
    温度制御機素の周囲に熱伝導率の低い断熱層を形成した
    ことを特徴とする熱応動式スチ―ムトラップ。
JP2175793A 1993-01-14 1993-01-14 熱応動式スチ―ムトラップ Expired - Fee Related JP2835674B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021603A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Tlv Co Ltd 熱応動式スチームトラップ
JP2012021604A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Tlv Co Ltd 熱応動式スチームトラップ
JP2012037028A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Tlv Co Ltd 熱応動式スチームトラップ
JP2013024270A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Tlv Co Ltd 熱応動式スチームトラップ

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JP2012021604A (ja) * 2010-07-15 2012-02-02 Tlv Co Ltd 熱応動式スチームトラップ
JP2012037028A (ja) * 2010-08-11 2012-02-23 Tlv Co Ltd 熱応動式スチームトラップ
JP2013024270A (ja) * 2011-07-19 2013-02-04 Tlv Co Ltd 熱応動式スチームトラップ

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