JPH06209786A - ヒトパルボウイルス構造タンパク質の精製方法 - Google Patents

ヒトパルボウイルス構造タンパク質の精製方法

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JPH06209786A
JPH06209786A JP947693A JP947693A JPH06209786A JP H06209786 A JPH06209786 A JP H06209786A JP 947693 A JP947693 A JP 947693A JP 947693 A JP947693 A JP 947693A JP H06209786 A JPH06209786 A JP H06209786A
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structural protein
buffer
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Hideharu Shimizu
英晴 清水
Kazuhiko Arai
一彦 新井
Hiroyuki Ogawa
博之 小川
Hiroyasu Suzuki
弘康 鈴木
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記のA、B及びCの3工程のうち少なくと
も2工程を含む(但し、AとBの組合せを除く)ことを
特徴とするヒトパルボウイルス構造タンパク質の精製方
法。A工程:等電点電気泳動工程、B工程:陰イオン交
換工程、C工程:疎水クロマト工程。 【効果】 本発明の精製方法により、ヒトパルボウイル
ス構造タンパク質を生産した大腸菌から高純度のヒトパ
ルボウイルス構造タンパク質を取得することが可能とな
った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトパルボウイルス構
造タンパク質の遺伝子を遺伝子組換え法によって導入さ
れた宿主細胞が生産したヒトパルボウイルス構造タンパ
ク質の精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び問題点】ヒトパルボウイルスは、1975
年に輸血用血液中に偶然発見された〔Lancet,i:72-73(1
975) 〕が、病原性は不明であった。その後、鎌状赤血
球貧血に生じた急性赤芽球ろうがヒトパルボウイルスに
よるものであることが報告された〔Lancet,i:664-665(1
981)〕。また、小児に流行する伝染性紅斑症の病因ウイ
ルスであることが確認され〔Lancet,i:1378(1983) 〕、
それが感染源となり成人にも感染が及び、関節炎を主症
状とする病気が起こることが分かった。さらに伝染性紅
斑流行後に胎児水腫で流産した症例が報告され〔Lance
t,ii:1033-1034(1984) 〕、妊婦のヒトパルボウイルス
感染が死産や胎児水腫の原因となることが証明され、わ
が国においてもヒトパルボウイルス感染による胎児死亡
例が報告された〔日本産婦人科学会誌,40:99-100(198
8)〕。そして、健常成人においても、不定の発疹症、出
血熱様疾患、関節炎の原因となるところが知られ〔医学
の歩み,142:530-532(1987)〕、最近ではリウマチとの関
係も推測されている〔Arch.Intern.Med.148:2587-2589
(1988) 〕。以上のように、ヒトパルボウイルスは、臨
床的にきわめて興味深いウイルスであり、人の生命に影
響を与えることもありうることから、治療や予防対策の
必要性が明確となってきている。ヒトパルボウイルス感
染の証明は、血清中に抗ヒトパルボウイルス抗体を検出
することによって行われている。この抗体検出に必要な
ウイルス抗原の取得方法は、細胞培養でウイルスを増殖
させる方法、もしくは、遺伝子組換え法、たとえばウイ
ルス遺伝子をクローニングして、抗原タンパク質や非感
染性のウイルス粒子を大量に発現させる方法に大別され
る。
【0003】しかしヒトパルボウイルスの細胞培養系を
用いた方法で、ヒトパルボウイルス抗原を有用かつ大量
に取得することは非常に困難である〔臨床と微生物,16:
177-186(1989) 〕。このため遺伝子組換え法の研究が進
められている。遺伝子組換え法では目的のタンパク質の
遺伝子を含むDNA分子を導入した宿主細胞を培養し、
その宿主細胞内に目的のタンパク質を発現させるという
手法がよく用いられる。これまでにもB型肝炎ウイルス
など様々なウイルスの抗原タンパク質を発現させること
に成功している。これら抗原タンパク質はウイルス感染
の証明やワクチンの作製に用いられており、ヒトパルボ
ウイルスの場合にも同様な用途が期待できる。しかし遺
伝子組換え法で生産した抗原タンパク質は宿主細胞由来
のタンパク質が夾雑しているためそのままでは使用でき
ない。夾雑しているタンパク質の中にはプロテアーゼが
含まれており抗原タンパク質が分解されてしまう恐れが
あるからである。さらに夾雑しているタンパク質が多い
ほど抗原タンパク質に対する抗ウイルス抗体の特異性は
低くなってしまい、ウイルス感染の検査キットを作製し
た場合、その性能を低下させてしまう恐れがある。以上
のことから宿主細胞由来のタンパク質を取り除き高純度
の抗原タンパク質を取得することが望まれている。
【0004】現在までに米国でクローン化されたヒトパ
ルボウイルス遺伝子の塩基配列〔J.Virol.,58:921-936
(1986) 〕の解析から、ウイルス構造タンパク質として
ウイルス粒子を構成するのは、VP−1(分子量約84KD
a )及びVP−2(分子量約58KDa )の2種類のタンパ
ク質のみであり、ヒトパルボウイルスに感染した宿主が
これらVP−1及びVP−2を標的として抗原抗体反応
を惹起することが確かめられている〔J.Virol.,61:2627
(1987)〕。そして、このヒトパルボウイルス構造タンパ
ク質であるVP−1あるいはVP−2の遺伝子の全部あ
るいは一部からヒトパルボウイルス構造タンパク質の全
部あるいは一部を大腸菌を宿主細胞として発現させた報
告例がいくつかある〔Bio/Technology,5:1077-1081(198
7), Med.Microbiol.Immunol.,179:169-175(1990),J.Ge
n.Viol.,71:2665-2672(1990), J.Clin. Microbiol.,30:
305-311(1992), 特願平4-281017号〕。これらの発現物
は一部を除き非常に疎水性が高く可溶化が困難であり、
特にVP−1を発現させた場合においては高濃度のSD
S存在下で可溶化された例が報告されているにすぎない
〔Bio/Technology,5:1077-1081(1987), J.Gen.Viol.,7
1: 2665-2672(1990) 〕。ところが高濃度のSDS存在
下ではタンパク質の存在状態が異なるものになってしま
うため、このような形のままウイルス抗体検出のキット
等に利用するのは望ましくない。また大腸菌に発現させ
た後、単離精製した例もあるが、いずれもVP−1ある
いはVP−2の一部のみである。例えばβ−ガラクトシ
ダーゼとの融合タンパク質として発現させた後、アフィ
ニティークロマトグラフィーを用いた例〔Med.Microbio
l.Immunol.,179:169-175(1990)〕や同じくβ−ガラクト
シダーゼとの融合タンパク質として発現させた後、アガ
ロースゲル上で電気泳動を行なった後、当該分子量の部
分のバンドを切り出す方法(ProSieveアカ゛ロース :FMC Bio
Products, Rockland,ME )を用いた例〔J.Clin. Micro
biol.,30:305-311(1992) 〕があるが、あくまでVP−
1あるいはVP−2の可溶性のある一部を精製した例に
過ぎない。しかしVP−1あるいはVP−2の一部を用
いウイルス感染の検査キットを作製した例では伝染性紅
斑患者血清より精製したパルボウイルス粒子を用いた例
よりウイルス抗体の検出率が低くなってしまうという結
果が報告されており〔J.Clin. Microbiol.,30:305- 31
1(1992) 〕、産業上の使用には問題がある。VP−1あ
るいはVP−2の全部を精製した例では上記のProSieve
アガロース法を用いた報告があるが〔特願平4-281017
号〕、この方法はスケールアップが困難であり大量の精
製は不可能である。したがって産業上の利用が可能なV
P−1あるいはVP−2の精製法は未だ報告されていな
い。本発明者らは、従来困難であったヒトパルボウイル
ス構造タンパク質VP−1及びVP−2の精製を可能に
すべく、タンパク質の精製に用いられている手法を種々
検討した結果、この目的を達成する方法を見いだした。
【0005】
【問題点を解決するための手段】すなわち、本発明は、 (1)下記のA、B、及びCの3工程のうち少なくとも
2工程を含む(但し、AとBの組合せを除く)ことを特
徴とするヒトパルボウイルス構造タンパク質の精製方
法。 A工程:ヒトパルボウイルス構造タンパク質を含む溶液
を等電点電気泳動し、pH6〜8の分画を回収する工
程。 B工程:ヒトパルボウイルス構造タンパク質を陰イオン
交換体に吸着させ、無機塩濃度0.05M〜0.6Mの
溶液で溶出させる工程。 C工程:ヒトパルボウイルス構造タンパク質を疎水クロ
マト担体に吸着させ、無機塩濃度0.3M以下の溶液又
は5(v/v)%〜70(v/v)%の有機溶媒を含ん
だ溶液で溶出させる工程、 (2)陰イオン交換体の官能基がトリメチルアミノエチ
ル基、ジエチルアミノエチル基、ジメチルアミノエチル
基、第4級アミノエチル基及びアミノエチル基の群から
選択された一種であり、疎水クロマト担体の官能基がフ
ェニル基及び炭素数C1 〜C8 の疎水性官能基の群から
選択された一種であることを特徴とする(1)記載の方
法である。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明は
VP−1及びVP−2を精製するための方法として、以
下に述べる三つの工程のうち等電点電気泳動工程(A工
程)と疎水クロマト工程(C工程)の組合せまたは陰イ
オン交換工程(B工程)と疎水クロマト工程(C工程)
または等電点電気泳動工程(A工程)と陰イオン交換工
程(B工程)と疎水クロマト工程(C工程)の組合せか
ら成るが、各々の組合せにおいて実施の順番はどれを先
におこなっても効果に違いはなく最終純度で95%以上
の精製品を得ることができる。しかし、試料のロス及び
大量試料の処理を考慮すると、陰イオン交換工程(B工
程)と疎水クロマト工程(C工程)の組合せが特に好ま
しい。本発明に用いる精製原料としては例えば特願平4
−281017号記載の様な方法で培養した組換え大腸
菌を用いることができるが、組換え体のVP−1または
VP−2であればどのような方法で取得したものでも本
精製法を利用できる。
【0007】A工程:等電点電気泳動工程 等電点電気泳動では非イオン性あるいは両性イオン界面
活性剤や変性剤が使用可能である。例えば、非イオン性
界面活性剤ではジギトニンやオクチルグルコシドやTw
een 20なら3(W/V)%程度、両性イオン界面
活性剤ではCHAPSやCHAPSOなら3(W/V)
%程度、変性剤では尿素なら8M程度まで使用可能であ
る。等電点電気泳動用の装置は、例えばロトフォア
((株)ハ゛イオラット゛社製)が市販されており利用可能であ
る。以下、このロトフォアを用いた場合について説明す
るが本発明はこの装置の使用のみに限定されるものでは
ない。原料溶液としては培養した組換え大腸菌を公知の
方法、例えばリゾチームと非イオン性界面活性剤を用い
た方法で取得したVP−1またはVP−2を含む封入体
を3〜8Mの尿素で溶解した溶液を用いる。サンプル溶
液の液量は30〜60mlとする。タンパク質量は1〜
100mg程度とする。このサンプル溶液の中に両性担
体を0〜8(W/V)%程度添加する。両性担体は例え
ばBio−Lyte((株)ハ゛イオラット゛社製)やファルマ
ライト((株)ファルマシア社製)など多くの種類のものが市
販されており形成されるpH勾配も2.5〜5、3〜1
0、6〜9、8〜10.5など様々なものがあるが、使
用にあたってpHレンジが6〜8を含むものであれば特
に種類に限定はない。泳動条件は8〜20W定電力で1
〜10時間程度行なうが例えば12Wで3時間行えば良
好な結果が得られる。さらに泳動中は泳動チャンバー内
の温度を10〜25℃、好ましくは16〜20℃程度に
保つ。電気泳動中に両性担体により泳動チャンバー内に
pH勾配が形成され、タンパク質は表面に持っている電
荷の和が0になるpHごとに分離する。泳動終了後、サ
ンプルをいくつかの画分に分取しpHを測定する。この
うちpHが6〜8の画分をこの工程での精製画分とする
が、VP−1の場合はpH6.8〜7.6、VP−2の
場合はpH6.0〜7.0の画分を選択するとより精製
度が向上する。疎水クロマト工程あるいは陰イオン交換
工程を先に行なった場合にはその精製画分を必要に応じ
て濃縮、希釈、透析し両性担体を添加したものを原料溶
液とする。
【0008】B工程:陰イオン交換工程 陰イオンクロマトグラフィー用のクロマト材として種々
ものが市販されているがVP−1及びVP−2の精製に
あたってはそのうちトリメチルアミノエチル基、ジエチ
ルアミノエチル基、ジメチルアミノエチル基、第4級ア
ミノエチル基、アミノエチル基を結合させたものが好ま
しい。原料溶液としては培養した組換え大腸菌を公知の
方法、例えばリゾチームと非イオン性界面活性剤を用い
た方法で取得したVP−1またはVP−2を含む封入体
を下記の条件の緩衝液中に溶解した溶液を用いる。緩衝
液の条件は0〜8Mの尿素を含みpH7.5〜10.0
の範囲のリン酸緩衝液、トリス緩衝液、CAPS緩衝液
等が例示されるが、その他緩衝作用を持つ成分について
は通常のカラムクロマトグラフィーに用いられているも
のを適宜使用できる。また濃度は緩衝作用のある範囲で
よい。陰イオン交換担体をカラムに充填し、原料溶液と
同じ緩衝液で予め平衡化しておく。原料溶液をカラムに
添加した後、平衡化緩衝液で洗浄する。その後、塩化ナ
トリウムなどの無機塩類を添加した緩衝液をカラムに送
液し、ゲル担体に結合している陰イオン交換基との間の
静電相互作用の差を利用しタンパク質を分離する。無機
塩類が塩化ナトリウムの場合、0.05M〜0.6Mの
間で溶出されるが、0.1〜0.3Mでの溶出画分を選
択すると精製度が向上する。またカラム温度は、通常4
℃〜室温程度であれば分離に影響しない。疎水クロマト
工程あるいは等電店電気泳動工程を先に行った場合には
その精製画分を原料溶液として用いるが、下記の条件の
緩衝液となるように透析、必要な成分の添加等の操作を
行う。緩衝液の条件は0〜8Mの尿素を含みpHの範囲
が7.5〜10.0のリン酸緩衝液、トリス緩衝液、C
APS緩衝液等が例示されるが、その他緩衝作用を持つ
成分については通常のカラムクロマトグラフィーに用い
られているものを適宜使用できる。また濃度は緩衝作用
のある範囲でよい。
【0009】C工程:疎水クロマト工程 疎水クロマトグラフィー用のクロマト材としてゲル担体
に種々の疎水性基を結合させたものが現在市販されてい
るが、VP−1及びVP−2の精製にあたってはそのう
ちフェニル基や炭素数C1 〜C8 の疎水性基を結合させ
たものが好ましい。原料溶液は培養した組換え大腸菌を
公知の方法、例えばリゾチームと非イオン性界面活性剤
を用いた方法で取得したVP−1またはVP−2を含む
封入体を下記の条件の緩衝液に溶解した溶液を用いる。
緩衝液の条件は0〜8Mの尿素を含んだ酢酸緩衝液、ト
リス緩衝液、リン酸緩衝液、CAPS緩衝液等が例示さ
れるが、その他、緩衝作用をもつ成分については通常の
カラムクロマトグラフィーに用いられるものを適宜使用
できる。また濃度は緩衝作用のある範囲であればよい。
この溶液に硫安などの無機塩類をタンパク質が沈澱しな
い範囲で添加する。
【0010】疎水クロマト担体をカラムに充填し、原料
溶液と同じ組成の緩衝液で予め平衡化しておく。サンプ
ルをカラムに添加した後、さらに平衡化緩衝液で洗浄す
る。その後、無機塩類の濃度を落とした緩衝液をカラム
に送液し、ゲル担体に結合している疎水性基との間の疎
水結合の強さの差を利用してタンパク質を分離する。無
機塩類が硫安の場合、濃度を0.3M以下にするとVP
−1あるいはVP−2は溶出されてくるが、0.1M以
下での溶出が有効であり、さらにメタノール、エタノー
ル、プロパノール、アセトニトリルといった有機溶媒を
含む溶液による溶出はより効果的である。例えばエタノ
ールの場合、70(V/V)%までの溶液が使用可能で
あり望ましくは10〜50(V/V)%である。またカ
ラム温度は、通常4℃〜室温程度であれば分離に影響し
ない。但し、等電点電気泳動工程及び陰イオン交換工程
を先に行った場合にはその精製画分にタンパク質が沈澱
しない範囲で硫安などの無機塩類を添加したものを原料
溶液として用いるが、カラムの平衡化緩衝液には原料溶
液と同じ濃度の無機塩類及び0〜8Mの尿素を含んだ酢
酸緩衝液、トリス緩衝液、リン酸緩衝液、CAPS緩衝
液等が例示されるが、その他、緩衝作用をもつ成分につ
いては通常のカラムクロマトグラフィーに用いられるも
のを適宜使用できる。また、濃度は緩衝作用のある範囲
でよい。また、陰イオン交換工程と疎水クロマト工程の
組合せにおいて陰イオン交換工程を先に行った場合に
は、その精製画分にタンパク質が沈澱しない範囲で硫安
などの無機塩類を添加したものを原料溶液として用い
る。またカラムの平衡化緩衝液には原料溶液の組成と同
じものを用いる。
【0011】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 [実施例1]等電点電気泳動工程の後に疎水クロマト工
程を行なったVP−1の精製例 A工程:等電点電気泳動工程 特願平4−281017号記載の方法、すなわち以下の
方法でVP−1を含む封入体を取得した。大腸菌N48
30−1[pVP100]を50μg/mlAmpic
ilinを含むLB培地2mlで30℃、7時間培養し
た。次に2L発酵槽を用いて1LのJAR培地(0.7% N
a2HPO4, 0.3% KH2PO4, 0.5% (NH4)2SO 4, 0.1% クエン 酸ナト
リウム, 0.02% MgSO4・7H2O, 2.5% ク゛ルコース, 0.4% 酵母抽出
物, 0.4% カサ゛ミノ 酸, 0.4% ヒスチシ゛ン, 0.4% イソロイシン, 0.4%
ハ゛リン, 50 μg/ml アンヒ゜シリン )で30℃、約16時間培養
した。さらに70L発酵槽を用いてJAR培地(40
L)で35℃で培養した。O.D.550 =5に達した
時、カザミノ酸を終濃度2%、ヒスチジン、イソロイシ
ン及びバリンをそれぞれ終濃度0.4%になるように添
加した後、42℃、3時間培養した。培養液は限外ろ過
装置で濃縮後、菌体を5Lの破砕buffer(50mM T
ris-HCl(pH8.0),10mM EDTA,30mM NaCl)に懸濁した。M
anton・Gaulinホモジナイザーを用いて菌体
を破砕した(7,500PSI× 3回)。次に5,500gで3
0分間遠心分離し沈澱を集めた。この沈澱を2.5Lの
Detergent buffer(50mM Tris-HCl(pH
8.0), 50mM NaCl, 10mM EDTA, 0.5% Triton X-100 )に
懸濁、4℃、30分間撹拌の後、5,500gで15分
間遠心分離し沈澱を集めた。このDetergent
bufferによる懸濁−遠心分離操作を3回行い沈澱
(封入体)を取得した。上記の方法で得られた封入体の
うち湿重量100mgを8M尿素50ml中に溶解し
た。この溶液のタンパク質量は23mgであった。この
溶液中に両性担体としてBio−Lyte3/10
((株)ハ゛イオラット゛社)を1ml添加した。調製用液体等
電点電気泳動装置ロトフォア((株)ハ゛イオラット゛社)を予
め組み立て、4℃の水を循環させ冷却した。次に上記サ
ンプル溶液をチャンバー内に注入し30分程度放置しサ
ンプルを冷却した後、定電力12Wで泳動を開始した。
電圧がほぼ700Vで平衡に達した時点(泳動開始後約
3時間)で泳動を終了した。4℃の水による冷却は泳動
終了まで継続した。サンプルを20に分画して回収し
た。これら画分をSDSポリアクリルアミド電気泳動し
て観察したところ、主としてpH6.8〜7.6の画分
にVP−1の分子量に相当するバンドを認めたのでこれ
を等電点電気泳動工程における精製サンプルとした。こ
のサンプルのタンパク質量は6.8mgであった。
【0012】C工程:疎水クロマト工程 等電点電気泳動工程の精製サンプルに0.5Mの硫安を
添加した後、8M尿素及び0.5M硫安を含む20mM
トリス−塩酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したブチル
トヨパール((株)東ソー社製)を充填したカラム
(1.6cm×5.0cm)に添加した。平衡化で用い
た緩衝液100mlでカラムを洗浄し、さらに8M尿素
及び0.3M硫安を含む20mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.0)100ml、0.3M硫安を含む20m
Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)100mlで洗浄
後、VP−1を30%エタノールで溶出した。添加、洗
浄、溶出とも50ml/hrの流速で行なった。実験は
室温下で行なった。溶出画分中のタンパク質量は1.2
mgであり、SDSポリアクリルアミド電気泳動による
観察では分子量80〜90kDaにほぼ単一のバンドと
して見いだされた。さらにこの精製品の純度は95.8
%であった。最終的にN末端のアミノ酸配列分析により
精製したタンパク質がVP−1であることを確認した。
【0013】[実施例2]疎水クロマト工程の後に等電
点電気泳動工程を行なったVP−2の精製例 C工程:疎水クロマト工程 特願平4−281017号記載の大腸菌N4830−1
[pVP200]を実施例1記載の方法と同様の方法で
培養し、VP−2を含む封入体を取得した。この封入体
のうち湿重量100mgを8M尿素50ml中に溶解し
た。溶液中のタンパク質量は30mgであった。0.5
M硫安を添加した後、この溶液を8M尿素及び0.5M
硫安を含む20mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)
で平衡化したフェニルセルロファイン((株)生化学工
業社製)を充填したカラム(1.6cm×5.0cm)
に添加した。平衡化で用いた緩衝液100mlでカラム
を洗浄し、さらに8M尿素及び0.3M硫安を含む20
mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)100ml、
0.3M硫安を含む20mMトリス−塩酸緩衝液(pH
7.0)100mlで洗浄後、VP−2を30%エタノ
ールで溶出した。添加、洗浄、溶出とも50ml/hr
の流速で行なった。実験は室温下で行なった。溶出画分
中のタンパク質量は5.2mgであった。
【0014】A工程:等電点電気泳動工程 疎水クロマト工程の精製サンプルを100倍容量の8M
尿素中に透析した後、8M尿素を加え容量を50mlと
した。この溶液中に両性担体としてBio−Lyte3
/10((株)ハ゛イオラット゛社)を1ml添加した。調製用
液体等電点電気泳動装置ロトフォア((株)ハ゛イオラット゛
社)を予め組み立て、4℃の水を循環させ冷却した。次
に上記サンプル溶液をチャンバー内に注入し30分程度
放置しサンプルを冷却した後、定電力12Wで泳動を開
始した。電圧がほぼ700Vで平衡に達した時点(泳動
開始後約3時間)で泳動を終了した。4℃の水による冷
却は泳動終了まで継続した。サンプルを20に分画して
回収した。これら画分をSDSポリアクリルアミド電気
泳動して観察したところ、主としてpH6.0〜7.0
の画分にVP−2の分子量50〜60KDaに相当する
ほぼ単一のバンドを認めたのでこの画分を最終精製品と
して回収した。回収画分中のタンパク質量は2.0mg
であった。さらにこの精製品の純度は96.4%であっ
た。最終的にN末端のアミノ酸配列分析により精製した
タンパク質がVP−2であることを確認した。
【0015】[実施例3]陰イオン交換工程の後に疎水
クロマト工程を行ったVP−2の精製 B工程:陰イオン交換工程 実施例2記載の方法で取得した封入体のうち湿重量10
0mgを8M尿素5ml中に溶解した。この溶液のタン
パク質量は30mgであった。この溶液を3M尿素を含
む20mM CAPS緩衝液(pH9.0)20mlで
希釈した後、同じ緩衝液で平衡化したMono−Qカラ
ム((株)ファルマシア社製:0.5cm×5.0c
m)に添加した。平衡化で用いた緩衝液20ml、次に
平衡化緩衝液に0.1M塩化ナトリウムを添加した緩衝
液20mlでカラムを洗浄後、VP−2を平衡化緩衝液
に0.3M塩化ナトリウムを添加した緩衝液で溶出し
た。添加、洗浄、溶出とも20ml/hrの流速で行な
った。実験は室温下で行なった。溶出画分中のタンパク
質量は4.4mgであった。
【0016】C工程:疎水クロマト工程 陰イオン交換工程の精製サンプルに0.5Mの硫安を添
加した後、8M尿素及び0.5M硫安を含む20mMト
リス−塩酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したブチルト
ヨパール((株)東ソー社製)を充填したカラム(1.
6cm×5.0cm)に添加した。平衡化で用いた緩衝
液100mlでカラムを洗浄し、さらに8M尿素及び
0.3M硫安を含む20mMトリス−塩酸緩衝液(pH
7.0)100ml、0.3M硫安を含む20mMトリ
ス−塩酸緩衝液(pH7.0)100mlで洗浄後、V
P−2を30%エタノールで溶出した。添加、洗浄、溶
出とも50ml/hrの流速で行なった。実験は室温下
で行なった。溶出画分中のタンパク質量は1.4 mg
であり、SDSポリアクリルアミド電気泳動による観察
では分子量50〜60kDaにほぼ単一のバンドとして
見いだされた。さらにこの精製品の純度は95.2%で
あった。最終的にN末端のアミノ酸配列分析により精製
したタンパク質がVP−2であることを確認した。
【0017】[実施例4]疎水クロマト工程の後に陰イ
オン交換工程を行なったVP−1精製の例 C工程:疎水クロマト工程 実施例1に記載の方法で取得した封入体のうち湿重量1
gを8M尿素500ml中に溶解した。この溶液のタン
パク質量を測定すると236mgであった。0.5M硫
安を添加した後、この溶液を8M尿素及び0.5M硫安
を含む20mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)で平
衡化したフェニルセルロファイン((株)生化学工業社
製)を充填したカラム(5.0cm×10.0cm)に
添加した。平衡化で用いた緩衝液1Lでカラムを洗浄
し、さらに8M尿素及び0.3M硫安を含む20mMト
リス−塩酸緩衝液(pH7.0)1L、0.3M硫安を
含む20mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)1Lで
洗浄後、VP−1を30%エタノールで溶出した。添
加、洗浄、溶出とも500ml/hrの流速で行なっ
た。また実験は室温下で行なった。溶出画分中のタンパ
ク質量は48.3mgであった。
【0018】B工程:陰イオン交換工程 疎水クロマト工程の精製サンプルを50倍容量の3M尿
素を含む20mM CAPS緩衝液(pH8.5)で透
析した後、同じ緩衝液で平衡化したフラクトゲル EM
D TMAE−650(S)((株)メルク社製)を充
填したカラム(5.0cm×10.0cm)に添加し
た。平衡化で用いた緩衝液1Lでカラムを洗浄後、VP
−1を平衡化緩衝液に0.1M塩化ナトリウムを添加し
た緩衝液で溶出した。添加、洗浄、溶出とも1L/hr
の流速で行なった。実験は室温下で行なった。溶出画分
中のタンパク質量は14.5mgであり、SDSポリア
クリルアミド電気泳動による観察では分子量80〜90
kDaにほぼ単一のバンドとして見いだされた。さらに
この精製品の純度は95.4%であった。最終的にN末
端のアミノ酸配列分析により精製したタンパク質がVP
−1であることを確認した。
【0019】[実施例5]陰イオン交換工程の後に等電
点電気泳動工程を行い、さらに疎水クロマト工程を行っ
たVP−1の精製 B工程:陰イオン交換工程 実施例1記載の方法で取得した封入体のうち湿重量10
0mgを8M尿素5ml中に溶解した。この溶液のタン
パク質量は26mgであった。この溶液を3M尿素を含
む20mM CAPS緩衝液(pH9.0)20mlで
希釈した後、同じ緩衝液で平衡化したフラクトゲル E
MD TMAE−650(S)((株)メルク社製)を
充填したカラム(1.6cm×5.0cm)に添加し
た。平衡化で用いた緩衝液100mlでカラムを洗浄
後、VP−1を平衡化緩衝液に0.1M塩化ナトリウム
を添加した緩衝液で溶出した。添加、洗浄、溶出とも5
0ml/hrの流速で行なった。実験は室温下で行なっ
た。溶出画分中のタンパク質量は3.4mgであった。
【0020】A工程:等電点電気泳動工程 陰イオン交換工程の精製サンプルに8M尿素を加え容量
を50mlとした。この溶液中に両性担体としてBio
−Lyte3/10((株)ハ゛イオラット゛社)を1ml添加
した。調製用液体等電点電気泳動装置ロトフォア
((株)ハ゛イオラット゛社)を予め組み立て、4℃の水を循環
させ冷却した。次に上記サンプル溶液をチャンバー内に
注入し30分程度放置しサンプルを冷却した後、定電力
12Wで泳動を開始した。電圧がほぼ700Vで平衡に
達した時点(泳動開始後約3時間)で泳動を終了した。
4℃の水による冷却は泳動終了まで継続した。サンプル
を20に分画して回収した。これら画分をSDSポリア
クリルアミド電気泳動して観察したところ、主としてp
H6.8〜7.6の画分にVP−1の分子量80〜90
KDaに相当するバンドを認めたのでこれを精製画分と
して回収した。回収画分中のタンパク質量は2.1mg
であった。
【0021】C工程:疎水クロマト工程 等電点電気泳動工程の精製サンプルに0.5Mの硫安を
添加した後、8M尿素及び0.5M硫安を含む20mM
トリス−塩酸緩衝液(pH7.0)で平衡化したブチル
トヨパール((株)東ソー社製)を充填したカラム
(1.6cm×5.0cm)に添加した。平衡化で用い
た緩衝液100mlでカラムを洗浄し、さらに8M尿素
及び0.3M硫安を含む20mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.0)100ml、0.3M硫安を含む20m
Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)100mlで洗浄
後、VP−1を30%エタノールで溶出した。添加、洗
浄、溶出とも50ml/hrの流速で行なった。実験は
室温下で行なった。溶出画分中のタンパク質量は0.8
mgであり、SDSポリアクリルアミド電気泳動による
観察では分子量80〜90kDaにほぼ単一のバンドと
して見いだされた。さらにこの精製品の純度は96.9
%であった。最終的にN末端のアミノ酸配列分析により
精製したタンパク質がVP−1であることを確認した。
【0022】なお、実施例1〜5におけるタンパク質量
の測定、純度の検定、およびVP−1、VP−2の同定
は下記の方法により行なった。 1.タンパク質量の測定:BIO−RAD PROTE
IN ASSAY キット((株)ハ゛イオラット゛社製)を用
いた。 2.純度の検定:SDSポリアクリルアミド電気泳動を
行い、クマシー・ブリリアント・ブルー(CBB)染色
後、デンシトメータCS−910型((株)島津製作所
製)にて行なった。 3.VP−1、VP−2の同定:アミノ酸配列分析装置
477A型((株)アプライドバイオシステムズ社製)
により精製品のアミノ酸配列を分析し同定した。
【0023】
【発明の効果】本発明の精製方法により、ヒトパルボウ
イルス構造タンパク質を生産した大腸菌から高純度のヒ
トパルボウイルス構造タンパク質を取得することが可能
となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/00 C12R 1:19) (72)発明者 鈴木 弘康 東京都町田市3丁目5番1号 電気化学工 業株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のA、B、及びCの3工程のうち少
    なくとも2工程を含む(但し、AとBの組合せを除く)
    ことを特徴とするヒトパルボウイルス構造タンパク質の
    精製方法。 A工程:ヒトパルボウイルス構造タンパク質を含む溶液
    を等電点電気泳動し、pH6〜8の分画を回収する工
    程。 B工程:ヒトパルボウイルス構造タンパク質を陰イオン
    交換体に吸着させ、無機塩濃度0.05M〜0.6Mの
    溶液で溶出させる工程。 C工程:ヒトパルボウイルス構造タンパク質を疎水クロ
    マト担体に吸着させ、無機塩濃度0.3M以下の溶液又
    は5(v/v)%〜70(v/v)%の有機溶媒を含ん
    だ溶液で溶出させる工程。
  2. 【請求項2】 陰イオン交換体の官能基がトリメチルア
    ミノエチル基、ジエチルアミノエチル基、ジメチルアミ
    ノエチル基、第4級アミノエチル基及びアミノエチル基
    の群から選択された一種であり、疎水クロマト担体の官
    能基がフェニル基及び炭素数C1 〜C8 の疎水性官能基
    の群から選択された一種であることを特徴とする請求項
    1記載の方法。
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