JPH06211145A - 操舵装置 - Google Patents
操舵装置Info
- Publication number
- JPH06211145A JPH06211145A JP778393A JP778393A JPH06211145A JP H06211145 A JPH06211145 A JP H06211145A JP 778393 A JP778393 A JP 778393A JP 778393 A JP778393 A JP 778393A JP H06211145 A JPH06211145 A JP H06211145A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input shaft
- steering
- rotation
- gear
- housing
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/26—Racks
- F16H55/28—Special devices for taking up backlash
- F16H55/283—Special devices for taking up backlash using pressure yokes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/26—Racks
- F16H55/28—Special devices for taking up backlash
- F16H55/283—Special devices for taking up backlash using pressure yokes
- F16H55/285—Special devices for taking up backlash using pressure yokes with rollers or balls to reduce friction
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 歯車式の減速機構を備えた操舵装置におい
て、減速機構のバックラッシュを調整可能として、操舵
中立位置付近における操舵感のだれを防止する。 【構成】 操舵ハンドルと連動して回転される入力軸1
1は、入力軸に一体的に設けた駆動ギア41と回転部材
38に一体的に設けた従動ギア42よりなる減速機構4
0を介して車輪を操舵する。入力軸11と回転部材38
をそれぞれ回転可能に支持する前部ハウジング10aと
後部ハウジング10bは、入力軸及び回転部材の各回転
軸線と平行でこの両回転軸線を結ぶ平面から離れた回転
軸線を中心として相対回動可能に互いに固定される。
て、減速機構のバックラッシュを調整可能として、操舵
中立位置付近における操舵感のだれを防止する。 【構成】 操舵ハンドルと連動して回転される入力軸1
1は、入力軸に一体的に設けた駆動ギア41と回転部材
38に一体的に設けた従動ギア42よりなる減速機構4
0を介して車輪を操舵する。入力軸11と回転部材38
をそれぞれ回転可能に支持する前部ハウジング10aと
後部ハウジング10bは、入力軸及び回転部材の各回転
軸線と平行でこの両回転軸線を結ぶ平面から離れた回転
軸線を中心として相対回動可能に互いに固定される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの車輪を操
向する操舵装置に関する。
向する操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の操舵装置には、例えば出願人の
先願に係る特願平3−240398号のように、その連
動装置の一部に歯車式の減速機構を設けたものがある。
この技術は図3にその主要部を示すように、互いに所定
量偏心して配置した入力軸1と中間回転部材2の間に入
力ピニオン5aと内歯ギア5bからなる減速機構5を設
け、また中間回転部材2と出力軸3の間に回転角の増大
に応じてステアリングギア比を次第に減少させながら前
者から後者に回転を伝達する操舵特性付与機構4を設け
たものである。このような歯車式の減速機構は操舵特性
付与機構を設けたものに限らず、操舵ハンドルの回転角
と車輪の切れ角の間に適当な減速比を与えるために使用
される。
先願に係る特願平3−240398号のように、その連
動装置の一部に歯車式の減速機構を設けたものがある。
この技術は図3にその主要部を示すように、互いに所定
量偏心して配置した入力軸1と中間回転部材2の間に入
力ピニオン5aと内歯ギア5bからなる減速機構5を設
け、また中間回転部材2と出力軸3の間に回転角の増大
に応じてステアリングギア比を次第に減少させながら前
者から後者に回転を伝達する操舵特性付与機構4を設け
たものである。このような歯車式の減速機構は操舵特性
付与機構を設けたものに限らず、操舵ハンドルの回転角
と車輪の切れ角の間に適当な減速比を与えるために使用
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような減速機構5
の入力ピニオン5aと内歯ギア5bの間に存在するバッ
クラッシュは製造誤差により個々の製品毎に異なった値
となり、これが大きすぎると車輪が操舵ハンドルの回転
に敏感に応答したり、特に操舵力が小さい操舵中立位置
付近ではその影響が大きく現れて操舵感がだれるあるい
はハンドルの切込み感が悪くなるという問題が生じる。
このような問題は上述のように内歯ギヤによる減速機構
を用いたものに限らず、外歯ギヤを用いたものでも生じ
る。この問題は入力ピニオンと内歯ギアの精度を高める
ことにより解決することもできるが、製造コストの増大
を招くという別の問題が発生する。本発明は、僅かな構
造の変更によりバックラッシュの調整を可能にして、こ
のような各問題を解決することを目的とする。
の入力ピニオン5aと内歯ギア5bの間に存在するバッ
クラッシュは製造誤差により個々の製品毎に異なった値
となり、これが大きすぎると車輪が操舵ハンドルの回転
に敏感に応答したり、特に操舵力が小さい操舵中立位置
付近ではその影響が大きく現れて操舵感がだれるあるい
はハンドルの切込み感が悪くなるという問題が生じる。
このような問題は上述のように内歯ギヤによる減速機構
を用いたものに限らず、外歯ギヤを用いたものでも生じ
る。この問題は入力ピニオンと内歯ギアの精度を高める
ことにより解決することもできるが、製造コストの増大
を招くという別の問題が発生する。本発明は、僅かな構
造の変更によりバックラッシュの調整を可能にして、こ
のような各問題を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る操舵装置は、図1及び図2に例示するように、操舵ハ
ンドルに連結されて共に回転する入力軸11と、この入
力軸と平行に偏心して設けられ連動装置を介して車輪を
操舵する回転部材38と、前記入力軸11に一体的に設
けた駆動ギア41及び前記回転部材38に一体的に設け
られて前記駆動ギア41と噛合する従動ギア42よりな
り前記入力軸11の回転を減速して前記回転部材38に
伝達する減速機構40を備えてなる操舵装置において、
前記入力軸11と回転部材38をそれぞれ回転可能に支
持する前部ハウジング10aと後部ハウジング10b
は、同入力軸及び回転部材の各回転軸線と平行でこの両
回転軸線を結ぶ平面から離れた回転軸線を中心として相
対回動可能に互いに固定したことを特徴とするものであ
る。
る操舵装置は、図1及び図2に例示するように、操舵ハ
ンドルに連結されて共に回転する入力軸11と、この入
力軸と平行に偏心して設けられ連動装置を介して車輪を
操舵する回転部材38と、前記入力軸11に一体的に設
けた駆動ギア41及び前記回転部材38に一体的に設け
られて前記駆動ギア41と噛合する従動ギア42よりな
り前記入力軸11の回転を減速して前記回転部材38に
伝達する減速機構40を備えてなる操舵装置において、
前記入力軸11と回転部材38をそれぞれ回転可能に支
持する前部ハウジング10aと後部ハウジング10b
は、同入力軸及び回転部材の各回転軸線と平行でこの両
回転軸線を結ぶ平面から離れた回転軸線を中心として相
対回動可能に互いに固定したことを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】操舵ハンドルを回転して入力軸11を回転すれ
ば、回転部材38は減速機構40を介して減速して回転
され、連動装置を介して車輪を操舵する。前部ハウジン
グ10aと後部ハウジング10bの結合を緩めて相対回
動すれば、この相対回動の回転軸線は入力軸11と回転
部材38の各回転軸線を結ぶ平面から離れているので、
入力軸11及び回転部材38の各回転軸線間の距離が変
化し、駆動ギア41と従動ギア42の間のバックラッシ
ュは調整される。これによりバックラッシュが許容限度
範囲内となるように調整した後、前部ハウジング10a
と後部ハウジング10bを互いに固定する。
ば、回転部材38は減速機構40を介して減速して回転
され、連動装置を介して車輪を操舵する。前部ハウジン
グ10aと後部ハウジング10bの結合を緩めて相対回
動すれば、この相対回動の回転軸線は入力軸11と回転
部材38の各回転軸線を結ぶ平面から離れているので、
入力軸11及び回転部材38の各回転軸線間の距離が変
化し、駆動ギア41と従動ギア42の間のバックラッシ
ュは調整される。これによりバックラッシュが許容限度
範囲内となるように調整した後、前部ハウジング10a
と後部ハウジング10bを互いに固定する。
【0006】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、操舵装
置の組立後にこの両ギアの間のバックラッシュが許容限
度範囲内になるように調整することができるので、駆動
ギアと従動ギアの精度を高める必要はない。従って製造
コストの増大を招くことなしに操舵装置における操舵感
のだれあるいは切込み感が悪くなることを防止すること
ができ、しかもこのために特別な部品を追加する必要は
ない。
置の組立後にこの両ギアの間のバックラッシュが許容限
度範囲内になるように調整することができるので、駆動
ギアと従動ギアの精度を高める必要はない。従って製造
コストの増大を招くことなしに操舵装置における操舵感
のだれあるいは切込み感が悪くなることを防止すること
ができ、しかもこのために特別な部品を追加する必要は
ない。
【0007】
【実施例】以下に図1及び図2に示す実施例により本発
明の説明をする。図1に示すように、本実施例の操舵装
置のハウジング10は、3本の締付ボルト10gにより
互いに固定された弁ハウジング(前部ハウジング)10
a及びギアハウジング(後部ハウジング)10bにより
構成されている。後述のように、この両ハウジング10
a,10bは締付ボルト10gを緩めることにより回転
軸線O5(図2参照)を中心として相対回動させ、回動
後の位置で再び締め付け固定することが可能である。
明の説明をする。図1に示すように、本実施例の操舵装
置のハウジング10は、3本の締付ボルト10gにより
互いに固定された弁ハウジング(前部ハウジング)10
a及びギアハウジング(後部ハウジング)10bにより
構成されている。後述のように、この両ハウジング10
a,10bは締付ボルト10gを緩めることにより回転
軸線O5(図2参照)を中心として相対回動させ、回動
後の位置で再び締め付け固定することが可能である。
【0008】互いに同軸的に配置された入力軸11及び
その後半部11aは、軸受17a,17bを介して弁ハ
ウジング10a内に支持され、トーションバー16によ
り弾性的に相対回動可能に連結されている。入力軸11
の後半部11aの後部には、先端部に入力ピニオン(駆
動ギア)41が形成されたボス部材12が、キー11c
及びナット11bを介して固定されている。ボス部材1
2は、入力ピニオン41に隣接する中間部が、軸受17
c及び軸受押え19を介して弁ハウジング10aに支持
されている。
その後半部11aは、軸受17a,17bを介して弁ハ
ウジング10a内に支持され、トーションバー16によ
り弾性的に相対回動可能に連結されている。入力軸11
の後半部11aの後部には、先端部に入力ピニオン(駆
動ギア)41が形成されたボス部材12が、キー11c
及びナット11bを介して固定されている。ボス部材1
2は、入力ピニオン41に隣接する中間部が、軸受17
c及び軸受押え19を介して弁ハウジング10aに支持
されている。
【0009】図1及び図2に示すように、入力軸11の
後側にはこれと平行に偏心して中間回転部材(回転部
材)38が、2個の軸受18cを介してギアハウジング
10b内に支持され、この両者11,38の回転軸線O
1,O2の間の偏心量はeである。この中間回転部材3
8の前半部に同軸的に形成された内歯ギア(従動ギア)
42はボス部材12に形成した入力ピニオン41と互い
に噛合して、入力軸11の回転を減速して中間回転部材
38に伝達する減速機構40を構成している。
後側にはこれと平行に偏心して中間回転部材(回転部
材)38が、2個の軸受18cを介してギアハウジング
10b内に支持され、この両者11,38の回転軸線O
1,O2の間の偏心量はeである。この中間回転部材3
8の前半部に同軸的に形成された内歯ギア(従動ギア)
42はボス部材12に形成した入力ピニオン41と互い
に噛合して、入力軸11の回転を減速して中間回転部材
38に伝達する減速機構40を構成している。
【0010】後述する操舵特性付与機構45の出力フラ
ンジ39がキー39aを介して同軸的に前端に固定され
る出力軸13は、軸受18a,18bを介してギアハウ
ジング10bに支持されている。ギアハウジング10b
には出力軸13と立体的に交差して軸動可能にラックバ
ー14が支持され、この両者13,14は、出力軸13
に形成されたピニオン15aと、ラックバー14に形成
されてピニオン15aと噛合するラック15bよりなる
連動機構15により連動されている。ラックバー14の
両端はそれぞれ操舵リンクを介して左右の前輪(何れも
図示省略)に連結されている。中間回転部材38は、操
舵特性付与機構45、連動機構15及び操舵リンクなど
よりなる連動装置を介して各前輪を操舵する。
ンジ39がキー39aを介して同軸的に前端に固定され
る出力軸13は、軸受18a,18bを介してギアハウ
ジング10bに支持されている。ギアハウジング10b
には出力軸13と立体的に交差して軸動可能にラックバ
ー14が支持され、この両者13,14は、出力軸13
に形成されたピニオン15aと、ラックバー14に形成
されてピニオン15aと噛合するラック15bよりなる
連動機構15により連動されている。ラックバー14の
両端はそれぞれ操舵リンクを介して左右の前輪(何れも
図示省略)に連結されている。中間回転部材38は、操
舵特性付与機構45、連動機構15及び操舵リンクなど
よりなる連動装置を介して各前輪を操舵する。
【0011】次に図1及び図2により、操舵中立位置か
らの回転角の増大に応じて減速比を次第に減少させなが
ら中間回転部材38の回転を出力軸13に伝達する操舵
特性付与機構45の説明をする。中間回転部材38の後
端面には、直径方向に延びるカム溝47が形成され、ま
たこれと対向する出力フランジ39の前端面には、突起
48が出力軸13の回転軸線O3から距離Rだけ偏心し
て軸方向に突出して設けられている。この距離Rは両部
材38,13の回転軸線O2,O3の間の偏心量eより
も大である。突起48は、回転軸線O3と平行に出力フ
ランジ39に植設固定されたピン48aと、ニードルロ
ーラを介してピン48aに回転自在に設けられたローラ
48bにより構成され、ローラ48bの外周面はカム溝
41内に実質的に隙間なく転動可能に係合されている。
らの回転角の増大に応じて減速比を次第に減少させなが
ら中間回転部材38の回転を出力軸13に伝達する操舵
特性付与機構45の説明をする。中間回転部材38の後
端面には、直径方向に延びるカム溝47が形成され、ま
たこれと対向する出力フランジ39の前端面には、突起
48が出力軸13の回転軸線O3から距離Rだけ偏心し
て軸方向に突出して設けられている。この距離Rは両部
材38,13の回転軸線O2,O3の間の偏心量eより
も大である。突起48は、回転軸線O3と平行に出力フ
ランジ39に植設固定されたピン48aと、ニードルロ
ーラを介してピン48aに回転自在に設けられたローラ
48bにより構成され、ローラ48bの外周面はカム溝
41内に実質的に隙間なく転動可能に係合されている。
【0012】次に、図1及び図2により、弁ハウジング
10aとギアハウジング10bの結合構造の説明をす
る。弁ハウジング10aの後端面の外周縁近くには環状
突起10cが軸方向に突出して一体形成され、この環状
突起10cの円筒状の外周面はギアハウジング10b前
端部の内周面に相対回動可能に嵌合されている。図2に
示すように、この相対回動の回転軸線O5は、入力ピニ
オン41の回転軸線O1及び内歯ギア42の回転軸線O
2と平行であり、この両回転軸線O1,O2を結ぶ平面
から離れている。回転軸線O1,O2を結ぶ平面と回転
軸線O2,O5を結ぶ平面はほゞ直交するように配置さ
れているので、回転軸線O1と回転軸線O2の間の距離
は、ギアハウジング10bを弁ハウジング10aに対し
図2において時計回転方向となるように相対回動すれば
増大し、これと逆に相対回動すれば減少する。これによ
り入力ピニオン41と内歯ギア42の間のバックラッシ
ュは調整される。
10aとギアハウジング10bの結合構造の説明をす
る。弁ハウジング10aの後端面の外周縁近くには環状
突起10cが軸方向に突出して一体形成され、この環状
突起10cの円筒状の外周面はギアハウジング10b前
端部の内周面に相対回動可能に嵌合されている。図2に
示すように、この相対回動の回転軸線O5は、入力ピニ
オン41の回転軸線O1及び内歯ギア42の回転軸線O
2と平行であり、この両回転軸線O1,O2を結ぶ平面
から離れている。回転軸線O1,O2を結ぶ平面と回転
軸線O2,O5を結ぶ平面はほゞ直交するように配置さ
れているので、回転軸線O1と回転軸線O2の間の距離
は、ギアハウジング10bを弁ハウジング10aに対し
図2において時計回転方向となるように相対回動すれば
増大し、これと逆に相対回動すれば減少する。これによ
り入力ピニオン41と内歯ギア42の間のバックラッシ
ュは調整される。
【0013】ギアハウジング10bの前端部外周縁に
は、ねじ孔を設けた3個のボス部10dが突出して設け
られ、これに対応して弁ハウジング10aの後端部外周
縁に形成した3個の突起10eには、回転軸線O5を中
心とする円周に沿った長孔10fが設けられている。弁
ハウジング10aとギアハウジング10bは、各長孔1
0fを通してボス部10dのねじ孔にねじ込まれる締付
ボルト10gにより互いに固定される。弁ハウジング1
0aとギアハウジング10bの相対回動方向における固
定位置は、長孔10fが許す範囲において自由である。
は、ねじ孔を設けた3個のボス部10dが突出して設け
られ、これに対応して弁ハウジング10aの後端部外周
縁に形成した3個の突起10eには、回転軸線O5を中
心とする円周に沿った長孔10fが設けられている。弁
ハウジング10aとギアハウジング10bは、各長孔1
0fを通してボス部10dのねじ孔にねじ込まれる締付
ボルト10gにより互いに固定される。弁ハウジング1
0aとギアハウジング10bの相対回動方向における固
定位置は、長孔10fが許す範囲において自由である。
【0014】図1に示すように、本実施例の前輪操舵装
置は、サーボ弁20とパワーシリンダ30よりなる動力
舵取装置を備えている。サーボ弁20のロータ弁部材2
1は入力軸11の入力側部分の後部に一体的に形成さ
れ、スリーブ弁部材22は内外周面がそれぞれロータ弁
部材21の外周面と弁ハウジング10aの内周面にそれ
ぞれ回転可能に嵌合され、係合ピン23により入力軸1
1の後半部11aに連結されている。パワーシリンダ3
0はラックハウジング10bと一体的に形成されてラッ
クバー14を同軸的かつ液密に貫通させるシリンダ31
と、ラックバー14に固定されてシリンダ31の内周に
液密に嵌合されるピストン32により構成されている。
パワーシリンダ30の左右の作動室はそれぞれ連通路に
より、弁ハウジング10aに形成したサーボ弁20の各
分配ポート27a,27bに連通され、サーボ弁20の
入力ポート25及び排出ポート26はそれぞれ連通路に
より供給ポンプ35及びリザーバ36に連通されてい
る。
置は、サーボ弁20とパワーシリンダ30よりなる動力
舵取装置を備えている。サーボ弁20のロータ弁部材2
1は入力軸11の入力側部分の後部に一体的に形成さ
れ、スリーブ弁部材22は内外周面がそれぞれロータ弁
部材21の外周面と弁ハウジング10aの内周面にそれ
ぞれ回転可能に嵌合され、係合ピン23により入力軸1
1の後半部11aに連結されている。パワーシリンダ3
0はラックハウジング10bと一体的に形成されてラッ
クバー14を同軸的かつ液密に貫通させるシリンダ31
と、ラックバー14に固定されてシリンダ31の内周に
液密に嵌合されるピストン32により構成されている。
パワーシリンダ30の左右の作動室はそれぞれ連通路に
より、弁ハウジング10aに形成したサーボ弁20の各
分配ポート27a,27bに連通され、サーボ弁20の
入力ポート25及び排出ポート26はそれぞれ連通路に
より供給ポンプ35及びリザーバ36に連通されてい
る。
【0015】このサーボ弁20は入力軸11とその後半
部11aの間に作用する操舵トルクによるトーションバ
ー16の捩れに応じて作動し、エンジンまたはモータに
より作動される供給ポンプ35からパワーシリンダ30
の各作動室に対する作動流体の供給及び各作動室からリ
ザーバ36への作動流体の排出を、各ポート25,2
6,27a,27bを介して制御するものである。これ
により前記トルクに応じた操舵アシスト力がラックバー
14を介して前輪に与えられる。なお、入力軸11とそ
の後半部11aの間には、この両者11,11aの間の
捩りばね特性を変化させて操舵特性を変化させる反力機
構29が設けられているが、詳細な構造は省略する。
部11aの間に作用する操舵トルクによるトーションバ
ー16の捩れに応じて作動し、エンジンまたはモータに
より作動される供給ポンプ35からパワーシリンダ30
の各作動室に対する作動流体の供給及び各作動室からリ
ザーバ36への作動流体の排出を、各ポート25,2
6,27a,27bを介して制御するものである。これ
により前記トルクに応じた操舵アシスト力がラックバー
14を介して前輪に与えられる。なお、入力軸11とそ
の後半部11aの間には、この両者11,11aの間の
捩りばね特性を変化させて操舵特性を変化させる反力機
構29が設けられているが、詳細な構造は省略する。
【0016】次に上記実施例の作動の説明をする。
【0017】入力軸11が図略の操舵ハンドルと連動し
て回転されれば、後半部11aもトーションバー16を
介して共に回転され、中間回転部材38は入力ピニオン
41及び内歯ギア42よりなる減速機構40により減速
して回転される。中間回転部材38は操舵特性付与機構
45を介して出力軸13を回転し、この回転はラック・
ピニオン式の連動機構15を介してラックバー14の軸
動に変換され、図略のリンクを介して前輪が操舵され
る。この操舵の際に、サーボ弁20、反力機構29、パ
ワーシリンダ30及び供給ポンプ35などよりなる動力
舵取装置が作動してラックバー14に操舵アシスト力を
与える。
て回転されれば、後半部11aもトーションバー16を
介して共に回転され、中間回転部材38は入力ピニオン
41及び内歯ギア42よりなる減速機構40により減速
して回転される。中間回転部材38は操舵特性付与機構
45を介して出力軸13を回転し、この回転はラック・
ピニオン式の連動機構15を介してラックバー14の軸
動に変換され、図略のリンクを介して前輪が操舵され
る。この操舵の際に、サーボ弁20、反力機構29、パ
ワーシリンダ30及び供給ポンプ35などよりなる動力
舵取装置が作動してラックバー14に操舵アシスト力を
与える。
【0018】入力ピニオン41と内歯ギア42の間のバ
ックラッシュを調整する場合には、各締付ボルト10g
を緩め、長孔10fが許す範囲において回転軸線O5を
中心として弁ハウジング10aとギアハウジング10b
を相対回動する。前述のように、これにより入力軸11
及び中間回転部材38の各回転軸線O1,O2間の距離
が変化し、入力ピニオン41と内歯ギア42の間のバッ
クラッシュは調整される。そしてバックラッシュが許容
限度範囲内となるように調整した後、締付ボルト10g
により前部ハウジング10aと後部ハウジング10bを
互いに固定する。
ックラッシュを調整する場合には、各締付ボルト10g
を緩め、長孔10fが許す範囲において回転軸線O5を
中心として弁ハウジング10aとギアハウジング10b
を相対回動する。前述のように、これにより入力軸11
及び中間回転部材38の各回転軸線O1,O2間の距離
が変化し、入力ピニオン41と内歯ギア42の間のバッ
クラッシュは調整される。そしてバックラッシュが許容
限度範囲内となるように調整した後、締付ボルト10g
により前部ハウジング10aと後部ハウジング10bを
互いに固定する。
【0019】上記実施例によれば、入力ピニオン41と
内歯ギア42の精度を高めなくても、操舵装置の組立後
に両ハウジング10a,10bを相対回動させて締め付
けることにより、この両ギアの間のバックラッシュが許
容限度範囲内になるように調整することができる。従っ
て製造コストの増大を招くことなしに操舵装置における
操舵感のだれあるいは切込み感が悪くなることを防止す
ることができ、しかもこのために特別な部品を追加する
必要はない。
内歯ギア42の精度を高めなくても、操舵装置の組立後
に両ハウジング10a,10bを相対回動させて締め付
けることにより、この両ギアの間のバックラッシュが許
容限度範囲内になるように調整することができる。従っ
て製造コストの増大を招くことなしに操舵装置における
操舵感のだれあるいは切込み感が悪くなることを防止す
ることができ、しかもこのために特別な部品を追加する
必要はない。
【0020】なお上記実施例は、内歯歯車式の減速機構
を備えた例につき説明したが、本発明は外歯歯車式の減
速機構を備えた操舵装置にも適用することができる。ま
た本発明は、ボールスクリュー式、ウオームピン式など
ラックピニオン式以外の連動機構を使用した前輪操舵装
置に実施することもできる。更に本発明は、前輪操舵装
置に限らず、後輪操舵装置に適用することもできる。
を備えた例につき説明したが、本発明は外歯歯車式の減
速機構を備えた操舵装置にも適用することができる。ま
た本発明は、ボールスクリュー式、ウオームピン式など
ラックピニオン式以外の連動機構を使用した前輪操舵装
置に実施することもできる。更に本発明は、前輪操舵装
置に限らず、後輪操舵装置に適用することもできる。
【図1】 本発明による操舵装置の一実施例の全体縦断
面図である。
面図である。
【図2】 図1の2−2断面図である。
【図3】 従来技術による操舵装置の要部を破断した側
面図である。
面図である。
10a…前部ハウジング(弁ハウジング)、10b…後
部ハウジング(ギアハウジング)、11…入力軸、38
…回転部材(中間回転部材)、40…減速機構、41…
駆動ギア(入力ピニオン)、42…従動ギア(内歯ギ
ア)。
部ハウジング(ギアハウジング)、11…入力軸、38
…回転部材(中間回転部材)、40…減速機構、41…
駆動ギア(入力ピニオン)、42…従動ギア(内歯ギ
ア)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河上 清治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 久代 育生 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 丹羽 悟 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 操舵ハンドルに連結されて共に回転する
入力軸と、 この入力軸と平行に偏心して設けられ連動装置を介して
車輪を操舵する回転部材と、 前記入力軸に一体的に設けた駆動ギア及び前記回転部材
に一体的に設けられて前記駆動ギアと噛合する従動ギア
よりなり前記入力軸の回転を減速して前記回転部材に伝
達する減速機構を備えてなる操舵装置において、 前記入力軸と回転部材をそれぞれ回転可能に支持する前
部ハウジングと後部ハウジングは、同入力軸及び回転部
材の各回転軸線と平行でこの両回転軸線を結ぶ平面から
離れた回転軸線を中心として相対回動可能に互いに固定
したことを特徴とする操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP778393A JPH06211145A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP778393A JPH06211145A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06211145A true JPH06211145A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11675279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP778393A Pending JPH06211145A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06211145A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004085224A1 (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-07 | Nsk Ltd. | ステアリング装置 |
-
1993
- 1993-01-20 JP JP778393A patent/JPH06211145A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004085224A1 (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-07 | Nsk Ltd. | ステアリング装置 |
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