JPH06212321A - 高温特性の優れたPt材料 - Google Patents
高温特性の優れたPt材料Info
- Publication number
- JPH06212321A JPH06212321A JP1950793A JP1950793A JPH06212321A JP H06212321 A JPH06212321 A JP H06212321A JP 1950793 A JP1950793 A JP 1950793A JP 1950793 A JP1950793 A JP 1950793A JP H06212321 A JPH06212321 A JP H06212321A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- high temperature
- purity
- material excellent
- total
- air
- Prior art date
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- Pending
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- Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ふくれの無い、高温中で成長しない微細な結
晶粒を維持し、高温伸び特性の大きいPt材料。 【構成】 Ptの純度は 99.95%〜 99.99%で、BとC
aを合計で10〜100ppmを含有したことを特徴とする。
晶粒を維持し、高温伸び特性の大きいPt材料。 【構成】 Ptの純度は 99.95%〜 99.99%で、BとC
aを合計で10〜100ppmを含有したことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温特性の優れたPt
材料特に高温中で用いられるるつぼや装置に好適な高温
特性の優れたPt材料に関するものである。
材料特に高温中で用いられるるつぼや装置に好適な高温
特性の優れたPt材料に関するものである。
【0002】
【従来技術と課題】上記るつぼや装置は、高温中で用い
られることから、材料欠陥特に空気やガスの残留による
ふくれ等を有したPt材料においては使用時亀裂や穴が
あいてしまうことがあった。また、高温中での熱影響に
より結晶粒が粗大化しこの為伸び特性が劣化しついには
破断、変形等が発生し高温耐久寿命が短いという課題が
あった。酸化物分散型強化Pt材料など高温特性の優れ
た材料は有るが、るつぼや装置からの溶出の問題があり
その改善が求められていた。
られることから、材料欠陥特に空気やガスの残留による
ふくれ等を有したPt材料においては使用時亀裂や穴が
あいてしまうことがあった。また、高温中での熱影響に
より結晶粒が粗大化しこの為伸び特性が劣化しついには
破断、変形等が発生し高温耐久寿命が短いという課題が
あった。酸化物分散型強化Pt材料など高温特性の優れ
た材料は有るが、るつぼや装置からの溶出の問題があり
その改善が求められていた。
【0003】
【発明の目的】本発明は、ふくれの無い、高温中で成長
しない微細な結晶粒を維持し高温伸び特性の大きいPt
材料を提供することを目的とする。
しない微細な結晶粒を維持し高温伸び特性の大きいPt
材料を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の構成】上記課題を解決するための本発明の技術
的手段は、Ptの純度は 99.95%〜99.99%で、BとC
aを合計で10〜100ppmを含有したことを特徴とするもの
である。
的手段は、Ptの純度は 99.95%〜99.99%で、BとC
aを合計で10〜100ppmを含有したことを特徴とするもの
である。
【0005】
【作用】上記のように構成された本発明の高温特性の優
れたPt材料によればBとCaにより、空気やガスの残
留が無く、従ってふくれが防止され、高温中での結晶粒
の成長を抑え微細な構造を維持し、伸び特性が大きく、
従って高温クリープ強度等の特性の優れたPt材料とな
る。またPtの純度は 99.95%〜 99.99%であることに
よりPtの特性を維持しつつ含有元素による溶解時の溶
出も無いPt材料となるものである。ここでPtの純度
が 99.95%未満だとPtの高温クリープ強度が不安定と
なり、また、 99.99%を超えるとコストが高くなり、ふ
くれが発生し易くなるものである。さらにBとCaの含
有量が10ppm 未満だと含有の効果が無く、また100ppmを
超えると溶解時に溶出し、溶解溶融物を汚染してしまう
ものである。
れたPt材料によればBとCaにより、空気やガスの残
留が無く、従ってふくれが防止され、高温中での結晶粒
の成長を抑え微細な構造を維持し、伸び特性が大きく、
従って高温クリープ強度等の特性の優れたPt材料とな
る。またPtの純度は 99.95%〜 99.99%であることに
よりPtの特性を維持しつつ含有元素による溶解時の溶
出も無いPt材料となるものである。ここでPtの純度
が 99.95%未満だとPtの高温クリープ強度が不安定と
なり、また、 99.99%を超えるとコストが高くなり、ふ
くれが発生し易くなるものである。さらにBとCaの含
有量が10ppm 未満だと含有の効果が無く、また100ppmを
超えると溶解時に溶出し、溶解溶融物を汚染してしまう
ものである。
【0006】
【実施例】以下に実施例、従来例について述べる。まず
実施例として原材料として純度 99.98%のPtを1kgを
大気中で高周波溶解炉にて溶解、鋳造した。この際Ca
B6 0.05gを添加合金した。次いで鋳造にて22mmの角棒
体とした後1100℃、30分、大気中にて熱処理し、その後
圧延加工して板厚 5.2mmとした。その後同様の熱処理、
圧延を行い板厚 0.8mmとした。
実施例として原材料として純度 99.98%のPtを1kgを
大気中で高周波溶解炉にて溶解、鋳造した。この際Ca
B6 0.05gを添加合金した。次いで鋳造にて22mmの角棒
体とした後1100℃、30分、大気中にて熱処理し、その後
圧延加工して板厚 5.2mmとした。その後同様の熱処理、
圧延を行い板厚 0.8mmとした。
【0007】一方、従来例1としてCaB6 を0.01g、
従来例2としてCaB60.3gを添加合金した他は、実施
例と同一にして板厚 0.8mmとした。
従来例2としてCaB60.3gを添加合金した他は、実施
例と同一にして板厚 0.8mmとした。
【0008】然して、Ptの純度及びBとCaの含有量
を分析して下記の表1に示す結果を得た。またふくれの
有無について 800℃、30分の熱処理した後目視にて検査
を行い、さらに1600℃、 140g/mm2 にて高温クリープ
特性を調査して下記の表2に示す結果を得た。
を分析して下記の表1に示す結果を得た。またふくれの
有無について 800℃、30分の熱処理した後目視にて検査
を行い、さらに1600℃、 140g/mm2 にて高温クリープ
特性を調査して下記の表2に示す結果を得た。
【0009】
【表1】
【0010】
【表2】
【0011】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように本発明に
よれば、BとCaにより、またPtの純度を維持するこ
とにより空気やガスの残留によるふくれが防止され、高
温中での結晶粒の成長を抑え従って高温特性の優れたP
t材料が得られるもので、使用時の亀裂や穴あきや破
断、変形等のない高温耐久寿命が長いるつぼや装置がで
きるという優れた効果を有するものである。
よれば、BとCaにより、またPtの純度を維持するこ
とにより空気やガスの残留によるふくれが防止され、高
温中での結晶粒の成長を抑え従って高温特性の優れたP
t材料が得られるもので、使用時の亀裂や穴あきや破
断、変形等のない高温耐久寿命が長いるつぼや装置がで
きるという優れた効果を有するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 Ptの純度は 99.95%〜 99.99%で、B
とCaを合計で10〜100ppmを含有したことを特徴とする
高温特性の優れたPt材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1950793A JPH06212321A (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 高温特性の優れたPt材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1950793A JPH06212321A (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 高温特性の優れたPt材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06212321A true JPH06212321A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=12001291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1950793A Pending JPH06212321A (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 高温特性の優れたPt材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06212321A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07310132A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-28 | Ishifuku Metal Ind Co Ltd | 高純度硬質白金材料 |
US5730931A (en) * | 1995-08-25 | 1998-03-24 | Degussa Aktiengesellschaft | Heat-resistant platinum material |
EP1693472A2 (en) * | 2000-07-03 | 2006-08-23 | Kazuo Ogasa | Hard precious metal alloy member and method of manufacturing same |
CN115927904A (zh) * | 2022-12-14 | 2023-04-07 | 英特派铂业股份有限公司 | 一种掺杂微量物质的高纯度铂材料及其制备方法 |
-
1993
- 1993-01-12 JP JP1950793A patent/JPH06212321A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07310132A (ja) * | 1994-05-13 | 1995-11-28 | Ishifuku Metal Ind Co Ltd | 高純度硬質白金材料 |
US5730931A (en) * | 1995-08-25 | 1998-03-24 | Degussa Aktiengesellschaft | Heat-resistant platinum material |
EP1693472A2 (en) * | 2000-07-03 | 2006-08-23 | Kazuo Ogasa | Hard precious metal alloy member and method of manufacturing same |
EP1693472A3 (en) * | 2000-07-03 | 2007-05-30 | Kazuo Ogasa | Hard precious metal alloy member and method of manufacturing same |
CN115927904A (zh) * | 2022-12-14 | 2023-04-07 | 英特派铂业股份有限公司 | 一种掺杂微量物质的高纯度铂材料及其制备方法 |
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