JPH06211915A - 可溶なアニオン重合開始剤およびそれを用いて得られる製品 - Google Patents

可溶なアニオン重合開始剤およびそれを用いて得られる製品

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JPH06211915A
JPH06211915A JP5292726A JP29272693A JPH06211915A JP H06211915 A JPH06211915 A JP H06211915A JP 5292726 A JP5292726 A JP 5292726A JP 29272693 A JP29272693 A JP 29272693A JP H06211915 A JPH06211915 A JP H06211915A
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alkyl
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JP5292726A
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Efu Rooson Deibitsudo
デイビツド・エフ・ローソン
Ii Hooru Jieimuzu
ジエイムズ・イー・ホール
Yoichi Ozawa
洋一 小澤
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Bridgestone Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/30Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule
    • C08C19/42Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule reacting with metals or metal-containing groups
    • C08C19/44Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule reacting with metals or metal-containing groups of polymers containing metal atoms exclusively at one or both ends of the skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D295/00Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms
    • C07D295/22Heterocyclic compounds containing polymethylene-imine rings with at least five ring members, 3-azabicyclo [3.2.2] nonane, piperazine, morpholine or thiomorpholine rings, having only hydrogen atoms directly attached to the ring carbon atoms with hetero atoms directly attached to ring nitrogen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F36/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/02Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
    • C08F36/04Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可溶なアニオン重合開始剤およびそれを用い
て得られる製品。 【構成】 非環状アルカンに溶解性を示すアニオン重合
開始剤は、一般式A1Liを有するリチオアミンが約9
0から約10重量部でありそして一般式A2Liを有す
る他の少なくとも1種のリチオアミンが約10から約9
0重量部である混合物を含んでいる。A1およびA2は、
ジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよびジシクロ
アルキルアミン基、並びに環状アミン基から選択され
る。アニオン重合開始剤の混合物を生じさせる方法、官
能化されたポリマー、並びに官能化されたポリマーの製
造方法もまた提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この主題発明は、ジエンのホモ−およびコ
ポリマーのエラストマー類を生じさせるアニオン重合に
関するものである。より詳細には、本発明は、溶解性を
示すリチオアミン開始剤を用いた重合に関する。特に、
本発明は、少なくとも2種の異なるリチオアミン類の混
合物である開始剤に関するものであり、ここで、これら
の混合物が溶解性を与えている。この開始剤は非環状ア
ルカン溶媒に溶解性を示し、そして制御可能様式でモノ
マー類を再現可能なように重合させて、狭い分子量分布
範囲と他の所望特性を有する製品を与える。
【0002】
【背景技術】商業ベースで重合を行う場合、最終生成物
の分子量を狭くすると共に再現可能様式で限定する工程
条件および成分を用いることが重要である。与えられた
ポリマーが示す特性およびそれの有効性は、とりわけそ
れが有する分子量に依存している。従って、この重合の
最終生成物が示す分子量をある程度の確かさで予測する
ことがきることが望ましい。この分子量を狭く限定する
ことができない場合か、或は系統ベースで再現性がない
場合、この方法を商業的に利用することはできない。
【0003】この技術分野では、減少したヒステリシス
特性を示すエラストマーコンパンドを製造することが望
まれている。このようなエラストマー類をコンパンド化
してタイヤ、パワーベルトなどの如き製品を製造する場
合、これは、反発弾性の上昇、および転がり抵抗の減少
を示すと共に、機械応力を受けたとき低い熱蓄積を示
す。
【0004】履歴力損失の主要な源は、この加硫ゴムの
最後の架橋からこのポリマー鎖の末端に至るポリマー鎖
部分によるものであることが確立された。このような遊
離末端は、効率良い弾性回復過程に関与することができ
なく、その結果として、この硬化させたサンプルのこの
部分に伝達される如何なるエネルギーも熱として損失す
る。一定重量当たりの末端基の数が少ない高分子量のポ
リマー類を製造することによってこの種の熱損失を低く
することが可能であることは、本技術分野で知られてい
る。しかしながら、この方法は必ずしも有効でない、と
言うのは、分子量を上昇させると急速に、コンパンド化
用材料が入っているゴムを成形操作している間の加工性
が低下するからである。
【0005】米国特許番号5,149,457には、芳香
族溶媒への溶解性を与える特定のリチオアミン類の混合
物を用いることが開示されている。しかしながら、アニ
オン重合で芳香族溶媒を用いるのはしばしば望ましくな
い。更に、その特許に記述されているリチウムアミド類
またはリチオアミン類は、アニオン重合開始剤としては
不適切であるか或は望ましくないか、或はこれらを用い
たのでは減少したヒステリシス特性を示す製品が得られ
ない。
【0006】もしこのポリマーを制御可能様式で狭い分
子量範囲分布を再現することができないとしたならば、
一定の特性、例えばヒステリシス特性の減少などを得る
ことは困難である。例えば、リチウムピロリジドを含む
特定の第二級アミン類の不均一混合物を用いていくつか
のポリマー類を製造している米国特許番号4,935,471を
参照のこと。この様式で製造されたポリマー類は、幅広
く変化し得る分子量を有していると共に幅広い多分散性
を示し、そしてそれらが有する官能末端は、再現性を示
さない傾向があることから、それで得られるヒステリシ
ス減少の再現性は劣っている。
【0007】これらの公知のアニオン系リチオアミン開
始剤の多くが示す主要な欠点は、これらがヘキサンの如
き非環状アルカン類に不溶な点である。今までは、極性
を示す有機化合物、特にジメチルもしくはジエチルエー
テル、並びにテトラヒドロフラン、ジエチレングリコー
ルメチルエーテル(ジグライム)の如きエーテル類を含
む極性溶媒が用いられてきた。
【0008】本発明は、アニオン重合を開始させるに有
効な、新規な、非環状アルカンに溶解性を示す開始剤を
提供するものである。本発明は、独立したポリマー鎖が
有する2つ以上の末端にその開始剤からの2つの独立し
た官能を組み込むことを提供するものである。本発明は
また、比較的狭い分子量分布範囲を有すると共に所望の
ヒステリシス特性を示すよく限定された最終生成物を製
造する、有効で制御可能な、再現性を示す重合を提供す
るものである。
【0009】
【発明の開示】従って、本発明の1つの目的は、非環状
アルカン類に可溶なアニオン重合開始剤を提供すること
にある。
【0010】本発明の更に一層の目的は、上記アニオン
重合開始剤を用いて官能化されたポリマーを生じさせる
方法を提供することにある。
【0011】本発明の更に一層の目的は、予測可能な狭
い分子量範囲でモノマーもしくはモノマー類を再現可能
様式で重合させる開始剤を提供することにある。
【0012】本発明の追加的目的は、得られるポリマー
類の独立した末端の上に2つの独立した官能基を組み込
むことを可能にする上記開始剤を提供することにある。
【0013】本発明の別の目的は、上記重合開始剤を用
いて生じさせたエラストマー類を提供することにある。
【0014】本発明の特定具体例の1つの目的はまた、
減少したヒステリシス特性を示すジエンポリマー類を提
供することにある。
【0015】本発明の更に一層の目的は、加硫性エラス
トマーコンパンドを提供することにある。
【0016】本発明の更に別の目的は、上述したエラス
トマーから少なくとも部分的に生じる改良されたタイヤ
を提供することにある。
【0017】以下に示す明細から明らかになるであろう
現存技術に対するそれらの利点と共に上記および他の目
的は、以下に記述する本発明および請求の範囲によって
達成される。
【0018】一般に、本発明に従い、非環状アルカンに
溶解性を示すアニオン重合開始剤を提供する。この開始
剤は、一般式A1Liを有するリチオアミンを約90か
ら約10重量部そして一般式A2Liを有する他の少な
くとも1種のリチオアミンを約10から約90重量部含
んでいる混合物から本質的に成っている。これらのアニ
オン基A1とA2は異なっており、そして各々、一般式
【0019】
【化9】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
ジシクロアルキルアミン基および一般式
【0020】
【化10】
【0021】を有する環状アミン基から成る群から選択
され、ここで、各々のR1は、独立して、1から約12
個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたは
アラルキルから成る群から選択され、そしてR2は、約
3から約12個のメチレン基を有するアルキレン、オキ
シ−またはアミノ−アルキレン基から成る群から選択さ
れる。
【0022】本発明に従いまた、官能化されたポリマー
類を生じさせる方法も提供する。この方法は、非環状ア
ルカン溶媒中で1種以上のアニオン重合可能モノマー類
の溶液を生じさせ、そして非環状アルカン溶媒に溶解性
を示す開始剤の存在下で該モノマー類を重合させる段階
を含んでいる。この開始剤は、一般式A1Liを有する
リチオアミンを約90から約10重量部そして一般式A
2Liを有する他の少なくとも1種のリチオアミンを約
10から約90重量部含んでいる混合物から本質的に成
っている。A1とA2は上に記述したのと同じである。
【0023】本発明に従う官能化されたポリマーは、一
般式A1Liを有するリチオアミンを約90から約10
重量部そして一般式A2Liを有する他の少なくとも1
種のリチオアミンを約10から約90重量部含んでいる
混合物から本質的に成る重合開始剤から誘導される官能
基を有するポリマーを含んでいる。A1とA2は上に記述
したのと同じである。
【0024】無水の非プロトン溶媒の中でA1HとA2
[ここで、A1とA2は上に記述したのと同じである]の
溶液を生じさせ、この溶液に有機リチウム化合物を添加
し、そして該有機リチウム化合物とA1HとA2Hとを反
応させる段階を含む、非環状アルカン可溶アニオン重合
開始剤の製造方法も提供する。この有機リチウム化合物
は、一般式RLi[式中、Rは、1から約20個の炭素
原子を有するアルキル、シクロアルキル、アルケニル、
アリールおよびアラルキル、並びにジオレフィンおよび
ビニルアリールモノマー類から得られる約25個の単位
を有する短鎖長の低分子量ポリマー類から成る群から選
択される]を有している。
【0025】
【本発明を実施するための好適な具体例】以下に示す記
述から明らかになるように、本発明は、非環状アルカン
類、例えばヘキサン、ペンタン、ヘプタン、オクタン、
それらのアルキル化誘導体、およびそれらの混合物など
に可溶な混合物である、新規な重合開始剤を提供するも
のである。ここでは、沈澱物が観察されないことで示さ
れるように、室温で約1モル規定濃度に及ぶ溶解度で開
始剤が溶解し得る場合、これが溶解性を示す(可溶な)
と見なす。本発明に従ういくつかの有効な開始剤は、そ
れよりも低い濃度および時には高い濃度で溶解し得る。
上記開始剤混合物を用いて生じさせた官能化ポリマー類
を基とする特定の加硫性エラストマーコンパンドおよび
それらを用いた製品は、有効な特性、例えば再現性を示
す比較的狭い分子量範囲などを示すことをここに見い出
した。更に、この得られるポリマー類の各々は、これら
の開始剤が有する成分の1つに由来する官能性を含んで
おり、この官能性は、例えばヒステリシスの改良、即ち
履歴損失を減少させるに有効性を示す。
【0026】本発明の開始剤は非環状アルカン溶媒に溶
解性を示すが、以下に更に記述するように、他の溶媒系
の中でこれらの開始剤を用いることもまた本発明の範囲
内であると理解されるであろう。
【0027】本発明に従う開始剤は、好適には、非環状
アルカン溶媒に溶解性を示すか或は示さなくてもよい金
属アミドと、また非環状アルカン溶媒に溶解性を示すか
或は溶解性を示さなくてもよい他の1種以上の金属アミ
ド類から本質的に成っている。好適には、これらの金属
アミド類はリチウムアミド類(リチオアミン類とも呼ば
れる)であり、本発明を以下にリチウムに関して例示す
るが、他の金属アミド類も本発明の範囲内であると理解
される。
【0028】この開始剤は、一般式xA1Li・yA2
i[式中、x+y=1であり、そしてxとyの範囲は両
方共約0.1から約0.9、好適には0.3から約0.7で
ある]を有している。即ち、幅広い具体例において、こ
の開始剤は、約90から約10重量部のA1Liと約1
0から約90重量部のA2Liを含んでいる。
【0029】この開始剤が有するアミン類各々の中のA
1およびA2成分は、得られるポリマーの中に組み込まれ
るアミン官能を表している。例えば、A1およびA2は、
一般式
【0030】
【化11】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
ジシクロアルキルアミン基および一般式
【0031】
【化12】
【0032】を有する環状アミン基から成る群から選択
されてもよい。各々のR1は、独立して、1から約20
個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたは
アラルキルであり、そしてR2は、約3から約12個の
メチレン基を有するアルキレン、オキシ−またはアミノ
−アルキレン基から成る群から選択される。
【0033】例となるR1基には、メチル、エチル、ブ
チル、オクチル、シクロヘキシル、3−フェニル−1−
プロピル、イソブチルなどが含まれる。例となるR2
には、テトラメチレン、ヘキサメチレン、オキシジエチ
レン、N−アルキルアザジエチレンなどが含まれる。R
2は、2個のメチレン基がブリッジを形成してビシクロ
アルカン、例えば1,3,3−トリメチル−6−アザビシ
クロ[3.2.1]オクタンを形成するような二環状であ
ってもよい。「ブリッジを形成する」は、より大きな環
の中の2つの非隣接メチレン基が、直接結合するか或は
1個以上のメチレン基を有するアルキレン基を通して結
合することによって、より小さい環を有する二環状構造
を形成することを意味している。
【0034】両方または一方のR1およびR2が共にt−
ブチル基、イソプロピル基などである場合、その結果と
して生じる重合は、恐らくはその開始部位の窒素の回り
の障害が原因となって、遅くなることが見いだされた。
それゆえ、本発明の好適な具体例において、該アミン基
中の窒素に直接結合しているR1およびR2中の炭素原子
はまた、全体で少なくとも3個の水素原子と結合してい
る。
【0035】例えば、A1およびA2が異なっている限
り、これらは各々、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジ
ン、パーヒドロアゼピン(ヘキサメチレンイミン(HM
I)としても知られている)、3,3,5−トリメチルテ
トラヒドロアゼピン(トリメチルヘキサメチレンイミン
(THMI)としても知られている)、およびパーヒド
ロイソキノリン、パーヒドロインドレンなどの二環状物
を含む1−アザシクロオクタンなどの誘導体であっても
よい。A1およびA2は各々また、ジ−n−プロピルアミ
ン、ジイソブチルアミン、エチルアミン、またはn−ブ
チルアミンからも誘導され得る。この混合物内の金属ア
ミド類を生じさせるには、ピロリジン、パーヒドロアゼ
ピンおよび1−アザシクロオクタンが好適である。
【0036】該金属アミド類のアミン前駆体に好適なA
1およびA2成分には、ヘキサメチレンイミン、1,3,3
−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]オクタ
ン、ジイソブチルアミン、ピロリジン、1−アザシクロ
オクタン、3,3,5−トリメチルテトラヒドロアゼピン
が含まれる。
【0037】上述したように、これらの金属アミド類の
数種各々は、それら自身が非環状アルカン類に溶解性
(この言葉はここで用いるのと同じ)を示さなくてもよ
い。例えば、リチウムピロリジド、リチウムヘキサメチ
レンイミンおよびリチウムアザシクロオクタンはヘキサ
ンに溶解性を示さないが、リチウムジイソブチルアミド
はヘキサンに溶解性を示す。本発明の予想外な結果の1
つは、以下に例示するように、このような溶解性を示さ
ない金属アミド類が、それらを他の金属アミド類と混合
したとき溶解性を示すようになる点である。
【0038】本発明に従う開始剤は、アミン成分A1
およびA2Hの混合物を無水の非プロトン溶媒、例えば
ヘキサンなどの中で調製することによって生じ得る。次
に、この溶液に、同じか或は同様な溶媒中の有機リチウ
ム試薬を加える。即ち、本発明の1つの面に従い、無水
の非プロトン溶媒中で1番目の官能化剤と他の少なくと
も1種の官能化剤の溶液を生じさせた後、この溶液に有
機リチウム試薬を添加することによって、アニオン重合
開始剤の非環状アルカン可溶混合物を調製する。この有
機リチウム試薬は、一般式RLi[式中、Rは、1から
約20個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキ
ル、アルケニル、アリールおよびアラルキル、並びにジ
オレフィンおよびビニルアリールモノマー類から得られ
る約25個の単位を有する短鎖長の低分子量ポリマー類
から成る群から選択される]を有している。典型的なア
ルキルには、n−ブチル、s−ブチル、メチル、エチ
ル、イソプロピルなどが含まれる。該シクロアルキルに
はシクロヘキシル、メンチルなどが含まれる。該アルケ
ニルにはアリル、ビニルなどが含まれる。該アリールお
よびアラルキル基にはフェニル、ベンジル、オリゴ(ス
チリル)などが含まれる。例となる短鎖長ポリマー類
[「オリゴマー類」としても知られている]にはオリゴ
(ブタジエニル類)、オリゴ(イソプレニル類)、オリ
ゴ(スチリル類)などが含まれる。
【0039】このアミン類と有機リチウム試薬との混合
物の溶液を、周囲温度(25から30℃)か或は約10
0℃以下の上昇させた温度、好適には50℃未満、より
好適には38℃未満の温度で、数分間から1から2時間
もしくはそれ以上の時間反応させた後、この時点で、こ
の可溶触媒の使用準備ができている。約1時間の反応時
間で通常充分である。
【0040】これらの2つのアミド開始剤を、約90か
ら約10重量部の第一アミド成分と約10から約90重
量部の第二アミド成分とから成る量で混合する。これら
の2種のアミド類を、約30:70から約70:30重
量部の比率、より好適には約50:50重量部の比率で
混合するのが好適である。非環状アルカンまたは炭化水
素溶媒が過剰な状態でこれらのアミド成分を混合する。
2種以上の第二アミド成分を用いる場合、それに相応し
てこれらの比率を調整することができる。混合したリチ
ウムアミド類の最終的な濃度は、用いるアミド類の組み
合わせに応じて、非常に高い希釈度から1もしくは2モ
ル規定の如き高い濃度の範囲であってもよい。
【0041】上述したように、このようにして生じさせ
た開始剤混合物は、多くのアニオン重合エラストマー、
例えばポリブタジエン、ポリイソプレンなど、およびそ
れらとモノビニル芳香族、例えばスチレン、アルファメ
チルスチレンなど或はトリエン類、例えばミルセンなど
とのコポリマー類の製造で用いられ得る。従って、これ
らのエラストマー類には、ジエンのホモポリマー類およ
びそれらとモノビニル芳香族ポリマー類とのコポリマー
類が含まれる。適切なモノマー類には、約4から約12
個の炭素原子を有する共役ジエン類および8から18個
の炭素原子を有するモノビニル芳香族モノマー類および
トリエン類などが含まれる。本発明で有効な共役ジエン
モノマー類などの例には、1,3−ブタジエン、イソプ
レン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3
−ブタジエンおよび1,3−ヘキサジエンが含まれ、そ
して芳香族ビニルモノマー類にはスチレン、a−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエンおよび
ビニルナフタレンが含まれる。この共役ジエンモノマー
および芳香族ビニルモノマーは、通常95−50:5−
50、好適には95−65:5−35の重量比で用いら
れる。
【0042】重合は、非環状アルカンまたは炭化水素溶
媒、例えば種々のペンタン類、ヘキサン類、ヘプタン
類、オクタン類、それらのアルキル化誘導体、およびそ
れらの混合物などの中で行われる。シクロヘキサン、ベ
ンゼンなどを含む他の溶媒も用いられ得る。共重合にお
けるランダム化を促進し、そしてビニル含有量を調節す
る目的で、これらの重合材料に極性調整物を添加しても
よい。この量は、リチウム1当量当たり0から90もし
くはそれ以上の当量の範囲である。この量は、所望のビ
ニル量、用いるスチレンレベルおよび重合温度、並びに
用いる特定の極性調整物(改質剤)の性質に依存してい
る。
【0043】極性調整物として有効な化合物は有機化合
物であり、それらには、テトラヒドロフラン、線状およ
び環状のオリゴマー状オキソラニルアルカン類、例えば
2−2′−ジ(テトラヒドロフリル)プロパン、ジ−ピ
ペリジルエタン、ヘキサメチルホスホルアミド、N−
N′−ジメチルピペラジン、ジアザビシクロオクタン、
ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジブチルアミン
などが含まれる。これらの線状および環状のオリゴマー
状オキソラニルアルカン改質剤は、米国特許番号4,429,
091(これの主題事項はここでは参照にいれられる)の
中に記述されている。極性調整物として有効な化合物に
は、酸素または窒素ヘテロ原子および結合していない1
対の電子を含んでいる化合物が含まれる。他の例には、
モノおよびオリゴアルキレングリコール類のジアルキル
エーテル類;「クラウン」エーテル類;第三級アミン
類、例えばテトラメチルエチレンジアミン(TMED
A)、線状のTHFオリゴマー類などが含まれる。
【0044】バッチ重合は通常の技術で調製され、そし
てこれは、モノマー(類)と非環状アルカン溶媒または
他の適当な溶媒のブレンド物を適切な反応容器に仕込ん
だ後、該極性調整物(用いる場合)および上述した開始
剤化合物の混合物を添加することによって開始され得
る。これらの反応体を約20から約200℃の温度に加
熱し、そしてこの重合を約0.1から約24時間進行さ
せる。この開始剤化合物の各々から官能アミン基が誘導
されて、その成長するポリマーが有する1つの開始部位
の所で結合する。従って、本質的に全ての得られるポリ
マー鎖は、一般式A1YLiおよびA2YLi[式中、A
1およびA2は上述したのと同じであり、そしてYは、上
述したジエンホモポリマー類、モノビニル芳香族ポリマ
ー類、ジエン/モノビニル芳香族ランダムコポリマー類
およびブロックコポリマー類のいずれかから誘導される
二価のポリマー基である]を有している。この重合を継
続すると、このリチウム末端にモノマーが付加すること
でこのポリマーの分子量が上昇する。
【0045】この重合を停止する目的で、そしてこのよ
うに更にポリマーの分子量を調整する目的で、停止剤、
カップリング剤または連結剤の如きポリマー改質剤を用
いることができる。有効な改質剤には、活性水素化合
物、例えば水またはアルコール;或は多官能性を与える
化合物、例えば二酸化炭素;テトラメチルジアミノベン
ゾフェノン;約5から約20個の炭素原子を有するジア
ルキル−およびジシクロアルキル−カルボジイミド類;
(R3aZXb
【0046】
【化13】
【0047】[ここで、Zは、錫またはケイ素であ
る]。Zが錫であるのが好適である。
【0048】R3は、約1から約20個の炭素原子を有
するアルキル、約3から約20個の炭素原子を有するシ
クロアルキル、約6から約20個の炭素原子を有するア
リール、または約7から約20個の炭素原子を有するア
ラルキルである。例えば、R3には、メチル、エチル、
n−ブチル、ネオフィル、フェニル、シクロヘキシルな
どが含まれ得る。
【0049】Xは、塩素、臭素またはヨウ素であり、
「a」は0から3であり、そして「b」は1から4であ
るが、ここで、a+b=4である。
【0050】各々のR4は、同一もしくは異なり、約1
から約12個の炭素原子を有するアルキル、シクロアル
キルまたはアリールである。例えば、R4には、メチ
ル、エチル、ノニル、t−ブチル、フェニルなどが含ま
れ得る。
【0051】R5は、約1から約20個の炭素原子を有
するアルキル、フェニル、アルキルフェニルまたはジア
ルキルアミノフェニルである。例えば、R5には、t−
ブチル、2−メチル−4−ペンテン−2−イル、フェニ
ル、p−トリル、p−ブチルフェニル、p−ドデシルフ
ェニル、p−ジエチル−アミノフェニル、p−(ピロリ
ジノ)フェニルなどが含まれ得る。
【0052】各々のR6は、同一もしくは異なり、約1
から約12個の炭素原子を有するアルキルまたはシクロ
アルキルである。これらのR6基の2つが一緒になって
環状基を形成していてもよい。例えば、R6には、メチ
ル、エチル、オクチル、テトラメチレン、ペンタメチレ
ン、シクロヘキシルなどが含まれ得る。
【0053】R7には、約1から約20個の炭素原子を
有するアルキル、フェニル、アルキルフェニルまたはジ
アルキルアミノフェニルが含まれ得る。例えば、R7
は、メチル、ブチル、フェニル、p−ブチルフェニル、
p−ノニルフェニル、p−ジメチルアミノフェニル、p
−ジエチルアミノフェニル、p−(ピロリジノ)フェニ
ルなどが含まれ得る。
【0054】有効な改質剤の他の例には、SnCl4
(R13SnCl、(R12SnCl2、R1SnC
3、SiCl4、(R13SiCl、(R12SiCl
2、R1SiCl3、カルボジイミド類、N−メチルピロ
リジン、環状アミド類、環状尿素類、イソシアネート
類、シッフ塩基、4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベ
ンゾフェノンなど[ここで、R1は上述したのと同じで
ある]が含まれる。
【0055】該改質剤を該反応容器に加えた後、この容
器を約1から約1000分間撹拌する。その結果とし
て、カーボンブラックの如きコンパンド化用材料に対し
て更に大きな親和性を示すことから更に減少したヒステ
リシスを示すエラストマーが得られる。改質剤の追加的
例には、米国特許番号4,616,069(これはここで
は参照にいれられる)の中に見いだされるものが含まれ
る。有効な停止を行うためには、生きたC−Liを存続
させる注意が必要であり、例えば高温またはプロトン酸
などの不純物への長引いた暴露は避けるべきである。
【0056】通常の技術を用いて該溶媒から該ポリマー
を分離することができる。これらには、蒸気またはアル
コール凝固、熱脱溶媒または他の何らかの適切な方法が
含まれる。追加的に、ドラム乾燥、押出し乾燥、真空乾
燥などで、この得られるポリマーから溶媒を除去しても
よい。
【0057】本発明のエラストマー類は、2つ以上の末
端に官能基を有するポリマー分子を多数含んでいる。上
記ポリマー類のコンパンドは、減少したヒステリシスを
示す製品(これは、上昇した反発弾性および減少した転
がり抵抗を示すと共に、機械応力を受けたとき低い熱蓄
積を示す製品を意味している)を生じ得る。更に、本発
明に従う1つの面において、上述した多数のポリマー鎖
からエラストマーを生じさせ、これもまた多官能性を示
し、ここでこのポリマーはまた、上で考察した停止剤、
カップリング剤または連結剤の如き改質剤から誘導され
得る如き錫−炭素結合を有している。
【0058】以下に例示するように、本発明の開始剤混
合物を用いて生じさせたポリマー類は、比較的狭い範囲
の分子量を有するように繰り返し製造可能であり、その
結果として、約20,000から約250,000の分子
量範囲を有する、本質的に一定した再現性を示すポリマ
ー類を製造することが可能であることを見い出した。本
発明のポリマー類を、単独か或は他のエラストマー類と
の組み合わせで用いて、エラストマー製品、例えばトレ
ッドストックコンパンドを製造することができる。本発
明のポリマー類の加硫性エラストマー組成物からトレッ
ドストックコンパンドを製造することができる。本発明
に従うタイヤは、上記トレッドストックコンパンドから
生じさせたそれのトレッドの少なくとも一部を有してい
てもよい。タイヤの他の構造要素、例えばサイドウォー
ル、カーカスなどを生じさせるためのコンパンドもまた
有利に本発明のポリマー類から製造され得る。
【0059】例えば、本発明に従うポリマー類は、天然
ゴム、合成ゴムおよびそれらのブレンド物を含む通常に
用いられている如何なるトレッドストックゴムとブレン
ドされてもよい。上記ゴム類は本分野の技術者によく知
られており、そしてこれらには合成ポリイソプレンゴ
ム、スチレン/ブタジエンゴム(SBR)、ポリブタジ
エン、ブチルゴム、ネオプレン、エチレン/プロピレン
ゴム、エチレン/プロピレン/ジエンゴム(EPD
M)、アクリロニトリル/ブタジエンゴム(NBR)、
シリコンゴム、フルオロエラストマー類、エチレンアク
リル系ゴム、エチレン酢酸ビニルコポリマー(EV
A)、エピクロロヒドリンゴム、塩素化ポリエチレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、水添ニトリル
ゴム、テトラフルオロエチレン/プロピレンゴムなどが
含まれる。本発明のポリマー類を通常のゴムとブレンド
する場合、これらの量は、幅広く変化させることが可能
であり、例えば10から99重量%である。
【0060】加硫性エラストマー組成物を生じさせる目
的で、これらのポリマー類を、ゴム100部当たり約5
から約100重量部(phr)の範囲の量の補強材、例
えばカーボンブラックと一緒にコンパンド化してもよ
く、約5から約80phrが好適である。有効なカーボ
ンブラックには、通常に入手可能な市販カーボンブラッ
クのいずれもが含まれるが、少なくとも20m2/g、
より典型的には少なくとも35m2/gから200m2
gまたはそれ以上の表面積(EMSA)を有するものが
好適である。本出願中で用いる表面積値は、臭化セチル
トリメチル−アンモニウム(CTAB)技術を用いたA
STM試験D−1765で測定した値である。有益なカ
ーボンブラックの中には、ファーネスブラック、チャネ
ルブラックおよびランプブラックがある。より詳細に
は、これらのカーボンブラックの例には、超摩耗ファー
ネス(SAF)ブラック、高摩耗ファーネス(HAF)
ブラック、高速押出しファーネス(FEF)ブラック、
微細ファーネス(FF)ブラック、中超摩耗ファーネス
(ISAF)ブラック、半補強用ファーネス(SRF)
ブラック、中加工用チャネルブラック、硬質加工用チャ
ネルブラックおよび導電性チャネルブラックが含まれ
る。用いられ得る他のカーボンブラックにはアセチレン
ブラックが含まれる。上記ブラックの2種以上の混合物
が、本発明のカーボンブラック製品を製造する目的で用
いられ得る。利用できるカーボンブラックの表面積に関
する典型的な値を下記の表Iに要約する。
【0061】
【表1】表I カーボンブラック ASTM表示 表面積(m2/g) (D-1765-82a) (D-3765) N−110 126 N−220 111 N−339 95 N−330 83 N−550 42 N−660 35 本発明のゴムコンパウンドの製造で用いられるカーボン
ブラックは、ペレット化した形態か、或はペレット化し
ていない凝集塊であってもよい。好適には、より均一に
混合するためには、ペレット化していないカーボンブラ
ックが好ましい。約0.5から約4phrの公知加硫剤
を用いた通常の様式で、これらの補強ゴムコンパンドの
硬化を行うことができる。例えば、硫黄またはパーオキ
サイドを基とした硬化系を用いることができる。適切な
加硫剤の一般的開示に関しては、Kirk−Othme
r著「化学技術の百科事典」(Encyclopedi
aof Chemical Technology)第
3版、Wiley Interscience、N.
Y.1982、20巻、365−468頁、特に390
−402頁の「加硫剤および補助材料」を参照すること
ができる。加硫剤は単独か或は組み合わせて用いられ得
る。
【0062】本発明の加硫性エラストマー組成物は、標
準的ゴム混合装置と操作および通常量の上記添加剤を用
い、本発明のポリマー類とカーボンブラックおよび他の
通常のゴム添加剤、例えば充填材、可塑剤、抗酸化剤、
硬化剤などと一緒にコンパンド化もしくは混合すること
によって製造され得る。
【0063】
【一般実験】本発明の開始剤混合物およびエラストマー
類の製造および特性を示す目的で、数多くの上記開始剤
混合物およびエラストマー類を製造した。ヘキサン中で
スチレンとブタジエンモノマー類の溶液を製造し、そし
て上述した混合物を用いてそれらの重合を行った。上述
したように、アニオン重合を実施するための本技術分野
で知られている種々の技術を、本発明の範囲から逸脱す
ることなく用いることができる。
【0064】
【実施例】
実施例番号1 開始剤混合物の製造 3,3,5−トリメチルテトラヒドロアゼピン(トリメチ
ルヘキサメチレンイミンまたは「THMI」としても知
られている)を、約75℃および約15トールで水素化
カルシウムから真空蒸留した後、窒素下で、乾燥し窒素
パージしたボトルに移した。ヘキサメチレンイミン「H
MI」を、水素化カルシウムから蒸留した後、窒素下
で、乾燥し窒素パージしたボトルに移した。ヘキサン中
1.16MのTHMI溶液が7.5ミリ当量(meq)で
ありそして混ぜものなしのHMIが7.5meqである
混合物を、15.0meqの、ヘキサン中1.67Mのn
−ブチルリチウム溶液で処理し、この混合物を室温で一
晩混合することによって、混合リチウムアミドであるH
MIとTHMI(「LHMI/LTHMI」)を調製し
た。この得られる約0.9Mの溶液は奇麗な淡黄色であ
った。HMIまたはTHMI単独を、その2番目のアミ
ンなしで、ヘキサン中のn−ブチルリチウムで処理した
場合、直ちに曇りおよび/または沈澱が生じた。この
(「LHMI/LTHMI」)溶液は、室温で少なくと
も1カ月間安定であった。シリンジを用いてこれからサ
ンプルを取り出して、重合の開始で用いた。
【0065】A.LHMI/LTHMIを用いたブタジ
エンとスチレンの重合 上記開始剤混合物の0.9M溶液を、1.0meqのLi
/100gのモノマーから成るレベルで、ヘキサン中の
ブタジエンとスチレンの80重量%/20重量%ブレン
ド物に添加した後、モル/モルを基準にして0.30の
TMEDA/Liで、N,N,N′,N′−テトラメチル
エチレンジアミン(「TMEDA」)を加えた。この混
合物を50℃で2.5時間撹拌することで進行させ、ポ
リマーへの変換率はおおよそ100%であった。本発明
の実施において、用いる反応時間および温度、並びに反
応容器、撹拌の種類などにはかなりの余裕がある。次
に、1.5mLのi−PrOHを注入することによっ
て、このポリマーセメント物をクエンチし、抗酸化剤
(ヘキサン中に1.6重量%のDBPCが入っている混
合物の3mL)で処理し、i−PrOH中で凝固させ、
室温で空気乾燥した後、ドラム乾燥した。適切な特徴づ
けを行った。この生成物であるポリマーは、20.0%
のスチレン(1.5%のブロック)、37.0%のビニル
(もしブタジエン(または「BD」)=100%である
としたならば46.3%のビニル)を含んでおり、そし
てTg−47℃、GPC(THF):Mn 10358
2、分子量分布(Mw/MnまたはMWD)1.31、
生ML/4/100=15であった。
【0066】B.LHMI/LTHMIを用いたブタジ
エンとスチレンの重合およびSnCl4を用いた末端連
結 重合を50℃で1.5時間行った後、この重合混合物
を、仕込んだLi当量当たり0.8当量のSnCl4で処
理する以外は正確に、上の操作に従った。この生成物を
上と同じ様式で処理した。この生成物であるポリマー
は、19.4%のスチレン(0.8%のブロック)、3
9.5%のビニル(BD=100%であるとしたならば
49%のビニル)を含んでおり、そしてTg−45℃、
GPC(THF):Mn 165756、MWD1.7
2、約54%高い分子量;生ML/4/100=65で
あった。
【0067】コンパンド化特性の評価 この生成物であるポリマーをコンパンド化した後、表I
Iに示す試験方法で指示した如く試験し、そして165
℃で20分間硬化させた。物理試験の結果を以下の表I
IIに報告する。
【0068】
【表2】 表II コンパンド化方法 材料 混合順 ゴム100部当たりの部 ポリマー 1 100 ナフテン系オイル 2 10(マスターバッチ) カーボンブラック(N-351) 3 55(145-155℃、60RPM) ZnO 4 3 抗酸化剤 5 1 ワックスブレンド 6 全マスターバッチ: 171 ステアリン酸 2(最終) 硫黄 1.5(77-93℃、40RPM) 促進剤 全(最終) 175.5
【0069】
【表3】 表III 物理試験結果(実施例番号1) 1Hz(Dynastat) ML/4/212 tanδ 環応力歪み(室温) 実施例番号 (ゴム)(コンパンド) 50℃ M300 T.S. Eb% 1−A 15 65 0.098 2562 3244 410 1−B 65 94 0.088 2673 3167 390 加うるに、未硬化の最終的にコンパンド化したストック
である1−Aおよび1−Bが示すカーボン結合ゴム含有
量はそれぞれ36%および42%であった。このこと
は、これらでは、未改質ゴム(これは典型的には20−
22%のカーボン結合ゴムを示す)および匹敵するブチ
ルリチウムで開始させたSn連結ゴム(これは典型的に
は31−33%のカーボン結合ゴムを示す)に比べて、
ポリマーとカーボンブラックとの間の相互作用が増強さ
れたことを示している。この試験の結果は、このポリマ
ーのヒステリシスが減少したことに関する良好な証拠を
与えている。Dynastatのtan δ(50℃)
=0.098は、典型的なアルキルリチウム開始剤を用
いて製造したこの分子量を有する匹敵する未改質ポリマ
ーで期待される値よりも約50%低い。
【0070】未硬化コンパンドのサンプル0.4から0.
5gを、蒸留した試薬トルエン100mLの中に室温で
2日間、撹拌なしで入れることによって、上記カーボン
結合ゴム含有量を測定した。元のサンプルの中に存在し
ている他の不溶材料(例えばカーボンブラック)の量は
公知であることから、これらの固体を回収した後、一定
重量で、カーボンに付着したゴムの量を見積もった。
【0071】実施例番号2 開始剤混合物の製造 上に記述したのと同様にしてヘキサメチレンイミン「H
MI」を蒸留しそして取り扱った。ピロリジン「PY」
を、大気圧下CaH2から蒸留した後、同じ様式で取り
扱った。ヘキサン中5.45MのPY溶液が7.5meq
でありそして85:15のシクロヘキサン:ヘキサン中
2.24MのHMI溶液が7.5meqである混合物を、
15.0meqの、ヘキサン中1.67Mのn−ブチルリ
チウム溶液で処理し、この混合物を室温で一晩撹拌する
ことによって、HMIとPYの混合N−リチオ塩(「L
HMI/LPY」)を調製した。この得られる〜1.0
9Mの溶液は奇麗な明−中間的黄色であった。PY単独
を、その2番目のアミンまたは他の可溶化剤なしで、ヘ
キサンまたはシクロヘキサン中のn−ブチルリチウムで
処理した場合、ほとんど直ちに激しい沈澱が生じた。こ
の(「LHMI/LPY」)溶液は、室温で少なくとも
数日間安定であった。シリンジを用いてこれからサンプ
ルを取り出して、重合の開始で用いた。
【0072】A.LHMI/LPYを用いたブタジエン
とスチレンの重合 上記開始剤の1.09M溶液を、1.0meqのLi/1
00gのモノマーから成るレベルで、ヘキサン中のブタ
ジエンとスチレンの80重量%/20重量%ブレンド物
に添加した後、0.30のTMEDA/Liで、TME
DAを加えた。この混合物を50℃で2.5時間撹拌す
ることで進行させ、ポリマーへの変換率はおおよそ10
0%であった。前に示した実施例と同様にこのポリマー
を処理した。この生成物であるポリマーは、20.2%
のスチレン(3.3%のブロック)、28.7%のビニ
ル(もしBD=100%であるとしたならば36.0%
のビニル)を含んでおり、そしてTg−58℃、GPC
(THF):Mn 103302、MWD 1.60、生M
L/4/100=21であった。
【0073】B.LHMI/LPYを用いたブタジエン
とスチレンの重合およびSnCl4を用いた末端連結 重合を50℃で1.5時間行った後、この重合混合物
を、仕込んだLi当量当たり0.8当量のSnCl4で処
理する以外は正確に、上の操作に従った。この生成物を
上と同じ様式で処理した。この生成物であるポリマー
は、20.1%のスチレン(1.6%のブロック)、3
5.0%のビニル(BD=100%であるとしたならば
43.8%のビニル)を含んでおり、そしてTg−49
℃、GPC(THF):Mn 145511、MWD 1.
90、約52%高い分子量;生ML/4/100=62
であった。
【0074】コンパンド化特性の評価 生成物であるポリマー2−Bをコンパンド化した後、上
の表IIに示す試験方法で指示した如く試験し、そして
165℃で20分間硬化させた。物理試験の結果を以下
の表IVに報告する。
【0075】
【表4】 表IV 物理試験結果(実施例番号2) 1Hz(Dynastat) ML/4/212 tanδ 環応力歪み(室温) 実施例番号 (ゴム)(コンパンド) 50℃ M300 T.S. Eb% 2−B 62 98 0.101 2996 3893 411 この試験の結果は、このポリマーのヒステリシスが減少
したことに関する良好な証拠を与えている。Dynas
tatのtan δ(50℃)=0.101は、典型的
なアルキルリチウム開始剤を用いて製造したこの分子量
を有する未改質ポリマーで期待される値よりも約48%
低い。
【0076】本発明に従う、この混合物のための開始剤
を製造するに好適な方法は下記の通りである。テフロン
またはガラス被覆磁気撹拌棒が入っている小さいボトル
の如きガラス製容器を乾燥し、密封した後、窒素パージ
する。シリンジを用い、下記の試薬を撹拌しながら室温
で添加する。
【0077】1.全体で30ミリモルの、炭化水素溶媒
中の無水第二アミン類の混合物; 2.30.1ミリモルの、炭化水素溶媒中のアルキルリ
チウム(背圧に注意を払いながら、シリンジを用いて撹
拌しながら一度に添加)。
【0078】この溶液は直ちに発熱しそして圧力を生じ
たが、直ぐ冷え始めた。より多い量の試薬を調製する場
合、例えば大きなボトル中で250−300ミリモル、
または反応槽中で0.5−1.5モルの試薬を調製する場
合、チルド水または冷却水を用いてピーク反応温度を約
38℃以下に保持すると最良の結果が得られる。通常の
操作では、使用に先立ってこの混合物を室温で一晩撹拌
した。しかしながら、この反応は本質的に数分内に完結
する。この混合物は、有意な沈澱を生じることなく奇麗
な小麦黄色であるべきである。軽いから中間的な濁りま
たは曇りは、活性に影響を与えないように見える。無水
条件が必要とされる。炭化水素溶媒溶液の中に含まれて
いる水が30ppm未満の場合最良の結果が得られる。
いくつかの溶液は3日以上安定であり、そして正の窒素
圧下では、室温(25−27℃)で数週間以上に及ぶ期
間に渡って開始剤試薬を貯蔵することができる。
【0079】上記実施例および明細開示から明らかなよ
うに、本発明に従う開始剤混合物はジエンモノマー類の
アニオン重合で有効性を示す。比較的狭い分子量範囲内
で上記ポリマー類の再現可能重合が達成され、そしてこ
の得られるポリマー類はまた、本分野で今まで知られて
いる開始剤に比較して、生きたC−Li末端の良好な保
存を示す。
【0080】本発明は、他の場合としてこの明細書の中
に示したものを除き、ここに開示した特定の開始剤、反
応体、モノマー類、改質剤、極性調整物または溶媒に限
定されるものではない。同様に、これらの実施例は、単
にこの主題発明の実施を説明する目的で示したものであ
り、本発明の制限を構成するものではない。本分野の技
術者は、上に行った開示に従って、他のモノマー類およ
び工程条件を容易に選択することができるであろう。
【0081】従って、ここに開示しそして記述した本発
明の範囲から逸脱しない限りここに開示した変数のいず
れをも容易に決定しそして調節することが可能であると
考えられる。更に、本発明の範囲は、添付請求の範囲の
範囲内に入る全ての修飾および変化を包含するものとす
る。
【0082】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0083】1.一般式A1Liを有するリチオアミン
を約90から約10重量部そして一般式A2Liを有す
る他の少なくとも1種のリチオアミンを約10から約9
0重量部含んでいる混合物から本質的に成っており、こ
こで、A1とA2は異なっており、そして独立して、一般
【0084】
【化14】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
ジシクロアルキルアミン基および一般式
【0085】
【化15】
【0086】を有する環状アミン基から成る群から選択
され、ここで、各々のR1は、独立して、1から約12
個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたは
アラルキルから成る群から選択され、そしてR2は、約
3から約12個のメチレン基を有するアルキレン、オキ
シ−またはアミノ−アルキレン基から成る群から選択さ
れる、非環状アルカン可溶アニオン重合開始剤。
【0087】2.該アミン基中の窒素に直接結合してい
るR1およびR2中の炭素原子がまた、全体で少なくとも
3個の水素原子と結合している、第1項記載のアニオン
重合開始剤。
【0088】3.R2が少なくとも6個のメチレン基を
含んでおり、これらの2つがブリッジ形成してビシクロ
アルカン基を形成している、第1項記載のアニオン重合
開始剤。
【0089】4.Aが、ヘキサメチレンイミン、1,3,
3−トリメチル−6−アザビシクロ[3.2.1]オクタ
ン、ジイソブチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、ピ
ペラジン、ヘキサメチレンイミン、1−アザシクロオク
タンおよびそれらの誘導体から成る群から選択される、
第1項記載のアニオン重合開始剤。
【0090】5.上記ピロリジン誘導体がパーヒドロイ
ンドールである、第4項記載のアニオン重合開始剤。
【0091】6.Aが、ジアルキルアミン類から成る群
から選択され、ここでこのアルキル基が約2から約5個
の炭素原子を有する、第1項記載のアニオン重合開始
剤。
【0092】7.非環状アルカン溶媒中で1種以上のア
ニオン重合可能モノマー類の溶液を生じさせ、そして一
般式A1Liを有するリチオアミンを約90から約10
重量部そして一般式A2Liを有する他の少なくとも1
種のリチオアミンを約10から約90重量部含んでいる
混合物から本質的に成る、上記非環状アルカン溶媒に溶
解性を示す開始剤の存在下、上記モノマー類を重合させ
る段階を含み、ここで、A1とA2は異なっており、そし
て独立して、一般式
【0093】
【化16】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
ジシクロアルキルアミン基および一般式
【0094】
【化17】
【0095】を有する環状アミン基から成る群から選択
され、ここで、各々のR1は、独立して、1から約12
個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたは
アラルキルから成る群から選択され、そしてR2は、約
3から約12個のメチレン基を有するアルキレン、オキ
シ−またはアミノ−アルキレン基から成る群から選択さ
れる、官能化されたポリマーの製造方法。
【0096】8.該ポリマーと改質剤とを反応させる結
果として、その得られるポリマーが多官能性を示すよう
にする、更に一層の段階を含んでいる第7項記載の方
法。
【0097】9.上記改質剤が、二酸化炭素;テトラメ
チルジアミノベンゾフェノン;約5から約20個の炭素
原子を有するジアルキル−およびジシクロアルキル−カ
ルボジイミド類;(R3aZXb
【0098】
【化18】
【0099】から成る群から選択され、ここで、Zは、
錫またはケイ素であり、R3は、約1から約20個の炭
素原子を有するアルキル、約3から約20個の炭素原子
を有するシクロアルキル、約6から約20個の炭素原子
を有するアリール、および約7から約20個の炭素原子
を有するアラルキルから成る群から選択され、Xは、塩
素または臭素であり、aは、0から3の整数であり、そ
してbは、約1から4の整数であるが、ここで、a+b
=4であり、各々のR4は、同一もしくは異なり、約1
から約12個の炭素原子を有するアルキル、シクロアル
キルおよびアリールから成る群から選択され、R5は、
約1から約20個の炭素原子を有するアルキル、フェニ
ル、アルキルフェニルおよびジアルキルアミノフェニル
から成る群から選択され、そして各々のR6は、同一も
しくは異なり、約1から約12個の炭素原子を有するア
ルキルおよびシクロアルキルから成る群から選択され
る、第8項記載の方法。
【0100】10.その2つのR6基が一緒になって環
状基を形成している第9項記載の方法。
【0101】11.上記1種以上のアニオン重合可能モ
ノマー類が、約4から約12個の炭素原子を有する共役
ジエン類および8から18個の炭素原子を有するモノビ
ニル芳香族モノマー類およびトリエン類から成る群から
選択される、第7項記載の方法。
【0102】12.一般式A1Liを有するリチオアミ
ンを約90から約10重量部そして一般式A2Liを有
する他の少なくとも1種のリチオアミンを約10から約
90重量部含んでいる混合物から本質的に成る重合開始
剤システムから誘導される官能基を含んでおり、ここ
で、A1とA2は異なっており、そして独立して、一般式
【0103】
【化19】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
ジシクロアルキルアミン基および一般式
【0104】
【化20】
【0105】を有する環状アミン基から成る群から選択
され、ここで、各々のR1は、独立して、1から約12
個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたは
アラルキルから成る群から選択され、そしてR2は、約
3から約12個のメチレン基を有するアルキレン、オキ
シ−またはアミノ−アルキレン基から成る群から選択さ
れる、官能化されたポリマー。
【0106】13.第12項記載の官能化されたポリマ
ーのポリマー鎖を多数含んでいるエラストマー。
【0107】14.上記ポリマー鎖の多数がまた少なく
とも1種の錫−炭素結合を有している第13項記載のエ
ラストマー。
【0108】15.第13項のエラストマーとこのエラ
ストマー100部当たり約5から80重量部のカーボン
ブラックとから生じさせた加硫性エラストマー組成物。
【0109】16.第15項の加硫性エラストマー組成
物から生じさせたトレッドストックコンパンド。
【0110】17.第15項の加硫性エラストマー組成
物から生じさせた少なくとも1種の成分を有するタイ
ヤ。
【0111】18.無水の非プロトン溶媒の中で最初の
アミンと他の少なくとも1種のアミンの溶液を生じさ
せ、この溶液に有機リチウム試薬を添加し、そして上記
有機リチウム試薬と上記アミン類とを反応させる、段階
を含み、ここで、上記アミン類の各々が、一般式
【0112】
【化21】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
ジシクロアルキルアミンおよび一般式
【0113】
【化22】
【0114】を有する環状アミンから成る群から選択さ
れ、ここで、各々のR1は、独立して、1から約12個
の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたはア
ラルキルから成る群から選択され、そしてR2は、約3
から約12個のメチレン基を有するアルキレン、オキシ
−またはアミノ−アルキレン基から成る群から選択さ
れ、そしてここで、上記有機リチウム試薬が、一般式R
Li[式中、Rは、1から約20個の炭素原子を有する
アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アリールおよ
びアラルキル、並びにジオレフィンおよびビニルアリー
ルモノマー類から得られる約25個の単位を有する短鎖
長の低分子量ポリマー類から成る群から選択される]を
有している、非環状アルカン可溶アニオン重合開始剤の
製造方法。
【0115】19.溶液を生じさせる上記段階が、約9
0から約10重量部の上記最初のアミンと約10から約
90重量部の上記他の少なくとも1種のアミンとを混合
することを含んでいる、第18項記載の方法。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式A1Liを有するリチオアミンを
    約90から約10重量部そして一般式A2Liを有する
    他の少なくとも1種のリチオアミンを約10から約90
    重量部含んでいる混合物から本質的に成っており、ここ
    で、A1とA2は異なっており、そして独立して、一般式 【化1】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
    ジシクロアルキルアミン基および一般式 【化2】 を有する環状アミン基から成る群から選択され、ここ
    で、各々のR1は、独立して、1から約12個の炭素原
    子を有するアルキル、シクロアルキルまたはアラルキル
    から成る群から選択され、そしてR2は、約3から約1
    2個のメチレン基を有するアルキレン、オキシ−または
    アミノ−アルキレン基から成る群から選択される、非環
    状アルカン可溶アニオン重合開始剤。
  2. 【請求項2】 非環状アルカン溶媒中で1種以上のアニ
    オン重合可能モノマー類の溶液を生じさせ、そして一般
    式A1Liを有するリチオアミンを約90から約10重
    量部そして一般式A2Liを有する他の少なくとも1種
    のリチオアミンを約10から約90重量部含んでいる混
    合物から本質的に成る、上記非環状アルカン溶媒に溶解
    性を示す開始剤の存在下、上記モノマー類を重合させる
    段階を含み、ここで、A1とA2は異なっており、そして
    独立して、一般式 【化3】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
    ジシクロアルキルアミン基および一般式 【化4】 を有する環状アミン基から成る群から選択され、ここ
    で、各々のR1は、独立して、1から約12個の炭素原
    子を有するアルキル、シクロアルキルまたはアラルキル
    から成る群から選択され、そしてR2は、約3から約1
    2個のメチレン基を有するアルキレン、オキシ−または
    アミノ−アルキレン基から成る群から選択される、官能
    化されたポリマーの製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式A1Liを有するリチオアミンを
    約90から約10重量部そして一般式A2Liを有する
    他の少なくとも1つのリチオアミンを約10から約90
    重量部含んでいる混合物から本質的に成る重合開始剤シ
    ステムから誘導される官能基を含んでおり、ここで、A
    1とA2は異なっており、そして独立して、一般式 【化5】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
    ジシクロアルキルアミン基および一般式 【化6】 を有する環状アミン基から成る群から選択され、ここ
    で、各々のR1は、独立して、1から約12個の炭素原
    子を有するアルキル、シクロアルキルまたはアラルキル
    から成る群から選択され、そしてR2は、約3から約1
    2個のメチレン基を有するアルキレン、オキシ−または
    アミノ−アルキレン基から成る群から選択される、官能
    化されたポリマー。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の官能化されたポリマーの
    ポリマー鎖を多数含んでいるエラストマー。
  5. 【請求項5】 請求項4のエラストマーとこのエラスト
    マー100部当たり約5から80重量部のカーボンブラ
    ックとから生じさせた加硫性エラストマー組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5の加硫性エラストマー組成物か
    ら生じさせたトレッドストックコンパンド。
  7. 【請求項7】 請求項5の加硫性エラストマー組成物か
    ら生じさせた少なくとも1種の成分を有するタイヤ。
  8. 【請求項8】 無水の非プロトン溶媒の中で最初のアミ
    ンと他の少なくとも1種のアミンの溶液を生じさせ、こ
    の溶液に有機リチウム試薬を添加し、そして上記有機リ
    チウム試薬と上記アミン類とを反応させる、段階を含
    み、ここで、上記アミン類の各々が、一般式 【化7】 を有するジアルキル、アルキル、シクロアルキルおよび
    ジシクロアルキルアミンおよび一般式 【化8】 を有する環状アミンから成る群から選択され、ここで、
    各々のR1は、独立して、1から約12個の炭素原子を
    有するアルキル、シクロアルキルまたはアラルキルから
    成る群から選択され、そしてR2は、約3から約12個
    のメチレン基を有するアルキレン、オキシ−またはアミ
    ノ−アルキレン基から成る群から選択され、そしてここ
    で、上記有機リチウム試薬が、一般式RLi[式中、R
    は、1から約20個の炭素原子を有するアルキル、シク
    ロアルキル、アルケニル、アリールおよびアラルキル、
    並びにジオレフィンおよびビニルアリールモノマー類か
    ら得られる約25個の単位を有する短鎖長の低分子量ポ
    リマー類から成る群から選択される]を有している、非
    環状アルカン可溶アニオン重合開始剤の製造方法。
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