JPH062096A - 亜鉛浴中のドロス除去装置 - Google Patents
亜鉛浴中のドロス除去装置Info
- Publication number
- JPH062096A JPH062096A JP15833992A JP15833992A JPH062096A JP H062096 A JPH062096 A JP H062096A JP 15833992 A JP15833992 A JP 15833992A JP 15833992 A JP15833992 A JP 15833992A JP H062096 A JPH062096 A JP H062096A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dross
- molten zinc
- tank
- zinc
- bath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単にしかも効率よく、メッキ槽中に集積し
たドロスを系外に除去することができる手段の提供。 【構成】 メッキ槽内の溶融亜鉛の導入口と排出口を有
する溶融亜鉛収納タンクと、同タンク内に配置された磁
石を組み込んだ回転ドラムと、同回転ドラム表面に付着
したドロスを除去する除去手段とを設けた。回転ドラム
の中に永久磁石を組み込んだ磁石ロールの表面に付着し
たドロスはスクレーパーによって、連続的に溶融亜鉛中
のドロス粒を系外へ除去することができる。
たドロスを系外に除去することができる手段の提供。 【構成】 メッキ槽内の溶融亜鉛の導入口と排出口を有
する溶融亜鉛収納タンクと、同タンク内に配置された磁
石を組み込んだ回転ドラムと、同回転ドラム表面に付着
したドロスを除去する除去手段とを設けた。回転ドラム
の中に永久磁石を組み込んだ磁石ロールの表面に付着し
たドロスはスクレーパーによって、連続的に溶融亜鉛中
のドロス粒を系外へ除去することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鋼板の連続溶融亜鉛メッ
キに際して生成するドロスの除去装置に関する。
キに際して生成するドロスの除去装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】鋼板の連続溶融亜鉛メッキに際して、メ
ッキ浴である亜鉛と被処理材である鋼板の鉄とが反応し
て発生した固形状のＦｅ−Ｚｎ合金からなるドロスが生
成する。
ッキ浴である亜鉛と被処理材である鋼板の鉄とが反応し
て発生した固形状のＦｅ−Ｚｎ合金からなるドロスが生
成する。
【０００３】この生成したドロスは鋼板の表面に付着し
メッキ面の品質低下が生じるために、取り除く必要があ
る。
メッキ面の品質低下が生じるために、取り除く必要があ
る。
【０００４】このドロスの除去手段として、定期的にメ
ッキ作業を中断し、メッキ槽底部に堆積したドロスを機
械的に汲み上げることが行なわれていたが、処理能率が
悪く、また高温作業であるため作業者に対する危険性も
高い。
ッキ作業を中断し、メッキ槽底部に堆積したドロスを機
械的に汲み上げることが行なわれていたが、処理能率が
悪く、また高温作業であるため作業者に対する危険性も
高い。
【０００５】このため、このドロス除去を自動的に行う
ための手段が、従来から、種々提案されているが、それ
ぞれに欠点を有する。
ための手段が、従来から、種々提案されているが、それ
ぞれに欠点を有する。
【０００６】たとえば、特開昭６３−１４００７０号公
報には、メッキ槽の上部にセラミック製のフィルターを
設置し、ポンプで溶融亜鉛を供給しドロスの除去を行う
ことが開示されているが、フィルターを使用しているた
め定期的にフィルターの清掃または交換を行う必要があ
り、その作業に手間を要する。
報には、メッキ槽の上部にセラミック製のフィルターを
設置し、ポンプで溶融亜鉛を供給しドロスの除去を行う
ことが開示されているが、フィルターを使用しているた
め定期的にフィルターの清掃または交換を行う必要があ
り、その作業に手間を要する。
【０００７】また、特開平２−９３０５２号公報には、
亜鉛槽の近傍に永久磁石を設け、その磁力を利用して鉄
分を多く含むドロスを槽の特定箇所に集積する方法が開
示されている。この方式はフィルターを使用する方式と
は異なり、フィルターを清浄化するための手間は省くこ
とができ、浴中の鉄分を積極的に除去し、メッキ浴を清
浄に保つ機能に優れているが、メッキ槽中に集積したド
ロスの系外への除去には、従来通りの機械的手段を要し
作業性、安全性の改善にはなっていない。
亜鉛槽の近傍に永久磁石を設け、その磁力を利用して鉄
分を多く含むドロスを槽の特定箇所に集積する方法が開
示されている。この方式はフィルターを使用する方式と
は異なり、フィルターを清浄化するための手間は省くこ
とができ、浴中の鉄分を積極的に除去し、メッキ浴を清
浄に保つ機能に優れているが、メッキ槽中に集積したド
ロスの系外への除去には、従来通りの機械的手段を要し
作業性、安全性の改善にはなっていない。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来のドロス除去手段の欠点を解消して、比較的簡単に
しかも効率よく、メッキ槽中に集積したドロスを系外に
除去することができる手段を提供することにある。
従来のドロス除去手段の欠点を解消して、比較的簡単に
しかも効率よく、メッキ槽中に集積したドロスを系外に
除去することができる手段を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の亜鉛浴中のドロ
ス除去装置は、メッキ槽内の溶融亜鉛を連続的に汲み上
げるメタルポンプと、汲み上げた溶融亜鉛の導入口と排
出口を有する溶融亜鉛収納タンクと、同タンク内に配置
された磁石を組み込んだ回転ドラムと、同回転ドラム表
面に付着したドロスを除去する除去手段とを設けたこと
を特徴とする。
ス除去装置は、メッキ槽内の溶融亜鉛を連続的に汲み上
げるメタルポンプと、汲み上げた溶融亜鉛の導入口と排
出口を有する溶融亜鉛収納タンクと、同タンク内に配置
された磁石を組み込んだ回転ドラムと、同回転ドラム表
面に付着したドロスを除去する除去手段とを設けたこと
を特徴とする。
【００１０】
【作用】回転ドラムの中に永久磁石を組み込んだ磁石ロ
ールの表面に付着したドロスはスクレーパーによって磁
石ロール表面から分離されるため、連続的に溶融亜鉛中
のドロス粒を系外へ除去することができる。
ールの表面に付着したドロスはスクレーパーによって磁
石ロール表面から分離されるため、連続的に溶融亜鉛中
のドロス粒を系外へ除去することができる。
【００１１】
【実施例】図１は本発明の実施例を示す。
【００１２】同図において、１はメッキ槽２内の溶融亜
鉛浴３内の底部付近まで浸漬された亜鉛吸引パイプを示
し、４はメッキ槽底部に沈積したドロスを亜鉛浴と共に
吸引パイプ１内を吸引するためのメタルポンプを示す。
鉛浴３内の底部付近まで浸漬された亜鉛吸引パイプを示
し、４はメッキ槽底部に沈積したドロスを亜鉛浴と共に
吸引パイプ１内を吸引するためのメタルポンプを示す。
【００１３】５はメッキ槽の外壁上面に取付けられた回
転磁石ロールによる回収装置であって、亜鉛吸引パイプ
１と連通した溶融亜鉛導入口６と、図示しない戻しパイ
プと連通した溶融亜鉛の排出口７を有する円筒状のケー
シング８を有する。この円筒状ケーシング８には、図示
しない加熱装置が具備されており溶融亜鉛の凝固を防止
している。この円筒状ケーシング８の内面は導入した溶
融亜鉛の収納タンク９を形成し、図示しない駆動装置に
よって回転する回転ドラム１０が設けられている。この
回転ドラム１０の内部には、その円周方向の約１／４を
残して永久磁石１２が固定軸１１により固定されてい
る。１３は回転ドラム１０の外面に永久磁石１２の磁力
によって付着したドロスを掻き落とすために設けられた
スクレーパーであって、その先端部は鋭角に形成され
て、ドラム面に接して設けられている。１４はスクレー
パー１３によって掻き落とされたドロスの収納バケット
を示す。
転磁石ロールによる回収装置であって、亜鉛吸引パイプ
１と連通した溶融亜鉛導入口６と、図示しない戻しパイ
プと連通した溶融亜鉛の排出口７を有する円筒状のケー
シング８を有する。この円筒状ケーシング８には、図示
しない加熱装置が具備されており溶融亜鉛の凝固を防止
している。この円筒状ケーシング８の内面は導入した溶
融亜鉛の収納タンク９を形成し、図示しない駆動装置に
よって回転する回転ドラム１０が設けられている。この
回転ドラム１０の内部には、その円周方向の約１／４を
残して永久磁石１２が固定軸１１により固定されてい
る。１３は回転ドラム１０の外面に永久磁石１２の磁力
によって付着したドロスを掻き落とすために設けられた
スクレーパーであって、その先端部は鋭角に形成され
て、ドラム面に接して設けられている。１４はスクレー
パー１３によって掻き落とされたドロスの収納バケット
を示す。
【００１４】本発明のドロス除去装置は、メタルポンプ
４により、メッキ槽２内の溶融亜鉛浴３を回収装置５の
ケーシング８内のタンク９に連続的に供給する。供給さ
れた溶融亜鉛は回転ドラム１０の下面と接触しながら、
図示しない溶融亜鉛の排水パイプにより、排出口７から
溶融亜鉛浴中に循環排出される。そして、溶融亜鉛中の
ドロス粒は永久磁石１２により回転ドラム１０の表面に
吸着され、吸着されたドロス粒は回転ドラム１０の回転
により磁石を配置しないスクレーパー１３の位置まで移
動すると、ドロスは回転ドラム１０の表面から分離し
て、スクレーパー１３によって掻きとられ、収納バケッ
ト１４内に集積される。
４により、メッキ槽２内の溶融亜鉛浴３を回収装置５の
ケーシング８内のタンク９に連続的に供給する。供給さ
れた溶融亜鉛は回転ドラム１０の下面と接触しながら、
図示しない溶融亜鉛の排水パイプにより、排出口７から
溶融亜鉛浴中に循環排出される。そして、溶融亜鉛中の
ドロス粒は永久磁石１２により回転ドラム１０の表面に
吸着され、吸着されたドロス粒は回転ドラム１０の回転
により磁石を配置しないスクレーパー１３の位置まで移
動すると、ドロスは回転ドラム１０の表面から分離し
て、スクレーパー１３によって掻きとられ、収納バケッ
ト１４内に集積される。
【００１５】以上の作用を連続的に行うことにより、溶
融亜鉛浴中で発生するドロス粒を連続的に亜鉛浴中から
除去することができる。
融亜鉛浴中で発生するドロス粒を連続的に亜鉛浴中から
除去することができる。
【００１６】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏する。
【００１７】（１）溶融亜鉛浴中で発生するＦｅ−Ｚｎ
合金のドロス粒を連続的に亜鉛浴中から除去できるた
め、溶融亜鉛浴を常に清浄に保つことができ、作業効果
を向上できる。
合金のドロス粒を連続的に亜鉛浴中から除去できるた
め、溶融亜鉛浴を常に清浄に保つことができ、作業効果
を向上できる。
【００１８】（２）溶融亜鉛浴を常に清浄に保つことが
できるので、ドロス粒のメッキ鋼板への付着によるメッ
キ品質の劣化を著しく減少させる。
できるので、ドロス粒のメッキ鋼板への付着によるメッ
キ品質の劣化を著しく減少させる。
【００１９】（３）従来行われているドロス汲み上げな
どの作業を軽減できるため作業環境を改善できる。
どの作業を軽減できるため作業環境を改善できる。
【００２０】
【００２１】
【図１】 本発明の除去装置を溶融亜鉛メッキ装置に設
けた状態を示す。
けた状態を示す。
【００２２】
１： 亜鉛吸引パイプ ２： メッキ槽 ３： 溶融亜鉛浴 ４： メタルポンプ ５： 回収装置 ６： 溶融亜鉛導入口 ７： 溶融亜鉛排出口 ８： ケーシング ９： タンク １０：回転ドラム １１：固定軸 １２：永久磁石 １３：スクレーパー １４：ドロス収納バケット
Claims (1)
- 【請求項１】 メッキ槽内の溶融亜鉛を連続的に汲み上
げるメタルポンプと、汲み上げた溶融亜鉛の導入口と排
出口を有する溶融亜鉛収納タンクと、同タンク内に配置
された磁石を組み込んだ回転ドラムと、同回転ドラム表
面に付着したドロスを除去する除去手段とを設けた亜鉛
浴中のドロス除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15833992A JPH062096A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 亜鉛浴中のドロス除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15833992A JPH062096A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 亜鉛浴中のドロス除去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH062096A true JPH062096A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15669481
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15833992A Withdrawn JPH062096A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 亜鉛浴中のドロス除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH062096A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19990054141A (ko) * | 1997-12-26 | 1999-07-15 | 이구택 | 아연-니켈도금강판의 도금결함방지방법 및 이에 이용되는 자석롤 |
| KR20020038224A (ko) * | 2000-11-17 | 2002-05-23 | 이구택 | 강판비금면의 산화방지 및 금속석출물 제거장치 |
| US7341629B2 (en) | 2005-02-15 | 2008-03-11 | United States Steel Corporation | Method, system and apparatus for scraping a roll surface in a molten metal coating process |
| JP2008231526A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Jfe Steel Kk | 溶融金属めっき方法およびその装置 |
| CN103173708A (zh) * | 2013-03-21 | 2013-06-26 | 浙江普泰克金属制品有限公司 | 自动化锚杆热镀锌系统及其使用工艺 |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP15833992A patent/JPH062096A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19990054141A (ko) * | 1997-12-26 | 1999-07-15 | 이구택 | 아연-니켈도금강판의 도금결함방지방법 및 이에 이용되는 자석롤 |
| KR20020038224A (ko) * | 2000-11-17 | 2002-05-23 | 이구택 | 강판비금면의 산화방지 및 금속석출물 제거장치 |
| US7341629B2 (en) | 2005-02-15 | 2008-03-11 | United States Steel Corporation | Method, system and apparatus for scraping a roll surface in a molten metal coating process |
| JP2008231526A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Jfe Steel Kk | 溶融金属めっき方法およびその装置 |
| CN103173708A (zh) * | 2013-03-21 | 2013-06-26 | 浙江普泰克金属制品有限公司 | 自动化锚杆热镀锌系统及其使用工艺 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5961285A (en) | Method and apparatus for removing bottom dross from molten zinc during galvannealing or galvanizing | |
| US6426122B1 (en) | Method for hot-dip galvanizing | |
| JPH062096A (ja) | 亜鉛浴中のドロス除去装置 | |
| WO2022227455A1 (zh) | 不锈钢铝多层复合用预处理设备及多层复合工艺 | |
| JP3482891B2 (ja) | 汚泥濃縮処理装置 | |
| KR100831061B1 (ko) | 스나우트 내부의 탕면 이물질제거장치 | |
| JPH0892710A (ja) | 溶融亜鉛めっき浴中のドロス排出方法およびその装置 | |
| JP2959409B2 (ja) | めっき浴のドロス除去装置 | |
| JP3993715B2 (ja) | ドロス除去方法および除去装置 | |
| JP2003328990A (ja) | 溶融金属液中用メタルポンプ | |
| CN113913901A (zh) | 一种单面电镀装置及其电镀工艺 | |
| JPS61219533A (ja) | ワイヤ放電加工装置 | |
| JP2928454B2 (ja) | 連続溶融金属めっき装置 | |
| JP3011022B2 (ja) | 溶融金属めっき槽内ドロス処理装置 | |
| JP2003502509A (ja) | 電解槽の底部の洗浄装置 | |
| JPH1192985A (ja) | 貴金属電解回収装置 | |
| JPH03127601A (ja) | 金属切粉等の加工液の濾過装置 | |
| JPH03126853A (ja) | 溶融金属めっき方法 | |
| JP2003502510A (ja) | 電解槽の底部に沈殿した固形物の処理装置 | |
| JPH0353050A (ja) | 溶融金属めっき設備における浴攪拌装置 | |
| JP2668846B2 (ja) | 浸漬ロールの付着物の除去方法および除去装置 | |
| JP3008331U (ja) | スナウト内異物除去装置 | |
| JPH08269661A (ja) | トップドロス掻出し装置 | |
| JPH04315523A (ja) | 放電加工機の加工液供給装置 | |
| JPH10183370A (ja) | 化成処理装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |