JPH0620943U - トラクタの変速装置 - Google Patents

トラクタの変速装置

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JPH0620943U
JPH0620943U JP6394192U JP6394192U JPH0620943U JP H0620943 U JPH0620943 U JP H0620943U JP 6394192 U JP6394192 U JP 6394192U JP 6394192 U JP6394192 U JP 6394192U JP H0620943 U JPH0620943 U JP H0620943U
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JP
Japan
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shaft
clutch
gear
transmission
intermediate shaft
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JP6394192U
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English (en)
Inventor
秀介 根本
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 同心配置の入,出力軸を有しトラクタ・クラ
ッチハウジング内に設ける変速装置を、前後幅を小さく
維持しつつ前進2段,後進1段の変速段数のものとす
る。 【構成】 第1中間軸8と第2中間軸9を設け、両中間
軸を歯車13,14の噛合せにより接続する一方、第1
中間軸を出力軸7に、歯車15,16の噛合せにより接
続した。第1中間軸上にに遊転する前進用歯車11と前
進用油圧クラッチ17を、第2中間軸上に遊転する後進
用歯車12と後進用油圧クラッチ18を、それぞれ設置
し、入力軸6と出力軸間に前進高速段用のクラッチ19
を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はトラクタのクラッチハウジング内に、入力軸と出力軸とを同心配置 して設けられる変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
後半部内に余裕スペースを持つトラクタのクラッチハウジング内に、主な変速 装置とは別に上述のような変速装置を設けてトラクタの変速段数を高めることは 、例えば米国特許No.5,001,941及びNo.5,058,455に開 示されているように公知である。これらの各米国特許には変速操作に際しクラッ チ操作を必要としない油圧クラッチ式の変速装置が開示されており、何れも入力 軸及び出力軸に対し平行する単一の中間軸に、入力軸により駆動される前進用歯 車及び後進用歯車とこれらの各歯車を中間軸に対し結合するための前進用油圧ク ラッチ及び後進用油圧クラッチを設けている。したがって同変速装置は前進1段 ,後進1段の2段の変速を得させる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この考案の目的とするところは、上述した各米国特許のものの2段の変速段数 に対しさらに前進変速段数を1つ増して、トラクタ全体としての変速段数を増や し多用途に使用されるトラクタの変速性を向上させることを、変速装置の前後幅 を従来のものより拡大させることなく達成するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そのためにこの考案は添付図に例示するように、入力軸6と出力軸7を同心配 置してトラクタのクラッチハウジング1内に設けられる変速装置2において、次 のような技術的手段を講じた。
【0005】 すなわちこの考案は入力軸6に嵌着した単一の入力歯車10に対しそれぞれ噛 合された前進用歯車11及び後進用歯車12を、入力軸6及び出力軸7に平行さ せて設けた第1中間軸8及び第2中間軸9に遊嵌し、これらの中間軸8,9に互 に噛合せた伝動歯車13,14を嵌着する一方、第1中間軸8に他の伝動歯車1 5を嵌着して出力軸7に嵌着した出力歯車16と噛合せる。そして第1中間軸8 及び第2中間軸9上に、前進用歯車11及び後進用歯車12を該中間軸に対し結 合するための前進用油圧クラッチ17及び後進用油圧クラッチ18を設ける一方 、入力軸6と出力軸7間にこれらの両軸を直結するための他のクラッチ19を設 ける。
【0006】 またこの考案は前記他のクラッチ19を、出力軸7上にクラッチシリンダ20 を固定設置してある油圧クラッチに構成し、該クラッチシリンダ20に前記出力 歯車16を一体形成することも、提案するものである(請求項2)。
【0007】
【作用】
前進用油圧クラッチ17を作動させ前進用歯車11を第1中間軸8に対し結合 すると、入力軸6から歯車10,11、第1中間軸8、歯車15,16を介して 出力軸7に回転が伝えられ、出力軸7が車両前進方向に比較的低速で回転駆動さ れる。後進用油圧クラッチ18を作動させ後進用歯車12を第2中間軸9に対し 結合すると、入力軸6から歯車10,12、第2中間軸9、歯車14,13、第 1中間軸8、歯車15,16を介して出力軸7に回転が伝えられ、出力軸7が車 両後進方向に比較的低速で回転駆動される。他のクラッチ19を作動させ入力軸 6と出力軸7間を直結すると、出力軸7が車両前進方向に比較的高速で回転駆動 される。なお他のクラッチ19を油圧クラッチに構成した場合には、変速を単一 のバルブ操作で行えることになる。
【0008】
【実施例】
後続するミッションケース22(図1)と共にトラクタの機体を構成している クラッチハウジング1内の前部には図4に示すPTOクラッチ23を設置してあ り、機体前部に設置されているエンジン3の動力は、中空軸に形成されている前 記入力軸6に対しては直接に、そして入力軸6を貫通させてあるPTO系の駆動 軸24に対してはPTOクラッチ23を介して、それぞれ伝達することとされて いる。上記駆動軸24は機体から後方に延出させてある、図4に示す作業機駆動 用のPTO軸4を駆動するためのものである。
【0009】 図1,2に示すようにクラッチハウジング1の後端部内には互に重合させて固 定された前後の軸受板26,27を、後方側の軸受板27をミッションケース2 2内面上のボス22aに対し連結具28で連結することにより、固定設置してあ る。変速装置2は、クラッチハウジング1の仕切り壁1aと軸受板26,27と に軸6,7,8,9支持を行わせて、クラッチハウジング1内の後半部に設置し てある。出力軸7も中空軸に形成され、ミッションケース22の中空の入力軸2 9に対しスプライン接続30されている。本実施例では前述のように他のクラッ チ19が油圧クラッチに構成され、前記クラッチシリンダ20は出力軸7の前端 部に一体形成して、該出力軸7上に固定設置した関係とされている。
【0010】 同様に図1,2で示すように前記入力歯車10は仕切り壁部1aの直背後で入 力軸6に嵌着され、該歯車10に噛合う前進用歯車11及び後進用歯車12はそ れぞれ、第1中間軸8及び第2中間軸9の各前端部に遊嵌してある。前進用及び 後進用の各油圧クラッチ17,18は、前進用及び後進用の各歯車11,12の ボス部と各中間軸8,9上に固定設置したクラッチシリンダ32,33とに複数 枚宛の摩擦エレメントを摺動のみ自在に支持させてなる、通例構造の摩擦多板式 のものに構成されている。前記伝動歯車13,14は上記クラッチシリンダ32 ,33に一体形成して、各中間軸8,9に嵌着した関係とされている。入力軸6 の後端部付近には回転支持金物34を嵌着してあり、他のクラッチ19は該支持 金物34と前記クラッチシリンダ20とに複数枚宛の摩擦エレメントを摺動のみ 自在に支持させて、摩擦多板式の油圧クラッチに構成されている。前記他の伝動 歯車15は前方側の軸受板26の直前方で第1中間軸8に嵌着され、クラッチシ リンダ20に一体形成されている前記出力歯車16と噛合されている。歯車間の 噛合せ関係は図3に模式的に示すように、前述した通りのものとされている。
【0011】 図1,2に示すように各中間軸8,9と出力軸7の各後端部外面には2個宛の 環状溝を形成してあり、これらの環状溝により前方側の軸受板26の軸支承穴内 周面との間で2個宛の環状の油分配室が形成されている。これらの油分配室には 図外のコントロールバルブ機構から油路が導かれており、各一方の油分配室は各 中間軸8,9と出力軸7内に形成された作動油給排通路36,37,38によっ て各クラッチ17,18,19に連通させてある。各他方の油分配室は同様に各 中間軸8,9と出力軸7内に形成された潤滑油供給通路(図示せず)によって、 各クラッチ17,18,19の摩擦エレメント部に導いてある。仕切り壁1aの 前面には入力軸6をポンプ軸とする内接歯車式のポンプ39を装着してあり、こ のポンプ39によりクラッチ17,18,19への給油が行われる。
【0012】 図4は本実施例を装備するトラクタ全体の伝動機構を示し、ミッションケース 22(図1)の前記入力軸29とその下方の変速軸40間には主変速装置41を 配設してある。また入力軸29の延長線上に設けた中空の中間軸42と変速軸4 0の延長線上に設けたプロペラ軸43間には、副変速装置44を配設してある。 変速軸40と中間軸42とは歯車45,46によって接続されている。プロペラ 軸43は後輪用の差動装置47に対し、傘歯車48,49機構により出力伝動す る。差動装置47の左右の出力軸50は、図4に一側のもののみを示す左右の後 輪51に対し、遊星歯車式の減速装置52を介して接続されている。差動装置4 7にはデフロック・クラッチ53が附設され、各出力軸50にはブレーキ54を 配設してある。
【0013】 同様に図4に示すように主変速装置41は、入力軸29に遊嵌した4個の歯車 56,57,58,59と変速軸40に嵌着した4個の歯車60,61,62, 63との対応するもの同士を噛合せて、4列の変速歯車列を備えたものに構成さ れている。入力軸29上には2組の複式同期クラッチ64,65を設けてあり、 該クラッチ64,65により歯車56−59の1個宛を入力軸29に結合して4 段の変速が行われる。
【0014】 また副変速装置44は中間軸42に2個の歯車67,68を嵌着すると共に、 これらの歯車67,68に対し噛合せうる2個のシフト歯車69,70をプロペ ラ軸43上に設けてあるものとされている。変速軸40とプロペラ軸43間には 、シフト歯車70のシフトで入れられるクラッチ71を配設してある。以上によ り副変速装置44はプロペラ軸43上でのシフト歯車69,70の選択的なシフ ト操作により、3段の変速を得させるものに構成されている。
【0015】 同様に図4に示すようにプロペラ軸43には、トラクタを四輪駆動方式のもの とする場合に備えて前輪駆動力取出し用の歯車73を嵌着してある。PTO系の 前記駆動軸24はそれに同心配置して接続されている伝動軸74,75,76と 歯車77,78を介して、前記PTO軸4を駆動するものとされている。
【0016】
【考案の効果】
この考案はトラクタ・クラッチハウジング内で同心配置の入力軸6と出力軸7 間を車両前進方向と後進方向とで変速接続するための中間軸として、第1中間軸 8と第2中間軸9との2本の中間軸を設け、後進方向での変速接続は両中間軸8 ,9上の伝動歯車13,14の噛合せにより第2中間軸9から第1中間軸8を経 て行われるように図って、各中間軸上に1個宛のみの変速用油圧クラッチ17, 18を設置する一方、入力軸6と出力軸7の同心配置構造を利用し該両軸6,7 間を直結可能な他のクラッチ19を設けて前進変速段数を1つ増したものであり 、両中間軸8,9上の油圧クラッチ17,18は前後方向の同一幅内に設置でき るから、2個の油圧クラッチを単一中間軸上で前後に直列して配置していた従来 の変速装置の前後幅を拡大することなく、変速段数を1つ増やしたものとなって いる。したがってこの考案によればトラクタ・クラッチハウジングの前後幅を拡 張するようなことなしに、多用途に使用されるトラクタの変速性を向上させるこ とができる。
【0017】 他のクラッチ19も油圧クラッチに構成し同クラッチのクラッチシリンダ20 に出力歯車16を一体形成する構造(請求項2)によると、変速を単一のバルブ 操作で行えて変速操作機構の構造を単純化できるのはもとより、クラッチシリン ダ20が比較的大径のものであることからそれに形成する出力歯車16を大径で 歯数の多いものとして、第1中間軸8上の他の伝動歯車15との間で無理の無い 減速を達成できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を装備するトラクタの要部の一部展開
縦断側面図である。
【図2】同要部の一部展開横断平面図である。
【図3】歯車間の噛合せ関係を示す模式的正面図であ
る。
【図4】実施例を装備するトラクタ全体の伝動機構を示
す機構図である。
【符号の説明】
1 クラッチハウジング 2 変速装置 6 入力軸 7 出力軸 8 第1中間軸 9 第2中間軸 10 入力歯車 11 前進用歯車 12 後進用歯車 13,14 伝動歯車 15 他の伝動歯車 16 出力歯車 17 前進用油圧クラッチ 18 後進用油圧クラッチ 19 他のクラッチ 20 クラッチシリンダ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸と出力軸を同心配置してトラクタ
    のクラッチハウジング内に設けられる変速装置であっ
    て、 入力軸(6)に嵌着した単一の入力歯車(10)に対し
    それぞれ噛合された前進用歯車(11)及び後進用歯車
    (12)を、入力軸(6)及び出力軸(7)に平行させ
    て設けた第1中間軸(8)及び第2中間軸(9)に遊嵌
    し、これらの中間軸(8,9)に互に噛合せた伝動歯車
    (13,14)を嵌着する一方、第1中間軸(8)に他
    の伝動歯車(15)を嵌着して出力軸(7)に嵌着した
    出力歯車(16)と噛合せ、 第1中間軸(8)及び第2中間軸(9)上に、前進用歯
    車(11)及び後進用歯車(12)を該中間軸に対し結
    合するための前進用油圧クラッチ(17)及び後進用油
    圧クラッチ(18)を設ける一方、入力軸(6)と出力
    軸(7)間にこれらの両軸を直結するための他のクラッ
    チ(19)を設けたことを特徴としてなる変速装置。
  2. 【請求項2】 前記他のクラッチ(19)を、出力軸
    (7)上にクラッチシリンダ(20)を固定設置してあ
    る油圧クラッチに構成し、該クラッチシリンダ(20)
    に前記出力歯車(16)を一体形成したことを特徴とし
    てなる請求項1の変速装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5044366A (ja) * 1973-08-25 1975-04-21
JPS5529494A (en) * 1978-08-04 1980-03-01 Alusuisse Freight container

Patent Citations (2)

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