JPH06212200A - なめし剤、脱毛材料からのなめし革の製造方法、およびピックル、なめしまたは後なめし方法 - Google Patents

なめし剤、脱毛材料からのなめし革の製造方法、およびピックル、なめしまたは後なめし方法

Info

Publication number
JPH06212200A
JPH06212200A JP5311940A JP31194093A JPH06212200A JP H06212200 A JPH06212200 A JP H06212200A JP 5311940 A JP5311940 A JP 5311940A JP 31194093 A JP31194093 A JP 31194093A JP H06212200 A JPH06212200 A JP H06212200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tanning
minutes
weight
formula
tanning agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5311940A
Other languages
English (en)
Inventor
Harald Bauer
バウアー ハラルト
Juergen Christner
クリストナー ユルゲン
Gertrud Wick
ヴィック ゲルトルート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roehm GmbH Darmstadt
Original Assignee
Roehm GmbH Darmstadt
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roehm GmbH Darmstadt filed Critical Roehm GmbH Darmstadt
Publication of JPH06212200A publication Critical patent/JPH06212200A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C14SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
    • C14CCHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
    • C14C3/00Tanning; Compositions for tanning
    • C14C3/02Chemical tanning
    • C14C3/28Multi-step processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C14SKINS; HIDES; PELTS; LEATHER
    • C14CCHEMICAL TREATMENT OF HIDES, SKINS OR LEATHER, e.g. TANNING, IMPREGNATING, FINISHING; APPARATUS THEREFOR; COMPOSITIONS FOR TANNING
    • C14C3/00Tanning; Compositions for tanning
    • C14C3/02Chemical tanning
    • C14C3/08Chemical tanning by organic agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のジアルデヒド皮なめし剤の欠点を除
き、その長所を失わないジアルデヒドなめし剤。 【構成】 ω,ω’−ジアルデヒドとヒドロキシル基を
有する重合体Pとを組み合わせたなめし剤、ならびに、
なめし剤を組み合わせて使用するなめし法。 【効果】 ジアルデヒドにより導入する変性によりポリ
マーが皮の断面内に深く浸透し、これにより良好な充填
効果が得られる。さらに、後なめしでより均等なクロム
分布が得られる。また、着色の均一性が改善され、屈曲
性も良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、なめしに有効な物質と
して、ω,ω’−ジアルデヒドをヒドロキシル基を有す
る重合体Pと組み合わせて含むなめし剤、ならびになめ
し剤を組み合わせて使用するなめし法に関する。
【0002】
【従来の技術】以前からなめし技術業界は、優れた皮革
(クロム革)が得られるけれども環境保護からは問題が
あるクロムなめしに代わる方法を求めている(Kirk
−Othmer,Encyclopedia of C
hemical Technology,第3版、第1
4巻、200〜231頁、226頁以降、J Wile
y 1981 ;Ullmanns Encyclop
edia of Industrial Chemis
try,第5版、第A15巻、259〜282頁、VC
H 1990 参照)。これまで実際に用いられている
クロムなめし法は、煮沸処理皮革を得るためにクロム塩
を脱毛皮重量に対して酸化クロム(III)1.5〜
2.5%の量を用いる。使用したクロム塩の一部は、皮
革組織に結合しないで、通常は排水中に流出する。最近
の排水処理システムを用いると、クロムは排水中から化
学的沈殿法により除去できる。しかし、これから発生す
る汚泥は、特別のゴミ廃棄場所に運ばなければならな
い。また、皮革の平滑化の際に発生するクロム削り屑の
処理も問題である。
【0003】クロムを用いないか、またはクロム量が少
ないなめし法では、例えばアルデヒドもなめし剤として
使用して実施できる(いわゆるアルデヒドなめしであっ
て、Kirk−Othmer の前記文献;F.Sta
ther,Gerbereichemie und G
erbereitechnologie,Akadem
ie−verlag, Berlin 1967参
照)。これにはホルムアルデヒドの他にも脂肪族ジアル
デヒド、殊にはグルタルジアルデヒドおよびスクシンジ
アルデヒドも用いられるが、多くの場合に、前なめし、
すなわちその後に他のなめし方法、例えばクロムなめし
が続く場合、または後なめしに使用される。アルデヒド
のなめし作用の原因は、タンパク質のリジン側鎖の第1
級アミノ基との反応と考えられ、これは架橋を生成し
(Kirk−Othmerの前記文献参照)、その際に
期待されるように、個別の機構はより複雑に進行する
(M.K.Meek等、J.Mol.Biol.18
5、359(1985);T.Tashima等、Ch
em.Pharm.Bull.35、4169(198
7)参照)。前なめしに必要な純グルタルジアルデヒド
の量、すなわち脱毛皮重量に対して0.5〜1重量%の
量は、比較的少ない。
【0004】グルタルアルデヒドにより起こる架橋は、
加水分解に対して著しく安定である。前なめしの際に純
グルタルアルデヒドを使用すると、断面をピックルした
脱毛皮への不均一な浸透による問題が発生することが多
い。これによると、周辺部分の方が中央層よりも架橋度
が高い。そのため実際には中央部分は収縮温度が周辺部
分より低いことが観察される。
【0005】ドイツ特許(DE−C)第3811267
号明細書には、皮革中間製品の製造方法が提案されてお
り、これによると、浸透性が高いなめしに有効な薬剤と
して、可逆的に不活性化されたC2〜C8−ω,ω’−ジ
アルデヒドが用いられている。不活性化は、式: R−O−〔−(C24O)x−(C36O)y−(C48
O)z−〕nH 〔式中、nは0〜10、x+y+zは1〜20の整数、
Rは水素(n≠0の場合)ならびにC1〜C12−アルキ
ルで、必要ならば一個またはそれ以上のヒドロキシル基
で置換されているものを表す〕のヒドロキシ化合物0.
2〜0.4モルを加えて行う。グルタルジアルデヒドの
失活はドイツ特許(DE−C)第3811267号明細
書に記載のように起こってはいるが、これが一義的に有
利とは考えられない。すなわち、グルタルアルデヒドの
拡散が良く、それにより断面全体に均等な収縮温度が十
分に得られるが、しかしクロム量が少ない後なめしの場
合には、革断面中でクロム吸収が不均一となる。周辺部
分は、中央層よりクロム含有量が少なくなる。さらに、
このようにして後なめしをした皮革は、シェービング
(falzen)が困難である。文献中には、アクリレ
ート−(コ)−ポリマーを合成なめし剤〔シンタン(S
yntans)〕として使用する多くの示唆、なかでも
クロムなめしとの併用がある(W.C.Prentis
s等、J.An.Leather Chem.Asso
c.70,(11)481〜497(1975);F.
D.J.Shortland等、J.Soc.Leat
her Technol.Chem.64,(3)60
〜64(1980)参照)。
【0006】ドイツ特許公告(DE−B)第24231
18号明細書からは、皮革製造の一つの方法が公開され
ており、これによると、脱毛皮に、単独に、またはクロ
ムなめしとなめし作用のある重合体−アルデヒド−分散
物を用いる合成−植物性なめしとを一緒にして、連続し
て使用する。この分散物は、アルデヒドの10〜35%
水溶液および濃度10〜35%のアクリレートを基とす
る共重合体分散液とを相互に作用させて製造される。こ
の文献は具体的ではあるが、単に過剰のエチレンアクリ
レートと、少量のメタクリル酸(約0.7%)をグルタ
ルジアルデヒド、グリオキザールおよびホルムアルデヒ
ドと一緒に用いる分散物の応用に過ぎない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アルデヒド、殊にはグ
ルタルアルデヒドを用い、また変性した形で使用するな
めし法にはこのように欠点が存在し、これはその長所、
例えば環境的に比較的問題が少ない利点の一部を相殺し
てしまう。したがって、従来のジアルデヒドなめし剤の
欠点を持たずに上記の長所を失わないなめし剤を発見す
るという課題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるなめし剤
は、この課題を十分に解決できることを発見した。
【0009】本発明によるなめし剤GMは、式I: O=CH−(CH2r−HC=O (I) 〔式中、rは2〜8の整数を表す〕で必要ならば失活し
た形で装入するω,ω’−ジアルデヒドと、ヒドロキシ
ル基を有し重合可能なビニルカルボン酸およびヒドロキ
シル基を有し重合可能なビニルモノマーとから構成され
る共重合体Pとの組み合わせから成る。有利には、重合
体Pは、 a)式II: R2HC=C(R1)−COOH (II) 〔式中、R1は水素、メチルまたは基−CH2COOH、
2は水素、メチル、フェニルまたは基−COOHを表
し、ただし1分子中に2個以上のカルボキシル基は存在
しない〕のモノマー、または式II−A:
【0010】
【化6】
【0011】〔式中、Aは基:
【0012】
【化7】
【0013】または基:
【0014】
【化8】
【0015】を表す〕であって、これらは水の存在でカ
ルボキシル基を形成できる1種またはそれ以上のモノマ
ー95〜0重量%、有利には90〜50重量%、および b)式III:
【0016】
【化9】
【0017】〔式中、R3は水素またはメチル、および
4は少なくとも1個のヒドロキシル基で置換されてお
り炭素原子1〜12個を有するアルキル基またはシクロ
アルキル基を表す〕のヒドロキシル基を有する1種また
はそれ以上のモノマー0〜90重量%、有利には10〜
50重量%、および c)式IV:
【0018】
【化10】
【0019】〔式中、R5は炭素原子1〜2個を有する
アルキル基を表す〕の1種またはそれ以上のモノマー0
〜100重量%、有利には10〜50重量%、ならびに d)式V:
【0020】
【化11】
【0021】〔式中、R’3は水素またはメチル、およ
びR6は必要ならば環状であり、炭素原子1〜12個、
有利には1〜8個を有するアルキル基を表す〕の一種あ
るいは数種のモノマー0〜80重量%、有利には0〜5
0重量%から構成される。
【0022】P中の成分a)〜c)の総和は、通常10
0重量%である。
【0023】一般には、ヒドロキシル基を有し、あるい
はこれを重合に類似した反応で加水分解して遊離させ得
る式IIIおよびIVのモノマーの割合は、重合体Pに
対して100〜5重量%である。
【0024】なめし剤GM中で、なめし活性の式Iの
ω,ω’−ジアルデヒドと重合体Pとの比は、通常1:
4〜4:1重量部である。
【0025】均等ななめし作用を示すために用いられる
式Iのアルデヒドの部分的な不活性化は、重合体Pのヒ
ドロキシル官能自身によっても可能であるが、しかしこ
れは1種またはそれ以上のアルコール、有利には水溶性
アルコールを加えると強化できる。
【0026】この目的には、殊には多価アルコールであ
って、グリコール、グリセリン、ペンタエリスリトー
ル、ブチルグリコール、1,4−ブタンジオール、ポリ
エチレングリコール、ポリエチレンプロピレングリコー
ル、ならびに糖類および糖アルコール、例えばグルコー
ス、フルクトース、ソルビトールのグループから成るも
のが好適である。さらにヒドロキシカルボン酸、例えば
グリコール酸も好適である。
【0027】一般にこれらのアルコールは、式Iのアル
デヒドに対してモル比で0〜3.5、殊には1〜2モル
が用いられる。
【0028】式Iのアルデヒドとしては、グルタルジア
ルデヒドが特に有利であり、その外にもスクシンジアル
デヒドも好適である。
【0029】式IIのモノマー化合物としては、殊には
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、フマル酸およびイタ
コン酸が該当し、必要ならば混合物も該当し、さらに式
II−Aの化合物としては、無水マレイン酸および無水
イタコン酸が該当する。式IIIのヒドロキシル基を有
するモノマーとしては、殊には末端OH基を有するもの
であって、ヒドロキシエチルアクリレートおよび−メタ
クリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレートおよ
び−メタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレー
トおよび−メタクリレート、さらにはポリオールのモノ
アクリレートおよび−メタクリレート、例えばグリセリ
ンモノアクリレートおよび−メタクリレート、ネオペン
チルモノアクリレートおよび−メタクリレートである。
式IVの化合物としては、殊には酢酸ビニルおよびプロ
ピオン酸ビニルが該当する。式Vのモノマーとしては、
殊にはメチルメタクリレートおよびメタクリレート、エ
チルアクリレート、さらにはエチルヘキシルアクリレー
トおよびエチルヘキシルメタクリレートが該当する。
【0030】有利には、本発明により使用される重合体
Pは、分子量1000〜50000、殊には5000g
/モル以下を有する。分子量の測定は、サイズ排除クロ
マトグラフィー(S.E.C)により行った(H.F.
Mark等、Encyclopedia of Pol
ymer Science & Engineerin
g,第2版、第10巻、1〜18頁、J.Wiley
1987;Ullmann’s Encycloped
ia of Industrial Chemistr
y, 第5版、第20A巻、653〜568頁、VCI
(1992)参照)。
【0031】有利な水性配合物中では、なめし剤GMは
通常重合体P(乾燥重量)を10〜60重量%、有利に
は20〜40重量%有する。
【0032】本発明によるなめし剤GMは、水性配合物
としてpH値0.5〜5、有利には2〜4を有する。
【0033】重合体Pの製造は、自体公知の方法で、式
I〜Vのモノマーのラジカル重合により希望する割合に
応じて行える(H.Rauch Puntigam,T
h,Voelker,Acryl− und Meth
acrylverbindungen,Springe
r Verlag 1968参照)。
【0034】親水性のモノマー(式IIならびにIII
のモノマー)が重合体P内に含まれているために、重合
の実施には溶液重合の形が推奨される。
【0035】これは水相中で水溶性の促進剤を加えて行
われ、その際一般にモノマーの濃度は25重量%以下と
するが、これは反応が発熱で進行するからである。分子
量を低下させるためには、有利には自体公知の分子量調
整剤、殊にはイオウ系調整剤、特殊な水溶性調整剤、例
えばメルカプトエタノールまたはチオグリコール酸また
は必要ならばアリルアルコールが使用できる。開始剤の
含有量は、一般にモノマーに対して0.01〜1重量%
の範囲である。開始剤として特に有利には、自体公知の
レドックス系、例えば重金属イオン、例えば鉄イオン
を、水溶性過−化合物(Perverbindunge
n)、例えば過酸化水素または過硫酸塩と組み合わせて
含むものがある。
【0036】重合は、有利には2段レドックス・バッチ
重合として、好適な重合槽内で行うことができる。例え
ばモノマーの半分を水相中で必要ならば開始剤の還元性
の成分と一緒にして室温で装入し、その際基準として約
3〜3.5倍の水が使用できる。引き続き重合は過−化
合物、例えばペルヒドロール(過酸化水素)の30%水
溶液を添加して開始させる。その結果温度が例えば約8
0℃に上昇する。最高温度を過ぎた後に例えば約35℃
に冷却し、第2段の全装入物、通常はモノマーおよび調
整剤ならびに還元剤の残りの半分を加え、再び過−化合
物のほぼ同量を加えて反応を開始させ、これにより温度
は例えば85℃まで上昇する。最高温度に到達した後、
有利にはさらに1時間攪拌し、引き続き冷却する。有利
には反応製品は液体で、すなわち重合体Pを分離せずに
使用できる。
【0037】なめしの実施 本発明は、さらに本発明によるなめし剤GMを使用する
なめし法にも関する。このためには、従来の技術を利用
して実施すると有利である。通常、なめしのための脱毛
皮から出発するが、これは水処理作業場での処理完了の
後に得られるものである(Kirk−Othmer,E
ncyclopedia of Chemcial T
echnology,第1版、第8巻、291〜296
頁、Interscience;Ullmanns E
ncyclopaedia der technisc
hen Chemie,第4版、第16巻、109〜1
47頁、Verlag Chemie参照)。ウエット
・ブルー、または塩保存の製品から出発できる。水処理
作業場は典型的には工程a)洗浄、b)水もどし、c)
石灰づけ、d)脱灰とベーチング、e)ピックルを含
む。容器としては、攪拌機付き槽、槽型機械またはなめ
し機械を使用する。例えば出発物質としては、米国特許
(US−A)第3986926号ならびに米国特許(U
S−A)第3966551号明細書の記載により製造さ
れた脱毛皮が用いられる。本発明による方法は、有利に
はピックルの形で行え、例えば牛脱毛皮の処理の場合で
ある。その際、膨潤性が低い酸、例えばぎ酸を用いて酸
性のpH範囲(最初の基準値はpH2.2〜2.5)に
調整した浴中にある皮に、本発明によるなめし剤GMを
加え、ある時間、例えば1夜の間好適な期間振とうしな
がら作用させる。通常、浴は脱毛皮重量に対して50〜
100%である。有利には、これに引き続き浴を炭酸水
素ナトリウムおよび亜硫酸水素ナトリウムを含む浴で例
えば2時間の間処理する。このようにして得られてシェ
ービングしたウエット・ホワイトは、自体公知の方法に
より後なめしができるが、これは例えば α)クロムなめし β)植物なめし γ)合成なめし による。
【0038】引き続き行われる後なめし処理は、なめし
槽内での実施が推奨される。クロムを含まない前なめし
皮のクロム後なめしは、例えば以下の方法で行われる。
すなわち、製品、例えばシェービングをしたウエット・
ホワイトをクロムなめし浴−通常は皮の重量に対して1
50〜250%−で有利には例えば1夜処理する。典型
的な操作方法によると、この製品を例えばぎ酸を用いて
pH値約3.5に調整された浴内で短時間振とうし、引
き続きクロムなめし剤(基準として:Cr2約25
重量%、塩基度33重量%)を加えて再び約1/2時間
振とうする。次に例えば加脂剤(例えばスルホン酸アル
キル)を加え、再び約1時間振とうし、引き続き酸化マ
グネシウムで塩基性化し、3時間振とうする。引き続き
自体公知のクロムシンタン(Chromsyntan)
を加え、さらに約1/4時間振とうする。引き続き有利
には別の加脂剤(例えばスルフィン化天然油)を加え、
再び約120分間振とうする。通常pH4.0〜4.2
となっている浴を1夜放置し、その間に交互に振とうす
る(約2分間振とうし、30分間静止)。
【0039】浴を分離した後、ほぼ同量の浴に先ずぎ酸
ナトリウム約2重量%を加え、20分間振とうした後に
炭酸水素ナトリウム約2重量%を加え、ほぼ1時間振と
うして中和し、これにより浴はpH値約5.5〜6.0
に達する。
【0040】引き続き有利にはほぼ同じ浴量での加脂
(例えば天然または合成のスルホエステル誘導体を用い
て)を振とうしながら例えば1/2時間行う。最後に有
利には希薄ぎ酸を用い、約1/2時間振とうして定着さ
せる。
【0041】浴分離の後、通例の方法で洗浄した後、皮
を台にかけ、平滑化し、乾燥させることができる。引き
続き通例の皮革仕上げ処理をする。クロムなめしの別の
方法は、例えばヘルフェルト(H.Herfeld,B
ibliothek desLeders,第3巻)に
より行うことができる。
【0042】クロムを使わないで前なめしを行った皮の
植物後なめしは、例えば下記のようにして行うことがで
きる。材料、例えばシェービングしたウエット・ホワイ
トを先ず洗浄するが、これは例えば皮の重量の約300
%の浴量で、非イオン性湿潤剤および分散剤、例えばエ
トキシ化脂肪族アルコールを基としたものを含む浴中で
約20分間振とうする。浴分離の後、植物なめしを行
う。これには約100%の浴量で先ず一つのシステム、
例えばフェノール縮合生成物のグループからのものを加
えて約1/2時間振とうし、引き続き加脂剤、例えば直
鎖炭化水素のタイプのものを加えて約20分間振とうす
る。引き続き有利には植物なめし剤、例えばミモザなめ
し剤を皮の重量に対して基準として8重量%加え、あら
ためて長時間、例えば3時間以上振とうする。
【0043】再びシンタンを加えた後、さらに約1/2
時間振とうし、有利にはぎ酸を加えた後、先ず約1/2
時間連続的に、次に1夜断続的(約1分間振とうし、1
0分間静置)に振とうする。
【0044】浴分離の後、水で洗浄し、水を分離し、水
約150%(皮の重量に対して)中の中和なめし剤、例
えば有機酸の塩のグループからのものを加える。さらに
約3/4時間振とうするが、その際浴はpH範囲5.0
〜5.5にあり、その後浴を分離する。有利には引き続
き加脂を行い、これには例えばスルフィニル化油および
スルホコハク酸エステルからのグループの加脂剤を水約
150%(皮の重量に対して)中に装入することができ
る。次に通例のようにして、酸、例えばぎ酸を用いて約
1/2時間振とうして定着させ、ここで浴はpH3.5
〜3.7となる(前出のH.Herfeld,Bibl
iothek des Leders,第3巻参照)。
洗浄の後、クロムを含まない前なめしの処理法と同じよ
うにして処理できる。
【0045】クロムを含まない前なめしを行った皮、例
えばウエット・ホワイトの合成後なめしの場合には、先
ず洗浄工程を植物後なめしと同じように前で行う。なめ
し工程は、同様に、すなわち先ず水約100%中に好適
なシンタン、例えばフェノール縮合生成物−基準として
皮重量に対して約4%−を加え、約30分間振とうし、
加脂剤を加え、比較的短時間、例えば20分間振とうす
る。引き続き、有利には振とうしながら1/2時間間隔
でさらに3部のシンタンを加え、シンタンの全含有量が
標準値の約22重量%(皮重量に対して)となるように
する。引き続き3時間、さらに1夜非連続的(ほぼ1分
間振とうし、20分間静置のペースで)に振とうする。
引き続き植物後なめしと同じようにして中和するが、追
加して例えばさらに5重量%のシンタンを加えて、その
際有利には約60分間振とうする。浴分離の後、植物な
めしと同じようにして処理できる。
【0046】有利な作用 本発明の方法の利点は、なかでも式Iのジアルデヒド、
殊にはグルタルジアルデヒドを、存在する有機的に結合
しているヒドロキシル基により、希望する程度に不活性
化し、これにより自己縮合を抑制する点にある。特に重
要な点は、ジアルデヒドを用いて導入する変性によりポ
リマーが皮の断面内に深く浸透し、これにより良好な充
填効果となる。さらに、引き続くクロム量が少ない後な
めしに、より均等なクロム分布が得られる。ポリマーP
の使用により、着色の均一性が改善され、シェービング
性が良くなる。
【0047】
【実施例】
A.ポリマーPの製造 ポリマーP−1:アクリル酸および2−ヒドロキシエチ
ルアクリレートの重量比9:1を基とするポリマー。
【0048】ポリマーP−2:アクリル酸および2−ヒ
ドロキシエチルアクリレートの重量比8:2を基とする
ポリマー。
【0049】分子量約1200のポリマーP−1の製造
は、2工程のレドックス・バッチ法で行う。
【0050】第1段の全量(水7.49kg、アクリル
酸2.097kg、2−ヒドロキシエチルアクリレート
0.233kg、メルカプトエタノール466gおよび
FeSOの1%水溶液23g)を反応槽中に装入し、
室温でペルヒドロール(30%H22)585gを加え
て反応を開始させる。温度は80℃に上昇する。最高温
度を越した後35℃に冷却し、第2段の全量(アクリル
酸2.097kg、2−ヒドロキシエチルアクリレート
0.233kgおよびメルカプトエタノール466g)
を装入し、再びペルヒドロール585gを加えて反応を
開始させる。温度は85℃に上昇する。最高温度に達し
た後さらに1時間攪拌し、引き続き冷却する。ポリマー
Pが水相に得られ、これはそのまま使用できる。
【0051】ポリマーP−2の製造も同じようにして行
う。
【0052】 第1表:ポリマーPの性質 ポリマー 乾燥物含有量(%) 粘度 pH P−1 40 <50mPas 4.0 P−2 40 <50mPas 3.8 B.なめし剤GMの製造 本発明によるなめし剤GMは、成分であるポリマーP、
式Iのアルデヒドおよび必要ならばアルーコールを混合
して、室温または50℃への短時間の加熱(pH3〜
4)により得られる。有利には、ポリマーPが重合によ
り生成した直後のものを使用する。試験したなめし剤G
Mの組成を表2に示す。
【0053】
【表1】
【0054】C.なめし操作 例C−1:ウエット・ホワイトのなめし 出発物質:石灰づけおよび脱灰処理をした牛の脱毛皮、
厚さ:3.3〜3.5mm 下記のパーセントは、脱毛皮の重量に対する値である。
【0055】 ピックル: 水、22℃ 50.0% 食塩 6.0% 10分間振とう +ぎ酸、85%、1:5に希釈 0.6% 90分間振とう 浴:pH2.2〜2.5 断面:ブロムクレゾールグリーンがかった黄色 +生成物GM−I〜GM−VI x % 90分間振とう 交互に:2分間振とう 5分間静置 全継続期間:1夜 浴:pH2.7〜3.2 +炭酸水素ナトリウム 0.5% 亜硫酸水素ナトリウム 0.2% 120分間振とう 浴:pH3.9〜4.4 浴分離 ウエット・ホワイトを台に掛け、乾燥し、シェービングする。
【0056】この削ったウエット・ホワイトは、3種類
の後なめしができる。
【0057】−クロムなめし(例C−2) −植物なめし(例C−3) −合成なめし(例C−4) 例C−1a:クロムを含まない前なめし 出発物質:石灰づけおよび脱灰処理をした牛の脱毛皮、
厚さ:3.3〜3.5mm 下記のパーセントは、脱毛皮の重量に対する値である。
【0058】 ピックル: 水、22℃ 50.0% 食塩 6.0% 10分間振とう +ぎ酸、85%、1:5に希釈 0.6% 90分間振とう 浴:pH2.2〜2.5 断面:ブロムクレゾールグリーンがかった黄色 +生成物GM−I〜GM−VI(表3参照) x % 90分間振とう 交互に:2分間振とう 5分間静置 全継続期間:1夜 浴:pH2.7〜3.2 +炭酸水素ナトリウム 0.5% 亜硫酸水素ナトリウム 0.2% 120分間振とう 浴:pH3.9〜4.4 浴分離 ウエット・ホワイトを台に掛け、乾燥し、シェービングする。
【0059】この削ったウエット・ホワイトは、3種類
の後なめしができる。
【0060】−クロムなめし(例C−2) −植物なめし(例C−3) −合成なめし(例C−4) 例C−2:クロムなめし 皮の種類: 薄い甲革 出発物質:シェービングしたウエット・ホワイト:1.
4〜1.5mm 下記のパーセントは、シェービング皮の重量(Falz
gewicht)に対する値である なめし: 水、15℃ 200.0% ぎ酸、85%、1:3に希釈 0.3% 15分間振とう 浴:pH3.4〜3.6 +クロモザル(登録商標)B(Cr23 26%、塩基度33%) 7.0% 30分間振とう +加脂剤(クロモポル(登録商標) SG) 3.0% 60分間振とう +クロメノ・ベース(登録商標) FN 0.4% 240分間振とう +クロムシンタン(タネルコ(登録商標)) 4.0% 15分間振とう +加脂剤(クロモポル(登録商標) SG) 6.0% 120分間振とう 交互に:2分間振とう 30分間静置 全継続期間:1夜 浴:pH4.0〜4.2 浴分離。
【0061】 中和: 水、35℃ 200.0% ぎ酸ナトリウム 2.0% 20分間振とう +炭酸水素ナトリウム 2.0% 60分間振とう 浴:pH5.5〜6.0 浴分離。
【0062】 加脂: 水、50℃ 200.0% 加脂剤(コリポル(登録商標) MK) 12.0% 90分間振とう 定着: +ぎ酸、85%、1:3に希釈 1.5% 30分間振とう 浴分離 洗浄し、皮を台にかけ、乾燥させ、通例の仕上げ処理をする。
【0063】例C−2a:例C−1のクロムを含まない
前なめしを行った皮のクロム後なめし 皮の種類: 薄い甲革 出発物質: シェービングしたウエット・ホワイト、1.4〜1.5
mm 下記のパーセントは、シェービング皮の重量に対する値
である。
【0064】 なめし: 水、25℃ 200.0% ぎ酸、85%、1:3に希釈 0.3% 15分間振とう 浴:pH3.4〜3.6 +クロモなめし剤(Cr23 25%、塩基度33%) 7.0% 30分間振とう +加脂剤、例えばスルホン酸アルキル 3.0% 60分間振とう +酸化マグネシウム 0.4% 240分間振とう +クロムシンタン、例えばクロム酸塩を含むフェノールスルホン酸縮合物 4.0% 15分間振とう +加脂剤、例えばスルフィニル化天然油 6.0% 120分間振とう 交互に:2分間振とう 30分間静置 全継続期間:1夜 浴:pH4.0〜4.2 浴分離。
【0065】 中和: 水、35℃ 200.0% ぎ酸ナトリウム 2.0% 20分間振とう +炭酸水素ナトリウム 2.0% 60分間振とう 浴:pH5.5〜6.0 浴分離。
【0066】 加脂: 水、50℃ 200.0% 加脂剤、例えば天然または合成のスルホエステル誘導物 12.0% 90分間振とう 定着: +ぎ酸、85%、1:3に希釈 1.5% 30分間振とう 浴分離 洗浄し、皮を台にかけ、乾燥させ、通例の仕上げ処理をする。
【0067】例C−3:植物なめし 皮の種類: 薄い甲革 出発物質: シェービングしたウエット・ホワイト:1.4〜1.5
mm 下記のパーセントは、シェービング皮の重量に対する値
である。
【0068】 洗浄: 水、35℃ 300.0% 分散剤(テトラポル(登録商標) SAF) 0.3% 20分間振とう 浴分離 なめし: 水、35℃ 100.0% シンタン(タニガン(登録商標) QF) 4.0% 30分間振とう +加脂剤(クロモポル(登録商標) SG) 3.0% 20分間振とう +植物なめし剤(ミモザ) 8.0% 180分間振とう +シンタン(タニガン(登録商標) BN) 3.0% 30分間振とう +ぎ酸、85%、1:3に希釈 0.5% 30分間振とう 交互に:1分間振とう 10分間静置 全継続期間:1夜 浴分離。
【0069】 洗浄: 水、35℃ 300.0% 10分間振とう 浴分離 中和: 水、35℃ 150.0% 中和なめし剤(タニガン(登録商標) PAK) 3.0% 45分間振とう 浴:pH5.0〜5.5 浴分離。
【0070】 洗浄: 水、40℃ 300.0% 10分間振とう 浴分離 加脂: 水、55℃ 150.0% 加脂剤(コリポル(登録商標) MK) 18.0% 60分間振とう 定着: +ぎ酸、85%、1:3に希釈 2.0% 30分間振とう 浴:pH3.5〜3.7 浴分離 洗浄: 以後の処理は、A.の記載の通りに行う。
【0071】例C−3a:実施例C−1からのクロムを
含まない前なめし皮の植物なめし 皮の種類: 薄い甲革 出発物質: シェービングしたウエット・ホワイト:1.4〜1.5
mm 下記のパーセントは、シェービング皮の重量に対する値
である。
【0072】 洗浄: 水、35℃ 300.0% 非イオン性湿潤剤および分散剤、エトキシ化脂肪族アルコール系 0.3% 20分間振とう 浴分離 なめし: 水、35℃ 100.0% シンタン、例えばフェノール縮合生成物 4.0% 30分間振とう +加脂剤、例えば直鎖炭化水素 3.0% 20分間振とう +植物なめし剤、例えばミモザ 8.0% 180分間振とう +シンタン、例えばフェノール縮合生成物 3.0% 30分間振とう +ぎ酸、85%、1:3に希釈 0.5% 30分間振とう 交互に:1分間振とう 10分間静置 全継続期間:1夜 浴分離。
【0073】 洗浄: 水、35℃ 300.0% 10分間振とう 浴分離 加脂: 水、55℃ 150.0% 加脂剤、例えばスルフィニル化油 8.0% 加脂剤、例えばスルホコハク酸エステル 10.0% 60分間振とう 定着: +ぎ酸、85%、1:3に希釈 2.0% 30分間振とう 浴:pH3.5〜3.7 浴分離 洗浄: 以後の処理は、C−2の記載の通りに行う。
【0074】例C−4:合成なめし 皮の種類: 薄い甲革 出発物質: シェービングしたウエット・ホワイト:1.4〜1.5
mm 下記のパーセントは、シェービング皮の重量に対する値
である。
【0075】 洗浄: 水、35℃ 300.0% 分散剤(テトラポル(登録商標) SAF) 0.3% 20分間振とう 浴分離 なめし: 水、30℃ 100.0% シンタン(タニガン(登録商標) QF) 4.0% 30分間振とう +加脂剤(クロモポル(登録商標) SG) 3.0% 20分間振とう +シンタン(タニガン(登録商標) BN) 6.0% 30分間振とう +シンタン(タニガン(登録商標) BN) 6.0% 30分間振とう +シンタン(イルガタン(登録商標) FL) 6.0% 180分間振とう 交互に:1分間振とう 30分間静置 全継続期間:1夜 浴分離。
【0076】 洗浄: 水、35℃ 300.0% 10分間振とう 浴分離 中和: 水、35℃ 150.0% 中和なめし剤(タニガン(登録商標) PAK) 2.0% 30分間振とう +シンタン(イルガタン(登録商標) FL) 5.0% 60分間振とう 浴分離。
【0077】 洗浄: 水、50℃ 300.0% 10分間振とう 浴分離 加脂: 水、55℃ 150.0% 加脂剤(コリポル(登録商標) MK) 18.0% 60分間振とう 定着: +ぎ酸、85%、1:3に希釈 2.0% 30分間振とう 浴:pH3.5〜3.7 浴分離 洗浄: 以後の処理は、C−2の記載の通りに行う。
【0078】例C−4a:例C−1によるクロムを含ま
ない前なめし皮の合成後なめし 皮の種類: 薄い甲革 出発物質: 削ったウエット・ホワイト:1.4〜1.5mm 下記のパーセントは、シェービング皮の重量に対する値
である。
【0079】 洗浄: 水、35℃ 300.0% 非イオン性湿潤剤および分散剤、エトキシ化脂肪族アルコール系 0.3% 20分間振とう 浴分離 なめし: 水、30℃ 100.0% シンタン、例えばフェノール縮合生成物 4.0% 30分間振とう +加脂剤、例えば直鎖炭化水素 3.0% 20分間振とう +シンタン、例えばフェノール縮合生成物 6.0% 30分間振とう +シンタン、例えばフェノール縮合生成物 6.0% 30分間振とう +シンタン、例えばフェノール縮合生成物 6.0% 180分間振とう 交互に:1分間振とう 30分間静置 全継続期間:1夜 浴分離。
【0080】 洗浄: 水、35℃ 300.0% 10分間振とう 浴分離 中和: 水、35℃ 150.0% 中和なめし剤、例えば有機酸の塩 2.0% 30分間振とう +シンタン、例えばフェノール縮合生成物 5.0% 60分間振とう 浴分離。
【0081】 洗浄: 水、50℃ 300.0% 10分間振とう 浴分離 加脂: 水、55℃ 50.0% 加脂剤、例えばスルフィニル化油 8.0% 加脂剤、例えばスルホコハク酸エステル 10.0% 60分間振とう 定着: +ぎ酸、85%、1:3に希釈 2.0% 30分間振とう 浴:pH3.5〜3.7 浴分離 洗浄: 以後の処理は、C−2の記載の通りに行う。
【0082】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルトルート ヴィック ドイツ連邦共和国 ダルムシュタット ア ウミューレンヴェーク 36

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 なめしに有効な物質として、式I: 【化1】 〔式中、rは2〜8の整数を表す〕で必要ならば失活し
    た形であるω,ω’−ジアルデヒドを含むなめし剤であ
    って、なめし剤GMがヒドロキシル基を有する重合体P
    を含み、これは a)式II R2HC=C(R1)=COOH (II) 〔式中、R1は水素、メチルまたは基−CH2COOH、 R2は水素、メチル、フェニルまたは基−COOHを表
    し、ただし1分子中に2個以上のカルボキシル基は存在
    しない〕のモノマー、または式II−A: 【化2】 〔式中、Aは基HC=CHまたは基H2C=C−CH2
    表す〕のモノマー95〜0重量%、および b)式III: 【化3】 〔式中、R3は水素またはメチル、およびR4は少なくと
    も1個のヒドロキシル基で置換されており炭素原子1〜
    12個を有するアルキル基またはシクロアルキル基を表
    す〕のヒドロキシル基を有するモノマー0〜90重量
    %、および c)式IV: 【化4】 〔式中、R5は炭素原子1〜2個を有するアルキル基を
    表す〕のモノマー0〜100重量%、および d)式(V): 【化5】 〔式中、R’3は水素またはメチル、およびR6は必要な
    らば環状であり炭素原子1〜12個を有するアルキル基
    を表す〕のモノマー0〜80重量%から構成されている
    ことを特徴とするなめし剤。
  2. 【請求項2】 式Iのなめしに有効であるω,ω’−ジ
    アルデヒドの重合体Pに対する重量比がなめし剤中で
    1:4ないし4:1である、請求項1に記載のなめし
    剤。
  3. 【請求項3】 なめし剤がさらに1種またはそれ以上の
    アルコールを含む、請求項1および2に記載のなめし
    剤。
  4. 【請求項4】 アルコールがモル比で式Iのω,ω’−
    ジアルデヒドに対し1〜2モルである、請求項3に記載
    のなめし剤。
  5. 【請求項5】 なめし剤GMが水相中に存在し、重合体
    Pの含有量(乾燥重量)が10〜60重量%である、請
    求項1から4までのいずれか1項記載のなめし剤。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれか1項記載
    のなめし剤GMを使用することを特徴とする、脱毛材料
    からのなめし革の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から4までのいずれか1項記載
    のなめし剤GMを使用することを特徴とする、ピック
    ル、なめしまたは後なめし方法。
JP5311940A 1992-12-14 1993-12-13 なめし剤、脱毛材料からのなめし革の製造方法、およびピックル、なめしまたは後なめし方法 Pending JPH06212200A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4242076.8 1992-12-14
DE4242076A DE4242076A1 (de) 1992-12-14 1992-12-14 Gerbmittel und Gerbverfahren

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06212200A true JPH06212200A (ja) 1994-08-02

Family

ID=6475182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5311940A Pending JPH06212200A (ja) 1992-12-14 1993-12-13 なめし剤、脱毛材料からのなめし革の製造方法、およびピックル、なめしまたは後なめし方法

Country Status (9)

Country Link
US (2) US5505864A (ja)
EP (1) EP0607554B1 (ja)
JP (1) JPH06212200A (ja)
KR (1) KR940014813A (ja)
AT (1) ATE149573T1 (ja)
BR (1) BR9305035A (ja)
DE (2) DE4242076A1 (ja)
ES (1) ES2099357T3 (ja)
TW (1) TW229232B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001943A1 (ja) * 2007-06-28 2008-12-31 Midori Hokuyo Co., Ltd.
US11041219B2 (en) 2015-07-14 2021-06-22 DB Patents Ltd. Methods for tanning animal skins

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4440846A1 (de) * 1994-11-15 1996-05-23 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Leder und Pelzfellen unter Verwendung von Polymergerbstoffen
EP0717114A3 (de) * 1994-12-15 1996-08-21 Ciba Geigy Ag Wässrige Zusammensetzung zum Vorgerben von Hautblössen oder Nachgerben von Leder
DE19546254A1 (de) * 1995-12-12 1997-06-19 Basf Ag Verwendung von wäßrigen Lösungen oder Dispersionen von Copolymerisaten aus carboxylgruppenhaltigen Monomeren, ethylenisch ungesättigten Acetalen, Ketalen oder Orthocarbonsäureestern und gegebenenfalls weiteren copolymerisierbaren Monomeren als Ledergerbstoffe
DE19906190A1 (de) * 1999-02-15 2000-08-17 Boehme Chem Fab Kg Gerbverfahren
DE102005032585A1 (de) * 2005-07-11 2007-01-25 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Leder
IT201700095318A1 (it) * 2017-08-23 2019-02-23 Db Patents Ltd Metodo per conciare una pelle animale.
CN111747593A (zh) * 2020-07-01 2020-10-09 河北东明皮革有限公司 制革准备与鞣制工段废液分段循环系统及其使用方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2205883A (en) * 1938-06-16 1940-06-25 Du Pont Tanning
US2941859A (en) * 1959-04-08 1960-06-21 Martin L Fein Tanning with glutaraldehyde
GB952557A (en) * 1961-08-29 1964-03-18 Degussa Process for the treatment of leather
US3945792A (en) * 1969-07-09 1976-03-23 Ciba-Geigy Corporation Process for the filling of leather and compositions therefor
ES421535A1 (es) * 1973-01-13 1976-06-16 Roehm Gmbh Procedimiento para la preparacion de pellejos dispuestos para curtir a partir de cuero y pieles de origen animal.
DE2404789C3 (de) * 1974-02-01 1979-02-15 Roehm Gmbh, 6100 Darmstadt Verfahren zur Herstellung gerbfertiger Blößen aus tierischen Häuten und Fellen
DE2423118C3 (de) * 1974-05-13 1979-04-26 Schill & Seilacher Gmbh & Co, 7030 Boeblingen Verfahren zur Herstellung von Leder
DE2930342A1 (de) * 1979-07-26 1981-02-19 Roehm Gmbh Verbessertes verfahren zur herstellung von leder
DE3267088D1 (en) * 1981-03-06 1985-12-05 Ciba Geigy Ag Method of retanning leather with acrylic oligomers
US4526581A (en) * 1983-02-07 1985-07-02 Rohm And Haas Company Process for producing leather
SU1520068A1 (ru) * 1987-11-12 1989-11-07 Ереванский государственный университет Тройной сополимер N, N-диметиламиноэтилметакрилата, винилацетата и винилового спирта в качестве стабилизатора дубител дл обработки голь
DE3811267C1 (ja) * 1988-04-02 1989-05-18 Schill & Seilacher Gmbh & Co, 7030 Boeblingen, De
DE3926168A1 (de) * 1989-08-08 1991-02-14 Basf Ag Verwendung von copolymerisaten auf basis von langkettigen alkylvinylethern und ethylenisch ungesaettigten dicarbonsaeureanhydriden zum hydrophobieren von leder und pelzfellen

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009001943A1 (ja) * 2007-06-28 2008-12-31 Midori Hokuyo Co., Ltd.
JP2009007480A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Midori Hokuyo Kk
US11041219B2 (en) 2015-07-14 2021-06-22 DB Patents Ltd. Methods for tanning animal skins

Also Published As

Publication number Publication date
EP0607554B1 (de) 1997-03-05
ES2099357T3 (es) 1997-05-16
US5492539A (en) 1996-02-20
EP0607554A1 (de) 1994-07-27
DE4242076A1 (de) 1994-06-16
BR9305035A (pt) 1994-06-21
DE59305626D1 (de) 1997-04-10
US5505864A (en) 1996-04-09
TW229232B (ja) 1994-09-01
KR940014813A (ko) 1994-07-19
ATE149573T1 (de) 1997-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4931062A (en) Hydrophobization of leather, pelts and leather substitute materials with carboxyl-containing polysiloxanes
KR860001769B1 (ko) 가죽 제조공정
JPH02199200A (ja) なめし革の性質を改善する方法
GB2137654A (en) Treating pelts and leathers
TW301658B (ja)
KR20140025547A (ko) 합성 태닌으로서의 폴리사카라이드 및/또는 폴리펩티드계 그라프트 중합체
US5011499A (en) Tanning agent formulation for manufacture of semifinished leather products
JPH06212200A (ja) なめし剤、脱毛材料からのなめし革の製造方法、およびピックル、なめしまたは後なめし方法
US2552129A (en) Tanning with a free aldehyde and a free polyhydric phenol mixture in a molecular ratio of at least 2 to 1
EP0757108B1 (en) Method for waterproofing leather
US3901929A (en) Wet processing of leather
US5725599A (en) Process for mineral tanning, re-tanning or leather after-treatment
JPS6284200A (ja) 魚皮の製造方法
US3945792A (en) Process for the filling of leather and compositions therefor
US5256317A (en) Compositions for the treatment of leather and furs
EP1190102A1 (en) Leather tanning
US6827745B1 (en) Mixture of THP and a moderator to tan leather
CA1143509A (en) Process for the oiling and impregnation of leather and pelts
US3960481A (en) Process for tanning leather
US5504162A (en) Salts of copolymers of ethylenically unsaturated carboxylic acids and ethylenically unsaturated fatty acid derivatives
CN1063312A (zh) 皮或皮革的处理方法、鞣革剂及生产方法
EP1576196B1 (en) Process for preparing a synthetic aluminium tanning agent
GB2394229A (en) Leather tanning
US2512708A (en) Resorcinol-aldehyde tanning product
US2733977A (en) Process of tanning with salt of ampho-