JPH06213174A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH06213174A JPH06213174A JP29035393A JP29035393A JPH06213174A JP H06213174 A JPH06213174 A JP H06213174A JP 29035393 A JP29035393 A JP 29035393A JP 29035393 A JP29035393 A JP 29035393A JP H06213174 A JPH06213174 A JP H06213174A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scroll
- bearing
- orbiting scroll
- auxiliary
- outer ring
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C17/00—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
- F01C17/06—Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C21/00—Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
- F01C21/10—Outer members for co-operation with rotary pistons; Casings
- F01C21/102—Adjustment of the interstices between moving and fixed parts of the machine by means other than fluid pressure
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧縮機の組立時に、固定スクロール,旋回ス
クロール間の隙間の大きさの調整を不要とし、かつこの
大きさの誤差を許容範囲内に収めること等を可能とした
スクロール圧縮機を提供する。 【構成】 旋回スクロール22をスラスト軸受37を介
して補助クランク軸24により支持し、この軸受37の
外輪と旋回スクロール22の底面との間に皿ばね38を
介在させ、この底面とは反対側の外輪の端面を、軸受押
さえ39によって押付けて、軸受孔35のボス部36の
端面と面一に合わせるとともに、旋回スクロール22に
作用するスラスト荷重を補助クランク24の数で割った
値よりも大きな力を、軸受押さえ39による押付けによ
り皿ばね38に作用させ、補助クランク軸24とケーシ
ング27との間に介在させた軸受32の外輪の旋回スク
ロール22側の端面を、この反対側の端面から、軸受孔
31内の段部33に押付け、固定して形成してある。
クロール間の隙間の大きさの調整を不要とし、かつこの
大きさの誤差を許容範囲内に収めること等を可能とした
スクロール圧縮機を提供する。 【構成】 旋回スクロール22をスラスト軸受37を介
して補助クランク軸24により支持し、この軸受37の
外輪と旋回スクロール22の底面との間に皿ばね38を
介在させ、この底面とは反対側の外輪の端面を、軸受押
さえ39によって押付けて、軸受孔35のボス部36の
端面と面一に合わせるとともに、旋回スクロール22に
作用するスラスト荷重を補助クランク24の数で割った
値よりも大きな力を、軸受押さえ39による押付けによ
り皿ばね38に作用させ、補助クランク軸24とケーシ
ング27との間に介在させた軸受32の外輪の旋回スク
ロール22側の端面を、この反対側の端面から、軸受孔
31内の段部33に押付け、固定して形成してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回スクロールを旋回
運動させる主クランク軸の他に、旋回スクロールを支持
する補助クランク軸を設けたスクロール圧縮機に関する
ものである。
運動させる主クランク軸の他に、旋回スクロールを支持
する補助クランク軸を設けたスクロール圧縮機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものとして図5に示すス
クロール圧縮機が公知であり(特開平2−277984
号公報)、固定スクロール1に対向させて旋回スクロー
ル2が配置してある。固定スクロール1には渦巻形状の
歯3が、旋回スクロール2には固定スクロール1の歯3
に対して偏心した位置にあって、この歯3に噛合う渦巻
形状の歯4が設けてある。旋回スクロール2は、図示し
ない主クランク軸により旋回運動可能となっている。ま
た、この主クランク軸の周囲には、複数本の補助クラン
ク軸5が配設してあり、これにより、圧縮ガスからスラ
スト荷重を受ける旋回スクロール2を支えるように形成
してある。
クロール圧縮機が公知であり(特開平2−277984
号公報)、固定スクロール1に対向させて旋回スクロー
ル2が配置してある。固定スクロール1には渦巻形状の
歯3が、旋回スクロール2には固定スクロール1の歯3
に対して偏心した位置にあって、この歯3に噛合う渦巻
形状の歯4が設けてある。旋回スクロール2は、図示し
ない主クランク軸により旋回運動可能となっている。ま
た、この主クランク軸の周囲には、複数本の補助クラン
ク軸5が配設してあり、これにより、圧縮ガスからスラ
スト荷重を受ける旋回スクロール2を支えるように形成
してある。
【0003】補助クランク軸5と旋回スクロール2の基
部6との間には軸受7が、また補助クランク軸5とケー
シング8との間には軸受9が配置してある。そして、軸
受7は軸受押さえ10により、軸受孔の底部に形成した
段部11に押付けて固定してある。一方、軸受9とケー
シング8の軸受孔の上部に設けた軸受押さえ12との間
には皿ばね13を介在させ、軸受9を図5中下方の軸受
押さえ14により皿ばね13に押付けて固定してある。
軸受9用のこの軸受孔の内周面に内ねじを形成し、この
内ねじに、軸受押さえ14の外周部形成したねじを螺合
させて、軸受押さえ14の位置を図中上下に調整可能と
なっている。この軸受押さえ14の位置調整により、補
助クランク軸5を、図中上下方向に移動させ、固定スク
ロール1と旋回スクロール2との間の隙間の大きさδを
調整するようにしてある。
部6との間には軸受7が、また補助クランク軸5とケー
シング8との間には軸受9が配置してある。そして、軸
受7は軸受押さえ10により、軸受孔の底部に形成した
段部11に押付けて固定してある。一方、軸受9とケー
シング8の軸受孔の上部に設けた軸受押さえ12との間
には皿ばね13を介在させ、軸受9を図5中下方の軸受
押さえ14により皿ばね13に押付けて固定してある。
軸受9用のこの軸受孔の内周面に内ねじを形成し、この
内ねじに、軸受押さえ14の外周部形成したねじを螺合
させて、軸受押さえ14の位置を図中上下に調整可能と
なっている。この軸受押さえ14の位置調整により、補
助クランク軸5を、図中上下方向に移動させ、固定スク
ロール1と旋回スクロール2との間の隙間の大きさδを
調整するようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のスクロール
圧縮機では、隙間の大きさδは、以下の式で表される。 δ=f−a−b−c−d−e …(1) 但し、a:旋回スクロール2の歯溝の底面と段部11の
図中下面との間の軸方向の距離 b:軸受7の幅 c:軸受7と軸受9との間の軸方向の距離 d:軸受9の幅 e:軸受9用軸受孔のボス部の図中下端面と軸受押さえ
14の図中上端部との間の軸方向の距離 f:固定スクロール1の歯3の図中下端面と、軸受9用
軸受孔のボス部の図中下端面との間の軸方向の距離 ところで、軸受幅の寸法は、通常±0.5mm程度の誤
差を有している。一方、上記δの式には軸受幅寸法b,
dを含んでおり、それぞれ寸法誤差を生じるので、寸法
eの大きさを変えることにより、隙間の大きさδを調整
するようにしている。
圧縮機では、隙間の大きさδは、以下の式で表される。 δ=f−a−b−c−d−e …(1) 但し、a:旋回スクロール2の歯溝の底面と段部11の
図中下面との間の軸方向の距離 b:軸受7の幅 c:軸受7と軸受9との間の軸方向の距離 d:軸受9の幅 e:軸受9用軸受孔のボス部の図中下端面と軸受押さえ
14の図中上端部との間の軸方向の距離 f:固定スクロール1の歯3の図中下端面と、軸受9用
軸受孔のボス部の図中下端面との間の軸方向の距離 ところで、軸受幅の寸法は、通常±0.5mm程度の誤
差を有している。一方、上記δの式には軸受幅寸法b,
dを含んでおり、それぞれ寸法誤差を生じるので、寸法
eの大きさを変えることにより、隙間の大きさδを調整
するようにしている。
【0005】このため、スクロール圧縮機の組立時に、
隙間調整に時間がかかる他、圧縮機の運転中に軸受押さ
え14が緩む可能性もある。これが緩むと、上記隙間が
大きくなり、圧縮機の性能低下を招き、この隙間が小さ
過ぎると固定スクロール1と旋回スクロール2との接触
事故を招く。また、圧縮機の分解,組立時に上記隙間を
再調整する必要がある等の問題が生じる。斯る構造にす
る理由は、軸受幅の寸法には大きな誤差があり、ケーシ
ング8,補助クランク軸5等の加工公差を小さくして
も、上記隙間の大きさδの誤差を許容公差内に収めるこ
とができないからである。本発明は、斯る従来の問題点
を課題としてなされたもので、圧縮機の組立時に、固定
スクロール,旋回スクロール間の隙間の大きさの調整を
不要とし、かつこの大きさを許容範囲内に収めるととも
に、運転中においても、この大きさを変化させることな
く、許容範囲内に保つことを可能としたスクロール圧縮
機を提供しようとするものである。
隙間調整に時間がかかる他、圧縮機の運転中に軸受押さ
え14が緩む可能性もある。これが緩むと、上記隙間が
大きくなり、圧縮機の性能低下を招き、この隙間が小さ
過ぎると固定スクロール1と旋回スクロール2との接触
事故を招く。また、圧縮機の分解,組立時に上記隙間を
再調整する必要がある等の問題が生じる。斯る構造にす
る理由は、軸受幅の寸法には大きな誤差があり、ケーシ
ング8,補助クランク軸5等の加工公差を小さくして
も、上記隙間の大きさδの誤差を許容公差内に収めるこ
とができないからである。本発明は、斯る従来の問題点
を課題としてなされたもので、圧縮機の組立時に、固定
スクロール,旋回スクロール間の隙間の大きさの調整を
不要とし、かつこの大きさを許容範囲内に収めるととも
に、運転中においても、この大きさを変化させることな
く、許容範囲内に保つことを可能としたスクロール圧縮
機を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、固定スクロール,旋回スクロール,主
クランク軸、および補助クランク軸を備え、この固定ス
クロール、および旋回スクロールには渦巻形状の歯が形
成してあり、回転可能に設けた上記主クランク軸の周囲
には、複数本の上記補助クランク軸を回転可能に配設す
るとともに、この主クランク軸,補助クランク軸に上記
旋回スクロールの下面を、各軸と下面との間で互いに相
対回転可能に支持させ、この主クランク軸により固定ス
クロールの歯に対して旋回スクロールの歯を噛合わせつ
つ同一平面内で回転可能に形成したスクロール圧縮機に
おいて、上記旋回スクロールをスラスト軸受を介して上
記補助クランク軸により支持し、このスラスト軸受の外
輪と上記旋回スクロールの底面との間に、この外輪をこ
の底面から離れる方向に付勢する弾性部材を介在させる
とともに、上記底面とは反対側の上記外輪の端面を、軸
受押さえによって押付けて、軸受孔のボス部端面と面一
に合わせるとともに、上記旋回スクロールに作用するス
ラスト荷重を上記補助クランクの数で割った値よりも大
きな力を、上記軸受押さえによる押付けにより上記弾性
部材に作用させ、上記補助クランク軸と固定側部分との
間に介在させた軸受の外輪の旋回スクロール側の端面
を、この反対側の端面から、上記固定側部分のボス部の
内周部に形成した段部に押付け、固定して形成した。
に、第1発明は、固定スクロール,旋回スクロール,主
クランク軸、および補助クランク軸を備え、この固定ス
クロール、および旋回スクロールには渦巻形状の歯が形
成してあり、回転可能に設けた上記主クランク軸の周囲
には、複数本の上記補助クランク軸を回転可能に配設す
るとともに、この主クランク軸,補助クランク軸に上記
旋回スクロールの下面を、各軸と下面との間で互いに相
対回転可能に支持させ、この主クランク軸により固定ス
クロールの歯に対して旋回スクロールの歯を噛合わせつ
つ同一平面内で回転可能に形成したスクロール圧縮機に
おいて、上記旋回スクロールをスラスト軸受を介して上
記補助クランク軸により支持し、このスラスト軸受の外
輪と上記旋回スクロールの底面との間に、この外輪をこ
の底面から離れる方向に付勢する弾性部材を介在させる
とともに、上記底面とは反対側の上記外輪の端面を、軸
受押さえによって押付けて、軸受孔のボス部端面と面一
に合わせるとともに、上記旋回スクロールに作用するス
ラスト荷重を上記補助クランクの数で割った値よりも大
きな力を、上記軸受押さえによる押付けにより上記弾性
部材に作用させ、上記補助クランク軸と固定側部分との
間に介在させた軸受の外輪の旋回スクロール側の端面
を、この反対側の端面から、上記固定側部分のボス部の
内周部に形成した段部に押付け、固定して形成した。
【0007】また、第2発明は、固定スクロール,旋回
スクロール,主クランク軸、および補助クランク軸を備
え、この固定スクロール、および旋回スクロールには渦
巻形状の歯が形成してあり、回転可能に設けた上記主ク
ランク軸の周囲には、複数本の上記補助クランク軸を回
転可能に配設するとともに、この主クランク軸,補助ク
ランク軸に上記旋回スクロールの下面を、各軸と下面と
の間で互いに相対回転可能に支持させ、この主クランク
軸により固定スクロールの歯に対して旋回スクロールの
歯を噛合わせつつ同一平面内で回転可能に形成したスク
ロール圧縮機において、上記旋回スクロールをスラスト
軸受を介して上記補助クランク軸により支持し、このス
ラスト軸受の外輪と上記旋回スクロールの底面との間
に、この外輪をこの底面から離れる方向に付勢する弾性
部材を介在させるとともに、上記底面とは反対側の上記
外輪の端面を、軸受押さえによって押付けて、軸受孔の
ボス部端面と面一に合わせるとともに、上記旋回スクロ
ールに作用するスラスト荷重を上記補助クランクの数で
割った値よりも大きな力を、上記軸受押さえによる押付
けにより上記弾性部材に作用させ、上記補助クランク軸
と固定側部分との間に介在させた軸受の外輪の旋回スク
ロール側の端面を、軸受押さえに押圧させて固定して形
成した。
スクロール,主クランク軸、および補助クランク軸を備
え、この固定スクロール、および旋回スクロールには渦
巻形状の歯が形成してあり、回転可能に設けた上記主ク
ランク軸の周囲には、複数本の上記補助クランク軸を回
転可能に配設するとともに、この主クランク軸,補助ク
ランク軸に上記旋回スクロールの下面を、各軸と下面と
の間で互いに相対回転可能に支持させ、この主クランク
軸により固定スクロールの歯に対して旋回スクロールの
歯を噛合わせつつ同一平面内で回転可能に形成したスク
ロール圧縮機において、上記旋回スクロールをスラスト
軸受を介して上記補助クランク軸により支持し、このス
ラスト軸受の外輪と上記旋回スクロールの底面との間
に、この外輪をこの底面から離れる方向に付勢する弾性
部材を介在させるとともに、上記底面とは反対側の上記
外輪の端面を、軸受押さえによって押付けて、軸受孔の
ボス部端面と面一に合わせるとともに、上記旋回スクロ
ールに作用するスラスト荷重を上記補助クランクの数で
割った値よりも大きな力を、上記軸受押さえによる押付
けにより上記弾性部材に作用させ、上記補助クランク軸
と固定側部分との間に介在させた軸受の外輪の旋回スク
ロール側の端面を、軸受押さえに押圧させて固定して形
成した。
【0008】
【作用】第1発明のように構成することにより、固定ス
クロールと旋回スクロールとの間の隙間の大きさが、軸
受幅の寸法とは無関係に、旋回スクロールと固定側部分
の寸法のみによって決まるようになる。
クロールと旋回スクロールとの間の隙間の大きさが、軸
受幅の寸法とは無関係に、旋回スクロールと固定側部分
の寸法のみによって決まるようになる。
【0009】第2発明のように構成することにより、固
定側部分の加工が一方向からできるようになる。
定側部分の加工が一方向からできるようになる。
【0010】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。図1は、第一発明に係るスクロール圧縮機を
示し、固定スクロール21,旋回スクロール22,主ク
ランク軸23、および補助クランク軸24が設けてあ
る。固定スクロール21、および旋回スクロール22に
は渦巻形状の歯25,26が形成してある。補助クラン
ク軸24は、主クランク軸23の周囲に均等な角度間隔
で複数本配設してある。主クランク軸23は、固定側部
分であるケーシング27に軸受28,29を介して回転
可能に支持してあり、図示しない駆動部により回転駆動
されるようになっている。また、主クランク軸23の図
1中、上方の端部は旋回スクロール22の下面に形成し
た軸受孔に嵌入し、軸受30を介して旋回スクロール2
2を、主クランク軸23に対して相対回転可能に支持し
ている。
説明する。図1は、第一発明に係るスクロール圧縮機を
示し、固定スクロール21,旋回スクロール22,主ク
ランク軸23、および補助クランク軸24が設けてあ
る。固定スクロール21、および旋回スクロール22に
は渦巻形状の歯25,26が形成してある。補助クラン
ク軸24は、主クランク軸23の周囲に均等な角度間隔
で複数本配設してある。主クランク軸23は、固定側部
分であるケーシング27に軸受28,29を介して回転
可能に支持してあり、図示しない駆動部により回転駆動
されるようになっている。また、主クランク軸23の図
1中、上方の端部は旋回スクロール22の下面に形成し
た軸受孔に嵌入し、軸受30を介して旋回スクロール2
2を、主クランク軸23に対して相対回転可能に支持し
ている。
【0011】一方、補助クランク軸24は、固定側部分
であるケーシング27に形成した軸受孔31に軸受32
を介して回転可能に支持してある。この軸受孔31の図
中、上端部には、段部33が形成してあり、軸受孔31
の下方から嵌入させた軸受押さえ34により、軸受32
の外輪を段部33に押付けて、軸受32を固定してあ
る。そして、このようにして、軸受32の幅寸法の精度
に関係なく、軸受32の図中上方の端面の位置決めを行
い、補助クランク軸24の下部の取付け高さを一定に保
つようになっている。即ち、図1中の寸法Aを定める下
方の高さが一定となる。
であるケーシング27に形成した軸受孔31に軸受32
を介して回転可能に支持してある。この軸受孔31の図
中、上端部には、段部33が形成してあり、軸受孔31
の下方から嵌入させた軸受押さえ34により、軸受32
の外輪を段部33に押付けて、軸受32を固定してあ
る。そして、このようにして、軸受32の幅寸法の精度
に関係なく、軸受32の図中上方の端面の位置決めを行
い、補助クランク軸24の下部の取付け高さを一定に保
つようになっている。即ち、図1中の寸法Aを定める下
方の高さが一定となる。
【0012】また、補助クランク軸24の上方の端部
は、旋回スクロール22の下面に形成した軸受孔35内
に嵌入させてあり、この端部と軸受孔35のボス部36
との間にスラスト軸受37を設けて、両者間の相対回転
を可能としてある。このボス部36の底部とスラスト軸
受37の外輪との間に弾性部材の一例である皿ばね38
を介在させて、この外輪を、上記底部から離れる方向に
付勢するようにしてある。さらに、ボス部36の図中下
方の端面には軸受押さえ39を取付け、上記外輪の図中
下方の端面を押付けて、この端面をボス部36の下方端
面と面一にしてスラスト軸受37を固定してある。補助
クランク軸24の数は、皿ばね38の装着時に、上記外
輪から受ける力が、圧縮機の運転時に圧縮ガスの作用に
より旋回スクロール22が受けるスラスト荷重を補助ク
ランク軸24の数で割った値より大きくなるように決め
る。
は、旋回スクロール22の下面に形成した軸受孔35内
に嵌入させてあり、この端部と軸受孔35のボス部36
との間にスラスト軸受37を設けて、両者間の相対回転
を可能としてある。このボス部36の底部とスラスト軸
受37の外輪との間に弾性部材の一例である皿ばね38
を介在させて、この外輪を、上記底部から離れる方向に
付勢するようにしてある。さらに、ボス部36の図中下
方の端面には軸受押さえ39を取付け、上記外輪の図中
下方の端面を押付けて、この端面をボス部36の下方端
面と面一にしてスラスト軸受37を固定してある。補助
クランク軸24の数は、皿ばね38の装着時に、上記外
輪から受ける力が、圧縮機の運転時に圧縮ガスの作用に
より旋回スクロール22が受けるスラスト荷重を補助ク
ランク軸24の数で割った値より大きくなるように決め
る。
【0013】そして、このように構成することにより、
スラスト軸受35の幅寸法の精度に関係なく、スラスト
軸受35の図中下方の端面の位置決めを行い、補助クラ
ンク軸24の上部の取付け高さを一定に保つようになっ
ている。即ち、図1中の寸法Cを定める上方の高さが一
定となる。本実施例の場合、固定スクロール21と旋回
スクロール22との間の隙間の大きさδは、以下の式で
表される。 δ=A−C−B …(2) したがって、上記隙間の大きさδの寸法精度は、旋回ス
クロール22,補助クランク24、およびケーシング2
7の寸法精度のみで定まり、誤差の大きい軸受幅の寸法
D,Eは含まれていない。そして、上記隙間の大きさδ
の誤差を許容範囲内に収めるように、旋回スクロール2
2,補助クランク軸24、およびケーシング27の加工
精度を高めることは十分可能である。
スラスト軸受35の幅寸法の精度に関係なく、スラスト
軸受35の図中下方の端面の位置決めを行い、補助クラ
ンク軸24の上部の取付け高さを一定に保つようになっ
ている。即ち、図1中の寸法Cを定める上方の高さが一
定となる。本実施例の場合、固定スクロール21と旋回
スクロール22との間の隙間の大きさδは、以下の式で
表される。 δ=A−C−B …(2) したがって、上記隙間の大きさδの寸法精度は、旋回ス
クロール22,補助クランク24、およびケーシング2
7の寸法精度のみで定まり、誤差の大きい軸受幅の寸法
D,Eは含まれていない。そして、上記隙間の大きさδ
の誤差を許容範囲内に収めるように、旋回スクロール2
2,補助クランク軸24、およびケーシング27の加工
精度を高めることは十分可能である。
【0014】また上記実施例では、圧縮機の組立時に、
上記隙間の大きさδを調整する必要はない。さらに、旋
回スクロール22から皿ばね38に作用するスラスト力
よりも、軸受押さえ39から皿ばね38に作用する力の
方が大きくなるように形成してあるので、圧縮機の運転
中に上記隙間の大きさδが変化することもない。したが
って、圧縮機の運転中に隙間の大きさδが小さくなっ
て、固定スクロール21と旋回スクロール22とが接触
する事故、逆に大きくなり過ぎて圧縮機の性能の低下を
招くこともなくなる。
上記隙間の大きさδを調整する必要はない。さらに、旋
回スクロール22から皿ばね38に作用するスラスト力
よりも、軸受押さえ39から皿ばね38に作用する力の
方が大きくなるように形成してあるので、圧縮機の運転
中に上記隙間の大きさδが変化することもない。したが
って、圧縮機の運転中に隙間の大きさδが小さくなっ
て、固定スクロール21と旋回スクロール22とが接触
する事故、逆に大きくなり過ぎて圧縮機の性能の低下を
招くこともなくなる。
【0015】図2は、第2発明の第1実施例に係るスク
ロール圧縮機を示し、図1に示すスクロール圧縮機と共
通する部分については、互いに同一番号を付して説明を
省略する。本実施例では、固定スクロール21と同様
に、旋回スクロール22の歯26と反対側に冷却用フィ
ン41が設けてあり、旋回スクロール22を中間プレー
ト42に一体的に固定してある。一方、固定側部分であ
るケーシング27に軸受43を介して補助クランク軸2
4が支持してあり、軸受44,45を介して主クランク
軸23,補助クランク軸24により中間プレート42を
旋回可能に支持してある。図1に示す装置と同様に、軸
受45の外輪は、皿ばね38と軸受押さえ39により定
位置に保持され、軸受45の外輪の下面はボス部36の
下面と面一状態に保たれている。
ロール圧縮機を示し、図1に示すスクロール圧縮機と共
通する部分については、互いに同一番号を付して説明を
省略する。本実施例では、固定スクロール21と同様
に、旋回スクロール22の歯26と反対側に冷却用フィ
ン41が設けてあり、旋回スクロール22を中間プレー
ト42に一体的に固定してある。一方、固定側部分であ
るケーシング27に軸受43を介して補助クランク軸2
4が支持してあり、軸受44,45を介して主クランク
軸23,補助クランク軸24により中間プレート42を
旋回可能に支持してある。図1に示す装置と同様に、軸
受45の外輪は、皿ばね38と軸受押さえ39により定
位置に保持され、軸受45の外輪の下面はボス部36の
下面と面一状態に保たれている。
【0016】また、軸受43の外輪は、上軸受押さえ4
6および下軸受押さえ47により定位置に保持され、図
2において軸受43の外輪の上面は、この周囲のボス部
48の上面と面一状態に保たれている。なお、本実施例
では、上軸受押さえ46はボルト49により、下軸受押
さえ47はボルト50により固定してある。
6および下軸受押さえ47により定位置に保持され、図
2において軸受43の外輪の上面は、この周囲のボス部
48の上面と面一状態に保たれている。なお、本実施例
では、上軸受押さえ46はボルト49により、下軸受押
さえ47はボルト50により固定してある。
【0017】ところで、図1に示す実施例の場合、隙間
の大きさδの寸法精度を上げるためには、図1中の寸法
Aの精度が重要であり、寸法Aの精度を上げるために
は、ケーシング27の固定スクロール21との当接面
(図1において上向きとなっている。)と段部33(図
1において下向きとなっている。)の加工精度を上げる
必要がある。しかるに、この当接面と段部33とは反対
方向に向いている故、この一方を加工して、他方を加工
する場合、ケーシング27を工作機械から一旦外した
後、ケーシング27を逆向きにして工作機械に保持し直
さなければならない。このケーシング27の保持のし直
しが、寸法Aの精度低下の原因となり易い。
の大きさδの寸法精度を上げるためには、図1中の寸法
Aの精度が重要であり、寸法Aの精度を上げるために
は、ケーシング27の固定スクロール21との当接面
(図1において上向きとなっている。)と段部33(図
1において下向きとなっている。)の加工精度を上げる
必要がある。しかるに、この当接面と段部33とは反対
方向に向いている故、この一方を加工して、他方を加工
する場合、ケーシング27を工作機械から一旦外した
後、ケーシング27を逆向きにして工作機械に保持し直
さなければならない。このケーシング27の保持のし直
しが、寸法Aの精度低下の原因となり易い。
【0018】この第1実施例の場合、固定スクロール2
1,旋回スクロール22の歯25,26とこの各々に対
向する歯溝部の底面との間の隙間の大きさδの寸法精度
は、ケーシング27と旋回スクロール22との当接面5
1とボス部48の上面との間の寸法Fの精度により決ま
る。したがって、この精度を高めることが重要となる。
そして、この第1実施例では、ケーシング27を工作機
械に保持して加工する場合、当接面51とボス部48の
上面とは同一方向に向いている(図2において上向きと
なっている)故、同一方向(図2において上側)から旋
削,研削等の加工を行うことが可能となっている。この
ため、工作機械にケーシング27を一旦保持させると、
これを取り外すことなく、そのまま当接面51とボス部
48の上面の加工ができ、寸法Fの精度を高め易くなっ
ている。
1,旋回スクロール22の歯25,26とこの各々に対
向する歯溝部の底面との間の隙間の大きさδの寸法精度
は、ケーシング27と旋回スクロール22との当接面5
1とボス部48の上面との間の寸法Fの精度により決ま
る。したがって、この精度を高めることが重要となる。
そして、この第1実施例では、ケーシング27を工作機
械に保持して加工する場合、当接面51とボス部48の
上面とは同一方向に向いている(図2において上向きと
なっている)故、同一方向(図2において上側)から旋
削,研削等の加工を行うことが可能となっている。この
ため、工作機械にケーシング27を一旦保持させると、
これを取り外すことなく、そのまま当接面51とボス部
48の上面の加工ができ、寸法Fの精度を高め易くなっ
ている。
【0019】そして、図1に示す実施例の場合と同様
に、この第1実施例では、圧縮機の組立時に、隙間の大
きさδの調整が不要となっている。また、圧縮機の運転
中に隙間の大きさδが変化することがなく、固定スクロ
ール21と旋回スクロール22とが接触する事故、圧縮
機の性能の低下を招くことを防止できる点についても上
記同様である。
に、この第1実施例では、圧縮機の組立時に、隙間の大
きさδの調整が不要となっている。また、圧縮機の運転
中に隙間の大きさδが変化することがなく、固定スクロ
ール21と旋回スクロール22とが接触する事故、圧縮
機の性能の低下を招くことを防止できる点についても上
記同様である。
【0020】図3は、第2発明の第2実施例に係るスク
ロール圧縮機を示し、図2に示すスクロール圧縮機と共
通する部分については、互いに同一番号を付して説明を
省略する。この第2実施例では、上軸受押さえ46およ
び下軸受押さえ47を、貫通孔52に通した通しボルト
53により固定してある。図2に示す装置の場合、ボス
部48にねじ穴を形成して、ここにボルト49を螺合さ
せた構造上、ボス部48の壁厚の寸法xを余り小さくは
できない。このため、ボルト49から軸受43の外輪側
への上軸受押さえ46の張り出し量が大きくなり、上軸
受押さえ46が薄い場合、軸受43の外輪からの図2に
おいて、上向きの力により二点鎖線で示すように撓むお
それがある。上軸受押さえ46が撓むと、寸法Fの精度
は悪くなる。
ロール圧縮機を示し、図2に示すスクロール圧縮機と共
通する部分については、互いに同一番号を付して説明を
省略する。この第2実施例では、上軸受押さえ46およ
び下軸受押さえ47を、貫通孔52に通した通しボルト
53により固定してある。図2に示す装置の場合、ボス
部48にねじ穴を形成して、ここにボルト49を螺合さ
せた構造上、ボス部48の壁厚の寸法xを余り小さくは
できない。このため、ボルト49から軸受43の外輪側
への上軸受押さえ46の張り出し量が大きくなり、上軸
受押さえ46が薄い場合、軸受43の外輪からの図2に
おいて、上向きの力により二点鎖線で示すように撓むお
それがある。上軸受押さえ46が撓むと、寸法Fの精度
は悪くなる。
【0021】これに対して、この第2実施例では、通し
ボルト53を用いているため、ボス部48の壁厚寸法を
十分に小さくできる結果、上軸受押さえ46の上記張り
出し量を小さくでき、上軸受押さえ46はより撓みにく
くなる。したがって、寸法Fの精度もよくなる。図4
は、第2発明の第3実施例に係るスクロール圧縮機を示
し、図3に示すスクロール圧縮機と共通する部分につい
ては、互いに同一番号を付して説明を省略する。
ボルト53を用いているため、ボス部48の壁厚寸法を
十分に小さくできる結果、上軸受押さえ46の上記張り
出し量を小さくでき、上軸受押さえ46はより撓みにく
くなる。したがって、寸法Fの精度もよくなる。図4
は、第2発明の第3実施例に係るスクロール圧縮機を示
し、図3に示すスクロール圧縮機と共通する部分につい
ては、互いに同一番号を付して説明を省略する。
【0022】この第3実施例では、軸受43側の面が平
らな上記上軸受押さえ46に代えて、段付きの上軸受押
さえ54を用いてある。この上軸受押さえ54の軸受4
3側の面は、内周側が厚くなるように、断面階段状に厚
みが変化しており、この厚みの大きい部分の軸受側の面
で、図4においてボス部48の上面とともに、軸受43
の外輪の上面を押さえている。この上軸受押さえ54を
用いることにより、第2実施例の場合よりもさらに上記
ボス部の壁厚寸法を小さくできる。
らな上記上軸受押さえ46に代えて、段付きの上軸受押
さえ54を用いてある。この上軸受押さえ54の軸受4
3側の面は、内周側が厚くなるように、断面階段状に厚
みが変化しており、この厚みの大きい部分の軸受側の面
で、図4においてボス部48の上面とともに、軸受43
の外輪の上面を押さえている。この上軸受押さえ54を
用いることにより、第2実施例の場合よりもさらに上記
ボス部の壁厚寸法を小さくできる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第1発
明によれば、固定スクロール,旋回スクロール,主クラ
ンク軸、および補助クランク軸を備え、この固定スクロ
ール、および旋回スクロールには渦巻形状の歯が形成し
てあり、回転可能に設けた上記主クランク軸の周囲に
は、複数本の上記補助クランク軸を回転可能に配設する
とともに、この主クランク軸,補助クランク軸に上記旋
回スクロールの下面を、各軸と下面との間で互いに相対
回転可能に支持させ、この主クランク軸により固定スク
ロールの歯に対して旋回スクロールの歯を噛合わせつつ
同一平面内で回転可能に形成したスクロール圧縮機にお
いて、上記旋回スクロールをスラスト軸受を介して上記
補助クランク軸により支持し、このスラスト軸受の外輪
と上記旋回スクロールの底面との間に、この外輪をこの
底面から離れる方向に付勢する弾性部材を介在させると
ともに、上記底面とは反対側の上記外輪の端面を、軸受
押さえによって押付けて、軸受孔のボス部端面と面一に
合わせるとともに、上記旋回スクロールに作用するスラ
スト荷重を上記補助クランクの数で割った値よりも大き
な力を、上記軸受押さえによる押付けにより上記弾性部
材に作用させ、上記補助クランク軸と固定側部分との間
に介在させた軸受の外輪の旋回スクロール側の端面を、
この反対側の端面から、上記固定側部分のボス部の内周
部に形成した段部に押付け、固定して形成してある。
明によれば、固定スクロール,旋回スクロール,主クラ
ンク軸、および補助クランク軸を備え、この固定スクロ
ール、および旋回スクロールには渦巻形状の歯が形成し
てあり、回転可能に設けた上記主クランク軸の周囲に
は、複数本の上記補助クランク軸を回転可能に配設する
とともに、この主クランク軸,補助クランク軸に上記旋
回スクロールの下面を、各軸と下面との間で互いに相対
回転可能に支持させ、この主クランク軸により固定スク
ロールの歯に対して旋回スクロールの歯を噛合わせつつ
同一平面内で回転可能に形成したスクロール圧縮機にお
いて、上記旋回スクロールをスラスト軸受を介して上記
補助クランク軸により支持し、このスラスト軸受の外輪
と上記旋回スクロールの底面との間に、この外輪をこの
底面から離れる方向に付勢する弾性部材を介在させると
ともに、上記底面とは反対側の上記外輪の端面を、軸受
押さえによって押付けて、軸受孔のボス部端面と面一に
合わせるとともに、上記旋回スクロールに作用するスラ
スト荷重を上記補助クランクの数で割った値よりも大き
な力を、上記軸受押さえによる押付けにより上記弾性部
材に作用させ、上記補助クランク軸と固定側部分との間
に介在させた軸受の外輪の旋回スクロール側の端面を、
この反対側の端面から、上記固定側部分のボス部の内周
部に形成した段部に押付け、固定して形成してある。
【0024】このため、固定スクロール,旋回スクロー
ル間の隙間の大きさの寸法精度は、加工精度が高い旋回
スクロール,補助クランク、および固定側部分の寸法精
度のみで定まり、上記大きさの誤差を許容範囲内に収め
ることが可能になり、また圧縮機の組立時に、上記隙間
の大きさを調整する必要もなくなり、かつ圧縮機の運転
中に上記隙間の大きさが変化することもなく、この大き
さが小さくなって固定スクロールと旋回スクロールとが
接触する事故、逆に大きくなり過ぎて圧縮機の性能の低
下の防止が可能になるという効果を奏する。
ル間の隙間の大きさの寸法精度は、加工精度が高い旋回
スクロール,補助クランク、および固定側部分の寸法精
度のみで定まり、上記大きさの誤差を許容範囲内に収め
ることが可能になり、また圧縮機の組立時に、上記隙間
の大きさを調整する必要もなくなり、かつ圧縮機の運転
中に上記隙間の大きさが変化することもなく、この大き
さが小さくなって固定スクロールと旋回スクロールとが
接触する事故、逆に大きくなり過ぎて圧縮機の性能の低
下の防止が可能になるという効果を奏する。
【0025】また、第2発明によれば、固定スクロー
ル,旋回スクロール,主クランク軸、および補助クラン
ク軸を備え、この固定スクロール、および旋回スクロー
ルには渦巻形状の歯が形成してあり、回転可能に設けた
上記主クランク軸の周囲には、複数本の上記補助クラン
ク軸を回転可能に配設するとともに、この主クランク
軸,補助クランク軸に上記旋回スクロールの下面を、各
軸と下面との間で互いに相対回転可能に支持させ、この
主クランク軸により固定スクロールの歯に対して旋回ス
クロールの歯を噛合わせつつ同一平面内で回転可能に形
成したスクロール圧縮機において、上記旋回スクロール
をスラスト軸受を介して上記補助クランク軸により支持
し、このスラスト軸受の外輪と上記旋回スクロールの底
面との間に、この外輪をこの底面から離れる方向に付勢
する弾性部材を介在させるとともに、上記底面とは反対
側の上記外輪の端面を、軸受押さえによって押付けて、
軸受孔のボス部端面と面一に合わせるとともに、上記旋
回スクロールに作用するスラスト荷重を上記補助クラン
クの数で割った値よりも大きな力を、上記軸受押さえに
よる押付けにより上記弾性部材に作用させ、上記補助ク
ランク軸と固定側部分との間に介在させた軸受の外輪の
旋回スクロール側の端面を、軸受押さえに押圧させて固
定して形成してある。
ル,旋回スクロール,主クランク軸、および補助クラン
ク軸を備え、この固定スクロール、および旋回スクロー
ルには渦巻形状の歯が形成してあり、回転可能に設けた
上記主クランク軸の周囲には、複数本の上記補助クラン
ク軸を回転可能に配設するとともに、この主クランク
軸,補助クランク軸に上記旋回スクロールの下面を、各
軸と下面との間で互いに相対回転可能に支持させ、この
主クランク軸により固定スクロールの歯に対して旋回ス
クロールの歯を噛合わせつつ同一平面内で回転可能に形
成したスクロール圧縮機において、上記旋回スクロール
をスラスト軸受を介して上記補助クランク軸により支持
し、このスラスト軸受の外輪と上記旋回スクロールの底
面との間に、この外輪をこの底面から離れる方向に付勢
する弾性部材を介在させるとともに、上記底面とは反対
側の上記外輪の端面を、軸受押さえによって押付けて、
軸受孔のボス部端面と面一に合わせるとともに、上記旋
回スクロールに作用するスラスト荷重を上記補助クラン
クの数で割った値よりも大きな力を、上記軸受押さえに
よる押付けにより上記弾性部材に作用させ、上記補助ク
ランク軸と固定側部分との間に介在させた軸受の外輪の
旋回スクロール側の端面を、軸受押さえに押圧させて固
定して形成してある。
【0026】このため、第1発明による効果に加えて、
固定側部分の加工が一方向からできるようになり、固定
スクロール,旋回スクロールの歯とこの各々に対向する
歯溝部の底面との間の隙間の大きさδの寸法精度を向上
させることが可能となるという効果を奏する。
固定側部分の加工が一方向からできるようになり、固定
スクロール,旋回スクロールの歯とこの各々に対向する
歯溝部の底面との間の隙間の大きさδの寸法精度を向上
させることが可能となるという効果を奏する。
【図1】 第1発明に係るスクロール圧縮機の断面図で
ある。
ある。
【図2】 第2発明の第1実施例に係るスクロール圧縮
機の断面図である。
機の断面図である。
【図3】 第2発明の第2実施例に係るスクロール圧縮
機の断面図である。
機の断面図である。
【図4】 第2発明の第2実施例に係るスクロール圧縮
機の断面図である。
機の断面図である。
【図5】 従来のスクロール圧縮機の部分断面図であ
る。
る。
21 固定スクロール 22 旋回スクロール 23 主クランク軸 24 補助クランク軸 25,26 歯 27 ケーシング 31 軸受孔 32 軸受 33 段部 34 軸受押さえ 35 軸受孔 36 ボス部 37 スラスト軸受 38 皿ばね 39 軸受押さえ 43 軸受 46,54 上軸受押さえ
Claims (2)
- 【請求項1】 固定スクロール,旋回スクロール,主ク
ランク軸、および補助クランク軸を備え、この固定スク
ロール、および旋回スクロールには渦巻形状の歯が形成
してあり、回転可能に設けた上記主クランク軸の周囲に
は、複数本の上記補助クランク軸を回転可能に配設する
とともに、この主クランク軸,補助クランク軸に上記旋
回スクロールの下面を、各軸と下面との間で互いに相対
回転可能に支持させ、この主クランク軸により固定スク
ロールの歯に対して旋回スクロールの歯を噛合わせつつ
同一平面内で回転可能に形成したスクロール圧縮機にお
いて、上記旋回スクロールをスラスト軸受を介して上記
補助クランク軸により支持し、このスラスト軸受の外輪
と上記旋回スクロールの底面との間に、この外輪をこの
底面から離れる方向に付勢する弾性部材を介在させると
ともに、上記底面とは反対側の上記外輪の端面を、軸受
押さえによって押付けて、軸受孔のボス部端面と面一に
合わせるとともに、上記旋回スクロールに作用するスラ
スト荷重を上記補助クランクの数で割った値よりも大き
な力を、上記軸受押さえによる押付けにより上記弾性部
材に作用させ、上記補助クランク軸と固定側部分との間
に介在させた軸受の外輪の旋回スクロール側の端面を、
この反対側の端面から、上記固定側部分のボス部の内周
部に形成した段部に押付け、固定して形成したことを特
徴とするスクロール圧縮機。 - 【請求項2】 固定スクロール,旋回スクロール,主ク
ランク軸、および補助クランク軸を備え、この固定スク
ロール、および旋回スクロールには渦巻形状の歯が形成
してあり、回転可能に設けた上記主クランク軸の周囲に
は、複数本の上記補助クランク軸を回転可能に配設する
とともに、この主クランク軸,補助クランク軸に上記旋
回スクロールの下面を、各軸と下面との間で互いに相対
回転可能に支持させ、この主クランク軸により固定スク
ロールの歯に対して旋回スクロールの歯を噛合わせつつ
同一平面内で回転可能に形成したスクロール圧縮機にお
いて、上記旋回スクロールをスラスト軸受を介して上記
補助クランク軸により支持し、このスラスト軸受の外輪
と上記旋回スクロールの底面との間に、この外輪をこの
底面から離れる方向に付勢する弾性部材を介在させると
ともに、上記底面とは反対側の上記外輪の端面を、軸受
押さえによって押付けて、軸受孔のボス部端面と面一に
合わせるとともに、上記旋回スクロールに作用するスラ
スト荷重を上記補助クランクの数で割った値よりも大き
な力を、上記軸受押さえによる押付けにより上記弾性部
材に作用させ、上記補助クランク軸と固定側部分との間
に介在させた軸受の外輪の旋回スクロール側の端面を、
軸受押さえに押圧させて固定して形成したことを特徴と
するスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29035393A JPH06213174A (ja) | 1992-11-30 | 1993-11-19 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-319860 | 1992-11-30 | ||
JP31986092 | 1992-11-30 | ||
JP29035393A JPH06213174A (ja) | 1992-11-30 | 1993-11-19 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06213174A true JPH06213174A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=26558010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29035393A Pending JPH06213174A (ja) | 1992-11-30 | 1993-11-19 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06213174A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN109185130A (zh) * | 2018-10-26 | 2019-01-11 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 一种用于涡旋空气压缩机的泵头及涡旋空气压缩机 |
-
1993
- 1993-11-19 JP JP29035393A patent/JPH06213174A/ja active Pending
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