JPH0621246Y2 - ウエハ支持装置 - Google Patents

ウエハ支持装置

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JPH0621246Y2
JPH0621246Y2 JP1987175823U JP17582387U JPH0621246Y2 JP H0621246 Y2 JPH0621246 Y2 JP H0621246Y2 JP 1987175823 U JP1987175823 U JP 1987175823U JP 17582387 U JP17582387 U JP 17582387U JP H0621246 Y2 JPH0621246 Y2 JP H0621246Y2
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JP
Japan
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wafer
groove
boat
heat treatment
grooves
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JP1987175823U
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JPH0179828U (ja
Inventor
伸良 佐藤
Original Assignee
川崎製鉄株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、半導体装置の製造における縦型熱処理炉に
収容されるウエハ支持装置に関する。
<従来の技術> 半導体装置の製造に用いられる熱処理炉では、複数のウ
エハを同時に熱処理し、生産性を上げるようにしたウエ
ハ支持装置(以下ボートという)が用いられている。
このボートは、従来、第2図に示すように、ほぼ垂直に
立設した復数本の円柱状の支持部材(以下支柱という)
1の上下両端に円盤状に形成された天板2と台板3から
構成されるもので、支柱1の上下端間の所定箇所には、
第3図に示すようにウエハ4を保持するための溝6がそ
の下側端が各支柱1で同一レベルになるように所定数形
成されている。
支柱1は、一般に、他の部材によって支持などされるこ
となく、それ自身のみによって、前記したように、天板
2と台板3とをその両端にて固着している。そして、熱
処理時には、支柱1をほぼ垂直に立て、第2図(c)に示
すように、前記溝6内にウエハ4の直線部分を有する端
部(以下オリフラという)5を手前に揃えるようにして
挿入保持し、その状態を保ったまま、ボート10′を熱処
理炉に収容して熱処理を施す。
なお、このボートの材料としては、主として石英ガラス
が用いられるのが一般的である。
<考案が解決しようとする問題点> しかしながら、上記したようなボート10′を用いる場合
は、ウエハ4のオリフラ5を揃えて溝6に挿入保持する
構造となっているため、熱処理時のウエハ4上に形成さ
れる皮膜の膜厚がオリフラ5の部分で厚くなり、また不
純物導入時の不純物分布がオリフラ5の部分で高くな
る。
このようなオリフラ5の部分における熱処理むらが発生
する原因は、いまのところ明確ではないが、オリフラ5
の部分はウエハ4の他の部分と対称性が異なるため、ボ
ート10′内におけるガスの流れが乱れてウエハ4へのガ
スの供給速度が増加するためと推定される。
いずれにしろ、このような熱処理むらは、後工程に非常
に悪い影響を与えるので問題である。
この考案は、上記のような問題を解決すべくなされたも
のであって、ウエハに均一な皮膜および不純物導入を施
すのに好適なウエハ支持装置を提供することを目的とす
る。
<問題点を解決するための手段> この考案は、ほぼ垂直に立設して所定箇所にウエハ保持
用の溝を設けた復数本の支持部材の上下両端に、天板お
よび台板を固着し、合板前方向からウエハを前記溝内に
挿入してウエハの端部を保持するように構成された縦型
熱処理炉用のウエハ支持装置であって、前記支持部材を
切り込みの深い、かつその先端が鋭角とされる溝を設け
た板状材で構成し、前記ウエハを保持する前記溝間に構
成した突出部はその先端を鋭角とし、かつウエハ裏面と
接触するウエハ載置面を水平とし、さらに前記ウエハ載
置面は各支持部材で同一レベルとしたことを特徴とする
ウエハ支持装置である。
<作用> この考案によれば、ボートを構成する支柱を、板状で形
成するようにして、その支柱に設けられる溝を深い切り
込みとしたので、ボート上に支持されるウエハは、その
オリフラを上下のウエハに対して任意の回転角で載置す
ることができる。それ故、オリフラの部分の位置を不揃
いにすることにより、熱処理炉内のガス分布を均一にす
ることが可能であるから、ウエハの皮膜形成および不純
物導入を均一に施すことが可能である。
<実施例> 以下に、第1図を用いてこの考案の実施例について詳し
く説明する。
第1図に示すように、ボート10の上下に配置される天板
2と台板3を固着する支柱11は、板状で構成され、所定
の間隔に深い切り込みの溝12が設けられている。
この支柱11は、構造物としての強度をもたせるために厚
みを3mm以上とし、またウエハ4のオリフラ5の部分の
支持を可能とするためにその幅を20mm以上とすることが
好ましい。
また、溝12の構造は、ガスが溝の部分まで十分供給され
るように広く開口し、かつウエハ4との接触部分を最小
限にするためにその先端11aを鋭角に形成する。なお、
各支柱11の溝12の下側端は、従来例と同じようにウエハ
4を水平に保持するべく同一レベルとされる。
このようにボート10を構成することによって、支柱11に
よるウエハ4の支持は、上下のウエハに対してオリフラ
5の部分を任意の角度に回転させて載置することが可能
であるから、オリフラ5を不揃いにすることにより、熱
処理炉内のガス分布を均一にすることが可能である。
以下に、この考案によるボートを用いて、ウエハの2つ
の熱処理実験を行った結果を説明する。
ここで用いたボートの構造は、支柱の板幅が20mm、その
厚さが3mmである。このボートへのウエハの配置は、そ
のオリフラの位置を上下のウエハのオリフラ位置に対し
て45゜の角度になるように回転させて交互に載置した。
第1の実験として、リンドープ実験を行ったが、この実
験は、POCI3をN2ガスでバブリングした混合ガスを用い
て、リンPをウエハ内に拡散させる実験であり、炉内温
度を950℃,ドープ時間を30分とした。
第2の実験は、酸化膜形成実験であり、炉内温度を1000
℃,酸素流量を10I/min,熱処理時間を3時間とし
た。
これらの実験をウエハ50枚についてそれぞれ行い、その
結果を第1表に示した。
なお、比較のために、円柱状の支柱を有する従来型のボ
ートを用いて同一の条件で実験を行い、その結果を第1
表に併せて示した。
表中における実験1の結果の抵抗差とは、シート抵抗値
の面内分布差のことであり、5Ω/個以下であれば合格
である。また、実験2の結果の膜厚差とは、酸化膜の面
内分布の差のことであり、100Å以下であれば合格であ
る。
この表から明らかなように、本考案例は、いずれの値も
合格しており、本考案の効果が顕著であることがわか
る。
<考案の効果> 以上説明したように、本考案によれば、ウエハの皮膜形
成および不純物導入が均一に施すことができるから、熱
処理されるウエハの品質向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例を示す(a)正面図,(b)側面
図,(c)A−A矢視図、第2図は、従来例を示す(a)正面
図,(b)側面図,(c)B−B矢視図、第3図は、従来例の
要部正面図である。 1…支柱(支持部材),2…天板, 3…台板,4…ウエハ,5…オリフラ, 6…溝,10,10′…ボート(ウエハ支持装置), 11…板状支柱,12…溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ垂直に立設して所定箇所にウエハ保持
    用の溝を設けた復数本の支持部材の上下両端に、天板お
    よび台板を固着し、台板前方向からウエハを前記溝内に
    挿入してウエハの端部を保持するように構成された縦型
    熱処理炉用のウエハ支持装置であって、前記支持部材を
    切り込みの深い、かつその先端が鋭角とされる溝を設け
    た板状材で構成し、前記ウエハを保持する前記溝間に構
    成した突出部はその先端を鋭角とし、かつウエハ裏面と
    接触するウエハ載置面を水平とし、さらに前記ウエハ載
    置面は各支持部材で同一レベルとしたことを特徴とする
    ウエハ支持装置。
JP1987175823U 1987-11-19 1987-11-19 ウエハ支持装置 Expired - Lifetime JPH0621246Y2 (ja)

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JPH0179828U JPH0179828U (ja) 1989-05-29
JPH0621246Y2 true JPH0621246Y2 (ja) 1994-06-01

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