JPH06211149A - 車輌の操舵装置 - Google Patents
車輌の操舵装置Info
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- JPH06211149A JPH06211149A JP536793A JP536793A JPH06211149A JP H06211149 A JPH06211149 A JP H06211149A JP 536793 A JP536793 A JP 536793A JP 536793 A JP536793 A JP 536793A JP H06211149 A JPH06211149 A JP H06211149A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電動操舵機構の電気モ−タの、回転方向反転
時の高レベル電力消費を抑制する。 【構成】 電動操舵機構の前記電気モ−タ(M1)を発電制
動付勢するための制動手段(70);車輌速度(Vs)が設定値
(VsL)以下かを検出する車速検出手段(41,64);電気モ−
タ(M1)の現回転方向と、運転状態に応じた目標舵角を設
定するに要する電気モ−タの所要回転方向と、の不一致
を検出する方向検出手段(65〜67);および、車速(Vs)が
設定値(VsL)以下,現回転方向と所要回転方向とが不一
致、および、モ−タ電流(DYTY)が設定レベル(Ds)以下、
の同時成立に応答して制動手段(70)を介して電気モ−タ
(M1)を発電制動付勢する制動制御手段(63:CPU);を備え
る。
時の高レベル電力消費を抑制する。 【構成】 電動操舵機構の前記電気モ−タ(M1)を発電制
動付勢するための制動手段(70);車輌速度(Vs)が設定値
(VsL)以下かを検出する車速検出手段(41,64);電気モ−
タ(M1)の現回転方向と、運転状態に応じた目標舵角を設
定するに要する電気モ−タの所要回転方向と、の不一致
を検出する方向検出手段(65〜67);および、車速(Vs)が
設定値(VsL)以下,現回転方向と所要回転方向とが不一
致、および、モ−タ電流(DYTY)が設定レベル(Ds)以下、
の同時成立に応答して制動手段(70)を介して電気モ−タ
(M1)を発電制動付勢する制動制御手段(63:CPU);を備え
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気モ−タにより車輪
舵角調整機構を駆動して車輪を自動操舵する装置に関
し、特に、これに限定する意図ではないが、主操舵車輪
の操舵に連動して、補助操舵車輪の向きを調整する車輌
の操舵装置に関し、例えば自動車の4輪操舵システムに
利用しうる。
舵角調整機構を駆動して車輪を自動操舵する装置に関
し、特に、これに限定する意図ではないが、主操舵車輪
の操舵に連動して、補助操舵車輪の向きを調整する車輌
の操舵装置に関し、例えば自動車の4輪操舵システムに
利用しうる。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の4輪操舵システムにお
ける補助操舵車輪(通常は後輪)の操舵においては、主
操舵車輪(通常は前輪)の操舵角に応じて、目標舵角を
設定し、この目標舵角とセンサで検出した補助操舵車輪
の実舵角との差分に応じて、電気モ−タを付勢し、補助
操舵車輪の向きが目標舵角と一致するように制御してい
る。ところで操舵が急激であると、車輌の重心軸(垂直
線)廻りの回転(ヨ−角速度すなわちヨ−レ−ト)が速
く、これにより横滑りを生ずるなど操縦性が損なわるこ
とがある。この横滑りを防止する技術が重要である。特
開昭59−100062号公報には、ヨ−角センサを車
輌に備えて、車輌のヨ−レ−トに対応して補助操舵を制
御する示唆があるが具体的な提示は見られない。特開昭
60−161256号公報には、操舵角θに対するヨ−
レ−トYsの比(ヨ−レ−トゲイン;ここではYs/θ)
が、操舵周波数(Hz)に対応して、それが1.0Hz
前後で最も大きく、それより小さい領域と大きい領域で
小さくなることが示されている。特開昭60−1612
56号公報には、安定した操縦性を得るためにはこのヨ
−レ−トゲインYs/θを一定に維持するのが良いとし
て、ヨ−レ−ト(ヨ−角速度)に対応する補助操舵量の
関係を規定する制御ゲインK1を車速の上昇につれて大
きくするとか、運転者の手動操作による指示で変更する
示唆がある。
ける補助操舵車輪(通常は後輪)の操舵においては、主
操舵車輪(通常は前輪)の操舵角に応じて、目標舵角を
設定し、この目標舵角とセンサで検出した補助操舵車輪
の実舵角との差分に応じて、電気モ−タを付勢し、補助
操舵車輪の向きが目標舵角と一致するように制御してい
る。ところで操舵が急激であると、車輌の重心軸(垂直
線)廻りの回転(ヨ−角速度すなわちヨ−レ−ト)が速
く、これにより横滑りを生ずるなど操縦性が損なわるこ
とがある。この横滑りを防止する技術が重要である。特
開昭59−100062号公報には、ヨ−角センサを車
輌に備えて、車輌のヨ−レ−トに対応して補助操舵を制
御する示唆があるが具体的な提示は見られない。特開昭
60−161256号公報には、操舵角θに対するヨ−
レ−トYsの比(ヨ−レ−トゲイン;ここではYs/θ)
が、操舵周波数(Hz)に対応して、それが1.0Hz
前後で最も大きく、それより小さい領域と大きい領域で
小さくなることが示されている。特開昭60−1612
56号公報には、安定した操縦性を得るためにはこのヨ
−レ−トゲインYs/θを一定に維持するのが良いとし
て、ヨ−レ−ト(ヨ−角速度)に対応する補助操舵量の
関係を規定する制御ゲインK1を車速の上昇につれて大
きくするとか、運転者の手動操作による指示で変更する
示唆がある。
【0003】一方、特開昭60−124572号公報に
は、主操舵角Sおよび車速Fに対応して目標角速度(ヨ
−レ−ト)を算出し、かつヨ−レ−トセンサで実際のヨ
−レ−トを検知して、実際のヨ−レ−トが目標角速度に
合致するように補助操舵量を定める補助操舵制御が提案
されている。しかし、主操舵角Sおよび車速Fに対応し
た目標角速度すなわち運転状態に最適なヨ−レ−トの提
示はない。特開昭63−192667号公報には、上記
特開昭60−124572号公報のヨ−レ−トフィ−ド
バック制御ではドライバの操舵からヨ−レ−ト発生なら
びに該ヨ−レ−トの検出までに時間遅れがありこれによ
り操縦安定性は必ずしも改善されないとした上で、上記
時間遅れを算出してこれに対応して制御出力に遅れを与
えるヨ−レ−トフィ−ドバック制御を提示している。
は、主操舵角Sおよび車速Fに対応して目標角速度(ヨ
−レ−ト)を算出し、かつヨ−レ−トセンサで実際のヨ
−レ−トを検知して、実際のヨ−レ−トが目標角速度に
合致するように補助操舵量を定める補助操舵制御が提案
されている。しかし、主操舵角Sおよび車速Fに対応し
た目標角速度すなわち運転状態に最適なヨ−レ−トの提
示はない。特開昭63−192667号公報には、上記
特開昭60−124572号公報のヨ−レ−トフィ−ド
バック制御ではドライバの操舵からヨ−レ−ト発生なら
びに該ヨ−レ−トの検出までに時間遅れがありこれによ
り操縦安定性は必ずしも改善されないとした上で、上記
時間遅れを算出してこれに対応して制御出力に遅れを与
えるヨ−レ−トフィ−ドバック制御を提示している。
【0004】これらの補助操舵の一態様では、例えば特
開昭61−202977号公報に開示されているごと
く、電気モ−タにより車輪舵角調整機構を駆動する電動
操舵機構が用いられる。
開昭61−202977号公報に開示されているごと
く、電気モ−タにより車輪舵角調整機構を駆動する電動
操舵機構が用いられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】例えば車庫入れ,車庫
出し,パ−キングエリアにおける一台分駐車スペ−スへ
の進入又はそこからの退出、あるいは、進行方向を反転
するための折り返しタ−ン等においては、低車速(車輌
停止を含む。以下同様)でステアリングホィ−ルを一方
向に大きく廻し引き続いて逆方向に大きく廻す、比較的
に急速な反転回動を行なうことがあるが、このような場
合、電動操舵機構においては、電気モ−タが例えば正転
しているときに逆転指示が発生して、電気モ−タが正転
しているにもかかわらず逆転付勢電流が流れこれが高レ
ベルとなり、電力消費が大きい。低車速であるので車輌
上の発電機の発生電力は低レベルであり、したがって車
輌上バッテリに対する負荷が大きくなる。
出し,パ−キングエリアにおける一台分駐車スペ−スへ
の進入又はそこからの退出、あるいは、進行方向を反転
するための折り返しタ−ン等においては、低車速(車輌
停止を含む。以下同様)でステアリングホィ−ルを一方
向に大きく廻し引き続いて逆方向に大きく廻す、比較的
に急速な反転回動を行なうことがあるが、このような場
合、電動操舵機構においては、電気モ−タが例えば正転
しているときに逆転指示が発生して、電気モ−タが正転
しているにもかかわらず逆転付勢電流が流れこれが高レ
ベルとなり、電力消費が大きい。低車速であるので車輌
上の発電機の発生電力は低レベルであり、したがって車
輌上バッテリに対する負荷が大きくなる。
【0006】本発明は、上述のような電気モ−タの高レ
ベル電力消費を抑制することを目的とする。
ベル電力消費を抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の車輌の自動操舵
装置は、車輪の舵角を調整する舵角調整機構(10);該舵
角調整機構(10)を駆動する電気モ−タ(M1);車両の運転
状態に対応して目標舵角を発生する舵角算出手段(20,5
0,54);前記車輪の舵角を検出する舵角検出手段(PR);
および、前記電気モ−タ(M1)を介して、舵角算出手段(2
0,50,54)が発生した目標舵角に舵角検出手段(RS)が検出
した舵角が合致する方向に舵角調整機構(10)を駆動する
フィ−ドバック制御手段(60);を備える車輌の自動操舵
装置において、前記電気モ−タ(M1)を回生制動付勢する
ための制動手段(70);車輌速度(Vs)が設定値(VsL)以下
かを検出する車速検出手段(41,64);前記電気モ−タ(M
1)の回転方向と、前記目標舵角を設定するに要する電気
モ−タの回転方向と、の不一致を検出する方向検出手段
(65〜67);および、前記車速検出手段(41,64)の設定値
(VsL)以下の検出および前記方向検出手段(65〜67)の不
一致の検出、の同時成立に応答して前記制動手段(70)を
介して前記電気モ−タ(M1)を回生制動付勢する制動制御
手段(63:CPU);を備えることを特徴とする。
装置は、車輪の舵角を調整する舵角調整機構(10);該舵
角調整機構(10)を駆動する電気モ−タ(M1);車両の運転
状態に対応して目標舵角を発生する舵角算出手段(20,5
0,54);前記車輪の舵角を検出する舵角検出手段(PR);
および、前記電気モ−タ(M1)を介して、舵角算出手段(2
0,50,54)が発生した目標舵角に舵角検出手段(RS)が検出
した舵角が合致する方向に舵角調整機構(10)を駆動する
フィ−ドバック制御手段(60);を備える車輌の自動操舵
装置において、前記電気モ−タ(M1)を回生制動付勢する
ための制動手段(70);車輌速度(Vs)が設定値(VsL)以下
かを検出する車速検出手段(41,64);前記電気モ−タ(M
1)の回転方向と、前記目標舵角を設定するに要する電気
モ−タの回転方向と、の不一致を検出する方向検出手段
(65〜67);および、前記車速検出手段(41,64)の設定値
(VsL)以下の検出および前記方向検出手段(65〜67)の不
一致の検出、の同時成立に応答して前記制動手段(70)を
介して前記電気モ−タ(M1)を回生制動付勢する制動制御
手段(63:CPU);を備えることを特徴とする。
【0008】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0009】
【作用】舵角算出手段(20,50,54)が、車両の運転状態に
対応して目標舵角を発生し、舵角検出手段(RS)が、車輪
の舵角を検出し、フィ−ドバック制御手段(60)が、電気
モ−タ(M1)を介して、舵角算出手段(20,50,54)が発生し
た目標舵角に合致する方向に舵角調整機構(10)を駆動す
る。
対応して目標舵角を発生し、舵角検出手段(RS)が、車輪
の舵角を検出し、フィ−ドバック制御手段(60)が、電気
モ−タ(M1)を介して、舵角算出手段(20,50,54)が発生し
た目標舵角に合致する方向に舵角調整機構(10)を駆動す
る。
【0010】低車速で、ステアリングホィ−ルを一方向
に大きく廻し引き続いて逆方向に大きく廻すなど、比較
的に急速な反転回動が行なわれて、目標舵角を設定する
ための電気モ−タの所要回転方向(次回転方)が現回転方
向と異なると、車速検出手段(41,64)が車輌速度(Vs)が
設定値(VsL)以下を検出しており、方向検出手段(65〜6
7)が電気モ−タ(M1)の現回転方向と次回転方向との不一
致を検出し、制動制御手段(63:CPU)が、これらの同時成
立に応答して制動手段(70)を介して電気モ−タ(M1)を回
生制動付勢する。これにより電気モ−タ(M1)が回生制動
による大きな制動力で急速に停止する。この回生制動で
電気モ−タ(M1)には高レベルの電流が一時的に流れる
が、これはモ−タ通電電気回路(DV1)とは切離された閉
ル−プに流れるので、車両上の発電機やバッテリに負荷
を与えない。該回生制動により電気モ−タ(M1)の回転が
実質上停止すると、方向検出手段(65〜67)の不一致検出
がなくなり、制動手段(70)は、回生制動条件が満たされ
なくなったので、回生制動を停止する。回生制動の停止
により上述のフィ−ドバック制御手段(60)による、電気
モ−タ(M1)の、舵角算出手段(20,50,54)が発生した目標
舵角に舵角検出手段(RS)が検出した舵角を合致させる回
転付勢が起り、電気モ−タ(M1)は上記次回転方向に回転
する。回生制動によるモ−タ停止は速いので、電気モ−
タ(M1)の回転方向の反転に要する時間(反転遅延時間)
は小さい。
に大きく廻し引き続いて逆方向に大きく廻すなど、比較
的に急速な反転回動が行なわれて、目標舵角を設定する
ための電気モ−タの所要回転方向(次回転方)が現回転方
向と異なると、車速検出手段(41,64)が車輌速度(Vs)が
設定値(VsL)以下を検出しており、方向検出手段(65〜6
7)が電気モ−タ(M1)の現回転方向と次回転方向との不一
致を検出し、制動制御手段(63:CPU)が、これらの同時成
立に応答して制動手段(70)を介して電気モ−タ(M1)を回
生制動付勢する。これにより電気モ−タ(M1)が回生制動
による大きな制動力で急速に停止する。この回生制動で
電気モ−タ(M1)には高レベルの電流が一時的に流れる
が、これはモ−タ通電電気回路(DV1)とは切離された閉
ル−プに流れるので、車両上の発電機やバッテリに負荷
を与えない。該回生制動により電気モ−タ(M1)の回転が
実質上停止すると、方向検出手段(65〜67)の不一致検出
がなくなり、制動手段(70)は、回生制動条件が満たされ
なくなったので、回生制動を停止する。回生制動の停止
により上述のフィ−ドバック制御手段(60)による、電気
モ−タ(M1)の、舵角算出手段(20,50,54)が発生した目標
舵角に舵角検出手段(RS)が検出した舵角を合致させる回
転付勢が起り、電気モ−タ(M1)は上記次回転方向に回転
する。回生制動によるモ−タ停止は速いので、電気モ−
タ(M1)の回転方向の反転に要する時間(反転遅延時間)
は小さい。
【0011】このように、車両上発電機の発生電力レベ
ルが低い(車速が低い)ときに、例えば電気モ−タ(M1)
が正転しているにもかかわらず逆転付勢電流が流れるこ
とがなくなり、電動操舵機構への投与電力消費が小さ
く、したがって車輌上バッテリに対する負荷が軽減す
る。
ルが低い(車速が低い)ときに、例えば電気モ−タ(M1)
が正転しているにもかかわらず逆転付勢電流が流れるこ
とがなくなり、電動操舵機構への投与電力消費が小さ
く、したがって車輌上バッテリに対する負荷が軽減す
る。
【0012】本発明の好ましい実施例は、更に電気モ−
タ(M1)の通電レベル(DUTY)が設定値(Ds)以上かを検出す
るレベル検出手段(68)を備え、制動制御手段(63:CPU)
は、車速検出手段(41,64)の設定値(VsL)以下の検出,方
向検出手段(65〜67)の不一致の検出、および、通電レベ
ル(DUTY)が設定値(Ds)以上、の同時成立に応答して制動
手段(70)を介して電気モ−タ(M1)を回生制動付勢する。
これによれば、通電レベル(DUTY)が設定値(Ds)未満のと
きすなわち電気モ−タ(M1)の回転速度が低く通電方向の
反転によってもモ−タ電流が実質上高レベルとならない
(目標舵角に対する実舵角の偏差が比較的に小さい)と
きには、上述の回生制動を行なわない。これは、仮に回
生制動をしてもモ−タ回転速度が低いので制動効果は低
く、通電電流の即時反転の方が、速く目標舵角を設定で
きるからである。
タ(M1)の通電レベル(DUTY)が設定値(Ds)以上かを検出す
るレベル検出手段(68)を備え、制動制御手段(63:CPU)
は、車速検出手段(41,64)の設定値(VsL)以下の検出,方
向検出手段(65〜67)の不一致の検出、および、通電レベ
ル(DUTY)が設定値(Ds)以上、の同時成立に応答して制動
手段(70)を介して電気モ−タ(M1)を回生制動付勢する。
これによれば、通電レベル(DUTY)が設定値(Ds)未満のと
きすなわち電気モ−タ(M1)の回転速度が低く通電方向の
反転によってもモ−タ電流が実質上高レベルとならない
(目標舵角に対する実舵角の偏差が比較的に小さい)と
きには、上述の回生制動を行なわない。これは、仮に回
生制動をしてもモ−タ回転速度が低いので制動効果は低
く、通電電流の即時反転の方が、速く目標舵角を設定で
きるからである。
【0013】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0014】
【実施例】自動車の4輪操舵システムに本発明を適用し
た実施例のシステム全体の構成を図1に示す。まず、図
1を参照してシステムの概略を説明する。前側の車輪T
FL及びTFRは、ドライバがステアリングホイ−ルW
Hを回すことによって、手動で操舵することができる。
即ち、ステアリングホイ−ルWHが回転すると、それに
連結された軸SSが回転し、図示しないラック&ピニオ
ン機構を介して、軸SSと連結されたロッドFSRが左
右方向に移動する。ロッドFSRの左右方向の移動に伴
なって、車輪TFL及びTFRの向きが変わる。一方、
後側の車輪TRL及びTRRの向きも調整可能になって
おり、この操舵は前輪側の舵角および車速に応じて自動
的に調整されるように構成されている。
た実施例のシステム全体の構成を図1に示す。まず、図
1を参照してシステムの概略を説明する。前側の車輪T
FL及びTFRは、ドライバがステアリングホイ−ルW
Hを回すことによって、手動で操舵することができる。
即ち、ステアリングホイ−ルWHが回転すると、それに
連結された軸SSが回転し、図示しないラック&ピニオ
ン機構を介して、軸SSと連結されたロッドFSRが左
右方向に移動する。ロッドFSRの左右方向の移動に伴
なって、車輪TFL及びTFRの向きが変わる。一方、
後側の車輪TRL及びTRRの向きも調整可能になって
おり、この操舵は前輪側の舵角および車速に応じて自動
的に調整されるように構成されている。
【0015】前輪側ステアリング機構の軸SS先端のピ
ニオン近傍には、ドライバのステアリングホイ−ル操作
による、前輪の操舵角を検出するための前輪舵角センサ
が設置されている。また、後輪の操舵角は、前輪の操舵
角および車速に応じて調整することが望ましいので、後
側の車輪TRL及びTRRの近傍には、それぞれの車輪
の回転速度を検出するための車輪速センサVL及びVR
が設置されている。更に、ヨ−レ−トをフィ−ドバック
する舵角補正制御を実施するため、ヨ−レ−トセンサY
Sが車輌に搭載されている。
ニオン近傍には、ドライバのステアリングホイ−ル操作
による、前輪の操舵角を検出するための前輪舵角センサ
が設置されている。また、後輪の操舵角は、前輪の操舵
角および車速に応じて調整することが望ましいので、後
側の車輪TRL及びTRRの近傍には、それぞれの車輪
の回転速度を検出するための車輪速センサVL及びVR
が設置されている。更に、ヨ−レ−トをフィ−ドバック
する舵角補正制御を実施するため、ヨ−レ−トセンサY
Sが車輌に搭載されている。
【0016】後輪の操舵機構には電気モ−タM1があ
り、これを駆動することによって、ロッド1が左右方向
に移動し、後輪TRL及びTRRの向きが変わる。ま
た、電気モ−タM1が故障した場合に、後輪の操舵位置
を中央に戻すために、補助用の電気モ−タM2と電磁ク
ラッチCLが設けられている。後輪の操舵機構には、そ
の操舵角を検出するための後輪舵角センサPRが備わっ
ている。また電気モ−タM1には、その駆動軸の回転を
検出するセンサRSが備わっている。
り、これを駆動することによって、ロッド1が左右方向
に移動し、後輪TRL及びTRRの向きが変わる。ま
た、電気モ−タM1が故障した場合に、後輪の操舵位置
を中央に戻すために、補助用の電気モ−タM2と電磁ク
ラッチCLが設けられている。後輪の操舵機構には、そ
の操舵角を検出するための後輪舵角センサPRが備わっ
ている。また電気モ−タM1には、その駆動軸の回転を
検出するセンサRSが備わっている。
【0017】図2に後輪操舵機構10の主要部分を示
し、そのIII−III線断面を図3に示す。図2は図3のII
−II線断面を示している。図2及び図3を参照しこの機
構を説明する。まず図2を参照すると、ロッド1は、左
端がボ−ルジョイント2Lを介して、左後輪の舵角を調
整するナックルア−ム3Lと接続され、右端がボ−ルジ
ョイント2Rを介して、右後輪の舵角を調整するナック
ルア−ム3Rと接続されている。またロッド1は、車体
に固定されたハウジング4の内部に支持されており、軸
方向つまり左右方向に移動自在になっている。ロッド1
が左右方向に移動すると、各ナックルア−ム3L,3R
が動き、左後輪及び右後輪の向きが変わる。ロッド1に
は、以下に説明する駆動力伝達機構を介して、電気モ−
タ(主モ−タ)M1が接続されており、M1を駆動する
ことによって、後輪の自動操舵が実施される。
し、そのIII−III線断面を図3に示す。図2は図3のII
−II線断面を示している。図2及び図3を参照しこの機
構を説明する。まず図2を参照すると、ロッド1は、左
端がボ−ルジョイント2Lを介して、左後輪の舵角を調
整するナックルア−ム3Lと接続され、右端がボ−ルジ
ョイント2Rを介して、右後輪の舵角を調整するナック
ルア−ム3Rと接続されている。またロッド1は、車体
に固定されたハウジング4の内部に支持されており、軸
方向つまり左右方向に移動自在になっている。ロッド1
が左右方向に移動すると、各ナックルア−ム3L,3R
が動き、左後輪及び右後輪の向きが変わる。ロッド1に
は、以下に説明する駆動力伝達機構を介して、電気モ−
タ(主モ−タ)M1が接続されており、M1を駆動する
ことによって、後輪の自動操舵が実施される。
【0018】ロッド1にはラック1aが形成してあり、
該ラック1aにピニオンギア5aが噛み合っている。図
3に示すように、ピニオンギア5aが形成された回転子
5には、径の大きなウォ−ムホイ−ル5bも形成されて
いる。更にこのウォ−ムホイ−ル5bには、ウォ−ム6
aが噛み合っている。再び図2を参照すると、ウォ−ム
6aが形成された駆動軸6の左端には、電気モ−タM1
の駆動軸が結合されている。従って、電気モ−タM1を
駆動すると、その駆動力によってウォ−ム6aが回転
し、それと噛み合ったウォ−ムホイ−ル5bが回転し、
ウォ−ムホイ−ル5bと同軸のピニオン5aが回転し、
ラック1aが左右方向に移動して後輪を操舵する。
該ラック1aにピニオンギア5aが噛み合っている。図
3に示すように、ピニオンギア5aが形成された回転子
5には、径の大きなウォ−ムホイ−ル5bも形成されて
いる。更にこのウォ−ムホイ−ル5bには、ウォ−ム6
aが噛み合っている。再び図2を参照すると、ウォ−ム
6aが形成された駆動軸6の左端には、電気モ−タM1
の駆動軸が結合されている。従って、電気モ−タM1を
駆動すると、その駆動力によってウォ−ム6aが回転
し、それと噛み合ったウォ−ムホイ−ル5bが回転し、
ウォ−ムホイ−ル5bと同軸のピニオン5aが回転し、
ラック1aが左右方向に移動して後輪を操舵する。
【0019】なお、ウォ−ム6aとウォ−ムホイ−ル5
bとで構成されるウォ−ムギアにおいては、逆効率が小
さくなるように構成してある。従って、路面からの反力
が大きい場合であっても、その力によってウォ−ムホイ
−ル5bが回転することはないので、電気モ−タM1に
大きな外力が印加される恐れはない。
bとで構成されるウォ−ムギアにおいては、逆効率が小
さくなるように構成してある。従って、路面からの反力
が大きい場合であっても、その力によってウォ−ムホイ
−ル5bが回転することはないので、電気モ−タM1に
大きな外力が印加される恐れはない。
【0020】駆動軸6の右側には、電磁クラッチCLを
備えるギア機構と電気モ−タ(副モ−タ)M2が設けら
れている。電気モ−タM2の駆動軸にはウォ−ム7が形
成されており、該ウォ−ム7にウォ−ムホイ−ル8aが
噛み合っている。ウォ−ムホイ−ル8aが形成された回
転子8は、中空に形成されており、その内側に回転子9
が配置されている。回転子8の内壁と回転子9の外周に
形成されたスプライン12によって回転子8と回転子9
は係合しており、回転方向に対しては両者は連結され、
軸方向には両者は相対移動自在になっている。但し、外
側の回転子8は軸方向には動かないようにハウジング4
に支持されている。
備えるギア機構と電気モ−タ(副モ−タ)M2が設けら
れている。電気モ−タM2の駆動軸にはウォ−ム7が形
成されており、該ウォ−ム7にウォ−ムホイ−ル8aが
噛み合っている。ウォ−ムホイ−ル8aが形成された回
転子8は、中空に形成されており、その内側に回転子9
が配置されている。回転子8の内壁と回転子9の外周に
形成されたスプライン12によって回転子8と回転子9
は係合しており、回転方向に対しては両者は連結され、
軸方向には両者は相対移動自在になっている。但し、外
側の回転子8は軸方向には動かないようにハウジング4
に支持されている。
【0021】回転子8の小径部の外周に装着された圧縮
コイルスプリング11が、内側の回転子9を右側(矢印
AR1方向)に常時付勢している。また回転子9に連結
された磁性体コア13の近傍に電気コイル14が配置し
てあり、電気コイル14に通電すると、回転子9はスプ
リング11の力に対抗して左側(矢印AR1と逆方向)
に移動する。回転子9には、その左端面に突出する形で
設けられた複数のピン15が装着されており、駆動軸6
の右端に固着された連結板16のフランジ部には、ピン
15と対向する位置に穴16aが形成されている。
コイルスプリング11が、内側の回転子9を右側(矢印
AR1方向)に常時付勢している。また回転子9に連結
された磁性体コア13の近傍に電気コイル14が配置し
てあり、電気コイル14に通電すると、回転子9はスプ
リング11の力に対抗して左側(矢印AR1と逆方向)
に移動する。回転子9には、その左端面に突出する形で
設けられた複数のピン15が装着されており、駆動軸6
の右端に固着された連結板16のフランジ部には、ピン
15と対向する位置に穴16aが形成されている。
【0022】電気コイル14を通電しない時には、スプ
リング11の力によって回転子9が右方に移動するの
で、ピン15と穴16aとの係合は生じない。しかし電
気コイル14に通電すると、回転子9が左方に動きピン
15が連結板16のフランジ部に当接する。そして回転
子9が回転するとピン15は穴16aの内部に押し込ま
れる。ピン15が穴16aの内部に入ると、回転子9と
連結板16とが確実に連結され、回転子9の回転力は連
結板16を介して駆動軸6に伝達される。電気コイル1
4の通電を停止すれば、再びスプリング11の力によっ
て回転子9が右方に移動するので、ピン15と穴16a
との係合は外れる。
リング11の力によって回転子9が右方に移動するの
で、ピン15と穴16aとの係合は生じない。しかし電
気コイル14に通電すると、回転子9が左方に動きピン
15が連結板16のフランジ部に当接する。そして回転
子9が回転するとピン15は穴16aの内部に押し込ま
れる。ピン15が穴16aの内部に入ると、回転子9と
連結板16とが確実に連結され、回転子9の回転力は連
結板16を介して駆動軸6に伝達される。電気コイル1
4の通電を停止すれば、再びスプリング11の力によっ
て回転子9が右方に移動するので、ピン15と穴16a
との係合は外れる。
【0023】電気モ−タM2を駆動すると、ウォ−ム7
が回転し、それと噛み合ったウォ−ムホイ−ル8aを介
して回転子8が回転する。回転子8の回転は、スプライ
ン12を介して内側の回転子9に伝達される。電磁クラ
ッチCLの電気コイル14が通電されていると、ピン1
5と連結板16とが連結されるので、回転子9の回転が
駆動軸6に伝達され、駆動軸6が回転するので、電気モ
−タM1を駆動する場合と同様にして、後輪が操舵駆動
される。
が回転し、それと噛み合ったウォ−ムホイ−ル8aを介
して回転子8が回転する。回転子8の回転は、スプライ
ン12を介して内側の回転子9に伝達される。電磁クラ
ッチCLの電気コイル14が通電されていると、ピン1
5と連結板16とが連結されるので、回転子9の回転が
駆動軸6に伝達され、駆動軸6が回転するので、電気モ
−タM1を駆動する場合と同様にして、後輪が操舵駆動
される。
【0024】電気モ−タM2は、ウォ−ム7とウォ−ム
ホイ−ル8aを介して駆動軸6に連結されるので、電気
モ−タM1の場合に比べて小さな力で駆動軸6を動かす
ことができる。逆に電気モ−タM1側からみると、電気
モ−タM2等は非常に大きな負荷になりうるが、電磁ク
ラッチCLをオフにすることによって、連結板16と回
転子9とが分離されるので、実際の後輪操舵駆動時に
は、電気モ−タM2等の影響をなくすることができる。
また、減速比が大きいので電気モ−タM2による後輪操
舵系の動作速度はM1と比べるとかなり遅くなるが、こ
の実施例では、電気モ−タM2は装置の故障時に後輪操
舵系の向きを中央に戻すために利用されるので、高い応
答速度は不要である。
ホイ−ル8aを介して駆動軸6に連結されるので、電気
モ−タM1の場合に比べて小さな力で駆動軸6を動かす
ことができる。逆に電気モ−タM1側からみると、電気
モ−タM2等は非常に大きな負荷になりうるが、電磁ク
ラッチCLをオフにすることによって、連結板16と回
転子9とが分離されるので、実際の後輪操舵駆動時に
は、電気モ−タM2等の影響をなくすることができる。
また、減速比が大きいので電気モ−タM2による後輪操
舵系の動作速度はM1と比べるとかなり遅くなるが、こ
の実施例では、電気モ−タM2は装置の故障時に後輪操
舵系の向きを中央に戻すために利用されるので、高い応
答速度は不要である。
【0025】図3を参照すると、ハウジング4に装着さ
れた位置センサ(ポテンショメ−タ)PRのロ−タに結
合されたア−ム17が回転子5に形成された穴に係合し
ている。この位置センサPRは後輪の舵角を検出するた
めに利用される。また図2に示すように、電気モ−タM
1には、その回動量を検出するセンサRSが備わってい
る。この実施例では、M1はブラシレス直流モ−タであ
り、センサRSは電気モ−タM1の磁極の移動を検出す
る磁極センサを構成している。このセンサRSは、電気
モ−タM1の回転に伴なって三相のパルス信号を出力す
る。
れた位置センサ(ポテンショメ−タ)PRのロ−タに結
合されたア−ム17が回転子5に形成された穴に係合し
ている。この位置センサPRは後輪の舵角を検出するた
めに利用される。また図2に示すように、電気モ−タM
1には、その回動量を検出するセンサRSが備わってい
る。この実施例では、M1はブラシレス直流モ−タであ
り、センサRSは電気モ−タM1の磁極の移動を検出す
る磁極センサを構成している。このセンサRSは、電気
モ−タM1の回転に伴なって三相のパルス信号を出力す
る。
【0026】次に、図9を参照して前輪舵角センサPF
の取付部分の構造を説明する。図9は、前輪側ステアリ
ング機構の軸SSの先端近傍、即ちステアリングギアボ
ックス部分を示しており、図10は図9のA−A線断面
を示している。またPFのセンサ組体の構造を図11に
示す。図9を参照すると、ロッドFSRに形成されたラ
ック73と、ピニオン72とによってラック&ピニオン
機構が構成されている。また、入力軸SS側のピニオン
72とパワ−ステアリングバルブ71との間に、ウォ−
ム82が設置されており、該ウォ−ム82と噛み合う位
置にウォ−ムホイ−ル81が設置されている。図10に
示すように、ウォ−ムホイ−ル81の軸83が、前輪舵
角センサPFに連結されている。図11に示すように、
前輪舵角センサPFの内部には、ポテンショメ−タ基板
86,ブラシホルダ84及び摺動子85が備わってお
り、摺動子85とポテンショメ−タ基板86との当接位
置には、抵抗皮膜が形成してある。入力軸SSが回動
し、ウォ−ムホイ−ル81が回動すると、軸83が回動
し、摺動子85とポテンショメ−タ基板86上の抵抗皮
膜との当接位置が変わる。従って、入力操舵角に応じた
電気信号を前輪舵角センサPFから出力することができ
る。
の取付部分の構造を説明する。図9は、前輪側ステアリ
ング機構の軸SSの先端近傍、即ちステアリングギアボ
ックス部分を示しており、図10は図9のA−A線断面
を示している。またPFのセンサ組体の構造を図11に
示す。図9を参照すると、ロッドFSRに形成されたラ
ック73と、ピニオン72とによってラック&ピニオン
機構が構成されている。また、入力軸SS側のピニオン
72とパワ−ステアリングバルブ71との間に、ウォ−
ム82が設置されており、該ウォ−ム82と噛み合う位
置にウォ−ムホイ−ル81が設置されている。図10に
示すように、ウォ−ムホイ−ル81の軸83が、前輪舵
角センサPFに連結されている。図11に示すように、
前輪舵角センサPFの内部には、ポテンショメ−タ基板
86,ブラシホルダ84及び摺動子85が備わってお
り、摺動子85とポテンショメ−タ基板86との当接位
置には、抵抗皮膜が形成してある。入力軸SSが回動
し、ウォ−ムホイ−ル81が回動すると、軸83が回動
し、摺動子85とポテンショメ−タ基板86上の抵抗皮
膜との当接位置が変わる。従って、入力操舵角に応じた
電気信号を前輪舵角センサPFから出力することができ
る。
【0027】このように、ピニオン72とパワ−ステア
リングバルブ71との間に設置したウォ−ム82によっ
て入力軸SSの回転を検出し、その回転位置の信号を前
輪舵角センサPFで出力することによって、ステアリン
グシャフトのねじれやジョイント部分のがた等の影響を
受けない、非常に正確な絶対舵角信号を得ることができ
る。この前輪舵角センサPFの検出特性の例を図12に
示す。
リングバルブ71との間に設置したウォ−ム82によっ
て入力軸SSの回転を検出し、その回転位置の信号を前
輪舵角センサPFで出力することによって、ステアリン
グシャフトのねじれやジョイント部分のがた等の影響を
受けない、非常に正確な絶対舵角信号を得ることができ
る。この前輪舵角センサPFの検出特性の例を図12に
示す。
【0028】この4輪操舵システムの電気回路の構成を
図4に示す。図4を参照すると、制御ユニットECUの
入力端子には、ヨ−レ−トセンサYS,前輪舵角センサ
PF,後輪舵角センサPR,後輪車輪速センサVL,V
R,車速センサTM及び磁極センサRSが接続され、E
CUの出力端子には電気モ−タM1,M2及びソレノイ
ド14が接続されている。この例では、前輪舵角センサ
PF及び後輪舵角センサPRは各々ポテンショメ−タで
あり、ヨ−レ−トセンサYSはアナログ電圧信号を出力
するので、それらが出力する信号は、A/D変換器AD
Cを介して、マイクロコンピュ−タCPUに印加され
る。また、後輪車輪速センサVL,VR,及び磁極セン
サRSが出力する信号は、パルス信号である。また、各
センサの故障(断線,ショ−ト,検出値異常等)を検出
するために、異常検出器U1が設けられており、前輪舵
角センサPF,後輪舵角センサPR,後輪車輪速センサ
VL,VR,及び磁極センサRSの出力は、異常検出器
U1にも接続されている。マイクロコンピュ−タCPU
は、ドライバDV1を介して、電気モ−タM1を駆動す
る。異常検出器U1が異常を検出した場合には、ドライ
バDV1は付勢禁止状態に制御され、中立復帰制御回路
U2に中立復帰信号が印加される。中立復帰制御回路U
2は、異常検出器U1又はマイクロコンピュ−タCPU
から中立復帰信号を受けると、ドライバDV2を介して
電気モ−タM2を制御し、ドライバDV3を介してソレ
ノイド14を制御し、後輪操舵機構を中立位置に戻す。
後輪操舵機構が中立位置に戻ると、マイクロコンピュ−
タCPUが中立復帰完了信号を出力するので、中立復帰
制御回路U2は電気モ−タM2を停止する。なお、図4
においてはマイクロコンピュ−タCPUを1つのブロッ
クのみで示してあるが、実際には、全体の処理能力を上
げるため、独立した2つのマイクロコンピュ−タを組合
せてCPUを構成してある。
図4に示す。図4を参照すると、制御ユニットECUの
入力端子には、ヨ−レ−トセンサYS,前輪舵角センサ
PF,後輪舵角センサPR,後輪車輪速センサVL,V
R,車速センサTM及び磁極センサRSが接続され、E
CUの出力端子には電気モ−タM1,M2及びソレノイ
ド14が接続されている。この例では、前輪舵角センサ
PF及び後輪舵角センサPRは各々ポテンショメ−タで
あり、ヨ−レ−トセンサYSはアナログ電圧信号を出力
するので、それらが出力する信号は、A/D変換器AD
Cを介して、マイクロコンピュ−タCPUに印加され
る。また、後輪車輪速センサVL,VR,及び磁極セン
サRSが出力する信号は、パルス信号である。また、各
センサの故障(断線,ショ−ト,検出値異常等)を検出
するために、異常検出器U1が設けられており、前輪舵
角センサPF,後輪舵角センサPR,後輪車輪速センサ
VL,VR,及び磁極センサRSの出力は、異常検出器
U1にも接続されている。マイクロコンピュ−タCPU
は、ドライバDV1を介して、電気モ−タM1を駆動す
る。異常検出器U1が異常を検出した場合には、ドライ
バDV1は付勢禁止状態に制御され、中立復帰制御回路
U2に中立復帰信号が印加される。中立復帰制御回路U
2は、異常検出器U1又はマイクロコンピュ−タCPU
から中立復帰信号を受けると、ドライバDV2を介して
電気モ−タM2を制御し、ドライバDV3を介してソレ
ノイド14を制御し、後輪操舵機構を中立位置に戻す。
後輪操舵機構が中立位置に戻ると、マイクロコンピュ−
タCPUが中立復帰完了信号を出力するので、中立復帰
制御回路U2は電気モ−タM2を停止する。なお、図4
においてはマイクロコンピュ−タCPUを1つのブロッ
クのみで示してあるが、実際には、全体の処理能力を上
げるため、独立した2つのマイクロコンピュ−タを組合
せてCPUを構成してある。
【0029】この4輪操舵システムの主要制御系の具体
的な構成を図5に示す。なお、この制御系の大部分の処
理はマイクロコンピュ−タCPUのソフトウェアの実行
によって実現されており、一方のマイクロコンピュ−タ
が後輪の目標舵角AGLAを生成し、もう一方のマイク
ロコンピュ−タがAGLAを入力して後輪操舵機構の位
置決めサ−ボ制御(後輪操舵を目標操舵に合致させるフ
ィ−ドバック制御)を実行するように構成してある。
的な構成を図5に示す。なお、この制御系の大部分の処
理はマイクロコンピュ−タCPUのソフトウェアの実行
によって実現されており、一方のマイクロコンピュ−タ
が後輪の目標舵角AGLAを生成し、もう一方のマイク
ロコンピュ−タがAGLAを入力して後輪操舵機構の位
置決めサ−ボ制御(後輪操舵を目標操舵に合致させるフ
ィ−ドバック制御)を実行するように構成してある。
【0030】まず、後輪の目標舵角AGLAを生成する
処理について説明する。簡単に言えば、前輪の実舵角に
車速対応の係数(ゲイン)を乗算して主操舵対応の舵角
を算出し、かつ車輌タ−ン時の車輌進行方向のふらつき
を抑止するため車輌ヨ−レ−トに車速対応の係数(ゲイ
ン)を乗算して舵角補正分を算出し、これら算出した舵
角および舵角補正分より目標舵角AGLAを定める。詳
しくは、前輪舵角センサPFによって検出される前輪舵
角値に、変換部21A,21Bに通して低角度値は0に
過大角度は飽和値に、不感帯処理およびリミット処理を
施して検出舵角値を制御演算用の舵角値に変換し、一
方、車速Vsに対応するゲインを変換部22で算出し、
掛算部23によって制御演算用の舵角値(変換値)に車
速対応ゲインを乗算して実舵角対応の補助操舵舵角(所
要値)を算出する。また、ヨ−レ−トセンサYSによっ
て検出されるヨ−レ−トYsは、変換部51に通して低
値は0に過大値は飽和値に、不感帯処理およびリミット
処理を施して検出ヨ−レ−トを制御演算用のヨ−レ−ト
値に変換し、一方、車速Vsに対応するゲインを変換部
52で算出し、掛算部53によって制御演算用のヨ−レ
−ト(変換値)に車速対応ゲインを乗算して検出ヨ−レ
−ト対応の舵角補正分を算出する。そして、加算器54
にて、補助操舵舵角(所要値)に検出ヨ−レ−ト対応の
舵角補正分を加えて目標舵角AGLAとして、フィ−ド
バック制御部60に出力する。
処理について説明する。簡単に言えば、前輪の実舵角に
車速対応の係数(ゲイン)を乗算して主操舵対応の舵角
を算出し、かつ車輌タ−ン時の車輌進行方向のふらつき
を抑止するため車輌ヨ−レ−トに車速対応の係数(ゲイ
ン)を乗算して舵角補正分を算出し、これら算出した舵
角および舵角補正分より目標舵角AGLAを定める。詳
しくは、前輪舵角センサPFによって検出される前輪舵
角値に、変換部21A,21Bに通して低角度値は0に
過大角度は飽和値に、不感帯処理およびリミット処理を
施して検出舵角値を制御演算用の舵角値に変換し、一
方、車速Vsに対応するゲインを変換部22で算出し、
掛算部23によって制御演算用の舵角値(変換値)に車
速対応ゲインを乗算して実舵角対応の補助操舵舵角(所
要値)を算出する。また、ヨ−レ−トセンサYSによっ
て検出されるヨ−レ−トYsは、変換部51に通して低
値は0に過大値は飽和値に、不感帯処理およびリミット
処理を施して検出ヨ−レ−トを制御演算用のヨ−レ−ト
値に変換し、一方、車速Vsに対応するゲインを変換部
52で算出し、掛算部53によって制御演算用のヨ−レ
−ト(変換値)に車速対応ゲインを乗算して検出ヨ−レ
−ト対応の舵角補正分を算出する。そして、加算器54
にて、補助操舵舵角(所要値)に検出ヨ−レ−ト対応の
舵角補正分を加えて目標舵角AGLAとして、フィ−ド
バック制御部60に出力する。
【0031】ここで、変換部52で発生するゲイン(グ
ラフ)を説明する。このゲインはその車輌の操舵に対し
て発生するヨ−レ−トに対応しており、中速域において
ピ−クを持つことが知られている。ただし、このグラフ
で決定するゲインは個々の実車に適合させて設定された
ものである。パ−クCPUは、図8の(b)に示す6点
の車速対ゲインデ−タ(0,0)〜(Vs6,Gy6)と、
各時点の車速Vsに基づいて、いわゆる補間法により、
車速Vsに対応するゲインGyを算出する。この内容を
図8の(a)に示す。
ラフ)を説明する。このゲインはその車輌の操舵に対し
て発生するヨ−レ−トに対応しており、中速域において
ピ−クを持つことが知られている。ただし、このグラフ
で決定するゲインは個々の実車に適合させて設定された
ものである。パ−クCPUは、図8の(b)に示す6点
の車速対ゲインデ−タ(0,0)〜(Vs6,Gy6)と、
各時点の車速Vsに基づいて、いわゆる補間法により、
車速Vsに対応するゲインGyを算出する。この内容を
図8の(a)に示す。
【0032】なお、変換部21Aのブロック内に示すグ
ラフは、車速Vsに対応した不感帯値(幅値)を示し、
車速Vsに対応する不感帯値がブロック21Aから読み
出されて変換部21Bに与えられる。変換部21Bで
は、変換特性(グラフ)の不感帯幅を、与えられたもの
に設定して、前輪舵角(検出値)を制御演算用の舵角値
(変換値)に変換する。変換部22のゲイン(グラフ)
は、車速Vsが設定値のとき0、設定値未満では負値、
設定値を越える値では正値であり、負値は前輪舵角に対
して後輪舵角を逆相(向きが反対)とする目標舵角(A
GLA)を生成する。正値は前輪舵角に対して後輪舵角
を同相(向きが同じ)とする目標舵角(AGLA)を生
成する。
ラフは、車速Vsに対応した不感帯値(幅値)を示し、
車速Vsに対応する不感帯値がブロック21Aから読み
出されて変換部21Bに与えられる。変換部21Bで
は、変換特性(グラフ)の不感帯幅を、与えられたもの
に設定して、前輪舵角(検出値)を制御演算用の舵角値
(変換値)に変換する。変換部22のゲイン(グラフ)
は、車速Vsが設定値のとき0、設定値未満では負値、
設定値を越える値では正値であり、負値は前輪舵角に対
して後輪舵角を逆相(向きが反対)とする目標舵角(A
GLA)を生成する。正値は前輪舵角に対して後輪舵角
を同相(向きが同じ)とする目標舵角(AGLA)を生
成する。
【0033】なお、検出車速Vsは、この実施例では、
車輪速センサVR及びVLが検出した車輪速の平均値と
車速センサTMの速度を用いて平均車速計算部41が算
出する。
車輪速センサVR及びVLが検出した車輪速の平均値と
車速センサTMの速度を用いて平均車速計算部41が算
出する。
【0034】次にフィ−ドバック制御部60について説
明する。この制御部60は、目標舵角AGLAと、検出
された実舵角RAGLとの偏差ΔAGLに応じた制御量
を出力するように構成してある。微分制御系61の出力
DAGLAと比例制御系52の出力PAGLAとが加算
部35で加算され、制御量HPIDとして出力される。
比例制御系52においては、入力値ΔAGLは変換部
31Bを通ってETH3に変換され、掛算部36で比例
ゲインGa17と掛算され、その結果が出力PAGLA
になる。この例では、ゲインGa17は定数である。
明する。この制御部60は、目標舵角AGLAと、検出
された実舵角RAGLとの偏差ΔAGLに応じた制御量
を出力するように構成してある。微分制御系61の出力
DAGLAと比例制御系52の出力PAGLAとが加算
部35で加算され、制御量HPIDとして出力される。
比例制御系52においては、入力値ΔAGLは変換部
31Bを通ってETH3に変換され、掛算部36で比例
ゲインGa17と掛算され、その結果が出力PAGLA
になる。この例では、ゲインGa17は定数である。
【0035】微分制御系61においては、入力値ΔAG
Lは変換部31Aを通ってETH2に変換され、減算部
33において、入力値ETH2(最新の値)と遅延部3
2を通った入力値ETH2(所定時間前の値)との差分
が計算され、それによってETH2の変化速度、即ち微
分値SETH2が得られる。掛算部34では、微分値S
ETH2と微分ゲインYTDIFGAINとを掛けた値
が、微分制御系61の出力DAGLAとして得られる。
Lは変換部31Aを通ってETH2に変換され、減算部
33において、入力値ETH2(最新の値)と遅延部3
2を通った入力値ETH2(所定時間前の値)との差分
が計算され、それによってETH2の変化速度、即ち微
分値SETH2が得られる。掛算部34では、微分値S
ETH2と微分ゲインYTDIFGAINとを掛けた値
が、微分制御系61の出力DAGLAとして得られる。
【0036】微分ゲインYTDIFGAINは、この例
では、目標舵角AGLAの微分値(変化速度)に基づい
て決定される変数である。即ち、減算部38において、
入力値AGLA(最新の値)と遅延部37を通った入力
値AGLA(所定時間前の値)との差分が計算され、そ
れによってAGLAの変化速度、即ち微分値SAGLA
が得られ、微分値SAGLAを変換部39に通した結果
が、微分ゲインYTDIFGAINになる。なお、変換
部31A,31B及び39の各ブロック内に示すグラフ
は、各々の変換特性を示しており、横軸が入力値、縦軸
が出力値を示している。
では、目標舵角AGLAの微分値(変化速度)に基づい
て決定される変数である。即ち、減算部38において、
入力値AGLA(最新の値)と遅延部37を通った入力
値AGLA(所定時間前の値)との差分が計算され、そ
れによってAGLAの変化速度、即ち微分値SAGLA
が得られ、微分値SAGLAを変換部39に通した結果
が、微分ゲインYTDIFGAINになる。なお、変換
部31A,31B及び39の各ブロック内に示すグラフ
は、各々の変換特性を示しており、横軸が入力値、縦軸
が出力値を示している。
【0037】変換部31Aの変換特性を図6に示す。図
6を参照して説明する。まず、入力値ΔAGLの値が正
の領域に注目すると、0からP1Pまでの範囲では出力
値ETH2は0になり、P1PからP2Pまでの範囲で
は、出力値ETH2は入力値ΔAGLに比例して一定の
傾きで変化し、P2Pを越えると出力値ETH2は一定
値LPに制限される。同様に入力値ΔAGLの値が負の
領域に注目すると、0からP1Nまでの範囲では出力値
ETH2は0になり、P1NからP2Nまでの範囲で
は、出力値ETH2は入力値ΔAGLに比例して一定の
傾きで変化し、P2Nより小さくなると出力値ETH2
は一定値LNに制限される。つまり、入力値のP1Nと
P1Pとの間は不感帯であり、常にETH2が0になる
ので、微分制御系の出力も0になる。なお、変換部31
Bの特性も図6と同様の形になっている。
6を参照して説明する。まず、入力値ΔAGLの値が正
の領域に注目すると、0からP1Pまでの範囲では出力
値ETH2は0になり、P1PからP2Pまでの範囲で
は、出力値ETH2は入力値ΔAGLに比例して一定の
傾きで変化し、P2Pを越えると出力値ETH2は一定
値LPに制限される。同様に入力値ΔAGLの値が負の
領域に注目すると、0からP1Nまでの範囲では出力値
ETH2は0になり、P1NからP2Nまでの範囲で
は、出力値ETH2は入力値ΔAGLに比例して一定の
傾きで変化し、P2Nより小さくなると出力値ETH2
は一定値LNに制限される。つまり、入力値のP1Nと
P1Pとの間は不感帯であり、常にETH2が0になる
ので、微分制御系の出力も0になる。なお、変換部31
Bの特性も図6と同様の形になっている。
【0038】この実施例では、変換部31A及び31B
の不感帯は、調整可能になっており、図5に示す不感帯
調整部42が、車速Vsの大小に応じて自動的に不感帯
の幅を調整するように構成してある。実際には図6に示
すように、実線で示す中速及び高速の時の特性に比べ
て、仮想線で示す低速の時の特性では、不感帯の幅が大
きくなるように調整される。
の不感帯は、調整可能になっており、図5に示す不感帯
調整部42が、車速Vsの大小に応じて自動的に不感帯
の幅を調整するように構成してある。実際には図6に示
すように、実線で示す中速及び高速の時の特性に比べ
て、仮想線で示す低速の時の特性では、不感帯の幅が大
きくなるように調整される。
【0039】例えば、自動車を車庫入れする場合のよう
に低速の時には、不感帯範囲の幅が大きくなるので、ド
ライバが頻繁にステアリングホイ−ルを操作したとして
も、小さい舵角変化には反応しないので、後輪の操舵頻
度が低下し、従って後輪の操舵駆動に要するエネルギ−
が低減される。しかし、通常走行時のように車速が中速
又は高速の時には、不感帯範囲の幅が小さくなるので、
目標舵角と実舵角との差が低速時に比べて小さくなり、
後輪の操舵位置決め精度が高くなるので、高い走行安定
性が得られる。
に低速の時には、不感帯範囲の幅が大きくなるので、ド
ライバが頻繁にステアリングホイ−ルを操作したとして
も、小さい舵角変化には反応しないので、後輪の操舵頻
度が低下し、従って後輪の操舵駆動に要するエネルギ−
が低減される。しかし、通常走行時のように車速が中速
又は高速の時には、不感帯範囲の幅が小さくなるので、
目標舵角と実舵角との差が低速時に比べて小さくなり、
後輪の操舵位置決め精度が高くなるので、高い走行安定
性が得られる。
【0040】図5に示す変換部21B,31A,31B
及び不感帯調整部21A,42Bに相当する、マイクロ
コンピュ−タCPUの処理の内容を図7に示す。図7を
参照して説明する。不感帯調整処理(42)では、ま
ず、最新の実車速を入力する。そして、まず車速Vsに
対応したブロック21B用の不感帯幅値を読出し、同様
に車速Vsに対応したブロック31A,31B用の不感
帯幅値を読出し、各変換ブロック(グラフ)の不感帯幅
(変換特性)を定める(21A,42)。つまり、変換
部31Aに関しては、例えば図6におけるP2N,P1
N,P1P及びP2Pの値を定める。
及び不感帯調整部21A,42Bに相当する、マイクロ
コンピュ−タCPUの処理の内容を図7に示す。図7を
参照して説明する。不感帯調整処理(42)では、ま
ず、最新の実車速を入力する。そして、まず車速Vsに
対応したブロック21B用の不感帯幅値を読出し、同様
に車速Vsに対応したブロック31A,31B用の不感
帯幅値を読出し、各変換ブロック(グラフ)の不感帯幅
(変換特性)を定める(21A,42)。つまり、変換
部31Aに関しては、例えば図6におけるP2N,P1
N,P1P及びP2Pの値を定める。
【0041】次に、まず舵角変換部21Bで検出舵角を
制御演算用の舵角に変換する(21B)。そして微分制
御系の変換部31Aで、偏差ΔAGLを微分演算用偏差
ETH2に変換する。
制御演算用の舵角に変換する(21B)。そして微分制
御系の変換部31Aで、偏差ΔAGLを微分演算用偏差
ETH2に変換する。
【0042】微分制御の変換処理(31A)では、ま
ず、最新のパラメ−タを入力する。即ち、直前の不感帯
調整処理42によって調整された最新の変数P2N,P
1N,P1P及びP2Pの値を入力する。そして、入力
値ΔAGLの値をチェックして、それがどの領域に属す
るかを識別し、その結果に応じた計算を実施して出力値
ETH2を求める。即ち、ΔAGL>P2Pであれば、
上限値LPをETH2にストアし、P1P<ΔAGL≦
P2Pであれば、(ΔAGL−P1P)×k1をETH
2にストアし、P1N≦ΔAGL≦P1Pであれば、E
TH2に0をストアし、P2N≦ΔAGL<P1Nであ
れば、(ΔAGL−P1N)×k1をETH2にストア
し、ΔAGL<P2Pであれば、下限値LNをETH2
にストアする(k1は傾きの定数)。ETH2の値が、
偏差ΔAGLの微分演算用の変換値である。
ず、最新のパラメ−タを入力する。即ち、直前の不感帯
調整処理42によって調整された最新の変数P2N,P
1N,P1P及びP2Pの値を入力する。そして、入力
値ΔAGLの値をチェックして、それがどの領域に属す
るかを識別し、その結果に応じた計算を実施して出力値
ETH2を求める。即ち、ΔAGL>P2Pであれば、
上限値LPをETH2にストアし、P1P<ΔAGL≦
P2Pであれば、(ΔAGL−P1P)×k1をETH
2にストアし、P1N≦ΔAGL≦P1Pであれば、E
TH2に0をストアし、P2N≦ΔAGL<P1Nであ
れば、(ΔAGL−P1N)×k1をETH2にストア
し、ΔAGL<P2Pであれば、下限値LNをETH2
にストアする(k1は傾きの定数)。ETH2の値が、
偏差ΔAGLの微分演算用の変換値である。
【0043】次の比例制御の不感帯処理(31B)で
も、上記微分制御の場合と同様の処理を実行する。但
し、計算のパラメ−タは比例制御に割り当てられたもの
を使用する。前記舵角変換部21Bでの、検出舵角の制
御演算用の舵角への変換(21B)の内容も同様であ
る。
も、上記微分制御の場合と同様の処理を実行する。但
し、計算のパラメ−タは比例制御に割り当てられたもの
を使用する。前記舵角変換部21Bでの、検出舵角の制
御演算用の舵角への変換(21B)の内容も同様であ
る。
【0044】再び図5を参照して説明を続ける。加算器
30から出力される制御量HPIDは、変換部43を通
ってHPID2になり、更に変換部44を通ってデュ−
ティ値DUTYになる。変換部43はリミッタとして機
能する。また変換部44は、偏差舵角値からデュ−ティ
値への変換機能を有する。デュ−ティ値DUTYは、パ
ルス幅変調(PWM)部45に入力される。パルス幅変
調部45は、入力値に対応するデュ−ティのパルス信号
を生成し、ドライバDV1に印加する。電気モ−タM1
が回転すると、その回転量に応じたパルスが磁極センサ
RSから出力される。舵角変換部46では、磁極センサ
RSが出力する三相のパルスの位相から回転方向を識別
し、その方向に応じて加算方向又は減算方向にパルス数
を計数し、舵角を計算する。ここで計算される舵角は相
対的なものであるが、予め後輪舵角センサPRが出力す
る実舵角を利用して校正を実施しておき、実舵角と同一
の値が得られるように処理する。つまり、舵角変換部4
6は実舵角RAGLを出力する。減算部47は、目標舵
角AGLAと実舵角RAGLとの差分、即ち舵角偏差Δ
AGLを制御部30に入力する。
30から出力される制御量HPIDは、変換部43を通
ってHPID2になり、更に変換部44を通ってデュ−
ティ値DUTYになる。変換部43はリミッタとして機
能する。また変換部44は、偏差舵角値からデュ−ティ
値への変換機能を有する。デュ−ティ値DUTYは、パ
ルス幅変調(PWM)部45に入力される。パルス幅変
調部45は、入力値に対応するデュ−ティのパルス信号
を生成し、ドライバDV1に印加する。電気モ−タM1
が回転すると、その回転量に応じたパルスが磁極センサ
RSから出力される。舵角変換部46では、磁極センサ
RSが出力する三相のパルスの位相から回転方向を識別
し、その方向に応じて加算方向又は減算方向にパルス数
を計数し、舵角を計算する。ここで計算される舵角は相
対的なものであるが、予め後輪舵角センサPRが出力す
る実舵角を利用して校正を実施しておき、実舵角と同一
の値が得られるように処理する。つまり、舵角変換部4
6は実舵角RAGLを出力する。減算部47は、目標舵
角AGLAと実舵角RAGLとの差分、即ち舵角偏差Δ
AGLを制御部30に入力する。
【0045】次に、図5に示すフィ−ドバック制御部6
0の、発電制動制御部63を説明する。車速Vsが設定
値VsL以下であるとこれを示す情報「1」を比較部64
が発生する。方向検出部65はHPIDの極性より電気
モ−タM1の所要回転方向を判定し、方向検出部66は
電気モ−タM1の現回転方向を検出するが、モ−タM1
が実質上停止のときには方向不一致判定67を無効(一
致出力を出す指示)とする情報(一致出力を出す指示情
報)を発生する。しかして論理判定部67が、方向検出
部66が無効情報を与えているときには「一致」を示す
情報「0」を発生し、また無効情報を与えていないとき
には方向検出部66と65の回転方向情報が合致すると
きには「一致」を示す情報「0」を発生し、不一致のと
きにこれを示す情報「1」を発生する。一方、比較部6
8が、PWMのデュ−ティ(目標舵角AGLAを設定す
るに要するモ−タ通電レベル)が設定値Ds以上である
かを判定し、設定値Ds以上であるとこれを示す情報
「1」を発生する。論理判定部69が、比較部64,方
向不一致判定67および比較部68がいずれも情報
「1」を発生したときに、発電ブレ−キドライバ70に
発電制動を指示し、かつモ−タM1へのドライバDV1
の出力をスイッチ71で遮断する。発電ブレ−キドライ
バ70は該指示に応答して電気モ−タM1を発電制動接
続にする。これにより電気モ−タM1が停止する。電気
モ−タM1が実質上停止したとき、方向検出部66の出
力が「1」から「0」に反転し、これにより方向不一致
判定67の出力が「1」から「0」に反転し、したがっ
て論理判定部69の出力が発電制動を指示する「1」か
らその解除を指示する「0」に反転して、発電ブレ−キ
ドライバ70は電気モ−タM1の発電制動ル−プを解消
し、スイッチ71が図5に示すようにドライバDV1と
の接続に戻り、これにより、前述の、フィ−ドバック制
御部60の本来の機能による電気モ−タM1への、目標
舵角AGLAを設定する通電が行なわれる。
0の、発電制動制御部63を説明する。車速Vsが設定
値VsL以下であるとこれを示す情報「1」を比較部64
が発生する。方向検出部65はHPIDの極性より電気
モ−タM1の所要回転方向を判定し、方向検出部66は
電気モ−タM1の現回転方向を検出するが、モ−タM1
が実質上停止のときには方向不一致判定67を無効(一
致出力を出す指示)とする情報(一致出力を出す指示情
報)を発生する。しかして論理判定部67が、方向検出
部66が無効情報を与えているときには「一致」を示す
情報「0」を発生し、また無効情報を与えていないとき
には方向検出部66と65の回転方向情報が合致すると
きには「一致」を示す情報「0」を発生し、不一致のと
きにこれを示す情報「1」を発生する。一方、比較部6
8が、PWMのデュ−ティ(目標舵角AGLAを設定す
るに要するモ−タ通電レベル)が設定値Ds以上である
かを判定し、設定値Ds以上であるとこれを示す情報
「1」を発生する。論理判定部69が、比較部64,方
向不一致判定67および比較部68がいずれも情報
「1」を発生したときに、発電ブレ−キドライバ70に
発電制動を指示し、かつモ−タM1へのドライバDV1
の出力をスイッチ71で遮断する。発電ブレ−キドライ
バ70は該指示に応答して電気モ−タM1を発電制動接
続にする。これにより電気モ−タM1が停止する。電気
モ−タM1が実質上停止したとき、方向検出部66の出
力が「1」から「0」に反転し、これにより方向不一致
判定67の出力が「1」から「0」に反転し、したがっ
て論理判定部69の出力が発電制動を指示する「1」か
らその解除を指示する「0」に反転して、発電ブレ−キ
ドライバ70は電気モ−タM1の発電制動ル−プを解消
し、スイッチ71が図5に示すようにドライバDV1と
の接続に戻り、これにより、前述の、フィ−ドバック制
御部60の本来の機能による電気モ−タM1への、目標
舵角AGLAを設定する通電が行なわれる。
【0046】以上に説明した発電制動制御部63の上記
処理は図4に示すCPUにより、図13に示すように行
なわれる。なお、図13中のブロックに付した記号は図
5に示すブロックに付した記号に対応する。
処理は図4に示すCPUにより、図13に示すように行
なわれる。なお、図13中のブロックに付した記号は図
5に示すブロックに付した記号に対応する。
【0047】なお上記実施例においては、変換部21
A,21B,22,31A,31B,51,52,の処
理を実行するのに、計算によって、変換結果を求めてい
るが、例えば全ての入力値と出力値との関係をテ−ブル
に記憶しておき、テ−ブルルックアップによって変換結
果を得るように変更してもよい。
A,21B,22,31A,31B,51,52,の処
理を実行するのに、計算によって、変換結果を求めてい
るが、例えば全ての入力値と出力値との関係をテ−ブル
に記憶しておき、テ−ブルルックアップによって変換結
果を得るように変更してもよい。
【0048】また上記実施例では、制御の大部分をマイ
クロコンピュ−タCPUのソフトウェアの実行によって
実現しているが、当然のことながら一般の論理回路やア
ナログ回路などで置き替えることも可能である。
クロコンピュ−タCPUのソフトウェアの実行によって
実現しているが、当然のことながら一般の論理回路やア
ナログ回路などで置き替えることも可能である。
【0049】以上に説明した実施例によれば、例えば自
動車を車庫入れする場合のように低速の時には、変換部
21B,31Aおよび31Bの不感帯幅が大きくなるの
で、ドライバが頻繁にステアリングホイ−ルを操作した
としても、中立位置近傍の小さい舵角変化には反応しな
いので、また、小さな偏差(目標舵角−後輪検出舵角)
には反応しないので、補助操舵車輪の操舵頻度が低下
し、従って補助操舵車輪の操舵駆動に要するエネルギ−
が低減される。しかし、車速Vsが次第に上昇するにつ
れて不感帯幅が小さくなり、例えば通常走行時のように
車速が中速又は高速の時には、不感帯幅が小さく、中立
位置近傍の小さい舵角変化に反応しまた小さな偏差(目
標舵角−後輪検出舵角)に反応して、後輪操舵が行なわ
れる。高速であるほど車両方向変更のための操舵量は少
いが、これに対して敏感に後輪操舵が行なわれ、特に、
小さな偏差(目標舵角−後輪検出舵角)に反応する後輪
操舵(横風や路面傾斜等により発生するヨ−レ−トに反
応する進行方向ずれを抑制する後輪操舵)が効果を表わ
す。加えて、フィ−ドバック制御部60がPD制御を行
なうので、更には微分(D)項のゲインを目標舵角の変
化速度(微分値)に対応して変換部39で、変化速度の
絶対値が大きいときには大きいゲインに定めるので、目
標舵角の速い変化のとき、すなわち速い応答が必要なと
きには、より大きな操舵量を出力することになり、運転
状態の速い変化に対しての応答性が高い。 更には、目
標舵角の一部分である、ヨ−レ−トを抑制するための後
輪の舵角補正分が、変換部52が車速に対応して発生す
るゲインにより、車輌速度が低い領域では小さく高い領
域では比較的に大きく該低い領域と高い領域の間の領域
では更に大きいので、高速域でヨ−レ−ト抑制用の舵角
補正分が過分になることなく車輌進行方向のふらつき
(ハンチング)を生じない。中速域ではヨ−レ−ト抑止
用の舵角補正分が十分に発生し運転者が舵角を戻すとき
に車輌進行方向のふらつきが現われない。このように適
正なヨ−レ−ト対応の舵角補正分が与えられるので、高
速走行で横風等によって進行方向がふらつくことがな
く、中速域での車輌タ−ンが円滑になり車輌タ−ン中の
進行方向および車輌タ−ン終了のためのステアリングの
戻しでの進行方向の安定性が高く、車輌の操縦性が向上
する。
動車を車庫入れする場合のように低速の時には、変換部
21B,31Aおよび31Bの不感帯幅が大きくなるの
で、ドライバが頻繁にステアリングホイ−ルを操作した
としても、中立位置近傍の小さい舵角変化には反応しな
いので、また、小さな偏差(目標舵角−後輪検出舵角)
には反応しないので、補助操舵車輪の操舵頻度が低下
し、従って補助操舵車輪の操舵駆動に要するエネルギ−
が低減される。しかし、車速Vsが次第に上昇するにつ
れて不感帯幅が小さくなり、例えば通常走行時のように
車速が中速又は高速の時には、不感帯幅が小さく、中立
位置近傍の小さい舵角変化に反応しまた小さな偏差(目
標舵角−後輪検出舵角)に反応して、後輪操舵が行なわ
れる。高速であるほど車両方向変更のための操舵量は少
いが、これに対して敏感に後輪操舵が行なわれ、特に、
小さな偏差(目標舵角−後輪検出舵角)に反応する後輪
操舵(横風や路面傾斜等により発生するヨ−レ−トに反
応する進行方向ずれを抑制する後輪操舵)が効果を表わ
す。加えて、フィ−ドバック制御部60がPD制御を行
なうので、更には微分(D)項のゲインを目標舵角の変
化速度(微分値)に対応して変換部39で、変化速度の
絶対値が大きいときには大きいゲインに定めるので、目
標舵角の速い変化のとき、すなわち速い応答が必要なと
きには、より大きな操舵量を出力することになり、運転
状態の速い変化に対しての応答性が高い。 更には、目
標舵角の一部分である、ヨ−レ−トを抑制するための後
輪の舵角補正分が、変換部52が車速に対応して発生す
るゲインにより、車輌速度が低い領域では小さく高い領
域では比較的に大きく該低い領域と高い領域の間の領域
では更に大きいので、高速域でヨ−レ−ト抑制用の舵角
補正分が過分になることなく車輌進行方向のふらつき
(ハンチング)を生じない。中速域ではヨ−レ−ト抑止
用の舵角補正分が十分に発生し運転者が舵角を戻すとき
に車輌進行方向のふらつきが現われない。このように適
正なヨ−レ−ト対応の舵角補正分が与えられるので、高
速走行で横風等によって進行方向がふらつくことがな
く、中速域での車輌タ−ンが円滑になり車輌タ−ン中の
進行方向および車輌タ−ン終了のためのステアリングの
戻しでの進行方向の安定性が高く、車輌の操縦性が向上
する。
【0050】また、低車速(車速Vsが設定値VsL以下)
で、ステアリングホィ−ルを一方向に大きく廻し引き続
いて逆方向に大きく廻すなど、比較的に急速な反転回動
が行なわれて、目標舵角AGLAを設定するための電気
モ−タM1の所要回転方向(次回転方)が現回転方向と
異なり、しかもモ−タ通電デュ−ティDUTYが設定値
Ds以上であると、電気モ−タM1が発電制動されて急
速に停止する。この発電制動で電気モ−タM1には高レ
ベルの電流が一時的に流れるが、これはモ−タドライバ
DV1とは切離された閉ル−プに流れるので、車両上の
発電機やバッテリに負荷を与えない。通電レベル(DU
TY)が設定値Ds未満のときすなわち電気モ−タM1
の回転速度が低く通電方向の反転によってもモ−タ電流
が実質上高レベルとならない(目標舵角に対する実舵角
の偏差が比較的に小さい)ときには、上述の発電制動の
効果は低いがこのときには発電制動は行なわれず通電電
流の即時反転で速く目標舵角が設定される。
で、ステアリングホィ−ルを一方向に大きく廻し引き続
いて逆方向に大きく廻すなど、比較的に急速な反転回動
が行なわれて、目標舵角AGLAを設定するための電気
モ−タM1の所要回転方向(次回転方)が現回転方向と
異なり、しかもモ−タ通電デュ−ティDUTYが設定値
Ds以上であると、電気モ−タM1が発電制動されて急
速に停止する。この発電制動で電気モ−タM1には高レ
ベルの電流が一時的に流れるが、これはモ−タドライバ
DV1とは切離された閉ル−プに流れるので、車両上の
発電機やバッテリに負荷を与えない。通電レベル(DU
TY)が設定値Ds未満のときすなわち電気モ−タM1
の回転速度が低く通電方向の反転によってもモ−タ電流
が実質上高レベルとならない(目標舵角に対する実舵角
の偏差が比較的に小さい)ときには、上述の発電制動の
効果は低いがこのときには発電制動は行なわれず通電電
流の即時反転で速く目標舵角が設定される。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車両上発
電機の発生電力レベルが低い(車速が低い)ときに、例
えば電気モ−タ(M1)が正転しているにもかかわらず
逆転付勢電流が流れることがなくなり、電動操舵機構へ
の投与電力消費が小さく、したがって車輌上バッテリに
対する負荷が軽減する。
電機の発生電力レベルが低い(車速が低い)ときに、例
えば電気モ−タ(M1)が正転しているにもかかわらず
逆転付勢電流が流れることがなくなり、電動操舵機構へ
の投与電力消費が小さく、したがって車輌上バッテリに
対する負荷が軽減する。
【図1】 本発明の一実施例のシステム全体の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図2】 図1に示す後輪操舵機構10の主要部分を示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】 図2のIII−III線断面を示す断面図である。
【図4】 図1に示すシステムの電気回路の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図5】 図4に示す制御系ECUの詳細な機能構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図6】 図5に示す変換部31Aの変換特性を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図7】 図4に示すマイクロコンピュ−タCPUの処
理の一部分を示すフロ−チャ−トである。
理の一部分を示すフロ−チャ−トである。
【図8】 (a)は図4に示すマイクロコンピュ−タC
PUの処理の他の一部分を示すフロ−チャ−トであり、
(b)は図5に示す変換部52の変換特性を示すグラフ
である。
PUの処理の他の一部分を示すフロ−チャ−トであり、
(b)は図5に示す変換部52の変換特性を示すグラフ
である。
【図9】 図1に示す前輪のステアリングギアボックス
部分を示す縦断面図である。
部分を示す縦断面図である。
【図10】 図8のA−A線断面図である。
【図11】 図9のA−A線拡大断面図であり、前輪舵
角センサ組体を示す。
角センサ組体を示す。
【図12】 図10に示す前輪舵角センサPFの特性を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図13】 図4に示すマイクロコンピュ−タCPUの
処理の他の一部分を示すフロ−チャ−トであり、図5の
発電制動制御部63で表わされる発電制動制御を示す。
処理の他の一部分を示すフロ−チャ−トであり、図5の
発電制動制御部63で表わされる発電制動制御を示す。
1:ロッド 1a:ラック 2L,2R:ボ−ルジョイント 3L,3R:ナ
ックルア−ム 4:ハウジング 5:回転子 5a:
ピニオンギア 5b:ウォ−ムホイ−ル 6:駆動軸 6a:
ウォ−ム 7:ウォ−ム 8,9:回転子 8a:
ウォ−ムホイ−ル 10:後輪操舵機構 11:圧縮コイルスプリン
グ 12:スプライン 14:電気コイル 15:
ピン 16:連結板 16a:穴 63:
発電制動制御部 M1,M2:電気モ−タ RS:磁極
センサ PF:前輪舵角センサ PR:後輪
舵角センサ VR,VL:後輪車輪速センサ TM:車速
センサ CL:電磁クラッチ YS:ヨ−
レ−トセンサ ECU:制御ユニット CPU:マ
イクロコンピュ−タ DV1〜DV3:ドライバ ADC:A
/D変換器 TFL,TFR,TRL,TRR:車輪 WH:ステ
アリングホイ−ル
ックルア−ム 4:ハウジング 5:回転子 5a:
ピニオンギア 5b:ウォ−ムホイ−ル 6:駆動軸 6a:
ウォ−ム 7:ウォ−ム 8,9:回転子 8a:
ウォ−ムホイ−ル 10:後輪操舵機構 11:圧縮コイルスプリン
グ 12:スプライン 14:電気コイル 15:
ピン 16:連結板 16a:穴 63:
発電制動制御部 M1,M2:電気モ−タ RS:磁極
センサ PF:前輪舵角センサ PR:後輪
舵角センサ VR,VL:後輪車輪速センサ TM:車速
センサ CL:電磁クラッチ YS:ヨ−
レ−トセンサ ECU:制御ユニット CPU:マ
イクロコンピュ−タ DV1〜DV3:ドライバ ADC:A
/D変換器 TFL,TFR,TRL,TRR:車輪 WH:ステ
アリングホイ−ル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 137:00
Claims (2)
- 【請求項1】車輪の舵角を調整する舵角調整機構;該舵
角調整機構を駆動する電気モ−タ;車両の運転状態に対
応して目標舵角を発生する舵角算出手段;前記車輪の舵
角を検出する舵角検出手段;および、前記電気モ−タを
介して、舵角算出手段が発生した目標舵角に舵角検出手
段が検出した舵角が合致する方向に舵角調整機構を駆動
するフィ−ドバック制御手段;を備える車輌の操舵装置
において、 前記電気モ−タを回生制動付勢するための制動手段;車
輌速度が設定値以下かを検出する車速検出手段;前記電
気モ−タの回転方向と、前記目標舵角を設定するに要す
る電気モ−タの回転方向と、の不一致を検出する方向検
出手段;および、 前記車速検出手段の設定値以下の検出および前記方向検
出手段の不一致の検出、の同時成立に応答して前記制動
手段を介して前記電気モ−タを回生制動付勢する制動制
御手段;を備えることを特徴とする車輌の操舵装置。 - 【請求項2】装置は更に電気モ−タの通電レベルが設定
値以上かを検出するレベル検出手段を備え、制動制御手
段は、車速検出手段の設定値以下の検出,方向検出手段
の不一致の検出、および、通電レベルが設定値以上、の
同時成立に応答して制動手段を介して電気モ−タを回生
制動付勢する、請求項1記載の車輌の操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP536793A JPH06211149A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 車輌の操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP536793A JPH06211149A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 車輌の操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06211149A true JPH06211149A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11609204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP536793A Pending JPH06211149A (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | 車輌の操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06211149A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006062616A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Toyota Motor Corp | 車両の操舵アシスト装置 |
JP2009119898A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Hitachi Ltd | パワーステアリング装置 |
US20210245798A1 (en) * | 2020-02-11 | 2021-08-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Steering device and steering system including steering devices |
-
1993
- 1993-01-14 JP JP536793A patent/JPH06211149A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006062616A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Toyota Motor Corp | 車両の操舵アシスト装置 |
JP2009119898A (ja) * | 2007-11-12 | 2009-06-04 | Hitachi Ltd | パワーステアリング装置 |
JP4627313B2 (ja) * | 2007-11-12 | 2011-02-09 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | パワーステアリング装置 |
US20210245798A1 (en) * | 2020-02-11 | 2021-08-12 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Steering device and steering system including steering devices |
US11634172B2 (en) * | 2020-02-11 | 2023-04-25 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Steering device and steering system including steering devices |
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