JPH06211061A - 作業用車両 - Google Patents

作業用車両

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JPH06211061A
JPH06211061A JP30725693A JP30725693A JPH06211061A JP H06211061 A JPH06211061 A JP H06211061A JP 30725693 A JP30725693 A JP 30725693A JP 30725693 A JP30725693 A JP 30725693A JP H06211061 A JPH06211061 A JP H06211061A
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engine
drive unit
axle
drive
hydraulic motor
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JP30725693A
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Inventor
Hikosaburo Hiraki
彦三郎 平木
Satoru Nishimura
悟 西村
Noboru Kanayama
登 金山
Masayuki Moriyama
雅之 森山
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車長及び車幅ともにコンパクト化しつつ高速
走行時の安定性を高め、また走行効率の向上を図り、も
って一般公道を高速走行することが可能な作業用車両を
提供する。 【構成】 作業機等を備えた上部旋回体と、上部旋回体
を旋回軸部を介して支持し走行移動する下部走行体とか
らなる作業用車両において、旋回軸部と前輪及び後輪の
いずれか一方の駆動軸との間に少なくともエンジンとこ
れに連結された駆動ユニットとを搭載した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業用車両に係り、特
に走行安定性の向上、走行効率の向上並びに車両の全長
及び全幅の短縮を図ることができるように改良した作業
用車両に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパワーショベル等の作業用車両で
は下部走行体に上部旋回体を取り付け、上部旋回体に搭
載したブームやアームによって先端のバケット等の作業
機を操作して所定の作業を行わせるようにしている。こ
のような作業用車両では、一般に上部旋回体にエンジン
を搭載し、このエンジンにより油圧ポンプを駆動するこ
とにより作業機用油圧や走行用油圧を得る。走行用油圧
は旋回軸部を通して下部走行体に導かれ、下部走行体に
設けられた油圧モータによって回転力に変換され、この
回転力が減速装置等を介してホイールアクスルに伝達さ
れて走行力を得るようになっている。
【0003】また、この種の作業用車両の内、ラフテレ
ーンクレーン等のように、下部走行体の特に後部フレー
ムを後輪より延長したオーバハングフレームを設け、こ
れにエンジン等の駆動ユニットを搭載したもの、又は、
テレスコピックフォークを具備する高所作業車のよう
に、下部フレームの側部にオーバハングフレームを設
け、これにエンジン等の駆動ユニットを搭載したものが
知られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記上部旋
回体に駆動ユニットを搭載した構成では、走行駆動は油
圧駆動であるために高速走行時の効率が極めて小さく、
かつ、高重心であるため走行安定性が悪く、一般公道を
走行させる場合に低速走行を余儀なくされてしまう問題
がある。また、ラフテレーンクレーン等のように、後部
オーバハング部分にエンジンを搭載した場合には車長が
伸びてしまい、さらにサイドオーバハング部分に搭載し
たものでは車幅が広がってしまうと共に、左右安定性に
欠ける問題がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に着目し、下
部走行体に上部旋回体を搭載した作業用車両において、
車長及び車幅ともコンパクト化しつつ、高速走行時の安
定性を高めた構造とし、もって一般公道を高速走行させ
ることが可能な作業用車両を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る作業用車両は、作業機等を備えた上部
旋回体と、該上部旋回体を旋回軸部を介して支持し走行
する下部走行体とからなる作業用車両において、前輪及
び後輪のいずれか一方の駆動軸の上方を含む駆動軸間
に、かつ、シャーシフレームの車両中心側にエンジンの
重心位置が来るように配置されてなる、エンジンとこれ
に連結された駆動ユニットとを搭載してなる構成とし
た。
【0007】上記構成において、駆動ユニットは、エン
ジンから車軸までが少なくとも機械的に連結された構造
としても良い。ここでトルクコンバータ等は流体により
動力を伝達するものであるが、ロックアップ機構によ
り、動力を機械的に伝える構造を持つものが一般的であ
る。また、エンジンとこれに連結された駆動ユニットと
は上方を含む前車軸と近傍を含む旋回軸部との間、及
び、上方を含む後車軸と近傍を含む旋回軸部との間のい
ずれか一方に、かつ、シャーシフレームの車体中心側に
配置された構成としてもよい。また、前輪及び後輪のい
ずれか一方に連結された差動装置付き駆動軸を持つ作業
用車両において、車両上方から見てエンジン中心と差動
装置の入力軸中心とがオフセットされた構成としてもよ
い。また、エンジン中心と差動装置中心とが下部走行体
の前後方向の中心に対して、左右に振り分けられた構成
としてもよい。また、駆動ユニットは、油圧ポンプと油
圧モータとを含み、該油圧ポンプ軸と油圧モータ軸とは
互いにオフセットされてなる構成とし、また、旋回軸部
に対し、左右に振り分け配置した構成としてもよい。さ
らに、駆動ユニットはある速度域では油圧ポンプと油圧
モータとにより動力が伝わり、またある速度域ではエン
ジンから車軸まで機械的に動力が伝わる構造を持つ構成
としてもよい。
【0008】また、作業機等を備えた上部旋回体と、該
上部旋回体を旋回軸部を介して支持し走行する下部走行
体とからなる作業用車両において、前記旋回軸部部と前
輪及び後輪のいずれか一方の車軸との間にエンジンの重
心位置が来るように配置され、少なくともエンジンと車
軸とが機械的に連結された駆動ユニット及びこの駆動ユ
ニットに連結された油圧ポンプを具備してなると共に、
エンジンを配置した側の各車軸に前記油圧ポンプで駆動
される油圧モータをそれぞれ備え、該油圧モータによる
該各車軸の駆動と、前述の少なくともエンジンと車軸と
が機械的に連結された駆動ユニットによる車軸の駆動と
を行わせる構成であってもよい。さらに上記構成におい
て、該油圧モータによる該車軸の駆動と、前述少なくと
もエンジンと車軸とが機械的に連結された駆動ユニット
による車軸の駆動とを行わせるようにする構成でもよ
い。
【0009】上位構成において、油圧ポンプは発電機で
あり、また、油圧モータは電気モータであってもよい。
【0010】
【作用】上記構成によれば、エンジンを含む駆動ユニッ
トがミッドシップ配置となり、車長及び車幅ともに短く
しつつ低重心化を図ることができため、走行安定性を向
上させることができる。また、駆動ユニットにおいて、
低速走行域を油圧モータによる油圧駆動とし、また高速
走行域をトランスミッション等による機械的なダイレク
ト駆動とすることにより、走行効率を大幅に向上するこ
とができる。さらに、トルクコンバータを不要とした構
造も可能であるので、この場合、駆動ユニットの長さを
短くすることができる。更に、差動装置とエンジンとを
オフセット配置、又は、互いに逆の車軸方向にオフセッ
ト配置することにより、これらの干渉を阻止してコンパ
クト化を高めた構造としている。さらに、駆動ユニット
は油圧ポンプを備えることにより、該油圧ポンプの圧油
を作業機等のアクチュエータに送れば、該作業機等を動
かせ、また、走行用モータに送れば、その動力により油
圧駆動走行を行わせることができ、これらの油圧ポンプ
及び油圧モータを駆動ユニットに対してオフセット配置
することにより、これらを含めた駆動ユニットの全長を
短くでき、コンパクト化を高めることができる。また、
旋回軸部に対し、左右に振り分け配置する構成により、
図2からも分かるように、エンジン及び駆動ユニットの
ある方向の車軸と旋回軸部との距離を小さくすることが
でき、下部走行体の全長を短くすることができる。さら
に、低速度域では油圧ポンプと油圧モータとにより動力
が伝わり、通常走行域ではエンジンから車軸まで機械的
に動力が伝わる構造を持つので走行効率が大幅に向上で
きる。
【0011】また、前輪(又は後輪)に備えた油圧モー
タによる油圧駆動走行と、後輪(又は前輪)に連結され
た駆動ユニットによる走行との併用構成によれば、該前
輪(又は後輪)側では、駆動ユニット以降の駆動シャフ
トや差動装置等が不要となり、エンジン及び駆動ユニッ
ト等の配置の自由度が大きくなり、より一層のコンパク
ト化を図った構造とすることができる。さらに、上記前
輪(又は後輪)に備えた油圧モータによる駆動走行と、
後輪(又は前輪)に連結された駆動ユニットによる走行
とを選択的に行わせることにより、例えば定速作業時は
四輪駆動に、高速走行時は二輪駆動にする等、目的に応
じて、二駆四駆の切替えができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明に係る作業用車両の具体的実
施例を図面を参照して説明する。
【0013】図1〜図3は第1実施例に係る作業用車両
の概略構成図である。この作業用車両は下部走行体10
と、この下部走行体10の上部に旋回軸部を介して支持
された上部旋回体12とを備えており、また上部旋回体
12には俯仰可能に取り付けられた作業機14や運転室
16等が設けられている。前記作業機14は上部旋回体
12に支持されたブーム18と、このブーム18の先端
部に取り付けられたアーム20と、このアーム20の先
端に取り付けられたバケット22を備えている。特にこ
の作業用車両ではブーム18を第1ブーム18aと第2
ブーム18bとピン結合することによって構成し、折畳
み格納状態が下部走行体10のフレーム前後端からの突
出量を小さく抑えるように設定されると共に、運転者の
視界を遮ることのないように低位置に格納されるよう設
定されている。そして、両ブーム共にベルクランク状に
形成され、第1ブーム18aの屈曲部を上部旋回体12
に対して旋回中心よりやや前方位置で支持ピン23によ
り俯仰可能に取り付けられ、当該第1ブーム18aの一
端を油圧シリンダ24を介して第2ブーム18bの後端
部に枢着されている。この油圧シリンダ24は伸縮操作
により第2ブーム18bを第1ブーム18aに対して起
立させるように作動させる。また、第2ブーム18bの
屈曲部と上部旋回体12とを連結する油圧シリンダ26
が設けられ、これを伸張操作することにより第1ブーム
18aを上部旋回体12に対し起立方向に作動させるも
のとしている。従って、作業機14は格納状態でも高さ
が低くなるように構成され、作業用車両としての重心が
低くなるように設定されている。
【0014】このような構成において、第1実施例は、
上部旋回体12を支持している下部走行体10に駆動ユ
ニット30を搭載した構成となっている。即ち、下部走
行体10は、図3に示すように、エンジンその他の基本
コンポーネントを包み込む形の断面U字型のフレーム3
4を備えており、当該U字型フレーム34の内部に前記
駆動ユニット30を搭載した構成となっている。この場
合、駆動ユニット30は車両長手方向において、搭載面
32に貫通している旋回軸部36と前輪駆動軸38との
間に位置して配置されており、特に前部側にエンジン4
0及びトランスミッション42を配置すると共に、トラ
ンスミッション42から旋回軸部36と干渉しないよう
に、左側に油圧ポンプ43を、右側に油圧モータ44を
車両後方側に向けて突出させた形態で配置している(図
2、図4参照)。また、エンジン40を前輪駆動軸38
にオーバラップさせて配置し、駆動軸ユニット38を小
さくしている。また下部走行体10の高さhを低くし、
かつ、旋回軸部36と前車軸51との間の距離L1及び
ホイールベースL2を小さくするために独立懸架方式と
し、前記U字型フレーム34の側部から張り出している
側縁フランジに接続されたサスペンション46と、U字
型フレーム34より回転可能に接続されたリンク49に
より車軸51を保持している。そして駆動軸38には差
動装置48及び等速ジョイント50を設け、左右に動力
を分配するものとしている。また、前記差動装置48
は、これを駆動軸中央に配置すると、エンジン40と干
渉し易くなるため、本実施例では、左右いずれか一方に
オフセット配置すると共に、エンジン40を反対方向に
オフセット配置させ、両者の干渉を阻止し、かつ、エン
ジン40を駆動軸38上にオーバラップ配置できるよう
にしている。
【0015】このようにすることにより、下部走行体1
0の車軸51の上方を含むホイールベースL2間にエン
ジン40はミッドシップ配置となるが、エンジン40か
らの動力系においてトルクコンバータ付き有段トランス
ミッションに代えて、本実施例では1、2段の低速走行
域を前記油圧モータ44により油圧駆動させ、3段以上
の高速走行域をダイレクトトランスミッション駆動させ
るようにしている。この動力部分のパワートレインを図
5に示す。前記トランスミッション42への入力はエン
ジン40の出力軸52を介して行われている。出力軸5
2は3〜5段の切換えクラッチ部54の選択動作により
高速走行域でのギヤレシオの切換えをなし、同時に油圧
ポンプ43に回転動力を付与してポンプ作用を行わせる
ようにしている。この油圧ポンプ43から供給される油
圧によって駆動する油圧モータ44の出力軸56が同様
にトランスミッション42への入力軸となっており、こ
れは1〜2段の切換えクラッチ部58の選択動作により
低速走行域でのギヤレシオの変更をなすようにしてい
る。各段のギヤ切換えによって選択された遊星歯車列か
らの駆動力はトランスミッション42からの出力軸60
に伝達され、これから駆動軸38に伝えられる。本実施
例の車両は4輪駆動方式となっているので前後駆動軸3
8、38に伝達されるものとなっている。
【0016】このように構成することにより、トルクコ
ンバータのスペースを省略することができ、駆動ユニッ
ト30の搭載長さを小さくすることが可能となってU字
型フレーム34内にコンパクトに搭載することができ、
前記油圧ポンプ43や油圧モータ44も補機のごとく、
同時に該U字型フレーム34内に搭載することができ
る。
【0017】尚、上記油圧ポンプ43の出力はU字型フ
レーム34内の油圧モータ44の他に上部旋回体12の
旋回駆動用油圧モータ(図示せず)へ配管を通じて供給
されており、これは旋回軸部36の内部を貫通して上部
旋回体12側に導いている。
【0018】上記第1実施例の作業用車両では、エンジ
ン40やトランスミッション42等の比較的重量のある
駆動ユニット30が下部走行体10の内部にコンパクト
に収納搭載されているため、上面がフラットな下部走行
体10とすることができ、視界性の改善効果が大きいば
かりでなく、多種の作業用車両に共通の下部走行体10
として利用することができ、また、低重心Gとなるため
走行安定性に優れた構造となり、一般公道を50k/m
以上で走行させることができると共に、走行パワーを上
部旋回体12側から取込むのではなく下部走行体10内
の駆動ユニット30からダイレクトに取込み、走行時の
効率を従来70%程度であったものを90%以上に向上
させることができるものとなる。
【0019】更に、低速走行域を油圧モータ44により
駆動させ、高速走行域をダイレクトにトランスミッショ
ンと接続する方式としているので、駆動ユニット30の
小型化と共に,走行用油圧ポンプ43を作業時には,作
業用ポンプとして旋回体12の駆動や作業機14の駆動
に使用することができ、経済的な構造となっている。ま
た、駆動ユニット30が低重心Gで小型化されているの
で、車幅及び車長ともに小さく、従って下部走行体10
の旋回半径も小さく、小回り性に優れた作業用車両とす
ることができる。
【0020】尚、上記第1実施例では駆動ユニット30
を旋回軸部36と前輪駆動軸38との間に配置した例を
示しているが、これは旋回軸部36と後輪駆動軸との間
に配置するように構成してもよい。
【0021】第2実施例は図6に示すように、エンジン
40とこれに連結される駆動ユニット30とを分離し、
プロペラシャフト31で接続している。
【0022】第3実施例は、図7に示すように、上記駆
動ユニット30を車両後方に配置し、また、油圧ポンプ
43と油圧モータ44とを旋回軸部36側に配置してい
る。
【0023】上記第2実施例及び第3実施例によれば、
駆動ユニット30が分割されて配置されるため、ホイー
ルベースL2の距離を前記第1実施例よりもさらに短く
することができる。
【0024】第4実施例は、図8に示すように、下部走
行体10の旋回軸部36と後輪71、71(又は前輪7
2、72)の車軸との間に少なくともエンジン40と、
これに連結されたトランスミッション42と油圧ポンプ
45とを具備してなる駆動ユニット30を搭載すると共
に、エンジン40を配置した側の左右車軸に前記油圧ポ
ンプ45で駆動される油圧モータ80、80をそれぞれ
備え、該各油圧モータ80、80による該左右車軸の駆
動と、トランスミッション42による他方の左右車軸の
駆動とを選択的に行うようにしてある。
【0025】上記第4実施例では、例えば、低速走行域
では油圧駆動され、高速走行域ではダイレクト駆動され
又は4輪駆動では油圧駆動とダイレクト駆動とがされ
る。
【0026】第4実施例によれば、これも上記第1実施
例と同様、トルクコンバータを不要としているので、駆
動ユニット30の長さを短くすることができるばかり
か、油圧モータ80、80を装着した側では駆動軸は勿
論のこと、差動装置48等も不要となるため、より一層
のコンパクト化を達成することが可能となる。
【0027】尚、上記第4実施例において、油圧ポンプ
45を発電機とし、油圧モータ80、80を電気モータ
としてもよく、この場合の主たる効果も上記第4実施例
の効果と同様となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下部走行体の旋回軸部と前輪及び後輪のいずれか一方の
駆動軸との間に駆動ユニットを搭載した構成としたの
で、高速走行時の安定性が極めて高い構造となり、もっ
て一般公道を高速走行させることも可能な作業用車両と
なる。
【0029】また、駆動ユニットが低速走行域を油圧モ
ータを駆動軸に連結して走行させると共に、高速走行域
をトランスミッションをダイレクトに駆動軸に連結して
走行可能に構成し、駆動軸の差動装置を車軸方向にオフ
セットすると共に駆動ユニットを反対方向にオフセット
配置した構成とすることにより走行効率の大幅向上を図
ることができ、駆動ユニットと差動装置とをオーバラッ
プ配置でき、かつ低速走行域を油圧ポンプと油圧モータ
とで代替させることによりトルクコンバータの搭載スペ
ース分だけ短くすることができる。また車長及び車幅と
もコンパクトに構成することができ、低重心で小型の作
業用車両となる。
【0030】また、前輪(又は後輪)に備えた油圧モー
タによる油圧駆動走行と、後輪(又は前輪)に連結され
たトランスミッションによるダイレクト駆動走行との併
用構成によれば、上記同様、トルクコンバータを不要と
しているので、駆動ユニット長さを短くすることができ
るばかりか、油圧モータを装着した側では駆動軸は勿論
のこと差動装置等も不要となり、より一層のコンパクト
化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例なる作業用車両の側面図である。
【図2】第1実施例なる作業用車両の下部走行体の平面
図である。
【図3】第1実施例なる作業用車両の下部走行体の正面
部分断面図である。
【図4】第1実施例なる作業用車両の駆動ユニットの要
部図であって、(1)は平面図、(2)は側面図であ
る。
【図5】第1実施例なる作業用車両のパワートレインで
ある。
【図6】第2実施例なる作業用車両の駆動ユニット等の
配置関係図である。
【図7】第3実施例なる作業用車両の駆動ユニット等の
配置関係図である。
【図8】第4実施例なる作業用車両の下部走行体の平面
図である。
【符号の説明】
10 下部走行体 12 上部旋回体 14 作業機 16 運転室 18 ブーム 20 アーム 22 バケット 23 支持ピン 24、26 油圧シリンダ 30 駆動ユニット 31 プロペラシャフト 32 旋回体搭載面 34 U字型フレーム 36 旋回軸 38 駆動軸 40 エンジン 42 トランスミッション 43 油圧ポンプ 44 油圧モータ 45 油圧ポンプ 46 サスペンション 48 差動装置 49 リンク 50 等速ジョイント 51 車軸 52 エンジン出力軸 54 クラッチ部 56 モータ出力軸 58 クラッチ部 60 出力軸 71 後輪 72 前輪 80 油圧モータ 90 油圧制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森山 雅之 石川県小松市符津町ツ23 株式会社小松製 作所粟津工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機等を備えた上部旋回体と、該上部
    旋回体を旋回軸部を介して支持し走行する下部走行体と
    からなる作業用車両において、前輪及び後輪のいずれか
    一方の駆動軸の上方を含む駆動軸間で、かつ、シャーシ
    フレームの内側にエンジンの重心位置が来るように配置
    されてなる、エンジンとこれに連結された駆動ユニット
    とを具備してなることを特徴とする作業用車両。
  2. 【請求項2】 この駆動ユニットは、エンジンから車軸
    までが少なくとも機械的連結及びトルクコンバータを介
    した連結のいずれか一方の連結構造を持つことを特徴と
    する請求項1記載の作業用車両。
  3. 【請求項3】 エンジンとこれに連結された駆動ユニッ
    トとは、上方を含む前車軸と近傍を含む旋回軸部との
    間、及び、上方を含む後車軸と近傍を含む旋回軸部との
    間のいずれか一方に、かつ、シャーシフレームの内側に
    配置されたことを特徴とする請求項2記載の作業用車
    両。
  4. 【請求項4】 車両上方から見て、エンジン中心と差動
    装置の入力軸中心とがオフセットされた構成を特徴とす
    る請求項1記載の作業用車両。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の作業用車両において、上
    方から見て、エンジン中心と差動装置中心とが、下部走
    行体の前後方向の中心に対して、左右に振り分けられた
    ことを特徴とする請求項4記載の作業用車両。
  6. 【請求項6】 駆動ユニットは、油圧ポンプと油圧モー
    タとを含み、トランスミッションの一面に該油圧ポンプ
    軸と油圧モータ軸とを互いにオフセットしてなる構成を
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の作業用車両。
  7. 【請求項7】 駆動ユニットは、低速度域では油圧ポン
    プと油圧モータとにより動力が伝わり、高速度域ではエ
    ンジンから車軸まで機械的に動力が伝わる構造を持つこ
    とを特徴とする請求項6記載の作業用車両。
  8. 【請求項8】 作業機等を備えた上部旋回体と、該上部
    旋回体を旋回軸部を介して支持し走行する下部走行体と
    からなる作業用車両において、前記旋回軸部と前輪及び
    後輪のいずれか一方の車軸との間にエンジンの重心位置
    が来るように配置され、少なくともエンジンと車軸とが
    機械的に連結された駆動ユニットと、この駆動ユニット
    に連結された油圧ポンプとを具備してなると共に、エン
    ジンを配置した側の左右の車軸に前記油圧ポンプで駆動
    される油圧モータをそれぞれ備え、該油圧モータによる
    該各車軸の駆動と、他方前述の少なくともエンジンと車
    軸とが機械的に連結された駆動ユニットによる各車軸の
    駆動とを行わせるようにしたことを特徴とする作業用車
    両。
  9. 【請求項9】 請求項8の作業用車両において、油圧モ
    ータによる各車軸の駆動と、前述の少なくともエンジン
    と車軸とが機械的に連結された駆動ユニットによる各車
    軸の駆動とを選択的に行うことを特徴とする請求項8記
    載の作業用車両。
  10. 【請求項10】 油圧ポンプは発電機であり、油圧モー
    タは電気モータである請求項7、請求項8又は請求項9
    記載の作業用車両。
JP30725693A 1992-11-13 1993-11-12 作業用車両 Pending JPH06211061A (ja)

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