JPH06210776A - ハニカムパネルの製造方法 - Google Patents

ハニカムパネルの製造方法

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JPH06210776A
JPH06210776A JP153993A JP153993A JPH06210776A JP H06210776 A JPH06210776 A JP H06210776A JP 153993 A JP153993 A JP 153993A JP 153993 A JP153993 A JP 153993A JP H06210776 A JPH06210776 A JP H06210776A
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JP
Japan
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brazing
face plate
honeycomb
honeycomb core
honeycomb panel
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JP153993A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Saito
斉藤  均
Hiroto Momozaki
博人 桃崎
Toshiaki Yamada
俊明 山田
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MA Aluminum Corp
Original Assignee
Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温強度に優れ、かつ、大型なものでも製作
が容易なハニカムパネルの製造方法を提供することであ
る。 【構成】 ハニカムコアと面板とを接合してハニカムパ
ネルを製造する方法であって、面板の所定の位置にろう
付用の金属粉末、バインダ樹脂、及びフラックスを含有
するろう付用組成物を塗布する工程と、面板とハニカム
コアとを組み合わせる工程と、面板に塗布されたろう付
用組成物を用いて面板とハニカムコアとをろう付けする
工程とを具備するハニカムパネルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハニカムパネルの製造方
法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】ハニカムコアと面板とを接合してなるハ
ニカムパネルは、軽量、かつ、機械的強度に富むことか
ら、建築分野、自動車や電車といった車両、さらには航
空機のパネル材として好ましいものと考えられ出してい
る。このようなハニカムパネルの製造方法としては、 有機系の接着剤を塗布した二枚の面板の間にハニカ
ムコアを配置し、そして両側から加圧する接着法、 面板にブレージングシートを用いた真空ろう付法 等の手段が用いられている。
【0003】ところで、前者の接着法は、接着剤自身が
高温では軟化することから高温強度が低下する問題点が
有り、かつ、加圧プレスを要する為に大型なハニカムパ
ネルを製作し難い。又、後者のブレージングシートを用
いた真空ろう付法は、高温強度の問題はないものの、面
板全体がAl−Si系合金等からなるろう材で覆われて
いるので、例えば溶融したろう材が母材を侵食し、強度
が著しく低下し、変形が生じることがある。又、真空炉
を要する為に大型なハニカムパネルを製作し難い。
【0004】
【発明の開示】本発明の目的は、高温強度に優れ、か
つ、大型なものでも製作が容易なハニカムパネルの製造
方法を提供することである。この本発明の目的は、ハニ
カムコアと面板とを接合してハニカムパネルを製造する
方法であって、面板の所定の位置にろう付用の金属粉
末、バインダ樹脂、及びフラックスを含有するろう付用
組成物を塗布する工程と、面板とハニカムコアとを組み
合わせる工程と、面板に塗布されたろう付用組成物を用
いて面板とハニカムコアとをろう付けする工程とを具備
することを特徴とするハニカムパネルの製造方法によっ
て達成される。
【0005】以下、本発明について詳しく説明する。先
ず、これまでの大型ハニカムパネルの製造技術における
最大の問題点は加圧プレスや真空ろう付けに際して大型
な装置を要したことであることに鑑み、ハニカムコアと
面板との接合を簡単な手段で実施できる技術の開発に努
力した。その結果、例えばAl−Si合金などのろう付
用合金、例えばポリアクリル酸ブチル等のバインダ樹
脂、そしてフラックス等を含有する塗料を面板の所定位
置に塗布し、不活性雰囲気ろう付け法によってハニカム
コアと面板との接合を行うようにすれば、大型な装置を
要さず、かつ、煩瑣な技術も要らず、そしてろう付けに
際してろう材が母材を侵食して強度が著しく低下すると
いった問題も解決されることに気付いたのである。
【0006】ところで、本発明においては、ハニカムコ
アと面板とのろう付けにろう付用の金属粉末が必要な訳
であるが、このろう付用の金属粉末としては、例えばA
l−Si合金、Al−Si−Zn合金、Al−Si−M
g合金、Al−Zn合金、Al−Zn−Si合金などの
合金が挙げられる。勿論、ハニカムコアと面板との材料
によっては、前記のものに限られるのではないが、ハニ
カムコアや面板がアルミニウムあるいはアルミニウム合
金製のものである場合には、Al−Si系合金、Al−
Si−Zn系合金、Al−Zn系合金、Al−Zn−S
i系合金などを好ましく使用できる。特に、Znを含有
させたものは、犠牲陽極効果が奏され、防食性が高くな
ることから好ましい。
【0007】又、ろう付用の金属粉末は、例えば大気あ
るいは不活性ガス雰囲気下でアトマイズ化した後、鱗片
状化の処理がなされたものであることが好ましい。鱗片
状化の処理方法としては、アトマイズ化されてなるろう
付用アルミニウム合金粉末を脂肪酸あるいはアルコール
(好ましくはアルコール)等の粉砕媒体液や粉砕助剤な
どの添加物の共存下で、ボールミル、スタンプミル、振
動ミル、アトライター等の粉砕機中で粉砕するといった
乾式法や湿式法が有るが、いずれの手段によるものでも
良い。尚、鱗片状の粉末は、平板面の大きさの径/厚み
が1〜10、望ましくは2〜6のものであるものが好ま
しく、そして厚さが約5〜30μm程度のものであるこ
とが一層好ましい。そして、全てのものを鱗片状化する
必要はなく、すなわち分級した後、大きな粒径のものの
みを鱗片状化するだけでも良い。
【0008】そして、ろう付用の金属粉末はその平均粒
径が10〜200μmであるのが好ましい。すなわち、
平均粒径が10μm未満であると、表面積が著しく大き
い為、ろう付時の酸化膜除去に使用されるフラックスの
使用量が多く要り、バインダ樹脂を加えた時の流動性が
小さくなって塗布作業が困難になるからであり、逆に、
平均粒径が200μmを越えて大きくなり過ぎると、塗
布自体が困難となり、又、接合作業自体も困難になって
しまう。より一層好ましくは平均粒径が30〜100μ
mのものである。
【0009】ハニカムコアと面板とのろう付けにはろう
付用の金属粉末が用いられるだけではなく、これを予め
面板に設けておく為にバインダ樹脂を必要とする。この
バインダ樹脂は、ろう付用の金属粉末を面板に保持する
能力を有していれば良いのであるが、ろう付温度で分解
炭化するより揮発し易いものであることが好ましい。例
えば、分子量が1000〜100000程度のアクリル
系あるいはメタクリル系の樹脂などを好ましく使用でき
る。
【0010】そして、ろう付用金属粉末とバインダ樹脂
との配合割合は、ろう付用金属粉末/バインダ樹脂が重
量比で1000/1〜1/1、更に好ましくは20/1
〜2/1である。不活性雰囲気ろう付けの実施に際して
フラックスを必要とする。このフラックスはろう付け時
に供給することも不可能ではない。しかしながら、二枚
の面板の間にハニカムコアを挟む形態でろう付けするこ
とを考慮したならば、フラックス自体をろう付用の金属
粉末と共に面板に塗設しておくことが極めて好ましい。
すなわち、ろう付用の金属粉末、バインダ樹脂、及びフ
ラックスを含有するろう付用組成物を面板の所定の位置
に塗布するようにすることが大事である。
【0011】使用できるフラックスとしては、例えばK
F−AlF3 、RbF−AlF3 のような弗化物系のも
の、KCl−LiCl−NaF、CaCl2 −KCl−
ZnCl2 、NaCl−KCl−LiCl−LiF−Z
nCl2 、ZnCl2 −NaF−NH4 Clのような塩
化物系のものがあり、その他にも各種のものが用いられ
る。尚、弗化物系のものが好ましい。そして、含有量は
約3〜40wt%程度であることが好ましい。
【0012】上記のようなろう付用の金属粉末、バイン
ダ樹脂、及びフラックスを含有するろう付用組成物が面
板に塗布されるのであるが、この塗布手段としては、例
えばスプレー法、フローコーター法、ロールコーター
法、ハケ塗りといった各種の手段を採用できる。塗布厚
は約20〜150g/m2 程度であることが好ましい。
塗布の為の溶剤としては、各種のものが用いられるが、
例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、イソプルピルアルコール、ペンタノールといった
ように炭素数1〜8の脂肪族アルコールを用いることが
特に好ましい。
【0013】そして、塗布時における組成物の粘度は1
0cP〜100cPの範囲にあることが良い。なぜな
ら、粘度が10cP以下のような状態では、流動性が大
きく粉末が良好に付着せず、又、粘度が100cP以上
では表面に均一にムラ無く塗布するのが難しいからであ
る。そして、面板とハニカムコアとを組み合わた後、こ
れを連続式炉内ろう付炉に導き、不活性雰囲気下でろう
付けを行えば、長尺状の大型なハニカムパネルが簡単に
製作できる。
【0014】このようにして得られた長尺状の大型なハ
ニカムパネルは継ぎ目がない為、機械的強度に富み、建
材としても好ましく、又、電車や航空機のパネル材料と
しても極めて好ましい。例えば、車両として代表的な新
幹線の車両は25mもあるが、これまでの技術によれば
継ぎ目のない25mものハニカムパネルの作製は無理で
あったものの、本発明によれば継ぎ目がない25mもの
ハニカムパネルであっても簡単に得られる。
【0015】因みに、従来の代表的な接着法によれば3
m程度が関の山であり、又、ブレージングシートを用い
た真空ろう付法によっても5m程度が関の山であること
を鑑みたならば、本発明の技術は極めて大きな特長を奏
することが窺える。以下、本発明を実施例により具体的
に説明する。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〕大きさが2m×5mの建築用ハニカムパネ
ルを製作する為、厚みが50μmで材質が2Sのアルミ
ニウム製ハニカムコアと、厚みが1mmで材質が300
3のアルミニウム製面板を用意した。
【0017】そして、鱗片状化された平均粒径40μm
の4045アルミニウム合金粉末、5wt%のポリアク
リル酸ブチル、10wt%のKF−AlF3 フラックス
をイソプロパノールを用いて溶かし、この塗料をフロー
コーター法により塗布量が40g/m2 となるようにア
ルミニウム製の面板に塗布し、乾燥させた。このろう付
用の金属粉末、バインダ樹脂、及びフラックスを含有す
るろう付用組成物からなる塗膜が設けられた面板にハニ
カムコアを組付け、これを連続式炉内ろう付炉に導き、
窒素ガス中において600℃×5分の条件で連続的にろ
う付けを行った。
【0018】このようにして得られた建築用ハニカムパ
ネルの高温強度は大きいものであり、又、剪断強さも大
きく、そして表面加工性にも優れたものであった。 〔実施例2〕厚みが100μmで材質が3003のアル
ミニウム製ハニカムコアと、厚みが2mmで材質が30
03のアルミニウム製面板を用意し、実施例1と同様に
行い、1m×25mの寸法の車両用のハニカムパネルを
製作した。
【0019】このようにして得られた車両用ハニカムパ
ネルの高温強度は大きいものであり、又、剪断強さも大
きく、そして表面加工性にも優れたものであった。
【0020】
【効果】本発明によれば、高温強度に優れ、かつ、大型
なハニカムパネルを容易に得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカムコアと面板とを接合してハニカ
    ムパネルを製造する方法であって、面板の所定の位置に
    ろう付用の金属粉末、バインダ樹脂、及びフラックスを
    含有するろう付用組成物を塗布する工程と、面板とハニ
    カムコアとを組み合わせる工程と、面板に塗布されたろ
    う付用組成物を用いて面板とハニカムコアとをろう付け
    する工程とを具備することを特徴とするハニカムパネル
    の製造方法。
JP153993A 1993-01-08 1993-01-08 ハニカムパネルの製造方法 Pending JPH06210776A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100328601B1 (ko) * 1996-10-17 2002-03-15 베. 마우스; 베. 디트리히 납땜된 금속 벌집체를 제조하기 위한 방법
JP2009172615A (ja) * 2008-01-22 2009-08-06 Nippon Light Metal Co Ltd アルミニウム又はアルミニウム合金部材のろう付け方法

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